JP2005239486A - Co変成器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 安定した状態で効果的に反応熱を除去し、さらに、シフト触媒との反応を効率よく行なうことができるCO変成器の提供を目的とする。
【解決手段】 改質器3により生成された改質ガスをシフト触媒20のもとで反応させて、改質ガスに含まれるCOガスを水性反応によりCO2ガスとH2ガスに変成するCO変成器2であって、改質ガスの供給口25及び排出口26が設けられ、シフト触媒20の充填された容器本体と、この容器本体に設けられた冷却管5と、を備え、冷却管5を流動する冷却水を、120℃〜220℃の沸騰液とした構成としてある。
【選択図】 図2
【解決手段】 改質器3により生成された改質ガスをシフト触媒20のもとで反応させて、改質ガスに含まれるCOガスを水性反応によりCO2ガスとH2ガスに変成するCO変成器2であって、改質ガスの供給口25及び排出口26が設けられ、シフト触媒20の充填された容器本体と、この容器本体に設けられた冷却管5と、を備え、冷却管5を流動する冷却水を、120℃〜220℃の沸騰液とした構成としてある。
【選択図】 図2
Description
本発明は、燃料電池に使用されるCO変成器に関し、シフト触媒が充填された容器本体に設けられた冷却管の冷却剤を沸騰液とすることにより、効率よくCOガスを水性反応によりCO2ガスとH2ガスに生成することの可能なCO変成器に関する。
燃料電池は、水を電気分解するのとは逆に、改質ガス燃料から水素ガスを生成し、この水素ガスと酸素を化学反応させて、この化学反応の際に発生する電気と熱(温水)を利用する電池である。
上記燃料電池は、改質ガス燃料として、ナフサ、灯油等の石油系燃料や都市ガス等の原燃料と水蒸気とを混合したガス状の燃料が使用され、この改質ガス燃料を改質触媒とともに加熱することにより水素リッチな改質ガスを生成している。
上記燃料電池は、改質ガス燃料として、ナフサ、灯油等の石油系燃料や都市ガス等の原燃料と水蒸気とを混合したガス状の燃料が使用され、この改質ガス燃料を改質触媒とともに加熱することにより水素リッチな改質ガスを生成している。
また、改質器によって生成された改質ガスは、水素リッチなガスではあるがCO成分が含まれているので、CO変成器によって、水性反応によりCOガスをCO2ガスとH2ガスに変成したり(CO+H2O→CO2+H2)、選択酸化器によってCOガスをCO2ガスに選択的に酸化させて(2CO+O2→2CO2)、COガスの除去が行なわれる。
上記CO変成器は、容器本体にシフト触媒が充填されており、改質ガスをシフト触媒と反応させることにより、COガスをCO2ガスとH2ガスに変成する。この変成反応は発熱反応であるため、反応熱を冷却除去する必要があり、適正な温度に冷却することにより、効率よくCOガスを除去することができる。
このため、冷却方式に特徴のある様々なCO変成器等が提案されている。
上記CO変成器は、容器本体にシフト触媒が充填されており、改質ガスをシフト触媒と反応させることにより、COガスをCO2ガスとH2ガスに変成する。この変成反応は発熱反応であるため、反応熱を冷却除去する必要があり、適正な温度に冷却することにより、効率よくCOガスを除去することができる。
このため、冷却方式に特徴のある様々なCO変成器等が提案されている。
たとえば、特許文献1には、改質ガスを供給する装置本体内に、改質ガスと接触して改質ガス中のCOを除去するCO除去触媒を充填し、CO除去反応にともなう反応熱を冷却除去する冷却管内に、気液平衡状態の混相流冷媒を沸騰・混相領域が存在する状態で流動させる冷却手段を付設した燃料電池用CO除去装置の技術が開示されている。
特開2002−298893号公報 (請求項1,2,3、図1,2)
ところで、CO変成装置の下流にあるCO除去装置においては、一般的に、冷却管内の液体は、部分的に蒸発し、沸騰・混層領域が存在する。このように、沸騰・混層領域が存在すると、液体が気化する際の気化潜熱を利用して、CO除去反応の反応熱を効果的に冷却除去することができる。
しかしながら、CO変成の反応温度は、化学平衡的には低い方がCO濃度を低減できるが、反応速度的には温度が低くなると、平衡まで反応が進まないといった問題があり、使用する触媒に対して最適な反応温度(約200℃〜300℃)に維持する必要があった。
また、一般的に、燃料電池用CO変成器の冷却液として水が用いられるが、常圧の水の沸点は100℃であり、水の沸騰液を冷却液として使うと、冷やす側と冷やされる側の温度差が大きいため、冷却液に近い位置にある触媒と離れた位置にある触媒との間に温度差が生じ、この冷却むらによる変成反応の転化不良の問題があった。
したがって、水を蒸気の状態とし、この蒸気で冷却を行なう方式が通常用いられるが、蒸気による冷却は、伝熱面積を多く必要とし、さらに、温度制御が難しいといった問題があった。
また、一般的に、燃料電池用CO変成器の冷却液として水が用いられるが、常圧の水の沸点は100℃であり、水の沸騰液を冷却液として使うと、冷やす側と冷やされる側の温度差が大きいため、冷却液に近い位置にある触媒と離れた位置にある触媒との間に温度差が生じ、この冷却むらによる変成反応の転化不良の問題があった。
したがって、水を蒸気の状態とし、この蒸気で冷却を行なう方式が通常用いられるが、蒸気による冷却は、伝熱面積を多く必要とし、さらに、温度制御が難しいといった問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべく、安定した状態で効果的に反応熱を除去し、さらに、シフト触媒との反応を効率よく行なうことができるCO変成器の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のCO変成器は、改質器により生成された改質ガスをシフト触媒のもとで反応させて、前記改質ガスに含まれるCOガスを水性反応によりCO2ガスとH2ガスに変成するCO変成器であって、前記改質ガスの供給口及び排出口が設けられ、前記シフト触媒の充填された容器本体と、この容器本体に設けられた冷却管と、を備え、前記冷却管の内部を流動する冷却剤を、120℃〜220℃の沸騰液とした構成としてある。
このように、冷却剤の使用状態における沸点を120℃〜220℃とし、使用状態において冷却管内で沸騰する沸騰液とすることにより、シフト触媒との反応を効率よく行なうことができ、H2ガスへの変成効率を向上させることができる。また、沸騰液は、沸騰しきらないまでは温度が一定であり、さらに、熱伝達係数も非沸騰液に比べて大きいので、安定した状態で効果的に反応熱を除去することができる。
このように、冷却剤の使用状態における沸点を120℃〜220℃とし、使用状態において冷却管内で沸騰する沸騰液とすることにより、シフト触媒との反応を効率よく行なうことができ、H2ガスへの変成効率を向上させることができる。また、沸騰液は、沸騰しきらないまでは温度が一定であり、さらに、熱伝達係数も非沸騰液に比べて大きいので、安定した状態で効果的に反応熱を除去することができる。
また、本発明のCO変成器は、前記容器本体を二重円筒とし、該二重円筒における外筒部の上方から下方に向かって改質ガスを流し、さらに、前記外筒部の下方から上方に向かって前記冷却管をらせん状に設け、この冷却管内に前記冷却剤を流す構成としてある。
このようにすると、冷却管の全表面を伝熱面として利用することができるので、冷却効率を向上させることができる。また、CO変成器を縦型かつ小型化された構造とすることができ、さらに、冷却管をらせん状に設けることにより、伝熱面積を大きくすることができ、冷却性能を高めることができる。
このようにすると、冷却管の全表面を伝熱面として利用することができるので、冷却効率を向上させることができる。また、CO変成器を縦型かつ小型化された構造とすることができ、さらに、冷却管をらせん状に設けることにより、伝熱面積を大きくすることができ、冷却性能を高めることができる。
また、本発明のCO変成器は、前記冷却管を、前記容器本体の下部及び/又は上部において、半径方向に多重かつ垂直方向に多段重ねに設けた構成としてある。
このようにすると、下部に設けた多重冷却管によって、冷却剤の温度を所定の温度まで上昇させることができ、また、上部に設けた多重冷却管によって、供給された改質ガスを変成反応に適する温度まで冷却することができる。そして、冷却管の中段部が位置する領域において、改質ガスを効率よく変成反応させることができる。
このようにすると、下部に設けた多重冷却管によって、冷却剤の温度を所定の温度まで上昇させることができ、また、上部に設けた多重冷却管によって、供給された改質ガスを変成反応に適する温度まで冷却することができる。そして、冷却管の中段部が位置する領域において、改質ガスを効率よく変成反応させることができる。
また、本発明のCO変成器は、前記冷却剤を水とし、この水を、前記改質ガスを生成するための水蒸気として利用する構成としてある。
このようにすると、冷却水を加熱し水蒸気として利用できるので、熱を有効利用することができ、熱効率を向上させることができるとともに、改質器をも含めた改質装置の小型化を図ることができる。
このようにすると、冷却水を加熱し水蒸気として利用できるので、熱を有効利用することができ、熱効率を向上させることができるとともに、改質器をも含めた改質装置の小型化を図ることができる。
また、本発明のCO変成器は、前記冷却剤の圧力を制御することにより、冷却温度を制御する構成としてある。
このようにすると、冷却剤の温度は、沸点として一義的に決まるので、起動時及び連続運転時において、反応温度を最適化することができ、変成効率を向上させることができる。
このようにすると、冷却剤の温度は、沸点として一義的に決まるので、起動時及び連続運転時において、反応温度を最適化することができ、変成効率を向上させることができる。
本発明におけるCO変成器によれば、冷却管を流れる冷却水を120℃〜220℃の沸騰液とすることにより、シフト触媒の温度を約200℃〜250℃の範囲で制御することができるので、効率よくCOガスを水性反応によりCO2ガスとH2ガスに変成反応させることができる。
また、冷却水の沸騰蒸発域で冷却を行なうことにより、熱伝達性能が向上するので、冷却管の伝熱面積を小さくすることができる。さらに、沸騰しきらないまでは温度が一定となるので、冷却水(沸騰液)の温度が安定し、シフト触媒の温度を精度よく制御することができ、シフト触媒を効率よく使用することができる。
また、冷却水の沸騰蒸発域で冷却を行なうことにより、熱伝達性能が向上するので、冷却管の伝熱面積を小さくすることができる。さらに、沸騰しきらないまでは温度が一定となるので、冷却水(沸騰液)の温度が安定し、シフト触媒の温度を精度よく制御することができ、シフト触媒を効率よく使用することができる。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態にかかるCO変成器のシステム構成図を示している。
同図において、CO変成器2は、縦型の改質装置1として、改質器3とユニット化されている。
なお、本実施形態の改質装置1は、改質器3の下方にCO変成器2を設けた縦型構造としてあり、小型化されかつ優れた熱効率を発揮する構成としてあるが、CO変成器2は縦型に限定されるものではなく、たとえば、改質器3の外周にCO変成器2を同心円状に設けた同心円型構造としてもよい。
図1は、本発明の第一実施形態にかかるCO変成器のシステム構成図を示している。
同図において、CO変成器2は、縦型の改質装置1として、改質器3とユニット化されている。
なお、本実施形態の改質装置1は、改質器3の下方にCO変成器2を設けた縦型構造としてあり、小型化されかつ優れた熱効率を発揮する構成としてあるが、CO変成器2は縦型に限定されるものではなく、たとえば、改質器3の外周にCO変成器2を同心円状に設けた同心円型構造としてもよい。
このCO変成器2は、改質器3によって生成された改質ガスが供給され、改質ガス中のCOガスと水蒸気をシフト触媒と反応させることによりCO2ガスとH2ガスに変成する。また、上記CO変成反応は発熱反応であることから、発生した反応熱を冷却除去するために、CO変成器2には、冷却管5(図2参照)が設けられており、この冷却管5には冷却剤として水が供給されている。
さらに、冷却剤として供給された水は、反応熱を吸収した後、水蒸気の状態で、混合ノズル4に供給される。混合ノズル4に供給された水蒸気は、原燃料と混合された後、改質燃料ガスとして改質器3に供給される。このようにすると、CO変成器2に冷却剤として供給された水を加熱し水蒸気として利用でき、熱を有効利用することができるので、システム全体としての熱効率を向上させることができるとともに、改質器3をも含めた改質装置1の小型化を図ることができる。
さらに、冷却剤として供給された水は、反応熱を吸収した後、水蒸気の状態で、混合ノズル4に供給される。混合ノズル4に供給された水蒸気は、原燃料と混合された後、改質燃料ガスとして改質器3に供給される。このようにすると、CO変成器2に冷却剤として供給された水を加熱し水蒸気として利用でき、熱を有効利用することができるので、システム全体としての熱効率を向上させることができるとともに、改質器3をも含めた改質装置1の小型化を図ることができる。
また、改質器3は、バーナ31を燃焼させることにより発生する高温の燃焼排ガスにより加熱され、内部にあらかじめ充填された改質触媒と改質燃料ガスを反応させることにより、水素リッチな改質ガスを生成し、この改質ガスをCO変成器2に供給する。
図2は、本発明の第一実施形態にかかるCO変成器の概略図であり、(a)は上面図であり、(b)はA−A断面図を示している。
CO変成器2は、円筒状の外胴21,内胴22,及び,上蓋23,下蓋24からなる二重円筒容器(容器本体)と、上記反応熱を除去する冷却管5とからなっている。ここで、外胴21と内胴22によって、外筒部を形成しており、この外筒部を改質ガスが流れる。冷却管5は、この外筒部に内にらせん状に設けてある。また、上蓋23と下蓋24は外筒部に対応した円環状としてあり、上蓋23には、改質器3からの改質ガスの供給口25が設けられ、下蓋24には水素ガスの排出口26が設けられている。
なお、排出口26から排出されるH2ガスは、改質器3において改質されたH2ガスと、CO変成器2において変成されたH2ガスであるが、これらのH2ガスとともに、反応しきれなかったCOガスが排出口26から排出される。このような場合、たとえば、CO変成器2の下流側にさらに選択酸化器(図示せず)を設けて、微量のCOガスをCO2ガスに選択的に酸化させてCOガスをさらに除去してもよい。
CO変成器2は、円筒状の外胴21,内胴22,及び,上蓋23,下蓋24からなる二重円筒容器(容器本体)と、上記反応熱を除去する冷却管5とからなっている。ここで、外胴21と内胴22によって、外筒部を形成しており、この外筒部を改質ガスが流れる。冷却管5は、この外筒部に内にらせん状に設けてある。また、上蓋23と下蓋24は外筒部に対応した円環状としてあり、上蓋23には、改質器3からの改質ガスの供給口25が設けられ、下蓋24には水素ガスの排出口26が設けられている。
なお、排出口26から排出されるH2ガスは、改質器3において改質されたH2ガスと、CO変成器2において変成されたH2ガスであるが、これらのH2ガスとともに、反応しきれなかったCOガスが排出口26から排出される。このような場合、たとえば、CO変成器2の下流側にさらに選択酸化器(図示せず)を設けて、微量のCOガスをCO2ガスに選択的に酸化させてCOガスをさらに除去してもよい。
CO変成器2は、上記外筒部の上部及び下部に、空隙27が形成された状態で、網状又は多孔質の偏流防止板28が対向して配設してある。また、これら偏流防止板28で仕切られた領域には、シフト触媒20が充填されている。
この偏流防止板28は、粒状のシフト触媒20が散らばらないように集合させるともに、空隙27により整流された改質ガスを、周方向にほぼ均一に通過させる分散板として機能する。このようにすると、一箇所に設けられた供給口25から供給された改質ガスは、周方向にほぼ均一な状態で、上方の偏流防止板28を通過してシフト触媒20に供給され、同様に周方向にほぼ均一な状態で、下方の偏流防止板28を通過するので、シフト触媒20を周方向に偏ることなく全体的に使用することができる。
この偏流防止板28は、粒状のシフト触媒20が散らばらないように集合させるともに、空隙27により整流された改質ガスを、周方向にほぼ均一に通過させる分散板として機能する。このようにすると、一箇所に設けられた供給口25から供給された改質ガスは、周方向にほぼ均一な状態で、上方の偏流防止板28を通過してシフト触媒20に供給され、同様に周方向にほぼ均一な状態で、下方の偏流防止板28を通過するので、シフト触媒20を周方向に偏ることなく全体的に使用することができる。
また、CO変成器2は、外筒部内に設けた冷却管5が、上下二つの偏流防止板28で仕切られた領域において、シフト触媒20と接触している。このようにすると、冷却管5の全表面を伝熱面として利用することができるので、冷却効率を向上させることができる。なお、冷却管5を外筒部内に設けた構造に限定されるものではなく、たとえば、熱伝達効率は低下するが、外筒部の外部に外胴21又は内胴22と接触するように冷却管5を設ける構造とすることもできる。
さらに、冷却管5は、CO変成触媒20が充填された領域において、らせん状に形成されているので、冷却管5の伝熱面積が広くなり、冷却性能を高めることができる。
さらに、冷却管5は、CO変成触媒20が充填された領域において、らせん状に形成されているので、冷却管5の伝熱面積が広くなり、冷却性能を高めることができる。
また、CO変成器2は、二重円筒容器の外筒部に、改質ガスを上方から下方に向かって流し、冷却管5に下方から上方に向かって冷却剤としての水を流す構成としてあるので、上方に改質器3が設けられたCO変成器2を、縦型かつ小型化された構造とすることができ、また、改質装置1としても小型化を図ることができる。
ここで、好ましくは、下部配管51をたとえば半径方向に二重かつ二段重ね構造とし、冷却水をこの配管51を通過させることにより、約120℃〜220℃の沸騰液に昇温させるとよい。このようにすると、下部配管51の上方に位置する配管52及び上部配管53の冷却水が、約120℃〜220℃の沸騰液となり、シフト触媒20の温度を約200℃〜250℃の範囲で制御することができるので、効率よくCOガスをCO2ガスとH2ガスに変成反応させることができる。また、CO変成器出口温度を十分に下げることができるので、従来のように冷却器を用いずとも、下流にCO選択酸化機を接続することができる。
また、上記沸騰液は、沸騰・混相領域が存在するあいだは温度が一定となる。これにより、冷却水量を増やしても、蒸発沸騰域のΔT(配管52の冷却側(外面)と被冷却側(内面)の温度差)は一定であるため、シフト触媒20が冷えすぎて、平衡まで反応が進まないといった不具合を防止することができ、シフト触媒20の充填量を必要最小限の量にすることができる。
また、沸騰蒸発域の熱伝達係数は、気化潜熱を利用することによって非沸騰蒸発域より数倍も大きいので、熱交換に要する伝熱面積を小さく抑えることができる。これにより、冷却管5のらせん巻き数を少なくでき、さらに、冷却管5の全長を短くすることができるので、CO変成器2を簡単かつ廉価に製作することができる。
なお、配管51を上記構造とすることにより、CO変成器2の外部に冷却水を昇温させるための予熱手段等を設けなくてもすむので、小型化及び製造費のコストダウンを図ることができる。
なお、配管51を上記構造とすることにより、CO変成器2の外部に冷却水を昇温させるための予熱手段等を設けなくてもすむので、小型化及び製造費のコストダウンを図ることができる。
また、好ましくは、上部配管53をたとえば半径向に二重かつ三段重ね構造とし、この領域を改質ガスが通過することにより、改質ガスを変成反応に最適な約200℃〜250℃の範囲に冷却するとよい。このようにすると、シフト触媒20の中段部(配管52が位置する領域)は、最適反応温度に維持されるので、改質ガスを効率よく変成反応させることができる。
さらに、上部配管53によって、内部を流れる沸騰液を完全に蒸発させて水蒸気とすることができるので、この水蒸気をそのまま混合ノズル4に供給することができ、別個に蒸発手段等を設けなくてもすむので、構造を単純化することができる。
さらに、上部配管53によって、内部を流れる沸騰液を完全に蒸発させて水蒸気とすることができるので、この水蒸気をそのまま混合ノズル4に供給することができ、別個に蒸発手段等を設けなくてもすむので、構造を単純化することができる。
次に、上記構成のCO変成器2の動作について説明する。
CO変成器2は、冷却管5に下方から冷却水が供給され、この冷却水は、配管51を通過するときに加熱されて、約120℃〜220℃の沸騰液となり、この状態で配管52に流動する。
そして、約120℃〜220℃の沸騰液が流動する配管52は、改質ガス及びシフト触媒20の温度を約200℃〜250℃の範囲で制御するので、CO変成器2は、配管52が位置する領域において、特に効率よくCOガスをH2ガスに変成反応させることができる。
さらに、上記沸騰液は、気化潜熱を利用して、改質ガス及びシフト触媒20を冷却するので、非沸騰液を用いて冷却するより、効率よく冷却することができる。
CO変成器2は、冷却管5に下方から冷却水が供給され、この冷却水は、配管51を通過するときに加熱されて、約120℃〜220℃の沸騰液となり、この状態で配管52に流動する。
そして、約120℃〜220℃の沸騰液が流動する配管52は、改質ガス及びシフト触媒20の温度を約200℃〜250℃の範囲で制御するので、CO変成器2は、配管52が位置する領域において、特に効率よくCOガスをH2ガスに変成反応させることができる。
さらに、上記沸騰液は、気化潜熱を利用して、改質ガス及びシフト触媒20を冷却するので、非沸騰液を用いて冷却するより、効率よく冷却することができる。
また、配管53を流動する沸騰液は、改質器3から供給される高温の改質ガスを最適反応温度まで冷却する。このようにすると、配管52の位置する領域において、改質ガスとシフト触媒20を最適な状態で変成反応させることができ、かつ、発生する反応熱は、配管52の沸騰液によって冷却除去されるので、安定した状態で効率よく変成反応を行うことができる。
このように、上述したCO変成器2によれば、安定した状態で効果的に反応熱を除去することができ、さらに、冷却剤の温度を約120℃〜220℃とすることにより、シフト触媒との反応を効率よく行なうことができ、H2ガスへの変成効率を向上させることができる。
[第二実施形態]
図3は、本発明の第二実施形態にかかるCO変成器のシステム構成図を示している。
同図において、CO変成器2aは、供給される冷却水の圧力を制御する圧力調整手段として、調圧弁6,圧力検知器7及びこの調圧弁6を制御する制御部60を備えており、冷却水の圧力を制御することにより、冷却温度を制御する構成としてある。
図3は、本発明の第二実施形態にかかるCO変成器のシステム構成図を示している。
同図において、CO変成器2aは、供給される冷却水の圧力を制御する圧力調整手段として、調圧弁6,圧力検知器7及びこの調圧弁6を制御する制御部60を備えており、冷却水の圧力を制御することにより、冷却温度を制御する構成としてある。
制御部60は、改質装置1が起動されると、あらかじめ設定された時間だけ調圧弁6を制御して、冷却水の圧力を定常運転圧力より低い圧力に維持する。このようにすると、冷却水の沸点が低くなり、二段に設けられた配管51のうち上段の配管51において、沸騰液の状態となるので、変成反応を最適な状態で行なう領域を広げることができ、COガスを多く含む起動直後の改質ガスに対して、H2ガスをより効率よく生成することができる。
なお、改質装置1にとっては、各部の温度が安定するまでの間、負荷を低減した状態で運転することができるので、より短時間で安定した運転状態に入ることができる。
なお、改質装置1にとっては、各部の温度が安定するまでの間、負荷を低減した状態で運転することができるので、より短時間で安定した運転状態に入ることができる。
次に、あらかじめ設定された時間が経過すると、制御部60は、調圧弁6を制御して、冷却水の圧力を高くし定常運転圧力とする。このようにすると、各部の温度が安定しているので、第一実施形態において説明した安定した運転を継続的に行なうことができる。
なお、制御部60は、起動後の時間に応じて調圧弁6を制御する構成としてあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、CO変成器2に供給される改質ガスの温度等に応じて、調圧弁6を制御してもよい。
また、調圧弁6を設けて圧力を調整する構成に限定されるものではなく、たとえば、オリフィス(図示せず)又は混合ノズル4の差圧を調整することにより、冷却管5における冷却水の圧力を調整する構成としてもよい。
なお、制御部60は、起動後の時間に応じて調圧弁6を制御する構成としてあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、CO変成器2に供給される改質ガスの温度等に応じて、調圧弁6を制御してもよい。
また、調圧弁6を設けて圧力を調整する構成に限定されるものではなく、たとえば、オリフィス(図示せず)又は混合ノズル4の差圧を調整することにより、冷却管5における冷却水の圧力を調整する構成としてもよい。
このように、本実施形態にかかるCO変成器2aによれば、たとえば、起動時及び連続運転時において、反応温度を最適化することができ、CO変成効率をより向上させることができる。
以上、本発明の改質器について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る改質器は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
たとえば、冷却管の冷却剤は、水に限定されるものではなく、たとえば、加圧下において約120℃〜220℃で沸騰する冷媒であればよく、揮発系有機物等を使用することもできる。
また、本発明のCO変成器は、改質装置としてユニット化される場合に限定されるものではなく、たとえば、改質装置から独立した状態で燃料電池に使用されてもよい。
たとえば、冷却管の冷却剤は、水に限定されるものではなく、たとえば、加圧下において約120℃〜220℃で沸騰する冷媒であればよく、揮発系有機物等を使用することもできる。
また、本発明のCO変成器は、改質装置としてユニット化される場合に限定されるものではなく、たとえば、改質装置から独立した状態で燃料電池に使用されてもよい。
また、上記CO変成器2は、冷却剤を下方から上方に向かって流し、改質ガスを上方から下方に向かって流す構成としてあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、冷却剤を上方から下方に向かって流し、改質ガスを下方から上方に向かって流す構成としてもよい。さらに、冷却剤と改質ガスを上方又は下方に向かって同じ方向に流す構成としてもよい。
本発明のCO変成器は、触媒としてシフト触媒を用い、反応ガスとして改質ガスを用いる場合に限定されるものではなく、たとえば、所定の温度で触媒を用いて化学反応を行なう冷却手段付き反応装置としても、本発明を適用することが可能である。
1 改質装置
2,2a CO変成器
3 改質器
4 混合ノズル
5 冷却管
6 調圧弁
7 圧力検知器
20 シフト触媒
21 外胴
22 内胴
23 上蓋
24 下蓋
25 供給口
26 排出口
27 空隙
28 偏流防止板
31 バーナ
51,52,53 配管
60 制御部
2,2a CO変成器
3 改質器
4 混合ノズル
5 冷却管
6 調圧弁
7 圧力検知器
20 シフト触媒
21 外胴
22 内胴
23 上蓋
24 下蓋
25 供給口
26 排出口
27 空隙
28 偏流防止板
31 バーナ
51,52,53 配管
60 制御部
Claims (5)
- 改質器により生成された改質ガスをシフト触媒のもとで反応させて、前記改質ガスに含まれるCOガスを水性反応によりCO2ガスとH2ガスに変成するCO変成器であって、
前記改質ガスの供給口及び排出口が設けられ、前記シフト触媒の充填された容器本体と、
この容器本体に設けられた冷却管と、
を備え、
前記冷却管の内部を流動する冷却剤を、120℃〜220℃の沸騰液としたことを特徴とするCO変成器。 - 前記容器本体を二重円筒とし、該二重円筒における外筒部の上方から下方に向かって改質ガスを流し、さらに、前記外筒部の下方から上方に向かって前記冷却管をらせん状に設け、この冷却管内に前記冷却剤を流すことを特徴とする請求項1記載のCO変成器。
- 前記冷却管を、前記容器本体の下部及び/又は上部において、半径方向に多重かつ垂直方向に多段重ねに設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のCO変成器。
- 前記冷却剤を水とし、この水を、前記改質ガスを生成するための水蒸気として利用することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のCO変成器。
- 前記冷却剤の圧力を制御することにより、冷却温度を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のCO変成器。
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- 2004-02-26 JP JP2004051815A patent/JP2005239486A/ja active Pending
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