JP2005233558A - プレート型熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プレート型熱交換器において、そのエレメント4の板厚を増すことなく、耐熱性および耐腐食性の高い熱交換器を提供すること。
【解決手段】 エレメント4の外部流体11の流入側の縁部のみが、断面溝状に形成されたエンドキャップ5により被嵌される。
【選択図】 図1
【解決手段】 エレメント4の外部流体11の流入側の縁部のみが、断面溝状に形成されたエンドキャップ5により被嵌される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、熱交換器のエレメント外周に高温ガスまたは腐食性ガスが流通するプレート型の熱交換器に関する。
プレート型熱交換器は、一例として図5に示すものが知られている。これはエレメント4の一方が皿状にプレス成形された一対の金属板1、2よりなり、それらの外周が整合し、内部に偏平流路が形成されると共に、その両端部に出入口3が設けられている。そして他方の金属板2の周縁をカシメると共に、内部にインナーフィン8を挿入してエレメント4を形成し、そのエレメント4を積層すると共に、エレメント4間にアウターフィン9を配置し、全体を一体にろう付け等の手段により固定し、プレート型熱交換器を完成するものである。そして、外部流体11として高温ガスまたは腐食性ガスが流通する場合には、金属板1,2に耐熱性の高いステンレス鋼或いはニッケル合金などが用いられ、夫々の金属板1,2の板厚を充分厚くし、高温ガス等による損耗があっても耐え得るようにしていた。
本発明者の実験によれば、外部流体11として高温の俳ガスが流通し、内部流体10として吸気が流通する再生器の場合、使用に伴い図5(C)の如く、エレメント4のフランジ部6先端部に欠損部12が生じる。その欠損部12はフランジ部6の外周のみに集中し、他の部分にはそれが存在しない。これは比較的低温の内部流体10が金属板1および金属板2の内部に流通するため、その内部流体10と接触している部分は低温に維持され、接触しないフランジ部6は高温となるためである。それと共に、運動エネルギーを有する外部流体11がフランジ部6先端に最も強く衝突するからであると思われる。このような損耗がさらに進行すると、漏れを起こしてエレメントが機能しなくなるおそれがある。
プレート型熱交換器において、特にフランジ部6外周が損耗することを防止する耐熱性および耐蝕性の高いプレート型熱交換器の提供を目的とする。
請求項1に記載の本発明は、一対の対向する金属板(1) (2) の周縁を互いに閉塞して、内部に偏平な流路が形成されると共に、内部流体(10)の出入口(3) が一対形成されたエレメント(4) を有し、そのエレメント(4) の外周に外部流体(11)として高温ガスまたは腐食性ガスが流通するプレート型熱交換器において、
前記エレメント(4) の前記外部流体(11)の少なくとも流入側の縁部のみが、断面溝状に形成されたエンドキャップ(5) により被嵌されたことを特徴とするプレート型熱交換器である。
前記エレメント(4) の前記外部流体(11)の少なくとも流入側の縁部のみが、断面溝状に形成されたエンドキャップ(5) により被嵌されたことを特徴とするプレート型熱交換器である。
請求項2に記載の本発明は、請求項1において、
前記エレメント(4) の縁部に突出されたフランジ部(6) のみを前記エンドキャップ(5) により被嵌したプレート型熱交換器である。
請求項3に記載の本発明は、請求項2において、
前記エレメント(4) を構成する少なくとも一方の金属板(1) が絞り加工により偏平な皿状に形成され、
皿状の絞り加工が困難なNi基系合金よりなる板材を断面U字状に曲折して前記エンドキャップ(5) が形成され、そのエンドキャップ(5) が溶接によりエレメント(4) のフランジ部(6) に接合されたプレート型熱交換器である。
前記エレメント(4) の縁部に突出されたフランジ部(6) のみを前記エンドキャップ(5) により被嵌したプレート型熱交換器である。
請求項3に記載の本発明は、請求項2において、
前記エレメント(4) を構成する少なくとも一方の金属板(1) が絞り加工により偏平な皿状に形成され、
皿状の絞り加工が困難なNi基系合金よりなる板材を断面U字状に曲折して前記エンドキャップ(5) が形成され、そのエンドキャップ(5) が溶接によりエレメント(4) のフランジ部(6) に接合されたプレート型熱交換器である。
請求項4に記載の本発明は、請求項1において、
前記エレメント(4) の縁部が、そのエレメント(4) の厚み分だけ前記エンドキャップ(5) により被嵌されたプレート型熱交換器である。
前記エレメント(4) の縁部が、そのエレメント(4) の厚み分だけ前記エンドキャップ(5) により被嵌されたプレート型熱交換器である。
本発明のプレート型熱交換器は、そのエレメント4の外部流体11の流入側の縁部が、断面溝状に形成されたエンドキャップ5により被嵌されたものであるから、高温ガスまたは腐食性ガスによって最も損耗しやすい縁部がそのエンドキャップ5により保護され、寿命の長い熱交換器となり得る。また、エンドキャップ5はエレメント4の縁部のみに設ければ足りるから、少ない材料ですみ、構造も簡単で経済性の高いものとなる。
上記構成において、エレメント4の縁部にフランジ部6が存在するものにおいては、そのフランジ部6のみにエンドキャップ5を被嵌することができる。それにより、エンドキャップ5の製作および取付けが容易となる。
上記構成において、エレメント4の厚み分だけその縁部にエンドキャップ5を被嵌することができる。このようにすることにより、より寿命の長い熱交換器となり得る。
上記構成において、エレメント4の厚み分だけその縁部にエンドキャップ5を被嵌することができる。このようにすることにより、より寿命の長い熱交換器となり得る。
次に図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1は本発明の熱交換器の分解斜視図(A)およびそのエレメント4の要部拡大図(B)並びにその組立状態を示す要部拡大横断面図(C)である。このプレート型熱交換器は、外部流体11として排気ガス等の高温腐食性ガスが流通し、各エレメント4の内部に内部流体10として吸気等の被加熱流体が流通する再生器として最適なものである。
図1は本発明の熱交換器の分解斜視図(A)およびそのエレメント4の要部拡大図(B)並びにその組立状態を示す要部拡大横断面図(C)である。このプレート型熱交換器は、外部流体11として排気ガス等の高温腐食性ガスが流通し、各エレメント4の内部に内部流体10として吸気等の被加熱流体が流通する再生器として最適なものである。
それぞれのエレメント4は、外周が互いに整合する一対の金属板1,金属板2を有し、その内部にインナーフィン8が介装されている。この例では、図1(B),(C)に示す如く、上側の金属板1が皿状にプレス成形により絞り加工され、その周縁にフランジ部6が僅かに突設されている。そして下側の平板状の金属板2の縁部が金属板1のフランジ部6に、カシメにより締結固定されている。各金属板1,2の長手方向両端には一対の出入口3が設けられ、その口縁部がバーリンク加工により外面側に突出する。この例では、各エレメント4はスペーサ7を介して積み重ね合わされ、各エレメント4間にアウターフィン9が配置される。
ここにおいて本発明の特徴とするところは、エレメント4のフランジ部6の外周に整合する断面U字状のエンドキャップ5が少なくとも外部流体11の流入側縁部に被嵌される。そして、シーム溶接等の溶接によりエンドキャップ5がフランジ部6と一体化される。
なお、このエンドキャップ5をエレメント4の周縁の全周に渡って被嵌することもできる。
なお、このエンドキャップ5をエレメント4の周縁の全周に渡って被嵌することもできる。
このようにしてなるエレメント4は図1(A)の如く、エレメント4の厚み方向に積層され、ろう付けまたは溶接等の手段により各部品間が一体に接合される。そして外部流体11として高温の排ガスが各エレメント4の幅方向の一方側から他方側に流通する。その外部流体11の少なくても流入側にエンドキャップ5が被嵌されている。また、各エレメント4内には一方側の出入口3から内部流体10が流入し、内部の偏平流路を流通して他方側の出入口3より外部に導かれる。そして外部流体11と内部流体10との間に熱交換が行われるものである。
なおこの例では、下側の金属板2が平板状に形成されているが、それに代えて図2の如く、下側の金属板2も皿状に周縁を立ち上げ形成し、その縁部にフランジ部6を設け、その端縁をカシメによって、金属板1,2のフランジ部6どうしを締結してもよい。そして、このようなフランジ部6の外周にエンドキャップ5が被嵌され、それがフランジ部6に一体に溶接される。なお、フランジ部6とエンドキャップ5との間をろう付けにより接合してもよい。
次に図3は、本発明の更に他の実施の形態を示し、この例はエンドキャップ5がその断面を頭巾状とした溝形に形成され、その幅をエレメント4の厚みに等しくしたものである。このようなエンドキャップ5を用いることにより、外部流体11の流入側の縁部全てを覆うことができ、より耐熱性、耐腐食性の高い熱交換器となり得る。
次に図4は、更に他の実施の形態を示し、金属板1,2の縁部に平板的なフランジ部6が形成され、その外周を挟持するようにエンドキャップ5が被嵌され、それらの間が一体にシーム溶接等により溶接或いはろう付け手段により固定されるものである。
各実施例における金属板1,2の板厚は、一例として0.23〜0.5mm 程度の耐熱性金属板を用いることができる。また、エンドキャップ5は金属板1,2と同一の板材を曲折形成して製作することができる。或いは、金属板1,2の如く、皿状に絞り加工できないような硬く耐蝕性の大きなNi基合金をU字状に曲折して作ることができる。即ち、Ni基合金は耐熱性、耐腐食性が高いものの、硬く絞り加工に適さない。しかしながら、U字状に板材を形成することは容易である。このようにして、金属板1,金属板2よりも耐熱性の高い材料によってエンドキャップ5を形成すれば、更に寿命の長いプレート型熱交換器となり得る。
係るエンドキャップ5は、熱交換器の最も損耗しやすい縁部のみを被嵌すれば寿命の長い熱交換器となり得る。
なお、外部流体11の高温排ガスは、一例として900 〜950 ℃程度を予定する。このように、各金属板1,2の板厚を厚くすることなく、最も損耗の激しい部分のみをエンドキャップ5で被覆すれば足りるので、熱交換性能を損なうことなく、安価に耐熱性を向上させることができる。
なお、外部流体11の高温排ガスは、一例として900 〜950 ℃程度を予定する。このように、各金属板1,2の板厚を厚くすることなく、最も損耗の激しい部分のみをエンドキャップ5で被覆すれば足りるので、熱交換性能を損なうことなく、安価に耐熱性を向上させることができる。
1 金属板
2 金属板
3 出入口
4 エレメント
5 エンドキャップ
6 フランジ部
7 スペーサ
2 金属板
3 出入口
4 エレメント
5 エンドキャップ
6 フランジ部
7 スペーサ
8 インナーフィン
9 アウターフィン
10 内部流体
11 外部流体
12 欠損部
13 ろう材
9 アウターフィン
10 内部流体
11 外部流体
12 欠損部
13 ろう材
Claims (4)
- 一対の対向する金属板(1) (2) の周縁を互いに閉塞して、内部に偏平な流路が形成されると共に、内部流体(10)の出入口(3) が一対形成されたエレメント(4) を有し、そのエレメント(4) の外周に外部流体(11)として高温ガスまたは腐食性ガスが流通するプレート型熱交換器において、
前記エレメント(4) の前記外部流体(11)の少なくとも流入側の縁部のみが、断面溝状に形成されたエンドキャップ(5) により被嵌されたことを特徴とするプレート型熱交換器。 - 請求項1において、
前記エレメント(4) の縁部に突出されたフランジ部(6) のみを前記エンドキャップ(5) により被嵌したプレート型熱交換器。 - 請求項2において、
前記エレメント(4) を構成する少なくとも一方の金属板(1) が絞り加工により偏平な皿状に形成され、
皿状の絞り加工が困難なNi基系合金よりなる板材を断面U字状に曲折して前記エンドキャップ(5) が形成され、そのエンドキャップ(5) が溶接によりエレメント(4) のフランジ部(6) に接合されたプレート型熱交換器。 - 請求項1において、
前記エレメント(4) の縁部が、そのエレメント(4) の厚み分だけ前記エンドキャップ(5) により被嵌されたプレート型熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004045482A JP2005233558A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | プレート型熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004045482A JP2005233558A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | プレート型熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005233558A true JP2005233558A (ja) | 2005-09-02 |
Family
ID=35016703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004045482A Pending JP2005233558A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | プレート型熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005233558A (ja) |
-
2004
- 2004-02-20 JP JP2004045482A patent/JP2005233558A/ja active Pending
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