JP2001345131A - 電源端子台及び照明器具 - Google Patents

電源端子台及び照明器具

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JP2001345131A JP2000229238A JP2000229238A JP2001345131A JP 2001345131 A JP2001345131 A JP 2001345131A JP 2000229238 A JP2000229238 A JP 2000229238A JP 2000229238 A JP2000229238 A JP 2000229238A JP 2001345131 A JP2001345131 A JP 2001345131A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電線の接続作業性を向上できると共に、接続さ
れた電線の解除をする解除レバーの変形・破損を防止で
き、しかも安価な電源端子台を得ることにある。 【解決手段】供給側の電線挿入孔41及び送り側の電線挿
入孔42が開けられた壁部35を有した筐体21と、この筐体
に内蔵されて各電線挿入孔に挿入された電線を挟持する
速結端子22とを具備する。壁部に、同極の電線挿入孔4
1、42間に配置される端子押し部48をアーム部の先端に有
した電源線解除レバーを一体に形成する。速結端子22
は、電線受け部82、83及びこれら受け部に対し斜めに配
置された弾性変形可能な一対の鎖錠片84b、84cを有す
る。端子22を、電線受け部82、83に近接した鎖錠片84b、8
4cの先端部を電線挿入孔41、42に個別に対向させ、か
つ、鎖錠片84b、84cの先端部と基部84aとの間の中間部上
に電源線解除レバーの端子押し部48を位置させて、筐体
21に内蔵したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源線と器具内配
線との中継をなす電源端子台、及びこの端子台を備える
蛍光灯照明器具等の照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】電源端子台は、合成樹脂製の筐体内に、
電源の正極及び負極用の一対の速結端子を内蔵するとと
もに、アース用の速結端子を内蔵している。筐体のボデ
ィには各速結端子に個別に対応して電線挿入孔が開けら
れていて、これらの挿入孔に挿入された電線の芯線は、
その挿入箇所に対応する各速結端子の電線受け部とこれ
に斜めに対向する弾性変形可能な鎖錠片とで挟持される
ことにより、対応する速結端子に接続されるようになっ
ている。
【0003】そして、電源端子台には以上のように接続
された電線を必要に応じて引き外すための解除手段が設
けられている。この解除手段の中でも、各電線挿入孔が
開けられたボディの壁部に、これと一体に形成されてド
ライバー等の工具で押し込むことにより弾性変形できる
解除レバーを設けたものが知られている。この種のもの
は部品点数が少なく構成が簡単である点などにおいて優
れている。
【0004】図26には接続された電線をボディと一体
の解除レバーによって解除できる従来の電源端子台の速
結端子が示されている。この図26に示されるように基
板部1の幅方向両側にはこの基板部1の一面側に向けて
電線受け部2が夫々折り曲げられ、かつ、図26(B)
において基板部1の上端には一対の鎖錠片3が前記一面
側に向けて折り曲げられている。これら鎖錠片3は電線
受け部2に対して斜めに配置された鎖錠片主部3aと、
この主部3aの電線受け部2側の端から一体に突設され
たレバー受け凸部3bとで形成されている。図26
(A)(C)に示すようにレバー受け凸部3bは電線受
け部2とは干渉することがない位置に突設されている。
又、図26中4は基板部1の前記一面に固定された他の
鎖錠片、5は前記ボディに一体に形成された一対の解除
レバー、6は電線を夫々示している。
【0005】一対の解除レバー5は互いに背向して一直
線上にあるように設けられている。それらの自由端部か
らなる端子押し部5aの上下両面には、端子当接凸部と
幅方向に湾曲する押し込み工具受け凸部とが夫々形成さ
れ、その端子当接凸部は図26(B)に示すように前記
レバー受け凸部3bに近接ないして接触して配置され
る。
【0006】この速結端子において、図示しない電線挿
入孔から挿入された電線6の芯線は、鎖錠片主部3aを
弾性変形させるとともに、鎖錠片主部3aの先端3cと
電線受け部2との間に挟持され、更に、芯線の先端部側
は鎖錠片4の先端と電線受け部2との間に挟持される。
それにより、電線6と速結端子とが機械的及び電気的に
接続される。
【0007】この接続状態において、ドライバー等で解
除レバー5の弾性変形を伴ってその自由端部の押し込み
工具受け凸部を押すことにより、前記端子当接凸部が鎖
錠片3のレバー受け凸部3bを押して鎖錠片主部3aを
更に弾性変形させるから、鎖錠片主部3aの先端3cと
電線受け部2との間が広げられて、これらの間での電線
拘束力を大きく低下させることができる。したがって、
この状態で電線6を引き抜きことができる。なお、他の
鎖錠片4の先端は丸まっていて電線6の芯線に食い込む
ことはないので、前記電線6の引き抜きの支障となるこ
とはない。
【0008】ところで、前記ボディの電線挿入孔は、電
源線用として4個、つまり、正極の電源供給用及び電源
送り用と、負極の電源供給用及び電源送り用とが必要で
ある。又、アースが必要であるものは、加えて、アース
線の供給用及び送り用として2個必要である。そして、
これらはいずれも同一方からの電線挿入操作を可能なら
しめるためボディの同じ壁部に設けられる。一方、電源
端子台の大きさは、この端子台が設置される照明器具の
小形化に伴って制限されている。
【0009】このような条件下において、既述のように
速結端子の鎖錠片3がその長手方向に突出するレバー受
け凸部3bを有していて、この凸部3bを解除レバー5
で押すことによって、接続された電線の解除を行う従来
の構成によれば、電源端子台の大きさに準じて規定され
る速結端子の大きさは、解除レバー5で押される一対の
レバー受け凸部3bの間隔Mに略等しく、そして、これ
らレバー受け凸部3bの根元部に位置に略対応して電線
6が挿入されるから、前記間隔Mの内側位置に供給用及
び送り用の電線挿入孔が設けられる。そのため、同極の
速結端子における電線受け部2同士の間隔、言い換えれ
ば、図26(B)中の一対の電線6の相互の間隔Nで代
用して示される供給用及び送り用の電線挿入孔の間隔が
狭い。したがって、特に、電源線を接続する際等におい
て、既に接続された電線が邪魔になり易く、作業性がよ
くない。
【0010】更に、レバー受け凸部3bは鎖錠片3の自
由端であり、この部分を押して電線の接続を解除するか
ら、電線の解除を行うのに必要とされるレバー受け凸部
3bの変位量が大きい。それに伴い、前記ボディに一体
に形成された解除レバー5に必要とされる解除ストロー
クも大きいので、この解除レバー5に掛かる応力が大き
く、よって、解除操作に伴って解除レバー5が過度に変
形し易く破損するおそれが高い。
【0011】しかも、速結端子の鎖錠片3がレバー受け
凸部3bを有しており、この凸部3bは容易に変形しな
いように図26(C)に示すように円弧状断面をもって
形成されている。そのため、速結端子の曲げ成形が面倒
であり、そのコストが掛かり、ひいては端子台のコスト
アップの一因となっている。
【0012】又、既述のように解除レバー5の端子押し
部5aは、その上面に解除レバー5の幅方向に湾曲する
押し込み工具受け凸部を設けているので、端子押し部5
aを押す時に、その湾曲面に沿ってドライバー等押し込
み工具の先端が滑り易い。そのため、電線の接続操作時
に適正に押し込みずらく、かつ、解除レバー5がねじれ
る場合が多いという不具合がある。そのため、特に、正
極と負極の電源線を同時に解除することが困難となり易
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、電線の接続作業性を向上できるとともに、
接続された電線の解除をする解除レバーの変形・破損を
防止でき、しかも安価な電源端子台及び照明器具を得る
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明の電源端子台は、正極用の電源
供給側電線挿入孔及び正極用の電源送り側電線挿入孔が
開けられるとともに、負極用の電源供給側電線挿入孔及
び負極用の電源送り側電線挿入孔が開けられた壁部を有
し、この壁部に、電源用でかつ同極の前記両電線挿入孔
間に配置される端子押し部をアーム部の先端に有した一
対の電源線解除レバーが一体に形成されたボディ、及び
このボディに連結されたカバーとを備える筐体と、一対
の電線受け部及びこれら電線受け部に対向して斜めに配
置された弾性変形可能な一対の鎖錠片を有し、前記電線
受け部に近接した前記鎖錠片の先端部を正極用の前記両
電線挿入孔に個別に対向させるとともに、前記鎖錠片の
基端と先端部との間の中間部上に正極用の前記電源線解
除レバーの端子押し部を位置させて、前記筐体に内蔵さ
れた正極用速結端子と、一対の電線受け部及びこれら電
線受け部に対向して斜めに配置された弾性変形可能な一
対の鎖錠片を有し、前記電線受け部に近接した前記鎖錠
片の先端部を負極用の前記両電線挿入孔に個別に対向さ
せるとともに、前記鎖錠片の基端と先端部との間の中間
部上に負極用の前記電源線解除レバーの端子押し部を位
置させて、前記筐体に内蔵された負極用速結端子と、を
具備したことを特徴とする。
【0015】この発明及び以下の各発明において、筐体
をなすボディ及びカバーは、いずれも電気絶縁材料、例
えば合成樹脂、好ましくはナイロン等により形成され
る。又、この発明及び以下の各発明において、各速結端
子は、いずれも導電性材料、例えば金属、好ましくは燐
青銅板のようにばね性を有する銅合金等により形成され
るとともに、差し込んで接続された電線の引き抜きを妨
げない丸まった自由端部を有して、これと電線受け部と
の間で電線の芯線を挟んで主として電気的接続を担う他
の鎖錠片が付加されていてもよく、又、電線受け部を有
した部分と鎖錠片を有した部分とは、一体であっても、
別に形成されたものであってもよく、別成形の場合には
両者をリベット止めや溶接止め等により連結することが
好ましい。
【0016】この請求項1の発明においては、速結端子
の電線受け部と斜状の鎖錠片の先端との間に挟持された
電線を外す際には、ボディに一体に形成された解除レバ
ーの端子押し部がドライバー等の押し込み工具で押され
て、解除レバーがそのアーム部の根元を支点に押し込ま
れる。それに伴い端子押し部が、それに対向する速結端
子の鎖錠片の先端部と基端との間の中間部を押して、鎖
錠片を弾性変形させてその先端部を電線受け部から遠ざ
けるので、この鎖錠片と電線受け部との間での電線の拘
束を解除でき、電線の引き抜きが可能となる。
【0017】このようにボディに一体に形成された解除
レバーの端子押し部で鎖錠片の先端と基端との間の中間
部を押して、接続された電線を解除するから、鎖錠片の
長さを従来と同じとした場合との比較において、請求項
1の発明では、速結端子の鎖錠片の先端と基端との間に
対応する位置で電線が挿入して接続されることがなくな
って、同極の速結端子の電線受け部同士の間隔を広くで
き、それに伴い同極の速結端子に接続される電線が挿入
される電線挿入孔同士の間隔を広くできる。更に、前記
のように鎖錠片の中間部を解除レバーの端子押し部で押
すから、鎖錠片の先端部を押して電線解除をする場合よ
りも、電線解除を行うのに必要とされる解除レバーの解
除ストロークを小さくできる。又、鎖錠片には従来のよ
うに解除レバーの電線押し部を受けるための特別な構成
を必要としないので、鎖錠片の構成が簡単である。
【0018】請求項2に係る発明の電源端子台は、前記
一対の電源線解除レバーのアーム部をほぼ平行に設けた
ことを特徴とする。
【0019】この発明においては、電源の供給側と送り
側の電線挿入孔間に形成される一対の電源線解除レバー
のアーム部を、互いに相手に制約されることなく電線挿
入孔が開けられたボディの壁部の限られた面積内におい
て長くとることができる。
【0020】請求項3に係る発明の電源端子台は、前記
一対の電源線解除レバーのアーム部を斜めに設けたこと
を特徴とする。
【0021】この発明においては、互いに相手に制約さ
れることなく設けられた一対の電源線解除レバーのアー
ム部を斜めになった分に応じて更に長くできる。
【0022】請求項4に係る発明の電源端子台は、前記
一対の電源線解除レバーの端子押し部が正負両極の前記
速結端子に跨る長さを有しており、この端子押し部とそ
れを支持するアーム部とがつながった部分に押し込み工
具受け部を設けて、この受け部を異極の電線挿入孔間の
中央部に対して横並びの位置に設けたことを特徴とす
る。
【0023】この発明においては、押し込み工具受け部
にドライバー等の押し込み工具を当てて端子押し部を押
して電線解除をする際に、特に請求項3の発明のように
アーム部が斜めであっても、電線解除レバーがねじれる
ことを少なくできる。
【0024】請求項5に係る発明の電源端子台は、前記
押し込み工具受け部を凹みによって形成したことを特徴
とする。
【0025】この発明においては、電線解除をする際
に、解除レバーの押し込み位置を明確に知ることができ
るとともに、凹みにドライバー等の押し込み工具の先端
を係合させて端子押し部を押せるので、その際に押し込
み工具が滑ることを防止できる。
【0026】請求項6に係る発明の電源端子台は、前記
端子押し部とこれに対応する前記速結端子の各鎖錠片と
を当接させて、これら鎖錠片により前記各解除レバー
を、その自由状態よりも前記壁部の表面側に付勢して弾
性変形させたことを特徴とする。
【0027】この発明においては、端子台の組立てによ
り速結端子で解除レバーを押して予めボディの壁部表面
側に弾性変形させているから、電線解除時の解除レバー
の動きを、この解除レバーの自由状態での位置を基準と
した場合、この基準位置の両側に振分けて、前記基準の
位置に対する解除レバーの変形量を少なくできる。そし
て、電線接続状態では解除レバーに接している鎖錠片が
ボディ表面から遠ざかる方向に変位するに伴い、解除レ
バーの位置が変るので、このレバーの高さ位置を目視す
ることで、挿入された電線の接続完了を容易に知ること
ができる。
【0028】請求項7に係る発明の電源端子台は、正負
両極の速結端子の鎖錠片に跨る前記一対の電源線解除レ
バーの端子押し部の裏面に、前記正負両極の速結端子間
に位置する係合突起を前記カバー方向に突設し、かつ、
前記端子押し部が押し込まれた際に前記アーム部とは反
対側から前記係合突起に係合して、この突起を支持する
当接部を前記カバーの裏面に設けたことを特徴とする。
【0029】この発明において、正負両極の速結端子の
鎖錠片に跨っている電源線解除レバーの端子押し部は、
電源線を解除する際に前記正負両極の速結端子の鎖錠片
の傾斜に沿って滑るように変形しようとする。しかし、
このような変形に伴い端子押し部の係合突起が、電源線
解除レバーのアーム部とは反対側においてカバーの当接
部に当るから、この当接部のストッパ作用により端子押
し部の前記変形を防止できる。
【0030】請求項8に係る発明の電源端子台は、前記
ボディの壁部にアース供給用の電線挿入孔及びアース送
り用の電線挿入孔を開けるとともに、これら両電線挿入
孔間に配置される端子押し部をアーム部の先端に有した
一対のアース線解除レバーを一体に形成し、一対の電線
受け部及びこれら電線受け部に対向して斜めに配置され
た弾性変形可能な一対の鎖錠片を有したアース用速結端
子を前記筐体に内蔵し、前記電線受け部に近接した前記
鎖錠片の先端部をアース用の前記両電線挿入孔に個別に
対向させるとともに、前記鎖錠片の基端と先端部との間
の中間部上に前記アース線解除レバーの端子押し部を位
置させ、かつ、前記一対のアース線解除レバーに、前記
アース用速結端子の鎖錠片上に配置される前記端子押し
部とは逆側に突出する凸部を設け、この凸部にその裏側
から対向するストッパ部を前記カバーの裏面に設けたこ
とを特徴とする。
【0031】この発明において、アース線解除レバー
は、そのアーム部の根元と端子押し部の先端との中間部
分をドライバー等の押し込み工具で押されることによ
り、アース用速結端子の鎖錠片を端子押し部で押して弾
性変形させるが、ある程度の押し込みが進行した時点
で、端子押し部とは逆側に突出している凸部がカバーの
ストッパ凸部に当って支持される。その結果、アース線
解除レバーは、互いに当っている前記両凸部と前記鎖錠
片に当っている端子押し部との間が押されるので、押し
込み力がストッパ凸部を支点とするてこ作用で端子押し
部に作用して、端子押し部側が鎖錠片をより押し下げる
ように傾けられる。従って、少ない押し込み量でアース
線を解除できる。
【0032】なお、前記両凸部がないとすると、アース
線の解除ができる程度にアース線解除レバーが押し込ま
れた状態では端子押し部は前記鎖錠片に当って支持され
ているから、前記中間部分に押し込み力が集中するよう
になって、前記中間部分が理論的には際限なく撓んで変
形・破損するおそれが考えられるが、前記構成によれ
ば、端子押し部とは逆側に突出している凸部が、カバー
のストッパ凸部に当って支持されるに伴ない、それ以上
前記中間部分が撓むことを防止できる。
【0033】請求項9に係る発明の電源端子台は、前記
一対のアース線解除レバーのアーム部をくの字状に折り
曲げ、これら一対のアーム部がほぼU字形状をなして並
ぶように前記一対のアース線解除レバーを、そのアーム
部の根元を中心に対称に設けたことを特徴とする。
【0034】この発明においては、一対のアース線解除
レバーの長さを、アース用の電線挿入孔等が開けられた
ボディの壁部の限られた面積内で長くとることができ
る。
【0035】請求項10に係る発明の電源端子台は、前
記筐体を固定するために前記カバーに設けた単一のねじ
通孔の孔縁に前記カバーの裏側に突出する円形リブを設
けるとともに、前記カバーの裏面に突設されて前記正負
両極の速結端子を支持する端子押さえ部の前記ねじ孔に
近い方の端子押さえ部と前記円形リブとにわたる連続リ
ブを、前記カバーの裏面に突設したことを特徴とする。
【0036】この発明においては、カバーの裏面に突設
されている端子支えリブのうちねじ孔側の端子支え部と
ねじ孔の孔縁の円形リブとを一体につないだ連続リブに
よって、カバーを補強をしたから、接続された電線を介
して加えられる外力で筐体がこじられる場合に、ねじ孔
を中心とするカバーの撓みを抑制できる。
【0037】請求項11に係る発明の電源端子台は、前
記各電源線解除レバーの端子押し部がマイナスドライバ
ーで押され得る長さを有しているとともに、この端子押
し部の表面に、前記電源線解除レバーに対応する電源線
用の前記速結端子が有する鎖錠片の基部側に寄せてスト
ッパ突起を設けたことを特徴とする。
【0038】この発明においては、マイナスドライバー
の刃先で電源線解除レバーの端子押し部を押して、電線
挿入孔に誤って挿入された電線を引抜く際に、端子押し
部上において前記刃先が、前記のように押される電源線
解除レバーに対応する電源線速結端子の鎖錠片の基部側
に滑り動くことを、ストッパ突起で妨げるとともに、前
記刃先で端子押し部を適正に押すことができる。そのた
め、マイナスドライバーで電源線解除レバーの端子押し
部が押し込まれる場合に、前記ドライバーの刃先が筐体
内に誤って入り込んで、電源線解除レバーに対応する電
源線速結端子に接する恐れがなくなり、活線状態(照明
器具の点灯状態)下で、誤挿入されている電線を引抜く
際に作業者が感電するおそれを防止できる。
【0039】請求項12に係る発明の電源端子台は、前
記各電源線解除レバーの端子押し部がマイナスドライバ
ーで押され得る長さを有しているとともに、前記各電源
線解除レバーの端子押し部の裏面に、電源線用の正極及
び負極の前記速結端子間に配置される摺動部を一体に設
け、この摺動部を前記正負両極の速結端子に摺動可能に
接触させたことを特徴とする。
【0040】この発明においては、マイナスドライバー
の刃先で電源線解除レバーの端子押し部を押して、電線
挿入孔に誤って挿入された電線を引抜く際に、マイナス
ドライバーで端子押し部がその一端側に偏って押し込ま
れた場合に、解除レバーは前記押し込み端側が他端側に
比して下がる方向に捻じれようとする。しかし、端子押
し部の裏面には突設された摺動部が、電源線用の正負両
極の速結端子に摺動可能に接しているから、前記押し込
み側の速結端子をストッパとして解除レバーの前記捻じ
れを防止しつつ、両速結端子をガイドとして摺動部を摺
動させて端子押し部を真っ直ぐに押し込ませることがで
きる。したがって、それに伴い前記ドライバーの刃先が
筐体内に入り込んで、電源線解除レバーに対応する電源
線速結端子に接する恐れがなくなり、活線状態(照明器
具の点灯状態)下で、誤挿入されている電線を引抜く際
に誤って作業者が感電するおそれを防止できる。
【0041】請求項13に係る発明の電源端子台は、前
記各解除レバーのアーム部を前記ボディの壁部表面と面
一的に設けるとともに、前記各解除レバーの端子押し部
を前記ボディの壁部表面から凹ませて設けたことを特徴
とする。
【0042】この発明においては、各解除レバーのアー
ム部が筐体の壁部に対して突出したり凹んだりしておら
ず前記壁部の表面と略面一であるとともに、端子押し部
のみが前記壁部の表面から凹んでいるので、手探り状態
でも端子押し部の位置をアーム部の位置とは明確に区別
して知覚させることができる。そのため、電線解除を必
要とする電源線用又はアース線用の解除レバーの端子押
し部をドライバーで押して、電線挿入孔に誤挿入されて
いる電線を引抜く際に、解除レバーのアーム部を過度に
押して折損に至らしめる恐れを抑制できるとともに、端
子押し部を確実に押し込ませることができるに伴い、こ
の端子押し部を介して鎖錠片を確実に弾性変形させて、
誤挿入されている電線を引抜くことができる。
【0043】請求項14に係る発明の照明器具は、電源
線引込み孔を有するシャーシと、このシャーシに固定さ
れた前記請求項1〜13のうちのいずれかに記載の電源
端子台と、この電源端子台と電気的に接続されて前記シ
ャーシに取付けられたランプソケットと、このランプソ
ケットに取付けられたランプと、を具備したことを特徴
とする。
【0044】この発明においては、電線の接続作業性を
向上できるとともに、接続された電線の解除をする解除
レバーの変形・破損を防止でき、しかも安価な電源端子
台を備えるので、天井等への器具の取付け施工性に優れ
る高品質な照明器具を提供できる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図17を参照して本
発明の第1実施形態を説明する。
【0046】図1中11は天井側に例えば埋め込んで設
置される蛍光灯照明器具を示し、この器具11は、下面
が開放されたシャーシ12を備えている。このシャーシ
12の長手方向両端部に夫々一対のランプソケット13
が取付けられていて、シャーシ12の長手方向に対向す
るランプソケット13にわたって直管形の蛍光ランプ1
4が取付けられている。
【0047】シャーシ12の天井壁12aの裏面には、
両蛍光ランプ14間に位置して電源端子台15が取付け
られているとともに、図示しないが例えば電子安定器か
らなる点灯装置等が取付けられている。電源端子台15
には天井壁12aに穿った電源線引込み孔16を通って
天井裏からシャーシ12内に引込まれる図示しない電源
線が接続される。更に、電源端子台15は図示しない負
荷線(器具内配線)を介して前記点灯装置に接続される
とともに、図示しない負荷線を介してシャーシ12の長
手方向一端側のランプソケット13に接続される。又、
前記点灯装置は図示しない更に他の負荷線を介してシャ
ーシ12の長手方向他端側のランプソケット13に接続
される。そして、これら電源端子台15、点灯装置、及
び各負荷線を覆う断面V形の中央反射板17が、2本の
蛍光ランプ14間に位置して前記天井壁12aに取付け
られている。
【0048】次に、図2〜図17を参照して電源端子台
15について説明する。この電源端子台15は、図2〜
図9等に示されるナイロン樹脂製の筐体21と、図15
及び図17等に示されるようにばね性を有する一枚の燐
青銅板を折り曲げて形成された電源線の正極及び負極用
の一対の速結端子22、23と、図16等に示されるよ
うにばね性を有する一枚の燐青銅板を折り曲げて形成さ
れたアース用の速結端子24とを備えている。速結端子
22、23は同一構造である。
【0049】筐体22は、図10及び図11等に示され
るボディ25と、図12〜図14等に示されてボディ2
5に連結されるカバー26とからなる。これらは、図
2、図3、図6、図8、及び図9に示すようにボディ2
5の側壁外面に一体に突設した複数の爪27を、カバー
26の側壁に対応して設けた爪受け孔28に夫々引っ掛
けることによって組立てられている。図13及び図14
等に示すようにカバー26は一つのねじ通孔29及び一
対の位置決め凸部30を有している。このカバー26
は、その位置決め凸部30を前記天井壁12aに開けた
図示しない一対の孔に挿入して位置決めした状態で、図
示しない金属製ねじを、天井壁12aに開けた図示しな
い端子台取付け孔及びこれに対向するねじ通孔29に通
して締付けることにより、天井壁12aの裏面に前記ね
じ1本で固定されている。なお、後述するが前記ねじは
速結端子24に螺合されるもので、このねじを介してシ
ャーシ12へのアースが取れるようになっている。
【0050】ボディ25は、カバー26が被着される面
を開放した容器状をなし、その内部は、図10及び図1
1に示すように一体に形成された区画リブ31により第
1端子収容室32と、第2端子収容室33とに仕切られ
ているとともに、第1端子収容室32の一端部には他の
仕切りリブ34が一体に設けられている。
【0051】ボディ25のカバー26と反対側の壁部、
つまり、電源端子台15がシャーシ12に固定された状
態で下を向く壁部35は、段差36によって電源線挿入
面部35aとアース線挿入面部35bとに区分けされて
いる。アース線挿入面部35bは下側から見て電源線挿
入面部35aよりもシャーシ12側に低くなっており、
それにより、手探りで両挿入面部35a、35bを識別
できるようにしてある。
【0052】電源線挿入面部35aには、正極用の電源
供給側電線挿入孔(以下、第1電源線挿入孔という。)
41と、同じく正極用の電源送り側電線挿入孔(以下、
第1送り電源線挿入孔という。)42とが夫々開けられ
ているとともに、第1電源線挿入孔41に並んで負極用
の電源供給側電線挿入孔(以下、第2電源線挿入孔とい
う。)43と、同じく第1送り電源線挿入孔に42に並
んで負極用の電源送り側電線挿入孔(以下、第2送り電
源線挿入孔という。)44とが夫々開けられている。
【0053】更に、電源線挿入面部35aには、互いに
隣接している第1、第2の電源線挿入孔41、43と、
互いに隣接している第1、第2の送り電源線挿入孔4
2、44との間に位置して、一対の電源線解除レバー
(以下解除レバーと略称する。)45、46が夫々一体
に形成されている。これらレバー45、46は、同一の
構成であり、いずれもアーム部47と端子押し部48と
を有して形成されているとともに、互いに逆向きとなっ
て点対称の配置に設けられている。アーム部47の一端
からなる根元は電源線挿入面部35aに一体に接続さ
れ、アーム部47の他端は端子押し部48の長手方向中
央部に一体に接続されており、それにより、解除レバー
45、46はいずれも平面視ほぼT字形状をなしてい
る。
【0054】両解除レバー45、46は、そのアーム部
47の根元を支点として弾性変形が可能であり、この変
形を許すための隙間gが、図3及び図10に示すように
両解除レバー45、46の根元以外の周囲を沿って電源
線挿入面部35aに設けられている。前記のように対称
に設けられた両解除レバー45、46のアーム部47
は、図3及び図10に示すように互いに並んで平行に、
しかも、斜めに設けられ、かつ、両解除レバー45、4
6の端子押し部48も互いに平行に設けられている。
【0055】端子押し部48は後で詳述する正負両極用
の速結端子22、23に跨る(図8参照)長さを有して
いる。この端子押し部48とこれを支持するアーム部4
7とが一体につながった部分には、押し込み工具受け部
49が設けられている。図3に示すように一方の解除レ
バー45の押し込み工具受け部49は、互いに隣接して
いる第1、第2の電源線挿入孔41、43間の中央部に
対して横並びに位置されており、同様に他方の解除レバ
ー46の押し込み工具受け部49は、互いに隣接してい
る第1、第2の送り電源線挿入孔42、44間の中央部
に対して横並びに位置されている。
【0056】図5及び図8等に示すように押し込み工具
受け部49は、解除レバー45、46の表面から凹む凹
部からなり、本実施形態では円形状の第1凹部とこれを
直径方向に横切る第2凹部とから形成されている。第1
凹部はプラスドライバーの先端部が嵌入するに適した大
きさであり、これと第2凹部とはマイナスドライバーの
先端部が嵌入するに適した大きさである。
【0057】図8及び図9等に示すように両解除レバー
45、46の端子押し部48は、その長手方向両端部裏
面に夫々前記カバー26方向に突出する端子当接突起4
8cを一体に有しているとともに、長手方向中央部にカ
バー26方向に突出する摺動部48bを一体に有してい
る。摺動部48bは、互いに並んで隣接配置される後述
の速結端子22、23間に位置されるとともに、その突
出長さは一対の端子当接突起48cよりも長い。したが
って、端子押し部48はほぼT字形状(図8参照)をな
している。摺動部48bはその先端側程先細に形成され
ている。
【0058】図3及び図10等に示すように前記アース
線挿入面部35bには、アース供給用の電線挿入孔51
とアース送り用の電線挿入孔52とが夫々開けられてい
るとともに、これら挿入孔51、52間に位置して一対
のアース線解除レバー(以下、解除レバーと略称す
る。)53、54が一体に形成されている。電線挿入孔
51は前記第1、第2の電源線挿入孔41、43と並ん
で設けられ、同様に他方の電線挿入孔52も前記第1、
第2の電源線挿入孔42、44と並んで設けられてい
る。
【0059】解除レバー53、54は、同一の構成であ
り、いずれもアーム部55と端子押し部56とを有して
いるとともに、その端子押し部56側にはこれと逆側に
一体に突出する凸部57を有して形成され、互いに逆向
きとなって線対称の配置に設けられている。アーム部5
5の一端からなる根元はアース線挿入面部35bに一体
に接続され、アーム部55の他端は端子押し部56と凸
部57とが繋がった部分に一体に接続されており、それ
により、解除レバー53、54はいずれも平面視ほぼT
字形状をなしている。
【0060】両解除レバー53、54は、そのアーム部
55の根元を支点として弾性変形が可能であり、この変
形を許すための隙間gが、図3及び図10に示すように
両解除レバー53、54の根元以外の周囲を沿ってアー
ス線挿入面部35bに設けられている。両解除レバー5
3、54のアーム部55は、図3及び図10に示すよう
にほぼくの字状に折り曲げられている。したがって、両
解除レバー53、54は、前記のように対称に設けられ
ることにより図3に示すように背向するアーム部55相
互がほぼU字形状をなして並ぶように形成されており、
それに伴い両解除レバー53、54の端子押し部56は
互いにほぼ平行に設けられている。
【0061】端子押し部56とこれを支持するアーム部
55とが一体につながった部分には、押し込み工具受け
部58が設けられている。図3及び図8に示すように押
し込み工具受け部58は、解除レバー53、54の表面
から凹む凹部からなり、プラスドライバーの先端部が嵌
入するに適した大きさである。両解除レバー53、54
は、その端子押し部56の裏面に夫々前記カバー26方
向に突出する端子当接突起56aを一体に有している。
【0062】又、ボディ25の幅が狭くなった部分の側
壁61は負荷線挿入面部として用いられている。この壁
部61には、図3(B)、図9、図11に示されるよう
に正極用の一対の負荷線挿入孔62が開けられていると
ともに、負極用の一対の負荷線挿入孔63が開けられて
いる。これら挿入孔63には水平方向から前記負荷線が
挿入される。なお、図3(B)中64は負荷線挿入孔6
2、63の近傍に個別に設けられた負荷線リリース用の
リリース孔である。
【0063】図12〜図14に示されるようにカバー2
6の裏面(内面)には、一対の当接部71と、ストッパ
部としての一対のストッパ突起72と、端子押さえ部と
しての一対の端子押さえリブ73、及び端子支えリブ7
4、77等が、夫々前記壁部35側に向けて一体に設け
られている。一対の当接部71と一対の端子押さえリブ
73一対のストッパ突起72とは十字状のリブを介して
接続されている。一対のストッパ突起72は前記ねじ通
孔29の両側に設けられ、かつ、端子支えリブ74はね
じ通孔29を間に置いて当接部71及び端子押さえリブ
73とは反対側に設けられている。
【0064】図5に示すように一対の当接部71は、前
記解除レバー45、46の摺動部48bと対向する位置
に形成されており、その先端部に斜めの係合面71aを
有している。このガイド面71aは、解除レバー45、
46が押し込まれた時、その押し込み方向に移動する摺
動部48bを、それに解除レバー45、46のアーム部
47とは反対側から係合して支持するために設けられて
おり、それにより、摺動部48bひいてはこれを有した
端子押し部48が速結端子22、23の後述の鎖錠片の
傾斜に沿って倣うように傾くことを防止するようになっ
ている。
【0065】図7及び図8に示すように一対のストッパ
突起72は、前記解除レバー53、54の凸部57と対
向する位置に形成されている。これらの突起72は、解
除レバー53、54が押し込まれた時、その押し込みが
或る程度進行した時点において凸部57を動き止めする
ために設けられており、それにより、解除レバー53、
54の端子押し部56による速結端子24の後述の鎖錠
片に押圧を増幅ならしめるようになっている。
【0066】図4に示すように一対の端子押さえリブ7
3は、前記速結端子22、23と対向する位置に形成さ
れていて、これら速結端子22、23をカバー26側か
ら支持するために設けられている。図6に示すように端
子支えリブ74は、前記速結端子24と対向する位置に
形成されていて、この端子の後述する鎖錠片の過度の弾
性変形を防止するストッパとして用いられている。又、
端子押さえリブ77は、前記速結端子24と対向する位
置に形成されていて、この端子24をカバー26側から
支持するために設けられている。
【0067】更に、図12及び図13に示すように前記
ねじ通孔29の孔縁にはカバー26の裏側に突出する円
形リブ75が設けられているとともに、カバー26の裏
面には円形リブ75とこれに近い方の端子押さえリブ7
3及び端子支えリブ74の根元とにわたる連続リブ76
が一体に形成されている。これら円形リブ75及び連続
リブ76はカバー26のねじ通孔29回りの強度を向上
させるとともに、前記根元への応力集中を防止してい
る。そのため、電源端子台15に必要な電線接続を行っ
た後に、例えば前記反射板17の取付け等に伴って電線
が押された場合など、電線を介して電源端子台15がこ
じられる力を受けることがあっても、それに伴うカバー
26の損傷を防止できる。
【0068】つまり、前記こじり力は、ボディ25から
それに爪係合されてシャーシ12に1本のねじで固定さ
れているカバー26に波及し、このカバー26はねじ通
孔29を境にこじり力が作用した側と反対側が変形しよ
うとする。しかし、その変形を円形リブ75及び連続リ
ブ76による補強作用で抑制して、円形リブ75及び連
続リブ76の根元への応力集中を防止できる。それによ
り前記両リブ75、76の根元でクラックの発生が防止
されるので、カバー26が損傷に至る恐れをなくすこと
ができる。
【0069】図15及び図17に示すように電源線用の
前記速結端子22、23は、基板部81と、第1及び第
2の電線受け部82及び83と、第1鎖錠片84と、第
2鎖錠片85と、第3電線受け部86と、一対の負荷線
用鎖錠片87とを有している。
【0070】第1及び第2の電線受け部82及び83
は、基板部81の長手方向の両辺から基板部81の一面
側に略直角に折り曲げて形成されており、その第2電線
受け部83の先端から第3電線受け部86が基板部81
と反対側に折り曲げられている。第1鎖錠片84は前記
両辺とは異なる基板部81の他の両辺のうちの一方の辺
から前記一面側に折り曲げられ、第2鎖錠片85は前記
他の両辺のうちの他方の辺から前記一面側に折り曲げら
れている。
【0071】第1鎖錠片84は、基板部81に連なった
基部84aと、この基部84aの両側から互いに逆方向
に斜め折りされて、その傾斜の先端が第1電線受け部8
2又は第2電線受け部83に近接して対向する鎖錠片8
4b、84cとから形成されている。同様に、第2鎖錠
片85も、基板部81に連なった基部85aと、この基
部85aの両側から互いに逆方向に斜め折りされて、そ
の傾斜の先端が第1電線受け部82又は第2電線受け部
83に近接して対向する鎖錠片85b、85cとから形
成されている。鎖錠片84b、84c及び鎖錠片85
b、85cはいずれも基部84a又は85aを支点とし
て弾性変形可能である。鎖錠片84b、84cは図示し
ない電源線を主として機械的に抜け止めして第1又は第
2の電線受け部82、83との間に電源線を挟持し、鎖
錠片85b、85cは前記電源線との電気的接続を図っ
て第1又は第2の電線受け部82、83との間に電源線
を挟持する。なお、図4、図15、及び図17中81a
は基板部81の斜状端面を示し、これら一対の斜状端面
81aは鎖錠片84b、84cの傾斜に略倣って設けら
れている。
【0072】第3電線受け部86は、その先端部に第2
電線受け部83とほぼ平行であって前記基板部81の他
面側に向けて折り曲げられた第3鎖錠片86aを有して
いる。この第3鎖錠片86aには前記一対の鎖錠片87
が斜めに切起こされている。
【0073】前記構成の一対の速結端子22、23は、
前記第1端子収容室32内に、この内部に設けられた各
種のリブによって位置を決められて互いに平行に収容さ
れている。
【0074】この収容状態においては、図4に示すよう
に正極側の速結端子22の鎖錠片84bの先端部が第1
電源線挿入孔41に対向するとともに、鎖錠片84cの
先端部が第1送り電源線挿入孔42に対向する。かつ、
一対の鎖錠片87の先端部が夫々負荷線用の一対の負荷
線挿入孔62に対向する(図9に一方の対向状態のみ示
す)とともに、その近傍のリリース孔64に対向する。
同様に、図示しないが負極側の速結端子23の鎖錠片8
5bの先端部が第2電源線挿入孔43に対向するととも
に、鎖錠片85cの先端部が第2送り電源線挿入孔44
に対向する。かつ、一対の鎖錠片87の先端部が夫々負
荷線用の一対の負荷線挿入孔63に対向する(図9に一
方の対向状態のみ示す)とともに、その近傍のリリース
孔64に対向する。又、両速結端子22、23の鎖錠片
84b、85bの先端と基部84aとの間の中間部分に
は、図4に示すように電源線用の一方の解除レバー45
の端子押し部48の端子当接突起48cが夫々当接し、
同様に両速結端子22、23の鎖錠片84c、85cの
先端と基部84aとの間の中間部分には、図示しないが
電源線用の他方の解除レバー46の端子押し部48の端
子当接突起48cが夫々当接する。又、両解除レバー4
5、46の摺動部48bはカバー26の当接部71の先
端部に所定の距離を置いて対向する。
【0075】両速結端子22、23は、それらに個別に
対応するカバー26の端子押さえリブ73によってボデ
ィ25の壁部35方向に押付けられている。この場合、
各部の寸法関係により、電源線用の一方の解除レバー4
5は、両速結端子22、23の鎖錠片84b、85bを
介して壁部35の表面側に押されて弾性変形されてい
る。つまり、解除レバー45は、速結端子22、23と
組合わされる前の無負荷の自由状態では水平の姿勢であ
るが、電源端子台15が組立てられた状態では、鎖錠片
84b、85bで付勢されて壁部35の表面側に弾性変
形されている。同様に、速結端子22、23と組合わさ
れる前の無負荷の自由状態では水平の姿勢である電源線
用の他方の解除レバー46も、電源端子台15が組立て
られた状態では、両速結端子22、23の鎖錠片84
c、85cを介して押されて付勢されていて、壁部35
の表面側に弾性変形されている。
【0076】図16等に示すようにアース線用の前記速
結端子24は、基板部91と、第1及び第2の電線受け
部92及び93と、一つの鎖錠片94と、ねじ受け舌片
95とを有している。第1及び第2の電線受け部92及
び93は、基板部91の長手方向の両辺から基板部91
の一面側に略直角に折り曲げて形成されている。鎖錠片
94は前記両辺とは異なる基板部91の他の両辺のうち
の一方の辺から前記一面側に折り曲げられていて、ねじ
受け舌片95は基板部91の他の両辺のうちの他方の辺
から前記一面側とは反対側に折り曲げられている。この
ねじ受け舌片95には前記図示しないねじが螺合される
ねじ孔95aが開けられている。
【0077】鎖錠片94は、基板部91に連なった基部
94aと、この基部94aの両側から互いに逆方向に斜
め折りされて、その傾斜の先端が第1電線受け部92又
は第2電線受け部93に近接して対向する鎖錠片94
b、94cとから形成されている。鎖錠片94b、94
cは図示しないアース線の機械的に抜け止めと電気的接
続を担って第1又は第2の電線受け部92、93との間
にアース線を挟持する。
【0078】前記構成の速結端子24は、そのねじ受け
舌片95をボディ25の開口側に位置させた姿勢で前記
第2端子収容室33内に、この内部に設けられた各種の
リブによって位置を決められて収容されている。
【0079】この収容状態においては、図6に示すよう
に鎖錠片94bの先端部が電線挿入孔51に対向すると
ともに、鎖錠片94cの先端部が電線挿入孔52に対向
し、かつ、これら一対の鎖錠片94b、94cの裏面に
所定の間隔を置いて端子支えリブ74が対向する。又、
鎖錠片94b、94cの先端と基部94aとの間の中間
部分には、アース用の解除レバー53、54の端子押し
部56の端子当接突起56aが夫々当接する。又、図7
に示すように解除レバー53、54の凸部57には、カ
バー26のストッパ凸部72が夫々所定の間隔を置いて
対向する。
【0080】速結端子24は、それに対応してカバー2
6の裏面に一体に形成した端子押さえリブ77によって
ボディ25の壁部35方向に押付けられている。この場
合、各部の寸法関係により、速結端子24と組合わされ
る前の無負荷の自由状態では水平の姿勢であるアース線
用の解除レバー53、54は、電源端子台15が組立て
られた状態では、速結端子24の鎖錠片94c、95c
を介して押されて付勢されていて、壁部35の表面側に
弾性変形されている。
【0081】前記構成の電源端子台15の第1、第2の
電源線挿入孔41、42の夫々には天井裏から引込まれ
たFケーブル等の電源線の正極側又は負極側の芯線が挿
入され、これらの芯線は対応する速結端子22、23に
個別に接続される。又、送り用の電源線が必要な場合に
は、この電源線の正極側又は負極側の芯線が第1、第2
の送り電源線挿入孔43、44に挿入され、これらの芯
線は対応する速結端子22、23に個別に接続される。
【0082】これらの場合、一方の芯線は、速結端子2
2の第1鎖錠片84の鎖錠片84bを弾性変形させなが
らこれと第1電線受け部82との間を通過した後、更に
第2鎖錠片85の鎖錠片85bを弾性変形させながらこ
れと第1電線受け部82との間を通過して、これら鎖錠
片84b、85bと第1電線受け部82との間に挟着さ
れる。同様に、他方の芯線も、速結端子23の第1鎖錠
片84の鎖錠片84cを弾性変形させながらこれと第2
電線受け部83との間を通過した後、更に第2鎖錠片8
5の鎖錠片85cを弾性変形させながらこれと第2電線
受け部82との間を通過して、これら鎖錠片84c、8
5cと第1電線受け部82との間に挟着される。
【0083】又、電源端子台15の電線挿入孔51には
供給用のアース線の芯線が挿入されるとともに、アース
の送りが必要な場合には、他の電線挿入孔52に送り用
アース線の芯線が挿入されて、これらは速結端子24に
接続される。この場合、供給用のアース線の芯線は、速
結端子24の鎖錠片94aを弾性変形させながらこれと
第1電線受け部92との間を通過して、これらの間に挟
着され、同様に送り用アース線の芯線は、速結端子24
の鎖錠片94bを弾性変形させながらこれと第2電線受
け部93との間を通過して、これらの間に挟着される。
【0084】ところで、以上のように電源端子台15に
速結接続された電線を必要により外すには、その対象が
供給用の電源線である場合には、解除レバー45をドラ
イバー等の工具で押し込みながら、この電源線を引き抜
けばよく、同様に送り用電源線である場合には、解除レ
バー46をドライバー等の工具で押し込みながら、この
電源線を引き抜けばよい。又、外す線が供給用のアース
線である場合には、解除レバー53をドライバー等の工
具で押し込みながら、このアース線を引き抜けばよく、
同様に送り用アース線である場合には、解除レバー54
をドライバー等の工具で押し込みながら、このアース線
を引き抜けばよい。
【0085】このように電源端子台15に接続された電
線の前記接続を解除するには、供給側の電源線について
はドライバー等リリース工具の先が尖った先端部を解除
レバー45の端子押し部48に当てて押し込みながら前
記供給側の電源線を引張ればよく、同様に送り側の電源
線についても前記工具の先端部を解除レバー46の端子
押し部48に当てて押し込みながら前記送り側の電源線
を引張ればよい。又、供給側のアース線については前記
工具の先端部を解除レバー53の端子押し部56に当て
て押し込みながら前記供給側のアース線を引張ればよ
く、同様に送り側のアース線についても前記工具の先端
部を解除レバー54の端子押し部56に当てて押し込み
ながら前記送り側のアース線を引張ればよい。
【0086】前記押し込み操作で電源用の解除レバー4
5がそのアーム部47の根元を支点に弾性変形しながら
押し込まれることにより、端子押し部48の裏面に突出
する一対の端子当接突起48cが、電源線用の速結端子
22、23の斜めの鎖錠片84bを個別に押してカバー
26側に弾性変形させながら、この鎖錠片84bと第1
電線受け部82との間を開くので、供給側電源線を引抜
くことができる。同様に、前記押し込み操作で電源用の
他方の解除レバー46がそのアーム部47の根元を支点
に弾性変形しながら押し込まれることにより、端子押し
部48の裏面に突出する一対の端子当接突起48cが、
電源線用の速結端子22、23の斜めの鎖錠片84cを
個別に押して第2鎖錠片85側に弾性変形させながら、
この鎖錠片84cと第2電線受け部83との間を開くの
で、送り側電源線を引抜くことができる。
【0087】又、前記押し込み操作でアース用の解除レ
バー53がそのアーム部55の根元を支点に弾性変形し
ながら押し込まれることにより、端子押し部56の裏面
に突出する単一の端子当接突起56aが、アース線用の
速結端子24の斜めの鎖錠片94bを押してカバー26
側に弾性変形させながら、この鎖錠片94bと第1電線
受け部92との間を開くので、供給側アース線を引抜く
ことができる。同様に、前記押し込み操作でアース用の
解除レバー54がそのアーム部55の根元を支点に弾性
変形しながら押し込まれることにより、端子押し部56
の裏面に突出する単一の端子当接突起56aが、アース
線用の速結端子24の斜めの鎖錠片85cを押してカバ
ー26側に弾性変形させながら、この鎖錠片94cと第
2電線受け部93との間を開くので、送り側アース線を
引抜くことができる。
【0088】これらの場合に、端子押し部48には工具
先端が嵌入する凹部からなる押し込み工具受け部49が
設けられ、同様の端子押し部56にも工具先端が嵌入す
る凹部からなる押し込み工具受け部58が設けられてい
るので、前記工具を当てる位置が容易に定まるととも
に、その位置から工具の先端が滑り動くことが防止され
るので、容易に端子押し部48又は56を押し込むこと
ができ、作業性がよい。
【0089】前記のように接続された電線を解除するに
あたって、端子押し部48の端子当接突起48cは、鎖
錠片84b又は85bの先端部と基部84a又は85a
との間に当接して、これら鎖錠片84b又は85bを押
圧し弾性変形させるため、解除レバー45、46を間に
置いてその両側に各電源線挿入孔41〜44を図3に示
すように振分けて設けることができる。
【0090】そのため、正極用速結端子22の鎖錠片8
4b、84cの長さ、及び負極用速結端子23の鎖錠片
85b、85cの長さを従来と同じとした場合の比較に
おいて、これら鎖錠片84b、84c、85b、85c
の基部84a、85aと先端部との間に対応する位置で
電源線が挿入して接続されることがなくなって、正極の
速結端子22の電線受け部82、83間の間隔、及び負
極の速結端子23の電線受け部82、83間の間隔を広
くできる。それに伴い電源線挿入される正極の電線挿入
孔41、42同士の間隔H(図3及び図4参照)、及び
負極の電源線43、44同士の間隔を広くできる。同様
の理由により、アース線が挿入される電線挿入孔51、
52同士の間隔I(図3及び図6参照)を広くできる。
したがって、これら電線挿入孔41〜44、51、52
に対して電線を着脱する際に、既に挿入接続されている
電線が邪魔になることが少なくなり、電線を挿脱する作
業性を向上できる。
【0091】更に、前記のように鎖錠片84b、84
c、85b、85cの長手方向中間部を解除レバー45
又は46或は53若しくは54の端子押し部48又は5
6で押すから、言い換えれば、鎖錠片84b、84c、
85b、85cをその先端部よりも基部84a又は85
a若しくは94a側で押すから、従来のように鎖錠片の
先端部を押して電線解除をする場合よりも、電線解除を
行うのに必要とされる解除レバー45、46、53、5
4の解除ストロークを小さくできる。したがって、解除
レバー45、46、53、54が過度に撓むことがなく
なり、その変形・破損を防止できる。
【0092】しかも、鎖錠片84b、84c、85b、
85cの中間部を端子押し部48又は56で押すから、
各速結端子22〜24の鎖錠片84b、84c、85
b、85cには、従来のように弾性変形をしないレバー
受け凸部を設ける必要がない。そのため、鎖錠片84
b、84c、85b、85cの構成が簡単であり、それ
に伴い複雑な曲げを要することなく容易に速結端子22
〜24を曲げ成形することができ、そのコストを低減で
き、ひいては端子台のコストダウンにも寄与できる。
【0093】又、電源端子台15への既述の電線着脱に
おいて、各鎖錠片84b、84c、85b、85cはそ
の長手方向の一部を占めて弾性変形しない部分を有して
いないから、全長において撓むことができる。よって、
各鎖錠片84b、84c、85b、85cの弾性変形が
容易に行われるので、前記電線挿入時の抵抗を軽減でき
るとともに、電線解除時の各解除レバー45、46、5
3、54の抵抗を軽減できるので、電線の着脱作業を容
易に行わせることができる。
【0094】又、前記構成では、電源端子台15のボデ
ィ25の壁部35に、電源線用の各解除レバー45、4
6を、そのアーム部47を互いに平行にして対称に設け
たから、これら解除レバー45、46が電源の供給側の
電線挿入孔41、42と電源送り側の電線挿入孔43、
4との間の限られた面積内に設けられるにも拘らず、互
いに相手に制約されることなく電線挿入孔が開けられた
ボディの壁部の限られた面積内において長くとることが
でき、その上、アーム部47を斜めにしたから、これら
アーム部47を斜めになった分に応じて更に長くでき
る。そのため、接続された電線を解除する際におけるア
ーム部47が撓み易くなって、その変形・破損の恐れを
少なくできる。
【0095】同様に、壁部35のアース用の電線挿入孔
51、52間の限られた面積内に設けられるアース用の
解除レバー53、54についても、それが平行ではなく
線対称に設けられているにも拘らず、それらのアーム部
55がほぼくの字形状をなしているとともに、これら一
対のアーム部55がほぼU字形状をなして並ぶように両
解除レバー53、54を、そのアーム部55の根元を中
心に対称に設けたことにより、その長さを長くとること
ができる。そのため、接続されたアース線を解除する際
におけるアーム部55が撓み易くなって、その変形・破
損の恐れを少なくできる。
【0096】又、正負両極の速結端子22、23に跨る
一対の解除レバー45、46の端子押し部48とアーム
部47とがつながった部分に設けられた押し込み工具受
け部49を、異極の電線挿入孔41、43間の中央部又
は電線挿入孔42、44間の中央部に対して横並びの位
置に設けたから、前記受け部49に押し込み工具を当て
端子押し部48を押して電線解除をする際に、端子押し
部48が跨っている異曲の速結端子22、23の鎖錠片
に作用する力がバランスし易い。そのため、アーム部4
7が斜めであっても、解除レバー45、46がねじれる
ことを少なくできる。よって、これら解除レバー45、
46の特に根元部での変形・破損の恐れを少なくできる
とともに、正負両極の速結端子22、23の対応する鎖
錠片に対してほぼ均等に力をかけて、接続された異極の
電源線の解除を容易かつ確実に行わせることができる。
【0097】ところで、正負両極の速結端子22、23
の隣接する鎖錠片84b、85b又は84c、85cに
跨ってこれらに端子当接突起48cを当接している解除
レバー45、46の端子押し部48は、電源線を解除す
る際に速結端子22、23の鎖錠片84b、85b又は
84c、85cの傾斜に沿って滑るように変形しようと
する。しかし、端子押し部48の裏面には速結端子2
2、23間に位置してカバー26方向に突出する摺動部
48bが設けられているとともに、この突起48bに対
向してカバー26の裏面には当接部71が突設されてい
るので、前記変形を防止できる。
【0098】すなわち、既述のように端子押し部48が
押し込まれた際に、それが或る程度進行すると、摺動部
48bが当接部71の傾斜したガイド面71aに接触す
る。このガイド面71aはアーム部47とは反対側から
摺動部48bに係合して、この突起48bを支持する。
こうした当接部71のストッパ作用により、端子押し部
48がアーム部47の先端部を支点に変形することを防
止できる。したがって、変形による解除レバー45、4
6の押し込み操作力の損失がなくなり、操作力を的確に
鎖錠片84b、85b又は84c、85cに及ぼして、
必要以上に解除レバー45、46を押し込まなくても確
実に電線を解放させることができるとともに、端子押し
部48の変形に伴う破損も防止できる。
【0099】又、アーム部55がくの字形をなしたアー
ス用の解除レバー53、54には、端子押し部56とは
逆側に突出する凸部57が設けられ、かつ、それらの裏
面に対向してカバー26の裏面にはストッパ突起72が
突設されている。そのため、既述のようにアース線の接
続を解除する場合、解除レバー53、54は、その長手
方向中間部の押し込み工具受け58を押されて、ある程
度の押し込みが進行した時点で、凸部57がストッパ凸
部72に当って支持される。
【0100】その結果、アース用の鎖錠片94b又は9
4cに先端部裏面の端子当接突起56a当っている端子
押し部56と、裏側からストッパ凸部72で支持された
凸部72との間が押されることにより、押し込み力が凸
部72を支点とするてこ作用で端子押し部56に作用し
て、この端子押し部56がそれに接している鎖錠片94
b又は94cをより押し下げるように傾けられる。従っ
て、少ない押し込み量でアース線を解除できるととも
に、解除レバー53、54が不必要に押され過度に撓ん
で変形・破損する恐れをなくすことができる。
【0101】又、前記構成の電源端子台15において
は、その組立てに伴い、カバー26の各端子押さえリブ
73が対応する電源用速結端子22、23の第2鎖錠片
85に当接して、これら速結端子22、23全体をボデ
ィ25の壁部35側に寄せるので、端子押し部48とこ
れに対応する速結端子22、23の各鎖錠片84b、8
4c、及び85b、85cとが夫々当接するだけではな
く、これら鎖錠片84b、84c、85b、85cによ
り解除レバー45、46を、その自由状態よりも壁部3
5の表面側に付勢し、弾性変形させた状態に保持されて
いる。同様に、電源端子台15の組立てに伴い、カバー
26の端子押さえリブ77が対応するアース用速結端子
24に当接して、この端子24全体を壁部35側に寄せ
るので、端子押し部56とこれに対応する速結端子24
の各鎖錠片94b、94cとが夫々当接するだけではな
く、これら鎖錠片94b、94cにより解除レバー5
3、54を、その自由状態よりも壁部35の表面側に付
勢し、弾性変形させた状態に保持されている。
【0102】このように各速結端子22〜24で解除レ
バー45、46、53、54を押して予めボディ25の
壁部36表面側に弾性変形させているから、電線の着脱
に伴う解除レバー45、46、53、54の動きを、こ
れらのレバー45、46、53、54の自由状態での位
置を基準とした場合、この基準位置の両側に振分けるこ
とができる。そのため、前記基準の位置に対する電線解
除時の解除レバー45、46、53、54の変形量を少
なくできる。したがって、解除レバー45、46、5
3、54の過度な変形及びそれに伴う破損の恐れを少な
くできる。しかも、電線接続状態では、解除レバー4
5、46、53、54に個別に接触している各鎖錠片の
変位により解除レバー45、46、53、54が自由状
態と同じ位置までボディ25の壁部35の表面に対して
より下がるので、これらレバー45、46、53、54
の高さ位置を目視することで、電線の挿入による接続完
了を容易に知ることができる。
【0103】図18〜図20は本発明の第2実施形態を
示している。この第2実施形態は、基本的に第1実施形
態と同様であるので、第1実施形態と同じ構成について
は第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略し、
以下、第1実施形態とは異なる構成について説明する。
この第2実施形態が第1実施形態とは異なる構成は、正
負両極の速結端子に個別に対応する電源線用の一対の解
除レバーにおける端子押し部の構成である。
【0104】すなわち、両解除レバー45、46の端子
押し部48の表面に設けられた押し込み工具受け部49
は、プラスドライバーの先端部が嵌入し得る第1凹部4
9aと、これを直径方向に横切る第2凹部49bとから
なり、第2凹部49bはマイナスドライバーの刃先が嵌
入し得る長さに形成されている。したがって、端子押し
部48はマイナスドライバーで押され得る長さを有して
いる。
【0105】更に、両解除レバー45、46の端子押し
部48の表面には、一対のストッパ突起48cが一体に
突設されている。これらストッパ突起48cは第2凹部
49bと略平行に延びているとともに、図20で代表し
て示されるように解除レバー45、46に対応する正負
両極用の速結端子22、23が有した鎖錠片84b、8
4cの基部84a側に寄せて突設されている。しかも、
これらストッパ突起48cはその先端から根元に向けて
次第に第2凹部49b側に近づくように傾斜する斜面を
有して断面三角形状に形成されている。
【0106】ストッパ突起48cの斜面は第2凹部49
bの縁に直接連続させることができ、又、ストッパ突起
48cは斜面を有しないリブで形成することもでき、更
に、ストッパ突起48cは複数の小突起の列によって形
成してもよい。又、以上説明した構成はアース線用の解
除レバーにも適用することができる。なお、以上説明し
た点以外の構成は、図18〜図20に図示されない構成
を含めて前記第1実施形態と同じである。
【0107】この第2実施形態の電源端子台15は、第
1実施形態で説明した作用効果に加えて、端子押し部4
8を適正に押すことができ、しかも、活線状態(照明器
具の点灯状態)下での電線の引抜き作業時に作業者が感
電するおそれを防止できる点で優れている。
【0108】詳しくは、マイナスドライバーの刃先で電
源線用の解除レバー45、46の端子押し部48を押し
て、電線挿入孔41〜43に誤って挿入された電線を引
抜く際に、図20中矢印方向に前記刃先が差込まれて
も、端子押し部48上において前記刃先が、前記のよう
に押される解除レバー45、46に対応する電源線用の
速結端子22、23の鎖錠片84b、84cの基部84
a側に滑り動くことを、ストッパ突起48cで妨げて、
前記刃先で端子押し部48を適正に押すことができる。
しかも、本実施形態では、ストッパ突起48cが斜面を
有しているから、前記刃先を容易に端子押し部48の第
2凹部49bに導き入れることができるので、なお更適
正位置で端子押し部48を押し込むことができる。
【0109】そして、以上のように端子押し部48表面
での前記刃先の滑り動きをストッパ突起48cで妨げる
から、それに伴って前記刃先が端子押し部48の周囲の
隙間gを通って筐体21内に入り込むことが防止され
る。
【0110】つまり、既述のストッパ突起48cがない
構成において端子押し部48が過度に押し込まれて、筐
体21の壁部35の厚み分以上に端子押し部48が過度
に変位されると、この端子押し部48の表面が筐体21
の内側に位置される。この状態でマイナスドライバーの
刃先が滑り動くことがあると、この刃先が、筐体21内
に誤って差込まれるとともに、それに伴い速結端子2
2、23の鎖錠片84b、84cの基部84aに接触す
るおそれがある。そのため、作業環境を明るくするため
に活線状態(照明器具の点灯状態)下での作業では、通
電されている速結端子22、23にマイナスドライバー
の刃先部が既述のように接することに伴い、誤って作業
者が感電するおそれが考えられるとともに、電線解除後
にマイナスドライバーを引抜く際に端子押し部48が邪
魔になり易くなる。
【0111】しかし、本実施形態では端子押し部48の
表面にストッパ突起48cを突設したから、既述のよう
に端子押し部48が過度に変位されても、ギャップ側面
g1に常に重なるように近接して対向位置されているス
トッパ突起48cが邪魔となって、マイナスドライバー
の刃先部が筐体21内に挿入され前記基部84aに接触
することを防止できる。このようにストッパ突起48c
による絶縁距離の確保で、活線状態下での電線解除作業
を安全かつ容易に実施できる。
【0112】なお、マイナスドライバーの刃先部が端子
押し部48を過度に押して前記ストッパ突起48cとは
反対側に滑り動いた場合、前記刃先部が筐体21内に差
込まれることがある。しかし、この差し込み部分に対し
て鎖錠片84b、84cの基部84aは逆方向に離れて
いるとともに、鎖錠片84b、84cは傾斜して離れて
いるから、前記差込みに拘らず前記刃先部が電源線用の
速結端子22、23に接触することはない。
【0113】図21〜図23は本発明の第3実施形態を
示している。この第3実施形態は、基本的に第1実施形
態と同様であるので、第1実施形態と同じ構成について
は第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略し、
以下、第1実施形態とは異なる構成について説明する。
この第3実施形態が第1実施形態とは異なる構成は、正
負両極の速結端子に個別に対応する電源線用の一対の解
除レバーにおける端子押し部の構成であり、又、アース
用の電線挿入孔、アース線解除レバー、及びアース用速
結端子を省略した点である。
【0114】この第3実施形態において、電源線用の両
解除レバー45、46の端子押し部48はマイナスドラ
イバーで押され得る長さを有している。そして、端子押
し部48の裏面にカバー26に向けて一体に突設されて
いるとともに電源線用の正極及び負極の速結端子22、
23間に配置されている端子当接突起48aの幅方向両
側面には、摺動部48d、48eが夫々一体に設けられ
ている。そして、これら一対の摺動部48d、48e
は、図21に示されるように相対向する速結端子22、
23に摺動可能に沿わせるように係合されている。詳し
くは、一方の摺動部48dは速結端子22の速結端子2
3と対向する面に摺動可能に接触されているとともに、
他方の摺動部48eは速結端子23の速結端子22と対
向する端面に摺動可能に接触されている。なお、以上説
明した点以外の構成は、図21〜図23に図示されない
構成を含めて前記第1実施形態と同じである。
【0115】この第3実施形態の電源端子台15は、第
1実施形態で説明した作用効果に加えて、活線状態(照
明器具の点灯状態)下での電線の引抜き作業時に作業者
が感電するおそれを防止できる点で優れている。
【0116】詳しくは、マイナスドライバーの刃先で電
源線用の解除レバー22、23の端子押し部48を押し
て、電線挿入孔41〜44に誤って挿入されている電線
を引抜く際に、適正な幅よりも短い幅の刃先を有したマ
イナスドライバーで、端子押し部48がその一端側に偏
って押し込まれることがあり、この場合に解除レバー4
5、46はその押し込み端側が他端側に比して下がる方
向に捻じれようとする。
【0117】しかし、端子押し部48の裏面に突設され
た一対の摺動部48d、48eが、速結端子22、23
の相対向する面に摺動可能に接しているから、偏った前
記押し込み側の速結端子22又は23をストッパとして
端子押し部48の前記捻じれが防止されるとともに、両
速結端子22、23にこれらをガイドとして一対の摺動
部48d、48eが摺動するので、既述のように偏って
電線押し部48が押し込まれても、その端子押し部48
を真っ直ぐに押し込むことができる。
【0118】それに伴い前記ドライバーの幅の狭い刃先
が筐体21内に誤って入り込んで、押されている解除レ
バー45又は46に対応する速結端子22又は23に接
する恐れがなくなる。詳しくは、解除レバー45、46
が捻じれを伴いながら過度に押し込まれて、速結端子2
2又は23の基板部81における鎖錠片84b、84c
の傾斜に略倣っている斜状端面81a(図4、図15、
及び図17参照)に、前記ドライバーの刃先が接する恐
れがなくなる。このように相対向する速結端子22、2
3を利用して解除レバー45、46の捻じれ止めを行う
ことによって、前記刃先と速結端子22、23の前記斜
状端面81aとの間の絶縁距離を確保できるので、活線
状態下での電線解除作業を安全かつ容易に実施できる。
【0119】図24及び図25は本発明の第4実施形態
を示している。この第4実施形態は、基本的に第1実施
形態と同様であるので、第1実施形態と同じ構成につい
ては第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略
し、以下、第1実施形態とは異なる構成について説明す
る。この第4実施形態が第1実施形態とは異なる構成
は、正負両極の速結端子に個別に対応する電源線用の一
対の解除レバーの構成であり、又、アース用の電線挿入
孔、アース線解除レバー、及びアース用速結端子を省略
した点である。
【0120】この第4実施形態において電源線用の両解
除レバー45、46は、ボディ26の壁部35の表面か
ら突出したり凹んだりすることなく面一的に設けられた
アーム部47と、このアーム部47の先端に一体に形成
されて、壁部35の表面から凹むようにカバー26側に
後退して設けられた端子押し部48とから形成されてい
る。なお、以上説明した点以外の構成は、図24及び図
25に図示されない構成を含めて前記第1実施形態と同
じであり、又、以上説明した構成はアース線用の解除レ
バーにも適用することができる。
【0121】この第4実施形態の電源端子台15は、第
1実施形態で説明した作用効果に加えて、解除レバー4
5、46を適正に押すことができる点で優れている。
【0122】詳しくは、解除レバー45、46のアーム
部47が筐体21の壁部35に対して突出したり凹んだ
りしておらず壁部35の表面と略面一であるとともに、
端子押し部48のみが壁部35の表面に対して凹んでい
るので、手探り状態でも端子押し部48の位置をアーム
部47の位置とは明確に区別して知覚させることができ
る。
【0123】そのため、ドライバーの刃先で電線解除を
必要とする解除レバー45又は46の端子押し部48を
押して、電線挿入孔41〜44に誤挿入されている電線
を引抜く際に、前記刃先で誤って解除レバー45又は4
6のアーム部47を押して折損に至らしめる恐れを抑制
できるとともに、端子押し部48を確実に前記刃先で押
し込むことができるに伴い、この端子押し部48を介し
て対応する鎖錠片84b、84c(図4及び図15等参
照)を確実に弾性変形させて、誤挿入されている電線を
確実に引抜くことができる。
【0124】なお、解除レバー45又は46のアーム部
47が壁部35の表面に対して凹んでいる場合には、手
探りで端子押し部48の位置を確認する場合に、この押
し部48と同様に凹んでいるアーム部47が誤って認識
される恐れがあり、その結果アーム部47が過度にドラ
イバー等の工具で押し込まれて、破損に至る恐れが考え
られる。なぜなら、端子押し部48はその裏側から速結
端子22又は23の鎖錠片84b、84cで押されてお
り、この付勢力はかなり強いため、アーム部47を押し
ても端子押し部48は、電線解除ができる程度には変位
することができない。そのため、勢いアーム部47がま
すます過度に押されることになり、その結果として、ア
ーム部47が破損する可能性が高められる。しかし、こ
うした好ましくない事態は本実施形態では、既述のよう
に回避することができ、容易かつ確実に接続された電線
を解除できる。
【0125】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0126】請求項1に記載の発明によれば、筐体に内
蔵された速結端子に電線を挿入させるために前記筐体の
ボディに開けられた電線挿入孔同士の間隔を広くできる
から、電線の着脱作業性を向上できるとともに、接続さ
れた電線の解除をするためにボディに一体に形成された
解除レバーの解除ストロークを小さくできるから、解除
レバーの変形・破損を防止でき、しかも、速結端子の鎖
錠片の構成が簡単で安価であるから、コストを低減でき
る電源端子台を提供できる。
【0127】請求項2及び3の発明によれば、一対の電
源線解除レバーのアーム部を、電線挿入孔が開けられた
ボディの壁部の限られた面積内において長くとることが
できるので、接続された電線を解除する際にアーム部が
撓み易くなって、解除レバーの変形・破損の恐れを少な
くできる。
【0128】請求項4の発明によれば、電線解除をする
際に電源線解除レバーがねじれることが防止されるの
で、このレバーの特に根元部での変形・破損の恐れを少
なくできるとともに、正負両極の速結端子の対応する鎖
錠片に対してほぼ均等に力をかけて、接続された異極の
電源線の解除を容易かつ確実に行わせることができる。
【0129】請求項5の発明によれば、電線解除をする
際に、解除レバーの押し込み位置を明確に知ることがで
きるとともに、押し込み工具の滑りが防止されて電線解
除の作業性を向上でき、特に、電源線解除レバーにおい
ては、そのねじれが防止されて、その変形・破損の恐れ
が少なくなるとともに、正負両極の速結端子の対応する
鎖錠片に対してほぼ均等に力をかけて、接続された異極
の電源線の解除を容易かつ確実に行わせることができ
る。
【0130】請求項6の発明によれば、解除レバーの自
由状態での位置を基準とした場合、電線解除時における
前記基準位置に対する解除レバーの変形量を少なくでき
るから、この解除レバーの変形・破損の恐れを少なくで
きるとともに、電線接続状態では解除レバーの位置がボ
ディ表面に対して変るので、このレバーの高さ位置を目
視することで、電線の挿入による接続完了を容易に知る
ことができる。
【0131】請求項7の発明によれば、接続された電源
線を解除する際に電源線解除レバーの端子押し部が正負
両極の速結端子の鎖錠片の傾斜に沿って滑るように変形
することを、端子押し部の係合突起がカバーの当接部に
当接することにより防止するから、前記変形による電源
線解除レバーの操作力の損失がなくなり、操作力を的確
に鎖錠片に及ぼして、過度に電源線解除レバーを押し込
まなくても確実に電線を解放させることができるととも
に、端子押し部の変形・破損も防止できる。
【0132】請求項8の発明によれば、アース線解除レ
バーに設けた凸部とカバーに設けたストッパ部との係合
により、これら両凸部を支点とするてこ作用を得て端子
押し部でアース用速結端子の鎖錠片を押すことができる
から、少ない押し込み量でアース線を解除できるととも
に、アース線解除レバーが不必要に押され過度に撓んで
変形・破損する恐れをなくすことができる。
【0133】請求項9の発明によれば、一対のアース線
解除レバーの長さを、アース用の電線挿入孔等が開けら
れたボディの壁部の限られた面積内で長くとることがで
きるので、接続されたアース線を解除する際にアーム部
が撓み易くなって、その変形・破損の恐れを少なくでき
る。
【0134】請求項10の発明によれば、筐体がこじら
れた場合にねじ孔を中心とするカバーの撓みを抑制する
連続リブをカバーの裏面に設けたから、このカバーの裏
面に突設されている端子支え部のうちねじ孔側の端子支
え部の根元に、カバーの撓みに伴う負荷が集中すること
が防止され、前記根元を中心としてカバーにクラックが
生じる恐れをなくすことができる。
【0135】請求項11の発明によれば、電源線解除レ
バーの端子押し部の適正位置をマイナスドライバーで押
し込むことができるとともに、誤挿入されている電線を
活線状態下で引抜く際に、マイナスドライバーの刃先が
筐体内に入り込んで電源線速結端子に接する恐れがな
く、作業者が感電するおそれを防止できる。
【0136】請求項12の発明によれば、電源線解除レ
バーの端子押し部がその一端側に偏って押し込まれた場
合に、解除レバーの捻じれを防止しつつその端子押し部
を真っ直ぐに押し込ませることができるとともに、誤挿
入されている電線を活線状態下で引抜く際に、マイナス
ドライバーの刃先が筐体内に入り込んで電源線速結端子
に接する恐れがなく、作業者が感電するおそれを防止で
きる。
【0137】請求項13の発明によれば、電線挿入孔に
誤挿入されている電線を引抜く際に、解除操作を必要と
する解除レバーの端子押し部の位置をアーム部の位置と
は明確に区別して知覚させることができるため、ドライ
バーの刃先で誤ってアーム部を押して折損に至らしめる
恐れを抑制止できるとともに、確実に端子押し部を押し
込ませて誤挿入されている電線を引抜くことができる。
【0138】請求項14の発明によれば、電線の接続作
業性を向上できるとともに、接続された電線の解除をす
る解除レバーの変形・破損を防止でき、しかも安価な電
源端子台を備えるので、天井等への器具の取付け施工性
に優れる高品質な照明器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態に係る電源端子
台を備えた蛍光灯照明器具を一部切欠いて示す斜視図。
(B)は図1(A)の照明器具の断面図。
【図2】本発明の一実施形態に係る電源端子台を示す斜
視図。
【図3】(A)は図2の電源端子台を示す正面図。
(B)は図2中矢印Z方向から見て示す電源端子台の側
面図。
【図4】図3(A)中A−A線に沿って示す電源端子台
の断面図。
【図5】図3(A)中B−B線に沿って示す電源端子台
の断面図。
【図6】図3(A)中C−C線に沿って示す電源端子台
の断面図。
【図7】図3(A)中D−D線に沿って示す電源端子台
の断面図。
【図8】図3(A)中E−E線に沿って示す電源端子台
の断面図。
【図9】図3(B)中F−F線に沿って示す電源端子台
の断面図。
【図10】図2の電源端子台が備えるボディの裏面図。
【図11】図10中G−G線に沿って示すボディの断面
図。
【図12】図2の電源端子台が備えるカバーを示す斜視
図。
【図13】図2の電源端子台が備えるカバーの裏面図。
【図14】図13中H−H線に沿って示すカバーの断面
図。
【図15】図2の電源端子台が備える電源線用の速結端
子を示す斜視図。
【図16】図2の電源端子台が備えるアース線用の速結
端子を示す斜視図。
【図17】(A)は図15の速結端子の平面図。(B)
は図15の速結端子の側面図。(C)は図15の速結端
子の正面図。(D)は図15の速結端子の背面図。
(E)は図15の速結端子の下面図。
【図18】本発明の第2実施形態に係る電源端子台を示
す正面図。
【図19】図18の電源端子台の一部を拡大して示す斜
視図。
【図20】図18中J−J線に沿って示す電源端子台の
断面図。
【図21】本発明の第3実施形態に係る電源端子台を示
す断面図。
【図22】図21の電源端子台のボディを速結端子とと
もに示す裏面図。
【図23】図21の電源端子台のボディ単体を示す裏面
図。
【図24】本発明の第4実施形態に係る電源端子台を示
す斜視図。
【図25】図24の電源端子台を示す前記図5相当の断
面図。
【図26】(A)は従来の電源端子台が備える速結端子
を示す平面図。(B)は電線等とともに図26(A)の
速結端子を示す正面図。(C)は図26(A)の速結端
子を示す側面図。
【符号の説明】
11…照明器具 12…シャーシ 13…ランプソケット 14…蛍光ランプ 15…電源端子台 16…電源線引込み孔 21…筐体 22…速結端子(電源線正極用) 23…速結端子(電源線負極用) 24…速結端子(アース用) 25…カバー 26…ボディ 29…ねじ通孔 35…ボディの壁部 35a…電源線挿入面部 35b…アース線挿入面部 41…電源供給側電線挿入孔(第1電源線挿入孔) 42…電源送り側電線挿入孔(第1送り電源線挿入孔) 43…電源供給側電線挿入孔(第2電源線挿入孔) 44…電源送り側電線挿入孔(第2送り電源線挿入孔) 45、46…電源線解除レバー 47…アーム部 48…電源線解除レバーの端子押し部 48a…端子当接突起 48b…係合突起 48c…ストッパ突起 48d、48e…摺動部 49…押し込み工具受け部 49a…押し込み工具受け部の第1凹部 49b…押し込み工具受け部の第2凹部 51…アース供給用電線挿入孔 52…アース送り用電線挿入孔 53、54…アース線解除レバー 55…アーム部 56…アース線解除レバーの端子押し部 56a…端子当接突起 57…凸部 58…押し込み工具受け部 71…当接部 71a…ガイド面 72…ストッパ凸部(ストッパ部) 73、74…端子押さえリブ(端子押さえ部) 75…円形リブ 76…連続リブ 81…基板部 81a…基板部の斜状端面 82…第1電線受け部 83…第2電線受け部 84a、85a…基部 84b、85b…鎖錠片 84c、85c…鎖錠片 92…第1電線受け部 93…第2電線受け部 94a…基部 94b…鎖錠片 94c…鎖錠片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 詳昌 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 Fターム(参考) 5E086 CC45 CC46 DD03 DD22 DD23 DD33 DD34 DD48 JJ03 LL04 LL08 LL12 LL16 LL18 LL20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正極用の電源供給側電線挿入孔及び正極用
    の電源送り側電線挿入孔が開けられるとともに、負極用
    の電源供給側電線挿入孔及び負極用の電源送り側電線挿
    入孔が開けられた壁部を有し、この壁部に、電源用でか
    つ同極の前記両電線挿入孔間に配置される端子押し部を
    アーム部の先端に有した一対の電源線解除レバーが一体
    に形成されたボディ、及びこのボディに連結されたカバ
    ーとを備える筐体と、 一対の電線受け部及びこれら電線受け部に対向して斜め
    に配置された弾性変形可能な一対の鎖錠片を有し、前記
    電線受け部に近接した前記鎖錠片の先端部を正極用の前
    記両電線挿入孔に個別に対向させるとともに、前記鎖錠
    片の基端と先端部との間の中間部上に正極用の前記電源
    線解除レバーの端子押し部を位置させて、前記筐体に内
    蔵された正極用速結端子と、 一対の電線受け部及びこれら電線受け部に対向して斜め
    に配置された弾性変形可能な一対の鎖錠片を有し、前記
    電線受け部に近接した前記鎖錠片の先端部を負極用の前
    記両電線挿入孔に個別に対向させるとともに、前記鎖錠
    片の基端と先端部との間の中間部上に負極用の前記電源
    線解除レバーの端子押し部を位置させて、前記筐体に内
    蔵された負極用速結端子と、を具備したことを特徴とす
    る電源端子台。
  2. 【請求項2】前記一対の電源線解除レバーのアーム部を
    ほぼ平行に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電
    源端子台。
  3. 【請求項3】前記一対の電源線解除レバーのアーム部を
    斜めに設けたことを特徴とする請求項2に記載の電源端
    子台。
  4. 【請求項4】前記一対の電源線解除レバーの端子押し部
    が正負両極の前記速結端子に跨る長さを有しており、こ
    の端子押し部とそれを支持するアーム部とがつながった
    部分に押し込み工具受け部を設けて、この受け部を異極
    の電線挿入孔間の中央部に対して横並びの位置に設けた
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に
    記載の電源端子台。
  5. 【請求項5】前記押し込み工具受け部を凹みによって形
    成したことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか
    1項に記載の電源端子台。
  6. 【請求項6】前記端子押し部とこれに対応する前記速結
    端子の各鎖錠片とを当接させて、これら鎖錠片により前
    記各解除レバーを、その自由状態よりも前記壁部の表面
    側に付勢して弾性変形させたことを特徴とする請求項1
    〜5のうちのいずれか1項に記載の電源端子台。
  7. 【請求項7】正負両極の速結端子の鎖錠片に跨る前記一
    対の電源線解除レバーの端子押し部の裏面に、前記正負
    両極の速結端子間に位置する係合突起を前記カバー方向
    に突設し、かつ、前記端子押し部が押し込まれた際に前
    記アーム部とは反対側から前記係合突起に係合して、こ
    の突起を支持する当接部を前記カバーの裏面に設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1項に記
    載の電源端子台。
  8. 【請求項8】前記ボディの壁部にアース供給用の電線挿
    入孔及びアース送り用の電線挿入孔を開けるとともに、
    これら両電線挿入孔間に配置される端子押し部をアーム
    部の先端に有した一対のアース線解除レバーを一体に形
    成し、 一対の電線受け部及びこれら電線受け部に対向して斜め
    に配置された弾性変形可能な一対の鎖錠片を有したアー
    ス用速結端子を前記筐体に内蔵し、前記電線受け部に近
    接した前記鎖錠片の先端部をアース用の前記両電線挿入
    孔に個別に対向させるとともに、前記鎖錠片の基端と先
    端部との間の中間部上に前記アース線解除レバーの端子
    押し部を位置させ、 かつ、前記一対のアース線解除レバーに、前記アース用
    速結端子の鎖錠片上に配置される前記端子押し部とは逆
    側に突出する凸部を設け、この凸部にその裏側から対向
    するストッパ部を前記カバーの裏面に設けたことを特徴
    とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の電源
    端子台。
  9. 【請求項9】前記一対のアース線解除レバーのアーム部
    をくの字状に折り曲げ、これら一対のアーム部がほぼU
    字形状をなして並ぶように前記一対のアース線解除レバ
    ーを、そのアーム部の根元を中心に対称に設けたことを
    特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の
    電源端子台。
  10. 【請求項10】前記筐体を固定するために前記カバーに
    設けた単一のねじ通孔の孔縁に前記カバーの裏側に突出
    する円形リブを設けるとともに、前記カバーの裏面に突
    設されて前記正負両極の速結端子を支持する端子押さえ
    部の前記ねじ孔に近い方の端子押さえ部と前記円形リブ
    とにわたる連続リブを、前記カバーの裏面に突設したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電源端子台。
  11. 【請求項11】前記各電源線解除レバーの端子押し部が
    マイナスドライバーで押され得る長さを有しているとと
    もに、この端子押し部の表面に、前記電源線解除レバー
    に対応する電源線用の前記速結端子が有する鎖錠片の基
    部側に寄せてストッパ突起を設けたことを特徴とする請
    求項1〜10の内のいずれか1項に記載の電源端子台。
  12. 【請求項12】前記各電源線解除レバーの端子押し部が
    マイナスドライバーで押され得る長さを有しているとと
    もに、前記各電源線解除レバーの端子押し部の裏面に、
    電源線用の正極及び負極の前記速結端子間に配置される
    摺動部を一体に設け、この摺動部を前記正負両極の速結
    端子に摺動可能に接触させたことを特徴とする請求項1
    〜11の内のいずれか1項に記載の電源端子台。
  13. 【請求項13】前記各解除レバーのアーム部を前記ボデ
    ィの壁部表面と面一的に設けるとともに、前記各解除レ
    バーの端子押し部を前記ボディの壁部表面から凹むよう
    に後退させたことを特徴とする請求項1〜12の内のい
    ずれか1項に記載の電源端子台。
  14. 【請求項14】電源線引込み孔を有するシャーシと、 このシャーシに固定された前記請求項1〜13のうちの
    いずれかに記載の電源端子台と、 この電源端子台と電気的に接続されて前記シャーシに取
    付けられたランプソケットと、 このランプソケットに取付けられたランプと、を具備し
    たことを特徴とする照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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