JP2005238983A - クロ−ラのサスペンション構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のクロ−ラのサスペンション構造は、転輪を支持するシャフトの上下動或 いは捩じり力が直接機体に伝わるが、本発明の場合には、上下動或いは捩じり力がゴム弾 性体に伝わり、このゴム弾性体が上下或いは左右に隙間分だけ変形が可能となり、振動や 歪みが吸収される。 【解決手段】 下向きに開放された断面U字溝フレ−ムと、この溝内に充填されたゴム弾 性体と、フレ−ムに形成した貫通穴と、この貫通穴を貫通し前記ゴム弾性体に接するスリ −ブと、スリ−ブ内に挿入された転輪装着用シャフトと、よりなり、前記溝とゴム弾性体 との間に隙間を備えたクロ−ラのサスペンション構造。11‥フレ−ム、11a‥U字溝 、12‥貫通穴(溝状)、13‥ゴム弾性体、14‥隙間、15‥スリ−ブ、16‥シャ フト、17‥転輪。 【選択図】 図4
Description
本発明はクロ−ラのサスペンション構造に関するものであり、主としてゴムクロ−ラの 足回りに用いられるものである。
近年、土木作業車や建設機械にゴムクロ−ラが広く用いられており、通常はスプロケッ ト、アイドラ−が車両機体の前後に、そしてこの間にトラックロ−ラ−が取り付けられ、 これにゴムクロ−ラが巻き掛けされている。
図1はこのゴムクロ−ラ走行装置の概念図である。31は機体、32はスプロケット、 33はアイドラ−、34はトラックロ−ラ−であり、これらはいずれも機体(フレ−ム) 31に取り付けられている。そして、35はゴムクロ−ラであり、前後のスプロケット3 2及びアイドラ−33、更には、トラックロ−ラ−34に巻き掛けされている。
しかるに、走行中に、特に走行路に存在する突起物に乗り上げ、或いは傾斜面を走行し た際には、ゴムクロ−ラ35には上下及び左右への捩じれがもたらされ、オペレ−タ−へ の振動の発生とゴムクロ−ラ35の脱輪を起こすことになる。
ゴムクロ−ラ35のこの挙動は、機体31にスプロケット32、アイドラ−33、トラ ックロ−ラ−34が直接取り付けられていることが原因であることを突きとめたものであ り、本発明はかかる課題を解決する手段を提供するものである。
本発明の第1の要旨は、機体側に備えた軸受箱と、その内部に充填されたゴム弾性体と 、このゴム弾性体を貫通するスリ−ブと、スリ−ブ内に挿入された転輪装着用シャフトと 、よりなり、軸受箱内とゴム弾性体との間に隙間を備えたことを特徴とするクロ−ラのサ スペンション構造を提供するものである。
より具体的な本発明の第2の要旨は、機体側に備えられ下向きに開放された断面U字溝 のフレ−ムと、この溝内に充填されたゴム弾性体と、フレ−ムに形成した貫通穴と、この 貫通穴を貫通し前記ゴム弾性体に接するスリ−ブと、スリ−ブ内に挿入された転輪装着用 シャフトと、よりなり、前記溝とゴム弾性体との間に隙間を備えたことを特徴とするクロ −ラのサスペンション構造を提供するものである。
本発明は以上の構成を有するものであり、シャフトを支持する軸受箱内に充填されたゴ ム弾性体が軸受箱内に動き得る隙間を備えておくことによりシャフトが受ける歪みがこの ゴム弾性体に伝えることによってシャフトに加えられた歪みが吸収され、これによって振 動やゴムクロ−ラの脱輪が低減されることとなったものである。
軸受部はシャフト夫々が独立して構成されててもよいが、通常、シャフトは下向きに開 放された断面がU字状のフレ−ムに固定されている。本発明はこのフレ−ムにそのまま適 用するごとが可能であり、フレ−ム内にゴム弾性体を充填させることによって本発明が簡 単に達成できることとなったものである。
勿論、フレ−ムとゴム弾性体との間にはゴム弾性体の変形をもたらし、これを吸収する だけの隙間を両者間に設けることによってその歪みの吸収を可能としたものである。そし て、ゴム弾性体は前記した隙間によって変形を可能とし、更に、この隙間によってシャフ トが上下に弾性的に移動可能とする構造とするものであり、これによって上下或いは捩じ れの歪みに対応してゴム弾性体が変形するものである。
尚、ゴム弾性体を充填する部位は必ずしも周囲を覆う貫通する穴でなくともよく、一部 が開放した溝状であってもよい。
以下、図面をもって本発明を更に詳細に説明する。 図2及び図3は本発明の第1における具体例であり、独立したサスペンション構造を示 すものである。図中、1は機体側の取付部、2は軸受箱、3はゴム弾性体、4はスリ−ブ である。即ち、軸受箱2は後述するシャフト7の長手方向に貫通穴5が開けられ、この内 部にゴム弾性体3が充填されている。このゴム弾性体3と貫通穴5との間には長手方向に 隙間6が形成されている。かかる貫通穴5にはシャフト7が挿入されており、このシャフ ト7は転輪8を支持するものである。
かかるクロ−ラのサスペンション構造にあって、クロ−ラの内周面に接して転動する転 輪8にあって、クロ−ラに外力が加わった場合、例えば、走行路面にある突起にクロ−ラ が乗り上げた場合、転輪8は上下動する。従来のサスペンション構造にあっては、この上 下動がそのまま振動としてもたらされるが、本発明のサスペンション構造にあっては、こ の上下動に対してゴム弾性体3がこれを吸収することにより振動が低減可能となったもの である。このゴム弾性体3の吸収機能は隙間6が形成されていることに起因するものであ り、この隙間6の分だけゴム弾性体3の動きを許容することになるからである。この隙間 6がない場合には、ゴム弾性体3の動きが極めて限られてしまい、振動の低減にはさほど 効果がないということから隙間6を形成したものである。
勿論、転輪8に上記のような外力により捩じれがもたらされた場合であっても、シャフ ト7にいわゆるこじりが発生するが、これ又上記のようなゴム弾性体3を備えたことによ り、シャフト7の捩じれが吸収され、転輪8とクロ−ラとの間に生じる脱輪の発生が低減 されることになる。
図4は発明の第2における具体例であって、11はフレ−ムであり、これは図示しない 機体側に備えられ、下向きに断面U字溝11aをなしている。12はフレ−ム11に形成 した貫通穴(溝状)であり、この溝11a内にゴム弾性体13が充填されており、かかる ゴム弾性体13は側面視で貫通穴12の上部より露出するように充填されている。又、溝 11a側面とゴム弾性体13の間に隙間14が形成されている。そして、貫通穴12に対 応してスリ−ブ15が貫通している。このスリ−ブ15内にシャフト16が挿入されてお り、このシャフト16は転輪17を支持するもので、シャフト16にプラグ19及びスク リュ−20止めされている。21はフロストシ−ル、22はブッシュである。
かかるクロ−ラのサスペンション構造にあって、クロ−ラの内周面に接して転動する転 輪17にあって、クロ−ラに外力が加わった場合、転輪17は上下動する。本発明のサス ペンション構造にあっては、シャフト16と連動するスリ−ブ15がこの上下動に対応し てゴム弾性体13を押圧し、これによってゴム弾性体13が隙間14の分だけ変形し、振 動(歪み)が吸収されることとなる。
図5はフレ−ム11の一例を示す図である。図中、23は転輪のシャフトを装着するた めの溝部であり、24はスプロケットを、更に25はアイドラ−を装着するための溝部で ある。フレ−ム11のU字溝11a内にゴム弾性体13が嵌め込まれ、溝部23の頂部よ り露出するように嵌め込まれている。この溝部23にはスリ−ブ15及びこのスリ−ブ1 5内にシャフト16が差し込まれることになる。勿論、ゴム弾性体13をU字溝11aの 全域に嵌め込んでもよいが、溝23に対応する部位にのみ嵌め込むことができることは言 うまでもない。尚、スプロケットやアイドラ−を装着するための溝部24、25に適用で きることは言うまでもない。
尚、ゴム弾性体13とスリ−ブ15との関係を言えば、ゴム弾性体13を加硫成形する 際にスリ−ブ15を同時にモ−ルド内にセットしておいて一体加硫しておくのがよい。
本発明は以上の通りであり、転輪を支持するシャフトの上下動或いはこれに加わる捩じ り力がゴム弾性体に伝わり、このゴム弾性体が上下或いは左右に隙間分だけ変形が可能と なり、振動や歪みが吸収されることになる。本発明のクロ−ラのサスペンション構造は土 木作業用車両、建築車両に用いられることは勿論であり、その利用範囲は広い。
1‥機体側の取付部、 2‥軸受箱、 3‥ゴム弾性体、 4‥スリ−ブ、 5‥貫通穴、 6‥隙間、 7‥シャフト、 8‥転輪、 11‥フレ−ム、 11a‥U字溝、 12‥貫通穴(溝状)、 13‥ゴム弾性体、 14‥隙間、 15‥スリ−ブ、 16‥シャフト、 17‥転輪、 19‥プラグ、 20‥スクリュ−、 21‥フロストシ−ル、 22‥ブッシュ、 23‥転輪装着用溝部、 24‥スプロケット装着用溝部、 25‥アイドラ−装着用溝部。
Claims (2)
- 機体側に備えた軸受箱と、その内部に充填されたゴム弾性体と、このゴム弾性体を貫通 するスリ−ブと、スリ−ブ内に挿入された転輪装着用シャフトと、よりなり、軸受箱内と ゴム弾性体との間に隙間を備えたことを特徴とするクロ−ラのサスペンション構造。
- 機体側に備えられ下向きに開放された断面U字溝フレ−ムと、この溝内に充填されたゴ ム弾性体と、フレ−ムに形成した貫通穴と、この貫通穴を貫通し前記ゴム弾性体に接する スリ−ブと、スリ−ブ内に挿入された転輪装着用シャフトと、よりなり、前記溝とゴム弾 性体との間に隙間を備えたことを特徴とするクロ−ラのサスペンション構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004051564A JP2005238983A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | クロ−ラのサスペンション構造 |
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JP2004051564A JP2005238983A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | クロ−ラのサスペンション構造 |
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JP2005238983A true JP2005238983A (ja) | 2005-09-08 |
Family
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JP2004051564A Pending JP2005238983A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | クロ−ラのサスペンション構造 |
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JP (1) | JP2005238983A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009279469A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-12-03 | Honda Motor Co Ltd | インジェクタ |
-
2004
- 2004-02-26 JP JP2004051564A patent/JP2005238983A/ja active Pending
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