JP2005239525A - 水蒸気改質装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトで軽量、且つ効率の良い自己酸化内部加熱型の水蒸気改質装置を提供する。
【解決手段】 自己酸化内部加熱型の水蒸気改質装置1は、反応室10と、反応室10の内部に配置した水蒸気改質触媒と酸化触媒を混合した混合触媒層17と、反応室10の外部から混合触媒層17中に延長する酸素含有気体の供給管40を備えている。そして供給管40の混合触媒層17中に延長した部分に酸素含有気体を噴出するノズル部41が設けられ、該ノズル部41は供給管40より直径の大きい多孔性の管状体42を有し、該管状体42の孔42aから酸素含有気体が混合触媒層17中に噴出するようになっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原料ガスを水蒸気と酸素の存在下に自己酸化すると共に水蒸気改質を行って水素リッチな改質ガスを生成する自己酸化内部加熱型の水蒸気改質装置に関する。
メタン等の炭化水素、メタノール等の脂肪族アルコール類、或いはジメチルエーテル等のエーテル類などの原料ガスと水蒸気の混合物(以下、原料−水蒸気混合物という)を水蒸気改質触媒の存在下に水蒸気改質し、水素リッチな改質ガスを生成する水蒸気改質装置が従来から知られている。
水蒸気改質装置で得られる水素リッチな改質ガスは、例えば燃料電池の燃料として好適に利用される。水蒸気改質装置は水蒸気改質反応に必要な熱量の供給形態から分類すると外部加熱型と内部加熱型がある。そしてメタンを原料ガスとして使用した場合の水蒸気改質の反応式はCH4 +2H2 O→CO 2+4H2 で示すことができ、好ましい改質反応温度 は700〜750℃の範囲である。
前者の外部加熱型は、バーナー等で発生した燃焼ガスで水蒸気改質装置の壁面を外部から加熱し、その壁を通して内部の反応室に改質反応に必要な熱を供給するものである。内部加熱型は水蒸気改質装置における原料−水蒸気混合物の供給側(上流側)に部分酸化触媒層を装備し、該部分酸化触媒層で発生した熱を用いて下流側に配置した水蒸気改質触媒層を改質反応温度まで加熱する方式を採用している。
前記部分酸化反応はCH4 + 1/2・O2 →CO+2H2 で示すことができ、好ましい部分酸化反応の温度は250℃以上の範囲である。そして加熱により改質反応温度に昇温した水蒸気改質触媒層で原料ガスを水蒸気と反応させて水素リッチな改質ガスを生成する。内部加熱型の改良型として自己酸化内部加熱型の改質装置が特許文献1に提案されている。さらに、酸素含有ガスの熱交換を水蒸気改質装置の内部で行う方法が特許文献2で提案されている。
特開2001−192201号公報 特開2001−80904号公報
特許文献1には酸化反応による発熱と水蒸気改質反応を、酸化触媒と水蒸気改質触媒を混合した混合触媒層で同時並行的に行うことが記載されている。すなわち酸化による発熱層と水蒸気改質による吸熱反応層を共存させている。
図3は特許文献1に提案された水蒸気改質装置における改質手段の模式的な断面図である。水蒸気改質装置1は外筒2と内筒3を有し、外筒2と内筒3の間に第1反応室4を設け、内筒3の内側に第2反応室5を設ける。内筒3は伝熱性を有する隔壁3aとして機能し、第2反応室5から第1反応室4への熱伝達を容易にしている。
第1反応室4の下部に供給部6を設け上部に排出部7を設ける。また第2反応室5の上部に前記排出部7に連通する供給部8を設け下部に排出部9を設ける。第1反応室4と第2反応室5の下部には気体流通性を有する多孔性の仕切板11を配置し、さらに第2の反応室5の中間部には同様な仕切板12、13を配置する。
第1反応室4では仕切板11の上に水蒸気改質触媒層14を形成する。第2反応室5では仕切板11と12の間に低温シフト触媒層15を形成し、仕切板12と13の間に高温シフト触媒層16を形成し、さらに仕切板13の上に水蒸気触媒と酸化触媒を混合した混合触媒層17を形成する。
第1反応室4の供給部6は原料−水蒸気混合物を供給する配管21に連通する。第2反応室5の供給部8に酸素含有ガス(通常は空気)を噴出する酸素含有ガス噴出部22を配置し、第2反応室5の排出部9に改質ガスを排出する配管23を連通する。配管23は熱交換器24を経て図示しない燃料電池等の負荷設備に接続し、空気圧縮機等の酸素含有ガス供給源に接続した配管25が熱交換器24を経て前記酸素含有ガス噴出部22に連通する。
配管21から第1反応室4の供給部6に供給した原料−水蒸気混合物は、伝熱性の隔壁3aを介して第2反応室5からの伝熱により昇温した水蒸気改質触媒層14を通過する間に、含まれる原料ガスの一部が水蒸気改質して水素リッチな改質ガスを生成する。水蒸気改質触媒層14から排出部7に流出した改質ガスおよび未反応の原料−水蒸気混合物は、第2反応室5の供給部8を経て混合触媒層17に流入する。その際、熱交換器24で加熱された酸素含有ガスが配管25を経て酸素含有ガス噴出部22から噴出し、原料ガスの一部がその酸素により酸化反応する。酸化反応は発熱反応であり、その熱エネルギーにより混合触媒層17部分が加熱されて水蒸気改質反応に必要な温度(700℃程度)まで昇温する。
原料−水蒸気混合物に含まれる原料ガスが混合触媒層17で水蒸気改質され、生成した水素リッチな改質ガスは下流側の高温シフト触媒層16および低温シフト触媒層15に順に通過し、そこで僅かに残留する一酸化炭素がCO変成反応により水素に転換する。低温シフト触媒層15の改質ガスは配管23に流出し、前記のように熱交換器23で酸素含有ガスと熱交換して冷却され、図示しない負荷設備に供給される。
図4は特許文献2で提案された熱交換方法を説明する模式的なプロセスロー図である。水蒸気改質装置1は水蒸気改質触媒と酸化触媒を混合した混合触媒層30と、シフト触媒層31と、それらの中間に設けたマニホールド部32と、マニホールド部32に配置した第1加熱部33および第2加熱部34を有する。
第1加熱部33には配管35から供給される酸素含有ガスが通過し、そこで加熱された酸素含有ガスは配管36から流出する。第2加熱部34には配管36から供給される原料−水蒸気混合物が通過し、そこで加熱された原料−水蒸気混合物は配管37から流出する。配管37に前記配管36が合流し、加熱された原料−水蒸気混合物及び酸素含有ガスが混合触媒層30に流入し、そこで原料ガスの一部が酸素と反応して酸化熱を発生する。
上記酸化熱により前記触媒層30は水蒸気改質反応に必要な温度に昇温し、残りの原料ガスがそこで水蒸気改質する。高温の改質ガスは次にマニホールド部33を通過してシフト触媒層31に流入し、そこでCO変成反応により僅かに残留する一酸化炭素を水素に変換し、配管38に流出して負荷設備に供給される。
高温の改質ガスはマニホールド部33を通過する際に、第1加熱部33で酸素含有ガスと熱交換して冷却し、第2加熱部34で原料−水蒸気混合物と熱交換して冷却する。
このように構成すると、改質ガスと酸素含有ガスの熱交換が水蒸気改質装置1の内部で行われるので熱損失が小さくなる。そしてマニホールド部32からシフト触媒層31に流入する改質ガスは前記熱交換により温度低下するので、シフト触媒層31の温度上昇を防止でき、CO変成反応の効率を高めることができる。
しかし、図3の水蒸気改質装置1では、それと別体の熱交換器24を設ける必要があるのでシステムが複雑化し、重量および占有容積またはスペースが大きくなる。特に改質装置が車両搭載型とされる場合には、そのような重量や占有容積の増大はできるだけ避ける必要がある。
また図4の水蒸気改質装置1では、中間部に設けたマニホールド部(空間部)に酸素含有ガスと熱交換する熱交換部を配置する方式であるため熱効率向上に限界があり、短い時間で改質ガスの熱交換を完了させるには、熱交換部の容量をかなり大きくする必要がある。また水蒸気改質装置1の周囲に複数の配管が配置されるので、改質手段の寸法および重量もそれに応じて大きくなり、特に車両搭載用の水蒸気改質装置では改善の必要性がある。そこで本発明は、これら従来の水蒸気改質装置における問題を解決することを課題とし、そのための新しい水蒸気改質装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、原料ガスを酸素の存在下に自己酸化すると共に水蒸気改質して水素リッチな改質ガスを生成する自己酸化内部加熱型の水蒸気改質装置である。本装置は反応室と、反応室の内部に配置した水蒸気改質触媒と酸化触媒を混合した混合触媒層と、反応室の外部から混合触媒層中に延長する酸素含有気体の供給管を備えている。そして前記供給管は混合触媒層中に延長した部分に酸素含有気体を噴出するノズル部を設け、該ノズル部は供給管より直径が拡大した多孔性の管状体を有し、該管状体の各孔から酸素含有気体が混合触媒層中に噴出するように構成したことを特徴とする(請求項1)。
上記水蒸気改質装置において、前記ノズル部は前記供給管の先端部に取付けた直径の拡大された多孔性の管状キャップにより構成することができる(請求項2)。
上記いずれかの改質装置において、前記供給管は、その内部を流れる酸素含有気体と混合触媒層17を流れる原料−水蒸気混合物(および改質ガス)の流れが互いに向流となるように反応室に配置することができる。
前記のように本発明の水蒸気改質装置は、酸素含有気体の供給管を混合触媒層中に延長して配置しているので、比較的直径の小さい供給管であっても原料−水蒸気混合物(および改質ガス)との熱交換のための伝熱面積を十分に確保でき、酸素含有気体の温度を効率よく昇温することができる。また水蒸気改質装置の周りに配管を引き回すこともないので、寸法が小さく軽量な水蒸気改質装置を構成することができる。
さらに本発明の水蒸気改質装置は、前記ノズル部を供給管より直径が拡大した多孔性の管状体で形成しているので、ノズル部に分散した多数の孔から酸素含有気体を混合触媒層中に均一に噴出させることができる。そのため仮に混合触媒の粒子で一部の孔が閉塞された場合でも、残りの多数の孔から混合触媒層への酸素含有気体が十分に噴出し、且つ全体としての配流も実質的に乱されない。従って小さい反応スペース内であっても混合触媒層による高い反応効率を長時間維持できる。
上記水蒸気改質装置において、前記のようにノズル部を前記供給管の先端部に取付けた直径の拡大された多孔性の管状キャップで構成する場合には、より高い強度のノズル部を容易に、且つ安価に構成できる。
さらに上記水蒸気改質装置において、前記のように酸素含有気体の供給管を、酸素含有気体と原料−水蒸気混合物(および改質ガス)が互いに向流となるように配置した場合は、高い熱効率で熱交換させることができ、結果としてこの面からも寸法が小さく軽量な水蒸気改質装置を構成することができる。
次に図面により本発明の最良の形態を説明する。図1は本発明に係る水蒸気改質装置の模式的な断面図である。本実施形態の水蒸気改質装置1は外筒2と内筒3を有し、外筒2と内筒3の間に第1反応室4を設け、内筒3の内側に第2反応室5を設ける。そして第2反応室5が本発明における前記ノズル部を配置するための反応室10を構成する。内筒3の下部は伝熱性の高い隔壁3aで構成して第2反応室5のシフト触媒層から第1反応室4の伝熱部および水蒸気改質触媒層への熱伝達を容易にし、上部は伝熱性の低い隔壁3bで構成して第2反応室5の混合触媒層の周囲への伝熱を抑制している。
第1反応室4の下部に供給部6を設け上部に排出部7を設ける。第2反応室5の上部に前記排出部7に連通する供給部8を設け下部に排出部9を設ける。また第1反応室4と第2反応室5の下部には気体流通性を有する多孔性の仕切板11を配置し、第2反応室5の下部寄りの中間部には同様な仕切板12を配置する。さらに、第1反応室4と第2反応室5の中間部には仕切板13が配置され、第2反応室5の上部寄りの中間部には仕切板13aが配置される。
第1反応室4における仕切板11と13の間に伝熱部14aを形成し、仕切り板13の上に水蒸気改質触媒層14を形成する。また第2反応室5における仕切板11と12の間に低温シフト触媒層15を形成し、仕切板12と13の間に高温シフト触媒層16を形成し、仕切板13と13aの間に伝熱層17aを形成し、さらに仕切板13aの上に水蒸気触媒と酸化触媒を混合した混合触媒層17を形成する。
第1反応室4の供給部6は原料−水蒸気混合物を供給する配管21に連通し、第2反応室5の排出部9に改質ガスを排出する配管23を連通する。なお配管23は図示しない燃料電池等の負荷設備に接続される。
筒状に形成した第2反応室5の中心部を貫通するように酸素含有気体の供給管40が配置され、その上端付近にノズル部41が設けられる。なお供給管40は第2反応室5の下部(底部)から外部に延長し、図示しない空気圧縮機等の酸素含有気体供給源に接続される。
図2は図1におけるノズル部41の拡大図である。ノズル部41は供給管40より直径の大きい多孔性の管状体42で形成されている。管状体42は例えば、パンチングメタル、金網などを有底の筒状に形成した図示のような管状キャップ43を作成し、その管状キャップ43を供給管40の上端部外周に溶接等により連結して構成することができる。
そして供給管40から供給される空気等の酸素含有気体は、供給管40の上端部に形成した複数の流通孔40aを経て矢印のように管状体42に設けた多数の孔42aから混合触媒層17中に分散流として均一に噴出する。このノズル部41は、供給管40の上端部と管状キャップが二重構造になっているので、ノズル部41の強度を向上することができる。
ノズル部41は上記以外の形態であってもよい。例えば前記管状キャップ43の開口縁部の内径を供給管40の外径に嵌入できる程度まで絞り加工し、供給管40の上端部を開口してその縁部分に前記管状キャップ43を嵌入し、溶接等で固定することによりノズル部41を構成することができる。なおその場合には供給管40の上端部には流通孔40aを設けない。また供給管40の上端を開口せずに該近傍の直径を拡大し、その拡大した周壁に口径の小さい多数の孔を分散して設けたノズル部41でもよい。
第1反応室4の水蒸気改質触媒層14を構成する水蒸気改質触媒は、例えば特開2001−192201号公報に開示されている改質反応触媒と同様なもので構成できるが、その中でもNiO−SiO2 ・Al2 3 などのNi系改質反応触媒が望ましい。またWS2 −SiO2 ・Al2 3 やNiS−WS2 ・SiO2 ・Al2 3 などの改質反応触媒も使用できる。
第2反応室5の混合触媒層47の主要成分である水蒸気改質触媒は、前記第1反応室4の水蒸気改質触媒と同様なものを使用できる。この水蒸気改質触媒の使用量は原料−水蒸気混合物が混合触媒層17を通過する間に水蒸気改質反応が完了するに十分な値とされるが、その値は使用する原料ガスの種類により変化するので最適な範囲を実験等により決定する。
混合触媒層47に均一に分散される酸化触媒は、原料ー水蒸気混合物中の原料ガスの一部を酸化により発熱し、混合触媒層47を水蒸気改質反応に必要な温度に昇温するものであり、例えば白金(Pt)やパラジウム(Pd)を使用することができる。水蒸気改質触媒に対する酸化触媒の混合割合は、水蒸気改質すべき原料ガスの種類に応じて1〜15%程度の範囲で選択する。例えば原料ガスとしてメタンを使用する場合は5%±2%程度、メタノールの場合は2%±1%程度の混合割合とすることが望ましい。
高温シフト触媒層16や低温シフト触媒層15を構成するシフト触媒としては、CuO−ZnO2 、Fe2 3 、Fe3 4 または酸化銅の混合物等を使用することができる。しかし700℃以上で反応を行う場合にはCr2 3 を使用することが望ましい。
第1反応室4の伝熱部14aは、高温シフト触媒層16および低温シフト触媒層16の熱を第1反応室4の原料−水蒸気混合物に効率よく伝熱するために設けられる。また第2反応室5の伝熱部17aは、混合触媒層17から流出する高温の改質ガスの熱を第1反応室4に形成した水蒸気改質触媒層4に効率よく伝熱するために設けられる。なお、これら伝熱部14aまたは17aを構成する伝熱材としては、伝熱性のよい金属粒子やセラミック粒子などを使用できる。
次に上記水蒸気改質装置1により原料−水蒸気混合物の改質反応について説明する。 配管21からの原料−水蒸気混合物は第1反応室4の供給部6に供給され、伝熱部14aを通過する間に加熱されて昇温し水蒸気改質触媒層14に流入する。水蒸気改質触媒層14に流入した原料−水蒸気混合物は第2反応室5の伝熱部17aからの伝熱で加熱されて更に昇温し、水蒸気改質触媒層14を通過する間に原料ガスの一部が水蒸気改質されて水素リッチな改質ガスに変換する。そして生成した改質ガスと残りの原料−水蒸気混合物が排出部7から流出し、第2反応室5の供給部8を経て混合触媒層17に流入する。
混合触媒層17には前記供給管40の酸素含有気体がノズル部41より噴出する。そして前記供給部8から流入した原料ガスの一部が混合触媒を構成する酸化触媒の作用により前記酸素含有気体と反応して酸化し、その酸化熱により混合触媒層17の平均温度を改質反応温度、例えば650℃〜750℃程度、標準的には700℃前後の温度に昇温する。なお供給管40から供給される酸素含有気体の流量は図示しない流量調整弁等で調整される。
混合触媒層17の平均温度を上記のような範囲に維持するには、例えば混合触媒層17を通過する改質ガスのSV値(Space Velocity)を、使用する触媒機能の要求仕様に合わせることによって実現できる。その際、水蒸気改質反応に昇温させるために必要な酸素量と、その酸素を完全に反応させるための酸化触媒量が共に最小になるように設定することが望ましい。実験によれば、水蒸気改質反応のための改質触媒に対するSV値は5000程度,部分酸化反応のための酸化触媒に対するSV値は100,000程度とすることが好ましいことが分かっている。
改質反応温度に維持された混合触媒層17を原料−水蒸気混合物が通過する間に、含まれている原料ガスは混合触媒を構成する水蒸気改質触媒の作用により水蒸気改質されて水素リッチな改質ガスに変換する。この改質ガスは混合触媒層17から流出して下流側の伝熱部17aを経て高温シフト触媒層16中に流出し、そこで改質ガスはシフト反応により含まれている一酸化炭素のかなりの部分が水素に変換する。すなわち改質ガスに残存する水蒸気と一酸化炭素がシフト触媒の存在下に水素と炭酸ガスにシフト変換して水素を生成する。
次いで改質ガスは高温シフト触媒層16からその下流側の低温シフト触媒層15に流入し、そこで残存する一酸化炭素が変換されてさらに水素が生成する。このように2段階のシフト反応を行うことにより一酸化炭素がより一層低減して水素に変換される。COが極めて微量なレベルまで低減された改質ガスは、配管23から図示しない燃料電池等の負荷設備に供給される。
本発明の自己酸化内部加熱型の水蒸気改質装置は、燃料電池等の負荷設備に水素リッチな改質ガスを供給するために利用できる。
本発明に係る水蒸気改質装置を示す模式的な断面図。 図1におけるノズル部41の拡大断面図。 従来の水蒸気改質装置の1例を示す模式的な断面図。 従来の水蒸気改質装置の他の例を示す模式的な断面図。
符号の説明
1 水蒸気改質装置
2 外筒
3 内筒
3a,3b 隔壁
4 第1反応室
5 第2反応室
6 供給部
7 排出部
8 供給部
9 排出部
10 反応室
11〜13a 仕切板
14 水蒸気改質触媒層
14a 伝熱部
15 低温シフト触媒層
16 高温シフト触媒層
17 混合触媒層
17a 伝熱部
21 配管
22 酸素含有ガス噴出部
23 配管
24 熱交換器
25 配管
30 混合触媒層
31 シフト触媒層
32 マニホールド部
33 第1加熱部
34 第2加熱部
35〜38 配管
40 供給管
40a 流通孔
41 ノズル部
42 管状体
42a 孔
43 管状キャップ

Claims (3)

  1. 原料ガスを酸素の存在下に自己酸化すると共に水蒸気改質して水素リッチな改質ガスを生成する自己酸化内部加熱型の水蒸気改質装置において、
    前記水蒸気改質装置1は反応室(10)と、反応室(10)の内部に配置した水蒸気改質触媒と酸化触媒を混合した混合触媒層(17)と、反応室(10)の外部から混合触媒層(17)中に延長する酸素含有気体の供給管(40)を備え、
    前記供給管(40)の混合触媒層(17)中に延長した部分に酸素含有気体を噴出するノズル部(41)を設け、該ノズル部(41)は供給管(40)より直径の大きい多孔性の管状体(42)を有し、該管状体(42)の各孔(42a) から酸素含有気体が混合触媒層(17)中に噴出するように構成したことを特徴とする水蒸気改質装置。
  2. 請求項1において、前記ノズル部(41)は前記供給管(40)の先端部に取付けた直径の拡大された多孔性の管状キャップ(43)により構成したことを特徴とする水蒸気改質装置。
  3. 請求項1または2において、前記供給管(40)は、その内部に流れる酸素含有気体と混合触媒層(17)を流れる原料−水蒸気混合物(および改質ガス)の流れが互いに向流となるように前記反応室(10)に配置したことを特徴とする水蒸気改質装置。
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