JP2005243510A - ソケット装置および照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ソケット装置が有するフランジ部にばね(弾)性を持たせることにより、長期に亘り確実な電気的接続および保持固定が行えるソケット装置およびこのソケット装置を装着した照明装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 電気絶縁性材料で形成した筒状のソケット本体1と、この本体1に形成したランプ装着孔12と、上記本体1の周壁に沿い形成され一部が本体1の軸方向に切り起されることにより弾性が付与された複数個の突出部23,24を有するフランジ部2と、上記本体1のランプ装着孔12内に基板部51が装着され連設して折曲げられた導電端子片52を本体1外に延出した接続部材5と、上記本体1のランプ装着孔12内に装着して上記接続部材5に保持されたバルブ61および電気的に接続したリード線63を有する無口金形ランプ6とを備えたソケット装置S1およびこのソケット装置S1を装着した照明装置7である。
【選択図】 図1
【解決手段】 電気絶縁性材料で形成した筒状のソケット本体1と、この本体1に形成したランプ装着孔12と、上記本体1の周壁に沿い形成され一部が本体1の軸方向に切り起されることにより弾性が付与された複数個の突出部23,24を有するフランジ部2と、上記本体1のランプ装着孔12内に基板部51が装着され連設して折曲げられた導電端子片52を本体1外に延出した接続部材5と、上記本体1のランプ装着孔12内に装着して上記接続部材5に保持されたバルブ61および電気的に接続したリード線63を有する無口金形ランプ6とを備えたソケット装置S1およびこのソケット装置S1を装着した照明装置7である。
【選択図】 図1
Description
この発明は電気絶縁性材料で形成したソケット本体に小形の白熱電球、放電ランプや発光ダイオードなどの無口金形ランプを装着したソケット装置およびこのソケット装置を用いた照明装置に関する。
無口金形電球などの無口金形のランプが装着されたソケット装置は、ランプの保持および電気的な接続が簡単な構成で、かつ、安価にできるという利点を有することから、AV機器、自動車の照明用や表示用あるいはプラントの制御表示用などに多用されている。
この無口金形ランプ用のソケット装置は、電気絶縁性の合成樹脂やゴムなどからなる有底筒状のソケット本体の上方側にランプの装着孔が、また、本体の外周壁からほぼ一様に突出したフランジ部が形成され、上記装着孔内に直接あるいは金属板製の接続部材を介しウエッジベース形などの封着部を形成したランプが装着されることによりランプの保持と電気的な接続をなすよう構成されている。
このソケット装置は、筒状のソケット本体がプリント配線基板などに形成されたランプ装着孔に嵌め込まれ、このときソケット本体の外周壁から突出したフランジ部を配線基板の一面に当接させるとともに装置を回動することによって、フランジ部から所定の間隔を隔て形成した係止突起あるいは接続部材を配線基板の反対面側に当接させ、配線基板を挟圧して取着するよう構成されている。また。電気的接続は、上記導電端子片あるいは直接にリード線を配線基板の配線導体と圧接させることによって導通がはかられ、ランプの点滅が行われるようになっている。
すなわち、配線基板などへのソケット装置の取着は、ソケット装置のフランジ部と係止突起あるいは接続部材の導電端子片とで配線基板を挟圧することによって保持が行われ、また、この挟圧によって配線基板の配線導体と導電端子片またはリード線との接触圧を高め電気的接続をはかるようにしている。
しかし、上記のような挟圧によって保持や電気的接続がはかられる場合、当初は強固な圧着が得られているが、経時とともに着脱の繰り返しあるいはソケット構成材料の変質や疲労などで弾性(ばね性)が低下するなどして、圧接力が弱くなることがあった。
この圧接力が弱くなると電気的な接続が不安定になり、通電中にも拘らず不所望なランプの点滅が生じたり、甚だしい場合には保持が不可能になる虞がある。
そこで、本発明者等は、上述したような配線基板に取着されたソケット装置の電気的接続や保持が不安定になることを解消するため種々の検討を重ね、その対応手段を模索した。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ソケット装置が有するフランジ部に弾(ばね)性を持たせることにより、長期に亘り確実な電気的接続および保持固定が行えるソケット装置およびこのソケット装置を装着した照明装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のソケット装置は、電気絶縁性材料で形成した筒状のソケット本体と、このソケット本体の一端側に形成したランプ装着孔と、上記ソケット本体の周壁に沿い形成され一部が本体の軸方向に切り起されることにより弾性が付与された複数個の突出部を有するフランジ部と、上記ソケット本体のランプ装着孔内に基板部が装着され、この基板部に連設して折曲げられた導電端子片を本体外に延出した金属板体からなる接続部材と、上記ソケット本体のランプ装着孔内に装着して上記接続部材に保持されたバルブおよび電気的に接続したリード線を有する無口金形ランプとを具備していることを特徴としている。
本発明のソケット装置は、フランジ部面に対し上方側に切り起して弾性が付与されている突出部を備え、プリント配線基板などのソケット取付孔などに装着された際、弾性が付与されている突出部の先端側が、配線基板などに強く当接して同様に弾性が付与されている接続部材の導電端子片と協同して配線基板を挟圧し、ソケット装置を配線基板などに強固に固着できる。また、同時に弾性が付与された接続部材の導電端子片が反発して、その接触部が配線導体に強く圧接して確実な電気的接続がなされる。
また、配線基板などへのソケット装置の装着は、従来構造のフランジ部と接続部材との挟着で行わせ、フランジ部より上方側に切り起された突出部を配線基板などに形成した凹所などに係止させることによって、ソケット装置の回動を阻止して所定の位置決めがなされるとともに配線基板からソケット装置が外れるのを防ぐことができる。
なお、本体の軸方向に切り起こし弾性を付与したフランジ部に形成された複数個の突出部とは、ほぼ同一水平面に形成されたフランジ部面より高く突出した部分を指し、本体の成形時に先端側がフランジ部より上方側に指向して形成されていたり、フランジ部に盛上り部が設けられていたりあるいは成形後に先端側をフランジ部面より上方に反らし加工するなどの手段で形成したものであって、圧力が加えられた場合に反発する形態であればその構造や形成手段は制約されない。
また、この突出部の形成数は、1個設けるのも構わないが正対した位置に一対以上を挟着用または回動阻止用として専用や兼用あるいは両者を混在して設けることができ、回動阻止用としてはフランジ部と後述する係止突起部との間にストッパーを設けることは差し支えない。また、突出部の当接部形状は問わない。
したがって、本発明は、配線基板などへの強固な挟着または回動の阻止あるいは両者の作用がはかれるソケット装置を提供できる。
なお、本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
ソケット本体は、66ナイロン(商品名)などの熱可塑性合成樹脂やゴムなどの電気絶縁性材料で形成された横断面が円筒形状や四角形などの多角形状あるいはこれらの複合形状をした筒状体からなり、一端側に開口したランプの装着孔が形成されこの装着孔内に直接にまたは接続部材を介しランプのバルブが装着される。
この装着孔内に装着されるランプの封着部の形態は、バルブ端部が縮径されることによって形成した焼絞り形や圧潰により略平坦面が形成されたウエッジベース形など、その形状は問わない。
上記ランプの装着孔内に直接にバルブが装着されたランプの場合は、バルブから導出したリード線が直接にフランジ部面に添設され導電部を形成することができる。
また、接続部材が用いられる場合は、ランプの保持とランプへの給電とを兼ねたばね用リン青銅やステンレス鋼などの導電性や弾力性を有する板厚さが0.15〜0.4mm程度の薄い金属板材を用いて構成することができ、この金属板材の折曲部や板体の加工形状は問はない。また、この接続部材は、平面状や折曲げられた部分あるいは凸状の接触部などに筋状のリブなどを形成した補強手段を講じることにより弾性の保持などの強度向上や薄い金属板の使用を可能とすることができる。
この接続部材の形態は、たとえばランプのバルブや封着部を抱持する略コ字や湾曲形状部からなる受容部とこの受容部から延出した端子片とからなるものや、ランプの封着部の一面側を押圧する略平面形状部とこの略平面形状部から延出した端子片とからなるもので、ランプの保持と給電とを兼ねた一体的なものとし、最低一対用いることによりランプの保持およびランプのリード線や配線導体と良好な電気的接続が行える。
また、接続部材が保持するランプ部分は、円筒状のバルブであってもウエッジベース形などの略平坦状の封着部であってもよい。また、接続部材から延出した導電端子片は、フランジ部側でも係止突起部側でもあるいは両者側に位置して配線基板などを圧接し、要するに配線導体などと接触する方向に折曲げ(切り起しを含む。)弾性が付与されていればソケット装置の保持と導電性の高い電気的接続がなされる。
さらに、このソケット装置が取着される部材は、プリント配線基板に限らず他の接続導電部材などであっても差支えなく、また、その取着部は取付孔に限らず切欠部などであってもよい。
本発明の請求項2に記載のソケット装置は、ソケット本体の周壁にフランジ部と所定の間隙を隔てて係止突起部が形成してあることを特徴としている。
フランジ部と所定の間隔を隔てソケット本体の周壁に形成した係止突起部は、フランジ部と協同して配線基板などに挟着させることができ、強固なソケット装置の保持固定を行うことができる。また、このとき接続部材にも弾性をもたせておけば確実な電気的接続およびさらに強いソケット装置の保持固定ができる。
なお、フランジ部と係止突起部との間の、上記所定の間隔とは、ソケット装置が取着される配線基板などの板厚以下の寸法であることを指す。
係止突起部は、ソケット本体の対向した正対位置(180度)に一対のものを対称配置したものに限らずソケット本体に形成した切欠部の両側に同一形状や異形状で分割したような状態で設けられたり、あるいは3個以上の複数個が設けられていてもよい。
また、係止突起部は、その配設角度を変えたり、その形状(幅など)を異なるものとしたりあるいは配設位置と形状とを変えたものであってもよい。このような構成とすることは、LEDランプなど極性が特定されるランプを使用する場合に誤って装着されることを防げる。
また、フランジ部と対向する係止突起部の面が、フランジ部と平行であっもよいが凸状部やテーパー状部を形成しておくことにより配線基板などと円滑に当接するとともに高い圧着力が得られる。また、係止突起部には、回動規制用のストッパが設けられていてもよい。
本発明の請求項3に記載のソケット装置は、電気絶縁性材料で形成した筒状のソケット本体と、このソケット本体の一端側に形成したランプ装着孔と、上記ソケット本体の周壁に沿い形成され一部が本体の軸方向に切り起されることにより弾性が付与された複数個の突出部を有するフランジ部と、上記ソケット本体の周壁にフランジ部と所定の間隙を隔て形成された係止突起部と、上記ソケット本体のランプ装着孔内に装着保持されるとともに本体から導出させたリード線をフランジ部上に配設した無口金形ランプとを具備していることを特徴としている。
格別な接続部材を用いず、ランプから導出したリード線をフランジ部上に配設して端子片としたものにおいて、フランジ部と係止突起部との間に配線基板などの配線導体とリード線を挟み圧接して良好な電気的接続がなされるとともに強固なソケット装置の保持固定を行うことができる。また、ソケット本体の周壁に形成された係止突起部は、請求項2に記載したと同様な作用を奏する。
本発明の請求項4に記載のソケット装置は、フランジ部の突出部上にランプのリード線が配設されていることを特徴としている。
フランジ部に形成した突出部上にリード線を配設することによって、突出部と配線基板などの配線導体との間にリード線を挟み強固に圧着して良好な電気的接続がなされる。なお、この突出部はフランジ部を盛り上げるなど厚肉とすることにより形成しても差し支えない。
本発明の請求項5に記載のソケット装置は、ランプが白熱電球または放電ランプあるいは発光ダイオードであることを特徴としている。
本発明のソケット本体に装着されるランプは電球に限らずネオンランプやグローランプなどの小形放電ランプあるいはLED(発光ダイオード)ランプであっても適用でき、このLEDランプの場合はソケット本体内に抵抗や整流素子を収容しておいてもよい。
そして、ソケット装置に装着された各種の無口金ランプを、強固に保持固定できるとともに接続部材を通じ確実な給電ができる。
本発明の請求項6に記載の照明装置は、基体と、この基体に設けられた配線基板と、この配線基板のソケット取付部に本体部が挿入され、フランジ部の突出部と係止突起部または接続部材の導電端子片とで協同して基板に挟着固定されるとともにこの基板の配線導体に接続部材の導電端子片を接触させた上記請求項1、請求項2または請求項5のいずれか一に記載のソケット装置とを具備していることを特徴としている。
上記請求項1、2または請求項5に記載の作用を奏するソケット装置を用いているので、ランプを安定して確実に保持して点灯でき、この点灯によって各種所定の照明や表示を行うことができる。また、本発明の照明装置とは、照明用はもちろん表示用などの装置を含むものである。
本発明の請求項7に記載の照明装置は、基体と、この基体に設けられた配線基板と、この配線基板のソケット取付部に本体部が挿入され、フランジ部の突出部と係止突起部とで協同して基板に挟着固定されるとともにこの基板の配線導体にフランジ部に配設した外部リード線を接触させた上記請求項3ないし5のいずれか一に記載のソケット装置とを具備していることを特徴としている。
上記請求項3ないし請求項5に記載の作用を奏するソケット装置を用いているので、ランプを安定して確実に保持して点灯でき、この点灯によって各種所定の照明や表示を行うことができる。また、本発明の照明装置とは、照明用はもちろん表示用などの装置を含むものである。
本発明の請求項1の記載によれば、接続部材とフランジ部に形成した弾性を有する突出部とが協同してソケット装置を配線基板へ強固に挟着保持させることができるとともに突出部により位置出しや回動阻止などがはかれ、また、接続部材を配線導体に強く圧接させることができて良好な電気的接続が行える。
したがって、ソケット装置の着脱が繰り返し行われたり、装着が長期間に亘っても、確実な電気的接続がなされるとともに配線基板への挟着保持の強化がはかれるなどの利点を有するソケット装置を提供できる。
また、本発明の請求項2の記載によれば、係止突起部とフランジ部に形成した弾性を有する突出部とが協同して上記請求項1に記載したと同様な効果を奏するソケット装置を提供できる。
また、本発明の請求項3の記載によれば、上記接続部材に代わりランプの外部リード線をフランジ部上に配設して直接電気接続端子としたものにおいて、上記請求項1および請求項2に記載したと同様な効果を奏するソケット装置を提供できる。
また、本発明の請求項4の記載によれば、ランプの外部リード線をフランジ部の突出部上に配設して直接電気接続端子としたものにおいて、上記請求項3に記載したと同様な効果を奏するソケット装置を提供できる。
また、本発明の請求項5の記載によれば、ソケット本体に装着されるランプは電球に限らず、放電ランプやLED(発光ダイオード)ランプなどの各種小形無口金ランプであって、これらランプを装着したソケット装置に適用して、強固な挟着保持と確実な電気的接続がはかれる効果を奏するソケット装置を提供できる。
さらに、本発明の請求項6および7の記載によれば、上記請求項1ないし請求項5に記載の効果を奏するソケット装置を用いているので、ランプを安定して確実に点灯でき、この点灯によって所定の照明や表示が長期に亘り行える照明装置を提供できる。
以下、本発明のソケット装置の第1の実施の形態を図1ないし図3を参照して説明する。図1(a)はソケット装置S1の正面図、図(b)は上面図、図2はランプ装着前のソケット装置の正面断面図、図3(a),(b)は接続部材の斜視図である。また、説明中で示す上下方向などは便宜上図面を対象とし、実使用時には上下反転して使用される場合もある。
図において1は熱可塑性合成樹脂たとえば66ナイロン(商品名)などの電気絶縁性材料からなる横断面が円筒形状を有する有底筒状のソケット本体、2はこの本体1中間部の周壁11外面から突出し分割形成した略円盤形状をなすフランジ部である。
このフランジ部2は、ソケット本体1との間に4ケ所に切欠部21,…とこの切欠部21,…に連設した6ケ所に切込み22,…が形成され、半島状に突出した突出部23,…,24,…が分割設けられている。また、この突出部23,…,24,…のそれぞれの先端側は平坦なフランジ部2面に対し上方に切り起されて弾性を有する。
また、12は上端側に開口したこのソケット本体1の周壁11が形成するランプ装着孔、3,3は周壁11の対向した部分にソケット本体1軸に沿って装着孔12と連通して上記フランジ部2近傍面にまで切欠された一対の切欠部、13はソケット本体1の下方側の摘み部である。
また、41,42,は周壁11の上記切欠部3を挟み両側に対向して形成された一対の係止突起部である。この係止突起部41,42の下面と、上記フランジ部2の上面との間隙は後述する配線基板の厚さと同じか少々小さ目で対峙している。
また、5,5はリン青銅などの導電性および弾力性の優れた金属板からなる一対の接続部材で、ソケット本体1に形成されたランプ装着孔12内に対峙して収容されている。
この接続部材5,5は、図3(a)に一方を取り出して示すように、ソケット本体1の装着孔12の係止溝(図示しない。)内などに係合される略平面状をなす基板部51、この基板部51に連設した上方部分を逆U字状に折り曲げた導電端子片52および基板部51両翼を基板部51と直交方向に折り曲げて対向形成した横断面が略コ字形状をなす挟持片54,54からなる。
そして、導電端子片52は、折曲げられたことにより斜め下方向への弾性が付与され、ソケット本体1の切欠部3から延出するその先端部には凸状の接触部53が形成され、この接触部53は係止突起部41,42下面より下方にまで突出した位置にある。また、図中55は基板部51を切り起し形成した装着孔12から接続部材5が抜け出るのを防止する係止用突起、56はランプの封着部係止用の円形状をした凸部である。
また、6はウエッジベース形の無口金小形電球(ランプ)で、外囲器を形成するガラスバルブ61の内部にはコイル状のフィラメント(図示しない。)が封装されているとともに端部に圧潰封着部62が形成されている。
そして、上記ランプ装着孔12内に配設した一対の接続部材5,5の略コ字形状をなす挟持片54、54に、上記バルブ61の圧潰封着部62の両端角部を嵌入することにより封着部62が挟圧された状態で保持される。なお、上記バルブ61の圧潰封着部62の両端角部に予め接続部材5,5の挟持片54、54を嵌入しておいたものを上記ランプ装着孔12内に装着するようにしてもよい。
そして、バルブ61の封着部62面に形成した凹部と、上記挟持片54、54に形成した係止用凸部56とが係合してさらに強固な保持をなすとともにこの挟持片54、54が封着部62面に添設したリード線63を押圧して電気的に好ましい接続をなし、これらでソケット装置S1を構成している。
そして、上記ソケット装置S1は、図4ないし図6に示す自動車などのメータ内の表示用や照明用の表示装置7に装着して使用される。図4はメータの一部を示す断面図、図5(a)はソケット装置S1が装着される配線基板の一部分を示す平面図、図(b)はソケット装置S1が装着された配線基板の一部分を示す平面図、図6(a)および図(b)は図5(b)における正面断面図および側面断面図である。
この表示装置7は、前面の筐体71の凹所72にたとえばドア開放の表示をする表示板73およびエンジン始動の表示板74が取付けられ、この表示板73と対向して配設された基体(図示しない。)に取付けられたプリント配線基板8のソケット装着孔81へソケット装置S1が装着されている。
この配線基板8は、ソケット本体1の横断面と略同形の略円筒形状をなすソケット取付孔81およびこの装着孔81の対向辺には凹所82,82が形成されているとともに取付孔81の周辺に表面に配線導体83,84が配設してある。この配線導体83,84は配線基板8の一面側あるいは両面に形成されている。
そして、この配線基板8のソケット取付孔81へのソケット装置Sの装着は、ソケット本体1の下部側の摘み部13を把持して配線基板8の底部側から取付孔81内に小形電球6のバルブ61の頂部を合わせるとともに凹所82,82側とソケット本体1の係止突起部41,42側とを合わせて進入させる。この進入によりバルブ61の頂部が取付孔81内を通過し、フランジ部2が配線基板8に当接するまで押込み、当接したらソケット本体1を右方向に回動することによってフランジ部2と係止突起部41,42とが配線基板8を挟み固着される。
このとき、フランジ部2面に対し上方側に切り起され弾性が付与されている突出部23,…のそれぞれの先端側は、配線基板8に強く当接して係止突起部41,42と協同して配線基板8を挟圧しソケット装置S1が強固に固着される。また、同時に両接続部材5,5の下方(フランジ部2)方向に弾性が付与された導電端子片52は反発して(図1において、端子片52は図示状態より上方に反って)、接触部53が配線導体83,84と強く圧接して確実な電気的接続がなされる。
また、このときソケット本体1のフランジ部2より上方側に切り起された突出部24,…は回動時配線基板8に強く当接して抵抗となるが、配線基板8の凹所82内に到達したときその当接が開放され上方に反発して先端部が凹所82内に位置した図5(b)および図6(a)のような状態となる。
そして、このソケット本体1が逆方向に回動した場合などに、突出部24,…の端面が配線基板8の凹所82,82の壁面に当接係止され、それ以上の回動を阻止して所定の位置決めがなされるとともに配線基板8からソケット装置S1が外れるのを防止する。
なお、電球6が断線などして交換のためソケット装置S1を配線基板8から取外す場合には、ソケット装置S1の装着方向とは反対側の配線基板8の裏側から突出部24,…を先細のドライバーなどで押圧しながら係止を外しソケット装置S1を反対方向に回動して、係止突起部41,42が凹所82,82に達したらソケット取付孔81から引き抜くことによって行うことができ、ソケット本体1の電球(ランプ)6を新品と交換した後、再度ソケット装着孔81に装着して使用される。
そして、従来ではソケット装置の着脱が繰り返し行われたり、装着が長期間に亘っていたりすると、ソケット構成部材の材料のばね(弾)性などが劣化してきて圧接力が弱くなっていたが、本発明のソケット装置S1は、フランジ部2の一部を切り起こし形成した突出部23,…,24,…からなる弾性部によって補強され、ソケット装置S1を配線基板8などに強く挟着させることができる。
したがって、ソケット装置S1の着脱が繰り返し行われたり、装着が長期間に亘っても、係止突起部41,42とフランジ部2に形成した弾性を有する突出部23,…とが協同してソケット本体1を配線基板8へ強固に挟着保持させるとともに突出部24,…により位置出しや回動阻止などがはかれ、また、接続部材5を配線導体83,84に強く圧接させることができて確実な電気的接続がなされる。
図7は上記第1の実施の形態に示すとほぼ同形のソケット装置S1の配線基板8のソケット装着孔81への着脱を繰り返し行ったときの抜取り時に要した回転トルクNmを測定したデータで、図中、横軸は着脱回数(回)、縦軸は抜き取るのに要した抜去トルク(×0.1Nm)を示すグラフである。
この資料とした本発明品のソケット装置S1のフランジ部2を含む本体1は66ナイロン(デュポン社製;ザイテル103HSL−NC10)の材料で形成され、フランジ部2は外径約13.5mm、幅約1.75mm、厚さ約1.2mm、一方の突出部23は長さ約1.5mm、幅約2.1mmでその先端側は厚さ約0.5mm、長さ約0.8mmでフランジ部2面より約0.25mm突出され、また、他方の突出部24は長さ約2.7mm、幅約2.1mmでその先端側は厚さ約0.6mm、長さ約2.7mmでフランジ部2面より約0.7mm突出して成形されたものである。また、比較用の従来品は上記本発明品と同材料および同形であるが、フランジ部に突出部を含む切欠部や切込みが形成されていない。
図7から明らかなように、本発明品は従来品に比べて、当初も高いトルクを要するが着脱回数の増加に伴うトルクの低下割合も少なく、ソケット装置S1が強固に固着されていることを示している。
なお、本発明は上記第1の実施の形態に限るものではない。たとえば接続部材な構成であってもよい。この接続部材5aは金属板製の基板部51と、この基板部51の中央部から上方に起立して外方に傾斜延出した導電端子片52とからなり、基板部51の中央に筋状に突出して形成した係止用凸部56を有する。
そして、この接続部材5aを一対、ソケット本体1の装着孔12内に対面して収容したソケット装置は、上記基板部51,51間にランプのバルブ61端部に形成したウエッジベース形をなす封着部62を挿入することにより、基板部51,51が封着部62の圧潰面を表裏両面から挟圧するとともに係止用凸部56が封着部62面に形成した凹部と係合して強固に保持され、また、封着部62面に添設した外部リード線63を強く圧接して確実な電気的な接続を行なわせることができる。
また、上記第1の実施の形態では、ソケット本体1の周壁に接続部材5の導電端子片52延出用の切欠部3を形成したが、この切欠部3は必須のものではない。
また、挟着手段とした係止突起部41,42を設けずに、接続部材として上下2段状に導電端子片を延出させたものを用い、この接続部材自体を配線基板などへの装着構造としたソケット装置S1であってもよい。また、接続部材5や5aの折曲部など応力が加わる部分には筋状のリブを形成しておくことにより機械的強度を高めることができる。
さらに、ソケット本体1の周壁にフランジ部2面と所定の間隙を隔てて係止突起部41,42を形成する場合、上記実施の形態のように分割されたものを一対形成したものに限らず、単体を一対形成してもあるいは切欠部3と離れた位置に対向して一対形成してもよい。なお、上記第1の実施の形態のように係止突起部41,42を、接続部材5の導電端子片52を挟み分割形成すれば、導電端子片52を保護して導電端子片52の不所望な変形などを防止できる。
図8ないし図10は本発明のソケット装置の第2の実施の形態を示し、図8(a)はソケット装置S2の正面図、図(b)は側面図、図9は底面図、図10は配線基板などへ装着されたときの要部を示す説明図で、図中、図1ないし図6と同一部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
この形態のソケット装置S2は金属板製の端子部材が用いられず、ランプから導出したリード線がソケット本体のフランジ部に配設されることによって直接に電気的接続がなされるものである。
電気絶縁性材料で形成された有底筒状のソケット本体1は底部側にフランジ部2が形成され、このフランジ部2はソケット本体1との間に4ケ所の切欠部21,…とこの切欠部21,…に連設した4ケ所に切込み22,…を形成して、半島状に突出した突出部23,24,24が分割して設けられている。この突出部23,23,24,24のそれぞれの先端側は平坦なフランジ部2面に対し上方に切り起されて弾性を有している。
また、ソケット本体1の周壁11の対向した外側には上記フランジ部2の上面と所定の間隙を隔て一対の係止突起部41,41が形成してある。なお、図中13,13は、ソケット本体1の底部を貫通するリード線挿通孔、14,14は本体1の底面に形成されたリード線案内溝、15は+または−状に、ここでは+状に形成したドライバーなどの治具が入る取付用溝である。
このソケット装置S2は、ランプ装着孔12にバルブ61端部を焼絞り封止したランプ6の封着部(図示しない。)が直接に装着され、封着部から導出した各リード線63,63をリード線挿通孔13およびリード線案内溝14に通しフランジ部2の切込み22を経て突出部24上に折曲げあるいは巻回するなどして係止してある。なお、このリード線63を確実に係止するため、その先端をフランジ部2に形成した孔などに挿入係止してもよい。
そして、このソケット装置S2も図4ないし図6に示す自動車のメータなどの表示装置7のプリント配線基板8のソケット装着孔81に装着して使用され、その装着や取外しは第1の実施の形態とほぼ同様である。
このソケット装置S2は、配線基板8の取付孔81内にランプ6を進入させ、フランジ部2が配線基板8に当接したらソケット本体1を右方向に回動することによってフランジ部2と係止突起部41,41とが配線基板8を挟圧する。
このとき、フランジ部2面に対し上方側に切り起され弾性が付与されている突出部23,23は反発し配線基板8に強く当接して係止突起部41,41と協同して配線基板8をさらに挟圧しソケット装置S2を強固に固着するとともに突出部24,24上に配設されたリード線63,63を配線導体83,84と強く圧接して確実な電気的接続がなされる。
また、このソケット本体1のフランジ部2より上方側に切り起された突出部23,…,24,…は回動時配線基板8に強く当接して抵抗となるが、配線基板8の凹所82,82内に到達したときその当接が開放され上方に反発して先端部が凹所82,82内に位置するよう形成しておいてもよい。
そして、このソケット本体1が逆方向に回動した場合などに、突出部23,…,24,…の端面が配線基板8の凹所82,82の壁面に係止され、それ以上の回動を阻止して所定の位置決めがなされるとともに配線基板8からソケット装置S2が外れることを防止できる上記第1の実施の形態と同様な作用効果を奏する。また、この回動防止用の突出部は別個に形成しておいて差し支えない。
なお、本発明は上記第2の実施の形態においても、上述した第1の実施の形態における接続部材を除く変形例などは実施可能である。
また、上記第1および第2の実施の形態では、フランジ部に形成された突出部の先端側がフランジ部より上方側に指向していたが、図11にその要部を拡大して示すようにフランジ部2上に突出部23が盛り上がるように設けられていてもよく、要するに弾性作用を有していればよい。
さらに、フランジ部とランプ装着孔側との間の本体の周壁に係止突起部を形成したが、この係止突起部41,42は図4中に示すソケット装置S3のようにフランジ部2と本体底部側との間に形成してあってもよく、この場合は配線基板8の取付孔81などに本体1底部側から進入させて固着される。
S1,S2,S3:ソケット装置、 1:ソケット本体、 11:周壁、 12:ランプ装着孔、 2:フランジ部、 23,24:突出部、 41,42:係止突起部、 5,5a:接続部材、 52:導電端子片、 6:ランプ、 61:ガラスバルブ、 63:リード線、 7:表示装置(照明装置)、 8:配線基板、 81:ソケット取付孔、 83,84:配線導体、
Claims (7)
- 電気絶縁性材料で形成した筒状のソケット本体と;
このソケット本体の一端側に形成したランプ装着孔と;
上記ソケット本体の周壁に沿い形成され一部が本体の軸方向に切り起されることにより弾性が付与された複数個の突出部を有するフランジ部と;
上記ソケット本体のランプ装着孔内に基板部が装着され、この基板部に連設して折曲げられた導電端子片を本体外に延出した金属板体からなる接続部材と;
上記ソケット本体のランプ装着孔内に装着して上記接続部材に保持されたバルブおよび電気的に接続したリード線を有する無口金形ランプと;
を具備していることを特徴とするソケット装置。 - 上記ソケット本体の周壁には、上記フランジ部と所定の間隙を隔てて係止突起部が形成してあることを特徴とする請求項1に記載のソケット装置。
- 電気絶縁性材料で形成した筒状のソケット本体と;
このソケット本体の一端側に形成したランプ装着孔と;
上記ソケット本体の周壁に沿い形成され一部が本体の軸方向に切り起されることにより弾性が付与された複数個の突出部を有するフランジ部と;
上記ソケット本体の周壁にフランジ部と所定の間隙を隔て形成された係止突起部と;
上記ソケット本体のランプ装着孔内に装着保持されるとともに本体から導出させたリード線をフランジ部上に配設した無口金形ランプと;
を具備していることを特徴とするソケット装置。 - 上記フランジ部の突出部上には、ランプのリード線が配設されていることを特徴とする請求項3に記載のソケット装置。
- 上記ランプが白熱電球または放電ランプあるいは発光ダイオードであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載のソケット装置。
- 基体と;
この基体に設けられた配線基板と;
この配線基板のソケット取付部に本体部が挿入され、フランジ部の突出部と係止突起部または接続部材の導電端子片とで協同して基板に挟着固定されるとともにこの基板の配線導体に接続部材の導電端子片を接触させた上記請求項1、請求項2または請求項5のいずれか一に記載のソケット装置と;
を具備していることを特徴とする照明装置。 - 基体と;
この基体に設けられた配線基板と;
この配線基板のソケット取付部に本体部が挿入され、フランジ部の突出部と係止突起部とで協同して基板を挟圧するとともにこの基板の配線導体にフランジ部に配設した外部リード線を接触させた上記請求項3ないし5のいずれか一に記載のソケット装置と;
を具備していることを特徴とする照明装置。
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JP2004053806A JP2005243510A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | ソケット装置および照明装置 |
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JP2005243510A true JP2005243510A (ja) | 2005-09-08 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107830495A (zh) * | 2017-09-14 | 2018-03-23 | 上海小糸车灯有限公司 | 一种车用信号灯安装结构及其安装方法 |
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2004
- 2004-02-27 JP JP2004053806A patent/JP2005243510A/ja not_active Withdrawn
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