JP2005233235A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組立後に、ローディングカムに対するローラ(転動体)の当接状態およびばねのたわみ量を確認することができるトロイダル型無段変速機を提供する。
【解決手段】 本発明のトロイダル型無段変速機は、入力軸1と、この入力軸1に結合されて入力軸と一体で回転する入力側ディスク2と、この入力側ディスク2との間に設けられたパワーローラ11を介して入力側ディスク2の回転力を所定の変速比で受ける出力側ディスク3と、入力側ディスク2を軸方向へ押圧するローディングカム式の押圧装置12とを備え、押圧装置12は、ローディングカム12aと、このローディングカム12aのカム面113と入力側ディスク2のカム面114との間で転動自在に保持された転動体12bとを有し、ローディングカム12aには、ローディングカム12aのカム面113に対する転動体12bの当接状態を組立後に確認できる測定穴40が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
図5には、自動車用変速機として利用可能な従来のトロイダル型無段変速機の一例が示されている。このトロイダル型無段変速機は、いわゆるダブルキャビティ式の高トルク用トロイダル型無段変速機であり、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが、入力軸1の外周に取り付けられて成る。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン係合によって連結されている。なお、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してハウジング内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で軸線O方向の変位が阻止されている。
また、入力軸1は、ローディングカム式の押圧装置12を介して、図示しない駆動軸により回転駆動されるようになっている。具体的には、図中左側に位置する入力側ディスク2と入力軸1との間にローディングカム式の押圧装置12が設けられており、この押圧装置12によって、入力側ディスク2を出力側ディスク4に向け弾性的に押圧しつつ、この入力側ディスク2を回転駆動自在としている。また、この押圧装置12は、入力軸1と共に回転するローディングカム(カム板)12aと、保持器7により転動自在に保持された複数個(例えば4個)のローラ(転動体)12bとから構成されている。ローディングカム12aの片側面(図5の右側面)には、円周方向に亙る凹凸であるカム面113が形成され、入力側ディスク2の外側面(図5の左側面)にも、同様の形状を有するカム面114が形成されている。なお、入力軸1の端部とローディングカム12aとの間には、スラスト荷重を支承自在なアンギュラ型の玉軸受(アンギュラ軸受)30が介挿されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、入力側ディスク2,2は、入力軸1と共に回転するように、その入力軸1の両端部にボールスプライン6,6を介して支持されている。また、入力側ディスク2,2の内周面(凹面)2a,2aと出力ディスク3,3の内周面(凹面)3a,3aとの間には、パワーローラ11が回転自在に挟持されている。
図5中右側に位置する入力側ディスク2は、その背面(図5の右面)が、大きな弾力を有する第1の皿板ばね10を介して、ローディングナット9に突き当てられており、入力軸1に対する軸方向(図5の左右方向)の変位が実質的に阻止されている。また、図5中左側に位置する入力側ディスク2とローディングカム12aとの間には、第2の皿板ばね8が設けられている。これらの皿板ばね8,10は、各ディスク2,2,3,3の内周面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面(トラクション面)11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
したがって、上記構成の無段変速機では、図示しない駆動軸から入力軸1に回転力が入力されると、入力軸1の回転に伴ってローディングカム12aが回転し、カム面113が複数個のローラ12bを入力側ディスク2の外側面に形成したカム面114に押圧する。これにより、入力側ディスク2が複数のパワーローラ11に押圧されると同時に、両カム面113、114と複数のローラ12bとの押し付け合いに基づいて、入力側ディスク2が回転する。そして、この入力側ディスク2の回転が、複数のパワーローラ8、8を介して、一定の変速比で、出力側ディスク4に伝達される。また、出力側ディスク3,3の回転は、出力歯車4から伝達歯車15および伝達軸などを介して、図示しない出力軸に伝達される。
以上から分かるように、トロイダル型無段変速機では、入力側ディスク2および出力側ディスク3とパワーローラ11との接触点におけるトラクションドライブによって動力の伝達が行なわれる。この場合、前記接触点には、大きな押し付け力を付与する必要があり、その方法として前述したローディングカム式の押圧装置12が設けられている。そして、この押圧装置12を用いた動力伝達では、前述したように、駆動軸から伝えられるトルクの上昇によってローラ12bがカム面113,114に沿って上がることにより、入力側ディスク2がパワーローラ11側に移動され、最適な押し付け力が発生される。また、無負荷時(入力トルクが0の時)および低トルク時においてもディスク2,3とパワーローラ11との間で最適な押付力を保持するため、前述したように、入力側ディスク2の背面(シングルキャビティの場合には、ローディングカム12aと入力側ディスク2の背面との間のみ)に皿ばね8,10を配置している(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開平4−351361号公報 特開2000−9196号公報 特許第3424560号公報
ところで、前述したような構造を成すトロイダル型無段変速機では、組立初期状態(無負荷時=入力トルクが0の状態)における皿ばね8,10の荷重(たわみ量)が規定される。具体的には、組立時に皿ばね8,10のたわみ量が測定される。
皿ばね8,9のたわみ量を調整間座により正確に測定するためには、ローディングカム12aと入力側ディスク2との間に挟まれたローラ12bが予めローディングカム12aおよび入力側ディスク2の底の位置に確実になくてはならない、つまりローラ12bがローディングカム12aのカム面113の底および入力側ディスク2のカム面114の底に確実に当接していなければならない。
しかしながら、従来においては、ローラ12bがローディングカム12aのカム面113の底および入力側ディスク2のカム面114の底に確実に当接しているか否かを組立後に確認することはできない。例えば、図5および図6に示すように、組立時においては、締め付けボルト35によってローディングカム12aが入力側ディスク2に対して締結されるとともに、これらの間に介挿された皿バネ8が圧縮されるが、その状態およびローラ12bの当接状態は、組立後においては、ローディングカム12aの外側(図6に示す方向)から確認することができない。
ローラ12bがローディングカム12aのカム面113の底および入力側ディスク2のカム面114の底に確実に当接していない状態で皿ばね8,10の隙間Sの調整を行なった場合、最適な押付力が得られず、結果として、動力の伝達不具合等を生じる可能性がある。
また、異物等を噛み込んだまま、無理に組み立ててしまった場合には、各部品に大きなストレス、傷、破損等が生じ、全く機能しなくなってしまう虞もある。
なお、トルク入力側と反対側に設けられている入力側ディスク2(図5の右側の入力側ディスク2)の背面の皿ばね10は、ハウジング(車載用バリエータケース)の端面およびローディングナット9の端面とから計算で隙間を算出することができる。しかし、トルク入力側に設けられている入力側ディスク2(図5の左側の入力側ディスク2)の背面の皿ばね8については、前述したように、組立後においてそのたわみ量を確認することができない。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、組立後に、ローディングカムに対するローラ(転動体)の当接状態およびばねのたわみ量を確認することができるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、エンジンからの回転力が入力される入力軸と、この入力軸に結合されて入力軸と一体で回転する入力側ディスクと、この入力側ディスクとの間に設けられたパワーローラを介して入力側ディスクの回転力を所定の変速比で受ける出力側ディスクと、前記入力側ディスクの背面に配置され且つ前記入力側ディスクを軸方向へ押圧するローディングカム式の押圧装置とを備え、前記押圧装置は、前記入力軸と共に回転するローディングカムと、このローディングカムのカム面と前記入力側ディスクのカム面との間で転動自在に保持された転動体とを有し、前記入力側ディスクと前記ローディングカムとの間には、前記入出力側ディスクと前記パワーローラとの当接部に押圧力を付与するばねが介挿されているトロイダル型無段変速機において、前記ローディングカムには、ローディングカムのカム面に対する前記転動体の当接状態を組立後にローディングカムを通じて確認できる測定穴が設けられていることを特徴とする。
本発明のトロイダル型無段変速機によれば、ローディングカムに測定穴が設けられているので、実際に組み立てた後においても、組立状態(ローディングカムのカム面に対する前記転動体の当接状態等)や寸法(ばねのたわみ量等)等をローディングカムを通じて外側から容易に確認することができるため、組立時の不具合、異物の噛み込み、ばねの調整不良による押付力の過不足等を防止することができ、したがって適正に組み立てられたバリエータを得ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、ローディングカム式の押圧装置の構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図5および図6と同一の符号を付してその詳細な説明を省略することにする。
図1は、本発明の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部断面図であり、図2は図1のF方向矢視図である。図示のように、本実施形態において、ローディングカム12aには、ローディングカム12aのカム面113に対するローラ12bの当接状態(カム面113の底にローラ12bが確実に当接している状態)を組立後に確認できる貫通孔としての測定穴40が設けられている。
このような測定穴40を設けると、組立時に皿ばね8のたわみ寸法を調整する前に、ローラ12bがローディングカム12aのカム面113の底および入力側ディスク2のカム面114の底に確実に当接していること、組立不良、異物等の噛み込みがないこと等を、外側から容易に確認することができる。具体的には、仮組時には、外観でローラ12bがカム面113,114の底に当接していることを確認できるので、予め仮組時に、ローラ12bがカム面113,114の底にあることを確認済みの状態で、ローディングカム12aの背面と、加工上平らになっている入力側ディスク2のカム面114との間の寸法をこの測定穴40を用いて測定しておき(図4において、測定値B)、組立後に測定した寸法が仮組時の寸法Bと一致すれば、ローラ12bがカム面113,114の底にあることを確認することができる。
さらに、仮組時に、予め、仮組状態(図4の状態)で、ローディングカム12aの背面と入力側ディスク2のカム面114との間の寸法をこの測定穴40を用いて計測する(測定値B)とともに、皿ばね8が自由高さにある状態(皿ばね8が圧縮されていない状態・・・図3の状態)で、ローディングカム12aの背面と入力側ディスク2のカム面114との間の寸法をこの測定穴40を用いて計測し(測定値A)、これらの測定値の差(A−B)を求めると、この値が皿ばね8のたわみ量となり、これにより組立状態における皿ばね8の押付力を確認できることとなる。
なお、測定穴40の径は、ローディングカム12aの強度に影響を及ぼさないように、一般的な測定機器(デプスマイクロメータ等)を挿入できる寸法に設定されていることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態では、ローディングカム12aのカム面113に対するローラ12bの当接状態を組立後に確認できる測定穴40がローディングカム12aに設けられているため、実際に組み立てた後においても、ローディングカムのカム面に対するローラ(転動体)12bの当接状態等や皿ばね(ばね)8のたわみ量等をローディングカム12aを通じて外側から容易に確認することができる。したがって、組立時の不具合、異物の噛み込み、ばねの調整不良による押付力の過不足等を防止することができる。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などのハーフトロイダル型無段変速機の他、トラニオンを有さないフルトロイダル型無段変速機にも適用することができる。
本発明の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部断面図であり、図2のX−X線に沿う断面図である。 図1のF方向矢視図である。 皿ばねが圧縮されていない皿ばね自由高さ時(組立前)における要部断面図である。 ローラがカム面に当接したカム底固定時(組立後)における要部断面図である。 従来のトロイダル型無段変速機の側断面図であり、図6のZ−Z線に沿う断面図である。 図5のE方向矢視図である。
符号の説明
1 入力軸
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
12 押圧装置
12a ローディングカム
12b 転動体
40 測定穴
113,114 カム面

Claims (1)

  1. エンジンからの回転力が入力される入力軸と、この入力軸に結合されて入力軸と一体で回転する入力側ディスクと、この入力側ディスクとの間に設けられたパワーローラを介して入力側ディスクの回転力を所定の変速比で受ける出力側ディスクと、前記入力側ディスクの背面に配置され且つ前記入力側ディスクを軸方向へ押圧するローディングカム式の押圧装置とを備え、前記押圧装置は、前記入力軸と共に回転するローディングカムと、このローディングカムのカム面と前記入力側ディスクのカム面との間で転動自在に保持された転動体とを有し、前記入力側ディスクと前記ローディングカムとの間には、前記入出力側ディスクと前記パワーローラとの当接部に押圧力を付与するばねが介挿されているトロイダル型無段変速機において、
    前記ローディングカムには、ローディングカムのカム面に対する前記転動体の当接状態を組立後にローディングカムを通じて確認できる測定穴が設けられていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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