JP2005241528A - 計器装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 計器装置の表示板の構成に工夫を凝らし計器装置の薄型化を可能とし、表示板の表示形態に奥行き感のある斬新な計器装置を提供すること。
【解決手段】 表示板5の段差部5Bとして、表示板5の平坦面部5Aから略直交方向に立ち下がる垂直壁面部5B1と、この垂直壁面部5B1と連続して平坦面部5Aに繋がる傾斜壁面部5B2とからなり、前記垂直壁面部5B1には、光源11からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部8を設け、この表示窓部8を介して前記傾斜壁面部5B2に投影表示してなることを特徴とする計器装置であるため、光源11による照射光線によって垂直壁面部5B1に設けられた表示窓部8の表示形態がそのまま透過して傾斜壁面部5B2に投影表示され、傾斜壁面部5B2の傾斜面に沿って立体的に映し出されるため奥行き感があり、薄型化を可能とした斬新な計器装置を提供することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 表示板5の段差部5Bとして、表示板5の平坦面部5Aから略直交方向に立ち下がる垂直壁面部5B1と、この垂直壁面部5B1と連続して平坦面部5Aに繋がる傾斜壁面部5B2とからなり、前記垂直壁面部5B1には、光源11からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部8を設け、この表示窓部8を介して前記傾斜壁面部5B2に投影表示してなることを特徴とする計器装置であるため、光源11による照射光線によって垂直壁面部5B1に設けられた表示窓部8の表示形態がそのまま透過して傾斜壁面部5B2に投影表示され、傾斜壁面部5B2の傾斜面に沿って立体的に映し出されるため奥行き感があり、薄型化を可能とした斬新な計器装置を提供することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、たとえば建設機械などの特殊車輌や船舶、あるいは自動車などに搭載される計器装置に関するものである。
従来、自動車に装備される計器装置として、計器の見栄えを向上させ高級感を持たせるために様々な方法が採用されている。たとえば特許文献1等が提案されているように、回転動作する指針を実像とし、この指針に対応する数字、目盛りなどの指標部を虚像としてハーフミラーで合成表示するようにしたものが知られている。このように構成することにより、計器装置の前面側から視認すると実像表示部分と虚像による表示部分とが重なりながら双方を認識することができるため、特に虚像表示箇所が浮き上がって見えるため奥行き感のある計器装置を提供することができ、計器装置の見栄えに斬新性や高級感を与えることができるという効果がある。
特開平8−219814号公報
ところで、上述した特許文献1などの計器装置においては、奥行き感があり高級感のある見栄えを実現できる計器装置を提供することができるという反面、実像表示部分を形成する計器ユニットと、虚像表示部分形成する計器ユニットとをそれぞれ別々に用意し、さらに各ユニット間にハーフミラーを配置する構成であるため、計器ユニットの部品点数が増加するとともに、装置全体の奥行き寸法を必要とするため計器装置が大型化してしまいやすいという問題がある。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、計器装置の表示板の構成に工夫を凝らし計器装置の薄型化を可能とし、表示板の表示形態に奥行き感のある斬新な計器装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述した課題を解決するため、請求項1では、計器本体に設けられた指針軸の先端側に固着された指針と、この指針の回動指示する領域の背後側に位置して配設された透光性の基板に、指標部が施された表示板と、前記指針の背後側に位置し、前記表示板の背面側に設けられた光源とを備え、前記表示板には、前記指針軸と前記表示板の指標部との間に位置し、前記指針軸を基点として略同心円状に段差部が設けられ、この段差部は前記表示板の平坦面部から直交方向に立ち下がる垂直壁面部と、この垂直壁面部と連続して前記平坦面部に繋がる傾斜壁面部とからなり、前記垂直壁面部には、前記光源からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部を設け、この表示窓部を介して前記傾斜壁面部に投影表示してなることを特徴とする計器装置である。
また請求項2では、請求項1に記載の計器装置において、前記表示窓部には、透過可能な着色層を施してなることを特徴とするものである。
また請求項3では、請求項1に記載の計器装置において、前記表示窓部には、透過率の異なるグラデーション処理を施してなることを特徴とするものである。
また本発明は、前述した課題を解決するため、請求項4では、計器本体に設けられた指針軸の先端側に固着された指針と、この指針の回動指示する領域の背後側に位置して配設された透光性の基板に、指標部が施された表示板と、前記指針の背後側に位置し、前記表示板の背面側に設けられた光源とを備え、前記表示板には、前記指針軸と前記表示板の指標部との間に位置し、前記指針軸を基点として略同心円状に段差部が設けられ、この段差部は前記表示板の平坦面部から直交方向に立ち下がる垂直壁面部と、この垂直壁面部と連続して前記平坦面部に繋がる傾斜壁面部とからなり、前記段差部の垂直壁面部には、前記光源からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部を設け、前記段差部の傾斜壁面部には、その表面部分を虚像反射用としての反射面として設け、前記表示窓部による表示形態を前記傾斜壁面部の前記反射面にて虚像表示してなることを特徴とする計器装置である。
また請求項5では、請求項4に記載の計器装置において、前記表示窓部には、透過可能な着色層を施してなることを特徴とするものである。
また請求項6では、請求項4に記載の計器装置において、前記表示窓部には、透過率の異なるグラデーション処理を施してなることを特徴とするものである。
また請求項7では、請求項1又は請求項4に記載の計器装置において、前記表示板の指標部が形成された平坦面部の高さ位置を、前記指針の指示部の高さ位置に合わせて設定してなることを特徴とするものである。
本発明では、表示板の段差部として、表示板の平坦面部から略直交方向に立ち下がる垂直壁面部と、この垂直壁面部と連続して平坦面部に繋がる傾斜壁面部とからなり、前記垂直壁面部には、光源からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部を設け、この表示窓部を介して前記傾斜壁面部に投影表示してなることを特徴とする計器装置であるため、光源による照射光線によって垂直壁面部に設けられた表示窓部の表示形態がそのまま透過して傾斜壁面部に投影表示され、傾斜壁面部の傾斜面に沿って立体的に映し出されるため奥行き感があり、薄型化を可能とした斬新な計器装置を提供することができたものであり、また他の手段からなる段差部として、表示板の平坦面部から略直交方向に立ち下がる垂直壁面部と、この垂直壁面部と連続して平坦面部に繋がる傾斜壁面部とからなり、前記段差部の垂直壁面部には、前記光源からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部を設け、前記段差部の傾斜壁面部には、その表面部分を虚像反射用としての反射面として設け、その反射面を介して前記表示窓部による表示形態からなる反射虚像を前記傾斜壁面部の前記反射面にて虚像表示してなることを特徴とする計器装置であるため、垂直壁面部に設けられた表示窓部による表示形態を傾斜壁面部に設けた反射面にて反射して虚像表示することにより、奥行き感があり、しかも表示板の平坦面部を基準として立体的に反射虚像を視認することができ、薄型化を可能とした斬新な高級感のある計器装置を提供することができ、これにより初期の目的を達成することができる。
本発明の請求項1では、計器本体に設けられた指針軸の先端側に固着された指針と、この指針の回動指示する領域の背後側に位置して配設された透光性の基板に、指標部が施された表示板と、前記指針の背後側に位置し、前記表示板の背面側に設けられた光源とを備え、前記表示板には、前記指針軸と前記表示板の指標部との間に位置し、前記指針軸を基点として略同心円状に段差部が設けられ、この段差部は前記表示板の平坦面部から直交方向に立ち下がる垂直壁面部と、この垂直壁面部と連続して前記平坦面部に繋がる傾斜壁面部とからなり、前記垂直壁面部には、前記光源からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部を設け、この表示窓部を介して前記傾斜壁面部に投影表示してなることを特徴とする計器装置である。このように構成することによって、光源からの照射光線が、表示板に設けられた段差部の垂直壁面部に照射され、その垂直壁面部に設けられた表示窓部の表示形態がそのまま透過して段差部に設けられた傾斜壁面部に投影表示され、傾斜壁面部の傾斜面に沿って投影表示された表示窓部の表示形態が傾斜壁面部の傾斜面に沿って立体的に映し出されるため、表示板の平坦面部に設けられた指標部の表示形態と相俟って奥行き感のある斬新な高級感のある薄型化を可能とした計器装置を提供することができる。
また、前記表示窓部には、透過可能な着色層を施してなることにより、表示板の傾斜壁面部の領域を表示窓部の着色層の色合いにて照らし出して照明することができ、趣のある指示計器の照明効果を得ることができる。(請求項2)
また、前記表示窓部には、透過率の異なるグラデーション処理を施してなることにより、立体感に加え、表示板の全体の見栄えを良好とすることのできる計器装置を提供することができる。(請求項3)
また本発明の請求項4では、計器本体に設けられた指針軸の先端側に固着された指針と、この指針の回動指示する領域の背後側に位置して配設された透光性の基板に、指標部が施された表示板と、前記指針の背後側に位置し、前記表示板の背面側に設けられた光源とを備え、前記表示板には、前記指針軸と前記表示板の指標部との間に位置し、前記指針軸を基点として略同心円状に段差部が設けられ、この段差部は前記表示板の平坦面部から直交方向に立ち下がる垂直壁面部と、この垂直壁面部と連続して前記平坦面部に繋がる傾斜壁面部とからなり、前記段差部の垂直壁面部には、前記光源からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部を設け、前記段差部の傾斜壁面部には、その表面部分を虚像反射用としての反射面として設け、前記表示窓部による表示形態を前記傾斜壁面部の前記反射面にて虚像表示してなることを特徴とする計器装置である。このように構成することによって、垂直壁面部に設けられた表示窓部による表示形態を傾斜壁面部に設けた反射面にて反射して虚像表示することにより、奥行き感があり、しかも表示板の平坦面部を基準として立体的に反射虚像を視認することができ、薄型化を可能とした斬新な高級感のある計器装置を提供することができる。この際、光源からの照射光線によって表示板に設けられた段差部の垂直壁面部に照射され、その垂直壁面部に設けられた表示窓部の表示形態がそのまま透過して段差部に設けられた傾斜壁面部の反射面に明るく映し出されため、さらなる反射虚像による照明効果を期待することができる。
また、前記表示窓部には、透過可能な着色層を施してなることにより、表示板の傾斜壁面部設けられた反射面の領域に表示窓部の表示形態がそのまま透過して映し出されるとともに、着色層の色合いにて照らし出して表示板上を照明することができ、趣のある指示計器の照明効果を得ることができる。(請求項5)
また、前記表示窓部には、透過率の異なるグラデーション処理を施してなることにより、立体感に加え、グラデーション処理による濃淡表示あるいは明暗表示にて表示板の全体の見栄えを良好とすることのできる計器装置を提供することができる。(請求項6)
また、前記表示板の指標部が形成された平坦面部の高さ位置を、前記指針の指示部の高さ位置に合わせて設定してなることにより、指針の指示している領域に対応する指標部を読み取る際に、たとえば斜め方向から視認した場合においても視差による誤読を少なく抑えることが可能となり、見やすい計器装置を提供することができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の計器装置を車輌用の指示計器に適用した実施例として説明する。
本発明の計器装置として、第1実施例を図1および図2に示す。計器本体1の指針軸2の先端側には、指針軸2を軸心として回転する指針3が固着され、この指針3の背後側には、透過照明される目盛や数字や記号などからなる指標部4が施された表示板5が設けられている。
この場合、図1の中央に位置した速度計からなる指示計器にあっては、表示板5の背面側に位置して硬質の回路基板6が設けられ、この回路基板6と前記表示板5との間に合成樹脂製からなるライトケース7が配設されている。なお、前記回路基板6の背後側には前記指針軸2を回動する前記計器本体1が取付固定されている。
また前記表示板5は透明な合成樹脂からなる基板によって形成されており、その外郭側に位置した平坦面部5Aの表面に、目盛や数字あるいは記号などの指標部4箇所にたとえば白色の透過性表示層4Aを形成し、その指標部4箇所を除いて表示板5の平坦面部5Aの表面全体に遮光性の黒色の地色層4Bを施して構成している。また前記表示板5には、指針軸2と表示板5に設けられた指標部4との間に位置し、指針軸2を基点として略同心円状に段差部5Bが設けられ、この段差部5Bは表示板5の平坦面部5Aからほぼ直交方向に立ち下がる垂直壁面部5B1と、この垂直壁面部5B1と連続して表示板5の外郭側の平坦面部5Aに繋がる傾斜壁面部5B2とから形成されている。段差部5Bの垂直壁面部5B1には後述する光源からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部8が設けられるとともに、この表示窓部8箇所には、たとえば橙色からなる透過可能な着色層8Aが施されて構成されている。また段差部5Bの傾斜壁面部5B2の表面には前記遮光性の黒色からなる地色層4Bの上に薄い色合いであるたとえば薄い灰色による表示層9が施されて構成されている。
また前記回路基板6上には、前記ライトケース7内に臨んで前記表示板5の指標部4を透過照明するための第1の光源(発光ダイオード10)と、前記表示板5の段差部5Bに設けられた垂直壁面部5B1の表示窓部8箇所を透過照明するための第2の光源(発光ダイオード11)とが実装されるとともに、前記指針3を発光照明するための指針照明用光源(発光ダイオード12)も同様に回路基板6上に実装されている。この際、前記ライトケース7と一体に円筒形の仕切壁7Aが設けられ、その仕切壁7Aの内部側に位置して指針3を発光照明するための指針照明用光源(発光ダイオード12)が配置され、その仕切壁7Aの外側に位置して段差部5Bに設けられた垂直壁面部5B1の表示窓部8を透過照明するための第2の光源(発光ダイオード11)が配置され、さらにその外側に位置して前記表示板5の指標部4を透過照明するための第1の光源(発光ダイオード10)が配置されている。なお、前記ライトケース7の仕切壁7Aの外側には、仕切壁7Aから一体に反射案内面7Bが設けられており、この反射案内面7Bによって前記第2の光源(発光ダイオード11)の照射光線を反射導光して垂直壁面部5B1の表示窓部8箇所が着色層8Aの色合いにて透過照明可能となるように構成されている。
また前記指針3は指示部13と指針軸2に固定される指針基部14とが透明な合成樹脂たとえばアクリル樹脂にて一体に形成されており、指針基部14は遮光性の合成樹脂からなる指針キャップ15で覆われている。指示部13は前記指針照明用光源である発光ダイオード12の光を受けて発光するように構成されている。
なお、第1実施例においては、前記表示板5の指標部4が形成された平坦面部5Aの高さ位置を、前記指針3の指示部13の高さ位置にほぼ合わせて設定して構成している。これにより、指針3の指示している領域に対応する指標部4を読み取る際に、たとえば斜め方向から視認した場合であっても、視差による誤読が抑えられることが可能となり、見やすい計器装置を提供することができる。
上記構成からなる第1実施例における計器装置においては、指針発光用としての発光ダイオード12から照射される光線は、指針3に設けられた指針基部14へと入光し、指示部13が発光する。
また前記第1の光源である発光ダイオード10から照射される光線は、直接あるはライトケース7の内面部分によって反射導光されて表示板5の指標部4側へと導かれ、指標部4の透過性表示層4Aが前記照射光線によって明るく透過照明される。
また前記第2の光源である発光ダイオード11から照射される光線は、ライトケース7の反射案内面7Bを介して反射導光され、段差部5Bに設けられた垂直壁面部5B1の表示窓部8箇所が透過照明される。この際、表示窓部8の表示形態が橙色からなる着色層8Aの色合いにてそのまま透過して段差部5Bに設けられた傾斜壁面部5B2の傾斜面に沿って立体的に映し出されて投影表示される。これにより、表示板5の平坦面部5Aに設けられた指標部4の表示形態と相俟って奥行き感があり、斬新な高級感のある趣のある指示計器の照明効果を得ることができる。
また、この第1実施例では、回路基板6を基準として計器本体1やライトケース7および表示板5などの組み付け部品を順次組み付けることができるため、組み付け作業効率も高めることができるとともに、計器装置全体の薄型化を計ることが可能となる。
図3は、本発明の第2実施例を示す要部の断面図であり、前述した第1実施例と同様にして、計器本体1の指針軸2の先端側には指針3が固着され、この指針3の背後側には、透過照明される目盛や数字や記号などからなる指標部4が施された表示板5が設けられている。この表示板5の背面側に位置して硬質の回路基板6が設けられ、この回路基板6と前記表示板5との間に合成樹脂製からなるライトケース7が配設されている。
また表示板5は、透明な合成樹脂からなる基板によって形成されており、その外郭側に位置した平坦面部5Aの表面に、目盛や数字あるいは記号などの指標部4箇所にたとえば白色の透過性表示層4Aを形成し、その指標部4箇所を除いて表示板5の平坦面部5Aの表面全体に遮光性の黒色の地色層4Bを施して構成している。また前記表示板5には、指針軸2と表示板5に設けられた指標部4との間に位置し、指針軸2を基点として略同心円状に段差部5Bが設けられ、この段差部5Bは表示板5の平坦面部5Aからほぼ直交方向に立ち下がる垂直壁面部5B1と、この垂直壁面部5B1と連続して表示板5の外郭側の平坦面部5Aに繋がる傾斜壁面部5B2とから形成されている。
この第2実施例では、段差部5Bの垂直壁面部5B1には後述する光源からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部8が設けられるとともに、この表示窓部8箇所には、たとえば遮光性の黒色インクにより印刷などの手段によって透過率の異なるグラデーション処理18を施して構成している。この場合、グラデーション処理18としては、ドット印刷、網点印刷などにて濃淡度の度合いを変化させる図柄を採用している。
また表示板5に設けられた段差部5Bの傾斜壁面部5B2の表面には、アルミ蒸着などの手段によって反射面19が設けられている。この場合、表示板5の前面側から視認者が段差部5Bの傾斜壁面部5B2の反射面19を覗き込んだ際に、段差部5Bの垂直壁面部5B1に施されたグラデーション処理18の表示形態(図柄)が反射によって虚像表示されるように傾斜壁面部5B2の傾斜角度を設定して構成している。
また前記回路基板6上には、前述した第1実施例と同様にして、前記ライトケース7内に臨んで前記表示板5の指標部4を透過照明するための第1の光源(発光ダイオード10)と、前記表示板5の段差部5Bに設けられた垂直壁面部5B1の表示窓部8箇所を透過照明するための第2の光源(発光ダイオード11)とが実装されるとともに、前記指針3を発光照明するための指針照明用光源(発光ダイオード12)も同様に回路基板6上に実装されている。この際、前記ライトケース7と一体に円筒形の仕切壁7Aが設けられ、その仕切壁7Aの内部側に位置して指針3を発光照明するための指針照明用光源(発光ダイオード12)が配置され、その仕切壁7Aの外側に位置して段差部5Bに設けられた垂直壁面部5B1の表示窓部8を透過照明するための第2の光源(発光ダイオード11)が配置され、さらにその外側に位置して前記表示板5の指標部4を透過照明するための第1の光源(発光ダイオード10)が配置されている。
なお、前記ライトケース7の仕切壁7Aの外側には、前述した第1実施例と同様に仕切壁7Aから一体に反射案内面7Bが設けられており、この反射案内面7Bによって前記第2の光源(発光ダイオード11)の照射光線を反射導光して垂直壁面部5B1の表示窓部8箇所に施されたグラデーション処理18の表示形態がそのまま透過され、その透過照明されたグラデーション処理18の表示形態が傾斜壁面部5B2の反射面19を介して明るく照らし出されて虚像表示されるように構成されている。
上記構成からなる第2実施例における計器装置においては、前述した第1実施例と同様に、指針発光用としての発光ダイオード12から照射される光線によって指針3の指示部13が発光して照明されるとともに、第1の光源である発光ダイオード10から照射される光線によって表示板5の指標部4側が明るく透過照明される。
また第2の光源である発光ダイオード11から照射される光線は、ライトケース7の反射案内面7Bを介して反射導光され、段差部5Bに設けられた垂直壁面部5B1の表示窓部8箇所が透過照明される。この際、表示窓部8に施されたグラデーション処理18の表示形態、すなわちドット印刷、網点印刷などによる濃淡度の度合いを変化させた図柄からなるグラデーション処理18による表示形態がそのまま透過され、段差部5Bに設けられた傾斜壁面部5B2の反射面19を介して明るく照らし出されて虚像表示される。
従って、この実施例では、垂直壁面部5B1の表示窓部8箇所に施されたグラデーション処理18の表示形態を傾斜壁面部5B2に設けた反射面19にて反射して虚像表示することにより、奥行き感があり、しかも表示板5の平坦面部5Aを基準として立体的に反射虚像を視認することができ、薄型化を可能とした斬新な高級感のある計器装置を提供することができる。
なお本発明は、前述した実施例に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。たとえば、表示板5の傾斜面部5Bの傾斜角度や傾斜面の寸法などは指示計器の大きさや奥行き寸法などに合わせて適宜設定すればよいものであり、また前述した各実施例では、光源として発光ダイオードを用いていたが、ランプによる光源であっても同様の効果を得ることが可能である。また実施例においては、指針照明用,指標部照明用,段差部の照明用としてそれぞれ独立して光源を設置していたが、個別に光源を設置することなく兼用して設けるようにしてもよい。
また実施例では指針照明用、表示板照明用などをそれぞれ点灯照明する光源を同時点灯して一緒に照明表示するように構成していたが、たとえばイグニッションスイッチのオン動作などに合わせて点灯タイミングを変えて順次点灯作動した後に、全点灯するように構成することにより、斬新な照明効果を醸し出すことも可能である。
また、前述した実施例などにおいて詳述したように、車両用の指示計器を例にして計器装置を説明したが、車両用計器に限らず船舶用計器あるいは農業機械の計器などにおいても適用することが可能である。
1 計器本体
2 指針軸
3 指針
4 指標部
4A 透過性表示層
4B 地色層
5 表示板
5A 平坦面部
5B 段差部
5B1 垂直壁面部
5B2 傾斜壁面部
6 回路基板
7 ライトケース
7A 仕切壁
7B 反射案内面
8 表示窓部
8A 着色層
9 表示層
10 第1の光源(発光ダイオード)
11 第2の光源(発光ダイオード)
12 指針照明用光源(発光ダイオード)
13 指示部
14 指針基部
15 指針キャップ
18 グラデーション処理
19 反射面
2 指針軸
3 指針
4 指標部
4A 透過性表示層
4B 地色層
5 表示板
5A 平坦面部
5B 段差部
5B1 垂直壁面部
5B2 傾斜壁面部
6 回路基板
7 ライトケース
7A 仕切壁
7B 反射案内面
8 表示窓部
8A 着色層
9 表示層
10 第1の光源(発光ダイオード)
11 第2の光源(発光ダイオード)
12 指針照明用光源(発光ダイオード)
13 指示部
14 指針基部
15 指針キャップ
18 グラデーション処理
19 反射面
Claims (7)
- 計器本体に設けられた指針軸の先端側に固着された指針と、この指針の回動指示する領域の背後側に位置して配設された透光性の基板に、指標部が施された表示板と、前記指針の背後側に位置し、前記表示板の背面側に設けられた光源とを備え、前記表示板には、前記指針軸と前記表示板の指標部との間に位置し、前記指針軸を基点として略同心円状に段差部が設けられ、この段差部は前記表示板の平坦面部から直交方向に立ち下がる垂直壁面部と、この垂直壁面部と連続して前記平坦面部に繋がる傾斜壁面部とからなり、前記垂直壁面部には、前記光源からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部を設け、この表示窓部を介して前記傾斜壁面部に投影表示してなることを特徴とする計器装置。
- 前記表示窓部には、透過可能な着色層を施してなることを特徴とする請求項1に記載の計器装置。
- 前記表示窓部には、透過率の異なるグラデーション処理を施してなることを特徴とする請求項1に記載の計器装置。
- 計器本体に設けられた指針軸の先端側に固着された指針と、この指針の回動指示する領域の背後側に位置して配設された透光性の基板に、指標部が施された表示板と、前記指針の背後側に位置し、前記表示板の背面側に設けられた光源とを備え、前記表示板には、前記指針軸と前記表示板の指標部との間に位置し、前記指針軸を基点として略同心円状に段差部が設けられ、この段差部は前記表示板の平坦面部から直交方向に立ち下がる垂直壁面部と、この垂直壁面部と連続して前記平坦面部に繋がる傾斜壁面部とからなり、前記段差部の垂直壁面部には、前記光源からの光線が透過可能な表示形態からなる表示窓部を設け、前記段差部の傾斜壁面部には、その表面部分を虚像反射用としての反射面として設け、前記表示窓部による表示形態を前記傾斜壁面部の前記反射面にて虚像表示してなることを特徴とする計器装置。
- 前記表示窓部には、透過可能な着色層を施してなることを特徴とする請求項4に記載の計器装置。
- 前記表示窓部には、透過率の異なるグラデーション処理を施してなることを特徴とする請求項4に記載の計器装置。
- 前記表示板の指標部が形成された平坦面部の高さ位置を、前記指針の指示部の高さ位置に合わせて設定してなることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の計器装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004053851A JP2005241528A (ja) | 2004-02-27 | 2004-02-27 | 計器装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006078183A (ja) * | 2004-09-07 | 2006-03-23 | Yazaki Corp | 文字板及びこれを用いたメータ装置 |
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JP2010078442A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Denso Corp | 計器 |
JP2011033416A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Calsonic Kansei Corp | 計器用文字板 |
-
2004
- 2004-02-27 JP JP2004053851A patent/JP2005241528A/ja not_active Abandoned
Cited By (5)
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