JP2005241165A - 配管洗浄装置および配管洗浄方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 熱源側ユニットと、複数台の利用側ユニットと、それらを接続する配管により冷媒回路を形成する冷凍サイクル装置の作動冷媒を変更する際、HCFCなどの冷媒を洗浄媒体とし、新冷媒対応の熱源側ユニット101を洗浄媒体搬送手段として用い、冷媒−冷媒熱交換器15、第1の減圧手段16および異物回収容器19などを備える配管洗浄装置14により気液二相状態の冷媒で配管内の洗浄を行う方法に用いられるものであって、配管洗浄装置14内の冷媒−冷媒熱交換器15の高圧側から分岐され、第2の減圧手段17を介して配管洗浄装置14内の異物回収容器出口19に合流する経路を備える。
【選択図】 図2
Description
また、多数のショーケースが1台の冷凍機に接続されたスーパーマーケットの食品売場の冷凍サイクル装置の配管洗浄の場合は、長期間店舗を閉鎖することは不利益となるため、冷凍サイクル装置の交換作業を極めて短時間で行う必要があり、また、配管が天井内や床下などを複雑に配設されており、配管まで交換することが困難な場合がある。
図1はこの発明の実施の形態1における作動冷媒交換前の冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図である。図において、1は熱源側ユニットであり、2は複数台設置された利用側ユニットである。3、4は熱源側ユニット1と利用側ユニット群2を接続する配管で、3は液管、4はガス管である。熱源側ユニット1は圧縮機5、凝縮器6、レシーバ7、そしてアキュムレータ8で構成され、液操作弁12を介して液管3に、ガス操作弁13を介してガス管4に接続される。また、利用側ユニット2はこの実施の形態1では2a、2b、…など複数のショーケースのグループとして設置され、ショーケースは液電磁弁9、温度膨張弁10、蒸発器11で構成されている。この冷凍サイクル装置の作動冷媒はR12、R22などのCFC、HCFC冷媒であり、冷凍機油には鉱油が用いられている。
配管洗浄装置14は、冷媒−冷媒熱交換器15および第1の減圧手段16、第2の減圧手段17、圧力調整弁18、鉱油回収容器19、異物吸着手段20とその前後に電磁弁21a、21b、開閉弁22a、22b、22c、22dよりなる。接続口は液入口ポート23、液出口ポート24、ガス入口ポート25、ガス出口ポート26の4箇所であり、熱源側ユニット101には液入口ポート23とガス出口ポート26が繋がれ、液出口ポート24には液管3、ガス入口ポート25にはガス管4が接続される。そして、利用側ユニット102では、それぞれ分岐された配管の末端を連通するバイパス管27a、27bおよび開閉弁28a、28bが接続されている。35は第3の減圧手段、36は圧縮機吐出ガス温度を検知するために配管に備えられた温度センサー、37は圧縮機吐出圧力を検知するために配管より取り出された圧力センサーである。制御器38は温度センサー36、圧力センサー37で検知された値を演算し、第2の減圧手段の開度を調整するものである。
第1ステップ(S1)においては、図1に示す冷媒回路において、液操作弁12を閉止し、圧縮機5を運転する。この運転により液管3、利用側ユニット2、ガス管4内にある冷媒はすべて熱源側ユニット1内の凝縮器6およびレシーバ7に回収される。
以上の実施の形態1は、配管洗浄装置14内で高圧気液二相冷媒の一部を分岐させて鉱油回収容器19出口に連通させる構成であるが、図5に示すように、圧縮機105内部の圧縮室に液インジェクションできるインジェクションポート105aを備えた圧縮機(例えば往復動ピストン形の半密閉圧縮機、スクロール式圧縮機、ロータリ式圧縮機)であれば、冷媒−冷媒熱交換器15の高圧側出口から分岐して第2の減圧手段17を介して圧縮機105のインジェクションポート105aに連通する回路を備える構成としてもよい。この構成によれば、圧縮途中の吐出冷媒ガスを直接冷却することができるため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
図6は、この発明の実施の形態3を示すものである。図6において、第1の減圧装置16で減圧された低圧二相冷媒と鉱油回収容器19下流側の低圧ガス配管を熱交換させるべく、冷媒−冷媒熱交換器39を備えている。この構成によれば、低圧二相冷媒との熱交換により吸入過熱ガスを冷却して温度を下げ、その結果圧縮機105の吐出ガス温度を下げることができるため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
図7は、この発明の実施の形態4を示すものである。図7において、冷媒−冷媒熱交換器15の低圧側出口で鉱油回収容器19の上流位置に吸入ガス温度を検知する温度センサー36と吸入圧力(低圧)を検知する圧力センサー37を備えている。38は制御器であり、温度センサー36で検出した温度と圧力センサー37で検出した圧力相当飽和温度の差に応じて、第1の減圧手段16の開度を調整する。
図8は、この発明の実施の形態5を示すものである。図8において、配管洗浄装置14内に電磁弁21c、21dを備えたものである。この実施の形態5は、図2、図5、図6、図7に示した第3の減圧手段35を廃止した形態である。洗浄運転時には配管洗浄装置14内の電磁弁21cは閉止し電磁弁21dは開くように動作する。そして、冷媒−冷媒熱交換器15の高圧側出口から分岐した一部の液冷媒は第2の減圧手段17、電磁弁21dを介して鉱油回収容器19出口(低圧)に供給され、吸入過熱ガスを冷却する。また、次工程である塩素化合物回収運転時には配管洗浄装置14内の電磁弁21cは開き電磁弁21dは閉止するよう動作する。そして、塩素化合物回収運転では、第2の減圧手段17は開き、熱源側ユニット101より流入する高圧液冷媒の一部を減圧し、冷媒−冷媒熱交喚器15によって、大部分の高圧液冷媒を冷却するように機能する。以上のような構成によっても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
3 液管、 4 ガス管、
5 圧縮機、 6 凝縮器、
7 レシーバ、 8 アキュムレータ、
9 液電磁弁、 10 温度式膨張弁、
11 蒸発器、 12 液操作弁、
13 ガス操作弁、 14 配管洗浄装置、
15、39 冷媒−冷媒熱交換器、 16 第1の減圧手段、
17 第2の減圧手段、 18 圧力調整弁、
19 鉱油回収容器、 20 異物吸着手段
21a、21b、21c、21d 電磁弁、 22a、22b、22c、22d 開閉弁
23 液入口ポート、 24 液出口ポート、
25 ガス入口ポート、 26 ガス出口ポート、
27a、27b バイパス管、 28a、28b 開閉弁 35 第3の減圧手段 36 温度センサー 37 圧力センサー 38 制御器
101 新冷媒対応熱源ユニット、 102 新冷媒対応利用側ユニット、
105、105a 新冷媒対応圧縮機、 106 新冷媒対応凝縮器、
107 新冷媒対応レシーバ、 108 新冷媒対応アキュムレータ、
109 新冷媒対応電磁弁、 110 新冷媒対応温度式膨張弁、
111 新冷媒対応蒸発器、 112 新冷媒対応液操作弁、
113 新冷媒対応ガス操作弁。
Claims (7)
- 圧縮機、熱交換器を備える熱源側ユニットと、開閉弁、温度式膨張弁、熱交換器を備える1台もしくは複数台の利用側ユニットと、それらを接続する配管により冷媒回路を形成する冷凍サイクル装置の作動冷媒を変更する際に、HCFC、HFC、HCなどの冷媒を洗浄媒体とし、新冷媒対応の熱源側ユニットを洗浄媒体搬送手段として用いるとともに、冷媒−冷媒熱交換器、第1の減圧手段および異物回収容器などを備える配管洗浄装置により気液二相状態の冷媒で配管内の洗浄を行う洗浄方法に用いられるものであって、前記配管洗浄装置内の冷媒−冷媒熱交換器の高圧側から分岐され、第2の減圧手段を介して前記配管洗浄装置内の異物回収容器出口に合流する経路を備えたことを特徴とする配管洗浄装置。
- 液インジェクション注入口を備えた圧縮機、熱交換器を備える熱源側ユニットと、開閉弁、温度式膨張弁、熱交換器を備える1台もしくは複数台の利用側ユニットと、それらを接続する配管により冷媒回路を形成する冷凍サイクル装置の作動冷媒を変更する際に、HCFC、HFC、HCなどの冷媒を洗浄媒体とし、新冷媒対応の熱源側ユニットを洗浄媒体搬送手段として用いるとともに、冷媒−冷媒熱交換器、第1の減圧手段および異物回収容器などを備える配管洗浄装置により気液二相状態の冷媒で配管内の洗浄を行う洗浄方法に用いられるものであって、前記配管洗浄装置内の冷媒−冷媒熱交換器の高圧側から分岐され第2の減圧手段を介して前記熱源側ユニットに配備された圧縮機の液インジェクション注入口に連通する経路を備えたことを特徴とする配管洗浄装置。
- 熱源側ユニットは圧縮機吐出温度を検知するセンサを備え、かつ配管洗浄装置は制御器を備え、前記圧縮機吐出温度に応じて第2の減圧手段の開度を所定値に制御することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の配管洗浄装置。
- 熱源側ユニットは圧縮機吐出温度を検知するセンサおよび圧縮機吐出圧力検知するセンサを備え、かつ配管洗浄装置は制御器を備え、圧縮機吐出温度と圧縮機吐出圧力飽和温度の差に応じて第2の減圧手段の開度を所定値に制御することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の配管洗浄装置。
- 圧縮機、熱交換器を備える熱源側ユニットと、開閉弁、温度式膨張弁、熱交換器を備える1台もしくは複数台の利用側ユニットと、それらを接続する配管により冷媒回路を形成する冷凍サイクル装置の作動冷媒を変更する際に、HCFC、HFC、HCなどの冷媒を洗浄媒体とし、新冷媒対応の熱源側ユニットを洗浄媒体搬送手段として用いるとともに、冷媒−冷媒熱交換器、第1の減圧手段および異物回収容器などを備える配管洗浄装置により気液二相状態の冷媒で配管内の洗浄を行う洗浄方法に用いられるものであって、前記第1の減圧手段の下流側配管と前記異物回収容器の下流側配管とを熱交換させる熱交換手段を備えたことを特徴とする配管洗浄装置。
- 圧縮機、熱交換器を備える熱源側ユニットと、開閉弁、温度式膨張弁、熱交換器を備える1台もしくは複数台の利用側ユニットと、それらを接続する配管により冷媒回路を形成する冷凍サイクル装置の作動冷媒を変更する際に、HCFC、HFC、HCなどの冷媒を洗浄媒体とし、新冷媒対応の熱源側ユニットを洗浄媒体搬送手段として用いるとともに、冷媒−冷媒熱交換器、第1の減圧手段、異物回収容器、前記異物回収容器の上流側に位置する前記熱源側ユニットに連通する低圧配管に温度センサおよび圧力センサなどを備える配管洗浄装置により気液二相状態の冷媒で配管内の洗浄を行う洗浄方法に用いられるものであって、前記温度センサで検知した温度と前記圧力センサで検出した低圧圧力飽和温度の差に応じて第1の減圧手段の開度を所定値に制御することを特徴とする配管洗浄装置。
- 圧縮機、熱交換器を備える熱源側ユニットと、開閉弁、温度式膨張弁、熱交換器を備える1台もしくは複数台の利用側ユニットと、それらを接続する配管により冷媒回路を形成する冷凍サイクル装置の作動冷媒を変更する際に、HCFC、HFC、HCなどの冷媒を洗浄媒体とし、新冷媒対応の熱源側ユニットを洗浄媒体搬送手段として用いるとともに、冷媒−冷媒熱交換器、第1の減圧手段および異物回収容器などを備える配管洗浄装置により気液二相状態の冷媒で配管内の洗浄を行う洗浄方法において、
旧冷媒を回収する第1ステップと、
熱源側ユニットと利用側ユニットを新冷媒対応機へ交換し、配管洗浄装置およびバイバス管を取り付ける第2ステップと、
冷凍装置内を真空引きする第3ステップと、
新冷媒を充填する第4ステップと、
数時間程度の洗浄運転を行う第5ステップと、
塩素化合物回収運転を行う第6ステップと、
前記第1〜第5ステップ終了後、通常運転を行う第7ステップと、
を含むことを特徴とする配管洗浄方法。
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