JP2005240401A - シールド掘削機の移動装置およびその移動方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シールド掘削機20の移動に使用する移動装置10であって、前記シールド掘削機20の下方に固定する架台40と、前記シールド掘削機20に固定して、伸縮作用により前記架台40と前記シールド掘削機20を上下移動させるジャッキアップ装置50と、を具備したことを特徴とする、シールド掘削機の移動装置10である。
【選択図】図1
Description
<1>作業床にグリスを塗布すると、床が滑り易く危険である。またグリス、ボールベアリング、チルタンク、コロなどを使用する場合、床に異物や凹凸があると移動の障害となる。
<2>従来の移動方法では、移動方向および移動距離の制御が難しいため、わずかな移動が困難である。このため、余分な場所を設けた広い作業スペースが必要となる。
<3>移動装置の設置、撤去作業が大掛かりであり、またジャッキの盛り替えが多いなど移動作業が困難である。
<1>本発明は、シールド掘削機を水平移動装置の上に載置して移動させる構成であるため、床が滑るなどの危険は伴わず、また支持面の上に異物や凹凸があっても移動の障害となることは少ない。
<2>シールド掘削機の移動は、水平移動装置によって距離および方向を任意に決定できるので、わずかな距離でも確実に移動させることができる。このため、狭い作業スペースでも安全かつ正確に移動が行える。
<3>水平移動装置のスライド機構の摩擦抵抗は、支持面との摩擦抵抗より小さいため、スライドに伴って水平移動装置が動くことはない。そのため、水平移動装置を支持面にアンカー等で固定する必要がなく、設置や撤去を簡単に行うことができる。
本発明に係るシールド掘削機の移動装置10は、図1に示すように、シールド掘削機20を載置して、水平方向および上下方向の少なくとも何れかに移動を行う装置である。
シールド掘削機の移動装置10は、シールド掘削機20の下に固定する架台40と、シールド掘削機20に設置して伸縮作用により架台40とシールド掘削機20を上下移動させるジャッキアップ装置50と、架台40の下に配置してスライド機構によりシールド掘削機20を水平方向に移動させる水平移動装置60とより構成している。
以下、本発明を構成する各部について詳述する。
架台40は、横置きに配置したシールド掘削機20を載置する台で、シールド掘削機20の下に固定する。架台40は、たとえばシールド掘削機20の軸に対して略垂直な方向に、一定間隔で配置した複数の部材からなる台41と、台41の上部に掛け渡して敷設した二本の支持部42とから構成できる(図1)。この二本の支持部42の間にシールド掘削機20を配置して固定する。
架台40は、シールド掘削機20の転動および上下左右への移動に伴う慣性力に耐え得る構造とし、たとえばH型鋼で構成したものが使用できる。
ジャッキアップ装置50は、上下方向に伸縮して架台40およびシールド掘削機20を上下移動する装置である(図1)。ジャッキアップ装置50は、シールド掘削機20に固定する支持部51と、伸縮可能なジャッキ52とより構成し、横置きにしたシールド掘削機20下面の前後左右に固定して、ジャッキ52の伸縮作用によりシールド掘削機20を平行に上下移動する。ジャッキ52の伸長によって先端が支持面30に当接し、シールド掘削機20を押し上げる構成になっている。
ジャッキアップ装置50の配置は任意であって、たとえば図1のように重量の大きいシールド掘削機20の中胴部には、二基並設しても良い。
水平移動装置60は、架台40を介して上部に載置したシールド掘削機20を水平移動する装置である。水平移動装置60は、同一平面上(水平方向)での移動であれば、シールド掘削機20を横スライド若しくは回転スライドさせることができる。
水平移動装置60は、図2に示すように、たとえば架台40を載置するスライディングシップ61と、スライディングシップ61の滑走面であるレール62と、スライディングシップ61の移動手段であるジャッキ63とより構成し、スライディングシップ61をジャッキ63でスライドする構成である。
短縮機構の場合、ジャッキ63の短縮作用により、スライディングシップ61がジャッキ63側に引き寄せられる構成となる。そのため、スライディングシップ61とジャッキ63との離隔した間は、たとえばPC鋼線64で連結する。
一方、伸長機構の場合、スライディングシップ61がジャッキ63から離れるように移動するため、特に両者の間に連結部材を設ける必要はない。
次に、シールド掘削機の移動装置10を用いてシールド掘削機20を移動する方法について、図面を参照しながら説明する。
トンネルAから抜け出てきたシールド掘削機20をそのまま前進させて、架台40の上に積載し、両者を固定する。シールド掘削機20の積載途中で架台40が動き出さないように、立坑の壁などを利用して架台40を固定しておく。シールド掘削機20を積載した後、シールド掘削機20のテール部より後方のスクリューコンベア及び機内デッキを撤去し、シールド掘削機20の外面にジャッキアップ装置50を設置する。本例では、シールド掘削機20の中胴部付近に左右それぞれ二基づつのジャッキアップ装置50、50を設置し、さらに前胴部付近に左右一基づつのジャッキアップ装置50を固定する。
架台40の固定を解放した後、シールド掘削機20を横方向へスライドさせる。水平移動装置60のジャッキ63を同時に短縮し、スライディングシップ61をレール62に沿って移動させる。ジャッキ63が短縮すると、架台40と共にシールド掘削機20は横方向(トンネルA⇒トンネルB)に移動し、ジャッキ63が短縮した分だけ移動する。移動には、デジタル荷重・変位計を使用し、ジャッキ63の荷重とストローク及び移動量とを同時に比較計測しながらジャッキ63操作を行うと良い。
トンネルAから出てきたシールド掘削機20を用いて、並行するトンネルBを新たに構築するには、シールド掘削機20の向きを180度回転させる必要がある。そこで、次に架台40を回転して、シールド掘削機20の向きを変更する(図4)。
回転させた後、シールド掘削機20を発進トンネルBの予定位置まで横移動する(図3)。横移動は、先述した横スライドの方法でおこなう。
嵩上げ材80をさらに積上げる場合、新たに配置する嵩上げ材80は、先に配置した嵩上げ材80に対して90°回転させた状態、つまり井桁状に配置してゆき、安定性を保持しつつ上方へ移動させる。
以上の方法を所要の回数だけ繰り返し行う。
シールド掘削機20がトンネルBの入口付近まで移動したら、架台40を再び立坑の壁などに固定して、架台40の上からシールド掘削機20を発進させる。掘進の際には、ジャッキアップ装置50や架台40はシールド掘削機20から取り外して行う。
本発明では、従来のように摩擦係数の小さいグリス、若しくはコロなどを利用して移動させるのではなく、水平移動装置60を用いてシールド掘削機20の移動を行うものである。この移動原理は、水平移動装置60を構成するレール62の底面と支持面30との摩擦抵抗より、レール62とスライディングシップ61との摩擦抵抗すなわち摩擦係数を小さく設定してあるため、スライディングシップ61の移動時に、その作用反力によってレール62を動かすことなくスライディングシップ61を移動できるものである。そのため、特に水平移動装置60を支持面30に固定する必要がないから、設置、移動、撤去を簡単に行うことができという効果と、また支持面30全面が常に綺麗な状態になくても、水平移動装置60と支持面30との接触面のみが汚れのない状態で当接していれば、問題なく移動することができるものである。
20・・・シールド掘削機
30・・・支持面
40・・・架台
50・・・ジャッキアップ装置
60・・・水平移動装置
61・・・スライディングシップ
62・・・レール
63・・・ジャッキ
65・・・ターンテーブル
Claims (5)
- シールド掘削機の移動に使用する移動装置であって、
前記シールド掘削機の下方に固定する架台と、
前記シールド掘削機に固定して、伸縮作用により前記架台と前記シールド掘削機を上下移動させるジャッキアップ装置と、を具備したことを特徴とする、
シールド掘削機の移動装置。
- シールド掘削機の移動に使用する移動装置であって、
前記シールド掘削機の下方に固定する架台と、
前記シールド掘削機に固定して、伸縮作用により前記架台と前記シールド掘削機を上下移動させるジャッキアップ装置と、
前記架台の下に設置して、スライド機構により前記架台と前記シールド掘削機を水平方向に移動させる水平移動装置と、を具備しており、
前記ジャッキアップ装置を伸長することにより前記水平移動装置を所定の位置に移動させ、水平移動装置のスライド機構により前記シールド掘削機の水平移動を行うことを特徴とした、
シールド掘削機の移動装置。
- 請求項2に記載のシールド掘削機の移動装置において、
前記水平移動装置を、前記架台を載置するスライディングシップと、前記スライディングシップの走行路であるレールと、前記スライディングシップの移動手段であるジャッキと、から構成し、
前記スライディングシップと前記レールとの摩擦抵抗を、前記レールとレールの支持面との摩擦抵抗より小さく設定したことを特徴とする、
シールド掘削機の移動装置。
- 請求項3に記載のシールド掘削機の移動装置において、
前記スライディングシップの上部に回転式のターンテーブルを設置して、
前記ターンテーブルの上に前記架台を載置することを特徴とした、
シールド掘削機の移動装置。
- 請求項4に記載したシールド掘削機の移動装置を用いて、シールド掘削機を回転移動する方法において、
前記水平移動装置を、回転移動の中心点から一定の距離をおいた円周上の2点間をスライドするように配置して、
前記水平移動装置のスライド機構により、前記ターンテーブルを回転させながら前記架台および前記シールド掘削機を水平移動する第一工程と、
前記ジャッキアップ装置を伸長して、前記水平移動装置を前記円周上の移動方向に移動する第二工程とからなり、
前記第一工程と前記第二工程とを所要の回数だけ繰り返し行って、前記シールド掘削機を回転移動することを特徴とした、
シールド掘削機の移動方法。
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JP2009079411A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Asai:Kk | 重量物の走行又は回転方法 |
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