JP2005240646A - 圧縮機及び空気調和装置 - Google Patents

圧縮機及び空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005240646A
JP2005240646A JP2004050317A JP2004050317A JP2005240646A JP 2005240646 A JP2005240646 A JP 2005240646A JP 2004050317 A JP2004050317 A JP 2004050317A JP 2004050317 A JP2004050317 A JP 2004050317A JP 2005240646 A JP2005240646 A JP 2005240646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
suction chamber
discharge chamber
columnar member
communication path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004050317A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Hirata
弘文 平田
Motoki Mizushima
基紀 水島
Masamitsu Takeuchi
真実 竹内
Tetsuzo Ukai
徹三 鵜飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004050317A priority Critical patent/JP2005240646A/ja
Publication of JP2005240646A publication Critical patent/JP2005240646A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】 柱状部材を圧入して螺旋状の潤滑油流路を形成する際の微小屑の発生を防止することができる圧縮機および該圧縮機を備えた空気調和装置を提供すること。
【解決手段】 流体ガスが外部から吸入される吸入室22と、圧縮されて高圧となった前記流体ガスが吐出される吐出室23と、前記吸入室22と前記吐出室23とを連通する連通路31と、前記連通路31に挿入される柱状部材(油絞り手段)32とを備え、前記柱状部材32の周壁には、前記吐出室23側から前記吸入室22側に向けて螺旋溝が形成される。柱状部材32は、テーパ状に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吐出室内に溜まる潤滑油を吸入室へ戻す潤滑油流路を備える圧縮機に関する。
圧縮機は、圧縮機構が稼働することによってミスト状の潤滑油を含むガスが吸入される吸入室と、吸入室から圧縮機構を介して圧縮された流体ガスが吐出される吐出室と、吸入室と吐出室とを仕切る仕切部材とを有している。ミスト状の潤滑油は、吐出室内で流体ガスから分離されて吐出室の下部に溜まるようになる。吐出室に溜まった潤滑油は、仕切部材に形成された潤滑油流路を通して戻される。
この場合、吐出室は吸入室よりも高圧状態であるので、潤滑油の粘性に対して潤滑油流路を十分細く形成することで、圧縮機は、吸入室側と吐出室側との間の圧力差を保っている(例えば、特許文献1を参照。)。
図5に例を示した。図において符号1は仕切部材であり、潤滑油流路は、仕切部材1を貫通する連通路2と連通路2に圧入される柱状部材3のどちらか一方の壁面(図では柱状部材3)に形成される螺旋溝4と、螺旋溝4と対向する他方の壁面5とによって形成されている。柱状部材3は、連通路2に対して締まり嵌め寸法で形成されており、圧入されることで仕切部材1の板厚内に保持されている。
特開2002−39067号公報(段落25−28,第1図、第3図)
しかし、従来の圧縮機においては、柱状部材3を連通路2に圧入する際に、螺旋溝4と相対的にこすれる壁面5にむしれが生じる場合があった。むしれとは、摺動摩擦面同士の間に生じる局部的な焼き付き現象によって、一方の面がえぐられ、その結果表面が粗くなること、またはその部分を指す。また、むしれによって生じた微小屑を摺動方向に引きずってできた傷をかじりとする。むしれにより発生する微小屑6は、図のように潤滑油の流れを阻害して潤滑油流路を詰まらせる可能性がある。
したがって、本発明の目的は、柱状部材を圧入して螺旋状の潤滑油流路を形成する際の微小屑の発生を防止することができる圧縮機および該圧縮機を備えた空気調和装置を提供することにある。
本発明においては上記の課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に記載の圧縮機は、流体ガスが外部から吸入される吸入室と、圧縮されて高圧となった前記流体ガスが吐出される吐出室と、前記吸入室と前記吐出室とを連通する連通路と、前記連通路内に設けられる油絞り手段とを備え、前記油絞り手段の周壁と前記連通路の内壁との間には、前記吐出室側から前記吸入室側に向けて徐々に断面積が大きくなる隙間が形成され、更に、前記周壁と該周壁が対向する前記連通路の内壁とのいずれか一方に、前記吐出室側から前記吸入室側に向けて螺旋溝が形成されていることを特徴とする。
むしれの発生原因の一つとして、圧入時に油絞り手段が倒れ、螺旋溝が対向する壁面をドリルのように削り取るということが考えられている。本発明によれば、螺旋溝の先端部が径方向内側に位置し、連通路の内壁との間に隙間が空いている状態であるから、連通路に触れず、むしれの発生が抑えられる。
具体的形状の例として、連通路を円筒とし、油絞り手段をテーパ状とする。油絞り手段の周壁全体をテーパ状としてもよいが、吐出室側をストレート形状としてもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の圧縮機において、前記連通路は、前記吐出室側に開口し前記油絞り手段が挿入される円筒穴と、該円筒穴に連続した流路として、一端が前記円筒穴の底面周縁の一部に開口するとともに他端が前記吸入室に開口する下流部とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、高圧の吐出室から吸入室側に圧力を受けても、円筒穴の底面がストッパとなり、油絞り手段の抜けを防止する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の圧縮機において、前記連通路の前記吐出室側開口縁と前記油絞り手段の前記吸入室側端部とのうち、少なくともいずれか一方に面取り加工が施されていることを特徴とする。
本発明によれば、面取り加工によって、油絞り手段を連通路に挿入する際のむしれが発生しにくくなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の圧縮機において、前記油絞り手段を構成する材質は、前記連通路を構成する材質よりも線膨張係数が大きいことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、流体ガスが外部から吸入される吸入室と、圧縮されて高圧となった前記流体ガスが吐出される吐出室と、前記吸入室と前記吐出室とを連通する連通路と、前記連通路内に設けられる油絞り手段とを備え、前記油絞り手段を構成する材質は、前記連通路を構成する材質よりも線膨張係数が大きいことを特徴とする。
これら発明によれば、油絞り手段を線膨張係数の大きい材料により形成することで、運転時に温度が上がると油絞り手段が抜けにくくなる。すなわち圧入時における油絞り手段の寸法は従来よりも小さくてよい。
請求項7に記載の発明は、冷媒と室内気との間で熱交換を行う室内熱交換器と、冷媒と室外気との間で熱交換を行う室外熱交換器と、冷媒を圧縮し吐出する圧縮機と、冷媒を減圧膨張させる膨張機構を備えた空気調和装置において、前記圧縮機は、請求項1から6のいずれかに記載の圧縮機であることを特徴とする。
本発明の空気調和装置においては、むしれの発生を抑えた圧縮機を採用することで潤滑油の流路の詰まりを防止して、空気調和装置の必要な個所に確実に潤滑油を供給することができる。
本発明においては以下の効果を得ることができる。
請求項1に記載の圧縮機によれば、むしれの発生を抑えることができるから、潤滑油の流路の詰まりを防ぐことができ、圧縮機内の潤滑を確実に行うことができる。
請求項2に記載の圧縮機によれば、円筒穴の底面がストッパとなり、油絞り手段が吐出室と吸入室との圧力差により吸入室側に抜けてしまうことを防止することができる。
請求項3に記載の圧縮機によれば、吐出室側開口と前記油絞り手段の前記吸入室側端部とのうち、少なくともいずれか一方に面取り加工が施されているから、圧入の際にむしれの発生を更に抑えることができる。
請求項4及び5に記載の圧縮機によれば、挿入時における油絞り手段の寸法を従来より小さくすることができるから、挿入時のむしれを防止することができる。
また、請求項6に記載の空気調和装置は、潤滑油の流路の詰まりを防止して、空気調和装置の必要な個所に確実に潤滑油を供給することができる。
本発明に係るスクロール圧縮機の実施形態を図面を用いて説明する。
まずスクロール圧縮機の全体構成について図1を用いて説明する。図において符号11はハウジングを示しており、このハウジング11は、カップ状に形成されたハウジング本体11aと、ハウジング本体11aの開口端側に固定された蓋板11bとで構成されている。
ハウジング11の内部には、固定スクロール12および旋回スクロール13からなるスクロール圧縮機構が配設されている。固定スクロール12は端板12aの一側面に渦巻き状の壁体12bが立設された構成となっている。旋回スクロール13は、固定スクロール12と同様に端板13aの一側面に渦巻き状の壁体13bが立設された構成となっており、特に壁体13bは固定スクロール12側の壁体12bと実質的に同一形状をなしている。
また、旋回スクロール13は固定スクロール12に対して相互に公転旋回半径だけ偏心しかつ180゜だけ位相をずらした状態で、壁体12b,13bどうしをかみ合わせて組み付けられており、蓋板11bと端板13aとの間に設けられた自転阻止機構15によって自転を阻止されつつ公転旋回運動可能に支持されている。
蓋板11bにはクランク16aを備える回転軸16が貫通され、軸受17a,主玉軸受17bを介して蓋板11bに回転自在に支持されている。
旋回スクロール13側の端板13aの他端面の中央にはボス18が突設されている。ボス18にはクランク16aの偏心部16bが軸受20およびドライブブッシュ19を介して回動自在に収容されており、旋回スクロール13は回転軸16を回転させることによって公転旋回運動するようになっている。また、ドライブブッシュ19には、旋回スクロール13に与えられたアンバランス量を打ち消すバランスウェイト21が取り付けられている。
また、ハウジング11の内部には、固定スクロール12の周囲に吸入室22が形成され、さらにハウジング本体11aの内底面と端板12aの他側面とに区画されて吐出室23が形成されている。吐出室23からはハウジング11に形成された吐出口27を経て流体ガス(冷媒)がハウジング11外へ送り出される。
固定スクロール12側の端板12aの中央には容積を漸次減少させながら中心部に移動してきた圧縮室Cから吐出室23に向けて高圧の流体ガスを導く吐出ポート25が設けられている。また、端板12aの他側面中央には、所定の大きさ以上の圧力が作用した場合にのみ吐出ポート25を開く吐出弁26が設けられている。
固定スクロール12および旋回スクロール13は、壁体12b、13bを互いに接触させることで複数の圧縮室Cを形成した状態で噛み合わせられている。
上記のように構成されたスクロール圧縮機においては、回転軸16を回転させ、旋回スクロール13を公転旋回運動させる。これにより、圧縮室Cはその容積を徐々に減少させつつ中央部に移動し、流体ガスが圧縮されて吐出ポート25から吐出される。
このスクロール型圧縮機構の動作によって、ミスト状の潤滑油を含む粒体ガスが不図示の吸入口から吸入室22へ流入し、圧縮室Cで圧縮されると吐出室23へ吐出されて吐出口27からハウジング外部へ吐出される。その結果、吐出室23は、吸入室22よりも高圧になり、その圧力の変化などによって吐出室23の内部でミスト状の潤滑油の一部が分離される。なお、図で重力が働く方向は下方であり、符号29は、冷媒から分離されて吐出室23の内部に溜まった潤滑油である。ここで、吐出室23と潤滑油29が貯留する部屋とは完全に仕切られておらず、容易に油が流れていくことは無い程度に仕切られている。
本圧縮機は、吐出室23の内部に溜まる潤滑油29を、吸入室22と吐出室23との差圧を利用して吸入室22へ戻す潤滑油流路30を有している。潤滑油流路30は、固定スクロール12の端板12aおよび壁体12bの下部を貫通して設けられており、吸入室22と吐出室23とを連通する連通路31と、連通路31に圧入される柱状部材(油絞り手段)32とから形成される。
なお、潤滑油流路30の上流側(潤滑油29側)には、フィルタ35aが設けられている。
潤滑油流路30の詳細を図2に示した。
連通路31は、吐出室23側に開口し柱状部材32が圧入される円筒穴33と、円筒穴33に連続した流路として、一端が前記円筒穴33の底面33aの縁部に開口するとともに他端が前記吸入室22に開口する下流部34とを有している。円筒穴33の中心軸線と下流部34の中心軸線とは偏心して配置され、また下流部34の径は円筒穴33の径よりも小さい。
円筒穴33は、端板12aの吐出室23側の面から吸入室22に向かって端板12aの途中まで延びている。また、円筒穴33の開口33bの縁は、面取り加工35が施されている。
柱状部材32は、円筒穴33の開口33bから底面33aにかけて収まる略円柱状であり、円筒穴33に対して締まり嵌め寸法で形成されている。柱状部材32の先端(吸入室22側端部)は、圧入時のむしれ防止のために面取り加工36が施されており、先端が円筒穴33の底面33aに当接している。
柱状部材32の周壁32aには、吐出室23側から前記吸入室22側に向けて一条の螺旋溝40が形成されている。螺旋溝40は、図3に示すように、溝断面が半円状である。また、柱状部材32は、螺旋溝40が形成された後にバレル処理やブラスト処理が施されることにより、螺旋溝40の両縁40aの角が取れて柱状部材32の周壁32aから螺旋溝40の内側にかけて丸くなだらかに形成される。
また、柱状部材32の先端側は、先端ほど細くなるテーパ状のテーパ部41となっている。本例においては、柱状部材32の長さを20mmとし、面取り加工36を含めたテーパ部41の長さを15mmとする。周壁32aの吐出室23側は円柱状のストレート部42となっている。またテーパ部41によって、円筒穴33の内壁33cと柱状部材32の周壁33aとの間には吸入室22に向けて徐々に流路面積が大きくなる隙間43が生ずる。隙間43のサイズは、吸入室22側端部で10μmとなっている。
また、本実施形態においては、柱状部材32の材質を、連通路31が形成される固定スクロール12の材質より線膨張係数の大きなものを採用する。
柱状部材32を円筒穴33に圧入する際は、まず、柱状部材32と円筒穴33の円筒面とに油を塗布する。次いで、円筒穴33の開口33bから、テーパ部41を先にして柱状部材32を圧入する。
この際、柱状部材32にテーパ部41が設けられていることによって、柱状部材32が圧入時に倒れても螺旋溝40の先端が円筒穴33の内壁33cと接触せず、むしれが発生しにくい。また、テーパ部41によって生ずる円筒穴33と柱状部材32との隙間43のサイズが十分小さいため、ストレート部42を円筒穴33に挿入する際には、倒れが発生してもその角度は小さく抑えられる(テーパ部41の周壁が円筒穴33の内壁33cに面で接触するため、むしれの発生無く倒れが抑えられる)。したがってストレート部42の螺旋溝40先端がむしれを生ずることも抑えられる。
また、螺旋溝40の両縁は、丸くなだらかであり、かつ円筒穴33の開口33bの縁に面取り加工35が施されているため、螺旋溝40の両縁40aと円筒穴33の開口33bの縁とが接触することによるむしれが生じにくい。また、塗布された油は、螺旋溝40の縁40aによってかき取られることなく柱状部材32の周壁32aと円筒穴33の内壁33cとを潤滑し、柱状部材32と円筒穴33との摩擦を軽減する。
圧縮機の運転時には、以下のように潤滑油が流れる。
吐出室23の下部に滞留した潤滑油29は、吐出室23と吸入室22との差圧により、潤滑油流路30を通って吸入室22側へ抜ける力を受ける。まず、潤滑油は柱状部材32の螺旋溝40の中に入り、螺旋溝40を吸入室22側に向けて流れる。
先端の面取り加工36において円筒穴33の内壁33cと柱状部材32との間に空間が広がり、潤滑油はこの空間を円周方向に流れ、円筒穴33の底面33aの縁に開口している下流部34に流れ込んで吸入室22に吐出される。
また、テーパ部41においては、柱状部材32の周壁32aと円筒穴33の内壁との間に隙間43が形成されているため、徐々に螺旋溝40を漏れだし、周壁32aの壁面伝いに流れ、下流部34に流れ込んで同様に吸入室22に吐出される。
上記のように構成される圧縮機では、円筒穴33に螺旋溝40が形成された柱状部材32を圧入することにより、流路断面積が小さくかつ限られた板厚内にこの板厚よりも流路が長い潤滑油流路を形成できる。すなわち、圧力損失の大きな潤滑油流路を容易に形成することができる。
また、柱状部材32にテーパ部41が設けられていることによって、柱状部材32が圧入時に倒れても螺旋溝40の先端が円筒穴33の内壁と接触せず、むしれが発生しにくい。
また、螺旋溝40の両縁40aは、柱状部材32の周壁32aから螺旋溝40の内側にかけて丸くなだらかに形成されている。したがって、柱状部材32の圧入中に螺旋溝40の縁が塗布された油をかき取られることを抑えることができるので、円筒穴33の内壁33cと柱状部材32の周壁32aとの間の摩擦が軽減される。また、柱状部材32の圧入中に螺旋溝40の両縁40aと円筒穴33の開口33bの縁との接触によってどちらかにむしれが生ずることを抑えることができる。
以上のように、本実施形態においてはむしれによる微小屑の発生が抑えられるので、螺旋溝40の内側に微小屑が溜まることによる潤滑油流路の油溜りを抑えることができる。
また、円筒穴33よりも径の小さな下流部34は、円筒穴33の中心軸線に対して偏心して位置しており、かつ円筒穴33の底面33a縁部において連通している。このため、柱状部材32の先端が円筒穴33の底面33aと接触することによって、挿入された柱状部材32が吸入室22側へ抜けることを抑えることができる。また、潤滑油は面取り加工36周囲または隙間43を通って下流部34へ抜け、吸入室22に戻ることができる。
さらに、柱状部材32の材質として固定スクロール12より線膨張係数の大きなものを採用しているため、運転時に温度が上がると柱状部材32はより高い強度で円筒穴32に締結される。したがって従来よりも圧入時における柱状部材32の寸法を小さくすることができるから、これによっても圧入時のむしれを防止することができる。
さらにまた、このような圧縮機を備えた空気調和装置として、冷媒と室内気との間で熱交換を行う室内熱交換器と、冷媒と室外気との間で熱交換を行う室外熱交換器と、冷媒を減圧膨張させる膨張機構と、さらに冷媒を圧縮し吐出する圧縮機として本例の圧縮機を備えた空気調和装置とすることができる。これにより、潤滑油の流路の詰まりを防止して、空気調和装置の必要な個所に確実に潤滑油を供給することができる。
なお、上記の例では柱状部材32の周壁32aに螺旋溝40を設けたが、このかわりに周壁32aに対向する円筒穴33の内壁33cに同様の螺旋溝を設けてもよい。この場合を図4に示した。本例の柱状部材32’は、図2の柱状部材32と比較して螺旋溝40は設けられておらず、円筒穴33の内壁33cに螺旋溝50が設けられている。
本変形例においても、柱状部材32’が圧入時に倒れても螺旋溝50と接触せず、むしれの発生を抑えることができる。
また、上記の例では柱状部材32の先端に面取り加工36を施したが、これは必ずしも必要ではない。上記のように、テーパ部41においては、柱状部材32の周壁32aと円筒穴33の内壁33cとの間に隙間43が形成されているため、この隙間43を流路として潤滑油は下流部34に流れ込むことができるからである。
また、上記のように柱状部材32の材質として連通路31を構成する部材の材質より線膨張係数が大きいものを採用することは、上記本実施形態の柱状部材32に限るものではない。例えば全体がストレートな円柱形状である従来形状の柱状部材に適用してもよい。
さらにまた、螺旋溝40の両縁を丸くなだらかに形成するための手段は、バレル処理やサンドブラスト処理に限定されるものではなく、例えば面取り加工やショットブラスト処理などを用いてもよい。また、柱状部材32は、先端が円筒穴33の底面33aに接触されるまで圧入されなくてもよく、間に若干の隙間を有していてもよい。
また、上記実施形態では円筒穴33および柱状部材32の断面形状は円形であるが、円形以外にも例えば断面が多角形であってもよい。
さらに、本実施形態ではスクロール圧縮機に本発明を適用した例を示したが、本発明が適用されるものは圧縮機であればよく、スクロール圧縮機に限定されないのは言うまでもない。
本発明の実施形態として示した横置き型スクロール圧縮機の全体構成を示す断面図である。 同スクロール圧縮機が備える潤滑油流路の断面図である。 同潤滑油流路の柱状部材に設けられた螺旋溝を拡大した断面図である。 同潤滑油流路の変形例について示した断面図である。 従来の圧縮機において、潤滑油流路を拡大して示した断面図である。
符号の説明
11 ハウジング
12 固定スクロール
12a 端板
12b 壁体
13 旋回スクロール
13a 端板
13b 壁体
17b 主玉軸受
22 吸入室
23 吐出室
30 潤滑油流路
31 連通路
32、32′ 柱状部材(油絞り手段)
32a 周壁
33 円筒穴
33c 内壁
34 下流部
40 螺旋溝
41 テーパ部
42 ストレート部
50 螺旋溝

Claims (6)

  1. 流体ガスが外部から吸入される吸入室と、圧縮されて高圧となった前記流体ガスが吐出される吐出室と、
    前記吸入室と前記吐出室とを連通する連通路と、
    前記連通路内に設けられる油絞り手段とを備え、
    前記油絞り手段の周壁と前記連通路の内壁との間には、前記吐出室側から前記吸入室側に向けて徐々に断面積が大きくなる隙間が形成され、
    更に、前記周壁と該周壁が対向する前記連通路の内壁とのいずれか一方に、前記吐出室側から前記吸入室側に向けて螺旋溝が形成されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記連通路は、前記吐出室側に開口し前記油絞り手段が挿入される円筒穴と、該円筒穴に連続した流路として、一端が前記円筒穴の底面周縁の一部に開口するとともに他端が前記吸入室に開口する下流部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記連通路の前記吐出室側開口縁と前記油絞り手段の前記吸入室側端部とのうち、少なくともいずれか一方に面取り加工が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 前記油絞り手段を構成する材質は、前記連通路を構成する材質よりも線膨張係数が大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の圧縮機。
  5. 流体ガスが外部から吸入される吸入室と、圧縮されて高圧となった前記流体ガスが吐出される吐出室と、
    前記吸入室と前記吐出室とを連通する連通路と、
    前記連通路内に設けられる油絞り手段とを備え、
    前記油絞り手段を構成する材質は、前記連通路を構成する材質よりも線膨張係数が大きいことを特徴とする圧縮機。
  6. 冷媒と室内気との間で熱交換を行う室内熱交換器と、冷媒と室外気との間で熱交換を行う室外熱交換器と、冷媒を圧縮し吐出する圧縮機と、冷媒を減圧膨張させる膨張機構を備えた空気調和装置において、
    前記圧縮機は、請求項1から5のいずれかに記載の圧縮機であることを特徴とする空気調和装置。
JP2004050317A 2004-02-25 2004-02-25 圧縮機及び空気調和装置 Pending JP2005240646A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004050317A JP2005240646A (ja) 2004-02-25 2004-02-25 圧縮機及び空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004050317A JP2005240646A (ja) 2004-02-25 2004-02-25 圧縮機及び空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005240646A true JP2005240646A (ja) 2005-09-08

Family

ID=35022653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004050317A Pending JP2005240646A (ja) 2004-02-25 2004-02-25 圧縮機及び空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005240646A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006348760A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 圧縮機
JP2007139568A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Techno Morioka Kk Uvチャンバ及びtoc監視装置
CN103899537A (zh) * 2012-12-26 2014-07-02 株式会社丰田自动织机 涡旋式压缩机
CN106499620A (zh) * 2015-09-08 2017-03-15 株式会社万都 液压制动系统的脉动阻尼设备
US11193487B2 (en) 2018-08-30 2021-12-07 Hanon Systems Spiral compressor with oil recirculation unit

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006348760A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 圧縮機
JP4611129B2 (ja) * 2005-06-13 2011-01-12 三菱重工業株式会社 圧縮機
JP2007139568A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Techno Morioka Kk Uvチャンバ及びtoc監視装置
CN103899537A (zh) * 2012-12-26 2014-07-02 株式会社丰田自动织机 涡旋式压缩机
CN103899537B (zh) * 2012-12-26 2017-04-12 株式会社丰田自动织机 涡旋式压缩机
KR101742610B1 (ko) * 2012-12-26 2017-06-01 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 스크롤 압축기
US10132316B2 (en) 2012-12-26 2018-11-20 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Scroll compressor
CN106499620A (zh) * 2015-09-08 2017-03-15 株式会社万都 液压制动系统的脉动阻尼设备
US10011254B2 (en) 2015-09-08 2018-07-03 Mando Corporation Pulsation damping device of hydraulic brake system
CN106499620B (zh) * 2015-09-08 2019-04-23 株式会社万都 液压制动系统的脉动阻尼设备
US11193487B2 (en) 2018-08-30 2021-12-07 Hanon Systems Spiral compressor with oil recirculation unit
DE102019101855B4 (de) 2018-08-30 2023-10-12 Hanon Systems Spiralverdichter mit Ölrückführeinheit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3199753B1 (en) Scroll compressor
KR101484728B1 (ko) 스크롤 압축기
CN111133197B (zh) 涡旋式压缩机
JP6554926B2 (ja) スクロール圧縮機
EP0933532A2 (en) Vane-type fluid machine
JP2003232285A (ja) スクロール型圧縮機
JP2007085297A (ja) スクロール圧縮機
JP2005240646A (ja) 圧縮機及び空気調和装置
EP1300593A2 (en) Vane compressor
JP2006241982A (ja) 圧縮機
JP2005240676A (ja) 圧縮機および空気調和装置
JPS6140481A (ja) スクロ−ル型圧縮装置
JP2008267150A (ja) 流体機械
JP2004052675A (ja) 気体圧縮機
JP2004316592A (ja) スクロール圧縮機
JP2005127250A (ja) 圧縮機
JP2006241993A (ja) スクロール型圧縮機
JP4790757B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2009127517A (ja) 密閉型圧縮機
JP6488893B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2019056336A (ja) スクロール型流体機械
JP2004190509A (ja) 気体圧縮機
JP4726914B2 (ja) スクロール流体機械
JP7186055B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2005240584A (ja) 横置き型スクロール圧縮機および空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20061120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02