JP2005237089A - 電線余長吸収構造 - Google Patents

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Tsunehisa Masuda
倫久 増田
Toshiyuki Asakura
俊之 朝倉
Koji Ikeda
幸治 池田
Hiroo Fujita
洋生 藤田
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Abstract

【課題】電線の余長部分を吸収することで自動車用ワイヤハーネスの標準化を図ることができ、車種変更やグレード変更に柔軟に対応できる電線余長吸収構造を提供する。
【解決手段】電線と、内側に電線挿通孔を有し、半径方向に可撓性を有する伸縮チューブと、伸縮チューブの一方に設けられ、相手方コネクタと接続するコネクタと、伸縮チューブの他方に設けられ、コネクタから導出された電線の余長部分を収容する余長収容ケースと、余長収容ケースの天壁に形成されたスロット状の溝に装着された電線ストッパーとからなり、伸縮チューブに、軸方向に伸び縮みする蛇腹部を設け、蛇腹部が縮んだ際に、電線の余長部分を余長収容ケース内で吸収する。蛇腹部に塑性変形性を有する金属ワイヤを挿着する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に用いられ、車両ボディに沿って弛みなく配索される電線(自動車用ワイヤハーネス)の端部に設けられ、車種やグレード違いで生ずる電線の弛みを吸収する電線余長吸収構造に関するものである。
この種の電線余長吸収構造に関連する従来の一例を図5及び図6に示す(特許文献1,2)。
図5に示す従来例は、ジャンクションボックス、リレーボックス、ヒューズボックス等の接続ボックス51が電線55で相互に接続され、車種やグレードによって電線55の長さが短くなって余長部分(弛み)55aが生じた際に、その余長部分55aが専用パッド52に沿って配索されることで、余長部分55aが吸収され、常に電線55が車両ボディ50aに沿って緊張した状態に配索されるようにしたものである(特許文献1)。
この従来例は、車両に配置される二つの接続ボックス(一方のみ図示する)51と、二つの接続ボックス51を相互接続する電線55と、二つの接続ボックス51間に設けられた係止ピン54に着脱自在に装着される専用パッド52とを備え、専用パッド52を略三角形の板状体とし、電線55を専用パッド52の外周面の一部に沿って引っ掛けるように配索させ、電線55の余長部分55aを吸収させたものである。
第1の接続ボックス51と第2の接続ボックスは、例えばダッシュボードの両側にそれぞれ固定され、両ボックス51間に専用パッド52が配置される。第1の接続ボックス51と第2の接続ボックスとの距離は、自動車の車種やグレード毎に異なるものであるが、両接続ボックス51間の距離が最も長いものを基準として電線の長さが定められている。車種やグレードによって両接続ボックス51間の距離が短くなる場合には、専用パッド52を用いて余長部分55aが吸収されるようになっている。
専用パッド52には、大きさの異なるものが複数用意されており、電線55の弛みの程度によって使い分けられ、又は複数組み合わせて用いられ、これによって余長部分55aが吸収され、車両走行中の振動や衝撃などによる電線55のばたつきや、弛んだ電線55がドア等に挟まって損傷したり断線したりすることが防止されている。
また、図6に示す従来例は、蛇腹状の筒体としてのチューブ60が電線端部のコネクタ接続部に適用されるものではない点で本発明と相違するが、チューブ60が伸縮するという点において本発明と共通する。この従来例は、自動車のバックパネルとバックドアとの間に亘って配索される電線の中間部分に装着され、自身の弾性的性質によって曲げやねじれ等の変形を有効に吸収することができるものである(特許文献2)。
チューブ60は、ゴムやエラストマーなどから一体成形されたものであり、山部61aと谷部61bとが軸方向に交互に連続してなる第1蛇腹部61と、山部62aと谷部62bとが周方向に交互に連続してなる第2蛇腹部62と、第1蛇腹部61の両側でバックパネル及びバックドアの貫通孔にそれぞれ固定されるフランジ部63,64とから構成されている。このため、ヒンジ部を支点としてバックドアが開けられても、第1蛇腹部61が半径方向に曲がり、第2蛇腹部62が周方向にねじれることで、反対方向を向く両側のフランジ部63,64が変形せず、バックパネル及びバックドアとの間に隙間が生じず、防水性能が維持されるようになっている。
また、他の従来例として、固定側の車両ボディと可動側の自動車ドアとを相互接続するフラット電線の余長部分を、損傷や断線を生じさせることなく自動車ドア内に伸縮自在に収納するものがある(特許文献3)。
この従来例は、ドアインナパネルとドアトリムとの間にプロテクタケースが設けられ、プロテクタケースにフラット電線のループ部の相互干渉を防止するガイド溝が設けられたものであり、ハーネスプロテクタの他端から導出されたフラット電線が、プロテクタケース内のハーネス収容部にループ状に屈曲されてプロテクタケース内に収容され、ワイヤハーネスのループ部がプロテクタケース内で拡径及び収縮自在とされたものである。
特開平10−84619号公報(第2−4頁、第2図) 特開平10−191536号公報(第2−3頁、第1図) 特開平11−263178号公報(第6−8頁)
しかしながら、上記従来例では、解決すべき以下の問題点がある。第1の従来例では、車両ボディ50aに専用パッド52を固定するためのスペースが必要になるとともに、車両ボディ50aに切欠部53を新たに追加工し、専用パッド52を組み付けなければならず、自動車組立ラインのサイクルタイムが延長されることとなり、生産コストが高くなるという問題があった。また、電線55の余長部分55aを吸収するための専用パッド52を車種やグレード毎に用意しなければならず、部品管理が複雑化するとともに、部品点数が増加してコストが高くなるという問題があった。
さらに、自動車の組立ラインにおいては、部品点数を削減し、組立作業性を向上させて低コスト生産を達成するため、ワイヤハーネスの標準化、ワイヤハーネスを含む電気接続部品の標準化が図られているところであるが、専用パッド52を用いて電線55の余長部分55aを吸収する方法では、完全には標準化を達成することができないという問題があった。
第2の従来例は、車種やグレードによって電線の長さが変わった場合に、電線の長さに応じたチューブ60に交換する必要があった。換言すると、チューブ60が車種やグレード毎の電線の長さ違いを吸収できるものでないため、長さの異なるチューブ60を複数用意しなければならないという問題があった。
第3の従来例は、固定側の車両ボディと可動側のドアとの間に亘って配索され、かつ相対移動する電線の余長部分の吸収に有効な構成であるが、車両ボディに固定され、相対移動しない電線には適用することができないという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、電線の余長部分を吸収することで、自動車用ワイヤハーネスの標準化を図ることができ、車種変更やグレード変更に柔軟に対応できる電線余長構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、可撓性を有する筒体と、該筒体の一方に設けられ、相手方コネクタと接続するコネクタと、該筒体の他方に設けられ、該コネクタから導出された電線を挿通させつつ外へ出す余長収容ケースとを備えた電線余長吸収構造であって、前記筒体に、軸方向に伸び縮みする蛇腹部が設けられ、該蛇腹部が縮んだ際に、前記電線の余長部分が前記電線固定用ケース内で吸収されることを特徴とする。
上記構成によれば、筒体と、コネクタと、余長収容ケースとが合体され、コネクタから引き出された電線が余長収容ケース内を挿通され、余長収容ケースの電線導出口から外へ出される。コネクタに、外部の相手方コネクタがコネクタ接続されることで、各種の自動車部品間で電源の供給や信号の授受が行われる。筒体は可撓性を有しているため、コネクタから引き出された電線が横向きの力を受けた場合に、筒体とともに電線が横向きに曲がる。
また、筒体には蛇腹部が設けられているから、蛇腹部が伸び縮みすることで、電線長が調整可能となる。すなわち、蛇腹部が縮められ、電線の余長部分が余長収容ケース内でループ状に弛んだ状態で吸収されることで、電線長が短くなる。他方、蛇腹部が伸ばされ、ループ状に弛んだ余長部分が真直に伸ばされることで、電線長が長くなる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電線余長吸収構造において、前記余長収容ケースの壁部に溝が設けられ、該溝に前記電線の余長部分を弛ませた状態で固定する電線ストッパーが装着されたことを特徴とする。
上記構成によれば、コネクタと余長収容ケースとの間に位置する筒体の蛇腹部が伸ばされた場合は、コネクタから引き出された電線が真直に伸びた状態で固定され、逆に、蛇腹部が縮められた場合は、電線が余長収容ケースの内部でループ状に弛んだ状態で固定される。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電線余長吸収構造において、前記蛇腹部に、塑性変形性を有する金属ワイヤが挿着されたことを特徴とする。
上記構成によれば、筒体の大型化・重量化を招くことなく、可撓性を有する蛇腹部を伸ばした状態または縮めた状態に保つことができる。例えば、金属ワイヤには、小径の針金やステンレス鋼が適用される。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電線余長吸収構造において、前記コネクタ及び前記余長収容ケースに係合部が設けられ、前記筒体に該係合部に係合する係止部が設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、筒体をコネクタ及び/又は電線固定用ケースとは別体に成形することができるから、車体側の仕様に応じた長さや太さの異なる筒体に取り替えることが可能となる。
また、請求項5記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載の電線余長吸収構造において、前記電線ストッパーが、前記電線を前記余長収容ケースの内壁に押え付けることを特徴とする。
上記構成によれば、電線ストッパーを余長収容ケースの溝に装着することで、電線が余長収容ケースの内壁と電線ストッパーの下端に挟まれて固定され、電線の余長部分が余長収容ケース内で吸収される。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、筒体は可撓性を有しているため、電線の曲がった部分に曲げ応力が集中することが回避され、電線の断線等を防止することができる。筒体には、蛇腹部が設けられているから、蛇腹部が伸び縮みすることで、電線長を調整することができる。したがって、車種やグレードによる電線長の違いを吸収することでき、自動車用ワイヤハーネスの標準化を図ることができる。また、自動車に用いられる電線の種類が削減され、電線管理が容易となり、電線の取扱性が向上する。
また、請求項2記載の発明によれば、コネクタから引き出された電線が余長収容ケースの内部でループ状に弛んだ状態で固定される。したがって、電線の余長部分を余長収容ケース内で吸収することができ、請求項1記載の発明と同等の効果を奏する。
また、請求項3記載の発明によれば、蛇腹部に金属ワイヤが挿着されることで、可撓性を有する蛇腹部を伸ばした状態または縮めた状態に保つことができる。したがって、車両ボディに沿って弛みなく配索される相対移動しない電線長を微調整することができる。
また、請求項4記載の発明によれば、筒体をコネクタ及び余長収容ケースとは別体に成形することができるから、車体側の仕様に応じた長さや太さの異なる筒体に取り替えることが可能となる。したがって、電線接続のための設計の自由度が向上し、電線余長吸収構造の適用範囲を広げることができる。
また、請求項5記載の発明によれば、電線ストッパーを余長収容ケースの溝に装着させることで、電線が余長収容ケースの内壁と電線ストッパーの下端に挟まれて固定され、電線の余長部分が余長収容ケース内で吸収される。したがって、電線ストッパーを簡単に組み付けることができるとともに、電線を確実に固定することができる。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて説明する。図1及び図2は、本発明に係る電線余長吸収構造の第1の実施形態を示し、図3は第2の実施形態を示し、図4は第2の実施形態の変形例を示すものである。
本発明が適用される自動車用の電線48は、固定側の車両ボディと可動側のドアとの間に亘って配索された相対移動する電線ではなく(第3の従来例)、車両ボディに沿って弛みなく固定される電線である。また、この電線48は、車種やグレードが変更されても交換不要な標準化された電線である。すなわち、標準化された電線とは、最も長いものを基準として定められ、車種やグレードに依存せず共通使用できる電線をいうものとする。
本実施形態の電線余長吸収構造は、電線48の余長部分48aを吸収することで自動車用ワイヤハーネスの標準化を図ることができ、車種変更やグレード変更に柔軟に対応できるものであり、電線48と、内側に電線挿通孔14を有し、半径方向に可撓性を有する伸縮チューブ(筒体)10と、伸縮チューブ10の一方に設けられ、相手方コネクタ39と接続するコネクタ17と、伸縮チューブ10の他方に設けられ、コネクタ17から導出された電線48の余長部分48aを収容する余長収容ケース20と、余長収容ケース20の天壁(壁部)22に形成されたスロット状の溝22aに装着された電線ストッパー27とからなる電線余長吸収構造であって、伸縮チューブ10に、軸方向に伸び縮みする蛇腹部13が設けられ、蛇腹部13が縮んだ際に、電線48の余長部分48aが余長収容ケース20内で吸収されることを特徴とし、蛇腹部13に塑性変形性を有する金属ワイヤが挿着されたことを有効とするものである。
以下に、電線余長吸収構造の主要構成部分およびその作用について説明する。図1に示されるように、電線余長吸収構造は、電線48(図2)と、伸縮チューブ10と、コネクタ17と、余長収容ケース20と、電線ストッパー27とで構成されている。コネクタ17及び余長収容ケース20は、伸縮チューブ10の両側に接着等により一体的に固着されている。
電線48は、芯線部の周囲が被覆部で覆われた、通常用いられる被覆電線である。芯線部は、電気伝導性に優れる銅を構成材料として形成され、被覆部は、ポリ塩化ビニルやナイロンなどの可撓性に優れる樹脂材料を構成材料として形成されている。電線48には、コネクタ17の端子収容室18aに収容される端子47が圧着されている。
端子47は、プレス機により導電性基板から打ち抜かれ、打ち抜かれた展開状態の基板を折り曲げることにより形成されたものであり、一方に電気接触部47aを有し、他方に電線圧着部47bを有する通常の雌型端子である。電気接触部47aは、箱状をなし、内側に図示しない弾性接触片を有しており、相手側コネクタ39の図示しない雄型端子の雄タブが、弾性接触片と壁との間に挟まれて、電気的接続が行われるようになっている。電線圧着部47bは、少なくとも一対の圧着片を有しており、圧着片をかしめることにより電線48の皮剥きされた芯線部が圧着接続されるようになっている。
伸縮チューブ10は、合成ゴムやエラストマー等の合成樹脂材料からなり、内側に電線挿通孔14を有するチューブ本体12と、チューブ本体12内に挿着された塑性変形性を有する金属ワイヤ(図示せず)とからなっており、インサート成形法にて成形されたものである。チューブ本体12は、蛇腹部13と、蛇腹部13の両側の固着部15とからなっている。蛇腹部13は、伸縮方向に山13aと谷13bとが一定のピッチで螺旋状に連続して形成されている。また、チューブ本体12は、可撓性を有しているため、半径方向に曲がりやすく、軸方向に伸び縮みできるようになっている。
チューブ本体12が半径方向に変形できるから、コネクタ17から引き出された電線48が横向きに曲げられても、電線48の曲げられた部分に応力が集中せず、電線48の断線や損傷が防止されるようになっている。また、チューブ本体12が軸方向に変形できるから、電線48の長さが調整されるようになっている。
金属ワイヤは、針金やステンレス鋼などから線引加工された小径のワイヤであり、チューブ本体12の山13aと谷13bとに沿って螺旋状に形成されている。この金属ワイヤは、塑性変形性を有しているため、チューブ本体12が長手方向に伸び縮みしても弾性復元せず、伸びた状態及び縮んだ状態が保たれ、これにより、電線48の長さが調整されるようになっている。金属ワイヤ34のワイヤ径は、チューブ本体12の大きさに対応する寸法に形成されている。固着部15は、コネクタ17及び余長収容ケース20の壁面に固着される部分である。固着面は平坦面に形成されていて、接着等により確実に固着されるようになっている。
コネクタ17は、相手方の雌型コネクタ39と嵌合する雄型コネクタであり、コネクタハウジング18と端子47とから構成されている。コネクタハウジング18は、ポリプロピレン/ポリエチレンなどの合成樹脂材料から射出成形されたものである。内側には、複数の雌型端子47が収容される端子収容室18aが貫通形成されている。端子収容室18aを区画形成する壁部には、可撓性を有するハウジングランス(図示せず)が形成されており、端子47がハウジングランスに係止されることで、後抜けが防止されている。端子47に接続された電線48は、コネクタハウジング18の後側から導出され、伸縮チューブ10及び余長収容ケース20内を挿通されて外に引き出されるようになっている。
余長収容ケース20は、箱状をなし、底壁21と、天壁22と、両側の側壁23,23とから外壁が形成されている。前壁24及び後壁25は、それぞれ開口形成されており、前壁24の開口が電線導入口24aとされ、後壁25の開口が電線導出口25aとされている。コネクタ17から引き出された電線48は、伸縮チューブ10内を通り、電線導入口24aから余長収容ケース20内に導入され、電線導出口25aから外へ出されるようになっている。電線導出口25aには、図示しない防水用のグロメットが装着され、余長収容ケース20内に外から水が進入しないようになっている。
天壁22の後側には、板状の電線ストッパー27が挿入されるスロット状の溝22aが幅方向に形成されている。溝幅は、電線ストッパー27の板厚よりやや幅広に形成され、電線ストッパー27がスムーズに挿入されるようになっている。電線ストッパー27が余長収容ケース20の後壁25寄りに装着されることで、電線ストッパー27とコネクタ17との間で吸収される電線48の余長部分48aを長くとることができるようになっている(図2)。
両側の側壁23,23には、電線ストッパー27の鍔部29の両側に形成された係止片29aに対する係止孔23aが形成されている。係止片29aの先端には、係止爪29bが内向きに突設されており、この係止爪29bが係止孔23aに係合することで、電線ストッパー27が余長収容ケース20に係止されるようになっている。
電線ストッパー27は、余長収容ケース20とは別体に樹脂成形された電線押圧用のスペーサであり、板状の電線押え部28と、電線押え部28の上側の縁部に直交して連なる鍔部29とからなっている。鍔部29の両側には、余長収容ケース20の両側壁23,23に形成された係止孔23aに対する係止片29aが下向きに突設されている。係止片29aは可撓性を有しているため、電線ストッパー27の取り付け/取り外しを容易に行うことができるようになっている。
電線ストッパー27が余長収容ケース20に装着されると、電線48が電線押え部28の下端と余長収容ケース20の内壁との間で挟まれ、これによって、余長収容ケース20の外へ弛んだ電線48が伸びることが防止され、余長収容ケース20の内部で余長部分48aが吸収されることとなる。すなわち、余長収容ケース20の外側の電線部分が、車種やグレードには依存しない長さの変わらない部分となり、余長収容ケース20の内側の電線部分が、車種やグレードに依存して長さの変わる部分となる。したがって、伸縮チューブ10が伸ばされたり縮められたりすることで、電線48長を調整することができ、車種やグレードに依存しない標準化された電線48を車両に適用することが可能となる。
このように本実施形態(第1の実施形態)によれば、伸縮チューブ10が可撓性を有しているから、電線48の曲がった部分に曲げ応力が集中することが回避される。また、伸縮チューブ10に蛇腹部13が設けられているから、蛇腹部13が伸び縮みすることで、電線48長が調整され、車種やグレードによる電線48長の違いを吸収することできる。伸縮チューブ10とコネクタ17と余長収容ケース20とが一体に形成されているから、部品点数が削減され、車体側への電線48の配索作業性が向上する。
次に、図3に基づいて、本発明に係る電線余長吸収構造の第2の実施形態について説明する。この実施形態では、コネクタ17及び余長収容ケース20が、伸縮チューブ30とは別体に形成された点で、第1の実施形態と相違している。コネクタ17及び余長収容ケース20の構成は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態の伸縮チューブ30は、チューブ本体32と、金属ワイヤ34とからなり、チューブ本体32は、蛇腹部33と、取付部35,40とから構成されている。蛇腹部33の構成は、第1の実施形態と同様であり、長手方向に山33aと谷33bとが連続して形成されている。蛇腹部33の内側には、螺旋状の金属ワイヤ34が挿着されている。金属ワイヤ34は、塑性変形性を有しているため、蛇腹部33の伸びた状態及び縮んだ状態が保たれるようになっている。
取付部35,40は、長手方向の両側に形成されている。各取付部35,40の内側には、コネクタ17及び余長収容ケース20に対する嵌合空間36,41を有している。内壁面37,42には、コネクタ17及び余長収容ケース20の図示しない係合孔(係合部)に係合する係止突起(係止部)38,43が内向きに突出して形成されている。係止突起38,43は、前側に傾斜面38a,43aを有し、後側に垂直係止面38b,43bを有している。このため、コネクタ17及び余長収容ケース20は、低挿入力で嵌合空間36,41内に嵌入され、垂直係止面38b,43bに係合孔の縁が当接することで係止されるようになっている。
このように本実施形態(第2の実施形態)によれば、伸縮チューブ30をコネクタ17及び余長収容ケース20とは別体に成形することができるから、車体側の仕様に応じた長さや太さの異なる伸縮チューブ30に取り替えることが可能となり、電線余長吸収構造の適用範囲が広がり、自動車用ワイヤハーネスの標準化がより一層促進される。
なお、本発明は上記電線余長吸収構造の第2に実施形態に限定されるものではなく、図4に示す如く変形して実施することができる。第2の実施形態において、伸縮チューブ30の両側に設けられた取付部35,40の係止突起38,43を係止溝45(一方のみ図示する)に変形して構成し、コネクタ17及び余長収容ケース20の係合孔を係合フランジ19,26に変形して構成する。係合フランジ19,26は、取付部35′,40′の口部を押し広げるように無理嵌めされて、周方向に連続して連なる係止溝45に係合し、コネクタ17及び余長収容ケース20が伸縮チューブ30′に係止される。このように構成すると、コネクタ17及び余長収容ケース20が伸縮チューブ30′に密閉された状態に装着されることとなり、外部からの水の進入を防止でき、防水性を向上することができる。
本発明の電線余長吸収構造の第1の実施形態を示す斜視図である。 図1に示すコネクタが下向きに曲げられた状態を示す側面図である。 本発明の電線余長吸収構造の第2の実施形態を示す断面図である。 第2の実施形態の変形例を示す斜視図である。 従来の電線余長吸収構造の一例を示す斜視図である。 従来の電線余長吸収構造の他の一例を示す斜視図である。
符号の説明
10,30,30′ 伸縮チューブ(筒体)
12,32 チューブ本体
13,33,33′ 蛇腹部
17 コネクタ
19,26 係合フランジ(係合部)
20 余長収容ケース
22 天壁(壁部)
22a 溝
27 電線ストッパー
34 金属ワイヤ
35,35′,40,40′ 取付部
38,43 係止突起(係止部)
39 相手方コネクタ
45 係止溝(係止部)
48 電線
48a 余長部分

Claims (5)

  1. 可撓性を有する筒体と、該筒体の一方に設けられ、相手方コネクタと接続するコネクタと、該筒体の他方に設けられ、該コネクタから導出された電線を挿通させつつ外へ出す余長収容ケースとを備えた電線余長吸収構造であって、
    前記筒体に、軸方向に伸び縮みする蛇腹部が設けられ、該蛇腹部が縮んだ際に、前記電線の余長部分が前記余長収容ケース内で吸収されることを特徴とする電線余長吸収構造。
  2. 前記余長収容ケースの壁部に溝が設けられ、該溝に前記電線の余長部分を弛ませた状態で固定する電線ストッパーが装着されたことを特徴とする請求項1記載の電線余長吸収構造。
  3. 前記蛇腹部に、塑性変形性を有する金属ワイヤが挿着されたことを特徴とする請求項1又は2記載の電線余長吸収構造。
  4. 前記コネクタ及び前記余長収容ケースに係合部が設けられ、前記筒体に該係合部に係合する係止部が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電線余長吸収構造。
  5. 前記電線ストッパーが、前記電線を前記余長収容ケースの内壁に押え付けることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の電線余長吸収構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100596461B1 (ko) 2006-03-15 2006-07-05 (주)서광전기컨설팅 공동주택용 벽면 매립형 조립식 통합전선 보호덕트
JP2010022129A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Furukawa Electric Co Ltd:The ハーネスプロテクタ
JP2014033563A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット

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