JP2005234502A - 電子写真感光体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導電性支持体上に電荷発生物質、電荷輸送物質を構成成分として含む感光層を有する電子写真感光体において、電荷輸送物質として特定構造を有する化合物を含み、かつ、感光層にハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、トコフェロール化合物、リン系酸化防止剤より選ばれる少なくとも一種の化合物を含むことを特徴とする電子写真感光体。
【選択図】 なし
Description
ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製;BM−1)1.0gを1,3−ジオキソラン100gに溶解させ、それに電荷発生物質としてチタニルオキシフタロシアニン(山陽色素製;T−22S)1.5gを混合し、レッドデビル社製のペイントコンディショナー装置により直径1mmの低アルカリガラスビーズと共に4時間分散した。こうして得た分散液を、アプリケーターにて金属アルミニウム薄板(JIS規格 #1050)上に塗布して乾燥し、膜厚約0.2μmの電荷発生層を形成した。次に、例示化合物(5)15g、ポリカーボネート(出光興産製;タフゼットB−500)20g、tert−ブチルハイドロキノン0.2gをテトラヒドロフラン200gに溶解させ、この溶液をアプリケーターにて前記電荷発生層上に塗布して乾燥し、膜厚約25μmの電荷輸送層を形成した。
測定条件:印加電圧−6kV、スタティックNo.3(ターンテーブルの回転スピードモード:10m/min)。その結果、帯電電位(Vo)が−850V、残留電位(Vr)が−5V、半減露光量(E1/2)が0.8ルックス・秒と高感度の値を示した。
実施例1の電荷輸送物質である例示化合物(5)、添加剤であるtert−ブチルハイドロキノンの代わりに、それぞれ表1、表2に示す電荷輸送物質、添加剤を用いた他は、実施例1と同様にして感光体を作製してその特性を評価した。結果を表3、表4に示す。
無金属フタロシアニン(東洋インキ製造製;TPA−891)1gとテトラヒドロフラン40gを、レッドデビル社製のペイントコンディショナー装置により直径1mmの低アルカリガラスビーズと共に4時間分散処理した。こうして得た分散液に、例示化合物(28)3.0g、ポリカーボネート樹脂(PCZ−200;三菱瓦斯化学製)10g、tert−ブチルハイドロキノン0.05g、テトラヒドロフラン60gを加え、さらにペイントコンディショナー装置で30分間分散処理を行った後、アプリケーターにてアルミ蒸着ポリエステル上に塗布して乾燥し、膜厚約15μmの感光体を形成した。この感光体の電子写真特性を、実施例1と同様にして評価した。ただし、印加電圧のみ+5kVに変更した。その結果、1回目の帯電電位(Vo)+450V、残留電位(Vr)+10V、半減露光量(E1/2)1.3ルックス・秒、5000回繰り返し後の帯電電位(Vo)+445V、残留電位(Vr)+17V、半減露光量(E1/2)1.3ルックス・秒であり、さらに指脂付着によるクラッキングは観察されず、高感度でしかも変化の少なく、ソルベントクラック発生のない優れた特性を示した。
実施例22の電荷輸送物質である例示化合物(28)、添加剤であるtert−ブチルハイドロキノンの代わりに、それぞれ表1、表2に示す電荷輸送物質、添加剤を用いた他は、実施例22と同様にして感光体を作製してその特性を評価した。結果を表5、表6に示す。
電荷輸送物質として例示化合物(5)の代わりに下記に示す比較化合物(39)を用いた他は、実施例1と同様に感光体を作製してその特性を評価した。その結果、1回目の帯電電位(Vo)は−820V、残留電位(Vr)は−38V、半減露光量(E1/2)は1.5ルックス・秒と感度が低く、また10000回目の帯電電位(Vo)は−515V、残留電位(Vr)は−105V、半減露光量(E1/2)が2.0ルックス・秒であり、繰り返しによる大幅な電位の変化がみられた。
電荷輸送物質として例示化合物(5)の代わりに下記に示す比較化合物(40)を用いた他は、実施例1と同様に感光体を作製してその特性を評価した。その結果、1回目の帯電電位(Vo)は−835V、残留電位(Vr)は−8V、半減露光量(E1/2)は0.8ルックス・秒と高感度の値を示し、10000回目の帯電電位(Vo)は−805V、残留電位(Vr)は−16V、半減露光量(E1/2)が0.8ルックス・秒であり、繰り返しによる電位の変化が少なく安定した特性を示したが、指脂付着によるクラッキングの発生が観察された。
添加剤としてtert−ブチルハイドロキノンの代わりにSumisorb200(住友化学製;ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)を用いた他は、実施例1と同様に感光体を作製してその特性を評価した。その結果、1回目の帯電電位(Vo)は−780V、残留電位(Vr)は−15V、半減露光量(E1/2)は0.9ルックス・秒と比較的良好な結果であったが、10000回目の帯電電位(Vo)は−655V、残留電位(Vr)は−107V、半減露光量(E1/2)が1.6ルックス・秒であり、繰り返しによる大幅な電位の変化がみられた。
電荷輸送物質として例示化合物(28)の代わりに比較化合物(39)を用いた他は、実施例22と同様に感光体を作製してその特性を評価した。その結果、1回目の帯電電位(Vo)は+400V、残留電位(Vr)は+52V、半減露光量(E1/2)は2.2ルックス・秒と感度が低く、また10000回目の帯電電位(Vo)は+260V、残留電位(Vr)は+104V、半減露光量(E1/2)3.0ルックス・秒であり、繰り返しによる大幅な電位の変化がみられた。
電荷輸送物質として例示化合物(28)の代わりに比較化合物(40)を用いた他は、実施例22と同様に感光体を作製してその特性を評価した。その結果、1回目の帯電電位(Vo)は+440V、残留電位(Vr)は+12V、半減露光量(E1/2)は1.3ルックス・秒と高感度の値を示し、10000回目の帯電電位(Vo)は+430V、残留電位(Vr)は+20V、半減露光量(E1/2)が1.3ルックス・秒であり、繰り返しによる電位の変化が少なく安定した特性を示したが、指脂付着によるクラッキングの発生が観察された。
添加剤としてtert−ブチルハイドロキノンの代わりにSumisorb200(住友化学製;ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)を用いた他は、実施例22と同様にして感光体を作製してその特性を評価した。その結果、1回目の帯電電位(Vo)は+420V、残留電位(Vr)は+18V、半減露光量(E1/2)は1.4ルックス・秒と比較的良好な結果であったが、10000回目の帯電電位(Vo)は+300V、残留電位(Vr)は+109V、半減露光量(E1/2)が1.9ルックス・秒であり、繰り返しによる大幅な電位の変化がみられた。
Claims (3)
- 導電性支持体上に直接あるいは下引き層を介して少なくとも電荷発生物質、電荷輸送物質を構成成分として含む感光層を有する電子写真感光体において、電荷輸送物質として下記一般式(1)または(2)で示される化合物を少なくとも1種含み、かつ、感光層にハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、トコフェロール化合物、リン系酸化防止剤より選ばれる少なくとも一種の化合物を含むことを特徴とする電子写真感光体。
- 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送層とを積層してなる積層型感光体において、電荷輸送層に電荷輸送物質として上記一般式(1)または(2)で示される化合物を少なくとも1種含み、かつ、該電荷輸送層にハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、トコフェロール化合物、リン系酸化防止剤より選ばれる少なくとも一種の化合物を含むことを特徴とする電子写真感光体。
- 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送層とを積層してなる積層型感光体において、電荷輸送層に電荷輸送物質として上記一般式(1)または(2)で示される化合物を少なくとも1種含み、かつ、電荷発生層にハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、トコフェロール化合物、リン系酸化防止剤より選ばれる少なくとも一種の化合物を含むことを特徴とする電子写真感光体。
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JP2004046977A JP2005234502A (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | 電子写真感光体 |
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JP2004046977A JP2005234502A (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | 電子写真感光体 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010079293A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-04-08 | Mitsubishi Chemicals Corp | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジおよび画像形成装置 |
JPWO2021085384A1 (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 |
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2004
- 2004-02-23 JP JP2004046977A patent/JP2005234502A/ja active Pending
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