JP2005233503A - 床暖房装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 仕上げ部材を張り替える際には必要最小限の交換でもって比較的容易に且つ短時間で張り替える行うことができる床暖房装置を提供すること。
【解決手段】 放熱チューブ112を備えた放熱マット106と、放熱マット106の表面側に配設された均熱シート108と、均熱シート108の表面側に配設された剥離保護シート116と、剥離保護シート116の表面側に配設された仕上げ部材118とを備えた床暖房装置。剥離保護シート116と均熱シート108との間に介在される接着剤124の接着強度P3が、仕上げ部材118と剥離保護シート116との間に介在される接着剤P4の接着強度P4、及び均熱シート108と放熱マット106との間に介在される接着剤122の接着強度P2よりも小さくなるように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、床に設置されて床側から暖房する床暖房装置に関する。
近年、室内などを暖房するのに、床側から暖房する床暖房装置が広く用いられている。この床暖房装置は、放熱手段を備えた放熱マットと、この放熱マットの表面側に配設される均熱シートと、この均熱シートの表面側に配設される仕上げ部材とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
このような床暖房装置の代表的な一例は、例えば、図3に示す構造を有している。即ち、この床暖房装置2は、マンションなどの床(図示せず)に設置される下地材4と、下地材4の表面側に配設される放熱マット6と、放熱マット6の表面側に配設される均熱シート8(例えば、薄いアルミニウム製シート)と、この均熱シート8の表面側に配設される仕上げ部材10とを備え、放熱マット6は、溝部12が設けられたマット本体14と、この溝部12に収容された放熱手段16とから構成されている。尚、放熱手段16は、例えば温水を利用する場合には図3に示すように放熱チューブ18から構成され、例えば電気を利用する場合には放熱ヒータから構成される。
このような床暖房装置では、下地材4と放熱マット6との間、また放熱マット6と均熱シート8との間、更に均熱シート8と仕上げ部材10との間が、それぞれ、接着剤20,22,24により固定されている(この明細書を通して「接着剤」とは、物体を結合するために用いる所謂接着剤と、粘着性を利用して物体を接着する所謂接着剤を含む概念で用いる)。床暖房装置の表面の仕上げ部材10は、温度、湿度などの変化によって膨張、収縮し、この膨張、収縮の繰り返しによって歪みが生じて上下方向に反ったりするおそれがあり、長期の使用によってこのような伸縮が生じると、隣接する仕上げ部材10の接続部が盛り上がったり、この接続部において隙間が生じたりする。特に、床暖房装置を使用する冬季では、床暖房装置を使用する運転中と運転停止中とでは温度差が大きく、仕上げ部材10の膨張、収縮が繰り返し行われ、歪みが発生しやすくなる。このようなことから、仕上げ部材に歪み、反りなどが発生しないように、接着剤として接着強度が大きいものが用いられ、下地材4と放熱マット6との間、放熱マット6と均熱シート8との間、及び均熱シート8と仕上げ部材10との間が、この接着剤20,22,24により強固に固定されている。
床暖房装置の代表的な他の例は、例えば、図4に示す構造(図3に示す構造と実質上同一のものには、同一の参照番号を付している)を有している。この床暖房装置2Aでは、放熱マット6Aの間に小根太26が設けられている。下地材4の表面側に放熱マット6A及び小根太26が所要の通りに配設され、これら放熱マット6A及び小根太26の表面側に均熱シート8が配設され、均熱シート8の表面側に仕上げ部材10が配設され、下地材4と放熱マット6A及び小根太26とが釘27又は固定用ねじ(或いは、小根太26については釘27と接着剤の併用によって)によって固定され、小根太26及び放熱マット6Aと均熱シート8との間、及び均熱シート8(小根太20に対応する部分)と仕上げ部材10との間が、それぞれ、接着剤28,30により固定され、更に、仕上げ部材10から均熱シート8を貫通して小根太26に釘32を打ち込むことによって、仕上げ部材10が小根太26に固定される。そして、このような形態においても、仕上げ部材10に歪み、反りなどが発生しないように、接着剤として接着強度が大きいものが用いられ、放熱マット6A及び小根太26と均熱シート8との間、並びに均熱シート8(小根太26に対応する部分)と仕上げ部材10との間が、この接着剤28,30により強固に固定されている。
特開2002−71148号公報
しかしながら、このような床暖房装置では、次のような問題がある。床暖房装置の表面に配設される仕上げ部材10、例えばフローリングは、長年の使用によって傷が付いたり、変色したりして張り替えが必要となる場合がある。また、使用者の嗜好の変化により仕上げ部材の張り替えを行う場合がある。このような場合、仕上げ部材10を張り替えようとすると、仕上げ部材10をきれいに剥離することが難しく、仕上げ部材10とともに均熱シート8及び放熱マット6(6A)なども取り除かなければならない。
例えば、図3に示す形態の床暖房装置2においては、接着剤20,22,24として接着強度の大きいものを使用している故に、仕上げ部材10を剥離しようとすると、接着剤24を介して固着された均熱シート8の一部も剥がれ、均熱シート8が破れてその一部が放熱マット6の表面に残るようになる。放熱マット6の表面に残る均熱シート8は、接着剤22を介して強固に接着されているので、きれいに取り除くことが難しく、放熱マット6も交換しなければならなくなる。また、放熱マット6を取り除こうとすると、接着剤20を介して強固に固定されているので、これをきれいに取り除くことが難しく、下地材4も交換しければならなくなる。従って、仕上げ部材10を張り替えようとすると、放熱マット6及び下地材4を含めて床暖房装置2全体を張り替えなければならず、作業が煩雑で、工期も長くなり、また張替えコストも高くなる。
また、例えば、図4に示す形態の床暖房装置2Aにおいては、接着剤28,30として接着強度の大きいものを使用している故に、釘32を外して仕上げ部材10を剥離しようとすると、小根太26に対応する部位において、接着剤30を介して固着された均熱シート8の一部も剥がれ、均熱シート8が破れてその一部が小根太26及び放熱マット6Aの表面に残るようになる。小根太26の表面に残る均熱シート8、また小根太26からはみ出した接着剤28によって放熱マット6Aの表面に残る均熱シート8は、接着剤28を介して強固に接着されているので、きれいに取り除くことが難しく、釘27を抜いて放熱マット6A及び小根太20も交換しなければならなくなる。従って、仕上げ部材10を張り替えようとすると、放熱マット6A、小根太26及び均熱シート8を含めて床暖房装置2のほぼ全体を張り替えなければならず、作業が煩雑で、工期も長くなり、また張替えコストも高くなる。
本発明の目的は、仕上げ部材を張り替える際には必要最小限の交換でもって比較的容易に且つ短時間で張り替える行うことができる床暖房装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の床暖房装置は、放熱手段を備えた放熱マットと、前記放熱マットの表面側に配設された均熱シートと、前記均熱シートの表面側に配設された剥離保護シートと、前記剥離保護シートの表面側に配設された仕上げ部材とを備え、前記剥離保護シートと前記均熱シートとの間の接着強度は、前記仕上げ部材と前記剥離保護シートとの間の接着強度及び前記均熱シートと前記放熱マットとの間の接着強度よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の床暖房装置では、請求項1の構成に加えて、前記放熱マットの裏面側に下地材が配設され、前記放熱マットと前記下地材との間の接着強度及び/又は固定強度は、前記剥離保護シートと前記均熱シートとの間の接着強度よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の床暖房装置は、放熱手段を備えた放熱マットと、前記放熱マットの所定部位に配設された小根太と、前記放熱マット及び前記小根太の表面側に配設された均熱シートと、前記均熱シートの表面側に配設された剥離保護シートと、前記剥離保護シートの表面側に配設された仕上げ部材とを備え、前記剥離保護シートと前記均熱シートとの間の接着強度が、前記仕上げ部材と前記剥離保護シートとの間の接着強度及び前記均熱シートと前記放熱マット及び前記小根太との間の接着強度よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の床暖房装置では、請求項3の構成に加えて、前記放熱マット及び前記小根太の裏面側には下地材が配設され、前記小根太と前記下地材との間の接着強度及び/又は固定強度は、前記剥離保護シートと前記均熱シートとの間の接着強度よりも大きいことを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の床暖房装置によれば、仕上げ部材と均熱シートとの間に剥離保護シートが設けられ、この剥離保護シートと均熱シートとの間の接着強度は、仕上げ部材と剥離保護シートとの間に接着強度、また均熱シートと放熱マットとの間の接着強度よりも小さく、均熱シートと剥離保護シートとの間が接着強度的に弱くなっている。それ故に、張り替えの際に仕上げ部材を剥離しようとすると、均熱シートと剥離保護シートとの間が容易に剥がれ、仕上げ部材とともに剥離保護シートが均熱シートの表面から剥がれ、仕上げ部材及び剥離保護シートを容易に剥がすことができる。また、この剥離の際に、剥離保護シートが容易に剥がれてその下側を保護するので、薄い均熱シートが破れることがなく、均熱シート及び放熱マットがきれいな状態のまま残るようになる。従って、このように剥がした後は、均熱シートの表面側に剥離保護シートを張り付け、更にこの剥離保護シートの表面側に仕上げ部材を張り付ければよく、剥離保護シート及び仕上げ部材の交換のみで仕上げ部材を新しいものに張り替えすることができ、張り替えの工期を短く、また張り替えコストも安価にすることができる。尚、剥離保護シートは薄くて破損し難いものが好ましい。
また、本発明の請求項2に記載の床暖房装置によれば、放熱マットの下側に下地材が設けられ、放熱マットと下地材との間の接着強度及び/又は固定強度が剥離保護シートと均熱シートとの間の接着強度よりも大きくなるように構成されているので、仕上げ部材を剥がすときには、下地材と放熱マットとの間ではなく、剥離保護シートと均熱シートとの間が剥がれるようになり、従って、均熱シート及び放熱マットをきれいに残したままで仕上げ部材及び剥離保護シートを剥がすことができる。尚、このような床暖房装置では、下地材と放熱マットとは、固定用ねじ、接着剤、固定用ねじ又は釘と接着剤との併用によって固定される。
また、本発明の請求項3に記載の床暖房装置によれば、仕上げ部材などを固定するのに小根太が用いられ、この小根太は放熱マットの所定部位に配設される。この床暖房装置においても、仕上げ部材と均熱シートとの間に剥離保護シートが設けられ、この剥離保護シートと均熱シートとの間の接着強度は、仕上げ部材と剥離保護シートとの間の接着強度、また均熱シートと放熱マット及び小根太との間の接着強度よりも小さく、均熱シートと剥離保護シートとの間が接着強度的に弱くなっている。それ故に、張り替えの際に仕上げ部材を剥離しようとすると、上述したと同様に、仕上げ部材とともに剥離保護シートが均熱シートの表面から剥がれ、仕上げ部材及び剥離保護シートを容易に剥がすことができる。また、この剥離の際に、剥離保護シートが容易に剥がれてその下側を保護するので、薄い均熱シートが破れることがなく、均熱シート及び放熱マットがきれいな状態のまま残るようになり、仕上げ部材を剥がした後剥離保護シート及び仕上げ部材を張り付けることによって、仕上げ部材を新しいものは張り替えすることができる。
また、本発明の請求項4に記載の床暖房装置によれば、放熱マット及び小根太の下側に下地材が設けられ、放熱マット及び小根太と下地材との間の接着強度及び/又は固定強度が剥離保護シートと均熱シートとの間の接着強度よりも大きくなるように構成されているので、仕上げ部材を剥がすときには、下地材と放熱マット及び小根太との間ではなく、剥離保護シートと均熱シートとの間が剥がれるようになり、従って、均熱シート、放熱マット及び小根太をきれいに残したままで仕上げ部材及び剥離保護シートを剥がすことができる。尚、このような床暖房装置では、下地材と放熱マット及び小根太は、固定用ねじ、釘又はこれらと接着剤の併用によって固定される。
以下、本発明に従う床暖房装置の実施形態について説明する。まず、図1を参照して、第1の実施形態の床暖房装置について説明する。図1は、第1の実施形態の床暖房装置の一部を示す部分断面図である。
図1において、図示の床暖房装置102は、一戸建て住宅、マンションなどの床(図示せず)に設置される下地材104と、この下地材104の表面側に配設される放熱マット106と、放熱マット6の表面側に配設される均熱シート108とを備えている。下地材104は発泡樹脂、合板、又は木くずなどの混合物などから形成される。また、放熱マット6は、発泡樹脂などから形成されたマット本体110と、合成樹脂チューブなどから構成される放熱チューブ112(放熱手段を構成する)を備え、この放熱チューブ112を通して暖房用の温水が循環される。マット本体110の表面には断面形状が略U字状の溝部114が所要の通りに設けられ、この溝部114内に放熱チューブ112が収容される。均熱シート108は、熱伝導性の優れたシート、例えばアルミニウム製の薄いシート(所謂、アルミ箔)から構成される。
均熱シート108の表面側には剥離保護シート116が配設され、この剥離保護シート116の表面側に、更に、居室の床面となる仕上げ部材118が配設される。剥離保護シート116は熱伝導性の良好なシート、例えばアルミニウム製の薄いシートから構成され、また仕上げ部材118は木板、合板などから構成される。
この床暖房装置102は、例えば、次のように施工して設置される。図1から理解されるように、まず、床(図示せず)覆うように下地材104を設置し、次に、この下地材104を覆うように放熱マット106を設ける。このとき、温水により暖房する領域については放熱チューブ112を備えた放熱マット106が配設され、暖房をしない領域については放熱チューブを具備しない疑似マット(図示せず)が配設され、下地材104と放熱マット106(疑似マットを含む)とは、その実質上全域が接着剤120を介して接着固定される。放熱マット106及び擬似マットは同じ様式で施工されるため、以下放熱マット106として説明する。
次に、放熱マット106(マット本体110及び放熱チューブ112)を覆うように均熱シート108を配設し、その後、この均熱シート108を覆うように剥離保護シート116を配設する。放熱マット106と均熱シート108とは、その実質上全域が接着剤122を介して接着固定され、また均熱シート108と剥離保護シート116とは、その実質上全域が接着剤124を介して接着固定される。
そして、最後に、剥離保護シート116を覆うように仕上げ部材118を設置する。仕上げ部材118の組付けのためにサネ構造125が採用され、仕上げ部材118の一側部には凸状部126が設けられ、その他側部には凹状部128が設けられ、凹状部126及び凸状部128を組み合わせながら仕上げ部材118を配設する。剥離保護シート116と仕上げ部材118とは、上述したと同様に、その実質上全域が接着剤130を介して接着固定される。
この床暖房装置102では、各構成要素間の接着強度に関し、次のように構成するのが重要である。即ち、均熱シート108と剥離保護シート116との間に介在される接着剤124の接着強度P3は、下地材104と放熱マット106との間に介在される接着剤124の接着強度P1、放熱マット106と均熱シート108との間に介在される接着剤122の接着強度P2、また剥離保護シート116と仕上げ部材118との間に介在される接着剤130の接着強度P4よりも小さくなる(P3<P1,P2,P4)ように構成され、接着強度の弱いものとしては、所謂粘着剤を用い、また接着強度の強いものとしては、所謂接着剤を用いることができる。このように構成することによって、均熱シート108と剥離保護シート116との間が剥がれやすくなり、均熱シート108を破損することなく、仕上げ部材118及び剥離保護シート116をきれいに剥がすことができる。
このように設置された床暖房装置では、熱源機(図示せず)からの温水が放熱チューブ112を通して循環される。かくすると、温水からの熱が放熱チューブ112を介して均熱シート108に伝達され、更に剥離保護シート116を介して仕上げ部材118に伝達され、このように伝達される熱によって、仕上げ部材118の表面、即ち床面から暖房される。このとき、放熱チューブ112からの熱が均熱シート108の全域に伝達されてその温度が均一化されるので、均熱シート108全域からの熱が剥離保護シート116を介して仕上げ部材118に伝達され、これによって、均熱シート108に対応する床面全体から室内を暖めることができる。
この床暖房装置102において、仕上げ部材118を新しいものに張り替えるときには、次のように施工することができる。まず、設置されている仕上げ部材118を一端側から順にサネ構造125を外しながら剥がす。このとき、均熱シート108と剥離保護シート116との間の接着強度P3が弱いので、仕上げ部材118を剥がそうとするとこれと一体に剥離保護シート116も剥がれ、仕上げ部材118及び剥離保護シート116を容易に剥がすことができ、また、剥がした後の均熱シート108の表面もきれいな状態となり、このような状態に保つことができるので、下側の均熱シート108、放熱マット106及び下地材104は交換をする必要はなく、そのまま継続して用いることができる。
次に、露出した均熱シート108を覆うように新しい剥離保護シート116を設け、剥離保護シート116を接着剤124を介して均熱シート108に接着固定し、その後、剥離保護シート116を覆うように新しい仕上げ部材118を設置して上述したと同様にして接着剤130を介して接着固定し、このようにして剥離保護シート116及び仕上げ部材118を新しいものに張り替えることができる。この張り替えは、仕上げ部材116及び剥離保護シート118(均熱シート108を保護するためのもの)を新しいものに交換するのみで、その張り替えは必要最小限の部材のみでよく、従って、施工工期の短縮、施工コストの低減を図ることができる。
尚、上述した実施形態では、下地剤104と放熱マット106とを接着剤120によって固定しているが、固定用ねじ又は釘によって固定するようにしてもよく、或いは接着剤と固定用ねじ又は釘との併用によって固定するようにしてもよい。
次に、図2を参照して、第2の実施形態の床暖房装置について説明する。図2は、第2の実施形態の床暖房装置の一部を示す部分断面図である。尚、第2の実施形態において、上述した第1実施形態と実質上同一の部材には同一の参照を付し、その説明を省略する。
図2において、この床暖房装置102Aは、床(図示せず)に設置される下地材104と、この下地材104の表面側に配設される放熱マット106Aとを備え、放熱マット106Aの所定部位に、仕上げ部材118を固定するために用いられる小根太142が設けられている。放熱マット106Aは、マット本体110Aと、このマット本体110Aの溝部114内に収容された放熱チューブ112とから構成され、このような放熱マット106A間に小根太142が配設される。この小根太142は例えば細長い木材から構成される。
放熱マット6A及び小根太142を覆うように均熱シート108が配設され、この均熱シート108の表面側には、第1の実施形態と同様に、剥離保護シート116及び仕上げ部材118が配設され、均熱シート108、剥離保護シート116及び仕上げ部材118の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
第2の実施形態の床暖房装置102Aは、例えば、次のように施工して設置される。まず、床(図示せず)を覆うように下地材104を設置し、次に、この下地材104の表面側に放熱マット106A及び小根太142を所要の通りに配設する。次いで、放熱マット106A及び小根太142を覆うように均熱シート108を設ける。放熱マット106A及び小根太142は下地材104の表面に載置され、釘143又は固定用ねじによって下地材104に固定され、放熱マット106A及び小根太142と均熱シートとが接着剤144を介して接着固定される。尚、小根太142については、釘143又は固定用ねじと接着剤との併用によって固定するようにしてもよい。
次に、均熱シート106を覆うように剥離保護シート116を配設し、この剥離保護シート116を覆うようにサネ構造125を組み合わせながら仕上げ部材118を設置する。均熱シート108と剥離保護シート116とは、小根太142に対応する領域が接着剤146を介して接着固定され、また剥離保護シート116と仕上げ部材118とは、小根太142に対応する領域が接着剤148を介して接着固定される。また、サネ構造125を組み合わせる際に、仕上げ部材118の凸状部126を貫通し、更に剥離保護シート116及び均熱シート108を貫通して小根太142に釘150を打ち込むことによって、仕上げ部材118が小根太142に固定される。
この床暖房装置102Aでは、各構成要素間の接着強度及び固定強度に関し、次のように構成するのが重要である。即ち、均熱シート108と剥離保護シート116との間に介在される接着剤146の接着強度P13は、下地材104と放熱マット106A及び小根太142との釘143による固定強度P11、放熱マット106A及び小根太142と均熱シート108との間に介在される接着剤144の接着強度P2、また剥離保護シート116と仕上げ部材118との間に介在される接着剤148の接着強度P14よりも小さくなる(P13<P11,P12,P14)ように構成され、かく構成することによって、第1の実施形態と同様に、均熱シート108と剥離保護シート116との間が剥がれやすくなり、均熱シート108を破損することなく、仕上げ部材118及び剥離保護シート116をきれいに剥がすことができる。
この床暖房装置102Aにおいて、仕上げ部材118を新しいものに張り替えるときには、次のように施工することができる。まず、剥がすべき仕上げ部材118を一端側から順に釘150を抜き、サネ構造125を外しながら剥がす。このとき、均熱シート108と剥離保護シート116との間の接着強度P13が弱いので、仕上げ部材118を剥がそうとするとこれと一体に剥離保護シート116も剥がれ、仕上げ部材118及び剥離保護シート116を容易に剥がすことができ、この実施形態においても、剥がした後の均熱シート108の表面をきれいな状態に保つことができ、下側の均熱シート108、放熱マット106A、小根太142及び下地材104は交換をする必要はなく、そのまま継続して用いることができる。
次に、露出した均熱シート108を覆うように新しい剥離保護シート116を設け、剥離保護シート116を接着剤146(小根太142に対応する領域に接着剤146を施す)を介して均熱シート108に接着固定し、その後、剥離保護シート116を覆うように新しい仕上げ部材118を設置して上述したと同様にして接着剤148(小根太142に対応する領域に接着剤148を施す)を介して接着固定した後、仕上げ部材118の凸状部126、剥離保護シート116及び均熱シート108を貫通して小根太142に釘150を打ち込み、このようにして剥離保護シート116及び仕上げ部材118を新しいものに張り替えることができる。この張り替えも、第1の実施形態と同様に、仕上げ部材116及び剥離保護シート118を新しいものに交換するのみで、その張り替えは必要最小限の部材のみでよく、従って、施工工期の短縮、施工コストの低減を図ることができる。
この第2の実施形態において、剥離保護シートにおける、小根太142に対応する領域に、他の領域と異なる色を着色するようにしてもよく、この場合、釘打ち可能領域を表示することができ、釘150を小根太142に打ち込んで確実に固定することができるとともに、放熱チューブ112への釘150の打ち込みを防止することができる。
以上、本発明に従う床暖房装置の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、第1及び第2の実施形態では、放熱手段として温水を循環する放熱チューブを用いたものに適用して説明したが、放熱手段として放熱ヒータなどを用いたものにも同様に適用することができる。
上述した床暖房装置は、仕上げ部材の張替え施工の容易なものとして広く用いることができ、傷が付いたり、変色した仕上げ部材を張り替える場合、或いは嗜好の変化により仕上げ部材を張り替える場合、必要最小限の部材の交換によって、短い施工期間でもって、また安価な施工コストでもって仕上げ部材を張り替えることができる。この床暖房装置は、仕上げ部材の張り替えを考慮すると非常に有用なものであり、一部の部材の張り替えでもって長期にわたって使用することができる。
第1の実施形態の床暖房装置の一部を示す部分断面図である。 第2の実施形態の床暖房装置の一部を示す部分断面図である。 従来の床暖房装置の代表的な一例を示す部分断面図である。 従来の床暖房装置の他の例を示す部分断面図である。
符号の説明
102,102A 床暖房装置
104 下地材
106,106A 放熱マット
108 均熱シート
112 放熱チューブ
116 剥離保護シート
118 仕上げ部材
122,124,130 接着剤
142 小根太
143,150 釘
144,146,148 接着剤

Claims (4)

  1. 放熱手段を備えた放熱マットと、前記放熱マットの表面側に配設された均熱シートと、前記均熱シートの表面側に配設された剥離保護シートと、前記剥離保護シートの表面側に配設された仕上げ部材とを備え、前記剥離保護シートと前記均熱シートとの間の接着強度は、前記仕上げ部材と前記剥離保護シートとの間の接着強度及び前記均熱シートと前記放熱マットとの間の接着強度よりも小さいことを特徴とする床暖房装置。
  2. 前記放熱マットの裏面側に下地材が配設され、前記放熱マットと前記下地材との間の接着強度及び/又は固定強度は、前記剥離保護シートと前記均熱シートとの間の接着強度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の床暖房装置。
  3. 放熱手段を備えた放熱マットと、前記放熱マットの所定部位に配設された小根太と、前記放熱マット及び前記小根太の表面側に配設された均熱シートと、前記均熱シートの表面側に配設された剥離保護シートと、前記剥離保護シートの表面側に配設された仕上げ部材とを備え、前記剥離保護シートと前記均熱シートとの間の接着強度が、前記仕上げ部材と前記剥離保護シートとの間の接着強度及び前記均熱シートと前記放熱マット及び前記小根太との間の接着強度よりも小さいことを特徴とする床暖房装置。
  4. 前記放熱マット及び前記小根太の裏面側には下地材が配設され、前記放熱マット及び前記小根太と前記下地材との間の接着強度及び/又は固定強度は、前記剥離保護シートと前記均熱シートとの間の接着強度よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の床暖房装置。
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JP2020143443A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 大阪瓦斯株式会社 被覆材の張替方法及び床構造

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