JP2005231750A - 摩擦駆動式トロリコンベアにおける台車の速度検出装置 - Google Patents

摩擦駆動式トロリコンベアにおける台車の速度検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 既設の摩擦駆動式トロリコンベアにおける所望の台車に容易に取り付けることができ、該台車の走行速度データを迅速に収集する速度検出装置を得る。
【解決手段】 トロリ2の左右側板12,13の内面間に架設された連結部16に係合するトロリ係合部22aが設けられた支持部材22、支持部材22に取り付けられ走行レールに当接して回転する検出ローラ23、検出ローラ23と連結され回転角度を検出する位置検出器24及び位置検出器24の出力に応じたデータを無線送信する送信機25を一体に連結固定してなる台車側検出装置21と、支持部材22のトロリ係合部22aをトロリ2の左右側板12,13の内面間に架設された連結部16に係合させた状態で台車側検出装置21をトロリ2の左右側板間12,13に固定する固定手段とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、搬送物を載置した台車を搬送する摩擦駆動式トロリコンベアにおいて、該台車の走行速度を検出する装置に関するものである。
例えば自動車等の生産ラインにおいて自動車のボディを搬送するために用いられる、一定経路上を走行可能に走行レールに支持された複数の非自走式のトロリとこれらトロリの隣り合うもの同士に渡された被駆動ロッド等によって構成される台車を、前記トロリ及び被駆動ロッドの側面又は前記被駆動ロッドの側面に駆動ローラを当接させて前記台車に推進力を付与し、該台車に搬送物(例えば、自動車のボディ。)を載置して搬送する、摩擦駆動式トロリコンベアがある(例えば、特許文献1ないし4参照。)。ここで、前記駆動ローラは、前記走行レールの適宜位置に複数配設され、ばね等により弾性付勢されて前記トロリ及び被駆動ロッドの側面又は前記被駆動ロッドの側面に当接して前記台車に推進力を付与するものである。
このような摩擦駆動式トロリコンベアは、チェーンが不要であるためパワーレールを設置する必要がなく、金属粉の発生及び油脂の滴下等を抑えることができ、クリーンかつ静かな作業環境を実現できるものである。また、設備コスト及びランニングコストの低減、レイアウトの自由度の向上並びに保守性の向上を図ることができること等の特長を有するものである。しかし、前記トロリ及び被駆動ロッドの側面又は前記被駆動ロッドの側面に駆動ローラを接触させて摩擦力により推進力を付与する方式であり、比較的不確定な摩擦力により駆動を行うため、駆動ローラ及び該駆動ローラが当接するトロリの側面等の駆動部ないし被駆動部の不具合の発生により、前記台車の確実かつ安定した走行が損なわれる場合がある。このような不具合の例としては、前記駆動ローラの磨耗、前記トロリ及び被駆動ロッドの前記駆動ローラ当接面の磨耗、前記駆動ローラを前記トロリ等に弾性付勢するばねの劣化、並びに、前記駆動ローラと前記トロリ等の当接面への水又は油の付着等が挙げられる。また、このような不具合は前記台車の走行速度の低下等の現象となって現れるものである。
したがって、摩擦駆動式トロリコンベアによる生産ラインの生産性を確保する目的から、前記不具合が生じた場合には、その原因究明のために実際の生産ラインにおける台車の走行速度を迅速に検出する必要がある。実際の生産ラインにおける台車の走行速度データの収集、例えば一定速度走行中の速度データ、停止状態から動き出した状態における速度データ等の収集を、前記不具合の原因究明に役立てるためである。
従来の摩擦駆動式トロリコンベアの台車の速度検出装置は、前記走行レールに当接する速度検出用ローラ及び該速度検出用ローラの回転速度を検出する速度検出器を前記トロリ本体に取り付け、前記速度検出器からの入力信号を演算して前記台車の走行速度を出力する演算装置、該演算装置の出力である前記台車の走行速度データを蓄積する記憶装置、並びに、前記速度検出器、演算装置及び記憶装置に電力を供給する電源装置等を台車の荷台フレームに取り付けてなり、前記速度検出器と前記演算装置との間は通信ケーブルにより接続され、前記速度検出器と前記電源装置との間は電源ケーブルにより接続される。
特開平7−25441号公報(図1−3) 特開2001−97534号公報(図1−5) 特開平11−291898号公報(図1−6) 特開2001−151101号公報(図1−3) 特開2003−300611号公報(図1−4)
以上のような従来の摩擦駆動式トロリコンベアにおける台車の速度検出装置においては、前記速度検出器が前記トロリの走行車輪の支持部に取り付けられているが、該走行車輪は、互いに間隔をおいて開口同士を対向させてなる左右一対の断面略コ字状の走行レールに支持されており、前記速度検出器は、前記走行車輪を含めて、前記左右一対の断面略コ字状の走行レールに取り囲まれている。したがって、前記速度検出器と前記演算装置等とを結ぶケーブルは、その弛みを大きくとることができないものとなる。また、前記トロリ及び被駆動ロッドの側面又は前記被駆動ロッドの側面には前記駆動ローラが当接するために該駆動ローラとの干渉を避ける必要から、前記ケーブルを前記トロリ及び被駆動ロッドの側面又は前記被駆動ロッドの側面に沿わすことができない。したがって、前記トロリ本体の上面又は前記被駆動ロッドの上面に貫通孔を設けて、前記ケーブルを通す必要がある。
このような貫通孔は、既設の摩擦駆動式トロリコンベアによる生産ラインにおいて、比較的厚い鋼製の部品に現品加工により形成する必要があり、該加工時間がかかるものである。また、前記速度検出用ローラ及び速度検出器の前記トロリへの取り付け作業、並びに、前記演算装置、データ蓄積用の記憶装置及び電源装置等の前記台車の荷台フレームへの取り付け作業にも時間がかかるものである。さらに、前記ケーブルを前記貫通孔を通して前記トロリ側と前記台車の本体側とに掛け渡す作業にも時間がかかるものである。したがって、台車の速度検出装置の迅速な取り付けが困難であるため、前記台車の走行速度を迅速に検出することができないという問題点がある。さらにまた、台車の走行速度検出後の速度検出装置の取り外しにも時間がかかるという問題点もある。
また、前記台車が曲線状の走行経路を通過するの場合、先行の被駆動ロッドと後続の被駆動ロッドは、平面視において、略くの字状に屈曲させられる。したがって、前記走行車輪は大きく、かつ小刻みに首振をさせられるので、前記のとおり弛みが不足したケーブルは、そのねじれ及び曲げによる歪みが大きくなり、該ケーブルの損傷により信頼性が低下するという問題点がある。
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、既設の摩擦駆動式トロリコンベアにおける所望の台車に容易に取り付けることができ、該台車の走行速度データを迅速に収集することができる、信頼性及び実用性が高い台車の速度検出装置を得ることを目的とする。
本発明に係る摩擦駆動式トロリコンベアにおける台車の速度検出装置は、前記課題解決のために、互いに間隔をおいて開口同士を対向させてなる左右一対の断面略コ字状の走行レールに係合する走行車輪と、該走行車輪の車軸支持用のボス部が左右方向外側へ突出形成された左右側板とを備え、前記走行車輪の前記走行レールへの係合により一定経路上を走行可能に支持されてなる複数のトロリと、これらトロリの隣り合うもの同士に渡された被駆動ロッドからなる走行体と、該走行体に設けられた荷台フレームとからなる台車に、前記トロリ及び被駆動ロッドの側面又は前記被駆動ロッドの側面に駆動ローラを当接させることにより推進力を付与し、前記荷台フレームに搬送物を載置して搬送する、摩擦駆動式トロリコンベアにおいて、前記トロリの左右側板の内面間に架設された連結部に係合するトロリ係合部が設けられた支持部材、該支持部材に取り付けられた、前記走行レールに当接して回転する検出ローラ、該検出ローラと連結された、回転角度を検出する位置検出器又は回転速度を検出する速度検出器、及び、該検出器の出力に応じたデータを無線送信する送信機を一体に連結固定してなる台車側検出装置と、前記支持部材のトロリ係合部を前記トロリの左右側板の内面間に架設された連結部に係合させた状態で前記台車側検出装置を前記トロリの左右側板間に固定する固定手段と、地上側に設置又は前記台車の荷台フレーム若しくは前記被駆動ロッド上に取着された、前記台車側検出装置の送信機からの無線送信データを受信して蓄積するデータ受信蓄積手段とを備えてなるものである。
ここで、前記支持部材のトロリ係合部が、前記トロリの左右側板の内面間に架設された円筒状の連結部に外接する円筒内面状凹部であると好ましい。
また、前記固定手段が、前記台車側検出装置の支持部材に螺合してなるボルトの頭部を前記トロリの左右側板に形成された孔から突出させるものであると好ましい。
本発明に係る摩擦駆動式トロリコンベアにおける台車の速度検出装置によれば、互いに間隔をおいて開口同士を対向させてなる左右一対の断面略コ字状の走行レールに係合する走行車輪と、該走行車輪の車軸支持用のボス部が左右方向外側へ突出形成された左右側板とを備え、前記走行車輪の前記走行レールへの係合により一定経路上を走行可能に支持されてなる複数のトロリと、これらトロリの隣り合うもの同士に渡された被駆動ロッドからなる走行体と、該走行体に設けられた荷台フレームとからなる台車に、前記トロリ及び被駆動ロッドの側面又は前記被駆動ロッドの側面に駆動ローラを当接させることにより推進力を付与し、前記荷台フレームに搬送物を載置して搬送する、摩擦駆動式トロリコンベアにおいて、前記トロリの左右側板の内面間に架設された連結部に係合するトロリ係合部が設けられた支持部材、該支持部材に取り付けられた、前記走行レールに当接して回転する検出ローラ、該検出ローラと連結された、回転角度を検出する位置検出器又は回転速度を検出する速度検出器、及び、該検出器の出力に応じたデータを無線送信する送信機を一体に連結固定してなる台車側検出装置と、前記支持部材のトロリ係合部を前記トロリの左右側板の内面間に架設された連結部に係合させた状態で前記台車側検出装置を前記トロリの左右側板間に固定する固定手段と、地上側に設置又は前記台車の荷台フレーム若しくは前記被駆動ロッド上に取着された、前記台車側検出装置の送信機からの無線送信データを受信して蓄積するデータ受信蓄積手段とを備えたので、既設の摩擦駆動式トロリコンベアにおける所望の台車に容易に取り付けることができ、該台車の走行速度データを迅速に収集することができる、信頼性及び実用性が高い台車の速度検出装置を得ることができる。
また、本発明に係る摩擦駆動式トロリコンベアにおける台車の速度検出装置によれば、前記支持部材のトロリ係合部が、前記トロリの左右側板の内面間に架設された円筒状の連結部に外接する円筒内面状凹部であるので、既設の摩擦駆動式トロリコンベアにおける所望の台車に容易に取り付けることができ、該台車の走行速度データを迅速に収集することができる、信頼性及び実用性が高い台車の速度検出装置を得ることができる。また、前記台車側検出装置と前記トロリとを容易かつ確実に位置決めすることができる。
さらに、本発明に係る摩擦駆動式トロリコンベアにおける台車の速度検出装置によれば、前記固定手段が、前記台車側検出装置の支持部材に螺合してなるボルトの頭部を前記トロリの左右側板に形成された孔から突出させるものであるので、既設の摩擦駆動式トロリコンベアにおける所望の台車に容易に取り付けることができ、該台車の走行速度データを迅速に収集することができる、信頼性及び実用性が高い台車の速度検出装置を得ることができる。また、前記台車側検出装置と前記トロリとを容易かつ確実に位置決めして固定することができる。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、一定経路上を走行可能に支持されてなる複数の非自走式のトロリと、これらトロリの隣り合うもの同士に渡された被駆動ロッドからなる走行体と、該走行体に設けられた荷台フレームとからなる台車に、前記トロリ及び被駆動ロッドの側面又は前記被駆動ロッドの側面に駆動ローラを当接させることにより推進力を付与し、前記荷台フレームに搬送物を載置して搬送する摩擦駆動式トロリコンベアの構成については、従来技術と同様であるため詳細説明は省略する。例えば、摩擦駆動式トロリコンベアの台車は、4個のトロリ間に前、中及び後の3本の被駆動ロッドを渡して、前記トロリと前記被駆動ロッドとを上下左右に相対的に揺動可能に連結し、前記中被駆動ロッドの上に搬送物を載置する荷台フレームを設けてなるものである。また、前記「一定経路上を走行可能に支持されてなる複数の非自走式のトロリと、これらトロリの隣り合うもの同士に渡された被駆動ロッドからなる走行体」は、連結装置を介して相対回動自在に連結した三本以上のフレーム体(被駆動ロッド)を、前記一定経路方向に長い四角状体とし、その側面を前記駆動ローラの当接面(駆動力を受ける受動面)に形成し、各フレーム体のうち中間部分のフレーム体側に、前記荷台フレーム(搬送物支持部)と、レールに支持案内されて前記荷台フレームの荷重を支持するトロリとを設けると共に、前記三本以上のフレーム体の中の前後端の両フレーム体に、前記レールに支持案内されるトロリを有する構成を含むものである。さらに、前記中間部分のフレーム(被駆動ロッド)を長さ方向に伸縮可能とする構成も含むものである。また、以下において、前記一定経路に沿う台車の走行方向側を前、その反対側を後、前方に向かって左側を左、前方に向かって右側を右とする。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る台車の速度検出装置における台車側検出装置の構成及び摩擦駆動式トロリコンベアのトロリへ取り付けを説明するための斜視図及び左側面図である。また、図3ないし図5は、当該台車側検出装置を摩擦駆動式トロリコンベアのトロリへ取り付けた状態を示す左側面図、部分断面平面図及び部分断面正面図(前方から見た図)である。
走行体1は、互いに間隔をおいて開口同士を対向させてなる左右一対の断面略コ字状の走行レール4,5に係合する左右の走行車輪6,6及び7,7を備え、走行車輪6,6及び7,7の走行レール4,5への係合により一定経路上を走行可能に支持されてなる複数の非自走式のトロリ2・・・と、これらトロリ2・・・の隣り合うもの同士に渡された単又は複数の被駆動ロッド3により構成されている。なお、図1ないし図5のトロリ2は、走行体1の最後尾のものを示している。また、走行体1には、前記のとおり搬送物を載置する図示しない荷台フレームが設けられている。さらに、水平案内ローラ8,8が走行レール4,5に当接することにより、トロリ2の左右方向の移動が規制される。
また、トロリ2の連結体9は、鉛直軸(上下方向軸)10まわりに回動可能であり、該連結体9に左右方向の水平軸(左右方向軸)11まわりに回動可能に被駆動ロッド3が連結されている。したがって、トロリ2と被駆動ロッド3とは、上下左右に相対的に揺動可能に連結されている。このような構成により、走行体1は、走行経路が曲線状であってもスムーズに通過することができる。なお、トロリ2の左右側面2a,2aの少なくともどちらか、及び、被駆動ロッド3の左右側面3a,3aの少なくともどちらかには、図示しない駆動ローラが当接して、推進力が付与される。
トロリ2の走行車輪6,6の車軸は、トロリ2下部の左側板12に外側(左側)へ突出形成されたボス部14に支持され、トロリ2の走行車輪7,7の車軸は、トロリ2下部の右側板13に外側(右側)へ突出形成されたボス部15に支持される。トロリ2下部の左右側板12,13の内面間に架設された連結部16には、走行車輪6,7の共通の車軸が通る構成としてもよいし、走行車輪6,7の車軸を分離して前記ボス部14,15により該車軸を支持することにより、連結部16には車軸を通さない構成としてもよい。
連結部16の外形は円筒状であり、支持部材22のトロリ係合部22aは、連結部16に外接する円筒内面状凹部である。このような、円筒状の連結部16に円筒内面状凹部であるトロリ係合部22aを下方から係合させることにより(図1及び図2の矢印A参照。)、台車側検出装置21をトロリ2に容易に位置決めすることができる。なお、円筒状の連結部16に円筒内面状凹部であるトロリ係合部22aを係合させるため、必ずしも下方からではなく、斜め下方等から、支持部材22のトロリ係合部22aを連結部16に係合させることができる。また、凹部であるトロリ係合部22aの開口方向によっては、前又は後から、支持部材22のトロリ係合部22aを連結部16に係合させることもできる。このように支持部材22のトロリ係合部22aを連結部16に係合させた状態で、後述の固定手段により、台車側検出装置21をトロリ2に固定する(図1及び図2の矢印A参照。)。
なお、台車側検出装置21は、図1及び図2に示すように、支持部材22、検出ローラ23、位置検出器24、及び、位置検出器24の出力に応じたデータを無線送信する送信機25等を一体に連結固定して構成される。このように、一体の台車側検出装置21を、トロリ2の走行車輪6,7を支持するためのボス部14,15が設けられた左右側板12,13間のスペースを利用してトロリ2に取り付けることにより、台車側検出装置21がトロリ2の走行の妨げとなることは全くなく、また、台車側検出装置21の着脱作業も容易に行うことができる。
台車側検出装置21の支持部材22に対して鉛直軸26まわりに回動可能に支持された検出ローラ23は、その中心軸23aが軸受け28,28を介してハウジング27に支持されており(図2参照。)、該ハウジング27に対して回転可能となっている。また、ハウジング27と支持部材22に設けられたばね支持板29との間には、ばね支持板29側のばね受け32に一端が当接し、ハウジング27の側面に他端が当接する圧縮コイルばね30が設けられている(図4及び図5参照。)。また、圧縮コイルばね30の内径よりも軸径が小さいボルト31が圧縮コイルばね30のガイドとして、ばね支持板29のボルト孔29aを通ってハウジング27の雌ねじ部に螺合している(図5参照。)。したがって、検出ローラ23は、圧縮コイルばね30の復元力により走行レール4の上部立起部4aに弾性付勢されて当接しており(図4の矢印B及び図5参照。)、トロリ2が走行レール4に沿って移動すると、検出ローラ23が回転する。また、ナット33,33により、台車の走行速度の非検出時には、検出ローラ23を走行レール4の上部立起部4aから離間させることも容易に行うことができる。なお、検出ローラ23が、走行レール5の上部立起部5aに弾性付勢されて当接するように構成してもよい。また、検出ローラ23を、鉛直軸26まわりに回動可能とする構成ではなく、左右方向に直動可能として走行レール4又は5と当接離間可能に支持してもよい。
検出ローラ23の中心軸23aはカップリング34を介して、例えばロータリーエンコーダ等の位置検出器24に連結されており(図1ないし図3参照。)、トロリ2(走行体1及び台車)と走行レール4及び5との相対移動距離は、検出ローラ23の回転角度を位置検出器24により検出した位置データから求めることができる。また、トロリ2(走行体1及び台車)の走行速度は、前記位置データを微分することにより求めることができる。なお、該走行速度は、検出ローラ23の中心軸23aに、例えばタコジェネレータ等の速度検出器を連結して、該速度検出器の出力データを基に求めることもできる。
次に、台車側検出装置21をトロリ2に固定する固定手段について説明する。図6は、台車側検出装置21をトロリ2に固定する固定手段の説明用部分断面正面図(前方から見た図)である。図1ないし図3並びに図5及び図6に示すように、トロリ2下部の左側板12及び右側板13には、孔12a,12a及び13a,13aが形成されている。これらの孔は、作業工程の要求仕様等に応じて適宜選択できるように、前記摩擦駆動式トロリコンベアに加えて、トロリ2・・・の下側にパワーチェーン式駆動装置及びローラチェーン式駆動装置を設ける構成(例えば、本願出願人が出願済みの特願2003−170605号参照。)に用いるトロリと共用することができるように形成されているものであり、図示しないフロッパードッグを装着するための孔である。
前記のとおり、台車側検出装置21の支持部材22のトロリ係合部22aをトロリ2の左右側板12,13間の連結部16に係合させ(図1参照。)、この状態で、図6の矢印Cのように、台車側検出装置21の支持部材22の雌ねじ部17に螺合して座ぐり部19に頭部を収容してなる六角穴付きボルト20の頭部を六角レンチにより右側板13の前記孔13aに突出させることにより、台車側検出装置21をトロリ2に固定することができる。図5及び図6に示すように、支持部材22はトロリ2の左右側板12,13内に嵌入される幅を有すると共に、前記の六角穴付きボルト20の頭部を右側板13の前記13aに突出させる固定手段により、台車側検出装置21をトロリ2に確実かつ容易に固定することができる。また、同様に、トロリ2からの台車側検出装置21の取り外し作業も容易に行うことができる。なお、六角穴付きボルト20の向きを左右反対として、雌ねじ部17に螺合して座ぐり部18に頭部を収容してなる六角穴付きボルト20の頭部を六角レンチにより左側板12の前記孔12aに突出させることにより、台車側検出装置21をトロリ2に固定してもよい。このような構成により、既設のトロリ2への現品加工を全く行わずに、迅速に台車側検出装置21をトロリ2に固定することができるため、実際の生産ラインにおける台車の走行速度を迅速に検出することができる。
図7は、台車側検出装置21をトロリ2に固定する固定手段の別の例を示す説明用部分断面正面図(前方から見た図)である。本願発明に係る台車の速度検出装置の台車側検出装置21は、既設のトロリ2に固定されるものであるが、既設のトロリ2下部の左側板12及び右側板13に、前記の孔12a,12a及び13a,13aが形成されていない場合には、図6のような固定手段を用いることができない。図7は、このような場合においても台車側検出装置21をトロリ2に固定することができる固定手段の例を示したものである。
図7において、台車側検出装置21の支持部材22の下部には、押え板35がゴム等の弾性体36,37を介して、六角穴付きボルト38により連結されている。前記弾性体36,37は、六角穴付きボルト38を締めて押え板35を上方へ移動させると変形して、水平方向に膨出する。前記のとおり、台車側検出装置21の支持部材22のトロリ係合部22aをトロリ2の左右側板12,13間の連結部16に係合させ(図1参照。)、この状態で、六角穴付きボルト38を締めて押え板35を上方へ移動させると、弾性体36は左方向へ膨出して左側板12の内面に当接し、弾性体37は右方向へ膨出して右側板13の内面に当接する。したがって、トロリ2の左右側板12,13の内面と弾性体36,37との摩擦力により、台車側検出装置21はトロリ2に固定される。なお、前記摩擦力の大きさは、弾性体36,37の材質の選定及び、六角穴付きボルト38の締め付けに伴う押え板35の上方への移動量等により変えることができる。このような固定手段の構成によっても、図6の固定手段の構成と同様に、台車側検出装置21をトロリ2に確実かつ容易に固定することができる。また、同様に、トロリ2からの台車側検出装置21の取り外し作業も容易に行うことができる。さらに、既設のトロリ2への現品加工を全く行わずに、迅速に台車側検出装置21をトロリ2に固定することができるため、実際の生産ラインにおける台車の走行速度を迅速に検出することができる。
図8は、台車側検出装置及び地上側の受信機等の構成例を示すブロック図である。台車側検出装置21の送信機25は、例えば増幅器39、発信器40、電源41及びアンテナ42等により構成され、台車側検出装置21の位置検出器24の出力である位置データを無線送信するものである。なお、電源41は、位置検出器24、増幅器39及び発信器40に電力を供給する。また、地上側には、台車側検出装置21の送信機25からの無線送信データを受信する受信機43、該受信機43の受信データから前記台車の走行速度データを演算する演算装置49、該演算装置の演算結果を蓄積する記憶装置50及び電源51が備えられている。なお、受信機43は、受信アンテナ45、受信部46、信号処理部47及び電源48により構成される。また、電源48は受信部46及び信号処理部47に電力を供給し、電源51は演算装置49及び記憶装置50に電力を供給する。
演算装置49は、受信機43からの受信データ(位置検出器24の出力である位置データ)を微分すると共に所定の係数(例えば、検出ローラ23の半径)を掛けて台車の走行速度を演算するものである。なお、演算装置49、記憶装置50及び電源51としては、パーソナルコンピュータ44を用いることができる。ここで、受信機43とパーソナルコンピュータ44とが、台車側検出装置21の送信機25からの無線送信データを受信して蓄積するデータ受信蓄積手段52を構成している。なお、以上の説明においては、データ受信蓄積手段52を地上側に設置する場合について説明したが、データ受信蓄積手段52は、前記台車の荷台フレーム又は前記被駆動ロッド上に取り付けてもよい。
このような台車側検出装置21、並びに、地上側に設置又は前記台車の荷台フレーム若しくは前記被駆動ロッド上に取着されたデータ受信蓄積手段52(受信機43及びパーソナルコンピュータ44)からなる台車の速度検出装置の構成により、台車側検出装置21と受信機43との間は無線によりデータの送受がなされるため、従来技術のようにケーブルを通すための貫通孔をトロリ本体の上面又は被駆動ロッドの上面に現品加工にて形成する必要がなくなり、実際の生産ラインにおける台車の走行速度を迅速に検出することができるようになる。また、従来技術のようなケーブルの損傷により信頼性が低下するという問題を解消することができる。
図8の構成においては、台車側検出装置21において位置検出器24の出力である位置データを基にした演算を行わない場合を示したが、台車側検出装置21において位置検出器24の出力である位置データの微分を行い速度データを得る構成、さらに、台車の走行速度を演算する構成等を採用してもよい。また、位置検出器24に替えて速度検出器を用いる場合は、台車側検出装置21において速度検出器の出力である速度データから台車の走行速度を演算する構成等を採用してもよい。このような演算を台車側検出装置21側で行えば、地上側等の演算装置49の負担を少なくすることができるか、あるいは該演算装置49を無くすことができる。なお、このような演算装置、送信機25等の回路を専用基板として同一基板とすれば、トロリ2下部の左右側板12,13間のスペースを利用して取り付ける台車側検出装置21の省スペース化につながるため、より好ましい構成となる。
本発明の実施の形態に係る台車の速度検出装置における台車側検出装置の構成及び摩擦駆動式トロリコンベアのトロリへ取り付けを説明するための斜視図である。 当該台車側検出装置の構成及び摩擦駆動式トロリコンベアのトロリへ取り付けを説明するための左側面図である。 当該台車側検出装置を摩擦駆動式トロリコンベアのトロリへ取り付けた状態を示す左側面図である。 当該台車側検出装置を摩擦駆動式トロリコンベアのトロリへ取り付けた状態を示す部分断面平面図である 当該台車側検出装置を摩擦駆動式トロリコンベアのトロリへ取り付けた状態を示す部分断面正面図(前方から見た図)である 台車側検出装置をトロリに固定する固定手段の説明用部分断面正面図(前方から見た図)である。 台車側検出装置をトロリに固定する固定手段の説明用部分断面正面図(前方から見た図)である。 台車側検出装置及び地上側の受信機等の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 走行体 2 トロリ
2a 側面 3 被駆動ロッド
3a 側面 4,5 走行レール
4a,5a 上部立起部 6,7 走行車輪
8 水平案内ローラ 9 連結体
10 鉛直軸 11 水平軸
12,13 側板 12a,13a 孔
14,15 ボス部 16 連結部
17 雌ねじ部 18,19 座ぐり部
20 六角穴付きボルト 21 台車側検出装置
22 支持部材 22a トロリ係合部
23 検出ローラ 23a 中心軸
24 位置検出器 25 送信機
26 鉛直軸 27 ハウジング
28 軸受け 29 ばね支持板
29a ボルト孔 30 圧縮コイルばね
31 ボルト 32 ばね受け
33 ナット 34 カップリング
35 押え板 36,37 弾性体
38 六角穴付きボルト 39 増幅器
40 発信器 41 電源
42 送信アンテナ 43 受信機
44 パーソナルコンピュータ 45 受信アンテナ
46 受信部 47 信号処理部
48 電源 49 演算装置
50 記憶装置 51 電源
52 データ受信蓄積手段

Claims (3)

  1. 互いに間隔をおいて開口同士を対向させてなる左右一対の断面略コ字状の走行レールに係合する走行車輪と、該走行車輪の車軸支持用のボス部が左右方向外側へ突出形成された左右側板とを備え、前記走行車輪の前記走行レールへの係合により一定経路上を走行可能に支持されてなる複数のトロリと、これらトロリの隣り合うもの同士に渡された被駆動ロッドからなる走行体と、該走行体に設けられた荷台フレームとからなる台車に、前記トロリ及び被駆動ロッドの側面又は前記被駆動ロッドの側面に駆動ローラを当接させることにより推進力を付与し、前記荷台フレームに搬送物を載置して搬送する、摩擦駆動式トロリコンベアにおいて、
    前記トロリの左右側板の内面間に架設された連結部に係合するトロリ係合部が設けられた支持部材、該支持部材に取り付けられた、前記走行レールに当接して回転する検出ローラ、該検出ローラと連結された、回転角度を検出する位置検出器又は回転速度を検出する速度検出器、及び、該検出器の出力に応じたデータを無線送信する送信機を一体に連結固定してなる台車側検出装置と、
    前記支持部材のトロリ係合部を前記トロリの左右側板の内面間に架設された連結部に係合させた状態で前記台車側検出装置を前記トロリの左右側板間に固定する固定手段と、
    地上側に設置又は前記台車の荷台フレーム若しくは前記被駆動ロッド上に取着された、前記台車側検出装置の送信機からの無線送信データを受信して蓄積するデータ受信蓄積手段とを備えてなる台車の速度検出装置。
  2. 前記支持部材のトロリ係合部が、前記トロリの左右側板の内面間に架設された円筒状の連結部に外接する円筒内面状凹部である請求項1記載の台車の速度検出装置。
  3. 前記固定手段が、前記台車側検出装置の支持部材に螺合してなるボルトの頭部を前記トロリの左右側板に形成された孔から突出させるものである請求項1又は2記載の台車の速度検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109573507A (zh) * 2019-01-27 2019-04-05 李楠 一种吊运车凸轮摩擦驱动装置
CN109693916A (zh) * 2019-01-27 2019-04-30 李楠 一种吊运车摩擦驱动装置
CN113406350A (zh) * 2021-08-20 2021-09-17 深圳市众安邦智能科技有限公司 一种多位置检测的无线电波测速装置

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