JP2021086566A - キャップ及びポインティングスティック - Google Patents

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【課題】スティックの高さが低くなってもユーザの意図した通りにマウスポインタを操作しやすいキャップ及びポインティングスティックを提供する。【解決手段】キャップ30は、基端から先端へ延在する軸部21を有するスティック20に装着されてポインティングスティック9を構成する。キャップ30は、天蓋部31と、フック部32と、を備えている。天蓋部31は、スティック20の先端面21Aに対向している。フック部32は、軸部21が延在方向Zに交差する方向X,Yに突出したフランジ部22に対して基端面21B側からスティック20に当接している。【選択図】図9

Description

本発明は、キャップ及び該キャップを備えたポインティングスティックに関する。
ノートパソコン等の電子機器には、ディスプレイに表示されたマウスポインタを操作するポインティングデバイスが付属している。ポインティングデバイスとして、コンピュータマウスに加えて、ポインティングスティック等が普及している。TrackPoint(登録商標)は、ポインティングスティックの代表的な一例である。
ポインティングスティックは、圧力を検知する平板状のセンサモジュールと、該センサモジュールに固定された柱状のスティックと、該スティックの先端部に装着されたキャップと、を備えている(例えば、特許文献1参照)。キャップは、ディスプレイを開閉する際にキャップに触れることがある表示面へのダメージを抑えるため、或いは、ユーザの手触りを快適にするため、ゴム等の軟らかい材料から形成されている。
特開2015−72540号公報
電子機器の薄型化が進むに従って、ポインティングスティックを構成するスティックの高さも低くなる。ユーザの指先がキャップを押圧する力をセンサモジュールに平行方向(略水平方向)と垂直方向(略鉛直方向)とに分解すると、スティックの高さが低くなるほど、垂直方向の成分の割合が大きくなる傾向がある。垂直方向の成分の割合が大きくなると、キャップが弾性変形して、ユーザが意図しない方向にマウスポインタが迷走することがある。
そこで、本発明は、スティックの高さが低くなってもユーザの意図した通りにマウスポインタを操作しやすいキャップ及び該キャップを備えたポインティングスティックを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るキャップは、基端から先端へ延在する軸部を有するスティックに装着されてポインティングスティックを構成する。キャップは、天蓋部と、フック部と、を備えている。天蓋部は、スティックの先端側の端面に対向している。フック部は、軸部の延在方向に交差する方向に突出したフランジ部に対して基端側からスティックに当接している。
本発明の他の一態様に係るポインティングスティックは、スティックと、該スティックに装着されたキャップと、を備えている。スティックは、軸部と、フランジ部と、を備えている。軸部は、基端から先端へ延在している。フランジ部は、軸部の延在方向に交差する幅方向に突出している。キャップは、天蓋部と、フック部と、を備えている。天蓋部は、スティックの先端側の端面に対向している。フック部は、フランジ部に対して基端側から当接している。
これらの態様によれば、フック部とフランジ部との係合の解除によって不所望の方向に作用する力を逃がすことができるため、ユーザの意図した通りにマウスポインタを操作しやすくなる。詳しく述べると、ユーザがキャップを押圧する力は、スティックの延在方向に交差する方向の成分と、スティックの延在方向の成分とに分解できる。フック部は、フランジ部に対してスティックの基端側から当接している。そのため、基端側ではない方向へ押圧されたとき、フック部は、フランジ部に当接してスティックに力を伝達する。一方、基端側へ押し下げられたとき、フック部は、フランジ部から離間してスティックに力を伝達しない。
本発明によれば、スティックの高さが低くなってもユーザの意図した通りにマウスポインタを操作しやすいキャップ及びポインティングスティックを提供することができる。
図1は、本発明の各実施形態に係るポインティングスティックが搭載された電子機器の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示されたアッパーカバーを取り外してキーボード及びポインティングスティックを示す斜視図である。 図3は、図2に示されたポインティングスティックを分解して示す斜視図である。 図4は、図2に示されたポインティングスティックからキャップを取り外した状態を示す平面図である。 図5は、センサモジュール及びスティック本体を透過して本発明の第1実施形態のキャップの一例を示す底面図である。 図6は、外筒部を取り外して図5に示されたキャップを示す斜視図である。 図7は、フック部を取り外して図6に示された天蓋部を示す底面図である。 図8は、天蓋部を取り外して図6に示されたフック部を示す斜視図である。 図9は、図5中のIX−IX線に沿う断面図である。 図10は、図5中のX−X線に沿う断面図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係るポインティングスティックの一例を分解して示す斜視図である。 図12は、天蓋部を透過して図11に示されたフック部とコイルばねとを示す斜視図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。本発明のキャップ30及びポインティングスティック9は、キャップ30が天蓋部31とフック部32とを備え(図6、図7及び図8参照)、該フック部32がスティック20のフランジ部22に対してスティック20の基端側から当接していることが特徴の一つである(図5、図9及び図12参照)。
キャップ30は、フック部32をフランジ部22に向かって付勢する付勢手段を備えている。付勢手段は、天蓋部31の底面31Bに形成された突起34であってもよいし(図7、図9及び図10参照)、コイルばね40であってもよい(図11及び図12参照)。付勢手段の付勢力に逆らってフック部32を押し下げると、フック部32とフランジ部22との係合が解除される。押圧力が弱くなると、付勢手段がフック部32を押し戻してフック部32とフランジ部22とが係合する(図9参照)。
スティック20は、軸部21を含むスティック本体23とフランジ部22を含む外筒部24とが分割可能に構成されていて製造しやすい(図3参照)。軸部21とフランジ部22とを一体的に製造してもよい。キャップ30は、例えば二色成形品であって、天蓋部31とフック部32とが硬さの異なる材料から形成されている(図7及び図8参照)。天蓋部31とフック部32とを別々に成形して接着してもよい。以下、図1から図12を参照して各構成について詳しく説明する。
図1は、本発明の各実施形態に係るポインティングスティック9が搭載された電子機器1の一例を示す斜視図である。図示した例では、電子機器1の一例としてノートパソコンを開示している。なお、電子機器1は、ノートパソコンに限定されず、デスクトップパソコン、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話端末、ゲーム機器、デジタルサイネージ等の他種のコンピュータであってもよい。
図1に示すように、電子機器1は、パソコン本体2と、パソコン本体2にヒンジ4で連結されたディスプレイ3と、を備えている。ディスプレイ3は、画像を表示する表示面3Aを有している。パソコン本体2は、扁平な箱状に形成された筐体6を備えている。筐体6内には、図示しないチップセット、バッテリーパック等が収容されている。
筐体6の天面には、ユーザの操作を入力するためのタッチパッド7、キーボード8、ポインティングスティック9等が設けられている。チップセットは、入力された操作に基づいてディスプレイ3に情報を表示する。バッテリーパックはディスプレイ3やチップセット等に電力を供給する。筐体6は、筐体6の底面を構成するロアカバー61と、筐体6の天面を構成するアッパーカバー62と、を備えている。
図2は、図1に示されたアッパーカバー62を取り外してキーボード8及びポインティングスティック9を示す斜視図である。図2に示すように、アッパーカバー62には、タッチパッド7、キーボード8、ポインティングスティック9等を露出させる開口が形成されている。キーボード8は、複数の電気接点が配列された平板状のキーボード基板81と、キーボード基板81の電気接点に装着された複数のキー82と、を備えている。
図示した例では、ポインティングスティック9が、キーボード8の中央部、より詳しくは、「G」「H」「B」の三つのキー82に囲繞されるように配置されている。ポインティングスティック9は、キー82の配列を基準にキーボード8に入力するユーザから見た左右方向に沿うX軸方向、前後方向に沿うY軸方向の入力を検知する。キーボード基板81の電気接点が配列された面を上面とし、該上面とは反対側の面を下面としたとき、Z軸方向は、下面から上面へ向かう向きを上向きと、上面から下面へ向かう下向きと、を含む上下方向である。X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差している。図示した例では、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向が、互いに直交している。
図3は、図2に示されたポインティングスティック9を分解して示す斜視図である。図3に示すように、ポインティングスティック9は、圧力を検知するセンサモジュール10と、センサモジュール10に固定された柱状のスティック20と、スティック20の先端部に装着されたキャップ(トラックポイントキャップ)30と、を備えている。
スティック20は、軸部21と、フランジ部22と、を備えている。軸部21は、Z軸に沿って基端から先端へ延在する柱状に形成されている。基端側の端面である基端面21Bは、センサモジュール10に固定されている。先端側の端面である先端面21Aは、キャップ30に対向している。フランジ部22は、軸部21の延在方向であるZ軸に交差する方向に突出している。図示した例では、フランジ部22がZ軸に交差するX軸及びY軸に沿って前後左右の四方向に突出している。フランジ部22は、全方向へ放射状に突出してもよいし、X軸やY軸等のいずれか一軸に沿って二方向に突出してもよい。
軸部21とフランジ部22は、一体構造物として構成してもよいし、二以上の部品に分割可能に構成してもよい。図示した例では、スティック20が、四角柱状に形成されてセンサモジュール10に固定されたスティック本体23と、スティック本体23に外嵌された外筒部(スペーサ)24と、で構成されている。スティック本体23は、前述した軸部21を含んでいる。外筒部24は、前述したフランジ部22を含んでいる。
スティック本体23は、例えばセラミック材料から四角柱状に形成されている。なお、スティック本体23は図示した例に限定されない。材質が樹脂製であってもよいし、外観が円柱状であってもよい。四角柱状に限定されず、円柱状であってもよいし、他の柱状であってもよい。
外筒部24は、例えば樹脂材料からスティック本体23の外形に倣う筒状に形成されている。図示した例では、外筒部24は、スティック本体23に形成された被嵌合部25に嵌合する嵌合部26と、四角筒状に形成された縮径部27と、縮径部27から外方(図示した例では、前後左右)に突出した拡径部28と、を有している。拡径部28は、前述したフランジ部22の一例である。
図4は、図2に示されたポインティングスティック9からキャップ30を取り外した状態を示す平面図である。センサモジュール10は、例えば、負荷が作用すると平板状のプレート12が僅かに弾性変形し、プレート12に設けられた歪みセンサ(歪みゲージ)11の抵抗値が変化する歪みゲージ式として構成されている。
図示した例では、センサモジュール10が、平板状に形成されたプレート12と、プレート12の下面に設けられた歪みセンサ11と、プレート12を保持するブラケット13と、を備えている。プレート12は、好ましくはガラスエポキシ基板から形成されている。ただし、プレート12の材質はこれに限定されず、セラミック製であってもよいし、樹脂製であってもよい。
ブラケット13は、前述したキーボード基板81に締結ねじ等で固定されている。スティック本体23の基端面21B(図9に示す)は、接着剤等でプレート12の上面に固定されている。歪みセンサ11は、印刷や貼着によってスティック20から見て前後左右の四箇所に設けられ、押圧力Fの左右方向の成分Fxと、押圧力Fの前後方向の成分Fyと、を検知する。
歪みセンサ11は、ケーブル14によって前述したキーボード基板81やチップセットに電気的に接続されている。キーボード基板81又はチップセット等には、センサモジュール10で検知された圧縮量又は引張量をアナログ信号に変換する抵抗値変化センサ回路、アナログ信号をデジタル信号にさらに変換する信号比較回路、増幅回路、A/D変換回路等が実装されている。
なお、センサモジュール10の構成は、ユーザから入力された力Fを検知できるものであれば特に限定されない。例えば、負荷が作用すると平板状の圧電素子が電荷を発生し、圧電素子に挟持された電極箔の電圧が変化する圧電式であってもよい。いずれにせよ、ポインティングスティック9は、平板状に形成されたセンサモジュール10に柱状のスティック20が固定されており、センサモジュール10に平行な成分Fx,Fyを検知するように構成されている。
[第1実施形態]
図5は、センサモジュール10及びスティック本体23を透過して本発明の第1実施形態のキャップ30の一例を示す底面図である。図5で示すように、キャップ30は、天蓋部31と、フック部32と、を備えている。天蓋部31は、JIS K7215:1986に準拠したプラスチックのデュロメータ硬さ試験方法において硬度A20度から硬度A85度のゴム弾性を有した材料(エラストマー)から形成されており、手指で押圧されると弾性変形する。フック部32は、天蓋部13よりも硬い硬質樹脂や金属等の材料から形成されている。フック部32は、スティック20に設けられたフランジ部22に係合している。天蓋部31は、フック部32に固定されている。
図6は、外筒部24を取り外して図5に示されたキャップ30を示す斜視図である。図6に示した例では、天蓋部31が熱可塑性エラストマーから形成され、フック部32がPP樹脂、PC樹脂、ABS樹脂等の硬質樹脂から形成され、天蓋部31とフック部32とが二色成形品(ダブルモールド)として一体成形されている。なお、天蓋部31の材質は、ゴム材料(熱硬化性エラストマー)であってもよい。その場合、別々に成形された天蓋部31とフック部32とを接着によって一体的に構成してもよい。
図7は、フック部32を取り外して図6に示された天蓋部31を示す底面図である。天蓋部31は、例えばドーム状に形成され、図1に示された電子機器1が組み立てられた状態でキーボード8から露出する。天蓋部31は、ユーザの指先に触れる天面31A(図9に示す)と、天面31Aとは反対側の底面31Bと、を有している。
図7に示すように、底面31Bの中央部には、突起34が形成されている。突起34は、キャップ30がスティック20の先端部に装着された状態でスティック20の先端面21Aに向かって突出する。図示した例では、突起34は、底面31Bから突出した四角筒状に形成されている。突起34の形状は、円筒状であってもよいし、角柱状や円柱状であってもよいし、角錐台状や円錐台状であってもよいし、半球状であってもよい。
図8は、天蓋部31を取り外して図6に示されたフック部32を示す斜視図である。図示した例では、フック部32が、硬質樹脂等の材料から円環状に形成され、互いに対向する一対の係止爪35を備えている。フック部32を撓みやすくするため、切欠き36を形成してもよい。図示した例では、フック部32が、一対の切欠き36を結んだ直線を軸に線対称に形成されている。
図9は、図5中のIX−IX線に沿う断面図であり、図10は、図5中のX−X線に沿う断面図である。一対の係止爪35は、スティック20を挟むように配置される。図9及び図10に示した例では、一対の係止爪35の距離が、外筒部24の縮径部27の外寸と略同一に形成されている。係止爪35は、中心に向かうに従って先細りに形成されている。一対の係止爪35の相対角度を変化させると、係止爪35と係止爪35との間の距離が変化する。フック部32を撓ませて、係止爪35と係止爪35との間に拡径部28を通過させることができる。
拡径部28は、外筒部24に設けられたフランジ部22の一例である。図9に示された係合状態において、係止爪35は、拡径部28に対してスティック20の基端側から対向している。図示した例では、キャップ30に突起34が設けられている。スティック20の先端面21Aと天蓋部31の底面31Bとの間で圧縮された突起34の反発力によって、フック部32の係止爪35は、フランジ部22に向かって付勢されている。
なお、キャップ30がスティック20に装着された初期状態において、付勢手段がフック部32をフランジ部22に向かって付勢していなくてもよい。例えば、拡径部28に対して係止爪35がちょうど当接する高さか、僅かに下回る高さかになるように突起34の大きさを調整すれば、キャップ30を押し下げるまで付勢手段に復元力が生じない。
図9及び図10に示すように、ユーザがキャップを押圧する力Fは、センサモジュール10に平行な成分Fx,Fyと、センサモジュール10に垂直な成分Fzと、に分解できる。フック部32は、フランジ部22に対してスティック20の基端側から当接している。図9に示すように、基端側ではないX軸方向へ押圧されたとき、フック部32は、フランジ部22に当接してスティック20に平行成分Fxを伝達する。一方、基端側へ押し下げられたとき、フック部32は、フランジ部22から離間してスティック20に垂直成分Fzを伝達しない。
図10に示すように、基端側ではないY軸方向へ押圧されたとき、フック部32は、スティック20の一部(例えば、外筒部24)に当接してスティック20に平行成分Fyを伝達する。一方、基端側へ押し下げられたとき、フック部32は、スティック20の一部(例えば、外筒部24)に沿って摺動してスティック20に垂直成分Fzを伝達しない。なお、図9に示されたYZ断面がXZ断面になり、図10に示されたYZ断面がYZ断面になるようにポインティングスティック9を90°回転させて構成してもよい。
以上のように構成された第1実施形態のキャップ30及び該キャップ30を備えたポインティングスティック9によれば、キャップ30を斜め下方に押圧する力Fにおいてセンサモジュール10に垂直な垂直成分Fzの割合が増加しても、フック部34とフランジ部22との係合の解除によって垂直成分Fzを逃がすことができる。そのため、ユーザが意図したとおりにマウスポインタを操作しやすい。
従来のキャップは、ユーザの指先に触れる部位とスティック20に装着される部位とが同じ材料で形成されていた。スティック20に固定しやすい硬いゴム材料を選択すると、ユーザの指先が滑りやすくなる。指先が滑りにくくするため軟らかいゴムを選択すると、スティック20に固定しにくくなる。第1実施形態によれば、天蓋部31とフック部32とが異なる材料から形成されているため、スティック20にしっかりと固定できて指先が滑りにくいキャップ30を構成できる。
加えて、ディスプレイ3の表示面3Aにキャップ30が接触したとき、キャップ30が硬い材料であると表示面3Aへの負担が大きくなる傾向がある。第1実施形態によれば、天蓋部31に軟らかい材料を選択できるため、電子機器1の表示面3Aへの負担を従来よりも軽減できる。天蓋部31を熱可塑性エラストマーから形成し、フック部32を熱可塑性エラストマーと接着しやすい硬質樹脂から形成すれば、天蓋部31とフック部32とを二色成形品として一体成形できる。
フランジ部22を設けると、張り出した部分を残すようにして下部をくり抜いた形状(アンダーカット)が生じやすい。そのような形状は、セラミック材料では成形することが困難である。第1実施形態では、硬度に優れたセラミック材料から形成されたスティック本体23と、成形しやすい樹脂材料から形成された外筒部24とを組み合わせてスティック20を構成している。外筒部24に設けられた拡径部28をフランジ部22として構成しているため、スティック20の製造コストを抑えることができる。
[第2実施形態]
続いて、図10から図12を参照して、本発明の第2実施形態のキャップ30について説明する。なお、第1実施形態の構成と同一又は類似の機能を有する構成は、同一の符号を付して対応する第1実施形態の記載を参酌することとし、ここでの説明を省略する。図11は、本発明の第2実施形態に係るポインティングスティック9の一例を分解して示す斜視図である。第2実施形態は、付勢手段がキャップ30とスティック20との間に挟まれたコイルばね40である点が第1実施形態と異なる。図示した例では、コイルばね40は、キャップ30側からスティック20側へ向かうに従ってコイル外径が小さくなる円錐ばねとして構成されている。
図12は、天蓋部31を透過して図11に示されたフック部32とコイルばね40とを示す斜視図である。図示した例では、フック部32の上面32Aに円形のばね座37が形成されている。コイルばね40を撓ませて、コイルばね40のうちコイル外径が最も大きい座巻部41をフック部32に設けられたばね座37に収容すれば、コイルばね40がフック部32から外れにくくなる。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、コイルばね40の付勢力に逆らって押し下げると、フック部32とフランジ部22との係合が解除されてキャップ30を斜め下方に押圧する力Fの垂直成分Fzを逃がすことができる。そのため、ユーザが意図したとおりにマウスポインタを操作しやすい。キャップ30から指を離すと、コイルばね40の復元力によってフック部32がフランジ部22に当接する初期状態の高さまでフック部32を押し上げることができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
9…ポインティングスティック、20…スティック、21…軸部、21A…先端面(先端側の端面)、22…フランジ部、23…スティック本体、24…外筒部、28…拡径部(外筒部に設けられたフランジ部の一例)、30…キャップ、31…天蓋部、32…フック部、34…突起(付勢手段の一例)、40…コイルばね(付勢手段の他の一例)、X…左右方向(軸部の延在方向に交差する方向の一例)、Y…前後方向(軸部の延在方向に交差する方向の他の一例)、Z…上下方向(軸部の延在方向の一例)。

Claims (10)

  1. 基端から先端へ延在する軸部を有するスティックに装着されてポインティングスティックを構成するキャップであって、
    前記スティックの前記先端側の端面に対向する天蓋部と、
    前記軸部の延在方向に交差する方向に突出したフランジ部に対して前記基端側から前記スティックに当接するフック部と、を備えている、
    キャップ。
  2. 前記天蓋部に設けられ、前記スティックの前記端面に向かって突出した弾性変形可能な突起を更に備えている、
    請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記フック部は、前記天蓋部よりも硬い材料から形成されている、
    請求項1又は2に記載のキャップ。
  4. 前記天蓋部及び前記フック部が二色成形品として一体成形されている、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のキャップ。
  5. 前記天蓋部が熱可塑性エラストマーから形成され、前記フック部が硬質樹脂から形成されている、
    請求項4に記載のキャップ。
  6. 別々に成形された前記天蓋部と前記フック部とが接着されて一体的に構成されている、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のキャップ。
  7. スティックと、該スティックに装着されたキャップと、を備え、
    前記スティックは、基端から先端へ延在する軸部と、該軸部の延在方向に交差する幅方向に突出したフランジ部と、を備え、
    前記キャップは、前記スティックの前記先端側の端面に対向する天蓋部と、前記フランジ部に対して前記基端側から当接するフック部と、を備えている、
    ポインティングスティック。
  8. 前記スティックは、柱状に形成されたスティック本体と、該スティック本体に外嵌された外筒部と、を備え、
    前記フランジ部は、前記外筒部に設けられている、
    請求項7に記載のポインティングスティック。
  9. 前記フック部を戦記フランジ部に向かって付勢する付勢手段を更に備えている、
    請求項7又は8に記載のポインティングスティック。
  10. 前記天蓋部と前記スティックの前記端面との間に介在し、前記軸部の前記延在方向に弾性変形可能なコイルばねを更に備えている、
    請求項7乃至9のいずれか一項に記載のポインティングスティック。
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