JP2005236566A - ナースコールシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】病室内の病床の患者からの緊急の呼び出しへと即時に対応して、迅速な看護業務の遂行を図る。
【解決手段】緊急呼出元である病床の患者がナースコール子機1a、1b、・・・のスタッフコールボタン11を操作、例えば、設定時間以上操作する、または設定回数操作すると、これらの緊急呼出操作を検出した制御機5のCPU50の制御により緊急呼出先のナースコール親機3と緊急呼出元のナースコール子機との間の通話路が形成される。また、緊急呼出元のナースコール子機に接続された廊下灯2a、2b、・・・のCPU20、ナースコール親機のCPU30、または制御機のCPUは、ナースコール親機とナースコール子機との間の通話路が形成されたことを応答確認音として緊急呼出元であるナースコール子機の子機スピーカ13から出力させる。さらに、ナースコール親機のCPU、または制御機のCPUは、ナースコール親機とナースコール子機との間の通話路が形成されたことを緊急呼出音として緊急呼出先であるナースコール親機の親機スピーカ34から出力させる。
【選択図】図1

Description

本発明はナースコールシステムに係り、特に、病室内の病床の患者からの緊急の呼び出しへと即時に対応して、迅速な看護業務の遂行を図るナースコールシステムに関する。
従来から、この種のナースコールシステムとして、病室内の病床の患者からの緊急呼出時には、ナースセンター内に設置されたナースコール親機へと緊急の呼び出しをかけるばかりでなく、自分の受け持ちか否かに関わらず全ての携帯端末へと緊急の呼び出しをかけ、通常呼出時には、受け持ちの看護婦が携行する携帯端末へと通常の呼び出しをかけることにより、全ての看護師が即時に対応することができ、迅速な看護業務の遂行が図れるナースコール装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2000−224321号公報(段落番号0015、0037)
しかしながら、従来例のナースコール装置において、病室内の病床の患者からの緊急呼出時には、ナースセンター内に設置されたナースコール親機にて緊急呼び出しがある旨の報知・表示は行われるが、ナースセンター内に在室中の看護師により応答操作が行われないと、緊急呼出元である病床の患者との間で通話が成立しないため、対応が遅れる可能性があり迅速な看護業務の遂行が困難となる場合があった。
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、緊急呼出先のナースコール親機と緊急呼出元のナースコール子機との間の通話路が形成されたことを緊急呼出元である病床の患者および緊急呼出先であるナースセンター内に在室中の看護師へと迅速に報知するばかりでなく、看護師による応答操作を必要とせずに患者からの受話音声を報知できるナースコールシステムを提供することを目的としている。
上述の目的を達成するため、本発明のナースコールシステムは、病室内の病床にそれぞれ設置されたナースコール子機の呼出ボタンを操作して通常の呼び出し、スタッフコールボタンを操作して緊急の呼び出しをナースコール親機へと報知・表示させ、ナースコール親機の通話部とナースコール子機の子機マイクおよび子機スピーカとの間で通話を行う当該システムであって、スタッフコールボタンが操作されたとき、ナースコール親機とナースコール子機との間の通話路を形成するための制御機を備え、制御機により通話路が形成されたことを子機スピーカから応答確認音として出力させるための応答確認信号を出力するCPUを備えている。
また、本発明のナースコールシステムは、病室内の病床にそれぞれ設置されたナースコール子機の呼出ボタンを操作して通常の呼び出し、スタッフコールボタンを操作して緊急の呼び出しをナースコール親機へと報知・表示させ、ナースコール親機の通話部とナースコール子機の子機マイクおよび子機スピーカとの間で通話を行う当該システムであって、スタッフコールボタンが設定時間以上操作されたとき、ナースコール親機とナースコール子機との間の通話路を形成するための制御機を備え、制御機により通話路が形成されたことを子機スピーカから応答確認音として出力させるための応答確認信号を出力するCPUを備えている。
また、本発明のナースコールシステムは、病室内の病床にそれぞれ設置されたナースコール子機の呼出ボタンを操作して通常の呼び出し、スタッフコールボタンを操作して緊急の呼び出しをナースコール親機へと報知・表示させ、ナースコール親機の通話部とナースコール子機の子機マイクおよび子機スピーカとの間で通話を行う当該システムであって、スタッフコールボタンが設定回数操作されたとき、ナースコール親機とナースコール子機との間の通話路を形成するための制御機を備え、制御機により通話路が形成されたことを子機スピーカから応答確認音として出力させるための応答確認信号を出力するCPUを備えている。
また、本発明のナースコールシステムは、制御機により通話路が形成されたことをナースコール親機の親機スピーカから緊急呼出音として出力させるための緊急呼出信号を出力するCPUを備えている。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、応答確認信号を出力するためのCPUおよび/または緊急呼出信号を出力するためのCPUは制御機に備えられている。
本発明のナースコールシステムによれば、緊急呼出元である病床の患者がナースコール子機のスタッフコールボタンを操作、例えば、設定時間以上操作する、または設定回数操作すると、これらの緊急呼出操作を検出した制御機のCPUの制御により緊急呼出先のナースコール親機と緊急呼出元のナースコール子機との間の通話路が形成される。また、緊急呼出元のナースコール子機に接続された廊下灯のCPU、ナースコール親機のCPU、または制御機のCPUは、ナースコール親機とナースコール子機との間の通話路が形成されたことを応答確認音として緊急呼出元であるナースコール子機の子機スピーカから出力させることができる。さらに、ナースコール親機のCPU、または制御機のCPUは、ナースコール親機とナースコール子機との間の通話路が形成されたことを緊急呼出音として緊急呼出先であるナースコール親機の親機スピーカから出力させることができる。
これにより、緊急呼出元である病床の患者は、ナースコール親機とナースコール子機との間の通話路が形成されたことを確認した後、形成された通話路を介して子機マイクからの送話音声を伝送させることができ、緊急呼出先であるナースセンター内に在室中の看護師は、応答操作を行うことなくナースコール親機の親機スピーカから出力された緊急呼出元である病床の患者の受話音声を即時に確認できることから、迅速な看護業務の遂行が図れる。
以下、本発明のナースコールシステムを適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例によるナースコールシステムの構成を示すブロック図である。
図1のブロック図に示すナースコールシステムは、A号室内、B号室内、・・・のような病室内の病床にそれぞれ設置され、病床の患者がナースセンター内に在室中の看護師(以下、在室看護師という。)や後述する携帯端末4を携行しながら病院内を巡回中の医師や看護師等(以下、巡回看護師という。)に対して通常の呼び出し(ナースコール呼び出しと同意)のための操作、または緊急の呼び出しのための操作を行い、呼出先(通常呼出先、緊急呼出先)である看護師(在室看護師、巡回看護師)との間で通話を行うための(複数の)ナースコール子機、ここでは、病室毎1台ずつのナースコール子機1a、1b、・・・と、各病室の出入口近傍等にそれぞれ設置され、通常呼出ラインL10a、緊急呼出ラインL10b、第1の通話ラインL10c、第2の通話ラインL10dからなる子機ラインL1a、L1b、・・・をそれぞれ介してナースコール子機1a、1b、・・・が接続されており、病床の患者からの通常の呼び出し、または緊急の呼び出しを検出するとともに、呼出先(通常呼出先、緊急呼出先)である看護師(在室看護師、巡回看護師)と呼出元(通常呼出元、緊急呼出元)である病床の患者との間で行われる通話の通話路を形成するための(複数の)廊下灯2a、2b、・・・と、ナースセンター内に設置され、病床の患者からの通常の呼び出し、または緊急の呼び出しが報知・表示され、これらの呼び出しを確認した在室看護師が呼出元(通常呼出元、緊急呼出元)である病床の患者との間で通話を行うためのナースコール親機3と、巡回看護師により携行され、病床の患者からの通常の呼び出し、または緊急の呼び出しが報知され、これらの呼び出しを確認した巡回看護師が呼出元(通常呼出元、緊急呼出元)である病床の患者との間で通話を行うための例えば、PHS(Personal Handyphone System)等の携帯端末4と、病院内の共用部、例えば、ナースセンター内や廊下先等に設置され、制御ラインL20a、通話ラインL20bからなる廊下灯ラインL2を介してバス接続された廊下灯2a、2b、・・・および制御ラインL30a、通話ラインL30bからなる親機ラインL3を介して接続されたナースコール親機3をそれぞれ制御するとともに、携帯端末4を制御するための制御機5とから構成されている。
なお、病室内の病床にそれぞれ設置されるナースコール子機1a、1b、・・・は、病室毎1台ずつに限定されず、複数台の当該ナースコール子機を病室毎に設けることもできる。また、巡回看護師により携行される携帯端末4についても1台に限定されず、複数台、例えば、病床の患者をそれぞれ受け持つ担当の看護婦毎で複数台設けることもできる。
また、(複数の)ナースコール子機1a、1b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、個別の子機番号(詳述せず)を有している。
(複数の)ナースコール子機1a、1b、・・・は、子機ラインL1a、L1b、・・・をなす通常呼出ラインL10aに接続されており、病床の患者が在室看護師および巡回看護師に対して通常の呼び出しがある場合に操作する呼出ボタン10と、子機ラインL1a、L1b、・・・をなす緊急呼出ラインL10bに接続されており、病床の患者が在室看護師および巡回看護師に対して緊急の呼び出しがある場合に操作するスタッフコールボタン11と、呼出元(通常呼出元、緊急呼出元)である病床の患者が呼出先(通常呼出先、緊急呼出先)である在室看護師または巡回看護師との間で通話を行うにあたり送話音声を入力する子機ラインL1a、L1b、・・・をなす第1の通話ラインL10cに接続された子機マイク12および受話音声を出力する子機ラインL1a、L1b、・・・をなす第2の通話ラインL10dに接続された子機スピーカ13とをそれぞれ備えている。
なお、(複数の)ナースコール子機1a、1b、・・・において、子機スピーカ13は、上述の受話音声の出力のみならず、緊急呼出先のナースコール親機3と緊急呼出元の当該ナースコール子機との間の通話路(後述する)が形成されたことを報知するための応答確認音を出力する機能も有している。
また、(複数の)廊下灯2a、2b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、個別の病室/廊下灯番号(詳述せず)を有している。
(複数の)廊下灯2a、2b、・・・は、当該廊下灯の構成各部を制御するためのCPU(以下、廊下灯CPUという。)20と、子機ラインL1a、L1b、・・・をなす通常呼出ラインL10aを介して接続されたナースコール子機1a、1b、・・・の呼出ボタン10が操作されたことを検出するための通常呼出検出回路21と、子機ラインL1a、L1b、・・・をなす緊急呼出ラインL10bを介して接続されたナースコール子機1a、1b、・・・のスタッフコールボタン11が操作されたことを検出するための緊急呼出検出回路22と、廊下灯CPU20および廊下灯ラインL2をなす制御ラインL20aの間の信号伝送路を形成するためのデータ送受信回路(以下、廊下灯データ送受信回路という。)23と、ナースコール子機1a、1b、・・・の子機マイク12に接続された子機ラインL1a、L1b、・・・をなす第1の通話ラインL10cを介して伝送されてくる音声信号を4線/2線変換するとともに、子機スピーカ13に接続された子機ラインL1a、L1b、・・・をなす第2の通話ラインL10dを介して伝送させる音声信号を2線/4線変換するための通話回路(以下、廊下灯通話回路という。)24と、廊下灯通話回路24および廊下灯ラインL2をなす通話ラインL20bの間の信号伝送路、すなわち、通話路を形成するための通話制御回路(以下、廊下灯通話制御回路という。)25とをそれぞれ備えている。
なお、(複数の)廊下灯2a、2b、・・・には、上述の各部の他に、ナースコール子機1a、1b、・・・が病床に設置された患者からの通常の呼び出し、または緊急の呼び出しを報知するために異なるパターンで呼出表示するとともに、呼出先(通常呼出先、緊急呼出先)である在室看護師または巡回看護師と呼出元(通常呼出元、緊急呼出元)である病床の患者との間で通話が行われている旨を通話表示するための病床毎に割り当てられた(複数の)表示灯をそれぞれ備えることができる。
また、ナースコール親機3は、当該ナースコール親機の構成各部を制御するためのCPU(以下、親機CPUという。)30と、親機CPU30および親機ラインL3をなす制御ラインL30aの間の信号伝送路を形成するためのデータ送受信回路(以下、親機データ送受信回路という。)31と、ナースコール子機1a、1b、・・・が病床に設置された患者からの通常の呼び出し、または緊急の呼び出しを報知するために異なる信号フォーマットの呼出音信号を生成する呼出音発生回路(以下、親機呼出音発生回路という。)32と、ナースコール子機1a、1b、・・・が病床に設置された患者からの通常の呼び出し、または緊急の呼び出しを報知するために異なるパターンで呼出表示するとともに、呼出先(通常呼出先、緊急呼出先)である在室看護師と呼出元(通常呼出元、緊急呼出元)である病床の患者との間で通話が行われている旨を通話表示するための病床毎に割り当てられた(複数の)表示灯33a、33b、・・・および当該表示灯を制御するための表示回路33と、親機呼出音発生回路32にて生成された呼出音信号を信号処理して呼出種別毎で異なるパターンの呼出音(通常呼出音、緊急呼出音)を出力するとともに、緊急呼出元である病床の患者の受話音声を出力するための親機スピーカ34と、親機スピーカ34からの呼出音または受話音声の出力、および(複数の)表示灯33a、33b、・・・のうち呼出表示が行われた当該表示灯をもとに通常呼出元である病床の患者を確認した在室看護師が応答して通話を行うために使用する通話部をなすマイクおよびレシーバ(符号は付与せず)を有するハンドセット35と、ハンドセット35の取り上げの有無によりフックオフ/オンされるフックスイッチ36と、緊急呼出元である病床の患者の受話音声を親機スピーカ34から出力させる、または通常呼出元である病床の患者の受話音声をハンドセット35のレシーバから出力させるために音声信号の信号伝送路を切り換える通話切換回路37と、通話切換回路37および親機ラインL3をなす通話ラインL30bの間の信号伝送路、すなわち、通話路を形成するための通話制御回路(以下、親機通話制御回路という。)38とを備えている。
また、携帯端末4は、所定の端末番号を有しており、ナースコール子機1a、1b、・・・が病床に設置された患者からの通常の呼び出し、または緊急の呼び出しを報知するために異なる信号フォーマットの呼出音信号を生成する呼出音発生回路(以下、端末呼出音発生回路という。)40と、端末呼出音発生回路40にて生成された呼出音信号を信号処理して呼出種別毎で異なるパターンの呼出音(通常呼出音、緊急呼出音)を出力するとともに、呼出先(通常呼出先、緊急呼出先)である巡回看護師が応答して通話を行うために使用される通話部をなす端末スピーカ41と、端末スピーカ41とともに巡回看護師が通話を行うために使用する通話部をなす端末マイク42と、後述するデータ送受信回路44から端末スピーカ41への信号伝送路および端末マイク42から後述するデータ送受信回路44への間の信号伝送路をそれぞれ形成し、送受信される音声信号を2線/4線変換、または4線/2線変換するための通話回路(以下、端末通話回路という。)43と、端末呼出音発生回路40および制御機5の後述するデータ送受信回路51の間の無線による信号伝送路、端末通話回路43および制御機5の後述するデータ送受信回路51の間の無線による信号伝送路をそれぞれ形成するためのデータ送受信回路(以下、端末データ送受信回路という。)44とを備えている。
さらに、制御機5は、当該制御機の構成各部を制御するためのCPU(以下、制御機CPUという。)50と、制御機CPU50および廊下灯ラインL2をなす制御ラインL20aの間の信号伝送路、制御機CPU50および親機ラインL3をなす制御ラインL30aの間の信号伝送路、制御機CPU50および携帯端末4の端末データ送受信回路44の間の信号伝送路をそれぞれ形成するためのデータ送受信回路(以下、制御機データ送受信回路という。)51と、制御機CPU50および廊下灯ラインL2をなす通話ラインL20bの間の信号伝送路、制御機CPU50および親機ラインL3をなす通話ラインL30bの間の信号伝送路、(制御機CPU50、制御機データ送受信回路51を介して)携帯端末4および廊下灯ラインL2をなす通話ラインL20bの間の信号伝送路、すなわち、通話路をそれぞれ形成するための通話制御回路(以下、制御機通話制御回路という。)52とを備えている。
なお、制御機5において、制御機CPU50は、上述の制御機能のみならず、緊急呼出先であるナースコール親機3と緊急呼出元である当該ナースコール子機との間の通話路(後述する)が形成されたことを報知するために、緊急呼出元である当該ナースコール子機の子機スピーカ13から応答確認音を出力させる機能および緊急呼出先であるナースコール親機3の親機スピーカ34から緊急呼出音を出力させる機能も有している。
このように構成された本発明の実施例によるナースコールシステムにおいて、以下、具体的な動作について図1のブロック図を参照して説明する。
なお、本発明の実施例による動作として、A号室、B号室内、・・・のような病室内の病床の患者が在室看護師および(携帯端末4を携行している)巡回看護師に対して通常の呼び出しがある場合の動作、すなわち、ナースコール子機1a、1b、・・・の呼出ボタン10を操作したとき、ナースコール親機3にて行われる報知・表示を確認した在室看護師および携帯端末4にて行われる報知を確認した巡回看護師のうち最先に応答した看護師との間で通話を行う動作は、従来例のナースコール装置の該当動作と同様であることから、当該動作の説明は省略する。
次に、本発明の実施例による動作として、A号室、B号室内、・・・のような病室内の病床の患者のうち、ここでは、A号室内の病床の患者が在室看護師および(携帯端末4を携行している)巡回看護師に対して緊急の呼び出しがある場合には、ナースコール子機1aのスタッフコールボタン11を操作、例えば、設定時間以上操作する、または設定回数操作する。また、上述の緊急呼出操作が行われたスタッフコールボタン11は、緊急呼出操作信号を生成する。この緊急呼出操作信号は、子機ラインL1aをなす緊急呼出ラインL10b、A号室の出入口近傍等に設置された廊下灯2aの緊急呼出検出回路22へと伝送される。
廊下灯2aの緊急呼出検出回路22は、ナースコール子機1aのスタッフコールボタン11からの緊急呼出操作信号をもとに、ナースコール子機1aが設置された病床の患者からの緊急呼び出しがあることを検出し、その旨の緊急呼出検出信号を廊下灯CPU20に出力する。また、廊下灯CPU20は、緊急呼出検出回路22からの緊急呼出検出信号を検出すると、廊下灯通話回路24および廊下灯通話制御回路25を制御して緊急呼出元であるナースコール子機1aの子機マイク12および子機スピーカ13と子機ラインL1aをなす第1、第2の各通話ラインL10c、L10d、廊下灯通話回路24、廊下灯通話制御回路25を介して廊下灯ラインL2をなす廊下灯通話ラインL20bとの間の信号伝送路、すなわち、通話路を形成するととともに、緊急呼出元であるナースコール子機1aが有する子機番号情報、自廊下灯が有する病室/廊下灯番号情報および緊急の呼び出しがある旨の呼出種別情報を付加させた緊急呼出起動信号を生成する。この緊急呼出起動信号は、廊下灯データ送受信回路23から廊下灯ラインL2をなす制御ラインL20a、制御機5の制御機データ送受信回路51を介して制御機CPU50へと伝送されるとともに、A号室を除く他の病室(B号室、・・・)の出入口近傍等に設置された廊下灯2b、・・・の廊下灯データ送受信回路23を介して廊下灯CPU20へとそれぞれ伝送される。
なお、廊下灯2aを除く他の廊下灯2b、・・・の廊下灯CPU20は、伝送されてきた緊急呼出起動信号が制御機5からの出力信号でないことから、当該緊急呼出起動信号を無効であるとそれぞれ判断する。
制御機5の制御機CPU50は、廊下灯2aの廊下灯CPU20からの緊急呼出起動信号に付加されている子機番号情報、病室/廊下灯番号情報および呼出種別情報をもとに、A号室内でナースコール子機1aが設置された病床の患者からの緊急呼び出しがあることを検出し、制御機通話制御回路52を制御して廊下灯ラインL2をなす通話ラインL20bおよび親機ラインL3をなす通話ラインL30bの間の信号伝送路、すなわち、通話路を形成する。また、制御機CPU50は、上述の通話路の形成のみならず、廊下灯2aの廊下灯CPU20からの緊急呼出起動信号に通話路が形成された旨の制御情報を付加させた緊急呼出信号(以下、親機緊急呼出信号という。)を生成し、この親機緊急呼出信号を制御機データ送受信回路51から親機ラインL3をなす制御ラインL30a、ナースコール親機3の親機データ送受信回路31を介して親機CPU30へと伝送させるとともに、緊急呼出起動信号に付加されている子機番号情報、病室/廊下灯番号情報および上述の通話路が形成された旨の制御情報を付加させた応答確認信号を生成し、この応答確認信号を制御機データ送受信回路51から廊下灯ラインL2をなす制御ラインL20a、(複数の)廊下灯2a、2b、・・・の廊下灯データ送受信回路23を介して廊下灯CPU20へとそれぞれ伝送させ、さらに、廊下灯2aの廊下灯CPU20からの緊急呼出起動信号に携帯端末4を指定するための端末番号情報を付加させた緊急呼出信号(以下、端末緊急呼出信号という。)を生成して制御機データ送受信回路51に出力する。制御機データ送受信回路51は、制御機CPU50からの端末緊急呼出信号を無線信号の端末緊急呼出無線信号に信号処理して携帯端末4へと送信する。
ナースコール親機3の親機CPU30は、制御機5の制御機CPU50からの親機緊急呼出信号に付加されている子機番号情報、病室/廊下灯番号情報および呼出種別情報をもとに、A号室内でナースコール子機1aが設置された病床の患者からの緊急呼び出しがあることを検出し、表示回路33を制御して緊急呼出元である患者の病床に割り当てられている表示灯、ここでは、表示灯33aを通常呼出時とは異なるパターンで点滅させるとともに、通話切換回路37および親機通話制御回路38を制御して親機ラインL3をなす通話ラインL30bと親機通話制御回路38、通話切換回路37を介して親機スピーカ34との間の信号伝送路、すなわち、通話路を形成する。また、親機CPU30は、制御機5の制御機CPU50からの親機緊急呼出信号に付加されている制御情報を検出すると、親機呼出音発生回路32を制御して緊急呼出音信号を生成させ、適宜、信号処理した緊急呼出音を親機スピーカ34から出力させることにより、これらの報知・表示を確認した緊急呼出先である在室看護師、例えば、ナースセンター内においてナースコール親機3の設置場所の周囲近傍に居る在室看護師は、A号室内でナースコール子機1aが設置された病床の患者からの緊急呼び出しがあり、当該ナースコール親機とナースコール親機1aとの間の通話路が形成されたことを確認できる。
(複数の)廊下灯2a、2b、・・・において、廊下灯CPU20は、制御機5の制御機CPU50からの応答確認信号に付加されている病室/廊下灯番号情報が自廊下灯が有する病室/廊下灯番号と一致するか否かをそれぞれ検出し、一致が検出した場合には、同様に応答確認信号へと付加されている子機番号情報に該当する当該ナースコール子機の子機スピーカ13から応答確認音を出力させるための応答確認音信号を生成する。ここでは、廊下灯2aの廊下灯CPU20のみ上述の一致が検出され、この廊下灯CPU20にて生成された応答確認音信号が廊下灯通話回路24から子機ラインL1aをなす第2の通話ラインL10dを介してナースコール子機1aの子機スピーカ13へと伝送され、適宜、信号処理された応答確認音として出力されることにより、この応答確認音の出力を確認した緊急呼出元である病床の患者は、ナースコール親機3とナースコール親機1aとの間の通話路が形成されたことを確認できる。
ここで、ナースコール親機3とナースコール親機1aとの間の通話路が形成されたことを確認できた緊急呼出元である病床の患者がナースコール子機1aの子機マイク12を介して入力させた送話音声は、電気信号に信号処理された音声信号として子機ラインL1aをなす第1の通話ラインL10c、廊下灯2aの廊下灯通話回路24、廊下灯通話制御回路25、廊下灯ラインL2をなす通話ラインL20b、制御機5の制御機通話制御回路52、親機ラインL3をなす通話ラインL30b、ナースコール親機3の親機通話制御回路38、通話切換回路37を介して親機スピーカ34へと伝送され、緊急呼出元である病床の患者の受話音声として親機スピーカ34から出力されることにより、緊急呼出先である在室看護師に対して緊急の呼び出しがある旨の報知を音声で具体的に報知できるばかりでなく、上述の表示灯33aの点滅表示と併せて確認した緊急呼出元であるナースコール親機3の設置場所の周囲近傍に居る在室看護師のみならず、設置場所から離れた場所に居る在室看護師は、当該ナースコール親機にて応答操作を行うことなく即時に対応することで迅速な看護業務の遂行が図れる。
また、携帯端末4の端末データ送受信回路44は、制御機5の制御機データ送受信回路51からの端末緊急呼出無線信号を受信して電気信号の端末緊急呼出信号へと信号処理する。端末呼出音発生回路40は、端末データ送受信回路44からの端末緊急呼出信号に付加されている子機番号情報、病室/廊下灯番号情報および呼出種別情報をもとに、緊急の呼び出しがある旨の呼出種別を示す緊急呼出音信号を生成して通常の呼出時とは異なるパターンの緊急呼出音を端末スピーカ41から出力させることにより、緊急呼出先である巡回看護師に対してA号室内でナースコール子機1aが病床に設置された患者からの緊急の呼び出しがある旨の報知を行うことができ、この報知を確認した巡回看護師が即時に対応することで迅速な看護業務の遂行が図れる。
次に、ナースコール親機3にて行われた報知・表示および携帯端末4にて行われた報知をもとに、A号室内でナースコール子機1aが病床に設置された患者からの緊急の呼び出しがある旨を確認した在室看護師および巡回看護師のうち、最先に応答した看護師、先ず、巡回看護師による所定の応答操作(詳述せず)が行われる前に在室看護師がナースコール親機3の(通話部をなす)ハンドセット35を取り上げるような応答操作を行うと、フックスイッチ36がフックオンからフックオフへと切り換えられる。これを検出した親機CPU30は、通話切換回路37を制御して親機通話制御回路38への接続を親機スピーカ34への接続から在室看護師が使用するハンドセット35への接続に切り換えることにより、このハンドセット35のマイクおよびレシーバと通話切換回路37、親機通話制御回路38、親機ラインL3をなす通話ラインL30b、制御機5の制御機通話制御回路52、廊下灯ラインL2をなす通話ラインL20b、廊下灯2aの廊下灯通話制御回路25、廊下灯通話回路24、子機ラインL1aをなす第1、第2の各通話ラインL10c、L10dを介して緊急呼出元である病床の患者が使用するナースコール子機1aの子機マイク12および子機スピーカ13との間の信号伝送路、すなわち、通話路が形成され、形成された通話路を介して音声信号を送受信させることにより通話を行うことができる。
また、ナースコール親機3の親機CPU30は、上述の在室看護師による応答操作を検出すると、通話切換回路37を制御して通話路を切り換えるばかりでなく、表示回路33を制御して点滅されている表示灯33aを点灯させて通話状態である旨を表示するとともに、携帯端末4の端末スピーカ41から出力されている緊急呼出音を停止させるための端末制御信号を生成する。この端末制御信号は、親機データ送受信回路31から親機ラインL3をなす制御ラインL30aを介して制御機5の制御機データ送受信回路51へと伝送される。
制御機5の制御機データ送受信回路51は、ナースコール親機3の親機CPU30からの端末制御信号を無線信号の端末制御無線信号へと信号処理する。この端末制御無線信号は、携帯端末4の端末データ送受信回路44へと無線伝送される。
携帯端末4の端末データ送受信回路44は、制御機5の制御機データ送受信回路51からの端末制御無線信号を受信して電気信号の端末制御信号へと信号処理する。端末呼出音発生回路40は、端末データ送受信回路44からの端末制御信号を検出すると、端末スピーカ41からの緊急呼出音の出力を停止させることができ、当該携帯端末では、次回の呼び出しに待機するような待受状態となる。
一方、ナースコール親機3にて行われた報知・表示および携帯端末4にて行われた報知をもとに、A号室内でナースコール子機1aが病床に設置された患者からの緊急の呼び出しがある旨を確認した在室看護師および巡回看護師のうち、最先に応答した看護師、ここでは、在室看護師による上述の応答操作が行われる前に巡回看護師が携帯端末4にて所定の応答操作(詳述せず)を行うと、端末呼出音発生回路40が制御され、端末スピーカ41からの呼出音の出力が停止するとともに、端末通話回路43が制御され、緊急呼出先である巡回看護師が使用する端末スピーカ41および端末マイク42と、端末通話回路43、端末データ送受信回路44、制御機5の制御機データ送受信回路51、制御機CPU50、制御機通話制御回路52、廊下灯ラインL2をなす通話ラインL20b、廊下灯2aの廊下灯通話制御回路25、廊下灯通話回路24、子機ラインL1aをなす第1、第2の各通話ラインL10c、L10dを介して緊急呼出元である病床の患者が使用するナースコール子機1aの子機マイク12および子機スピーカ13との間の信号伝送路、すなわち、通話路が形成され、形成された通話路を介して音声信号を送受信させることにより通話を行うことができる。
また、制御機5の制御機CPU50は、上述の巡回看護師による応答操作を検出すると、ナースコール親機3の親機スピーカ34から出力されている受話音声の出力を停止させるための親機制御信号を生成する。この親機制御信号は、制御機データ送受信回路51から親機ラインL3をなす制御ラインL30aからナースコール親機3の親機データ送受信回路31を介して親機CPU30へと伝送される。
ナースコール親機3の親機CPU30は、制御機5の制御機CPU50からの親機制御信号を検出すると、親機通話制御回路38を制御して当該親機通話制御回路から通話切換回路37への信号伝送路を遮断することにより、親機スピーカ34からの受話音声の出力、すなわち、緊急呼出元である病床の患者からの受話音声の出力を停止させることができ、当該ナースコール親機では、次回の呼び出しに待機するような待受状態となる。
なお、本発明の実施例によれば、病室内の病床の患者が在室看護師および巡回看護師に対して緊急の呼び出しがある場合に使用するナースコール子機1a、1b、・・・のスタッフコールボタン11の緊急呼出操作として、当該スタッフコールボタンを設定時間以上操作する、または設定回数操作する場合について説明したが、これらの操作に限定されず、スタッフコールボタン11をワンショットの操作として操作した場合にも緊急呼出操作を有効にすることができる。
また、本発明の実施例によれば、緊急呼出先のナースコール親機3と緊急呼出元のナースコール子機1aとの間の通話路が形成されたことを緊急呼出元である病床の患者に報知させるための応答確認信号を出力するCPUとして、制御機5の制御機CPU50を適用したが、この制御機CPU50に限定されず、緊急呼出元の当該ナースコール子機に接続された廊下灯2aの廊下灯CPU20、またはナースコール親機3の親機CPU30から出力させることもできる。
また、本発明の実施例によれば、緊急呼出先のナースコール親機3と緊急呼出元のナースコール子機1aとの間の通話路が形成されたことを緊急呼出先である在室看護師に報知させるための緊急呼出信号を出力するCPUとして、制御機5の制御機CPU50を適用したが、この制御機CPU50に限定されず、ナースコール親機3の親機CPU30から出力させることもできる。
さらに、本発明の実施例によれば、巡回看護師により携行された携帯端末4を無線制御する機器として制御機5を適用したが、この制御機5のみならず、当該制御機とは別個に順次接続させた(デジタル方式の)交換機および基地局を使用して無線制御することもできる。
本発明の実施例によるナースコールシステムの構成を示すブロック図。
符号の説明
1a、1b、・・・ ……ナースコール子機
10……呼出ボタン
11……スタッフコールボタン
12……子機マイク
13……子機スピーカ
2a、2b、・・・ ……廊下灯
20……廊下灯CPU(CPU)
3……ナースコール親機
30……親機CPU(CPU)
34……親機スピーカ
35……ハンドセット(通話部)
4……携帯端末
5……制御機
50……制御機CPU(CPU)

Claims (5)

  1. 病室内の病床にそれぞれ設置されたナースコール子機(1a、1b、・・・)の呼出ボタン(10)を操作して通常の呼び出し、スタッフコールボタン(11)を操作して緊急の呼び出しをナースコール親機(3)へと報知・表示させ、前記ナースコール親機の通話部(35)と前記ナースコール子機の子機マイク(12)および子機スピーカ(13)との間で通話を行うナースコールシステムであって、
    前記スタッフコールボタンが操作されたとき、前記ナースコール親機と前記ナースコール子機との間の通話路を形成するための制御機(5)を備え、
    前記制御機により通話路が形成されたことを前記子機スピーカから応答確認音として出力させるための応答確認信号を出力するCPU(20、30、50)を備えたことを特徴とするナースコールシステム。
  2. 病室内の病床にそれぞれ設置されたナースコール子機(1a、1b、・・・)の呼出ボタン(10)を操作して通常の呼び出し、スタッフコールボタン(11)を操作して緊急の呼び出しをナースコール親機(3)へと報知・表示させ、前記ナースコール親機の通話部(35)と前記ナースコール子機の子機マイク(12)および子機スピーカ(13)との間で通話を行うナースコールシステムであって、
    前記スタッフコールボタンが設定時間以上操作されたとき、前記ナースコール親機と前記ナースコール子機との間の通話路を形成するための制御機(5)を備え、
    前記制御機により通話路が形成されたことを前記子機スピーカから応答確認音として出力させるための応答確認信号を出力するCPU(20、30、50)を備えたことを特徴とするナースコールシステム。
  3. 病室内の病床にそれぞれ設置されたナースコール子機(1a、1b、・・・)の呼出ボタン(10)を操作して通常の呼び出し、スタッフコールボタン(11)を操作して緊急の呼び出しをナースコール親機(3)へと報知・表示させ、前記ナースコール親機の通話部(35)と前記ナースコール子機の子機マイク(12)および子機スピーカ(13)との間で通話を行うナースコールシステムであって、
    前記スタッフコールボタンが設定回数操作されたとき、前記ナースコール親機と前記ナースコール子機との間の通話路を形成するための制御機(5)を備え、
    前記制御機により通話路が形成されたことを前記子機スピーカから応答確認音として出力させるための応答確認信号を出力するCPU(20、30、50)を備えたことを特徴とするナースコールシステム。
  4. 前記制御機により通話路が形成されたことを前記ナースコール親機の親機スピーカ(34)から緊急呼出音として出力させるための緊急呼出信号を出力するCPU(30、50)を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項記載のナースコールシステム。
  5. 前記応答確認信号を出力するためのCPUおよび/または前記緊急呼出信号を出力するためのCPUは前記制御機に備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち何れか1項記載のナースコールシステム。
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