JP2005238975A - 車両用ミラーの鏡面角度調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】鏡面角度調整装置の傾動駆動機構を構成する凸球部と凹球部の嵌め合い構造におけるがたつきを抑制する。
【解決手段】ナットアジャスト123の凸球部136の回転軸L上の頂部に弾性片145を突出形成する。弾性片145は、凸球部136がプレートピボット86の凹球部98に嵌め込まれた状態で、凹球部98の内周面底面149aに押圧当接して引っ込められ、凹球部98の内周面底面149aに押圧力を付与する。この押圧力の反力により、凸球部136の付け根周縁部外周面136aが凹球部98の出口周縁部内周面147aに押し当たる。これにより、凸球部136と凹球部98との間のがたつきが抑制される。
【選択図】 図9
【解決手段】ナットアジャスト123の凸球部136の回転軸L上の頂部に弾性片145を突出形成する。弾性片145は、凸球部136がプレートピボット86の凹球部98に嵌め込まれた状態で、凹球部98の内周面底面149aに押圧当接して引っ込められ、凹球部98の内周面底面149aに押圧力を付与する。この押圧力の反力により、凸球部136の付け根周縁部外周面136aが凹球部98の出口周縁部内周面147aに押し当たる。これにより、凸球部136と凹球部98との間のがたつきが抑制される。
【選択図】 図9
Description
この発明は、車両用ミラーの鏡面角度調整装置に関し、傾動駆動機構を構成する凸球部と凹球部の嵌め合い構造のがたつきを抑制し、もって車両の振動や走行風による鏡面のビビリを抑制し、良好な後方視界が得られるようにしたものである。
車両用ミラーとして、鏡面角度調整を遠隔操作できるようにしたいわゆるリモコン・ミラー(リモコン・ドアミラー、リモコン・フェンダーミラー、リモコン・ルームミラー等)が実用化されている。リモコン・ドアミラーの構成例を図2に示す。ミラーベース10は車両のドアに装着される。ミラーベース10には、シャフト12が立設される。シャフト12には電動格納ユニット16がシャフト12の軸周り方向に回動自在に取り付けられる。電動格納ユニット16にはサポート14が連結され、サポート14は電動格納ユニット16と一体となってシャフト12の周りを回動する。サポート14には鏡面角度調整ユニット18が装着される。鏡面角度調整ユニット18の前面には、ミラーホルダー20が傾動自在に連結支持される。ミラーホルダー20にはミラー22が嵌め込み装着される。ミラーボデー24は、その内部空間にシャフト12、サポート14、鏡面角度調整ユニット18、ミラーホルダー20、ミラー22等を収容した状態で、サポート14に連結される。これにより、リモコン・ドアミラーは一体化される。電動格納ユニット16は、運転者による車室内からのリモコン操作(起立/格納操作)により、電動格納ユニット16自身をシャフト12を中心にモータで正逆回転駆動し、ミラーボデー24を起立位置(使用時の位置)と格納位置(不使用時の位置)に択一的に位置決めする。鏡面角度調整ユニット18は、運転者による車室内からのリモコン操作(鏡面角度調整操作)により、ミラーホルダー20を左右方向および上下方向に個別に傾動動作させ、ミラー22の鏡面角度調整を行う。
鏡面角度調整ユニット18の構成例を図3に示す。ハウジングフロント26aとハウジングリヤ26bを嵌め合わせてハウジング26を構成する。ハウジングフロント26aの内面にはスクリュー28,30がハウジングフロント26aと一体成形で立設配置されている。ハウジング26内には左右方向用および上下方向用の各傾動機構の構成要素が収容配置されている。左右方向用傾動機構は、スクリュー28、モータ32、ウォーム40、ホイールウォーム36(ウォームホイール)、ナットアジャスト(アジャストナット、ナット部材、進退部材)38等で構成される。ウォーム40はモータ32の回転軸に取り付けられている。
ホイールウォーム36の詳細構成を図4に示す。ホイールウォーム36は全体がプラスチック等による一体成形で作られている。ホイールウォーム36の外周面にはギヤ歯42が形成されている。ホイールウォーム36の下部には、ホイールウォーム36をハウジングフロント26aの円形凹部47(図3)に回転自在に収容して位置決めするための円形凸部45が形成されている。ホイールウォーム36の上部37はハウジングリヤ26bの円形凹部27{開口部74内に形成される。図7(i)参照}に回転自在に収容して支持される。ホイールウォーム36には軸直角方向の断面が円形の中心孔44が形成されている。ホイールウォーム36の上部には、中心孔44を上方に延長して形成するための円形突部39が形成されている。円形突部39には4本のスリット46が周方向に等間隔に形成されている。
ナットアジャスト38の詳細構成を図5に示す。ナットアジャスト38は全体がプラスチック等による一体成形で作られている。ナットアジャスト38は円筒状の基部48(弾性足50を束ねている部分)と、該基部48の下端部に連続して該ナットアジャスト38の回転軸Lを包囲するように形成された複数本の弾性足50を具備する。基部48には中心孔52が形成されている。複数本の弾性足50で囲まれた空間51は中心孔52に連通している。弾性足50の先端部には内向きに突出する爪54が形成されている。基部48の側面にはフィン56が突出形成されている。基部48の上端部には凸球部(球状のピボット)58が形成されている。
図3において、ウォーム40はホイールウォーム36の外周面に形成されたギヤ歯42に噛み合う。ホイールウォーム36はハウジング26内で、円形凸部45をハウジングフロント26aの内面に形成された円形凹部47に回転自在に収容し、中心孔44内にスクリュー28を同軸状に収容した状態で、該軸周り方向に回転自在で軸方向に移動不能に配置されている。ナットアジャスト38はホイールウォーム36の中心孔44内に同軸状に収容される。このとき、ナットアジャスト38のフィン56は、図6に示すように、ホイールウォーム36の1つのスリット46に収容される。これにより、ナットアジャスト38は、ホイールウォーム36に対し、軸方向に相対移動が可能で、軸周り方向に相対回転が不能となる。また、このとき、ナットアジャスト38の空間51から中心孔52にはスクリュー28が挿入され、ナットアジャスト38の弾性足50の先端部の爪54はスクリュー28のネジ溝に係合している(図7参照)。
以上のように構成される左右方向用傾動機構によれば、モータ32を駆動すると、ウォーム40が回転し、これに従動してホイールウォーム36が回転する。このとき、ナットアジャスト38のフィン56はホイールウォーム36のスリット46に収容されているので、ホイールウォーム36に対するナットアジャスト38の相対回転は阻止される。これにより、ナットアジャスト38はホイールウォーム36と一体になってその軸周り方向に回転し、スクリュー28に対して相対回転する。このとき、ナットアジャスト38の爪54はスクリュー28のネジ溝と係合しているので、ナットアジャスト38の該相対回転により、ナットアジャスト38はスクリュー28に対し軸方向に相対移動(進退移動)する。モータ32の回転方向により、ナットアジャスト38の軸方向の移動方向が切り換えられる。
以上、左右方向用傾動機構について説明したが、上下方向用傾動機構についてもこれと同様に構成されている。すなわち、図3において、上下方向用傾動機構はハウジングフロント26aに立設されたスクリュー30、モータ60、ウォーム66、ホイールウォーム62、ナットアジャスト64等で構成される。ウォーム66はモータ60の回転軸に取り付けられている。ホイールウォーム62は図4のように構成され、ナットアジャスト64は図5のように構成されている。ホイールウォーム62は、その円形凸部65(図4)をハウジングフロント26aの内面に形成された円形凹部65に回転自在に収容して、ハウジング26内に位置決めされる。ホイールウォーム62の上部67(図4)はハウジングリヤ26bの円形凹部{図示せず。図7(i)の開口部74内に形成される円形凹部27と同様のもので開口部76内に形成される。}に回転自在に収容して支持される。モータ60を駆動すると、ウォーム66が回転し、これに従動してホイールウォーム62が回転される。このとき、ナットアジャスト64のフィン68はホイールウォーム62のスリット70に収容されているので、ナットアジャスト64は、ホイールウォーム62に対し、軸方向に相対移動が可能で、軸周り方向に相対回転が不能となる。したがって、ナットアジャスト64はホイールウォーム62と一体になってその軸周り方向に回転し、スクリュー30に対して相対回転する。このとき、ナットアジャスト64の爪72はスクリュー30のネジ溝と係合しているので、ナットアジャスト64の該相対回転により、ナットアジャスト64はスクリュー30に対し軸方向に相対移動(進退移動)する。モータ60の回転方向により、ナットアジャスト64の軸方向の移動方向が切り換えられる。
図3において、ナットアジャスト38,64の先端部は、ハウジングリヤ26bに形成された開口部74,76からハウジング26の外部に突出する。開口部74,76にはゴム製の防水用シールカバー78,80がそれぞれ装着され、ハウジング26内に水が入るのを防止している。ナットアジャスト38,64の先端の凸球部58,82は、シールカバー78,80の先端部に形成された孔78a,80aを通って外部に取り出されている。ハウジングリヤ26bには球面受座84が形成されている。球面受座84にはプレートピボット86の裏面(ハウジング26側に向いた面)に形成された球状凸部88が収容される。これにより、プレートピボット86はハウジング26に、所定の支点P(球面受座84の球の中心位置。図7参照)を中心に傾動可能に支持される。このとき、ナットアジャスト38の先端の凸球部58はプレートピボット86の裏面に形成された凹球部(球面受座)98に圧入嵌合され、ナットアジャスト64の先端の凸球部82はプレートピボット86の裏面に形成された凹球部(球面受座)100に圧入嵌合される。これにより、プレートピボット86は、ナットアジャスト38,64の進退移動に応じて、球面受座84の球の中心位置(支点P)を中心に左右方向および上下方向に傾動する。球面受座84の上下左右に突出形成されたストッパ111は、プレートピボット86に形成された開口部113に差し込まれて、プレートピボット86の軸周り方向の回転を阻止する。なお、プレートピボット86は、凹球部98,100に対する凸球部58,82の圧入嵌合を容易にするために、曲げ剛性率の小さい(曲がりやすい)ポリプロピレン等の合成樹脂で構成されるとともに、凹球部98,100には縦方向のスリット(図8符号155参照)が形成されている。
ハウジングフロント26aの内面にはボス90がハウジングフロント26aと一体成形で立設配置されている。ボス90は、ハウジングリヤ26bの球面受座84の中心部に形成された孔84aを通ってハウジング26の外部に突出し、さらにプレートピボット86の球状凸部88の中心孔88aを通って、球状凸部88の裏側の面に構成された球状凹部88b内に突出している。球状凹部88b内にはキャップサポート92が収容される。このとき、ボス90はキャップサポート92の中心孔92aに差し込まれる。キャップサポート92の端面にはスプリングプレート94が配置され、さらにスクリュタッピング(ネジ)がスプリングプレート94の中心孔94aから差し込まれ、ボス90の先端部の孔90aにねじ込まれる。これにより、鏡面角度調整ユニット18は一体化される。ハウジング26には、モータ32,60の給電用ケーブル102のコネクタ106,108が装着される。
ミラーホルダー20(図2)は、その裏面上部に形成されたフック115をプレートピボット86の上部に形成された軸部117に引っ掛けて、ミラーホルダー20の裏面下部に形成された鉤部119をプレートピボット86の下部に形成された孔部121に差し込むことによりプレートピボット86に装着され、プレートピボット86と一体化される。これにより、ミラーホルダー20はプレートピボット86の傾動動作に応じて傾動動作し、ミラー22の鏡面角度が調整される。
以上説明したリモコン・ドアミラーによる鏡面角度調整動作として左右方向の鏡面角度調整動作について図7を参照して説明する。なお、図7においては、ナットアジャスト38の弾性足50の配置を簡略化して示している。図7において、(i)は一方向に最大角度傾動したときの状態である。この状態では、プレートピボット86の一部がハウジング26の図示しないストッパに当接して、これ以上の傾動は阻止される。この状態から、運転者によるリモコン操作(鏡面角度調整操作)によりプレートピボット86の傾きを戻す方向にモータ32を駆動すると、ウォーム40が回転し、これに従動してホイールウォーム36が回転する。このとき、ナットアジャスト38のフィン56はホイールウォーム36のスリット46に収容されているので、ホイールウォーム36に対するナットアジャスト38の相対回転は阻止される。これにより、ナットアジャスト38はホイールウォーム36と一体になってその軸周り方向に回転し、スクリュー28に対して相対回転する。このとき、ナットアジャスト38の爪54はスクリュー28のネジ溝と係合しているので、ナットアジャスト38の該相対回転により、ナットアジャスト38はスクリュー28に対し軸方向下方に相対移動し、これに伴いプレートピボット86は傾きが(ii)のように戻されていく。モータ32をさらに同じ方向に駆動すると、プレートピボット86は逆方向に傾いていき、(iii)の逆方向に最大角度傾動した状態に至る。この状態では、プレートピボット86の一部がハウジング26の図示しないストッパに当接して、これ以上の傾動は阻止される。
なお、ミラー22に手動で傾動力を与えると、ナットアジャスト38の弾性足50が撓んで爪54がスクリュー28のネジ山を乗り越えて、ナットアジャスト38はスクリュー28に対し軸方向に相対移動し、プレートピボット86は傾動力を与えた方向に傾動する。このようにして、手動での鏡面角度調整も可能である。
傾動駆動機構に進退部材(ナットアジャスト)を使用した従来の鏡面角度調整装置として、下記特許文献1に記載されたものがある。
実開平1−83643号公報
前記従来の鏡面角度調整装置によれば、ナットアジャスト38の凸球部58,82をプレートピボット86の凹球部98,100に圧入嵌合させるため、凹球部98,100の内径を凸球部58,82の外径よりも大きくする必要があった。このため、どうしても僅かながたつき(嵌合ガタ)が生じ、車両の振動や走行風によって鏡面にいわゆるビビリ(微細な振動)が生じ、良好な後方視界が得られないことがあった。また、がたつきを減らすためには、部品精度を高める必要があったが、金型精度をどれだけ高めても、複数取り(1つの金型で同一部品を複数個同時成形すること)による部品間ばらつきがあるため、がたつきをなくすことはできず、かつ金型の維持管理も大変であった。
この発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、凸球部と凹球部の嵌め合い構造のがたつきを抑制した車両用ミラーの鏡面角度調整装置を提供しようとするものである。
この発明の概要を説明する。なお、カッコ内は、後述する実施の態様における該当箇所の符号を示す。この発明は、ミラー(22)を保持して傾動する傾動体(86,20,22)と、該傾動体(86,20,22)を所定の支点(P)を中心に傾動自在に支持する傾動支持機構(84,88)と、前記傾動体(86,20,22)の前記支点(P)を外れた位置に力を作用させて該傾動体(86,20,22)を前記支点(P)を中心に傾動させる傾動駆動機構(28,30,32,60,123,157,167,36)とを具備し、前記傾動体(86,20,22)の傾動量により前記ミラー(22)の鏡面角度を調整する車両用ミラーの鏡面角度調整装置であって、前記傾動駆動機構が、ネジ部材(28,30)と、進退部材(123,157,167)と、モータ(32,60)を具備し、前記ネジ部材(28,30)は、ネジ溝を有し、前記傾動体(86,20,22)に向けて突出した状態で前記傾動駆動機構の支持部(26)に回転不能に立設され、前記進退部材(123,157,167)は、前記ネジ部材(28,30)のネジ溝に螺合した状態で前記モータ(32,60)により回転駆動されることにより、該ネジ部材(28,30)に対しその軸方向に進退移動するものであり、該進退部材(123,157,167)の軸方向端部には凸球部(136,161,169)が形成され、該凸球部(136,161,169)は、前記傾動体(86,20,22)の前記支点(P)を外れた位置に形成された凹球部(98)に嵌め込まれることにより該傾動体(86,20,22)に回転自在に連結され、前記進退部材(123,157,167)の前記進退移動により前記傾動体(86,20,22)を傾動動作させるようにした車両用ミラーの鏡面角度調整装置において、前記進退部材(123,157,167)の凸球部(136,161,169)の回転軸(L)上の頂部に弾性部(145,165,173)を突出配置し、該弾性部(145,165,173)は、該凸球部(136,161,169)が前記傾動体(86,20,22)の凹球部(98)に嵌め込まれた状態で、該凹球部(98)の内周面底面(149a)に押圧当接して引っ込められて、該凹球部(98)の内周面底面(149a)に押圧力を付与し、該押圧力の反力により、前記凸球部(136,161,169)の付け根周縁部外周面(136a,161a,169a)が前記凹球部(98)の出口周縁部内周面(147a)に押し当たるようにして、該凸球部(136,161,169)と該凹球部(98)との間のがたつきを抑制してなるものである。
また、この発明は、ミラー(22)を保持して傾動する傾動体(86,20,22)と、該傾動体(86,20,22)を所定の支点(P)を中心に傾動自在に支持する傾動支持機構(84,88)と、前記傾動体(86,20,22)の前記支点(P)を外れた位置に力を作用させて該傾動体(86,20,22)を前記支点(P)を中心に傾動させる傾動駆動機構(28,30,32,60,157,167,123,36)とを具備し、前記傾動体(86,20,22)の傾動量により前記ミラー(22)の鏡面角度を調整する車両用ミラーの鏡面角度調整装置であって、前記傾動駆動機構が、ネジ部材(28,30)と、回転部材(36)と、モータ(32,60)と、進退部材(123,157,167)を具備し、前記ネジ部材(28,30)は、外周面にネジ溝を有し、前記傾動体(86,20,22)に向けて突出した状態で前記傾動駆動機構の支持部(26)に回転不能に立設され、前記回転部材(36)は、中心孔(44)を有し、該中心孔(44)に前記ネジ部材(28,30)を同軸状に挿通させた状態で前記傾動駆動機構の支持部(26)に軸周り方向に回転自在で軸方向に移動不能に支持されて、前記モータ(32,60)により回転駆動され、前記進退部材(123,157,167)は、基部(125)と、該基部(125)の一端部において該進退部材(123,157,167)の回転軸(L)を包囲するように形成された複数本の弾性足(127)を具備し、該弾性足(127)の自由端部には内向きに突出する爪(131)がそれぞれ形成され、該進退部材(123,157,167)の前記基部(125)の他端部には凸球部(136,161,169)が形成され、該凸球部(136,161,169)は、前記傾動体(86,20,22)の前記支点(P)を外れた位置に形成された凹球部(98)に嵌め込まれることにより該傾動体(86,20,22)に回転自在に連結され、前記進退部材(123,157,167)は、前記回転部材(36)の中心孔(44)に軸方向に挿通自在で軸周り方向に相対回転不能に収容され、該進退部材(123,157,167)の前記弾性足(127)で囲まれた空間(128)には前記ネジ部材(28,30)の突出側端部が挿通自在に収容され、前記弾性足(127)の爪(131)は前記ネジ部材(28,30)のネジ溝に係合し、もって、前記モータ(32,60)により前記回転部材(36)を回転駆動すると、前記進退部材(123,157,167)の爪(131)と前記ネジ部材(28,30)のネジ溝とが係合した状態で、該進退部材(123,157,167)が該回転部材(36)と一体となって前記ネジ部材(28,30)に対して相対回転することにより、該進退部材(123,157,167)が該ネジ部材(28,30)に対して軸方向に移動し、この進退部材(123,157,167)の軸方向の移動により前記傾動体(86,20,22)を傾動させるようにした車両用ミラーの鏡面角度調整装置において、前記進退部材(123,157,167)の凸球部(136,161,169)の回転軸(L)上の頂部に弾性部(145,165,173)を突出配置し、該弾性部(145,165,173)は、該凸球部(136,161,169)が前記傾動体(86,20,22)の凹球部(98)に嵌め込まれた状態で、該凹球部(98)の内周面底面(149a)に押圧当接して引っ込められて、該凹球部(98)の内周面底面(149a)に押圧力を付与し、該押圧力の反力により、前記凸球部(136,161,169)の付け根周縁部外周面(136a,161a,169a)が前記凹球部(98)の出口周縁部内周面(147a)に押し当たるようにして、該凸球部(136,161,169)と該凹球部(98)との間のがたつきを抑制してなるものである。
弾性部は、例えば凸球部(136)の頂部に該凸球部(136)と一体に形成された膨出部(145)で構成することができる。膨出部(145)は、例えば前記凸球部(136)に片持ち支持状に支持された弾性片(145)で構成することができる。また、凸球部(161,169)の回転軸(L)上の頂部に凹所(163,171)を形成し、弾性部(165,173)を該凹所(163,171)に収容された弾性部材(165,173)で構成することができる。この場合、弾性部材は、コイルバネ(165)、板バネ(173)等で構成することができる。
この発明によれば、進退部材の凸球部の回転軸上の頂部に弾性部(外力により変形し、元に戻ろうとする力を生じる部分)を突出配置し、該弾性部は、凸球部が傾動体の凹球部に嵌め込まれた状態で、凹球部の内周面底面に押圧当接(弾性接触)して引っ込められて、該凹球部の内周面底面に押圧力を付与し、該押圧力の反力により、凸球部の付け根周縁部外周面が凹球部の出口周縁部内周面に押し当たるので、凸球部と凹球部との間のがたつきが抑制される。よって、車両の振動や走行風による鏡面のビビリが抑制され、良好な後方視界が得られる。
この発明の実施の形態を説明する。なお、各実施の形態に示す鏡面角度調整ユニットは、前述した図3に示す従来技術に対して、ナットアジャスト(進退部材)の構造が異なる。すなわち、各実施の形態に示すナットアジャストは、図2のリモコン・ドアミラーに組み込まれる図3の鏡面角度調整ユニット18において、ナットアジャスト38に置き換えて配置される。それ以外の構成については従来技術のものと同じであるので、図示およびその説明を省略する。また、左右方向用傾動機構と上下方向用傾動機構とは、前述した従来技術と同様に、同一に構成されるので、左右方向用傾動機構についてのみ説明する。
(実施の形態1)
この発明によるナットアジャストを図1に示す。ナットアジャスト123は全体がプラスチック{例えばポリオキシメチレン(ポリアセタール)}等による一体成形で作られている。ナットアジャスト123は円筒状の基部125と、該基部125の下端部に連続して該ナットアジャスト123の回転軸Lを包囲するように均等間隔で形成された5本の弾性足127を具備する。弾性足127の外周面は基部125の外周面と連続した同一面内に形成されており、これにより弾性足127の外周面は段差なく基部125の外周面につながっている。基部125には中心孔129が形成されている。複数本の弾性足127で囲まれた空間128は中心孔129に連通している。弾性足127の先端部には内向きに突出する爪131が形成されている。基部125の側面にはフィン133が突出形成されている。基部125の上端部には凸球部136が形成されている。
この発明によるナットアジャストを図1に示す。ナットアジャスト123は全体がプラスチック{例えばポリオキシメチレン(ポリアセタール)}等による一体成形で作られている。ナットアジャスト123は円筒状の基部125と、該基部125の下端部に連続して該ナットアジャスト123の回転軸Lを包囲するように均等間隔で形成された5本の弾性足127を具備する。弾性足127の外周面は基部125の外周面と連続した同一面内に形成されており、これにより弾性足127の外周面は段差なく基部125の外周面につながっている。基部125には中心孔129が形成されている。複数本の弾性足127で囲まれた空間128は中心孔129に連通している。弾性足127の先端部には内向きに突出する爪131が形成されている。基部125の側面にはフィン133が突出形成されている。基部125の上端部には凸球部136が形成されている。
凸球部136の頂部には、回転軸Lに直交する方向に延在するスリット139と、スリット139の左右端部に連通して、回転軸Lに沿った方向にそれぞれ延在する相互に平行なスリット141,143が形成されている。これにより、凸球部136の頂部部分に、スリット139,141,143によって分離された弾性片145が構成されている。弾性片145はその一端において、凸球部136に片持ち支持状に支持され、樹脂バネ部を構成している。弾性片145は外力が加わっていない状態では、その外表面Sが、回転軸L上で、凸球部136の本来の球面S’に対し、適宜の距離ΔS外方に突出している。
ナットアジャスト123の凸球部136が圧入嵌合されるプレートピボット86の凹球部98(図3、図7)の詳細構造を図8に示す。プレートピボット86はポリプロピレン等で全体が一体に成形されている。凹球部98はプレートピボット86の面から突出して形成された、平面形状が円状の壁部147を具備する。壁部147の内周面149は球面に形成され、これにより壁部147で囲まれた内部に球状の空間151を形成している。球状空間151の直径はナットアジャスト123の凸球部136の球の直径よりも、僅かに大きく形成されている。球状空間151の開口部153の直径は、球状空間151の球の直径およびナットアジャスト123の凸球部136の球の直径よりも小さく形成されている。壁部147の周方向の一部には、縦方向のスリット155が形成されている。
ナットアジャスト123の凸球部136をプレートピボット86の凹球部98に圧入嵌合するときの動作を図9に示す。(i)は圧入嵌合前の状態である。(ii)は凸球部136を凹球部98の開口部153に当接させた状態である。この状態から凸球部136を押し込むと、凹球部98の壁部147が、スリット155の作用により撓んで開口部153が押し広がり、これにより、凸球部136は凹球部98の球状空間151に嵌り込む。このようにして、凸球部136は凹球部98に圧入嵌合され、凸球部136と凹球部98とで球継手を構成する。(iii)は圧入嵌合された状態である。この状態では、弾性片145は凹球部98の球状空間151の内周面底面149aに押圧当接して引っ込められる(スリット139が閉じる方向に押し戻される)。これにより、弾性片145は凹球部98の内周面底面149aに押圧力を付与する。そして、この押圧力の反力により、凸球部136の付け根周縁部の外周面136aが凹球部98の出口周縁部の内周面147aに押し当たる。これにより、凸球部136と凹球部98との間のがたつきが解消される。また、弾性片145はダンピング要素としても作用するので、共振時の振動ピーク値が低減される。よって、車両の振動や走行風による鏡面のビビリが抑制され、良好な後方視界が得られる。また、凸球部136と凹球部98の寸法精度をラフにでき、金型精度もラフにできる。これにより、金型の維持管理および部品管理工数を低減できる。また、弾性片145はナットアジャスト123の回転軸Lの位置に配置されているので、ナットアジャスト123の回転に与える摺動抵抗は小さく、ナットアジャスト123の回転を阻害しにくい。
(実施の形態2)
この発明によるナットアジャストの別の実施の形態を図10に示す。これは、凸球部161の構造のみ実施の形態1(図1)と異なるので、凸球部以外の構造については説明を省略する。図10のナットアジャスト157において、凸球部161の直径は、凹球部98(図8)の球状空間151の直径よりも僅かに小さく形成されている。凸球部161の頂部には、回転軸L上に、平面形状が円状の凹所163が形成されている。凹所163には、コイルバネ165(弾性部)が収容されている。コイルバネ165は、外力が加わっていない状態では、その頂部が凸球部161の外表面から上方(回転軸L方向)に突出している。コイルバネ165はその先端部が平坦状に研削されたいわゆるクローズドエンドタイプに形成され、ナットアジャスト157の回転を阻害しにくいようにされている。
この発明によるナットアジャストの別の実施の形態を図10に示す。これは、凸球部161の構造のみ実施の形態1(図1)と異なるので、凸球部以外の構造については説明を省略する。図10のナットアジャスト157において、凸球部161の直径は、凹球部98(図8)の球状空間151の直径よりも僅かに小さく形成されている。凸球部161の頂部には、回転軸L上に、平面形状が円状の凹所163が形成されている。凹所163には、コイルバネ165(弾性部)が収容されている。コイルバネ165は、外力が加わっていない状態では、その頂部が凸球部161の外表面から上方(回転軸L方向)に突出している。コイルバネ165はその先端部が平坦状に研削されたいわゆるクローズドエンドタイプに形成され、ナットアジャスト157の回転を阻害しにくいようにされている。
ナットアジャスト157の凸球部161をプレートピボット86(図8)の凹球部98に圧入嵌合するときの動作は、実施の形態1について示した図9と同様である。凸球部161が凹球部98に圧入嵌合された状態を図11に示す。凸球部161と凹球部98とで球継手を構成している。この状態では、コイルバネ165は、その先端部が凹球部98の球状空間151の内周面底面149aに押圧当接して引っ込められる(押し縮められる)。これにより、コイルバネ165は凹球部98の内周面底面149aに押圧力を付与する。そして、この押圧力の反力により、凸球部161の付け根周縁部の外周面161aが凹球部98の出口周縁部の内周面147aに押し当たる。これにより、凸球部161と凹球部98との間のがたつきが解消される。また、コイルバネ165はダンピング要素としても作用するので、共振時の振動ピーク値が低減される。よって、車両の振動や走行風による鏡面のビビリが抑制され、良好な後方視界が得られる。また、凸球部161と凹球部98の寸法精度をラフにでき、金型精度もラフにできる。これにより、金型の維持管理および部品管理工数を低減できる。また、凹所163は肉抜き穴としての機能も有し、ナットアジャスト157を成形する際の熱収縮による凸球部161の変形を抑制することができ、凸球部161を真球に近い形状に形成することができる。また、コイルバネ165の先端部(凹球部98の内周面底面149aと当接する部分)はナットアジャスト157の回転軸Lの位置に配置されているので、ナットアジャスト157の回転に与える摺動抵抗は小さく、コイルバネ165の先端部が平坦状に研削されていることと相まって、ナットアジャスト157の回転を阻害しにくい。
(実施の形態3)
この発明によるナットアジャストのさらに別の実施の形態を図12に示す。これは、凸球部169の構造のみ実施の形態1(図1)と異なるので、凸球部169以外の構造については説明を省略する。図12のナットアジャスト167において、凸球部169の直径は、凹球部98(図8)の球状空間151の直径よりも僅かに小さく形成されている。凸球部169の頂部には、回転軸L上に、平面形状が長方形状の凹所171が形成されている。凹所171には、「く」字状に屈曲した板バネ173(弾性部)が収容されている。板バネ173は、外力が加わっていない状態では、その頂部が凸球部169の外表面から上方(回転軸L方向)に突出している。
この発明によるナットアジャストのさらに別の実施の形態を図12に示す。これは、凸球部169の構造のみ実施の形態1(図1)と異なるので、凸球部169以外の構造については説明を省略する。図12のナットアジャスト167において、凸球部169の直径は、凹球部98(図8)の球状空間151の直径よりも僅かに小さく形成されている。凸球部169の頂部には、回転軸L上に、平面形状が長方形状の凹所171が形成されている。凹所171には、「く」字状に屈曲した板バネ173(弾性部)が収容されている。板バネ173は、外力が加わっていない状態では、その頂部が凸球部169の外表面から上方(回転軸L方向)に突出している。
ナットアジャスト167の凸球部169をプレートピボット86(図8)の凹球部98に圧入嵌合するときの動作は、実施の形態1について示した図9と同様である。凸球部169が凹球部98に圧入嵌合された状態を図13に示す。凸球部169と凹球部98とで球継手を構成している。この状態では、板バネ173は、その頂部屈曲部が凹球部9の球状空間151の内周面底面149aに押圧当接して引っ込められる(屈曲状態が押し戻される)。これにより、板バネ173は凹球部98の内周面底面149aに押圧力を付与する。そして、この押圧力の反力により、凸球部169の付け根周縁部の外周面169aが凹球部98の出口周縁部の内周面147aに押し当たる。これにより、凸球部169と凹球部98との間のがたつきが解消される。また、板バネ173はダンピング要素としても作用するので、共振時の振動ピーク値が低減される。よって、車両の振動や走行風による鏡面のビビリが抑制され、良好な後方視界が得られる。また、凸球部169と凹球部98の寸法精度をラフにでき、金型精度もラフにできる。これにより、金型の維持管理および部品管理工数を低減できる。また、凹所171は肉抜き穴としての機能も有し、ナットアジャスト167を成形する際の熱収縮による凸球部169の変形を抑制することができ、凸球部169を真球に近い形状に形成することができる。また、板バネ173の頂部(凹球部98の内周面底面149aと当接する部分)はナットアジャスト167の回転軸Lの位置に配置されているので、ナットアジャスト167の回転に与える摺動抵抗は小さく、ナットアジャスト167の回転を阻害しにくい。
この発明は車両用リモコン・ミラー(リモコン・ドアミラー、リモコン・フェンダーミラー、リモコン・ルームミラー等)に適用することができる。
22…ミラー、28,30,32,36,60,123,157,167…傾動駆動機構(スクリュー、モータ、ナットアジャスト、ホイールウォーム)、26…傾動駆動機構の支持部(ハウジング)、28,30…ネジ部材(スクリュー)、32,60…モータ、
36…回転部材(ホイールウォーム)、44…回転部材の中心孔、84,88…傾動支持機構(球面受座、球状凸部)、86,20,22…傾動体(プレートピボット、ミラーホルダー、ミラー)、98…凹球部、123,157,167…進退部材(ナットアジャスト)、125…進退部材の基部、127…進退部材の弾性足、128…弾性足で囲まれた空間、131…爪、136,161,169…凸球部、136a,161a,169a…凸球部の付け根周縁部外周面、145,165,173…弾性部、145…弾性片(膨出部)、147a…凹球部の出口周縁部内周面、149a…凹球部の内周面底面、163,171…凹所、165…コイルバネ(弾性部材)、173…板バネ(弾性部材)、L…進退部材の回転軸 、P…傾動体が傾動する支点、S…弾性部の外表面、S’…凸球部の本来の球面。
36…回転部材(ホイールウォーム)、44…回転部材の中心孔、84,88…傾動支持機構(球面受座、球状凸部)、86,20,22…傾動体(プレートピボット、ミラーホルダー、ミラー)、98…凹球部、123,157,167…進退部材(ナットアジャスト)、125…進退部材の基部、127…進退部材の弾性足、128…弾性足で囲まれた空間、131…爪、136,161,169…凸球部、136a,161a,169a…凸球部の付け根周縁部外周面、145,165,173…弾性部、145…弾性片(膨出部)、147a…凹球部の出口周縁部内周面、149a…凹球部の内周面底面、163,171…凹所、165…コイルバネ(弾性部材)、173…板バネ(弾性部材)、L…進退部材の回転軸 、P…傾動体が傾動する支点、S…弾性部の外表面、S’…凸球部の本来の球面。
Claims (6)
- ミラーを保持して傾動する傾動体と、該傾動体を所定の支点を中心に傾動自在に支持する傾動支持機構と、前記傾動体の前記支点を外れた位置に力を作用させて該傾動体を前記支点を中心に傾動させる傾動駆動機構とを具備し、前記傾動体の傾動量により前記ミラーの鏡面角度を調整する車両用ミラーの鏡面角度調整装置であって、
前記傾動駆動機構が、ネジ部材と、進退部材と、モータを具備し、
前記ネジ部材は、ネジ溝を有し、前記傾動体に向けて突出した状態で前記傾動駆動機構の支持部に回転不能に立設され、
前記進退部材は、前記ネジ部材のネジ溝に螺合した状態で前記モータにより回転駆動されることにより、該ネジ部材に対しその軸方向に進退移動するものであり、
該進退部材の軸方向端部には凸球部が形成され、
該凸球部は、前記傾動体の前記支点を外れた位置に形成された凹球部に嵌め込まれることにより該傾動体に回転自在に連結され、
前記進退部材の前記進退移動により前記傾動体を傾動動作させるようにした車両用ミラーの鏡面角度調整装置において、
前記進退部材の凸球部の回転軸上の頂部に弾性部を突出配置し、該弾性部は、該凸球部が前記傾動体の凹球部に嵌め込まれた状態で、該凹球部の内周面底面に押圧当接して引っ込められて、該凹球部の内周面底面に押圧力を付与し、該押圧力の反力により、前記凸球部の付け根周縁部外周面が前記凹球部の出口周縁部内周面に押し当たるようにして、該凸球部と該凹球部との間のがたつきを抑制してなる車両用ミラーの鏡面角度調整装置。 - ミラーを保持して傾動する傾動体と、該傾動体を所定の支点を中心に傾動自在に支持する傾動支持機構と、前記傾動体の前記支点を外れた位置に力を作用させて該傾動体を前記支点を中心に傾動させる傾動駆動機構とを具備し、前記傾動体の傾動量により前記ミラーの鏡面角度を調整する車両用ミラーの鏡面角度調整装置であって、
前記傾動駆動機構が、ネジ部材と、回転部材と、モータと、進退部材を具備し、
前記ネジ部材は、外周面にネジ溝を有し、前記傾動体に向けて突出した状態で前記傾動駆動機構の支持部に回転不能に立設され、
前記回転部材は、中心孔を有し、該中心孔に前記ネジ部材を同軸状に挿通させた状態で前記傾動駆動機構の支持部に軸周り方向に回転自在で軸方向に移動不能に支持されて、前記モータにより回転駆動され、
前記進退部材は、基部と、該基部の一端部において該進退部材の回転軸を包囲するように形成された複数本の弾性足を具備し、該弾性足の自由端部には内向きに突出する爪がそれぞれ形成され、
該進退部材の前記基部の他端部には凸球部が形成され、
該凸球部は、前記傾動体の前記支点を外れた位置に形成された凹球部に嵌め込まれることにより該傾動体に回転自在に連結され、
前記進退部材は、前記回転部材の中心孔に軸方向に挿通自在で軸周り方向に相対回転不能に収容され、該進退部材の前記弾性足で囲まれた空間には前記ネジ部材の突出側端部が挿通自在に収容され、前記弾性足の爪は前記ネジ部材のネジ溝に係合し、
もって、前記モータにより前記回転部材を回転駆動すると、前記進退部材の爪と前記ネジ部材のネジ溝とが係合した状態で、該進退部材が該回転部材と一体となって前記ネジ部材に対して相対回転することにより、該進退部材が該ネジ部材に対して軸方向に移動し、この進退部材の軸方向の移動により前記傾動体を傾動させるようにした車両用ミラーの鏡面角度調整装置において、
前記進退部材の凸球部の回転軸上の頂部に弾性部を突出配置し、該弾性部は、該凸球部が前記傾動体の凹球部に嵌め込まれた状態で、該凹球部の内周面底面に押圧当接して引っ込められて、該凹球部の内周面底面に押圧力を付与し、該押圧力の反力により、前記凸球部の付け根周縁部外周面が前記凹球部の出口周縁部内周面に押し当たるようにして、該凸球部と該凹球部との間のがたつきを抑制してなる車両用ミラーの鏡面角度調整装置。 - 前記弾性部が該凸球部の頂部に該凸球部と一体に形成された膨出部で構成されてなる請求項1または2記載の車両用ミラーの鏡面角度調整装置。
- 前記膨出部が前記凸球部に片持ち支持状に支持された弾性片で構成されてなる請求項3記載の車両用ミラーの鏡面角度調整装置。
- 前記凸球部の回転軸上の頂部に凹所が形成され、前記弾性部が該凹所に収容された弾性部材で構成されてなる請求項1または2記載の車両用ミラーの鏡面角度調整装置。
- 前記弾性部材が、コイルバネまたは板バネで構成されてなる請求項5記載の車両用ミラーの鏡面角度調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004051356A JP2005238975A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | 車両用ミラーの鏡面角度調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004051356A JP2005238975A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | 車両用ミラーの鏡面角度調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2004051356A Pending JP2005238975A (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | 車両用ミラーの鏡面角度調整装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005238975A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012165388A1 (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-06 | 株式会社ニフコ | ボールジョイント |
JP2013106436A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Minebea Motor Manufacturing Corp | リニアアクチュエータ |
-
2004
- 2004-02-26 JP JP2004051356A patent/JP2005238975A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2012251567A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-20 | Nifco Inc | ボールジョイント |
JP2013106436A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Minebea Motor Manufacturing Corp | リニアアクチュエータ |
DE102012110637B4 (de) * | 2011-11-14 | 2021-05-20 | Minebea Mitsumi Inc. | Linear-Stellantrieb |
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