JP2005235837A - 基板又は電子部品の取付忘れ防止構造及び携帯機 - Google Patents

基板又は電子部品の取付忘れ防止構造及び携帯機 Download PDF

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匡史 橋本
Yutaka Yoshida
豊 吉田
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峰生 前川
Yoshi Abe
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Abstract

【課題】 基板のない状態でのケース組付けを防止することができる基板の取付忘れ防止構造及び携帯機を提供する。
【解決手段】 基板2の端縁には、上部ケース4及び下部ケース5の組付要件となる樹脂製のホルダ8が取り付けられている。ホルダ8は接着や溶着等によって基板2に固定されている。上部ケース4及び下部ケース5の各端部内面には、そのケース開口端に沿って周状に突部10,11が形成されている。ホルダ8の外側面には、突部10,11に嵌合可能な嵌合溝12,13が形成されている。上部ケース4及び下部ケース5は、各ケース4,5の突部10,11をホルダ8の嵌合溝12,13に接着剤を用いず嵌め込むスナップフィット構造により一体に組み付けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子部品を実装した基板又は電子部品自身の取付忘れ防止構造及び携帯機に関する。
近年、車両操作の利便性を向上するために電子IDキーシステムが車両に搭載されている。電子IDキーシステムは、電子IDキーから発信されるキー固有のIDコードと、車両に登録されたIDコードとを照合し、コードが一致すればドアロックの施錠・解錠、ステアリングロックの解錠、エンジン始動の許可、ラッゲージ開操作等を可能とするシステムである。
電子IDキーのケース内には、各種素子が実装された基板や、その素子に電力を供給する電池等が内蔵されている。電子IDキーのケースは上部ケースと下部ケースとからなり、上部ケース及び下部ケースの組付構造としては例えばスナップフィットが用いられている。電池交換は、上部ケースと下部ケースとを固定しているスナップフィットの係合を外し、上部ケースと下部ケースとを分解することによって行う。
ところで、工場でのケース組付時や電池交換を行った際に、場合によっては基板を忘れてケースを組み付けてしまうことも考えられる。このように、基板のないままケースを組み付けてしまうと、ケース内に基板がない状態となってしまい、電子IDキーとしての機能を満たさなくなってしまう。従って、基板のない状態でのケース組付けを防止することが望まれていた。
本発明の目的は、基板又は電子部品のない状態でのケース組付けを防止することができる基板又は電子部品の取付忘れ防止構造及び携帯機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、電子部品を実装した基板又は電子部品自身がケースの内部に取着状態で収容され、前記ケースが複数のケース部品を組み付けてなる構成であり、前記ケースに取り付けられた前記基板又は電子部品の取付忘れ防止構造であって、前記基板又は電子部品を前記ケース部品の組付要件とする組付機構を備えたことを要旨とする。
この発明によれば、基板又は電子部品がケース部品の組付要件となっているので、基板又は電子部品がないとケース部品を組み付けることができない。従って、例えば工場でのケース組付けや、電池交換等の後でのケース再組付けのときなどに、基板又は電子部品がなければそれを認識することが可能となり、基板又は電子部品のない状態でケースが組み付けられずに済む。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記組付機構は、前記基板又は電子部品に取り付けられたホルダと、複数の前記ケース部品及び前記ホルダの間に形成され、係合状態では組をなすケース部品同士を組付状態にする係合手段とを備えたことを要旨とする。
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、ケース部品同士の組付けは、ホルダを取り付けた基板又は電子部品を用意し、そのホルダに係合手段を介して各ケース部品を組み付けることで行う。従って、基板又は電子部品が存在しないとケース部品同士の組付けが不可能となるので、基板又は電子部品のない状態でケースが組み付けられずに済む。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記組付機構は、前記基板又は電子部品に取り付けられたホルダと、組をなす各ケース部品のうち一方の側に形成され、通常状態では非係合位置に位置するとともに支点を中心に回動可能な係合部と、組をなす各ケース部品のうち他方の側に形成され、前記係合部が係合可能な係合溝とを備え、前記基板又は電子部品の前記ケースへの取付時に、前記基板又は電子部品の前記ホルダで前記係合部を回動させて前記係合部を前記係合溝へ係合可能とすることによって、組をなすケース部品同士を組付可能とすることを要旨とする。
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、ケース部品同士の組付けは、ホルダを取り付けた基板又は電子部品を用意し、基板又は電子部品のケース部品への位置決めに際してホルダで係合部を押し、これによって係合部を係合溝に係合可能な位置に回動させ、その状態で係合溝に係合部を係合することで行う。従って、基板又は電子部品が存在しないとケース部品同士の再組付けが不可能となるので、基板又は電子部品のない状態でケースが組み付けられずに済む。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記組付機構は、前記基板又は電子部品に取り付けられたホルダと、組をなす各ケース部品のうち一方の側に形成され、通常状態では組をなす他方の側のケース部品に対し干渉状態となるとともに支点を中心に回動可能な突出部とを備え、前記基板又は電子部品の前記ケースへの取付時に、前記基板又は電子部品の前記ホルダで前記突出部を回動させて前記突出部の干渉状態を解除することによって、組をなすケース部品同士を組付可能とすることを要旨とする。
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、ケース部品同士の組付けは、ホルダを取り付けた基板又は電子部品を用意し、基板又は電子部品のケース部品の位置決めに際してホルダで突出部を押し、これによって突出部に干渉を与えるケース部品と突出部との間の干渉状態を解除し、その状態でケース部品同士を組み付けることで行う。従って、基板又は電子部品が存在しないとケース部品同士の組付けが不可能となるので、基板又は電子部品のない状態でケースが組み付けられずに済む。
請求項5に記載の発明では、請求項2〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ホルダは、前記基板の端縁全域に形成されていることを要旨とする。
ところで、基板を四角形状として対向する2辺のみにホルダを形成する場合、基板又は電子部品をケース部品に取り付けたときに、基板又は電子部品が反った状態になってしまう可能性がある。しかし、この発明によれば、ホルダが基板又は電子部品の端縁全域に形成されるので、基板又は電子部品をケース部品に取り付けたときに基板又は電子部品が反った状態になり難く、基板又は電子部品に好ましくない応力がかからずに済む。
請求項6に記載の発明では、電子部品が実装された基板又は電子部品自身と、前記基板又は電子部品が取付固定されるとともに複数のケース部品を組み付けてなるケースとを備え、前記電子部品を介し所定装置との間で信号のやり取りを行って前記所定装置を動作させる携帯機において、前記基板又は電子部品を前記ケース部品の組付要件とする組付機構を備えたこと要旨とする。この発明によれば、請求項1と同様の作用が得られる。
本発明によれば、基板又は電子部品が存在しないとケース部品を組み付けることが不可能であるので、基板又は電子部品のない状態でのケース組付けを防止することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した基板又は電子部品の取付忘れ防止構造及び携帯機の第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1は電子IDキー1の部分断面図であり、図2は基板2の平面図である。図1に示すように、携帯機としての電子IDキー1は車両(所定装置)に向けてIDコードを乗せた信号を発信するキーであり、車両との間でIDコードが一致すれば車両の各種動作(ドアロックの施錠・解錠、ステアリングロック施錠・解錠、エンジン始動の許可等)が許可される。電子IDキー1は樹脂製のケース3を備え、このケース3は互いに略同一形状の上部ケース4及び下部ケース5からなる。
ケース3の内部には、電子部品6を実装した基板2や、駆動源となる電池(図示省略)等が収容されている。この電子部品6には、電子IDキー1を実現するに必要なICやトランスポンダ等がある。また、ケース3の内部には、基板2の他に送信アンテナや受信アンテナ(ともに図示省略)も収容されている。上部ケース4と下部ケース5との間には、その端縁部位にゴム製のOリング7が介装されている。Oリング7はケース内部の防水性を確保するためのもので、上部ケース4及び下部ケース5の組付部位全域に介装される。なお、上部ケース4及び下部ケース5がケース部品を構成する。
基板2の端縁には、上部ケース4及び下部ケース5の組付要件となる樹脂製のホルダ8が取り付けられている。図2に示すように、ホルダ8は基板2の端縁全域に位置するようにリング状に形成されている。図1に示すように、ホルダ8の内側面には凹部9が全周に亘って形成され、ホルダ8はその凹部9に基板2の端縁を嵌め込み、その嵌込部位を接着又は溶着することによって基板2に固定されている。
上部ケース4の端部内面には、そのケース開口端に沿って周状に突部10が形成されている。一方、下部ケース5の端部内面にも、そのケース開口端に沿って周状に突部11が形成されている。また、ホルダ8の外側面には、突部10,11に嵌合可能な嵌合溝12,13が形成されている。これら嵌合溝12,13は上部ケース4及び下部ケース5の組付方向(図1の矢印A方向)に並んで配置されるとともに、ホルダ8の外側面全域に亘って周状に形成されている。
上部ケース4の突部10がホルダ8の上側の嵌合溝12に嵌合し、下部ケース5の突部11がホルダ8の下側の嵌合溝13に嵌合したとき、上部ケース4及び下部ケース5が組付状態となる。即ち、上部ケース4及び下部ケース5は、各ケース4,5の突部10,11をホルダ8の嵌合溝12,13に接着剤を用いず嵌め込むスナップフィット構造により一体に組み付けられている。なお、組付機構はホルダ8、突部10,11及び嵌合溝12,13で構成され、係合手段は突部10,11及び嵌合溝12,13で構成される。
さて、ケース3を組み立てるときには、まず基板2の端縁にホルダ8を取り付け、基板2とホルダ8とを一体化する。そして、上部ケース4と下部ケース5との間にOリング7を介装し、さらにこれらケース4,5の間で基板2を挟んだ状態にし、ホルダ8の嵌合溝12,13に各ケース4,5の突部10,11を嵌合する。これにより、上部ケース4及び下部ケース5が組付状態となり、ケース3の組立てが完了する。
ところで、工場等で電子IDキーを製造するときに、手違い等で基板2を取り付け忘れてケース3を組み付けることも考えられる。また、電池交換を行うときにはスナップフィットの嵌合を外してケース3を分解するが、電池交換後にケース3を再組付けするときに、場合によっては基板2を取付け忘れることも考えられる。
しかし、本例のケース3の組付構造では、基板2がケース組付けの要件となっているので、図3に示すように基板2がないとケース組付けができない。従って、工場でのキー製造時や電池交換後に基板2のない状態でケースが組付けられずに済み、ケース3を再度分解して基板2を付け直すような手間が生じ難くなる。また、基板2が存在しないとケース3を組み付けられないので、オーナー(キー所有者)は基板2がないことを瞬時に認識することも可能となる。
本実施形態によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)基板2がケース組付けの要件となっているので、基板2がないと上部ケース4と下部ケース5とを組み付けることができない。従って、工場でのキー製造時や電池交換の後でケース3を組付けるときに、基板2の取付け忘れを防止することができる。
(2)基板2がケース組付けの要件となっているので、オーナーはケース3が分解状態の電子IDキー1を見た時点で基板2がケース3内にないことを認識することができる。
(3)基板2の端縁全周にホルダ8が存在するので、基板2をケース3に取りつけたときに、偏った応力が基板2に生じ難くなる。従って、ケース3への取付状態のときに基板2が反った状態となり難いことから、基板2が変形し難くなる。
(4)本例の組付構成を用いれば、基板2のケース3への取付けと、上部ケース4及び下部ケースの組付けとの両方でネジ類が不要となるので、電子IDキー1の組立てを簡素化することができるとともに、電子IDキー1の部品点数を少なくすることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図4〜図6に従って説明する。本例は上部ケース4及び下部ケース5の組付構造が異なっており、他の基本的な構成は同じである。従って、本例では第1実施形態と同一部分に関しては同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図4は基板2の平面図であり、図5はケース3を組み付ける前の断面図、図6はケース3を組み付けた後の断面図である。図4に示すように、ホルダ8には所定位置に複数(本例は4つ)のカシメ部20が一体形成され、ホルダ8はこのカシメ部20によって基板2に固定されている。即ち、図5に示すようにホルダ8の係止部8aを基板2の孔部2aに挿通し、基板2から突出した部位を過熱するなどし、係止部8aの径を押し広げることでカシメ部20を形成してホルダ8を基板2に固定する。
一方、下部ケース5の内面には、外側寄りの位置に複数(図4では2つのみ図示)の嵌合用リブ21が延出形成されている。嵌合用リブ21は、下部ケース5の開口端縁に沿う状態で配置されている。嵌合用リブ21は根元を支点に図5の矢印B方向に回動可能であり、通常状態、即ち他の部材に干渉されていない状態(図5に示す状態)では、先端が内方に傾いた状態をとる。また、上部ケース4の内面には、嵌合用リブ21に対応する位置に嵌合溝22が複数形成されている。嵌合用リブ21は、他の部材に押されて起立した状態(図6に示す状態)となったとき嵌合溝22に嵌合可能となる。なお、組付機構はホルダ8、嵌合用リブ(係合部)21及び嵌合溝(係合溝)22で構成される。
また、図6に示すように、基板2の下部ケース5への取付けは、複数(図6では1つのみ図示)のビス23によって行う。即ち、下部ケース5の内面には内方へ突出するボス部24が複数(図5及び図6では1箇所のみ図示)形成され、ビス23を基板2の挿通孔2bに挿通してボス部24のネジ穴24aに螺着することで、基板2が下部ケース5に固定される。このとき、嵌合用リブ21が基板2のホルダ8によって起立した状態となり、嵌合用リブ21と嵌合溝22とが嵌合可能となる。上部ケース4及び下部ケース5は、嵌合用リブ21を嵌合溝22に接着剤を用いず嵌め込むスナップフィット構造により一体組付け可能である。
さて、ケース3を組み立てるときには、まず基板2の端縁にホルダ8を取り付け、ホルダ8にカシメ部20を形成することで基板2とホルダ8とを一体化し、その基板2をビス23によって下部ケース5に取り付ける。すると、嵌合用リブ21が基板2のホルダ8によって押されて図6に示す状態のように起立した状態となり、嵌合用リブ21が嵌合溝22に嵌合可能となる。そして、上部ケース4と下部ケース5とを位置合わせし、嵌合用リブ21を嵌合溝22に嵌合することで上部ケース4及び下部ケース5が組付状態となり、ケース3の組立てが完了する。
ところで、例えば電池交換を行うときにはスナップフィットの嵌合を外してケース3を分解するが、電池交換後にケース3を再組付けするとき、場合によっては基板2を取付け忘れることも考えられる。しかし、本例のケース3の組付構造では、基板2がないと嵌合用リブ21を嵌合溝22に嵌合できないので、基板2がないとケース組付けができない状態となる。従って、電池交換後に基板2のない状態でケースが再組付けされずに済み、ケース3を再度分解して基板2を付け直すような手間が生じ難くなる。
上記実施形態によれば、(1)〜(3)に記載の効果に加え、以下に記載の効果を得ることができる。
(5)本例のホルダ8は、基板2を下部ケース5へ取り付けるときに嵌合用リブ21を押す機能を有していればよいので、ホルダ8自体に複雑な加工を行わずに済み、簡単に製造することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を図7及び図8に従って説明する。なお、本例も第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7はケース3を組み付ける前の断面図、図8はケース3を組み付けた後の断面図である。図7に示すように、上部ケース4の開口端縁には、その端縁に沿ってスナップフィット部30が所定間隔をおいて複数形成されている。また、下部ケース5の開口端縁には、上部ケース4のスナップフィット部30に対応する位置に嵌合溝31が形成されている。上部ケース4及び下部ケース5は、スナップフィット部30を嵌合溝31に接着剤を用いず嵌め込むスナップフィット構造により一体組付け可能である。
上部ケース4の内面には、外側寄りに複数(図7及び図8では1つのみ図示)の上側突出片32が形成されている。上側突出片32は、上部ケース4の開口端縁に沿った状態で所定間隔をおいて形成されている。下部ケース5の内面には、上側突出片32に対応する位置に複数(図7及び図8では1つのみ図示)の下側突出片33が形成されている。下側突出片33は根元を支点に図7の矢印C方向に回動可能であり、通常状態、即ち他の部材に干渉されていない状態(図5に示す状態)では、起立した状態をとる。
下側突出片33は、その長さが通常に比べて長めに形成されている。このため、下側突出片33が起立した図5に示す通常状態のときに、上部ケース4と下部ケース5とを組み付けようとしても、上側突出片32と下側突出片33とが干渉しあった状態となる。従って、スナップフィット部30が嵌合溝31まで届かず、スナップフィット部30と嵌合溝31とが嵌合できない状態となって、ケース組付けが行えない状態となる。なお、組付機構はホルダ8、下側突出片(突出部)33で構成される。
また、ホルダ8の外側面には、外方に延出した延出部34がホルダ8の外側面全域に亘って周状に形成されている。基板2は複数(図8では1つのみ図示)のビス23によって下部ケース5に取り付けられており、この取付状態では下側突出片33が基板2のホルダ8によって押され、図8に示す状態のように上側突出片32との間の干渉がなくなり、スナップフィット部30が嵌合溝31に嵌合可能となる。そして、上部ケース4と下部ケース5とを位置合わせして、スナップフィット部30を嵌合溝31に嵌合することでケース3が組付状態となる。
さて、ケース3を組み立てるときには、まず基板2の端縁にホルダ8を取り付け、ホルダ8にカシメ部20を形成することで基板2とホルダ8とを一体化し、その基板2をビス23によって下部ケース5に取り付ける。すると、下側突出片33がホルダ8の延出部34で押され、図8に示す状態のように上側突出片32と下側突出片33との間の干渉状態が解消され、スナップフィット部30が嵌合溝31に嵌合可能となる。そして、上部ケース4と下部ケース5とを位置合わせし、スナップフィット部30を嵌合溝31に嵌合することで上部ケース4及び下部ケース5が組付状態となり、ケース3の組立てが完了する。
ところで、例えば電池交換を行うときにはスナップフィットの嵌合を外してケース3を分解するが、電池交換後にケース3を再組付けするとき、場合によっては基板2を取付け忘れることも考えられる。しかし、本例のケース3の組付構造では、基板2がないと上側突出片32と下側突出片33との間の干渉状態を解消することができないので、基板2がないとケース組付けができない状態となる。従って、電池交換後に基板2のない状態でケースが再組付けされずに済み、ケース3を再度分解して基板2を付け直すような手間が生じ難くなる。
上記実施形態によれば、(1)〜(3)に記載の効果に加え、以下に記載の効果を得ることができる。
(6)本例のホルダ8は、基板2を下部ケース5へ取り付けるときに下側突出片33を押す機能を有していればよいので、ホルダ8自体に複雑な加工を行わずに済み、簡単に製造することができる。
なお、前記各記実施形態は上記に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
・ 第1実施形態において、ケース3を組み立てるとき、ホルダ8は上部ケース4及び下部ケース5の両方に対しスナップフィット構造で組み付けられることに限定されない。例えば、図9に示すように基板2をビス41で上部ケース4に取り付け、下部ケース5をスナップフィット構造によりホルダ8に嵌め込む構成としてもよい。
・ 第2実施形態において、図10に示すように下部ケース5の内面と嵌合用リブ21との間に弾性部材(例えばバネ)42を介装して、嵌合用リブ21が通常状態において傾いた状態となり易くしてもよい。
・ 第2実施形態において、嵌合用リブ21を下部ケース5に、嵌合溝22を上部ケース4に形成したが、これを逆の組み合わせとしてもよい。
・ 第3実施形態において、基板2がケース3に取り付けられたとき、ホルダ8自体が下側突出片33を押すことが可能であれば、ホルダ8に延出部34を形成する必要はない。
・ 第3実施形態において、上部ケース4に上側突出片32を形成することに限定されない。例えば、下側突出片33を上部ケース4の上壁4a(図7及び図8参照)まで延ばし、下側突出片33が上部ケース4の上壁4aで干渉され得るのであれば、上側突出片32を形成しなくてもよい。
・ 第3実施形態において、基板2を下部ケース5に取り付けて下側突出片33を押す構成としたが、基板2を上部ケース4に取り付け、基板2のホルダ8で上側突出片32を押すことによって、上側突出片32と下側突出片33との干渉状態を解消してもよい。
・ 第1〜第3実施形態において、ホルダ8は基板2の端縁全域に存在することに限らず、少なくとも基板2の対向する2辺上に配置されていればよい。
・ 第1〜第3実施形態において、ケース3の組付要件は電子部品6を実装した基板2に限らず、電子部品6自身(トランスポンダ自身)でもよい。また、ケース3の組付要件をトランスポンダとした場合、必ずしもホルダ8を構成要件とすることに限定されない。例えば、図11(a),(b)に示すようにトランスポンダ43の外面に一対の係止部44を形成する。この係止部44は、互いに離間する側に延び、断面が円形状となっている。また、上部ケース4及び下部ケース5の内面に、係止部44がきつく嵌合可能な穴部45を形成する。そして、係止部44を穴部45に嵌合しつつスナップフィット46を嵌め込むことによって、上部ケース4と下部ケース5とを組み付けてもよい。この場合、ホルダ8を用いずにすむので、部品点数が少なく済み、コスト低減に寄与する。
・ 第1〜第3実施形態において、ケース3の組付要件をトランスポンダとした場合、図12(a),(b)に示す構成を採用してもよい。以下に詳述すると、上部ケース4及び下部ケース5の内面に、内方に延びる一対の係止片47a,47b(48a,48b)を各々形成する。また、トランスポンダ43は直方体形状に形成されており、トランスポンダ43の両側面に係止溝49を形成する。この係止溝49は、2つの係止片47a,48a(47b,48b)を挟み込んだ状態でこれら係止片47a,48a(47b,48b)と嵌合可能であり、トランスポンダ43のケース3への取付方向(図12(a)に示す矢印X方向)に沿って延びている。この構成では、まず上部ケース4と下部ケース5とを位置合わせし、続いて係止片47a,48a(47b,48b)を重ねた状態で係止溝49に嵌合させてトランスポンダ43をケース3に組み付ける。そして、最後に蓋部50をスナップフィット51で上部ケース4及び下部ケース5に嵌め込んでケース3を組み付ける。この場合も、ホルダ8を用いずに済むので、部品点数が少なく済み、コスト低減化に寄与する。
・ 第1〜第3実施形態において、ケース3は上部ケース4と下部ケース5との2分割構造に限らず、3分割以上であってもよい。
・ 第1〜第3実施形態において、本例の基板2の取付構造の採用対象は電子IDキー1に限らず、例えば車両用電波キーや住宅用キーなど、基板2をケース3に対し取り付ける必要のあるものであれば特に限定されない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)請求項1〜5のいずれかにおいて、互いに組をなす前記ケース部品の間には、防水部材(7)が介装されている。
(2)請求項1〜5のいずれかにおいて、前記ケース部品は嵌め込み式の組付構造により組み付けられている。
(3)請求項1において、前記組付機構は、前記基板に取り付けられたホルダと、組をなす一方の側のケース部品に前記基板を取り付ける係止手段(41)と、組をなす他方の側のケース部品及び前記ホルダの間に形成され、係合状態では組をなすケース部品同士を組付状態にする係合手段とを備えた。
(4)請求項1において、前記組付機構は、複数の前記ケース部品及び前記電子部品との間に形成され、係合状態では組をなすケース部品同士を組付状態にする組付手段(44,45,47a,47b,48a,48b,49)を備えた。
(5)前記技術的思想(1)において、前記組付手段は、前記電子部品に形成された少なくとも一対の係止部(44)と、前記ケース部品の各々に形成されるとともに前記係止部と嵌合可能な複数の穴部(45)とを備えた。
(6)前記技術的思想(1)において、前記組付手段は、前記ケース部品の内面に各々形成された係止片(47a,47b,48a,48b)と、前記電子部品に形成されるとともに、各ケース部品の前記係止片を重ねた状態で嵌合可能な係止溝(49)とを備えた。
第1実施形態における電子IDキーの部分断面図。 電子IDキーに収容される基板の平面図。 基板を抜き取ったときのケースの状態を示す断面図。 第2実施形態における基板及び下部ケースの平面図。 ケースを組み付ける前の断面図。 ケースを組み付けた後の断面図。 第3実施形態におけるケース3を組み付ける前の断面図。 ケースを組み付けた後の断面図。 別例における電子IDキーの部分断面図。 別例における電子IDキーの部分断面図。 (a)は別例における電子IDキーの平面図、(b)は同図(a)のD−D線断面図。 (a)は別例における平断面図(同図(b)のF−F線断面図)、(b)は同図(a)のE−E線断面図。
符号の説明
1…携帯機としての電子IDキー、2…基板、3…ケース、4…ケース部品を構成する上部ケース、5…ケース部品を構成する下部ケース、6…電子部品、8…組付機構を構成するホルダ、10,11…組付機構及び係合手段を構成する突部、12,13…組付機構及び係合手段を構成する嵌合溝、21…組付機構及び係合部を構成する嵌合用リブ、22…組付機構及び係合溝を構成する嵌合溝、33…組付機構及び突出部を構成する下側突出片。

Claims (6)

  1. 電子部品を実装した基板又は電子部品自身がケースの内部に取着状態で収容され、前記ケースが複数のケース部品を組み付けてなる構成であり、前記ケースに取り付けられた前記基板又は電子部品の取付忘れ防止構造であって、
    前記基板又は電子部品を前記ケース部品の組付要件とする組付機構を備えたことを特徴とする基板又は電子部品の取付忘れ防止構造。
  2. 前記組付機構は、
    前記基板又は電子部品に取り付けられたホルダと、
    複数の前記ケース部品及び前記ホルダの間に形成され、係合状態では組をなすケース部品同士を組付状態にする係合手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の基板又は電子部品の取付忘れ防止構造。
  3. 前記組付機構は、
    前記基板又は電子部品に取り付けられたホルダと、
    組をなす各ケース部品のうち一方の側に形成され、通常状態では非係合位置に位置するとともに支点を中心に回動可能な係合部と、
    組をなす各ケース部品のうち他方の側に形成され、前記係合部が係合可能な係合溝とを備え、
    前記基板又は電子部品の前記ケースへの取付時に、前記基板又は電子部品の前記ホルダで前記係合部を回動させて前記係合部を前記係合溝へ係合可能とすることによって、組をなすケース部品同士を組付可能とすることを特徴とする請求項1に記載の基板又は電子部品の取付忘れ防止構造。
  4. 前記組付機構は、
    前記基板又は電子部品に取り付けられたホルダと、
    組をなす各ケース部品のうち一方の側に形成され、通常状態では組をなす他方の側のケース部品に対し干渉状態となるとともに支点を中心に回動可能な突出部とを備え、
    前記基板又は電子部品の前記ケースへの取付時に、前記基板又は電子部品の前記ホルダで前記突出部を回動させて前記突出部の干渉状態を解除することによって、組をなすケース部品同士を組付可能とすることを特徴とする請求項1に記載の基板又は電子部品の取付忘れ防止構造。
  5. 前記ホルダは、前記基板又は電子部品の端縁全域に形成されていることを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか一項に記載の基板又は電子部品の取付忘れ防止構造。
  6. 電子部品が実装された基板又は電子部品自身と、前記基板又は電子部品が取付固定されるとともに複数のケース部品を組み付けてなるケースとを備え、前記電子部品を介し所定装置との間で信号のやり取りを行って前記所定装置を動作させる携帯機において、
    前記基板又は電子部品を前記ケース部品の組付要件とする組付機構を備えたことを特徴とする携帯機。
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