JP4483045B2 - 電源端子台及び照明器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源線と器具内配線との中継をなす電源端子台、及びこの端子台を備える蛍光灯照明器具等の照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
電源端子台は、合成樹脂製の筐体内に、電源の正極及び負極用の一対の速結端子を内蔵するとともに、アース用の速結端子を内蔵している。筐体のボディには各速結端子に個別に対応して電線挿入孔が開けられていて、これらの挿入孔に挿入された電線の芯線は、その挿入箇所に対応する各速結端子の電線受け部とこれに斜めに対向する弾性変形可能な鎖錠片とで挟持されることにより、対応する速結端子に接続されるようになっている。
【0003】
そして、電源端子台には以上のように接続された電線を必要に応じて引き外すための解除手段が設けられている。この解除手段の中でも、各電線挿入孔が開けられたボディの壁部に、これと一体に形成されてドライバー等の工具で押し込むことにより弾性変形できる解除レバーを設けたものが知られている。この種のものは部品点数が少なく構成が簡単である点などにおいて優れている。
【0004】
図26には接続された電線をボディと一体の解除レバーによって解除できる従来の電源端子台の速結端子が示されている。この図26に示されるように基板部1の幅方向両側にはこの基板部1の一面側に向けて電線受け部2が夫々折り曲げられ、かつ、図26(B)において基板部1の上端には一対の鎖錠片3が前記一面側に向けて折り曲げられている。これら鎖錠片3は電線受け部2に対して斜めに配置された鎖錠片主部3aと、この主部3aの電線受け部2側の端から一体に突設されたレバー受け凸部3bとで形成されている。図26(A)(C)に示すようにレバー受け凸部3bは電線受け部2とは干渉することがない位置に突設されている。又、図26中4は基板部1の前記一面に固定された他の鎖錠片、5は前記ボディに一体に形成された一対の解除レバー、6は電線を夫々示している。
【0005】
一対の解除レバー5は互いに背向して一直線上にあるように設けられている。それらの自由端部からなる端子押し部5aの上下両面には、端子当接凸部と幅方向に湾曲する押し込み工具受け凸部とが夫々形成され、その端子当接凸部は図26(B)に示すように前記レバー受け凸部3bに近接ないしは接触して配置される。
【0006】
この速結端子において、図示しない電線挿入孔から挿入された電線6の芯線は、鎖錠片主部3aを弾性変形させるとともに、鎖錠片主部3aの先端3cと電線受け部2との間に挟持され、更に、芯線の先端部側は鎖錠片4の先端と電線受け部2との間に挟持される。それにより、電線6と速結端子とが機械的及び電気的に接続される。
【0007】
この接続状態において、ドライバー等で解除レバー5の弾性変形を伴ってその自由端部の押し込み工具受け凸部を押すことにより、前記端子当接凸部が鎖錠片3のレバー受け凸部3bを押して鎖錠片主部3aを更に弾性変形させるから、鎖錠片主部3aの先端3cと電線受け部2との間が広げられて、これらの間での電線拘束力を大きく低下させることができる。したがって、この状態で電線6を引き抜くことができる。なお、他の鎖錠片4の先端は丸まっていて電線6の芯線に食い込むことはないので、前記電線6の引き抜きの支障となることはない。
【0008】
ところで、前記ボディの電線挿入孔は、電源線用として4個、つまり、正極の電源供給用及び電源送り用と、負極の電源供給用及び電源送り用とが必要である。又、アースが必要であるものは、加えて、アース線の供給用及び送り用として2個必要である。そして、これらはいずれも同一方からの電線挿入操作を可能ならしめるためボディの同じ壁部に設けられる。一方、電源端子台の大きさは、この端子台が設置される照明器具の小形化に伴って制限されている。
【0009】
このような条件下において、既述のように速結端子の鎖錠片3がその長手方向に突出するレバー受け凸部3bを有していて、この凸部3bを解除レバー5で押すことによって、接続された電線の解除を行う従来の構成によれば、電源端子台の大きさに準じて規定される速結端子の大きさは、解除レバー5で押される一対のレバー受け凸部3bの間隔Mに略等しく、そして、これらレバー受け凸部3bの根元部の位置に略対応して電線6が挿入されるから、前記間隔Mの内側位置に供給用及び送り用の電線挿入孔が設けられる。そのため、同極の速結端子における電線受け部2同士の間隔、言い換えれば、図26(B)中の一対の電線6の相互の間隔Nで代用して示される供給用及び送り用の電線挿入孔の間隔が狭い。したがって、特に、電源線を接続する際等において、既に接続された電線が邪魔になり易く、作業性がよくない。
【0010】
更に、レバー受け凸部3bは鎖錠片3の自由端であり、この部分を押して電線の接続を解除するから、電線の解除を行うのに必要とされるレバー受け凸部3bの変位量が大きい。それに伴い、前記ボディに一体に形成された解除レバー5に必要とされる解除ストロークも大きいので、この解除レバー5に掛かる応力が大きく、よって、解除操作に伴って解除レバー5が過度に変形し易く破損するおそれが高い。
【0011】
しかも、速結端子の鎖錠片3がレバー受け凸部3bを有しており、この凸部3bは容易に変形しないように図26(C)に示すように円弧状断面をもって形成されている。そのため、速結端子の曲げ成形が面倒であり、そのコストが掛かり、ひいては端子台のコストアップの一因となっている。
【0012】
又、既述のように解除レバー5の端子押し部5aは、その上面に解除レバー5の幅方向に湾曲する押し込み工具受け凸部を設けているので、端子押し部5aを押す時に、その湾曲面に沿ってドライバー等押し込み工具の先端が滑り易い。そのため、電線の接続操作時に適正に押し込みずらく、かつ、解除レバー5がねじれる場合が多いという不具合がある。そのため、特に、正極と負極の電源線を同時に解除することが困難となり易い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、電線の接続作業性を向上できるとともに、接続された電線の解除をする解除レバーの変形・破損を防止でき、しかも安価な電源端子台及び照明器具を得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明の電源端子台は、正極用の電源供給側電線挿入孔及び正極用の電源送り側電線挿入孔が開けられるとともに、前記正極用の電源供給側電線挿入孔に並ぶ負極用の電源供給側電線挿入孔及び前記正極用の電源送り側電線挿入孔に並ぶ負極用の電源送り側電線挿入孔が開けられた壁部を有し、端子押し部をアーム部の先端に有してほぼT字形状をなした一対の電源線解除レバーが、電源用でかつ同極の電源供給側と電源送り側の前記両電線挿入孔間に位置して前記壁部と一体でかつ点対称の配置に形成されたボディ、及びこのボディに連結されたカバーとを備える筐体と、一対の電線受け部及びこれら電線受け部に対向して斜めに配置された弾性変形可能な一対の鎖錠片を有し、前記電線受け部に近接した前記鎖錠片の先端部を正極用の前記両電線挿入孔に個別に対向させるとともに、前記鎖錠片の基端と先端部との間の中間部上に正極用の前記電源線解除レバーの端子押し部を位置させて、前記筐体に内蔵された正極用速結端子と、一対の電線受け部及びこれら電線受け部に対向して斜めに配置された弾性変形可能な一対の鎖錠片を有し、前記電線受け部に近接した前記鎖錠片の先端部を負極用の前記両電線挿入孔に個別に対向させるとともに、前記鎖錠片の基端と先端部との間の中間部上に負極用の前記電源線解除レバーの端子押し部を位置させて、前記筐体に内蔵された負極用速結端子と、を具備したことを特徴とする。
この発明においては、請求項2の発明のように、前記正極用の両電線挿入孔と前記負極用の両電線挿入孔を四隅として前記ボディの壁部に想定される長方形領域内に前記一対の電源線解除レバーを設けるとよい。
【0015】
この発明及び以下の各発明において、筐体をなすボディ及びカバーは、いずれも電気絶縁材料、例えば合成樹脂、好ましくはナイロン等により形成される。又、この発明及び以下の各発明において、各速結端子は、いずれも導電性材料、例えば金属、好ましくは燐青銅板のようにばね性を有する銅合金等により形成されるとともに、差し込んで接続された電線の引き抜きを妨げない丸まった自由端部を有して、これと電線受け部との間で電線の芯線を挟んで主として電気的接続を担う他の鎖錠片が付加されていてもよく、又、電線受け部を有した部分と鎖錠片を有した部分とは、一体であっても、別に形成されたものであってもよく、別成形の場合には両者をリベット止めや溶接止め等により連結することが好ましい。
【0016】
この請求項1,2の発明においては、速結端子の電線受け部と斜状の鎖錠片の先端との間に挟持された電線を外す際には、ボディに一体に形成された解除レバーの端子押し部がドライバー等の押し込み工具で押されて、解除レバーがそのアーム部の根元を支点に押し込まれる。それに伴い端子押し部が、それに対向する速結端子の鎖錠片の先端部と基端との間の中間部を押して、鎖錠片を弾性変形させてその先端部を電線受け部から遠ざけるので、この鎖錠片と電線受け部との間での電線の拘束を解除でき、電線の引き抜きが可能となる。
【0017】
このようにボディに一体に形成された解除レバーの端子押し部で鎖錠片の先端と基端との間の中間部を押して、接続された電線を解除するから、鎖錠片の長さを従来と同じとした場合との比較において、請求項1の発明では、速結端子の鎖錠片の先端と基端との間に対応する位置で電線が挿入して接続されることがなくなって、同極の速結端子の電線受け部同士の間隔を広くでき、それに伴い同極の速結端子に接続される電線が挿入される電線挿入孔同士の間隔を広くできる。更に、前記のように鎖錠片の中間部を解除レバーの端子押し部で押すから、鎖錠片の先端部を押して電線解除をする場合よりも、電線解除を行うのに必要とされる解除レバーの解除ストロークを小さくできる。又、鎖錠片には従来のように解除レバーの電線押し部を受けるための特別な構成を必要としないので、鎖錠片の構成が簡単である。
【0020】
請求項3に係る発明の電源端子台は、前記一対の電源線解除レバーのアーム部を斜めに設けたことを特徴とする。
【0021】
この発明においては、互いに相手に制約されることなく設けられた一対の電源線解除レバーのアーム部を斜めになった分に応じて更に長くできる。
【0022】
請求項4に係る発明の電源端子台は、前記一対の電源線解除レバーの端子押し部が正負両極の前記速結端子に跨る長さを有しており、この端子押し部とそれを支持するアーム部とがつながった部分に押し込み工具受け部を設けて、この受け部を異極の電線挿入孔間の中央部に対して横並びの位置に設けたことを特徴とする。
【0023】
この発明においては、押し込み工具受け部にドライバー等の押し込み工具を当てて端子押し部を押して電線解除をする際に、特に請求項3の発明のようにアーム部が斜めであっても、電線解除レバーがねじれることを少なくできる。
【0024】
請求項5に係る発明の電源端子台は、前記押し込み工具受け部を凹みによって形成したことを特徴とする。
【0025】
この発明においては、電線解除をする際に、解除レバーの押し込み位置を明確に知ることができるとともに、凹みにドライバー等の押し込み工具の先端を係合させて端子押し部を押せるので、その際に押し込み工具が滑ることを防止できる。
【0026】
請求項6に係る発明の電源端子台は、前記端子押し部とこれに対応する前記速結端子の各鎖錠片とを当接させて、これら鎖錠片により前記各解除レバーを、その自由状態よりも前記壁部の表面側に付勢して弾性変形させたことを特徴とする。
【0027】
この発明においては、端子台の組立てにより速結端子で解除レバーを押して予めボディの壁部表面側に弾性変形させているから、電線解除時の解除レバーの動きを、この解除レバーの自由状態での位置を基準とした場合、この基準位置の両側に振分けて、前記基準の位置に対する解除レバーの変形量を少なくできる。そして、電線接続状態では解除レバーに接している鎖錠片がボディ表面から遠ざかる方向に変位するに伴い、解除レバーの位置が変るので、このレバーの高さ位置を目視することで、挿入された電線の接続完了を容易に知ることができる。
【0028】
請求項7に係る発明の電源端子台は、正負両極の速結端子の鎖錠片に跨る前記一対の電源線解除レバーの端子押し部の裏面に、前記正負両極の速結端子間に位置する係合突起を前記カバー方向に突設し、かつ、前記端子押し部が押し込まれた際に前記アーム部とは反対側から前記係合突起に係合して、この突起を支持する当接部を前記カバーの裏面に設けたことを特徴とする。
【0029】
この発明において、正負両極の速結端子の鎖錠片に跨っている電源線解除レバーの端子押し部は、電源線を解除する際に前記正負両極の速結端子の鎖錠片の傾斜に沿って滑るように変形しようとする。しかし、このような変形に伴い端子押し部の係合突起が、電源線解除レバーのアーム部とは反対側においてカバーの当接部に当るから、この当接部のストッパ作用により端子押し部の前記変形を防止できる。
【0030】
請求項8に係る発明の電源端子台は、前記ボディの壁部にアース供給用の電線挿入孔及びアース送り用の電線挿入孔を開けるとともに、これら両電線挿入孔間に配置される端子押し部をアーム部の先端に有した一対のアース線解除レバーを一体に形成し、一対の電線受け部及びこれら電線受け部に対向して斜めに配置された弾性変形可能な一対の鎖錠片を有したアース用速結端子を前記筐体に内蔵し、前記電線受け部に近接した前記鎖錠片の先端部をアース用の前記両電線挿入孔に個別に対向させるとともに、前記鎖錠片の基端と先端部との間の中間部上に前記アース線解除レバーの端子押し部を位置させ、かつ、前記一対のアース線解除レバーに、前記アース用速結端子の鎖錠片上に配置される前記端子押し部とは逆側に突出する凸部を設け、この凸部にその裏側から対向するストッパ部を前記カバーの裏面に設けたことを特徴とする。
【0031】
この発明において、アース線解除レバーは、そのアーム部の根元と端子押し部の先端との中間部分をドライバー等の押し込み工具で押されることにより、アース用速結端子の鎖錠片を端子押し部で押して弾性変形させるが、ある程度の押し込みが進行した時点で、端子押し部とは逆側に突出している凸部がカバーのストッパ凸部に当って支持される。その結果、アース線解除レバーは、互いに当っている前記両凸部と前記鎖錠片に当っている端子押し部との間が押されるので、押し込み力がストッパ凸部を支点とするてこ作用で端子押し部に作用して、端子押し部側が鎖錠片をより押し下げるように傾けられる。従って、少ない押し込み量でアース線を解除できる。
【0032】
なお、前記両凸部がないとすると、アース線の解除ができる程度にアース線解除レバーが押し込まれた状態では端子押し部は前記鎖錠片に当って支持されているから、前記中間部分に押し込み力が集中するようになって、前記中間部分が理論的には際限なく撓んで変形・破損するおそれが考えられるが、前記構成によれば、端子押し部とは逆側に突出している凸部が、カバーのストッパ凸部に当って支持されるに伴ない、それ以上前記中間部分が撓むことを防止できる。
【0033】
請求項9に係る発明の電源端子台は、前記一対のアース線解除レバーのアーム部をくの字状に折り曲げ、これら一対のアーム部がほぼU字形状をなして並ぶように前記一対のアース線解除レバーを、そのアーム部の根元を中心に対称に設けたことを特徴とする。
【0034】
この発明においては、一対のアース線解除レバーの長さを、アース用の電線挿入孔等が開けられたボディの壁部の限られた面積内で長くとることができる。
【0035】
請求項10に係る発明の電源端子台は、前記筐体を固定するために前記カバーに設けた単一のねじ通孔の孔縁に前記カバーの裏側に突出する円形リブを設けるとともに、前記カバーの裏面に突設されて前記正負両極の速結端子を支持する端子押さえ部の前記ねじ孔に近い方の端子押さえ部と前記円形リブとにわたる連続リブを、前記カバーの裏面に突設したことを特徴とする。
【0036】
この発明においては、カバーの裏面に突設されている端子支えリブのうちねじ孔側の端子支え部とねじ孔の孔縁の円形リブとを一体につないだ連続リブによって、カバーを補強したから、接続された電線を介して加えられる外力で筐体がこじられる場合に、ねじ孔を中心とするカバーの撓みを抑制できる。
【0037】
請求項11に係る発明の電源端子台は、前記各電源線解除レバーの端子押し部がマイナスドライバーで押され得る長さを有しているとともに、この端子押し部の表面に、前記電源線解除レバーに対応する電源線用の前記速結端子が有する鎖錠片の基部側に寄せてストッパ突起を設けたことを特徴とする。
【0038】
この発明においては、マイナスドライバーの刃先で電源線解除レバーの端子押し部を押して、電線挿入孔に誤って挿入された電線を引抜く際に、端子押し部上において前記刃先が、前記のように押される電源線解除レバーに対応する電源線速結端子の鎖錠片の基部側に滑り動くことを、ストッパ突起で妨げるとともに、前記刃先で端子押し部を適正に押すことができる。そのため、マイナスドライバーで電源線解除レバーの端子押し部が押し込まれる場合に、前記ドライバーの刃先が筐体内に誤って入り込んで、電源線解除レバーに対応する電源線速結端子に接する恐れがなくなり、活線状態(照明器具の点灯状態)下で、誤挿入されている電線を引抜く際に作業者が感電するおそれを防止できる。
【0039】
請求項12に係る発明の電源端子台は、前記各電源線解除レバーの端子押し部がマイナスドライバーで押され得る長さを有しているとともに、前記各電源線解除レバーの端子押し部の裏面に、電源線用の正極及び負極の前記速結端子間に配置される摺動部を一体に設け、この摺動部を前記正負両極の速結端子に摺動可能に接触させたことを特徴とする。
【0040】
この発明においては、マイナスドライバーの刃先で電源線解除レバーの端子押し部を押して、電線挿入孔に誤って挿入された電線を引抜く際に、マイナスドライバーで端子押し部がその一端側に偏って押し込まれた場合に、解除レバーは前記押し込み端側が他端側に比して下がる方向に捻じれようとする。しかし、端子押し部の裏面には突設された摺動部が、電源線用の正負両極の速結端子に摺動可能に接しているから、前記押し込み側の速結端子をストッパとして解除レバーの前記捻じれを防止しつつ、両速結端子をガイドとして摺動部を摺動させて端子押し部を真っ直ぐに押し込ませることができる。したがって、それに伴い前記ドライバーの刃先が筐体内に入り込んで、電源線解除レバーに対応する電源線速結端子に接する恐れがなくなり、活線状態(照明器具の点灯状態)下で、誤挿入されている電線を引抜く際に誤って作業者が感電するおそれを防止できる。
【0041】
請求項13に係る発明の電源端子台は、前記各解除レバーのアーム部を前記ボディの壁部表面と面一的に設けるとともに、前記各解除レバーの端子押し部を前記ボディの壁部表面から凹ませて設けたことを特徴とする。
【0042】
この発明においては、各解除レバーのアーム部が筐体の壁部に対して突出したり凹んだりしておらず前記壁部の表面と略面一であるとともに、端子押し部のみが前記壁部の表面から凹んでいるので、手探り状態でも端子押し部の位置をアーム部の位置とは明確に区別して知覚させることができる。そのため、電線解除を必要とする電源線用又はアース線用の解除レバーの端子押し部をドライバーで押して、電線挿入孔に誤挿入されている電線を引抜く際に、解除レバーのアーム部を過度に押して折損に至らしめる恐れを抑制できるとともに、端子押し部を確実に押し込ませることができるに伴い、この端子押し部を介して鎖錠片を確実に弾性変形させて、誤挿入されている電線を引抜くことができる。
【0043】
請求項14に係る発明の照明器具は、電源線引込み孔を有するシャーシと、このシャーシに固定された前記請求項1〜13のうちのいずれかに記載の電源端子台と、この電源端子台と電気的に接続されて前記シャーシに取付けられたランプソケットと、このランプソケットに取付けられたランプと、を具備したことを特徴とする。
【0044】
この発明においては、電線の接続作業性を向上できるとともに、接続された電線の解除をする解除レバーの変形・破損を防止でき、しかも安価な電源端子台を備えるので、天井等への器具の取付け施工性に優れる高品質な照明器具を提供できる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図17を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0046】
図1中11は天井側に例えば埋め込んで設置される蛍光灯照明器具を示し、この器具11は、下面が開放されたシャーシ12を備えている。このシャーシ12の長手方向両端部に夫々一対のランプソケット13が取付けられていて、シャーシ12の長手方向に対向するランプソケット13にわたって直管形の蛍光ランプ14が取付けられている。
【0047】
シャーシ12の天井壁12aの裏面には、両蛍光ランプ14間に位置して電源端子台15が取付けられているとともに、図示しないが例えば電子安定器からなる点灯装置等が取付けられている。電源端子台15には天井壁12aに穿った電源線引込み孔16を通って天井裏からシャーシ12内に引込まれる図示しない電源線が接続される。更に、電源端子台15は図示しない負荷線(器具内配線)を介して前記点灯装置に接続されるとともに、図示しない負荷線を介してシャーシ12の長手方向一端側のランプソケット13に接続される。又、前記点灯装置は図示しない更に他の負荷線を介してシャーシ12の長手方向他端側のランプソケット13に接続される。そして、これら電源端子台15、点灯装置、及び各負荷線を覆う断面V形の中央反射板17が、2本の蛍光ランプ14間に位置して前記天井壁12aに取付けられている。
【0048】
次に、図2〜図17を参照して電源端子台15について説明する。この電源端子台15は、図2〜図9等に示されるナイロン樹脂製の筐体21と、図15及び図17等に示されるようにばね性を有する一枚の燐青銅板を折り曲げて形成された電源線の正極及び負極用の一対の速結端子22、23と、図16等に示されるようにばね性を有する一枚の燐青銅板を折り曲げて形成されたアース用の速結端子24とを備えている。速結端子22、23は同一構造である。
【0049】
筐体21は、図10及び図11等に示されるボディ25と、図12〜図14等に示されてボディ25に連結されるカバー26とからなる。これらは、図2、図3、図6、図8、及び図9に示すようにボディ25の側壁外面に一体に突設した複数の爪27を、カバー26の側壁に対応して設けた爪受け孔28に夫々引っ掛けることによって組立てられている。図13及び図14等に示すようにカバー26は一つのねじ通孔29及び一対の位置決め凸部30を有している。このカバー26は、その位置決め凸部30を前記天井壁12aに開けた図示しない一対の孔に挿入して位置決めした状態で、図示しない金属製ねじを、天井壁12aに開けた図示しない端子台取付け孔及びこれに対向するねじ通孔29に通して締付けることにより、天井壁12aの裏面に前記ねじ1本で固定されている。なお、後述するが前記ねじは速結端子24に螺合されるもので、このねじを介してシャーシ12へのアースが取れるようになっている。
【0050】
ボディ25は、カバー26が被着される面を開放した容器状をなし、その内部は、図10及び図11に示すように一体に形成された区画リブ31により第1端子収容室32と、第2端子収容室33とに仕切られているとともに、第1端子収容室32の一端部には他の仕切りリブ34が一体に設けられている。
【0051】
ボディ25のカバー26と反対側の壁部、つまり、電源端子台15がシャーシ12に固定された状態で下を向く壁部35は、段差36によって電源線挿入面部35aとアース線挿入面部35bとに区分けされている。アース線挿入面部35bは下側から見て電源線挿入面部35aよりもシャーシ12側に低くなっており、それにより、手探りで両挿入面部35a、35bを識別できるようにしてある。
【0052】
電源線挿入面部35aには、正極用の電源供給側電線挿入孔(以下、第1電源線挿入孔という。)41と、同じく正極用の電源送り側電線挿入孔(以下、第1送り電源線挿入孔という。)42とが夫々開けられているとともに、第1電源線挿入孔41に並んで負極用の電源供給側電線挿入孔(以下、第2電源線挿入孔という。)43と、同じく第1送り電源線挿入孔42に並んで負極用の電源送り側電線挿入孔(以下、第2送り電源線挿入孔という。)44とが夫々開けられている。
【0053】
更に、電源線挿入面部35aには、互いに隣接している第1、第2の電源線挿入孔41、43と、互いに隣接している第1、第2の送り電源線挿入孔42、44との間に位置して、一対の電源線解除レバー(以下解除レバーと略称する。)45、46が夫々一体に形成されている。これらレバー45、46は、同一の構成であり、いずれもアーム部47と端子押し部48とを有して形成されているとともに、互いに逆向きとなって点対称の配置に設けられている。アーム部47の一端からなる根元は電源線挿入面部35aに一体に接続され、アーム部47の他端は端子押し部48の長手方向中央部に一体に接続されており、それにより、解除レバー45、46はいずれも平面視ほぼT字形状をなしている。
【0054】
両解除レバー45、46は、そのアーム部47の根元を支点として弾性変形が可能であり、この変形を許すための隙間gが、図3及び図10に示すように両解除レバー45、46の根元以外の周囲を沿って電源線挿入面部35aに設けられている。前記のように点対称に設けられた両解除レバー45、46のアーム部47は、図3及び図10に示すように互いに並んで平行に、しかも、斜めに設けられ、かつ、両解除レバー45、46の端子押し部48も互いに平行に設けられている。
【0055】
端子押し部48は後で詳述する正負両極用の速結端子22、23に跨る(図8参照)長さを有している。この端子押し部48とこれを支持するアーム部47とが一体につながった部分には、押し込み工具受け部49が設けられている。図3に示すように一方の解除レバー45の押し込み工具受け部49は、互いに隣接している第1、第2の電源線挿入孔41、43間の中央部に対して横並びに位置されており、同様に他方の解除レバー46の押し込み工具受け部49は、互いに隣接している第1、第2の送り電源線挿入孔42、44間の中央部に対して横並びに位置されている。
【0056】
図5及び図8等に示すように押し込み工具受け部49は、解除レバー45、46の表面から凹む凹部からなり、本実施形態では円形状の第1凹部とこれを直径方向に横切る第2凹部とから形成されている。第1凹部はプラスドライバーの先端部が嵌入するに適した大きさであり、これと第2凹部とはマイナスドライバーの先端部が嵌入するに適した大きさである。
【0057】
図8及び図9等に示すように両解除レバー45、46の端子押し部48は、その長手方向両端部裏面に夫々前記カバー26方向に突出する端子当接突起48aを一体に有しているとともに、長手方向中央部にカバー26方向に突出する摺動部48bを一体に有している。摺動部48bは、互いに並んで隣接配置される後述の速結端子22、23間に位置されるとともに、その突出長さは一対の端子当接突起48aよりも長い。したがって、端子押し部48はほぼT字形状(図8参照)をなしている。摺動部48bはその先端側程先細に形成されている。
【0058】
図3及び図10等に示すように前記アース線挿入面部35bには、アース供給用の電線挿入孔51とアース送り用の電線挿入孔52とが夫々開けられているとともに、これら挿入孔51、52間に位置して一対のアース線解除レバー(以下、解除レバーと略称する。)53、54が一体に形成されている。電線挿入孔51は前記第1、第2の電源線挿入孔41、43と並んで設けられ、同様に他方の電線挿入孔52も前記第1、第2の電源線挿入孔42、44と並んで設けられている。
【0059】
解除レバー53、54は、同一の構成であり、いずれもアーム部55と端子押し部56とを有しているとともに、その端子押し部56側にはこれと逆側に一体に突出する凸部57を有して形成され、互いに逆向きとなって線対称の配置に設けられている。アーム部55の一端からなる根元はアース線挿入面部35bに一体に接続され、アーム部55の他端は端子押し部56と凸部57とが繋がった部分に一体に接続されており、それにより、解除レバー53、54はいずれも平面視ほぼT字形状をなしている。
【0060】
両解除レバー53、54は、そのアーム部55の根元を支点として弾性変形が可能であり、この変形を許すための隙間gが、図3及び図10に示すように両解除レバー53、54の根元以外の周囲を沿ってアース線挿入面部35bに設けられている。両解除レバー53、54のアーム部55は、図3及び図10に示すようにほぼくの字状に折り曲げられている。したがって、両解除レバー53、54は、前記のように対称に設けられることにより図3に示すように背向するアーム部55相互がほぼU字形状をなして並ぶように形成されており、それに伴い両解除レバー53、54の端子押し部56は互いにほぼ平行に設けられている。
【0061】
端子押し部56とこれを支持するアーム部55とが一体につながった部分には、押し込み工具受け部58が設けられている。図3及び図8に示すように押し込み工具受け部58は、解除レバー53、54の表面から凹む凹部からなり、プラスドライバーの先端部が嵌入するに適した大きさである。両解除レバー53、54は、その端子押し部56の裏面に夫々前記カバー26方向に突出する端子当接突起56aを一体に有している。
【0062】
又、ボディ25の幅が狭くなった部分の側壁61は負荷線挿入面部として用いられている。この側壁61には、図3(B)、図9、図11に示されるように正極用の一対の負荷線挿入孔62が開けられているとともに、負極用の一対の負荷線挿入孔63が開けられている。これら挿入孔63には水平方向から前記負荷線が挿入される。なお、図3(B)中64は負荷線挿入孔62、63の近傍に個別に設けられた負荷線リリース用のリリース孔である。
【0063】
図12〜図14に示されるようにカバー26の裏面(内面)には、一対の当接部71と、ストッパ部としての一対のストッパ突起72と、端子押さえ部としての一対の端子押さえリブ73、及び端子支えリブ74、77等が、夫々前記壁部35側に向けて一体に設けられている。一対の当接部71と一対の端子押さえリブ73一対のストッパ突起72とは十字状のリブを介して接続されている。一対のストッパ突起72は前記ねじ通孔29の両側に設けられ、かつ、端子支えリブ74はねじ通孔29を間に置いて当接部71及び端子押さえリブ73とは反対側に設けられている。
【0064】
図5に示すように一対の当接部71は、前記解除レバー45、46の摺動部48bと対向する位置に形成されており、その先端部に斜めの係合面71aを有している。このガイド面71aは、解除レバー45、46が押し込まれた時、その押し込み方向に移動する摺動部48bを、それに解除レバー45、46のアーム部47とは反対側から係合して支持するために設けられており、それにより、摺動部48bひいてはこれを有した端子押し部48が速結端子22、23の後述の鎖錠片の傾斜に沿って倣うように傾くことを防止するようになっている。
【0065】
図7及び図8に示すように一対のストッパ突起72は、前記解除レバー53、54の凸部57と対向する位置に形成されている。これらの突起72は、解除レバー53、54が押し込まれた時、その押し込みが或る程度進行した時点において凸部57を動き止めするために設けられており、それにより、解除レバー53、54の端子押し部56による速結端子24の後述の鎖錠片に対する押圧を増幅ならしめるようになっている。
【0066】
図8に示すように一対の端子押さえリブ73は、前記速結端子22、23と対向する位置に形成されていて、これら速結端子22、23をカバー26側から支持するために設けられている。図6に示すように端子支えリブ74は、前記速結端子24と対向する位置に形成されていて、この端子の後述する鎖錠片の過度の弾性変形を防止するストッパとして用いられている。又、端子支えリブ77は、前記速結端子24と対向する位置に形成されていて、この端子24をカバー26側から支持するために設けられている。
【0067】
更に、図12及び図13に示すように前記ねじ通孔29の孔縁にはカバー26の裏側に突出する円形リブ75が設けられているとともに、カバー26の裏面には円形リブ75とこれに近い方の端子押さえリブ73及び端子支えリブ74の根元とにわたる連続リブ76が一体に形成されている。これら円形リブ75及び連続リブ76はカバー26のねじ通孔29回りの強度を向上させるとともに、前記根元への応力集中を防止している。そのため、電源端子台15に必要な電線接続を行った後に、例えば前記反射板17の取付け等に伴って電線が押された場合など、電線を介して電源端子台15がこじられる力を受けることがあっても、それに伴うカバー26の損傷を防止できる。
【0068】
つまり、前記こじり力は、ボディ25からそれに爪係合されてシャーシ12に1本のねじで固定されているカバー26に波及し、このカバー26はねじ通孔29を境にこじり力が作用した側と反対側が変形しようとする。しかし、その変形を円形リブ75及び連続リブ76による補強作用で抑制して、円形リブ75及び連続リブ76の根元への応力集中を防止できる。それにより前記両リブ75、76の根元でクラックの発生が防止されるので、カバー26が損傷に至る恐れをなくすことができる。
【0069】
図15及び図17に示すように電源線用の前記速結端子22、23は、基板部81と、第1及び第2の電線受け部82及び83と、第1鎖錠片部84と、第2鎖錠片部85と、第3電線受け部86と、一対の負荷線用鎖錠片87とを有している。
【0070】
第1及び第2の電線受け部82及び83は、基板部81の長手方向の両辺から基板部81の一面側に略直角に折り曲げて形成されており、その第2電線受け部83の先端から第3電線受け部86が基板部81と反対側に折り曲げられている。第1鎖錠片部84は前記両辺とは異なる基板部81の他の両辺のうちの一方の辺から前記一面側に折り曲げられ、第2鎖錠片部85は前記他の両辺のうちの他方の辺から前記一面側に折り曲げられている。
【0071】
第1鎖錠片部84は、基板部81に連なった基部84aと、この基部84aの両側から互いに逆方向に斜め折りされて、その傾斜の先端が第1電線受け部82又は第2電線受け部83に近接して対向する鎖錠片84b、84cとから形成されている。同様に、第2鎖錠片部85も、基板部81に連なった基部85aと、この基部85aの両側から互いに逆方向に斜め折りされて、その傾斜の先端が第1電線受け部82又は第2電線受け部83に近接して対向する鎖錠片85b、85cとから形成されている。鎖錠片84b、84c及び鎖錠片85b、85cはいずれも基部84a又は85aを支点として弾性変形可能である。鎖錠片84b、84cは図示しない電源線を主として機械的に抜け止めして第1又は第2の電線受け部82、83との間に電源線を挟持し、鎖錠片85b、85cは前記電源線との電気的接続を図って第1又は第2の電線受け部82、83との間に電源線を挟持する。なお、図4、図15、及び図17中81aは基板部81の斜状端面を示し、これら一対の斜状端面81aは鎖錠片84b、84cの傾斜に略倣って設けられている。
【0072】
第3電線受け部86は、その先端部に第2電線受け部83とほぼ平行であって前記基板部81の他面側に向けて折り曲げられた第3鎖錠片86aを有している。この第3鎖錠片86aには前記一対の鎖錠片87が斜めに切起こされている。
【0073】
前記構成の一対の速結端子22、23は、前記第1端子収容室32内に、この内部に設けられた各種のリブによって位置を決められて互いに平行に収容されている。
【0074】
この収容状態においては、図4に示すように正極側の速結端子22の鎖錠片84bの先端部が第1電源線挿入孔41に対向するとともに、鎖錠片84cの先端部が第1送り電源線挿入孔42に対向する。かつ、一対の鎖錠片87の先端部が夫々負荷線用の一対の負荷線挿入孔62に対向する(図9に一方の対向状態のみ示す)とともに、その近傍のリリース孔64に対向する。同様に、図示しないが負極側の速結端子23の鎖錠片85bの先端部が第2電源線挿入孔43に対向するとともに、鎖錠片85cの先端部が第2送り電源線挿入孔44に対向する。かつ、一対の鎖錠片87の先端部が夫々負荷線用の一対の負荷線挿入孔63に対向する(図9に一方の対向状態のみ示す)とともに、その近傍のリリース孔64に対向する。又、両速結端子22、23の鎖錠片84b、85bの先端と基部84aとの間の中間部分には、図4に示すように電源線用の一方の解除レバー45の端子押し部48の端子当接突起48aが夫々当接し、同様に両速結端子22、23の鎖錠片84c、85cの先端と基部84aとの間の中間部分には、図示しないが電源線用の他方の解除レバー46の端子押し部48の端子当接突起48aが夫々当接する。又、両解除レバー45、46の摺動部48bはカバー26の当接部71の先端部に所定の距離を置いて対向する。
【0075】
両速結端子22、23は、それらに個別に対応するカバー26の端子押さえリブ73によってボディ25の壁部35方向に押付けられている。この場合、各部の寸法関係により、電源線用の一方の解除レバー45は、両速結端子22、23の鎖錠片84b、85bを介して壁部35の表面側に押されて弾性変形されている。つまり、解除レバー45は、速結端子22、23と組合わされる前の無負荷の自由状態では水平の姿勢であるが、電源端子台15が組立てられた状態では、鎖錠片84b、85bで付勢されて壁部35の表面側に弾性変形されている。同様に、速結端子22、23と組合わされる前の無負荷の自由状態では水平の姿勢である電源線用の他方の解除レバー46も、電源端子台15が組立てられた状態では、両速結端子22、23の鎖錠片84c、85cを介して押されて付勢されていて、壁部35の表面側に弾性変形されている。
【0076】
図16等に示すようにアース線用の前記速結端子24は、基板部91と、第1及び第2の電線受け部92及び93と、一つの鎖錠片部94と、ねじ受け舌片95とを有している。第1及び第2の電線受け部92及び93は、基板部91の長手方向の両辺から基板部91の一面側に略直角に折り曲げて形成されている。鎖錠片部94は前記両辺とは異なる基板部91の他の両辺のうちの一方の辺から前記一面側に折り曲げられていて、ねじ受け舌片95は基板部91の他の両辺のうちの他方の辺から前記一面側とは反対側に折り曲げられている。このねじ受け舌片95には前記図示しないねじが螺合されるねじ孔95aが開けられている。
【0077】
鎖錠片部94は、基板部91に連なった基部94aと、この基部94aの両側から互いに逆方向に斜め折りされて、その傾斜の先端が第1電線受け部92又は第2電線受け部93に近接して対向する鎖錠片94b、94cとから形成されている。鎖錠片94b、94cは図示しないアース線の機械的に抜け止めと電気的接続を担って第1又は第2の電線受け部92、93との間にアース線を挟持する。
【0078】
前記構成の速結端子24は、そのねじ受け舌片95をボディ25の開口側に位置させた姿勢で前記第2端子収容室33内に、この内部に設けられた各種のリブによって位置を決められて収容されている。
【0079】
この収容状態においては、図6に示すように鎖錠片94bの先端部が電線挿入孔51に対向するとともに、鎖錠片94cの先端部が電線挿入孔52に対向し、かつ、これら一対の鎖錠片94b、94cの裏面に所定の間隔を置いて端子支えリブ74が対向する。又、鎖錠片94b、94cの先端と基部94aとの間の中間部分には、アース用の解除レバー53、54の端子押し部56の端子当接突起56aが夫々当接する。又、図7に示すように解除レバー53、54の凸部57には、カバー26のストッパ突起72が夫々所定の間隔を置いて対向する。
【0080】
速結端子24は、それに対応してカバー26の裏面に一体に形成した端子支えリブ77によってボディ25の壁部35方向に押付けられている。この場合、各部の寸法関係により、速結端子24と組合わされる前の無負荷の自由状態では水平の姿勢であるアース線用の解除レバー53、54は、電源端子台15が組立てられた状態では、速結端子24の鎖錠片94b、94cを介して押されて付勢されていて、壁部35の表面側に弾性変形されている。
【0081】
前記構成の電源端子台15の第1、第2の電源線挿入孔41、42の夫々には天井裏から引込まれたFケーブル等の電源線の正極側又は負極側の芯線が挿入され、これらの芯線は対応する速結端子22、23に個別に接続される。又、送り用の電源線が必要な場合には、この電源線の正極側又は負極側の芯線が第1、第2の送り電源線挿入孔43、44に挿入され、これらの芯線は対応する速結端子22、23に個別に接続される。
【0082】
これらの場合、一方の芯線は、速結端子22の第1鎖錠片部84の鎖錠片84bを弾性変形させながらこれと第1電線受け部82との間を通過した後、更に第2鎖錠片部85の鎖錠片85bを弾性変形させながらこれと第1電線受け部82との間を通過して、これら鎖錠片84b、85bと第1電線受け部82との間に挟着される。同様に、他方の芯線も、速結端子23の第1鎖錠片部84の鎖錠片84cを弾性変形させながらこれと第2電線受け部83との間を通過した後、更に第2鎖錠片部85の鎖錠片85cを弾性変形させながらこれと第2電線受け部83との間を通過して、これら鎖錠片84c、85cと第2電線受け部83との間に挟着される。
【0083】
又、電源端子台15の電線挿入孔51には供給用のアース線の芯線が挿入されるとともに、アースの送りが必要な場合には、他の電線挿入孔52に送り用アース線の芯線が挿入されて、これらは速結端子24に接続される。この場合、供給用のアース線の芯線は、速結端子24の鎖錠片94bを弾性変形させながらこれと第1電線受け部92との間を通過して、これらの間に挟着され、同様に送り用アース線の芯線は、速結端子24の鎖錠片94cを弾性変形させながらこれと第2電線受け部93との間を通過して、これらの間に挟着される。
【0084】
ところで、以上のように電源端子台15に速結接続された電線を必要により外すには、その対象が供給用の電源線である場合には、解除レバー45をドライバー等の工具で押し込みながら、この電源線を引き抜けばよく、同様に送り用電源線である場合には、解除レバー46をドライバー等の工具で押し込みながら、この電源線を引き抜けばよい。又、外す線が供給用のアース線である場合には、解除レバー53をドライバー等の工具で押し込みながら、このアース線を引き抜けばよく、同様に送り用アース線である場合には、解除レバー54をドライバー等の工具で押し込みながら、このアース線を引き抜けばよい。
【0085】
このように電源端子台15に接続された電線の前記接続を解除するには、供給側の電源線についてはドライバー等リリース工具の先が尖った先端部を解除レバー45の端子押し部48に当てて押し込みながら前記供給側の電源線を引張ればよく、同様に送り側の電源線についても前記工具の先端部を解除レバー46の端子押し部48に当てて押し込みながら前記送り側の電源線を引張ればよい。又、供給側のアース線については前記工具の先端部を解除レバー53の端子押し部56に当てて押し込みながら前記供給側のアース線を引張ればよく、同様に送り側のアース線についても前記工具の先端部を解除レバー54の端子押し部56に当てて押し込みながら前記送り側のアース線を引張ればよい。
【0086】
前記押し込み操作で電源用の解除レバー45がそのアーム部47の根元を支点に弾性変形しながら押し込まれることにより、端子押し部48の裏面に突出する一対の端子当接突起48aが、電源線用の速結端子22、23の斜めの鎖錠片84bを個別に押してカバー26側に弾性変形させながら、この鎖錠片84bと第1電線受け部82との間を開くので、供給側電源線を引抜くことができる。同様に、前記押し込み操作で電源用の他方の解除レバー46がそのアーム部47の根元を支点に弾性変形しながら押し込まれることにより、端子押し部48の裏面に突出する一対の端子当接突起48aが、電源線用の速結端子22、23の斜めの鎖錠片84cを個別に押して第2鎖錠片85側に弾性変形させながら、この鎖錠片84cと第2電線受け部83との間を開くので、送り側電源線を引抜くことができる。
【0087】
又、前記押し込み操作でアース用の解除レバー53がそのアーム部55の根元を支点に弾性変形しながら押し込まれることにより、端子押し部56の裏面に突出する単一の端子当接突起56aが、アース線用の速結端子24の斜めの鎖錠片94bを押してカバー26側に弾性変形させながら、この鎖錠片94bと第1電線受け部92との間を開くので、供給側アース線を引抜くことができる。同様に、前記押し込み操作でアース用の解除レバー54がそのアーム部55の根元を支点に弾性変形しながら押し込まれることにより、端子押し部56の裏面に突出する単一の端子当接突起56aが、アース線用の速結端子24の斜めの鎖錠片94cを押してカバー26側に弾性変形させながら、この鎖錠片94cと第2電線受け部93との間を開くので、送り側アース線を引抜くことができる。
【0088】
これらの場合に、端子押し部48には工具先端が嵌入する凹部からなる押し込み工具受け部49が設けられ、同様の端子押し部56にも工具先端が嵌入する凹部からなる押し込み工具受け部58が設けられているので、前記工具を当てる位置が容易に定まるとともに、その位置から工具の先端が滑り動くことが防止されるので、容易に端子押し部48又は56を押し込むことができ、作業性がよい。
【0089】
前記のように接続された電線を解除するにあたって、端子押し部48の端子当接突起48aは、鎖錠片84b又は85bの先端部と基部84a又は85aとの間に当接して、これら鎖錠片84b又は85bを押圧し弾性変形させるため、解除レバー45、46を間に置いてその両側に各電源線挿入孔41〜44を図3に示すように振分けて設けることができる。
【0090】
そのため、正極用速結端子22の第1、第2の鎖錠片部84、85の長さ、及び負極用速結端子23の第1、第2の鎖錠片部84、85の長さを従来と同じとした場合の比較において、これら鎖錠片部84、85の基部84a、85aと鎖錠片84b、84c、85b、85cの先端部との間に対応する位置で電源線が挿入して接続されることがなくなって、正極の速結端子22の電線受け部82、83間の間隔、及び負極の速結端子23の電線受け部82、83間の間隔を広くできる。それに伴い電源線が挿入される正極の電線挿入孔41、42同士の間隔H(図3及び図4参照)、及び負極の電線挿入孔43、44同士の間隔を広くできる。同様の理由により、アース線が挿入される電線挿入孔51、52同士の間隔I(図3及び図6参照)を広くできる。したがって、これら電線挿入孔41〜44、51、52に対して電線を着脱する際に、既に挿入接続されている電線が邪魔になることが少なくなり、電線を挿脱する作業性を向上できる。
【0091】
更に、前記のように鎖錠片84b、84c、85b、85cの長手方向中間部を解除レバー45又は46或は53若しくは54の端子押し部48又は56で押すから、言い換えれば、鎖錠片84b、84c、85b、85cをその先端部よりも基部84a又は85a若しくは94a側で押すから、従来のように鎖錠片の先端部を押して電線解除をする場合よりも、電線解除を行うのに必要とされる解除レバー45、46、53、54の解除ストロークを小さくできる。したがって、解除レバー45、46、53、54が過度に撓むことがなくなり、その変形・破損を防止できる。
【0092】
しかも、鎖錠片84b、84c、85b、85cの中間部を端子押し部48又は56で押すから、各速結端子22〜24の鎖錠片84b、84c、85b、85cには、従来のように弾性変形をしないレバー受け凸部を設ける必要がない。そのため、鎖錠片84b、84c、85b、85cの構成が簡単であり、それに伴い複雑な曲げを要することなく容易に速結端子22〜24を曲げ成形することができ、そのコストを低減でき、ひいては端子台のコストダウンにも寄与できる。
【0093】
又、電源端子台15への既述の電線着脱において、各鎖錠片84b、84c、85b、85cはその長手方向の一部を占めて弾性変形しない部分を有していないから、全長において撓むことができる。よって、各鎖錠片84b、84c、85b、85cの弾性変形が容易に行われるので、前記電線挿入時の抵抗を軽減できるとともに、電線解除時の各解除レバー45、46、53、54の抵抗を軽減できるので、電線の着脱作業を容易に行わせることができる。
【0094】
又、前記構成では、電源端子台15のボディ25の壁部35に、電源線用の各解除レバー45、46を、そのアーム部47を互いに平行にして点対称に設けたから、これら解除レバー45、46が電源の供給側の電線挿入孔41、42と電源送り側の電線挿入孔43、4との間の限られた面積内に設けられるにも拘らず、互いに相手に制約されることなく電線挿入孔が開けられたボディの壁部の限られた面積内において長くとることができ、その上、アーム部47を斜めにしたから、これらアーム部47を斜めになった分に応じて更に長くできる。そのため、接続された電線を解除する際におけるアーム部47が撓み易くなって、その変形・破損の恐れを少なくできる。
【0095】
同様に、壁部35のアース用の電線挿入孔51、52間の限られた面積内に設けられるアース用の解除レバー53、54についても、それが平行ではなく線対称に設けられているにも拘らず、それらのアーム部55がほぼくの字形状をなしているとともに、これら一対のアーム部55がほぼU字形状をなして並ぶように両解除レバー53、54を、そのアーム部55の根元を中心に対称に設けたことにより、その長さを長くとることができる。そのため、接続されたアース線を解除する際におけるアーム部55が撓み易くなって、その変形・破損の恐れを少なくできる。
【0096】
又、正負両極の速結端子22、23に跨る一対の解除レバー45、46の端子押し部48とアーム部47とがつながった部分に設けられた押し込み工具受け部49を、異極の電線挿入孔41、43間の中央部又は電線挿入孔42、44間の中央部に対して横並びの位置に設けたから、前記受け部49に押し込み工具を当て端子押し部48を押して電線解除をする際に、端子押し部48が跨っている異曲の速結端子22、23の鎖錠片に作用する力がバランスし易い。そのため、アーム部47が斜めであっても、解除レバー45、46がねじれることを少なくできる。よって、これら解除レバー45、46の特に根元部での変形・破損の恐れを少なくできるとともに、正負両極の速結端子22、23の対応する鎖錠片に対してほぼ均等に力をかけて、接続された異極の電源線の解除を容易かつ確実に行わせることができる。
【0097】
ところで、正負両極の速結端子22、23の隣接する鎖錠片84b、85b又は84c、85cに跨ってこれらに端子当接突起48aを当接している解除レバー45、46の端子押し部48は、電源線を解除する際に速結端子22、23の鎖錠片84b、85b又は84c、85cの傾斜に沿って滑るように変形しようとする。しかし、端子押し部48の裏面には速結端子22、23間に位置してカバー26方向に突出する摺動部48bが設けられているとともに、この摺動部48bに対向してカバー26の裏面には当接部71が突設されているので、前記変形を防止できる。
【0098】
すなわち、既述のように端子押し部48が押し込まれた際に、それが或る程度進行すると、摺動部48bが当接部71の傾斜したガイド面71aに接触する。このガイド面71aはアーム部47とは反対側から摺動部48bに係合して、この摺動部48bを支持する。こうした当接部71のストッパ作用により、端子押し部48がアーム部47の先端部を支点に変形することを防止できる。したがって、変形による解除レバー45、46の押し込み操作力の損失がなくなり、操作力を的確に鎖錠片84b、85b又は84c、85cに及ぼして、必要以上に解除レバー45、46を押し込まなくても確実に電線を解放させることができるとともに、端子押し部48の変形に伴う破損も防止できる。
【0099】
又、アーム部55がくの字形をなしたアース用の解除レバー53、54には、端子押し部56とは逆側に突出する凸部57が設けられ、かつ、それらの裏面に対向してカバー26の裏面にはストッパ突起72が突設されている。そのため、既述のようにアース線の接続を解除する場合、解除レバー53、54は、その長手方向中間部の押し込み工具受け58を押されて、ある程度の押し込みが進行した時点で、凸部57がストッパ突起72に当って支持される。
【0100】
その結果、アース用の鎖錠片94b又は94cに先端部裏面の端子当接突起56a当っている端子押し部56と、裏側からストッパ突起72で支持された凸部57との間が押されることにより、押し込み力がストッパ突起72を支点とするてこ作用で端子押し部56に作用して、この端子押し部56がそれに接している鎖錠片94b又は94cをより押し下げるように傾けられる。従って、少ない押し込み量でアース線を解除できるとともに、解除レバー53、54が不必要に押され過度に撓んで変形・破損する恐れをなくすことができる。
【0101】
又、前記構成の電源端子台15においては、その組立てに伴い、カバー26の各端子押さえリブ73が対応する電源用速結端子22、23の第2鎖錠片部85に当接して、これら速結端子22、23全体をボディ25の壁部35側に寄せるので、端子押し部48とこれに対応する速結端子22、23の各鎖錠片84b、84c、及び85b、85cとが夫々当接するだけではなく、これら鎖錠片84b、84c、85b、85cにより解除レバー45、46を、その自由状態よりも壁部35の表面側に付勢し、弾性変形させた状態に保持されている。同様に、電源端子台15の組立てに伴い、カバー26の端子支えリブ77が対応するアース用速結端子24に当接して、この端子24全体を壁部35側に寄せるので、端子押し部56とこれに対応する速結端子24の各鎖錠片94b、94cとが夫々当接するだけではなく、これら鎖錠片94b、94cにより解除レバー53、54を、その自由状態よりも壁部35の表面側に付勢し、弾性変形させた状態に保持されている。
【0102】
このように各速結端子22〜24で解除レバー45、46、53、54を押して予めボディ25の壁部35表面側に弾性変形させているから、電線の着脱に伴う解除レバー45、46、53、54の動きを、これらのレバー45、46、53、54の自由状態での位置を基準とした場合、この基準位置の両側に振分けることができる。そのため、前記基準の位置に対する電線解除時の解除レバー45、46、53、54の変形量を少なくできる。したがって、解除レバー45、46、53、54の過度な変形及びそれに伴う破損の恐れを少なくできる。しかも、電線接続状態では、解除レバー45、46、53、54に個別に接触している各鎖錠片の変位により解除レバー45、46、53、54が自由状態と同じ位置までボディ25の壁部35の表面に対してより下がるので、これらレバー45、46、53、54の高さ位置を目視することで、電線の挿入による接続完了を容易に知ることができる。
【0103】
図18〜図20は本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態は、基本的に第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同じ構成については第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略し、以下、第1実施形態とは異なる構成について説明する。この第2実施形態が第1実施形態とは異なる構成は、正負両極の速結端子に個別に対応する電源線用の一対の解除レバーにおける端子押し部の構成である。
【0104】
すなわち、両解除レバー45、46の端子押し部48の表面に設けられた押し込み工具受け部49は、プラスドライバーの先端部が嵌入し得る第1凹部49aと、これを直径方向に横切る第2凹部49bとからなり、第2凹部49bはマイナスドライバーの刃先が嵌入し得る長さに形成されている。したがって、端子押し部48はマイナスドライバーで押され得る長さを有している。
【0105】
更に、両解除レバー45、46の端子押し部48の表面には、一対のストッパ突起48cが一体に突設されている。これらストッパ突起48cは第2凹部49bと略平行に延びているとともに、図20で代表して示されるように解除レバー45、46に対応する正負両極用の速結端子22、23が有した鎖錠片84b、84cの基部84a側に寄せて突設されている。しかも、これらストッパ突起48cはその先端から根元に向けて次第に第2凹部49b側に近づくように傾斜する斜面を有して断面三角形状に形成されている。
【0106】
ストッパ突起48cの斜面は第2凹部49bの縁に直接連続させることができ、又、ストッパ突起48cは斜面を有しないリブで形成することもでき、更に、ストッパ突起48cは複数の小突起の列によって形成してもよい。又、以上説明した構成はアース線用の解除レバーにも適用することができる。なお、以上説明した点以外の構成は、図18〜図20に図示されない構成を含めて前記第1実施形態と同じである。
【0107】
この第2実施形態の電源端子台15は、第1実施形態で説明した作用効果に加えて、端子押し部48を適正に押すことができ、しかも、活線状態(照明器具の点灯状態)下での電線の引抜き作業時に作業者が感電するおそれを防止できる点で優れている。
【0108】
詳しくは、マイナスドライバーの刃先で電源線用の解除レバー45、46の端子押し部48を押して、電線挿入孔41〜43に誤って挿入された電線を引抜く際に、図20中矢印方向に前記刃先が差込まれても、端子押し部48上において前記刃先が、前記のように押される解除レバー45、46に対応する電源線用の速結端子22、23の鎖錠片84b、84cの基部84a側に滑り動くことを、ストッパ突起48cで妨げて、前記刃先で端子押し部48を適正に押すことができる。しかも、本実施形態では、ストッパ突起48cが斜面を有しているから、前記刃先を容易に端子押し部48の第2凹部49bに導き入れることができるので、なお更適正位置で端子押し部48を押し込むことができる。
【0109】
そして、以上のように端子押し部48表面での前記刃先の滑り動きをストッパ突起48cで妨げるから、それに伴って前記刃先が端子押し部48の周囲の隙間gを通って筐体21内に入り込むことが防止される。
【0110】
つまり、既述のストッパ突起48cがない構成において端子押し部48が過度に押し込まれて、筐体21の壁部35の厚み分以上に端子押し部48が過度に変位されると、この端子押し部48の表面が筐体21の内側に位置される。この状態でマイナスドライバーの刃先が滑り動くことがあると、この刃先が、筐体21内に誤って差込まれるとともに、それに伴い速結端子22、23の鎖錠片84b、84cの基部84aに接触するおそれがある。そのため、作業環境を明るくするために活線状態(照明器具の点灯状態)下での作業では、通電されている速結端子22、23にマイナスドライバーの刃先部が既述のように接することに伴い、誤って作業者が感電するおそれが考えられるとともに、電線解除後にマイナスドライバーを引抜く際に端子押し部48が邪魔になり易くなる。
【0111】
しかし、本実施形態では端子押し部48の表面にストッパ突起48cを突設したから、既述のように端子押し部48が過度に変位されても、ギャップ側面g1に常に重なるように近接して対向位置されているストッパ突起48cが邪魔となって、マイナスドライバーの刃先部が筐体21内に挿入され前記基部84aに接触することを防止できる。このようにストッパ突起48cによる絶縁距離の確保で、活線状態下での電線解除作業を安全かつ容易に実施できる。
【0112】
なお、マイナスドライバーの刃先部が端子押し部48を過度に押して前記ストッパ突起48cとは反対側に滑り動いた場合、前記刃先部が筐体21内に差込まれることがある。しかし、この差し込み部分に対して鎖錠片84b、84cの基部84aは逆方向に離れているとともに、鎖錠片84b、84cは傾斜して離れているから、前記差込みに拘らず前記刃先部が電源線用の速結端子22、23に接触することはない。
【0113】
図21〜図23は本発明の第3実施形態を示している。この第3実施形態は、基本的に第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同じ構成については第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略し、以下、第1実施形態とは異なる構成について説明する。この第3実施形態が第1実施形態とは異なる構成は、正負両極の速結端子に個別に対応する電源線用の一対の解除レバーにおける端子押し部の構成であり、又、アース用の電線挿入孔、アース線解除レバー、及びアース用速結端子を省略した点である。
【0114】
この第3実施形態において、電源線用の両解除レバー45、46の端子押し部48はマイナスドライバーで押され得る長さを有している。そして、端子押し部48の裏面にカバー26に向けて一体に突設されているとともに電源線用の正極及び負極の速結端子22、23間に配置されている端子当接突起48aの幅方向両側面には、摺動部48d、48eが夫々一体に設けられている。そして、これら一対の摺動部48d、48eは、図21に示されるように相対向する速結端子22、23に摺動可能に沿わせるように係合されている。詳しくは、一方の摺動部48dは速結端子22の速結端子23と対向する面に摺動可能に接触されているとともに、他方の摺動部48eは速結端子23の速結端子22と対向する端面に摺動可能に接触されている。なお、以上説明した点以外の構成は、図21〜図23に図示されない構成を含めて前記第1実施形態と同じである。
【0115】
この第3実施形態の電源端子台15は、第1実施形態で説明した作用効果に加えて、活線状態(照明器具の点灯状態)下での電線の引抜き作業時に作業者が感電するおそれを防止できる点で優れている。
【0116】
詳しくは、マイナスドライバーの刃先で電源線用の解除レバー22、23の端子押し部48を押して、電線挿入孔41〜44に誤って挿入されている電線を引抜く際に、適正な幅よりも短い幅の刃先を有したマイナスドライバーで、端子押し部48がその一端側に偏って押し込まれることがあり、この場合に解除レバー45、46はその押し込み端側が他端側に比して下がる方向に捻じれようとする。
【0117】
しかし、端子押し部48の裏面に突設された一対の摺動部48d、48eが、速結端子22、23の相対向する面に摺動可能に接しているから、偏った前記押し込み側の速結端子22又は23をストッパとして端子押し部48の前記捻じれが防止されるとともに、両速結端子22、23にこれらをガイドとして一対の摺動部48d、48eが摺動するので、既述のように偏って電線押し部48が押し込まれても、その端子押し部48を真っ直ぐに押し込むことができる。
【0118】
それに伴い前記ドライバーの幅の狭い刃先が筐体21内に誤って入り込んで、押されている解除レバー45又は46に対応する速結端子22又は23に接する恐れがなくなる。詳しくは、解除レバー45、46が捻じれを伴いながら過度に押し込まれて、速結端子22又は23の基板部81における鎖錠片84b、84cの傾斜に略倣っている斜状端面81a(図4、図15、及び図17参照)に、前記ドライバーの刃先が接する恐れがなくなる。このように相対向する速結端子22、23を利用して解除レバー45、46の捻じれ止めを行うことによって、前記刃先と速結端子22、23の前記斜状端面81aとの間の絶縁距離を確保できるので、活線状態下での電線解除作業を安全かつ容易に実施できる。
【0119】
図24及び図25は本発明の第4実施形態を示している。この第4実施形態は、基本的に第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同じ構成については第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略し、以下、第1実施形態とは異なる構成について説明する。この第4実施形態が第1実施形態とは異なる構成は、正負両極の速結端子に個別に対応する電源線用の一対の解除レバーの構成であり、又、アース用の電線挿入孔、アース線解除レバー、及びアース用速結端子を省略した点である。
【0120】
この第4実施形態において電源線用の両解除レバー45、46は、ボディ25の壁部35の表面から突出したり凹んだりすることなく面一的に設けられたアーム部47と、このアーム部47の先端に一体に形成されて、壁部35の表面から凹むようにカバー26側に後退して設けられた端子押し部48とから形成されている。なお、以上説明した点以外の構成は、図24及び図25に図示されない構成を含めて前記第1実施形態と同じであり、又、以上説明した構成はアース線用の解除レバーにも適用することができる。
【0121】
この第4実施形態の電源端子台15は、第1実施形態で説明した作用効果に加えて、解除レバー45、46を適正に押すことができる点で優れている。
【0122】
詳しくは、解除レバー45、46のアーム部47が筐体21の壁部35に対して突出したり凹んだりしておらず壁部35の表面と略面一であるとともに、端子押し部48のみが壁部35の表面に対して凹んでいるので、手探り状態でも端子押し部48の位置をアーム部47の位置とは明確に区別して知覚させることができる。
【0123】
そのため、ドライバーの刃先で電線解除を必要とする解除レバー45又は46の端子押し部48を押して、電線挿入孔41〜44に誤挿入されている電線を引抜く際に、前記刃先で誤って解除レバー45又は46のアーム部47を押して折損に至らしめる恐れを抑制できるとともに、端子押し部48を確実に前記刃先で押し込むことができるに伴い、この端子押し部48を介して対応する鎖錠片84b、84c(図4及び図15等参照)を確実に弾性変形させて、誤挿入されている電線を確実に引抜くことができる。
【0124】
なお、解除レバー45又は46のアーム部47が壁部35の表面に対して凹んでいる場合には、手探りで端子押し部48の位置を確認する場合に、この押し部48と同様に凹んでいるアーム部47が誤って認識される恐れがあり、その結果アーム部47が過度にドライバー等の工具で押し込まれて、破損に至る恐れが考えられる。なぜなら、端子押し部48はその裏側から速結端子22又は23の鎖錠片84b、84cで押されており、この付勢力はかなり強いため、アーム部47を押しても端子押し部48は、電線解除ができる程度には変位することができない。そのため、勢いアーム部47がますます過度に押されることになり、その結果として、アーム部47が破損する可能性が高められる。しかし、こうした好ましくない事態は本実施形態では、既述のように回避することができ、容易かつ確実に接続された電線を解除できる。
【0125】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0126】
請求項1,2に記載の発明によれば、筐体に内蔵された速結端子に電線を挿入させるために前記筐体のボディに開けられた電線挿入孔同士の間隔を広くできるから、電線の着脱作業性を向上できるとともに、接続された電線の解除をするためにボディに一体に形成された解除レバーの解除ストロークを小さくできるから、解除レバーの変形・破損を防止でき、しかも、速結端子の鎖錠片の構成が簡単で安価であるから、コストを低減できる電源端子台を提供できる。
【0127】
請求項3の発明によれば、一対の電源線解除レバーのアーム部を、電線挿入孔が開けられたボディの壁部の限られた面積内において長くとることができるので、接続された電線を解除する際にアーム部が撓み易くなって、解除レバーの変形・破損の恐れを少なくできる。
【0128】
請求項4の発明によれば、電線解除をする際に電源線解除レバーがねじれることが防止されるので、このレバーの特に根元部での変形・破損の恐れを少なくできるとともに、正負両極の速結端子の対応する鎖錠片に対してほぼ均等に力をかけて、接続された異極の電源線の解除を容易かつ確実に行わせることができる。
【0129】
請求項5の発明によれば、電線解除をする際に、解除レバーの押し込み位置を明確に知ることができるとともに、押し込み工具の滑りが防止されて電線解除の作業性を向上でき、特に、電源線解除レバーにおいては、そのねじれが防止されて、その変形・破損の恐れが少なくなるとともに、正負両極の速結端子の対応する鎖錠片に対してほぼ均等に力をかけて、接続された異極の電源線の解除を容易かつ確実に行わせることができる。
【0130】
請求項6の発明によれば、解除レバーの自由状態での位置を基準とした場合、電線解除時における前記基準位置に対する解除レバーの変形量を少なくできるから、この解除レバーの変形・破損の恐れを少なくできるとともに、電線接続状態では解除レバーの位置がボディ表面に対して変るので、このレバーの高さ位置を目視することで、電線の挿入による接続完了を容易に知ることができる。
【0131】
請求項7の発明によれば、接続された電源線を解除する際に電源線解除レバーの端子押し部が正負両極の速結端子の鎖錠片の傾斜に沿って滑るように変形することを、端子押し部の係合突起がカバーの当接部に当接することにより防止するから、前記変形による電源線解除レバーの操作力の損失がなくなり、操作力を的確に鎖錠片に及ぼして、過度に電源線解除レバーを押し込まなくても確実に電線を解放させることができるとともに、端子押し部の変形・破損も防止できる。
【0132】
請求項8の発明によれば、アース線解除レバーに設けた凸部とカバーに設けたストッパ部との係合により、これら両凸部を支点とするてこ作用を得て端子押し部でアース用速結端子の鎖錠片を押すことができるから、少ない押し込み量でアース線を解除できるとともに、アース線解除レバーが不必要に押され過度に撓んで変形・破損する恐れをなくすことができる。
【0133】
請求項9の発明によれば、一対のアース線解除レバーの長さを、アース用の電線挿入孔等が開けられたボディの壁部の限られた面積内で長くとることができるので、接続されたアース線を解除する際にアーム部が撓み易くなって、その変形・破損の恐れを少なくできる。
【0134】
請求項10の発明によれば、筐体がこじられた場合にねじ孔を中心とするカバーの撓みを抑制する連続リブをカバーの裏面に設けたから、このカバーの裏面に突設されている端子支え部のうちねじ孔側の端子支え部の根元に、カバーの撓みに伴う負荷が集中することが防止され、前記根元を中心としてカバーにクラックが生じる恐れをなくすことができる。
【0135】
請求項11の発明によれば、電源線解除レバーの端子押し部の適正位置をマイナスドライバーで押し込むことができるとともに、誤挿入されている電線を活線状態下で引抜く際に、マイナスドライバーの刃先が筐体内に入り込んで電源線速結端子に接する恐れがなく、作業者が感電するおそれを防止できる。
【0136】
請求項12の発明によれば、電源線解除レバーの端子押し部がその一端側に偏って押し込まれた場合に、解除レバーの捻じれを防止しつつその端子押し部を真っ直ぐに押し込ませることができるとともに、誤挿入されている電線を活線状態下で引抜く際に、マイナスドライバーの刃先が筐体内に入り込んで電源線速結端子に接する恐れがなく、作業者が感電するおそれを防止できる。
【0137】
請求項13の発明によれば、電線挿入孔に誤挿入されている電線を引抜く際に、解除操作を必要とする解除レバーの端子押し部の位置をアーム部の位置とは明確に区別して知覚させることができるため、ドライバーの刃先で誤ってアーム部を押して折損に至らしめる恐れを抑制止できるとともに、確実に端子押し部を押し込ませて誤挿入されている電線を引抜くことができる。
【0138】
請求項14の発明によれば、電線の接続作業性を向上できるとともに、接続された電線の解除をする解除レバーの変形・破損を防止でき、しかも安価な電源端子台を備えるので、天井等への器具の取付け施工性に優れる高品質な照明器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態に係る電源端子台を備えた蛍光灯照明器具を一部切欠いて示す斜視図。
(B)は図1(A)の照明器具の断面図。
【図2】本発明の一実施形態に係る電源端子台を示す斜視図。
【図3】(A)は図2の電源端子台を示す正面図。
(B)は図2中矢印Z方向から見て示す電源端子台の側面図。
【図4】図3(A)中A−A線に沿って示す電源端子台の断面図。
【図5】図3(A)中B−B線に沿って示す電源端子台の断面図。
【図6】図3(A)中C−C線に沿って示す電源端子台の断面図。
【図7】図3(A)中D−D線に沿って示す電源端子台の断面図。
【図8】図3(A)中E−E線に沿って示す電源端子台の断面図。
【図9】図3(B)中F−F線に沿って示す電源端子台の断面図。
【図10】図2の電源端子台が備えるボディの裏面図。
【図11】図10中G−G線に沿って示すボディの断面図。
【図12】図2の電源端子台が備えるカバーを示す斜視図。
【図13】図2の電源端子台が備えるカバーの裏面図。
【図14】図13中H−H線に沿って示すカバーの断面図。
【図15】図2の電源端子台が備える電源線用の速結端子を示す斜視図。
【図16】図2の電源端子台が備えるアース線用の速結端子を示す斜視図。
【図17】(A)は図15の速結端子の平面図。
(B)は図15の速結端子の側面図。
(C)は図15の速結端子の正面図。
(D)は図15の速結端子の背面図。
(E)は図15の速結端子の下面図。
【図18】本発明の第2実施形態に係る電源端子台を示す正面図。
【図19】図18の電源端子台の一部を拡大して示す斜視図。
【図20】図18中J−J線に沿って示す電源端子台の断面図。
【図21】本発明の第3実施形態に係る電源端子台を示す断面図。
【図22】図21の電源端子台のボディを速結端子とともに示す裏面図。
【図23】図21の電源端子台のボディ単体を示す裏面図。
【図24】本発明の第4実施形態に係る電源端子台を示す斜視図。
【図25】図24の電源端子台を示す前記図5相当の断面図。
【図26】(A)は従来の電源端子台が備える速結端子を示す平面図。
(B)は電線等とともに図26(A)の速結端子を示す正面図。
(C)は図26(A)の速結端子を示す側面図。
【符号の説明】
11…照明器具
12…シャーシ
13…ランプソケット
14…蛍光ランプ
15…電源端子台
16…電源線引込み孔
21…筐体
22…速結端子(電源線正極用)
23…速結端子(電源線負極用)
24…速結端子(アース用)
25…ボディ
26…カバー
29…ねじ通孔
35…ボディの壁部
35a…電源線挿入面部
35b…アース線挿入面部
41…電源供給側電線挿入孔(第1電源線挿入孔)
42…電源送り側電線挿入孔(第1送り電源線挿入孔)
43…電源供給側電線挿入孔(第2電源線挿入孔)
44…電源送り側電線挿入孔(第2送り電源線挿入孔)
45、46…電源線解除レバー
47…アーム部
48…電源線解除レバーの端子押し部
48a…端子当接突起
48b…係合突起
48c…ストッパ突起
48d、48e…摺動部
49…押し込み工具受け部
49a…押し込み工具受け部の第1凹部
49b…押し込み工具受け部の第2凹部
51…アース供給用電線挿入孔
52…アース送り用電線挿入孔
53、54…アース線解除レバー
55…アーム部
56…アース線解除レバーの端子押し部
56a…端子当接突起
57…凸部
58…押し込み工具受け部
71…当接部
71a…ガイド面
72…ストッパ突起(ストッパ部)
73、74…端子押さえリブ(端子押さえ部)
75…円形リブ
76…連続リブ
81…基板部
81a…基板部の斜状端面
82…第1電線受け部
83…第2電線受け部
84a、85a…基部
84b、85b…鎖錠片
84c、85c…鎖錠片
92…第1電線受け部
93…第2電線受け部
94a…基部
94b…鎖錠片
94c…鎖錠片

Claims (14)

  1. 正極用の電源供給側電線挿入孔及び正極用の電源送り側電線挿入孔が開けられるとともに、前記正極用の電源供給側電線挿入孔に並ぶ負極用の電源供給側電線挿入孔及び前記正極用の電源送り側電線挿入孔に並ぶ負極用の電源送り側電線挿入孔が開けられた壁部を有し、端子押し部をアーム部の先端に有してほぼT字形状をなした一対の電源線解除レバーが、電源用でかつ同極の電源供給側と電源送り側の前記両電線挿入孔間に位置して前記壁部と一体でかつ点対称の配置に形成されたボディ、及びこのボディに連結されたカバーとを備える筐体と、
    一対の電線受け部及びこれら電線受け部に対向して斜めに配置された弾性変形可能な一対の鎖錠片を有し、前記電線受け部に近接した前記鎖錠片の先端部を正極用の前記両電線挿入孔に個別に対向させるとともに、前記鎖錠片の基端と先端部との間の中間部上に正極用の前記電源線解除レバーの端子押し部を位置させて、前記筐体に内蔵された正極用速結端子と、
    一対の電線受け部及びこれら電線受け部に対向して斜めに配置された弾性変形可能な一対の鎖錠片を有し、前記電線受け部に近接した前記鎖錠片の先端部を負極用の前記両電線挿入孔に個別に対向させるとともに、前記鎖錠片の基端と先端部との間の中間部上に負極用の前記電源線解除レバーの端子押し部を位置させて、前記筐体に内蔵された負極用速結端子と、
    を具備したことを特徴とする電源端子台。
  2. 前記正極用の両電線挿入孔と前記負極用の両電線挿入孔を四隅として前記ボディの壁部に想定される長方形領域内に前記一対の電源線解除レバーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の電源端子台。
  3. 前記一対の電源線解除レバーのアーム部を斜めに設けたことを特徴とする請求項2に記載の電源端子台。
  4. 前記一対の電源線解除レバーの端子押し部が正負両極の前記速結端子に跨る長さを有しており、この端子押し部とそれを支持するアーム部とがつながった部分に押し込み工具受け部を設けて、この受け部を異極の電線挿入孔間の中央部に対して横並びの位置に設けたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の電源端子台。
  5. 前記押し込み工具受け部を凹みによって形成したことを特徴とする請求項4に記載の電源端子台。
  6. 前記端子押し部とこれに対応する前記速結端子の各鎖錠片とを当接させて、これら鎖錠片により前記各解除レバーを、その自由状態よりも前記壁部の表面側に付勢して弾性変形させたことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の電源端子台。
  7. 正負両極の速結端子の鎖錠片に跨る前記一対の電源線解除レバーの端子押し部の裏面に、前記正負両極の速結端子間に位置する係合突起を前記カバー方向に突設し、かつ、前記端子押し部が押し込まれた際に前記アーム部とは反対側から前記係合突起に係合して、この突起を支持する当接部を前記カバーの裏面に設けたことを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の電源端子台。
  8. 前記ボディの壁部にアース供給用の電線挿入孔及びアース送り用の電線挿入孔を開けるとともに、これら両電線挿入孔間に配置される端子押し部をアーム部の先端に有した一対のアース線解除レバーを一体に形成し、
    一対の電線受け部及びこれら電線受け部に対向して斜めに配置された弾性変形可能な一対の鎖錠片を有したアース用速結端子を前記筐体に内蔵し、前記電線受け部に近接した前記鎖錠片の先端部をアース用の前記両電線挿入孔に個別に対向させるとともに、前記鎖錠片の基端と先端部との間の中間部上に前記アース線解除レバーの端子押し部を位置させ、
    かつ、前記一対のアース線解除レバーに、前記アース用速結端子の鎖錠片上に配置される前記端子押し部とは逆側に突出する凸部を設け、この凸部にその裏側から対向するストッパ部を前記カバーの裏面に設けたことを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の電源端子台。
  9. 前記一対のアース線解除レバーのアーム部をくの字状に折り曲げ、これら一対のアーム部がほぼU字形状をなして並ぶように前記一対のアース線解除レバーを、そのアーム部の根元を中心に対称に設けたことを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の電源端子台。
  10. 前記筐体を固定するために前記カバーに設けた単一のねじ通孔の孔縁に前記カバーの裏側に突出する円形リブを設けるとともに、前記カバーの裏面に突設されて前記正負両極の速結端子を支持する端子押さえ部の前記ねじ孔に近い方の端子押さえ部と前記円形リブとにわたる連続リブを、前記カバーの裏面に突設したことを特徴とする請求項1に記載の電源端子台。
  11. 前記各電源線解除レバーの端子押し部がマイナスドライバーで押され得る長さを有しているとともに、この端子押し部の表面に、前記電源線解除レバーに対応する電源線用の前記速結端子が有する鎖錠片の基部側に寄せてストッパ突起を設けたことを特徴とする請求項1〜10の内のいずれか1項に記載の電源端子台。
  12. 前記各電源線解除レバーの端子押し部がマイナスドライバーで押され得る長さを有しているとともに、前記各電源線解除レバーの端子押し部の裏面に、電源線用の正極及び負極の前記速結端子間に配置される摺動部を一体に設け、この摺動部を前記正負両極の速結端子に摺動可能に接触させたことを特徴とする請求項1〜11の内のいずれか1項に記載の電源端子台。
  13. 前記各解除レバーのアーム部を前記ボディの壁部表面と面一的に設けるとともに、前記各解除レバーの端子押し部を前記ボディの壁部表面から凹むように後退させたことを特徴とする請求項1〜12の内のいずれか1項に記載の電源端子台。
  14. 電源線引込み孔を有するシャーシと、
    このシャーシに固定された前記請求項1〜13のうちのいずれかに記載の電源端子台と、
    この電源端子台と電気的に接続されて前記シャーシに取付けられたランプソケットと、
    このランプソケットに取付けられたランプと、
    を具備したことを特徴とする照明器具。
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