JP2005239424A - シート押さえ部材およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート押さえ部材およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成によって、シート押さえ板における円滑な搬送性および耐久性を容易かつ大幅に向上させることを可能とする。
【解決手段】 排紙ローラ22を通して排出されるシート状記録媒体に接触摺動してシート状記録媒体を下方側に押え込むシート押さえ板25を、可撓性弾性部材からなるシート片25aを略対称形状に折り曲げて互いに重ね合わせるようにして形成し、そのシート押さえ板25の接触摺動部を折り曲げ部25bによって湾曲R形状となるように構成し、シート状記録媒体に対する良好な摺動性および耐摩耗性を得るとともに、カール部分に対して安定した押さえ作用を得る適宜の剛性を得るよう構成したもの。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成されたシート状記録媒体の排紙部に、排紙ローラから排出されるシート状記録媒体を下方側に押え込むように配置したシート押さえ部材およびそれを備えた画像形成装置に関する。
一般に、複写機、ファクシミリ、あるいはプリンタなどのような電子写真方式を採用した各種画像形成装置においては、潜像担持体(感光ドラム)上に形成されたトナー画像が、記録紙などのシート状記録媒体上に転写され定着が行われた後に、そのトナー画像を形成されたシート状記録媒体が、排紙部に設けられた排紙ローラの回転駆動作用によって排紙トレイ上に排出搬送されるようになっている。この排紙ローラは、通常、駆動側のローラに対して従動側のローラを接触配置させたローラ対構造になされており、そのようなローラ対構造によってシート状記録媒体を挟持しながら、ローラ同士の接触位置における共通接線方向に向かってシート状記録媒体を移動させる構成になされている(例えば、下記特許文献1および特許文献2参照)。
ここで定着装置から送り出された記録紙などのシート状記録媒体は、定着時における加熱作用などによって紙幅方向の両端部分が一方側に湾曲したカール状態となることがある。そして、そのようにカール状態となったシート状記録媒体が排紙ローラを通過して排紙トレイ上に積載されていくに従って、それらの積載されたシート状記録媒体のカール部分が、排紙ローラに徐々に近づいて次に排出されるシート状記録媒体の先端部分と衝突してしまうことがある。その結果、積載済みのシート状記録媒体が排出方向に押されて、シート状記録媒体の積層体の整列状態が乱されたり、シート状記録媒体が排紙トレイから落下してしまうなどのような種々の積載不良が発生することがある。
このようにカールが発生する理由について説明しておくと、プリンタなどに設けられている定着装置では、ヒータによって内側から加熱される定着フィルムと当該定着フィルムに対向する位置に配置される加圧ローラとにより形成されるニップ間において、未定着状態のトナー像を保持したシート状記録媒体に対してヒータからの熱と加圧ローラによる圧力とを付加しながら挟持搬送することで、そのシート状記録媒体上に形成されているトナー像を永久画像化する構成が採用されている。ところが、熱容量の小さい定着フィルムと熱容量の大きい加圧ローラとの間でシート状記録媒体に与えられる温度に差が生じることによって、定着プロセス後におけるシート状記録媒体には両端部分に波打ちカール(以下、トイカールと呼ぶ。)が形成されてしまうことがある。このようなトイカールは、B5〜A3サイズ紙のあらゆるサイズ紙で発生し、排紙されるシート状記録媒体の断面が曲線となってコシが強くなる傾向となる。そして特に、B4,LDR,A3等、搬送方向の寸法が大きいシート状記録媒体の場合には、排出された後に排紙トレイ上で座屈しなくなる傾向が発生し、シート状記録媒体の全体が積載面にならわずに積載されてしまうことが多くなる。
一方、電子写真方式の複写機やページプリンタ、あるいは非接触式印字方式のインクジェットプリンタ等の各種画像形成装置では、近年、ハイプロダクティビティと小スペースとを同時に実現する要請がますます強くなってきており、それに伴って印字後のシート状記録媒体は、積載トレイなどの積載面に高速で排出されるようになって来ている。その結果、シート状記録媒体の排出時における慣性力は増加する傾向にあり、排紙部から遠方に積載されやすくなっているとともに、より多くの用紙積載量を確保するために排紙口と積載面との距離を大きく確保する傾向になって来ていることから、排出されるシート状記録媒体の積載面に対する落下位置が大きく変動することが多くなっており、シート状記録媒体の積載整列性は総じて悪化する傾向にある。
このようなことから従来から、例えば図21に示されているように、排紙ローラ1の近傍に、排出されるシート状記録媒体Pの両側縁部分P1を下方側に向かって押さえ付けるシート押さえ部材2を配置することが提案されている(例えば、下記特許文献3参照)。このシート押さえ部材2は、排出方向に向かって斜め下方に延出するように設けられており、排出されるシート状記録媒体Pのカール部分を下方に軽圧にて押さえ込むことによって、カール状態の度合いを軽減するとともに、シート状記録媒体Pをより短時間に積載面に落下させることによってシート状記録媒体Pの落下中における外乱の影響を軽減することを可能としており、それによって良好な積載性を確保することができるようにしている。また、このようなシート押さえ部材2による下方側への押え力によって、排出された直後におけるシート状記録媒体Pの後端部分が上述した排紙ローラ1に引っかかることがなくなり、その点においても良好な排出性が確保されるようになっている。
また、そのときのシート押さえ部材2を押し退ける方向の作用力は、排出されるシート状記録媒体Pにおけるカール状態の発生度合いに対応して変動することになるが、シート押さえ部材2を、例えばPETシートなどのような耐熱性の弾性部材により形成しておけば、シート状記録媒体Pのカール状態の発生度合いに対応した反発力を押さえ部材2に生成させることができる。その結果、モールド成形部材などのような剛性を有する部材により押さえ部材2を成形した場合のように常に一定の押え力がシート状記録媒体Pに付加されることがなくなり、各シート状記録媒体Pごとに異なっている、いわゆる紙のコシに対応して適切な押さえ力を実現することが可能となる。
実開平3−102552号 特開2002−193514 特開2002−274727
しかしながら、上述した従来のシート押さえ部材2は、1回の画像形成動作ごとにシート状記録媒体Pに接触して摺動し、シート状記録媒体Pに発生したカール部分を押さえ込むように擦れることとなる。そのため特に、両面の画像形成時、つまり1面目の画像形成動作を終えたシート状記録媒体Pが排紙ローラ1上で一旦停止した後に排紙ローラ1が逆回転するスイッチバック搬送によって通常の排紙方向とは逆方向に搬送が行われる場合には、往復2回にわたってシート状記録媒体Pの表面とシート押さえ部材2が擦れ合うこととなるため、シート押さえ部材2の先端部分が磨耗し易いという問題がある。
その結果、上述したシート押さえ部材2の先端部分に磨耗によるバリを生じてしまい、そのバリによって、シート状記録媒体Pの表面を傷付けてしまったり、バリの先端部分が、両面画像形成時のスイッチバック搬送時にシート状記録媒体Pの表面に引っかかってシート押さえ部材2がシート状記録媒体Pと一体となって移動してしまい、シート状記録媒体Pの円滑なスイッチバック搬送が妨げられることもある。
また、上述したように積載されたシート状記録媒体が座屈しなくなった場合には、シート状記録媒体の全体は積載面にならわずに積載されることとなるが、そのとき、例えば積載面がなだらかであればシート状記録媒体が座屈せずとも用紙は積載面に落下することとなる。しかしながら、そのような構成では画像形成装置が大型化してしまい、採用することが難しい場合が多い。
つまり、積載枚数の確保と画像形成装置の小型化を実現するためには、積載面と排紙口を大きく離し、かつ積載面の傾斜を急とした構成が必要となるが、そのような構成を採用すると、トイカール状態が発生したシート状記録媒体が積載面にならわなくなってしまい、シート状記録媒体の後端部が積載面に落下しなくなってしまうこともある。シート状記録媒体の後端部が積載面に落下しなくなると、シート状記録媒体の後端部が排紙口の近傍に位置するため、シート状記録媒体が排出されるにつれて排出口に後端部が近づいていき、排紙口から排出されているシート状記録媒体の先端が既に積載されているシート状記録媒体の後端部を押し出して装置本体から落下させてしまうことがある。
このような問題を解決するには、排出されるシート状記録媒体をシート押さえ部材により十分に押さえ込むことによって、トイカール形状の用紙断面を曲線形状から直線形状へと解消すれば良い。すなわち、上述したシート押さえ部材によるトイカールの解消作用は、シート押さえ部材の先端を排紙面に近づけることによって排出されるシート状記録媒体の押さえ量(たわみ)を多くする程大きくなる。ところが、特にB5サイズ紙等の小サイズ紙に対してシート押さえ部材の押え込み量を過大にしてしまうと、小サイズのシート状記録媒体の先端部分が、シート押さえ部材による過大な押さえ込み作用によって積載面に急角度で接触してしまい、その結果、捲れながら排出されることがある。この現象は、幅の狭い小サイズ紙のように断面2次モーメントに基づく用紙剛性が小さいシート状記録媒体に対して、シート押さえ部材による押さえ量(たわみ)が相対的に大きくなった場合に、シート状記録媒体が積載面と急な角度をなして接触することにより発生するものである。その後、排出されたシート状記録媒体の先端に発生した捲れが開放されると、当該シート状記録媒体自体がバネのように反発してしまい、整列性を劣化させたり全体が捲れるようにして裏表が逆転してしまうこともある。
このような種々の問題を有するトイカール形状の発生は、上述した電子写真方式による画像形成装置における定着プロセス特有の問題ではなく、シート状記録媒体自体の経年変化や吸湿、製紙後の目方向、原材料の特性等に基づいて発生するものである。したがって、画像形成時にシート状記録媒体に直接熱や圧力の加わらないインクジェット方式の画像形成装置においても同様の問題が発生することがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡易な構成によって、搬送性および耐久性を大幅に向上させるとともに、シート状記録媒体のトイカール形状の発生などによる搬送不良を解消して積載面に確実に落下させることができ、特に小サイズのシート状記録媒体に対しても過度な押さえ込みに起因する積載不良を防止することができるようにしたシート押さえ部材およびそれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1にかかるシート押さえ部材では、搬送されるシート状記録媒体に上面側から摺動可能に接触することによって前記シート状記録媒体を下方側に押え込んで円滑な搬送動作を確保するものであって、可撓性弾性部材からなるシート片を折り曲げて重ね合わせた構成になされている。
このような構成を有する請求項1にかかるシート押さえ部材によれば、押さえ部材の接触摺動部が、可撓性弾性部材からなるシート片の折り曲げ部によって湾曲R形状となるように構成されることから、シート状記録媒体に対する良好な摺動性および耐摩耗性が得られるとともに、押さえ部材が可撓性弾性部材からなるシート片を、例えば略対称形状に折り曲げて重ね合わせた構成になされていることから、良好な剛性が容易に得られることとなり、特にシート状記録媒体のカール部分による捻り作用に対抗する適宜の剛性が確保されることとなり、より安定した押さえ作用が得られるようになっている。
このような作用は、特に本発明の請求項2にかかるシート押さえ部材のように、上記請求項1における折り曲げ部が、シート状記録媒体に対する接触摺動部を構成していることによって確実に得られる。
また、本発明の請求項3にかかるシート押さえ部材では、上記請求項2における接触摺動部の紙幅方向両側に、当該紙幅方向両側に向かって張り出す延長案内部が設けられている。
このような構成を有する請求項3にかかるシート押さえ部材によれば、シート状記録媒体のカール部分を延長案内部によって、より広範囲に押さえることが可能になり、しかもそのときには、接触摺動部自体の幅は延長されることがないことから、当該接触摺動部における摺動抵抗が増大されることもない。
また、本発明の請求項4にかかるシート押さえ部材では、搬送されるシート状記録媒体の端縁部分に対して上方側から摺動可能に接触することによって当該シート状記録媒体を下方側に押え込んで円滑な搬送動作を確保するものであって、前記シート状記録媒体のサイズに対応して当該シート状記録媒体の端縁部分に接触する位置が異なるように構成されている。
このような構成を有する請求項4にかかるシート押さえ部材によれば、シート状記録媒体自体が備えているサイズの大小、つまり各々用紙剛性に対応してシート押さえ部材の接触位置を適宜に変更することによって、各シート状記録媒体に対して適正な押さえ量が常時得られることとなり、シート状記録媒体のサイズの大小にかからわず良好な排出作用が得られるようになっている。
また、本発明の請求項5にかかるシート押さえ部材では、上記請求項4におけるシート状記録媒体に接触する部位が直線状または曲線状の端縁部からなり、それらの端縁部形状によって良好な押え作用が得られるようになっている。
さらに、本発明の請求項6にかかるシート押さえ部材では、上記請求項1から請求項5のいずれかにおけるシート状記録媒体の搬送方向に対して略直交する紙幅方向に沿って位置調整可能に取り付けられている。
このような構成を有する請求項6にかかるシート押さえ部材によれば、シート状記録媒体のサイズの大小に対応した適正な押さえ量が得られることとなり、シート状記録媒体のサイズの大小にかからわず良好な排出作用が得られるようになっている。
また、本発明の請求項7にかかる画像形成装置では、上記請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のシート押さえ部材が、適宜の画像を形成されたシート状記録媒体を排出搬送する排紙部に配置されている。
このような構成を有する請求項7にかかる画像形成装置によれば、上述した請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のシート押さえ部材が有する作用が画像形成装置において得られる。
以上のように本発明の請求項1にかかる発明は、排紙ローラを通して排出されるシート状記録媒体に接触摺動してシート状記録媒体を下方側に押え込むシート押さえ部材を、可撓性弾性部材からなるシート片を略対称形状に折り曲げて互いに重ね合わせるようにして形成し、そのシート押さえ部材の接触摺動部を可撓性弾性部材からなるシート片の折り曲げ部によって湾曲R形状となるように構成し、シート状記録媒体に対する良好な摺動性および耐摩耗性を得るとともに、良好な剛性を容易に得ることにより特にカール部分に対して安定した押さえ作用を得るように構成したものであるから、簡易な構成によって、シート押さえ部材における円滑な搬送性および耐久性を容易かつ大幅に向上させることができ、信頼性の高いシート搬送機構を備えた画像形成装置等を低コストで得ることができる。
また、本発明の請求項2にかかる発明は、上記請求項1における押さえ部材の折り曲げ部がシート状記録媒体に対する接触摺動部を構成していることから、上述した効果を確実に得ることができる。
さらにまた、本発明の請求項3にかかる発明は、上記請求項2における接触摺動部の紙幅方向両側に、当該紙幅方向両側に向かって張り出す延長案内部を設けて、シート状記録媒体のカール部分を、より広範囲に押さえることを可能としつつ接触摺動部自体を延長することなく摺動抵抗の増大を回避するように構成したものであるから、特に大判のシート状記録媒体に対しても同様な効果を得ることができる。
また、本発明の請求項4にかかる発明は、搬送されるシート状記録媒体の端縁部分に対して上方側から摺動可能に接触する押さえ部材を、各々のシート状記録媒体のサイズに対応して当該シート状記録媒体の端縁部分に接触する位置が異なるように構成したことによって、シート状記録媒体自体のサイズの大小に対応した適正な押さえ量を常時得られるようにしたものであるから、簡易な構成によって、シート状記録媒体のサイズの大小にかからわず良好な排出作用を実現することができ、信頼性の高いシート搬送機構を備えた画像形成装置等を低コストで得ることができる。
また、本発明の請求項5にかかるシート押さえ部材は、上記請求項4におけるシート状記録媒体に接触する部位を直線状または曲線状の端縁部から形成して種々の端縁部形状によって良好な押え作用が得られるように構成したものであるから、上述した効果を確実に得ることができる。
また、本発明の請求項6にかかるシート押さえ部材は、上記請求項1から請求項5のいずれかにおけるシート状記録媒体の搬送方向に対して略直交する紙幅方向に沿って位置調整することによりシート状記録媒体のサイズの大小に対応した適正な押さえ量を得るように構成したものであるから、シート状記録媒体のサイズの大小にかからわず良好な排出作用が得られるようになっている。
また、本発明の請求項7にかかる画像形成装置は、上記請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のシート押さえ部材が、適宜の画像を形成されたシート状記録媒体を排出搬送する排紙部に取り付けられていることから、画像形成装置の排紙部において上述した効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明するが、それに先立って、本発明を適用する画像形成装置の一例として、レーザプリンタを例にとって全体構造を概説しておく。
図1に示されているレーザプリンタ10においては、例えば外部のコンピュータから送られてくる画像情報が、画像形成手段に設けられたビデオコントローラ(図示省略)によって受信されると、その受信された画像情報は、レーザ発光書込部11により光変調情報11aに変換され射出される。レーザ発光書込部11から射出された光変調情報11aは、紙面垂直方向に走査されながら、プロセスカートリッジ12内に像担持体として設けられた感光ドラム121上にスポット状に結像される。その回転されることによって副走査方向に移動される感光ドラム121上に照射された光スポットは、主走査方向(軸方向)に往復走査され、それによって当該感光ドラム121上に、上述した原稿画像情報に対応した静電潜像が形成される。そして、その感光ドラム121上の静電潜像に対して、同じくプロセスカートリッジ12内に一体的に設けられた現像装置122から現像剤(トナー)が供給されることによって未定着トナー像が形成されるようになっている。
このとき、上述したプロセスカートリッジ12は、図示を省略した適宜の着脱機構を介して、略水平方向(図示左右方向)に移動されることにより着脱される構成になされていて、そのときの着脱操作は、当該プロセスカートリッジ12の後端側部分(図示右端側部分)に設けられた操作レバー12aを、ユーザーが手で把持した状態で行われるようになっている。
またこのとき、上記プロセスカートリッジ12の後方側(図示右方側)には、板状部材からなる内カバー12bおよび前カバー12cが開閉自在に設けられており、通常の使用状態においては図示のように閉塞された状態にロックされている。これらの内カバー12bおよび前カバー12cは、各々の部材の下端側部分に設けられた回動支点12d,12eを中心にして回動することにより開閉される構成とされており、図示を省略したロック機構により図示した閉塞位置に固定されているとともに、同じく図示を省略した解除機構によって、回動可能な状態に開放される構成になされている。
一方、装置本体部の下部側には、規定のサイズに裁断された記録紙等のシート状記録媒体を給送するメイン給紙ユニット13が配置されている。このメイン給紙ユニット13を構成している箱状のカセット収容体13aは、装置本体に対して着脱自在となるように装着されており、そのカセット収容体13aの内部に設けられた中支持板13bの上面側に対して、図示を省略した適宜のサイズの記録紙が積層状に蓄えられるようになっている。そして、そのシート状記録媒体の積層方向における最下面が上記中支持板13bにより支持されるとともに、その中支持板13bが給紙加圧バネ13cにより上方側に向かって付勢されていることによってシート状記録媒体が上方に持ち上げられた状態に保持されるようになっている。
また、上述したカセット収容体13aの内部側の上方位置には、略「く」の字状に屈曲した板状部材からなるセンサフラグ13dが上下方向に揺動するように配置されており、そのセンサフラグ13dの屈曲下端部分が、上記カセット収容体13aの内部に蓄えられたシート状記録媒体の最上面位置に自重で当接することによって、当該カセット収容体13a内におけるシート状記録媒体の有無が検出されるようになっている。
さらに、上記カセット収容体13aの紙送り方向前端部分(図示左端部分)には、円筒状部材から形成された給紙ローラ13eが設けられている。この給紙ローラ13eの回転軸に対しては、図示を省略した電磁クラッチのオン・オフ制御を介して、適宜のタイミングで回転駆動力が断続されるように構成されている。そして、上述した中支持板13bにより上方に持ち上げられるようにして支持されたシート状記録媒体の積層方向における最上面が、上記給紙ローラ13eの外周面に対して下方側から当接された状態で給紙動作が実行されるようになっている。
また、上述した中支持板13bの紙送り方向前端縁(図示左端縁)に対して前方側に隣接するようにして薄板状部材からなる分離パッド(分離部材)13fが、上記給紙ローラ13eの外周面に対して下方側から圧接するように配置されている。この分離パッド13fは、上述した給紙ローラ13eの直下位置において上下動するように配置された分離揺動台13gの上面側に貼着されており、その分離揺動台13gが、分離加圧バネhにより上方に向かって付勢されることによって、給紙ローラ13eの下面側に分離パッド13fが常時圧接された状態に維持されている。
そして、このメイン給紙ユニット13におけるカセット収容体13a内に積層されたシート状記録媒体は、給紙ローラ13eの回転によって分離パッド13fとの間の圧接ニップ部を通過するようにして給紙通路14側に送り出されていき、その給紙通路14に設けられた一対のレジストローラ15,15のニップ部に突き当てられることによって適宜のタイミングをとられながら、上述した感光ドラム121と対面する転写領域に送り込まれていく構成になされている。
一方、上述した感光ドラム121の転写領域には、当該感光ドラム121の表面に接触するようにして接触転写体としての転写ローラ17が接触するように配置されている。この転写ローラ17には転写バイアスが印加され、その転写バイアスによって、上述した感光ドラム121上に形成された未定着トナー像がシート状記録媒体上に静電的に転写されるようになっている。さらに、転写後において上記感光ドラム121上に残留するトナーは、当該感光ドラム121の表面上に圧接するように配置されたクリーニングブレード123の摺接力により掻き落とされるようになっている。
また、このような加熱定着動作によってトナー像を固定された記録紙は、定着装置18の出口部から装置上方側に配置された排紙部20に設けられた排紙通路21内に送り出された後、その排紙通路21に設けられた排紙ローラ22の排出搬送作用によって、装置本体部の最上位置に設けられた排紙トレイ23上に排出されるように構成されている。この排紙トレイ23の紙送り方向(図示右方向)後端部分には、延長トレイ24が連設されているが、その延長トレイ24は、上述した排紙トレイ23の直下に形成された空間内に、滑動するようにして収納される構成になされている。
ここで、上述した排紙部20に設けられた排紙ローラ22は、特に図2および図3に示されているように、上方側に配置された排紙駆動ローラ22aと、下方側に配置された排紙従動ローラ22bとからなるローラ対構造になされており、そのうちの排紙駆動ローラ22aは、紙幅方向(図2の左右方向)に沿って延在する駆動軸22cに対して4体のものが適宜の間隔をあけて取り付けられている。そして、それらの各排紙駆動ローラ22aの外周面に対して、上記排紙従動ローラ22bが下方側から接触するように配置されている。
また、上述した4体の排紙駆動ローラ22aのうち、軸方向中央部分に配置された2体の中央排紙駆動ローラ22a,22aどうしの間領域には、それらの各中央排紙駆動ローラ22aよりもやや大きい外径を有する中央腰付けローラ22dが同軸上に配置されている。この中央腰付けローラ22dは、従動ローラを伴わない単独ローラ構成になされており、当該中央腰付けローラ22dの両側部分に適宜の間隔をあけて隣接する上記各中央排紙駆動ローラ22a,22aとの各間部分で、シート状記録媒体を正面略波形状に屈曲変形させて癖付けする機能を有している。つまり、排出されていくシート状記録媒体に対して、いわゆる腰付けを行うことによって、シート状記録媒体Pの搬送方向における剛性を高め、シート状記録媒体が排紙トレイ23,24上でカールなどを起こさないようにする機能を備えたものである。
さらに、上述した4体の各排紙駆動ローラ22aのうち、シート状記録媒体の紙幅方向、つまり軸方向における両端部分に位置する2体の外側排紙ローラ22a,22aに対して、さらに紙幅方向の外方側に領域においても、同様な構成の外側腰付けローラ22e,22eがそれぞれ配置されている。すなわち、それらの各外側腰付けローラ22eも、従動ローラが付設されない単独ローラ構成がそれれぞれ採用されており、当該各外側腰付けローラ22eの内側部分に適宜の間隔をあけて隣接する外側排紙駆動ローラ22aとの間部分で、シート状記録媒体を正面略波形状に屈曲変形・癖付けして腰付けを行う機能を備えたものである。
このとき、上述した両外側腰付けローラ22e,22eは、特定の大形サイズのシート状記録媒体の両紙端部分に接触可能となるように配置されていて、それらの各外側腰付けローラ22eが配置された位置は、当該外側腰付けローラ22eが接触する大形サイズのシート状記録媒体の紙端位置と、外側排出ローラ22aとの間部分であって、その間部分における軸方向の略中央位置に設定されている。
一方、上述した排紙部20には、図4にも示されているように、装置本体部側から排出されてくるシート状記録媒体の円滑な排出動作を確保するよう、排紙部20の出口部分で上記シート状記録媒体を下方側に押え込む本発明にいうシート押さえ部材であるシート押さえ板25が設けられている。このシート押さえ板25は、前記排紙ローラ22から排出方向前方側に向かって斜め下方に延出するようにして装置本体部に取り付けられており、前述した両外側腰付けローラ22e,22eの一部を上方側から覆うように配置されている。そして、前記排紙ローラ22を通して排出されてくるシート状記録媒体の上面側に接触して摺動することによって当該シート状記録媒体を下方側に押え込む配置関係になされている。
このようなシート押さえ板25は、特に図5および図6に示されているように、可撓性弾性部材からなる舌片状案内片25a,25aを、略対称形状に折り曲げて互いに重ね合わせるようにして形成されたものであって、それらの舌片状案内片25aとしては、厚さ125μm〜250μmの耐熱性PETシートが採用されており、それら一対の舌片状案内片25a,25aどうしの折り曲げ部25bが、前記シート状記録媒体に対する接触摺動部を構成するように取り付けられている。本実施形態における上記折り曲げ部25bの紙幅方向の寸法は約25mmに設定されている。
また、図5にも示されているように、上述した折り曲げ部25bと反対側の重ね合せ部分における端縁部分には、略矩形状をなすようにして貫通形成された取付穴25cが設けられており、特に図6および図7に示されているように、その取付穴25cが、装置本体側に突設された固定用リブ25dに対して突き通されるようにして当該シート押さえ板25の固定が行われるようになっている。
このような本実施形態によれば、シート状記録媒体に対するシート押さえ板25の接触摺動部が、可撓性弾性部材からなる一対の舌片状案内片25a,25aの折り曲げ部25bによって湾曲R形状となるように構成されることから、シート状記録媒体に対する良好な摺動性および耐摩耗性が得られるようになっている。
また、一対の舌片状案内片25a,25aが互いに重ね合わせられた構成になされていることから良好な剛性が容易に得られることとなり、特にシート状記録媒体のカール部分による捻り作用に対抗する適宜の剛性が確保されることとなり、より安定した押さえ作用が得られるようになっている。
このとき、上述した一対の舌片状案内片25a,25aを、互いに重ね合わせられた状態で接着するようにしておけば、シート押さえ板25の剛性がさらに向上されることとなって、より好ましい結果が得られる。この場合の接着には、例えば両面テープが用いられるが、溶剤や超音波溶着などを使用しても良い。
さらに、図8に示されている実施形態では、上記舌片状案内片25aにおける側縁部分に、紙幅方向両側に向かって張り出す延長案内部25eが設けられている。この延長案内部25eは、上記両舌片状案内片25a,25aの少なくとも一方側において、上述した接触摺動部としての折り曲げ部25bのやや上方に、例えば2mm離して10mmの幅を有するように設けられており、大形サイズのシート状記録媒体に生じたカール部分に対しても同様に対応することができる構成になされている。
このような延長案内部25eを設けておけば、シート状記録媒体のカール部分を延長案内部25eによって、より広範囲に押さえることが可能になり、しかもそのとき、接触摺動部としての折り曲げ部25b自体の幅は延長されることがないないことから、当該接触摺動部としての折り曲げ部25bにおける摺動抵抗が増大されることもない。
なお、前述したような構成を備えた装置本体の背面側(図示左面)には、両面給紙ユニット30が着脱自在に配置されている。この両面給紙ユニット30は、図示を省略したガイドピンにより位置決めされながら略水平方向に沿って装着されるように構成されていて、装着後の状態においては、同じく図示を省略したロック機構により不動の固定状態に維持されるようになっている。
この両面給紙ユニット30の内部側には、略C字形状をなすように形成された反転搬送通路31が設けられており、その反転搬送通路31の図示上端側の開口部が、上述した排紙通路19に合流するように配置されているとともに、図示下端側に設けられた開口部が、前述した給紙通路14に合流するように配置されている。そして、片面側に画像が形成された記録紙が、上述した排紙ローラ22の逆回転によるスイッチバック搬送作用により、両面給紙ユニット30の反転通路31内に送り込まれていき、その反転搬送通路31に設けられた複数の両面搬送ローラ32,32,・・・の搬送作用によって、記録紙を反転しながら、前述した給紙通路14内に記録紙を再度送り込む構成になされている。
一方、図9に示されている実施形態にかかるシート押さえ板45も、上述した実施形態と同様に排出口の両端部分における二箇所に設けられたものであるが、定着プロセスを通して排紙部20に到達したシート状記録媒体は比較的高熱となっているため、本実施形態におけるシート押さえ板45としては、PETや、PCとABSとの混合材などのような耐熱性を持った材料が用いられている。
本実施形態におけるシート押さえ板45は、図10および図11にも示されているように、装置本体18a側から下方に向かって突出するように取り付けられた押さえホルダー42に装着されている。押さえホルダー42の下端部分には中空状の回転支持部42aが設けられており、その回転支持部42a内に、前記シート押さえ板45の基部側に設けられた回転軸45aが回動自在に取り付けられている。
このときの上述した押さえホルダー42は、前述した定着装置18の上面カバー18aに対して弾性的な係合・係止作用を利用した嵌め込み構造により固定されていて、その押さえホルダー42の中空状回転支持部42aを形成している爪状部42bの先端部分に形成されている狭小隙間部分42cを通して上述したシート押さえ板45の回転軸45aが回転支持部42a内に向かって押圧により嵌め込まれている。これによって上記シート押さえ板45の下端側部分は、図11中に示した矢印Aおよび矢印A’のいずれかの方向に自由に回動されるようになっている。なお、このシート押さえ板45には突き当てストッパー45dが付設されており、当該シート押さえ板45が上述した押さえホルダー42に取り付けられた状態において、予め決められた回転角度の範囲内で回動される構成になされている。
一方、定着プロセスを終えたシート状記録媒体(用紙)Pは、前述した排紙ローラ22から図11中の矢印Dの方向に排出されてくるが、そのシート状記録媒体Pの前端縁がシート押さえ板45に突き当たると、特に図12に示されているように、上記シート状記録媒体Pがシート押さえ板45を矢印A方向に押し上げていき、上記シート状記録媒体Pの排出動作に伴ってシート押さえ板45が押し退けられていく。その後、シート状記録媒体Pの排出長さが大きくなると、図13のようにシート押さえ板45の自重によってシート状記録媒体Pは鉛直方向(図矢印E方向)へ押し下げられていく。このように、排出中のシート状記録媒体Pは、シート押さえ板45の自重によって端縁部分が下方へ押さえ込まれながら排出されていくことから、通常のカール形状になされたシート状記録媒体はもちろん、トイカール形状となったシート状記録媒体の断面形状を曲線から略直線へと解消させながら排出されていくこととなり、その結果、シート状記録媒体の整列性は大幅に改善される。
より具体的に説明すると、本実施形態におけるシート押さえ板45は、B5サイズ〜A3サイズの広い範囲の幅にわたってシート状記録媒体Pを押さえ込むことができるように構成されていて、特に図14に示されているように、当該シート押さえ板45が、LTRサイズ〜A3サイズのように大きいサイズ幅のものの端縁部分を押さえる外側押え部451は、斜め下方に向かって十分な延出長(30mm)を有するように形成されていて、従来技術の欄で説明した原理によって生じるトイカール形状を良好に解消し得るまで十分にシート状記録媒体Pを押さえ込むことが可能となっている。
一方、上記シート押さえ板45の内側押え部452は、EXECTIVEサイズ〜B5サイズのように小さいサイズ幅のものを押さえる部分であるが、その小さいサイズ幅のシート状記録媒体に生じる傾向がある捲れを防止するために、紙幅方向の中心側(図14の左方側)に向かって下方側延出長が連続的に小さくなるように(30mm〜20mm)傾斜させた端縁形状になされている。図14中には、このようなシート押さえ板45の一実施例としての具体的な形状および寸法の一例が記載されているが、そのときのシート押さえ板45の先端部と積載トレイ23との位置関係は、例えば図15のような寸法関係になされている。
以上のように本実施形態にかかるシート押さえ板45によれば、A3,LDR,B4サイズ等の大サイズシート状記録媒体のトイカール形状による積載不良が防止されるとともに、B5,EXECTIVEサイズ等の小サイズ紙や薄紙のようにコシの弱いシート状記録媒体の捲れやその捲れに起因する整列性の悪化防止を容易かつ安価に実現することが可能となる。
なお、本実施形態におけるシート押さえ板45は、自重のみによりシート状記録媒体を押さえ込んでいるが、例えば図16や図17に示されているように、上記シート押さえ板45の一部にコイル状の引っ張りスプリング51(図16)や、圧縮スプリング52(図17)、あるいは図示を省略した弾性部材による板バネ等を組み付けておくことによって、シート状記録媒体Pがシート押さえ板45を押し上げ始めたときに、それらコイルスプリング51,52や板バネ等の弾性的反発力を利用してシート状記録媒体Pを積極的に押し下げ方向に付勢し、それによってトイカール形状を解消するようにした構成を採用することも可能である。
また、図18に示されている実施形態におけるシート押さえ板65も、上述した各実施形態と同様にB5サイズ〜A3サイズ幅の用紙を押さえるように構成されたものであるが、下方側への延出長が異なる3種類の押え部を備えている。すなわち、A3サイズ幅のものを押さえる外側押え部651(幅7mm)は、トイカール形状を解消するように十分な下方側延出長を備えているとともに、EXECTIVE〜LTRサイズ幅のものを押さえる中央押え部652(幅18mm)は、紙幅方向の中心側(図18の左方側)に向かって下方側延出長が連続的に小さくなるように傾斜させた端縁形状になされていて、B5サイズ幅のものを押さえる内側押え部653(幅10mm)は、上記中央押え部652から紙幅方向の中心側(図18の左方側)に向かって下方側延出長がさらに小さくなるように傾斜させた端縁形状になされている。
このときのシート押さえ板65の寸法を具体的に示すと、例えば図18中に記載されたようになされているが、前述した図14の実施形態におけるシート押さえ板45と比較して、LTRサイズを押さえる位置をさらに急角度で傾斜させることによって、A3,LDR,B4サイズ等の大サイズ紙のトイカールによる積載不良を防止しつつ、B5,EXECTIVEサイズ等の小サイズ紙や海外紙特有のLTRサイズ薄紙のようにコシの弱い用紙の捲れや、捲れに起因する整列性の悪化防止を容易かつ安価に実現することが可能となる。
さらに、図19に示されている実施形態にかかるシート押さえ板75は、B5サイズより大きい幅のものを押さえる外側押え部751(幅7mm)を備えているとともに、その外側押え部751より内側に相当する内側押え部752は、B5サイズ〜LDRサイズより小さい幅のものを押さえる部位として設けられている。そして、その内側押え部752は、傾斜角度が異なる多数の端縁部を滑らかに連続させた傾斜状態に形成されていて、このような構成によればA3,LDR,B4サイズ等の大サイズ紙のトイカールによる積載不良を防止し、かつB5サイズ〜LDRサイズより小さい幅においてシート押さえ板75の先端を滑らかに傾斜させることによって、定型サイズのみならずLDRサイズ幅以下の不定形サイズの用紙に対する捲れやそれに起因する整列性の悪化防止を容易かつ安価に実現することが可能となる。
一方、図20に示されている実施形態では、前述した実施形態におけるシート押さえ板45をシート状記録媒体の幅方向へ移動可能となるように構成したものであって、開閉カバー等のように紙幅方向に沿って延在するように設けられた位置決め用レール81に、シート押さえ板45を取り付けられた押さえホルダー82が滑動自在に装着されている。また、上記位置決め用レール81には、紙幅方向に沿って多数の係止溝81aが微少ピッチで隣接するように形成されており、それらの係止溝81aに対して、前記押さえホルダー82に設けられた係合爪82aが弾性的に係合されるように配置されている。
そして、前記押さえホルダー82の係合爪82aを位置決め用レール81の係止溝81aから手動で外すことによって上記押さえホルダー82は自由に移動することが可能な状態となり、適宜の位置に押さえホルダー82を移動させた後、再び押さえホルダー82の係合爪82aを位置決め用レール81の係止溝81aに係合させることとすれば、その位置で押さえホルダー82およびシート押さえ板45が紙幅方向において不動状態に固定されるようになっている。
このような実施形態によれば、シート押さえ板45を任意の位置にを配置させることが可能となることから、トイカールによる積載不良を防止するシート押さえ板45の先端位置と、小サイズ紙や薄紙のようにコシの弱い用紙の捲れや捲れを防止するシート押さえ板45の先端位置とを、ユーザーが用紙の幅サイズに応じて調整することができる。特に、不定形サイズ紙に応じてユーザーが適時シート押さえ板45の位置を調整することで不定形サイズ紙に対する捲れを防止することができる。
なお、本実施形態は、シート押さえ板45を用紙幅サイズの方向に移動させる手段の一例であって、他の移動手段によってシート押さえ板45を移動する構成であっても構成上の本質には変わりない。
以上、本発明にかかる実施形態を説明したが、特許請求の範囲で規定された本発明の技術的思想から逸脱することなく、その形態や細部に種々の変更がなされても良いことは明らかである。
例えば、本発明によるシート押さえ板は、サイズが小さい、あるいは薄いためにコシが弱いシート状記録媒体の捲れを防止しながらも、排出されるシート状記録媒体のトイカールを解消させるという効果を図ったことが本質であり、同部材は必ずしも画像形成装置の排紙口の近傍に位置する必要は無く、本発明を限定するものではない。
また、シート押さえ板は必ずしもシート状記録媒体に対して鉛直方向に押さえつける方向に配置する必要は無い。即ち同部材が用紙を押さえる方向は鈍角あるいは鋭角方向でもよく、本発明を限定するものではない。
また、シート押さえ板は上述した各実施形態のように2部品配置する必要は無く、1部品のみ、さらには多数のシート押さえ板を配置してもよく、本発明を限定するものではない。
また、上述した実施形態では、B5サイズ幅からA3サイズ幅を押さえるシート押さえ板でかつ、B5サイズ幅〜LTRサイズ幅のみを傾斜させた構成となっているが、シート状記録媒体の押さえ幅を限定するものではなく、本発明を限定するものではない。
さらに、上述した実施形態では、シート押さえ板は平面板形状になされているが、押さえ面は平面である必要なく、例えば、同面は曲面を形成していてもかまわない、また押さえ板の先端に曲面を設け、両面印刷時の用紙反転時での摺動性を向上させてもよい。
さらにまた、以上の機能を備えたシート押さえ板の通紙面にリブを設け、搬送中の用紙の摺動性を向上させてもよい。
一方、上述した実施形態は、プリンタに対して本発明を適用したものであるが、複写機等の他の画像形成装置に対しても本発明は同様に適用することができるものである。
以上述べた本発明にかかる画像形成装置は、プリンタなどの画像形成装置を始めとして、複写機等の多種多様な画像形成装置に対して広く適用することが可能である。
本発明を適用したプリンタの内部概略構造を表した側面説明図である。 図1に表されたプリンタに採用された排紙部を拡大して表した正面説明図である。 図2に表された排紙部の側面説明図である。 排紙部に設けられた本発明の一実施形態にかかるシート押さえ部材の取り付け状態を表した斜視説明図である。 図4に表されたシート押さえ板の展開状態を表した平面説明図である。 図4に表されたシート押さえ板の素材を折り曲げ形成した状態を表した側面説明図である。 図4に表されたシート押さえ板の取り付け部分を拡大して表した斜視説明図である。 本発明の他の実施形態にかかるシート押さえ板を表した正面説明図である。 本発明の他の実施形態にかかるシート押え部材をプリンタの排紙部に取り付けた状態を表した外観斜視説明図である。 図9に表されたシート押え部材を保持する押さえホルダーの構造を表した側面説明図である。 図9に表されたシート押え部材の回動動作を表した側面説明図である。 図9に表されたシート押え部材がシート状記録媒体により押し上げられた状態を表した側面説明図である。 図9に表されたシート押え部材によってシート状記録媒体を押し下げた状態を表した側面説明図である。 図9に表されたシート押え部材の寸法形状を具体的に表した正面説明図である。 図9に表されたシート押え部材と排紙トレイとの位置関係を具体的に表した側面説明図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかるシート押え部材をプリンタの排紙部に取り付けた状態を表した外観斜視説明図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかるシート押え部材をプリンタの排紙部に取り付けた状態を表した外観斜視説明図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかるシート押え部材の寸法形状を具体的に表した正面説明図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかるシート押え部材の寸法形状を具体的に表した正面説明図である。 シート押え部材を移動可能に取り付けた実施形態を表した外観斜視説明図である。 排紙部に設けられた従来におけるシート押さえ板の取り付け状態を表した斜視説明図である。
符号の説明
10 レーザプリンタ(画像形成装置)
12 プロセスカートリッジ
121 感光ドラム
122 現像装置
13 メイン給紙ユニット
14 給紙通路
15 レジストローラ
16 マルチ給紙ユニット
18 定着装置
20 排紙部
21 排紙通路
22 排紙ローラ
22a 排紙駆動ローラ
22b 排紙従動ローラ
22d 中央腰付けローラ
22e 外側腰付けローラ
23,24 排紙トレイ
25 シート押さえ板
25a 舌片状案内片
25b 折り曲げ部
25c 取付穴
25d 固定用リブ
25e 延長案内部
P シート状記録媒体
42 押さえホルダー
42a 回転支持部
42b 爪状部
42c 狭小隙間部分
45 シート押さえ板
451 外側押え部
452 内側押え部
51 引っ張りスプリング
52 圧縮スプリング
65 シート押さえ板
651 外側押え部
652 中央押え部
653 内側押え部
75 シート押さえ板
81 位置決め用レール
81a 係止溝
82 押さえホルダー
82a 係合爪

Claims (7)

  1. 搬送されるシート状記録媒体に上面側から摺動可能に接触することによって前記シート状記録媒体を下方側に押え込むものであって、
    可撓性弾性部材からなるシート片を折り曲げて重ね合わせた構成になされていることを特徴とするシート押さえ部材。
  2. 前記折り曲げ部が、前記シート状記録媒体に対する接触摺動部を構成していることを特徴とする請求項1記載のシート押さえ部材。
  3. 前記接触摺動部の紙幅方向両側に、当該紙幅方向両側に向かって張り出す延長案内部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のシート押さえ部材。
  4. 搬送されるシート状記録媒体に対して上方側から摺動可能に接触することによって当該シート状記録媒体を下方側に押え込むものであって、
    前記シート状記録媒体のサイズに対応して当該シート状記録媒体の端縁部分に接触する位置が異なるように構成されていることを特徴とするシート押さえ部材。
  5. 前記シート状記録媒体に接触する部位が、直線状または曲線状の端縁部からなることを特徴とする請求項4記載のシート押さえ部材。
  6. 前記シート状記録媒体の搬送方向に対して略直交する紙幅方向に沿って位置調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のシート押さえ部材。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のシート押さえ部材が、適宜の画像を形成されたシート状記録媒体を排出搬送する排紙部に配置されていることを特徴とする画像形成装置。

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