JP2005234684A - Icカード - Google Patents
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Abstract
【課題】「曲げストレス」、「ねじれストレス」、「点圧ストレス」の強度を確保しつつ、「衝撃ストレス」に強いICカードを得る。
【解決手段】ICチップ6の上方に、ICチップ6よりも面積の大きな補強板10を配置して曲げ荷重、ねじれ荷重、点圧荷重に対する強度を確保し、さらに補強板10のICチップ6への接合を硬度の異なる2種類の接着剤8及び9による接着層により行うように構成する。。
【選択図】 図1
【解決手段】ICチップ6の上方に、ICチップ6よりも面積の大きな補強板10を配置して曲げ荷重、ねじれ荷重、点圧荷重に対する強度を確保し、さらに補強板10のICチップ6への接合を硬度の異なる2種類の接着剤8及び9による接着層により行うように構成する。。
【選択図】 図1
Description
本発明は、メモリ、CPU等の機能を有する半導体チップを搭載したICモジュールを備えたICカードに関する。
従来、身分証明用のIDカード、クレジットカード等の各種カードは、名刺サイズの大きさに形成されたプラスチック板に情報記録用の磁気ストライプを塗布した磁気カードと呼ばれるものが一般的である。この磁気カードは、情報を磁気で記録することから、第三者によって解読され易く、データの改ざんや、偽造カードの作成が容易であるという問題点を有している。
そこで、近年、磁気カードに代わって、メモリやCPU等の機能を有する半導体チップ(以下、「ICチップ」と呼ぶことがある。)を搭載したICカードが開発され、暗号化データを記憶させることでより個人情報のセキュリティー性の向上が可能となった。
ところで、初期のICカードは、カードリーダとの間でのデータの授受を接触的に行う接触型が主流であったが、カードリーダと機械的且つ電気的に接続することからIC回路内部の静電気破壊や接続端子の接触不良が生じ易く、またカードリーダの構造が複雑になるなど様々な問題があったため、現在はカードリーダとの間で非接触にデータの授受を行える非接触型が多数出てきている。
ところで、初期のICカードは、カードリーダとの間でのデータの授受を接触的に行う接触型が主流であったが、カードリーダと機械的且つ電気的に接続することからIC回路内部の静電気破壊や接続端子の接触不良が生じ易く、またカードリーダの構造が複雑になるなど様々な問題があったため、現在はカードリーダとの間で非接触にデータの授受を行える非接触型が多数出てきている。
非接触型のICカードは、一般的に次のような工程を経て作製される。
1) 樹脂製のシートにアルミや銅等の金属箔を貼り付けたシート状のものに、アンテナ回路を形成するための印刷を行う。この印刷には、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷又は写真印刷等が使用される。
2) アンテナ回路を形成するための印刷を行った後、エッチング処理する。
3) エッチング処理により形成されたアンテナ回路上に、直接、ICチップをベアチップ実装したICモジュールと、そのICモジュールの両面に接着剤又は接着剤シートを積層し、更にその外側にプラスチック製の樹脂シートを積層させる。
4) 3)の状態で、加熱プレス機を用いて熱融着によって一体化させる。
5) 所定サイズに金型で打ち抜く。
1) 樹脂製のシートにアルミや銅等の金属箔を貼り付けたシート状のものに、アンテナ回路を形成するための印刷を行う。この印刷には、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷又は写真印刷等が使用される。
2) アンテナ回路を形成するための印刷を行った後、エッチング処理する。
3) エッチング処理により形成されたアンテナ回路上に、直接、ICチップをベアチップ実装したICモジュールと、そのICモジュールの両面に接着剤又は接着剤シートを積層し、更にその外側にプラスチック製の樹脂シートを積層させる。
4) 3)の状態で、加熱プレス機を用いて熱融着によって一体化させる。
5) 所定サイズに金型で打ち抜く。
非接触型のICカードは以上のようにして作製されるが、上記のような構造では一般的にICチップに加わる曲げ、圧力、衝撃といった外的ストレスに対して弱く、ICチップが破損して使用不能になる場合がある。この課題を解消し、ICチップの外的ストレスに耐える構造が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2又は特許文献3を参照)。
特許文献1で開示されたICカードは、回路基板上にICチップを実装し、またそのICチップを収容するためのくりぬき穴を設けたスペーサを回路基板上に接着し、更にこのスペーサ上に補強板として上記のくりぬき穴よりやや大きく形成した厚さ30μm程度のステンレス板をICチップの直上に配置し、更にその上にカバーフィルムを接着して構成したものである。
特許文献2で開示されたICカードは、ICチップの少なくとも一面に補強板として厚さ20μm程度のステンレス板を接着し、ICチップをシート状の中間層内に埋め込み、その中間層の表裏両側にシートを接着して構成したものである。
特許文献3で開示されたICカードは、補強板の厚さ、ICチップの厚さとの関係で補強板の厚さを所定の範囲内に設定することを表したものである。
ところで、ICカードの実使用環境状態では、例えば、衣服のズボンの後ろポケットに入れたままで椅子等に腰を下ろした場合にかかる「曲げストレス」及び「ねじれストレス」、ボールペンの先端のような比較的鋭い突起物で押圧された場合にかかる「点圧ストレス」、何か品物が落ちてきた際に受ける「衝撃ストレス」など、様々のケースが想定される。また、各ストレスを受ける方向もICカードの表面、裏面と様々である。
上記した各特許文献1〜3に開示された補強手段は、いずれも、「曲げストレス」、「ねじれストレス」、「点圧ストレス」に関しては想定される実使用環境下での強度を確保することが可能であるが、しかし、「衝撃ストレス」に関しては非常に弱い傾向にあり、「衝撃ストレス」に耐える強いICカード用のICモジュールの現出が求められていた。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、「曲げストレス」、「ねじれストレス」、「点圧ストレス」の強度を確保しつつ、「衝撃ストレス」にも強いICカードを提供することを目的とする。
上記目的は下記構成又は方法により達成される。
(1) ICカードに用いられるICモジュールであって、フィルム状の基材と、前記基材上に形成されるアンテナ回路と、前記アンテナ回路に実装される半導体チップと、前記半導体チップの最大面積部分以上の大きさに形成され前記半導体チップを補強する補強部材と、前記補強部材を前記半導体チップに接合するための複数の接着剤を積層してなる接着剤層と、を具備し、前記接着剤層は、それぞれ異なった硬度の接着剤で構成されることを特徴とする。
(1) ICカードに用いられるICモジュールであって、フィルム状の基材と、前記基材上に形成されるアンテナ回路と、前記アンテナ回路に実装される半導体チップと、前記半導体チップの最大面積部分以上の大きさに形成され前記半導体チップを補強する補強部材と、前記補強部材を前記半導体チップに接合するための複数の接着剤を積層してなる接着剤層と、を具備し、前記接着剤層は、それぞれ異なった硬度の接着剤で構成されることを特徴とする。
(2) 上記(1)に記載のICモジュールにおいて、前記補強部材は、前記接着剤層を構成する複数の接着剤のうち最も硬度の高いものよりも更に高い硬度を有することを特徴とする。
(3) ICモジュールにおいて、フィルム状の基材と、前記基材に形成されるアンテナ回路と、前記アンテナ回路に実装される半導体チップと、前記半導体チップの最大面積部分以上の大きさで且つ複数の接着剤を積層してなり前記半導体チップを補強する接着剤層と、を具備し、前記接着剤層を構成する複数の接着剤の少なくとも1つの硬度が剛性の高い金属材と同程度であることを特徴とする。
(4) ICカードであって、上記(1)から(3)のいずれかに記載のICモジュールと、前記ICモジュールを保護する保護部材と、を具備することを特徴とする。
(5) ICカードに用いられるICモジュールの製造に用いる接着剤塗布装置であって、フィルム状の基材上に形成されたアンテナ回路に実装される半導体チップの周囲に第1の接着剤による第1の接着剤層を形成するための大きさの穴が穿たれた第1の接着剤塗布用マスクと、前記第1の接着層の周囲に第2の接着剤による第2の接着剤層を形成するための大きさの穴が穿たれた第2の接着剤塗布用マスクと、前記第1の塗布用マスク上に前記第1の接着剤を供給する第1のディスペンサと、前記第2の塗布用マスク上に前記第1の接着剤と硬度の異なる前記第2の接着剤を供給する第2のディスペンサと、前記第1のディスペンサにより供給された前記第1の接着剤を引く塗布用スキージと、前記第2のディスペンサにより供給された前記第2の接着剤を引く塗布用スキージと、を具備することを特徴とする。
(6) ICカードに用いられるICモジュールを製造する方法であって、フィルム状の基材上に形成されたアンテナ回路に実装される半導体チップの周囲に第1の接着剤による第1の接着剤層を形成するための大きさの穴が穿たれた第1の接着剤塗布用マスクを用いて前記半導体チップの周囲に前記第1の接着剤を充填して第1接着剤層を形成する第1接着剤層形成工程と、前記第1の接着層の周囲に前記第1の接着剤と硬度の異なる第2の接着剤による第2の接着剤層を形成するための大きさの穴が穿たれた第2の接着剤塗布用マスクを用いて前記第1の接着剤層の周囲に前記第2の接着剤を充填して第2接着剤層を形成する第2接着剤層形成工程と、前記第2接着剤層の上方に前記第1の接着剤と前記第2の接着剤のいずれよりも硬度の高い補強部材を配置する補強部材配置工程と、を具備することを特徴とする。
上記(1)又は(2)に記載のICモジュールでは、補強部材によって半導体チップが配置される部分が補強されるので、曲げ荷重、ねじれ荷重、点圧荷重に対する強度を確保することができ、しかも補強部材の半導体チップへの接合が硬度の異なる複数の接着剤による接着層により行われるので、衝撃荷重を緩和することができる。
したがって、曲げストレス、ねじれストレス、点圧ストレスの強度を確保しつつ、衝撃ストレスに強いICカードを提供することができる。
したがって、曲げストレス、ねじれストレス、点圧ストレスの強度を確保しつつ、衝撃ストレスに強いICカードを提供することができる。
上記(3)に記載のICモジュールでは、接着剤層を構成する複数の接着剤の少なくとも1つの硬度が剛性の高い金属材と同程度(例えば400Hvから600Hv(Hv:ヴィッカース硬度))であるので、補強部材を省くことができる。
したがって、上記(1)又は(2)に記載のICモジュールと同等の効果を有しながらも、安価なICカードを提供することができる。
したがって、上記(1)又は(2)に記載のICモジュールと同等の効果を有しながらも、安価なICカードを提供することができる。
上記(4)に記載のICカードでは、上記(1)から(3)のいずれかに記載のICモジュールを具備しているので、曲げストレス、ねじれストレス、点圧ストレス、衝撃ストレスに対する強度を確保できる。
上記(5)に記載の接着剤塗布装置では、曲げストレス、ねじれストレス、点圧ストレスの強度を確保しつつ、衝撃ストレスに強いICカードを実現できるICモジュールを製造することができる。
上記(6)に記載のICモジュール製造方法では、曲げストレス、ねじれストレス、点圧ストレスの強度を確保しつつ、衝撃ストレスに強いICカードを実現できるICモジュールを製造することができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るICカードを示す断面図である。また、図2は、図1のICカードを構成するICモジュールのICチップ周辺の要部を拡大した断面図である。
図1は、本発明の一実施の形態に係るICカードを示す断面図である。また、図2は、図1のICカードを構成するICモジュールのICチップ周辺の要部を拡大した断面図である。
この実施の形態のICカード1は、ICモジュール2と、ICモジュール2を挟むように両面配置される中間接着層3及び表層ラミネート層4とを備えて構成される。
ICモジュール2は、主に、樹脂製のシート状の基材2aと、アンテナ回路5と、ICチップ6とから構成されている。なお、基材2aには、例えばPET(ポリエステルテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PI(ポリイミド製のシート)等の樹脂製のシートが用いられる。
アンテナ回路5は、ICモージュル2を構成する基材2aの片面(もしくは両面)に、アルミニウムもしくは銅等の金属シートをコイル状に配置して形成されている。なお、上記の中間接着層3及び表層ラミネート層4が、本明細書で云うICモージュル2を保護するための保護部材である。
ICモジュール2は、主に、樹脂製のシート状の基材2aと、アンテナ回路5と、ICチップ6とから構成されている。なお、基材2aには、例えばPET(ポリエステルテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PI(ポリイミド製のシート)等の樹脂製のシートが用いられる。
アンテナ回路5は、ICモージュル2を構成する基材2aの片面(もしくは両面)に、アルミニウムもしくは銅等の金属シートをコイル状に配置して形成されている。なお、上記の中間接着層3及び表層ラミネート層4が、本明細書で云うICモージュル2を保護するための保護部材である。
アンテナ回路5は、更に詳述すれば、上述した樹脂製シートの基材2a上に、アルミニウム、銅等の金属シートが接着シート11(図2参照)により貼り合わされた後、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷又は写真印刷等の公知の印刷方法でレジスト印刷を施し、エッチング処理を行って形成する。なお、アンテナ回路5は、導電性ペーストをスクリーン印刷によって形成するようにしても良いし、この方法と先の方法とを組み合わせて形成するようにしても良い。
このようにして作製されたアンテナ回路5は、カードリーダ等の外部機器との間で信号の送受信を行うアンテナとして使用される以外に、ICチップ6が動作するためカードリーダ等の外部機器から電力を受ける受電手段として使用される。すなわち、カードリーダ等の外部機器から送信された電波によってコイル部分に電力が誘起するので、その電力をアンテナ回路5に実装したICチップ6の駆動用電源として使用する。また、アンテナ回路5は、ICチップ6を実装するための電極パッド5aとしても用いられる。
ICチップ6は、チップ接合用接着剤7にてアンテナ回路5の電極パッド5a上に実装される。チップ接合用接着剤7は、ペースト状態でディスペンサ(図示略)によりICモージュル2の基材2a上に塗布されるか、または印刷法によりICモージュル2の基材2aに塗布される。あるいは、シート状態のチップ接合用接着剤7が、ICモージュル2の基材2aに貼り付けられて、ICチップ6を取り付ける場合もある。ICチップ6は、バンプ12を介してアンテナ回路5の電極パッド5aに接合される。このようなICチップ6の実装方法はプリップチップ工法と呼ばれる。
ICチップ6の上方を含む外周囲には第1の接着剤8と第2の接着剤9が積層されており、さらに第2の接着剤9上には補強部材となる補強板10が実装されている。
第1の接着剤8は、ICチップ6の周囲を覆うように形成され、第2の接着剤9は第1の接着剤8をさらに覆うように形成されている。
補強板10は、第2の接着剤9の上面と同じ大きさに形成されている。従って、補強板10はICチップ6の最大面積部分以上の大きさに形成されている。なお、ICチップ6は、外部ストレスによる影響を最小限に抑えるために(即ちチップ表面及びダイシングカット面におけるマイクロクラックを防止するために)、エッチング処理を施した物の使用が好適である。
第1の接着剤8は、ICチップ6の周囲を覆うように形成され、第2の接着剤9は第1の接着剤8をさらに覆うように形成されている。
補強板10は、第2の接着剤9の上面と同じ大きさに形成されている。従って、補強板10はICチップ6の最大面積部分以上の大きさに形成されている。なお、ICチップ6は、外部ストレスによる影響を最小限に抑えるために(即ちチップ表面及びダイシングカット面におけるマイクロクラックを防止するために)、エッチング処理を施した物の使用が好適である。
第1の接着剤8及び第2の接着剤9は、点圧荷重及び衝撃荷重からICチップ6を保護することを主目的として用いられたものである。また、第1の接着剤8及び第2の接着剤9は、それぞれ完全硬化時の硬度が異なった物性を有した接着剤の組み合わせとし、その硬度の組み合わせはICチップ6の強度、アンテナ回路5の材質、中間接着剤13、表層ラミネート層14の材質により、設定される。
なお、第1の接着剤8及び第2の接着剤9は、一般的に、第1の接着剤8よりも第2の接着剤9の硬度を高く設定して、主に第2の接着剤9が外的ストレスに対抗する剛性を有するように作用し、主に第1の接着剤8が外的ストレスを吸収してICチップ6に対する緩衝材として作用させることができる。
なお、第1の接着剤8及び第2の接着剤9は、一般的に、第1の接着剤8よりも第2の接着剤9の硬度を高く設定して、主に第2の接着剤9が外的ストレスに対抗する剛性を有するように作用し、主に第1の接着剤8が外的ストレスを吸収してICチップ6に対する緩衝材として作用させることができる。
第1の接着剤8の塗布方法は、図3に示す通りである。
(1) まず、ICチップ6が実装された状態のICモジュール2の上に、第1の接着剤8を塗布する面積、塗布厚さに調整された形状の穴が穿たれた第1の接着剤用塗布マスク20を設置する。
(2) 第1の接着剤用塗布マスク20の設置後、第1の接着剤8を第1の接着剤用塗布マスク20上にディスペンサ22により必要量を塗布する。
(1) まず、ICチップ6が実装された状態のICモジュール2の上に、第1の接着剤8を塗布する面積、塗布厚さに調整された形状の穴が穿たれた第1の接着剤用塗布マスク20を設置する。
(2) 第1の接着剤用塗布マスク20の設置後、第1の接着剤8を第1の接着剤用塗布マスク20上にディスペンサ22により必要量を塗布する。
(3) 第1の接着剤8の塗布後、第1の接着剤用スキージ21を引いて第1の接着剤8をICチップ6の周囲に充填する。
(4) 第1の接着剤8の充填後、第1の接着剤8を所定の硬化温度、硬化時間を経て硬化させる。
(4) 第1の接着剤8の充填後、第1の接着剤8を所定の硬化温度、硬化時間を経て硬化させる。
次に、上記工程によって、第1の接着剤8が組み立てられたICモジュール2に、第2の接着9を塗布する。第2の接着剤9の塗布方法は図4に示す通りである。第2の接着剤9の塗布方法も第1の接着剤8の塗布方法と同様である。
(4) 第1の接着剤8が形成された状態のICモジュール2の上に、第2の接着剤9を塗布する面積、塗布厚さに調整された形状の穴が穿たれた第2の接着剤用塗布マスク30を設置する。
(5) 第2の接着剤用塗布マスク30の設置後、第2の接着剤9を第2の接着剤用塗布マスク30上にディスペンサ32により必要量を塗布する。
(6) 第2の接着剤9の塗布後、第2の接着剤用スキージ31を引いて第2の接着剤9を第1の接着剤8の周囲に充填する。
(5) 第2の接着剤用塗布マスク30の設置後、第2の接着剤9を第2の接着剤用塗布マスク30上にディスペンサ32により必要量を塗布する。
(6) 第2の接着剤9の塗布後、第2の接着剤用スキージ31を引いて第2の接着剤9を第1の接着剤8の周囲に充填する。
(7) 第2の接着剤9の充填後、図2に示すように、補強板10を第2の接着剤9の上に実装する。
(8) 補強板10の第2の接着剤9上への実装後、第2の接着剤9を所定の硬化温度、硬化時間を経て硬化させる。
(8) 補強板10の第2の接着剤9上への実装後、第2の接着剤9を所定の硬化温度、硬化時間を経て硬化させる。
第2の接着剤9の塗布量は、補強板10の長さ方向、幅方向ともにその寸法以下にならないように塗布する。補強板10は、点圧による集中荷重に耐えるために、剛性の高い材料(硬度400Hv〜600Hv値の金属材料)、例えばステンレス板が好適である。また、補強板10は、その中心がICチップ6の中心に略一致するように配置する。なお、第2の接着剤9の硬度が、補強板10と同等な硬度を保てる場合は補強板10を無くすことも可能である。
図1に戻り、中間接着層3は、ICモジュール2と表層ラミネート層4とを接合させる機能を有するものであり、加熱により溶解し流動性を帯びる接着シート材料、例えばホットメルト接着剤により形成されたシートからなる。表層ラミネート層4には、PET、PTE−G、塩化ビニル等の材料の樹脂シートが用いられている。なお、中間接着層3と表層ラミネート層4は、既述したように、ICモジュール2を保護する保護部材に対応する。
このような構造のICカード1を製造するには、まずICモジュール2をその両面から中間接着層3で挟み込み、更にその外側に表層ラミネート層4を挟み込んで、合計5層構造を確立する。その後、図示せぬ熱プレス装置により、中間接着層3を流動化させ、厚さが均一になるように真空、加圧、加熱を行い、各層を接着させる。その後、冷却し接着剤の固化後、所定サイズに金型で打ち抜く。これにより、ICカード1が完成する。
このように、本実施の形態のICカード1によれば、ICチップ6の上方に、ICチップ6よりも面積の大きな補強板10を配置して曲げ荷重、ねじれ荷重、点圧荷重に対する強度を確保し、さらに補強板10のICチップ6への接合を硬度の異なる2種類の接着剤8及び9による接着層により行うようにして衝撃荷重を緩和するようにしたので、「曲げストレス」、「ねじれストレス」、「点圧ストレス」の強度を確保しつつ、「衝撃ストレス」に強いICカード1を提供することができる。
また、第1の接着剤8、第2の接着剤9のうち、両方もしくは片方を補強板10と同等レベルの硬度を持たせることで、補強板10を省くことができ、その分安価なICカード1を実現することができる。
なお、上記実施の形態では、2種類の接着剤8及び9を用いたが、2種類に限定されるものではなく、2種類以上であっても構わない。要は、ICチップ6を点圧荷重及び衝撃荷重から保護できれば良いので、効果的に保護できるのであれば、その種類及び数に限定はない。
ICモジュールを搭載するICカードへの適用が可能である。
1 ICカード
2 ICモジュール
2a 基材
3 中間接着層
4 表層ラミネート層
5 アンテナ回路
6 ICチップ
7 チップ接合用接着剤
8 第1の接着剤
9 第2の接着剤
10 補強板
11 接着シート
12 バンプ
20 第1の接着剤用塗布マスク
21 第1の接着剤用スキージ
22、32 ディスペンサ
30 第1の接着剤用塗布マスク
31 第1の接着剤用スキージ
2 ICモジュール
2a 基材
3 中間接着層
4 表層ラミネート層
5 アンテナ回路
6 ICチップ
7 チップ接合用接着剤
8 第1の接着剤
9 第2の接着剤
10 補強板
11 接着シート
12 バンプ
20 第1の接着剤用塗布マスク
21 第1の接着剤用スキージ
22、32 ディスペンサ
30 第1の接着剤用塗布マスク
31 第1の接着剤用スキージ
Claims (6)
- フィルム状の基材と、
前記基材上に形成されるアンテナ回路と、
前記アンテナ回路に実装される半導体チップと、
前記半導体チップの最大面積部分以上の大きさに形成され前記半導体チップを補強する補強部材と、
前記補強部材を前記半導体チップに接合するための複数の接着剤を積層してなる接着剤層と、
を具備し、
前記接着剤層は、それぞれ異なった硬度の接着剤で構成されることを特徴とするICモジュール。 - 前記補強部材は、前記接着剤層を構成する複数の接着剤のうち最も硬度の高いものよりも更に高い硬度を有することを特徴とする請求項1に記載のICモジュール。
- フィルム状の基材と、
前記基材に形成されるアンテナ回路と、
前記アンテナ回路に実装される半導体チップと、
前記半導体チップの最大面積部分以上の大きさで且つ複数の接着剤を積層してなり前記半導体チップを補強する接着剤層と、
を具備し、
前記接着剤層を構成する複数の接着剤の硬度の少なくとも1つの硬度が剛性の高い金属材と同程度であることを特徴とするICモジュール。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のICモジュールと、前記ICモジュールを保護する保護部材と、を具備することを特徴とするICカード。
- フィルム状の基材上に形成されたアンテナ回路に実装される半導体チップの周囲に第1の接着剤による第1の接着剤層を形成するための大きさの穴が穿たれた第1の接着剤塗布用マスクと、
前記第1の接着層の周囲に第2の接着剤による第2の接着剤層を形成するための大きさの穴が穿たれた第2の接着剤塗布用マスクと、
前記第1の塗布用マスク上に前記第1の接着剤を供給する第1のディスペンサと、
前記第2の塗布用マスク上に前記第1の接着剤と硬度の異なる前記第2の接着剤を供給する第2のディスペンサと、
前記第1のディスペンサにより供給された前記第1の接着剤を引く塗布用スキージと、
前記第2のディスペンサにより供給された前記第2の接着剤を引く塗布用スキージと、
を具備することを特徴とする接着剤塗布装置。 - フィルム状の基材上に形成されたアンテナ回路に実装される半導体チップの周囲に第1の接着剤による第1の接着剤層を形成するための大きさの穴が穿たれた第1の接着剤塗布用マスクを用いて前記半導体チップの周囲に前記第1の接着剤を充填して第1接着剤層を形成する第1接着剤層形成工程と、
前記第1の接着層の周囲に前記第1の接着剤と硬度の異なる第2の接着剤による第2の接着剤層を形成するための大きさの穴が穿たれた第2の接着剤塗布用マスクを用いて前記第1の接着剤層の周囲に前記第2の接着剤を充填して第2接着剤層を形成する第2接着剤層形成工程と、
前記第2接着剤層の上方に前記第1の接着剤及び前記第2の接着剤よりも硬度の高い補強部材を配置する補強部材配置工程と、
を具備することを特徴とするICモジュール製造方法。
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---|---|
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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