JP2005242157A - 偽造防止用スレッド、偽造防止用基材、および偽造防止用印刷物 - Google Patents

偽造防止用スレッド、偽造防止用基材、および偽造防止用印刷物 Download PDF

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Abstract

【課題】ホログラムと同様に取り扱うことが可能で、目視で真偽判定が可能なスレッド、そのスレッドを利用した基材、およびその基材を用いた偽造防止用印刷物を提供することを課題とする。
【解決手段】支持体41上に透明なプリズムシート42が積層され、プリズムシート42の表面にV字状の溝を有しており、溝の一方の斜面に光反射層43が積層された構造のものをスレッド状として、紙等の基材に適用した。プリズムシートを反転し、所望の箇所を樹脂等で充填したものを用いてもよい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、偽造防止用に適したスレッド、そのスレッドを適用した基材、および、その基材を用いた偽造防止用印刷物に関するものである。
クレジットカードもしくは銀行カード等のカード類、紙幣、金券、または各種用途のプリペイドカード等は、いずれも、直接的もしくは間接的に経済的な価値を有するので、それらが正当に発行されたものであることの保証が可能な機能と、偽造や変造を防止し得る機能を持つ手段が付与されていることが望ましい。そこで、従来、それらの機能を持つ手段としては、製造に高度な技術を要し、複製が困難である点で、ホログラムが多用されている。
ところで、ホログラムを対象物に適用する際に、ホログラムを裁断する等により、例えば、0.2mm〜5mm程度のごく狭い幅のテープ状もしくは糸状のスレッドを作成し、このスレッドを適宜な基材に貼り付けることが行なわれている。例えば、ホログラムパターンを有する複数本のスレッドが互いに平行に基紙に抄き込まれており、各スレッドは、表面に表出する表出部と、基紙の素材で被覆される被覆部とを交互に有しているものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−290896号公報(特許請求の範囲)。
上記の技術によれば、ホログラムパターンを有する一本のスレッドが適用された従来品にくらべて、スレッドを複数本としたので、複雑性が増している上に、表出部と被覆部の存在により、ホログラムパターンの見え方がより複雑化するので、カラーコピー機等を用いた複製が困難となる利点が生じるものの、ホログラムやその製造方法自体は既に広く知られており、依然として偽造が行なわれる危険性を有している。従って、ホログラム以外の手段であって、目視により真偽の判定が可能なものが望まれている。
従って、本発明においては、ホログラムと同様に取り扱うことが可能で、目視で真偽の判定が可能なスレッド、そのスレッドを利用した基材、および、その基材を用いた偽造防止用印刷物を提供することを課題とする。
発明者の検討によれば、プリズムシートのV字状の溝の一方の斜面を反射性としたものや、一部の溝を充填したものをスレッド状として紙に漉き込むことにより、上記の課題の解消が可能であることが判明し、本発明に到達することができた。
課題を解決する第1の発明は、透明なプリズムシートを少なくとも有し、前記プリズムシートは断面形状がV字状の溝が配列した形状を有し、前記V字状の溝の一方の斜面に光反射層が積層され、かつ、前記プリズムシートは全体が糸状もしくは狭幅のテープ状であることを特徴とする偽造防止用スレッドに関するものである。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記プリズムシートの前記光反射層が積層されていない側に支持体が積層されていることを特徴とする偽造防止用スレッドに関するものである。
第3の発明は、透明なプリズムシートを少なくとも有し、前記プリズムシートは断面形状がV字状の溝が配列した形状を有し、前記V字状の溝のうち一部の溝が透明材料または着色材料からなる充填材により充填され、かつ、前記プリズムシートは全体が糸状もしくは狭幅のテープ状であることを特徴とする偽造防止用スレッドに関するものである。
第4の発明は、第3の発明において、前記プリズムシートの前記の一部の溝が充填されたのとは反対の側に支持体が積層されていることを特徴とする偽造防止用スレッドに関するものである。
第5の発明は、第1〜第4いずれかの発明の偽造防止用スレッドが、基材に適用されていることを特徴とする偽造防止用基材に関するものである。
第6の発明は、第5の発明の構成を有し、かつ、前記基材に印刷が施されていることを特徴とする偽造防止用印刷物に関するものである。
第1の発明によれば、プリズムシートの溝の一方の斜面を反射性としたことにより、ホログラムのスレッドと同様に使うことが可能であり、適宜な基材に適用したときに、見る角度によって異なる外観を与えることにより真偽の判定が可能な偽造防止用スレッドを提供することができる。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、プリズムシートを支持体と積層したことにより、加工等の取り扱いや適用する基材との接着が容易な偽造防止用スレッドを提供することができる。
第3の発明によれば、プリズムシートの一部の溝を充填したことにより、ホログラムのスレッドと同様に使うことが可能であり、適宜な基材に適用したときに、充填層したのとは反対側から眺めたときに、見る角度によって異なる外観を与えることにより真偽の判定が可能な偽造防止用スレッドを提供することができる。
第4の発明によれば、第3の発明の効果に加えて、プリズムシートを支持体と積層したことにより、加工等の取り扱いや適用する基材との接着が容易な偽造防止用スレッドを提供することができる。
第5の発明によれば、第1〜第4いずれかの発明の効果を発揮し得るスレッドが基材に適用され、偽造防止性が高い偽造防止用印刷物を作成するのに適した偽造防止用基材を提供することができる。
第6の発明によれば、第5の発明の効果を発揮し得る偽造防止用基材を用いた偽造防止用印刷物を提供することができる。
図1は、本発明の偽造防止用スレッドを適用した偽造防止用印刷物の外観を示す図である。図1に例示した偽造防止用印刷物1は、プリズムシートを用いて作成された1本の偽造防止用スレッド(以降、しばしば単にスレッドと言う。)4が基材2の一部に適用されたものである。図1に示す例では、スレッド4は、破線状のものが基材2の表面に適用されているように描かれており、そのような適用も可能であるが、ここでは、スレッド4は、その長さ(図中の縦方向の寸法)が基材2の縦方向の寸法に等しい連続状のものであることを想定している。また、この例では、スレッド4が基材2の表面に設けられた凹部の底から現われており、凹部以外の部分では基材2内部に埋め込まれたものを想定しており、具体的には、例えば、少なくとも下層と表面層の二層構成を有し、表面に小さい貫通孔が間隔を置いて形成され、下層と表面層との間にスレッド4が挟まれて漉かれており、スレッド4が表面層の貫通孔からのぞいて見えるものである。このような構造によって、基材2にスレッド4を適用すると、スレッド4と基材2との接着性が高い上に、スレッド4の視認性が確保できる。なお、スレッドとは、例えば、0.2mm〜5mm程度のごく狭い幅のテープ状もしくは糸状の形状を有するものを指す。
図2および図3は、本発明におけるスレッド4の細部の構造を示す図である。
図2(a)に示すスレッド4は、例えばシート状の支持体41上にプリズムシート42が積層された積層構造を有するものである。プリズムシート42は、各々の断面が三角形の小さい三角柱(プリズム)が多数並んで配列した形状を有するもので、三角柱の三つの側面うちの一面が支持体41側となっており、残る二面が支持体41側とは反対側を向いており、従って、プリズムシート42の図中の上面は、隣り合う三角柱どうしが形成する断面がV字上の溝が平行に並んだものである。断面の三角形は、例えば頂角が直角な直角二等辺三角形であるが、これ以外でもよい。ここで、三角柱が多数並んで配列した形状とは、プリズムシート42の表面形状(図2中の上面の形状)を表現する目的の表現であって、必ずしも図2(a)に示すように、三角柱どうしの間に厚みの無い部分が存在するもののみを指すのではなく、図2(c)に示すように、三角柱どうしが連なっており、V字状の溝の底の部分においても、プリズムシート42は依然として厚みを有する、いわば、連続シートも含んだ意味を有する。図2(c)に示すように、プリズムシート42が連続シートである場合には、プリズムシート42が単独で自己保持性(もしくは保形性)を有するから、支持体41が積層されていなくてもよい。
また、プリズムシート42は、図2(b)に示すように、V字状の溝の一方の面、図2(b)の例では向かって左側の斜面に、光反射層43が積層されている。
図2を引用して説明した、このような構造を有するスレッド4は、図(b)に示すように光反射層43が見える方向、即ち向かって左側の上方から(図中Aを付した矢印方向から。)観察すると、光反射層43の表面で光が反射するから、光反射層43がある箇所が光沢を帯びて見え、また、光反射層43が見えない方向、即ち向かって右側の上方から(図中Bを付した矢印方向から。)観察すると、V字状の溝の向かって右側の斜面においては光が透過するので、プリズムシート42の下層(支持体41の上面である。)を眺めることとなる。従って、見る角度によって見え方が異なることを目視で確認することが可能であるから、このようなスレッド4は、真偽の判定が可能なものである。
プリズムシート42を利用したスレッド4は、図3に示すような積層構造をとることもできる。図3を引用して説明する例では、スレッド4は、図3(a)に示すように、図の上面から符号41aで示す支持体(A)、プリズムシート42、粘着剤層44、および符号41bで示す支持体(B)が順に積層された積層構造を有するものである。ここで、プリズムシート42は、図2(a)を引用して説明したものとは逆に、V字状の溝をプリズムシート42の下面に有するものであり、V字状の溝のうち一部の溝が透明材料または着色材料からなる充填材45により充填されたものである。図2を引用して説明したときと同様、プリズムシート42は連続シートも含んだ意味を有し、プリズムシート42が連続シートである場合には、プリズムシート42が単独で自己保持性(もしくは保形性)を有するから、支持体41(A)が積層されていなくてもよい。あるいはさらに下層側の支持体(B)も省くことができ、最も簡素な構造としては、粘着剤層44も省き得る。ただし、図3を引用して説明した例のスレッド4においては、充填材が充填されていない箇所に空気を保持したまま対象となる基材2との積層をする必要上、溝の開口部を封止するための粘着剤層があった方がよい。なお、粘着剤層の代わりに接着剤層であってもよい。
このようなスレッド4を、図3(b)に示すように、支持体(A)側の上方から(図中Cを付した矢印方向から。)観察すると、充填材45が充填されてない箇所では、プリズムシートのプリズムの作用で、光が入射方向に戻る再帰反射性を示すので、光沢を帯びて見えるが、充填材が充填されている箇所では、光が吸収されるかもしくは透過して反射が起きないため、充填材の色もしくは下層の色を眺めることになる。また、同じスレッド4を向かって右側の上方から(図中Dを付した矢印方向から。)観察すると、充填材45が充填されてない箇所では反射が起きずに下層が透視でき、充填材45が充填されている箇所では、光が吸収されるかもしくは透過して反射が起きないため、充填材の色もしくは下層の色を眺めることになり、充填材が充填されていない箇所では、光が透過するので、下層の色を眺めることになる。なお、スレッド4を、図中Dを付した矢印方向とは反対の向かって左側の上方から観察しても、同じ観察の結果が得られ、これらの観察の結果、真偽の判定が可能になる。従って、図3を引用して説明した上記のスレッド4も、見る角度によって見え方が異なることを目視で確認することが可能であるから、やはり、スレッド4は真偽の判定が可能なものである。
上記におけるプリズムシート42は、透明性を有するプラスチックで構成され、所望の金型を用いてプラスチックシートに賦型するか、金型上に樹脂液をコーティングして固化させることにより形成することができる。また、プリズムシート42と支持体41との積層は接着剤を用いて行なうほか、金型と支持体41との間に樹脂液を充填して固化させた後、金型を脱型する方法によって、プリズムシート42の製造と支持体41との積層を兼ねて行なってもよい。
光反射層43の形成は、例えば、プリズムシート42のV字状の溝を有する側に、アルミニウム等の光反射性の金属を斜方蒸着することによって行なうことができる。斜方蒸着する際にマスクパターンを介して行なうか、全面に斜方蒸着した後、レジストパターンを介してエッチングすることにより、パターン状に光反射層43を形成することもできる。
充填材45は、透明なものでも不透明なものでもよく、いずれの場合も、無色もしくは有色のものであり得る。充填材は透明材料、例えば透明な樹脂であるか、もしくは着色材料、例えば樹脂に着色剤を配合したものである。これらは、溶剤で希釈する等してV字状の溝に充填し、必要に応じて乾燥させる等して固化させて形成する。充填は、印刷、塗装等によって行なえ、印刷によれば、充填を所望のパターン状に行なうことができる。
上記した構造を有するスレッド4は、予め大きいサイズで作製したものをスリット加工等により狭い幅のスレッド4として準備する。スレッド4は、0.2mm〜5mm程度のごく狭いテープ状、もしくは糸状のものであることが普通であるが、幅が10mm前後の比較的広いものでもあり得る。また、スレッド4の厚みはごく薄く、1μm〜50μm程度のものである。
スレッド4は、接着剤を介する等して基材2上に貼り付ける等により偽造防止用基材とすることができる。図1を引用して説明した例では、1本のスレッド4が基材2に適用されているが、スレッド4の数は任意である。
基材2としては、種々のものが使用でき、紙、含浸紙、金属、もしくは樹脂等を使用することができる。含浸紙は、例えば、樹脂含浸紙、もしくはラテックス含浸紙等である。金属は、例えば、アルミニウム、もしくは銅等である。樹脂は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン系、アクリル、ポリプロピレン、もしくはポリエチレン等である。これらの素材の単独のシート、もしくは複合したシートを用いることができ、厚みの厚い板状のものであってもよい。
耐熱性が要求される場合、基材2の素材として、加工性と耐熱性を共に有する非晶質ポリエステル樹脂、非晶質ポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂のブレンド樹脂等も用いることができる。
基材2の厚みは、偽造防止用印刷物1の用途によっても異なるが、通常、10μm〜5mm程度の範囲である。偽造防止用印刷物1がクレジットカードや銀行カードのようなものである場合、厚みは一例として0.76mmである。
スレッド4を基材2に適用するには、図1を引用して説明したように、小さい貫通孔が間隔を置いて形成された表面層と下層との間に積層する以外に、基材2の表面に積層してもよいし、透視性のある、貫通孔を伴なわない表面層と下層との間に積層してもよい。基材2の表面にスレッド4を積層する場合にはスレッド4の耐久性の点ではやや不利だが、見えやすい特長があり、貫通孔を伴なわない表面層と下層との間にスレッド4を積層する場合には、摩耗等の外力により、スレッド4が剥がれ落ちることが抑制され、スレッド4の耐久性が優れている。図1を引用して説明したように、スレッド4が部分的に基材2で被覆されている場合には、スレッド4が露出した部分ではスレッド4が見えやすく、しかも、全体としては耐久性を確保できるので、好ましい。
図1を引用して説明したような構造のものは、スレッド4を二枚のシート間に積層して基材2の内部に埋め込まれたものを一旦作成してから、所要の凹部が形成されるよう、逆型形状を有する金型を用い、熱プレスを用いて加熱しつつ加圧して、凹部を形成するか、あるいは、予めスレッド4の上側になる方のシートの一部をくりぬくか、もしくは加熱加圧して凹部を形成したものを用い、スレッド4、およびスレッド4の下側になる方のシートとの三者を貼り付けることによって作成することができる。
図1を引用して説明したような構造を有し、基材2が紙であるときは、スレッド4を抄紙の工程で適用することもでき、抄紙機の抄き網部にスレッド4、好ましくは、接着剤層を適用したスレッド4を供給し、その上にパルプ分散液を供給して抄紙を行ない、抄紙後、反転すれば、紙基材2上にスレッド4が貼り付けられた偽造防止用基材を得ることができる。また、基材2が紙であって、図1を引用して説明した構造を有するものは、抄紙機の抄き網部に、前段落で説明した凹部に対応する凸部を間隔をあけて形成しておき、その凸部上にスレッド4を載せ、それらの上からパルプ分散液を供給すれば、凸部上に堆積するパルプの量は少なく、凸部の無いところではパルプが十分供給されるので、抄紙後、反転すれば、抄き網部の凸部に相当する位置に凹部が形成されると共に、スレッド4が現われており、凸部以外の位置では所定の厚みとなると共に、スレッド4が紙(基材2)内に埋め込まれた偽造防止用基材1を得ることができる。なお、この場合、パルプスラリーが回り込むことによって、凹部内のスレッド4上に、若干の薄い被覆が生じることもある。
基材2が紙である場合、紙の単位面積当たりの質量は、用途にもよるので、必ずしも限定はされないが、紙幣、商品券、金券、株券、もしくは証券等の用途の場合、60g/m2〜135g/m2であることが好ましい。
本発明は、基本的には、以上に述べた構造を有するものであるが、偽造防止用印刷物1としては、次のような要素を備えるものであってもよい。
例えば、本発明の偽造防止用印刷物1は、基材2の適宜な箇所にストライプ状に、もしくは全面に磁気記録層を有していてもよい。磁気記録層に替えて、もしくは磁気記録層に加えて、光学記録層やICモジュール等を有していてもよい。
本発明の偽造防止用印刷物1は、金額や発行元等の数字や文字、およびその他の印刷3を有する旨を既に述べたが、文字で表現する内容としては、その偽造防止用印刷物を指す名称、発行番号、有効期限、保持者の氏名、もしくは注意書等がある。これらのうちの幾つか、例えば、発行番号、有効期限、および保持者の氏名を、エンボス加工による凹凸により形成してあってもよい。また、基材2には、偽造防止用印刷物1を装飾するための着色や模様が施されていてもよく、通常、印刷法により形成される。
本発明の偽造防止用印刷物1はID(本人確認)用のカード、具体的には、銀行等の預貯金カード、クレジットカード、身分証明書等であり得る。また、必ずしもカード形態ではない受験票、パスポート等でもあり得る。また、本発明の偽造防止用印刷物1は、紙幣、商品券、金券、株券、証券、預金通帳、乗車券、もしくは航空券等、または交通機関用、公衆電話用、遊戯用等に用いられるプリペイドカードでもあり得る。これらには金額、発行者、発行番号、もしくは注意書等の情報が記録されている。
本発明の偽造防止用印刷物1は、それが付された種々の物品の真正性を保証するためのものであり得る。種々の物品とは、例えば、高級腕時計、貴金属、宝飾品等の、いわゆるブランド品と言われる、著名な高級商品、それらの収納箱やケース等の物品であり、これらは通常、高価なものであるので、偽造の対象となりやすいものである。ラベルや商品にぶら下げられるタグ等の形態をとり得る。
本発明の偽造防止用印刷物1は、音楽ソフト、映像ソフト、コンピュータソフト、もしくはゲームソフト等が記録された記憶媒体、それらのケース等の物品に適用することができ、例えば、偽造防止用印刷物1をラベルとしたものを貼り付けることができるが、これらの物品そのものを基材2として構成することもできる。これらの物品は、必ずしも高価なものとは限らないが、不正に大量複製されて市販されると、正規品の販売元が重大な損害を被る恐れがあるものである。
偽造防止用スレッドを適用した偽造防止用印刷物の外観を示す図である。 スレッドの一例の細部の構造を示す図である。 他の例のスレッドの細部の構造を示す図である。
符号の説明
1……偽造防止用印刷物
2……基材
3……印刷
4……スレッド
41……支持体
42……プリズムシート
43……光反射層
44……粘着剤層
45……充填材

Claims (6)

  1. 透明なプリズムシートを少なくとも有し、前記プリズムシートは断面形状がV字状の溝が配列した形状を有し、前記V字状の溝の一方の斜面に光反射層が積層され、かつ、前記プリズムシートは全体が糸状もしくは狭幅のテープ状であることを特徴とする偽造防止用スレッド。
  2. 前記プリズムシートの前記光反射層が積層されていない側に支持体が積層されていることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用スレッド。
  3. 透明なプリズムシートを少なくとも有し、前記プリズムシートは断面形状がV字状の溝が配列した形状を有し、前記V字状の溝のうち一部の溝が透明材料または着色材料からなる充填材により充填され、かつ、前記プリズムシートは全体が糸状もしくは狭幅のテープ状であることを特徴とする偽造防止用スレッド。
  4. 前記プリズムシートの前記の一部の溝が充填されたのとは反対の側に支持体が積層されていることを特徴とする請求項3記載の偽造防止用スレッド。
  5. 請求項1〜請求項4いずれか記載の偽造防止用スレッドが、基材に適用されていることを特徴とする偽造防止用基材。
  6. 請求項5記載の構成を有し、かつ、前記基材に印刷が施されていることを特徴とする偽造防止用印刷物。

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