JP2005242656A - 座標入力装置およびこれを用いたキーボード入力装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の座標入力装置1は、一方の面に歪み検出センサ(図示せず)を形成した基部2と、この基部2の一方の面、または他方の面から所定高さで突出する角柱状の操作部3と、操作部3に圧入嵌合可能な所定深さの角孔4aを有するゴムキャップ5とを備え、操作部3の外周面には、所定寸法で外側に突出する凸部3aが形成され、ゴムキャップ5の角孔4aの内周面には、角孔4aに操作部3を圧入した時に、凸部3aが嵌合可能なアンダーカット部4bが凹み形成されている。
【選択図】 図1
Description
このような図5において、従来の座標入力装置21は、四角柱状に形成されて所定高さで突出する操作部22と、その一端に設けられた平板状の基部23とからなり、操作部22および基部23とは、接着剤等で一体形成されている。
前記ゴムキャップの抜去力は、部品寸法のバラツキ等によってバラツクので、傾倒操作時に抜け出さないように、また、繰り返しの傾倒荷重で摩耗したときに交換を容易にするために、150〜400gfの範囲になるように、圧入代および圧入深さ等が決められていた。
そして、操作部22を所定方向に傾倒させて基部23が撓むと、この基部23の撓みに連動して抵抗体26が延び縮みする。
このことにより、抵抗体26の抵抗値が変化し、この抵抗値の変化を検出手段(図示せず)が検出することにより、例えばディスプレイ上に表示しているカーソルの動きを制御可能になっている
そして、キーボード装置側の筐体29内に取り付けられた座標入力装置21は、周囲に複数のキースイッチ(図示せず)が配設され、操作部22の先端、即ち、ゴムキャップがキースイッチのキートップから所定寸法突出していた。
このような座標入力装置21を取り付けたキーボード入力装置は、ノートパソコン等の携帯型電子機器に用いる場合に、操作部22の高さ寸法を低くしたり、基部23の厚さを薄くしたりして、薄型化の要求に対応していた。
このようなゴムキャップの抜去力が150gf以下になると、ゴムキャップに傾倒荷重を加わえた時に、ゴムキャップが操作部22から抜け出す問題があった。 また、ゴムキャップの抜去力が150gf以下になると、運搬中に外部から振動等が加わると、ゴムキャップが操作部から抜け落ちるおそれがあった。
そのためにゴムキャップの圧入深さを浅くして、キーボード入力装置の薄型化に対応可能な座標入力装置を提供できる。
前記基部2と操作部3とからなる入力部材4は、それぞれ耐熱性プラスチック材からなり、周囲の環境温度が大きく変化しても、膨張、あるいは収縮がほとんどない、温度特性に優れた材料で形成されている。
そして、互いに隣り合う梁部2b間には、隣り合う梁部2bを連結する桟部2cがそれぞれ形成されている。
また、基部2の一方の面で下面側で桟部2cが形成された部分には、所定寸法で下方側に突出する台座部2dが形成されている。
また、四角柱状の操作部3は、2.5mm角に形成されて4つの外周面を有すると共に、基部2表面からの高さ寸法が略1.8mmに形成されている。
前記凸部3aは、図示上下方向の縦寸法が略0.4mmに形成され、凸部3aが形成された部分の操作部3先端のコーナ部が、略15°のテーパ状で面取りされている。そのために、操作部3に後述するゴムキャップ5の角孔5aを圧入するときの作業性を向上するようになっている。
前記角孔5aは、操作部3との圧入代が0.2mmになるように形成されると共に、深さ寸法が従来よりも0.5mm浅い略1.5mmに形成されて、後述するキーボード入力装置10の薄型化に対応した寸法になっている。
そして、基部2の台座部2dが、基板(図示せず)に取り付けられて本発明の座標入力装置1が構成されている。
その後、ゴムキャップ5を上方から手作業等で操作部3に押し込むと、角孔5aが操作部3に押し込まれて圧入されると共に、凸部3aがアンダーカット部5bに嵌合して、ゴムキャップ5が操作部3に抜け止めされて嵌着される。
この時の基部2上面とゴムキャップ5の下面との間には、略0.3mmの隙間が形成される。そのために、ゴムキャップ5に傾倒荷重を加えて操作部3が傾倒しても、ゴムキャップ5の下面が基部2上面にぶつからないようになっている。
また、操作部3と角孔5aとの圧入代は、凸部3aが無い部分において、従来例と同じ0.2mmとなっているので、圧入作業時にゴムキャップ5が弾性変形して座屈するという弊害も無く、圧入作業性が低下することもない。
そのために、ゴムキャップ5を操作部3に確実に嵌着させることができ、ゴムキャップ5を介して操作部3を傾倒操作時に、ゴムキャップ5が抜け出すことがない。また、ゴムキャップ5の交換も容易に行うことができる。
そして、本発明の座標入力装置1は、例えばホームポジションキーF、Jの中間、具体的にはスペースキー12aの図示真上に位置する3個のキーG、H、Bに囲まれた位置に操作部3に嵌着したゴムキャップ5が位置するように、基部3を取り付けた基板がメタルプレートに取り付けられている。
このような配列によって、本発明の座標入力装置1は、左右いずれかの人差し指で、ゴムキャップ5を介して操作部3を傾倒操作して、ディスプレー上のカーソウルを所望の位置に移動操作すると共に、その他の指で所望のキートップ12を操作することができる。
このような本発明の座標入力装置1を用いたキーボード入力装置10は、薄型化のために、ゴムキャップ5の圧入深さが浅くなったとしても、ゴムキャップ5の抜去力を適正な150〜400gfに維持することができる。
そのために、繰り返しの傾倒操作を行っても、ゴムキャップ5が操作部3から抜け出すことがない。
また、凸部3aを、操作部3先端に突出形成したもので説明したが、操作部3先端より若干下方に凸部3aを形成したものでも良い。この時のゴムキャップ5は、凸部3aに対応する位置にアンダーカット部5bが形成したものであれば良い。
2 基部
2a 切り欠き部
2b 梁部
2c 桟部
2d 台座部
3 操作部
3a 凸部
4 入力部材
5 ゴムキャップ
5a 角孔
5b アンダーカット部
10 キーボード入力装置
Claims (6)
- 一方の面に歪み検出センサを形成した基部と、この基部の他方の面から所定高さで突出する角柱状の操作部と、前記操作部に圧入嵌合可能な所定深さの角孔を有するゴムキャップとを備え、前記操作部の外周面には、所定寸法で外側に突出する凸部が形成され、前記ゴムキャップの前記角孔の内周面には、前記角孔に前記操作部を圧入した時に、前記凸部が嵌合可能なアンダーカット部が凹み形成されていることを特徴とする座標入力装置。
- 前記凸部は、前記操作部先端の前記外周面に形成され、前記アンダーカット部は、前記角孔の底部と前記内周面とが交わる部分に形成されていることを特徴とする請求項1記載の座標入力装置。
- 前記操作部は、外周面が4面からなる四角柱状に形成され、前記外周面のそれぞれに前記凸部を突出形成し、前記アンダーカット部は、前記角孔の内周面が4面からなる四角状に形成され、前記内周面のそれぞれに前記アンダーカット部を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の座標入力装置。
- 前記凸部は、前記操作部の外周面からの突出寸法が0.1〜0.2mmに形成され、前記アンダーカット部は、前記角孔の前記内周面からの凹み寸法が0.1〜0.2mmに形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の座標入力装置。
- 前記操作部と前記ゴムキャップの前記角孔との圧入代は、0.1mm〜0.3mmの範囲に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の座標入力装置。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の座標入力装置において、前記基部を基板に取り付け、前記ゴムキャップを嵌着した前記操作部を複数のキースイッチのキートップ間に位置させて、前記基板を複数のキースイッチが配置されたメタルプレートに取り付けたことを特徴とするキーボード入力装置。
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