JP2005231380A - ゴムクロ−ラにおける芯金端部のクラック防止構造 - Google Patents

ゴムクロ−ラにおける芯金端部のクラック防止構造 Download PDF

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憲明 黒川
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Abstract

【課題】 本発明はゴムクロ−ラの芯金の先端に生じる曲げやクラック・耳切れ等の発生を阻止するものであり、ゴムクロ−ラの耐久性を向上することを目的とする。
【解決手段】 無端状ゴム弾性体中に一定ピッチをもって短冊状に並べられて埋設された芯金と、これを外側にて囲って埋設されたスチ−ルコ−ドと、その外周側にゴムラグが形成されたゴムクロ−ラであって、芯金の左右翼部先端近傍に高硬度ゴムを前記ゴム弾性体中に埋設させた芯金端部のクラック防止構造。1‥ゴム弾性体、2‥芯金、3‥スチ−ルコ−ド、4‥ゴムラグ、2a‥芯金の端部、10‥高硬度ゴム。
【選択図】 図4

Description

本発明はゴムクロ−ラの耐久性を向上することを目的とするものであり、特に言えば、ゴムクロ−ラにおける芯金端部のクラック防止構造の技術にかかるものである。
通常のゴムクロ−ラには、無端状ゴム弾性体中に一定ピッチをもって短冊状に並べられて埋設された芯金と、これを外側にて囲って埋設されたスチ−ルコ−ドと、その外側にゴムラグが形成されている。このゴムクロ−ラが走行に供される際、走行面には常に凹凸があるところから、ゴムクロ−ラが折れ曲がる現象がもたらされる。特にゴムクロ−ラの左右の端部、即ち、ゴムクロ−ラ中に埋設された芯金の左右端部の先端側のゴムクロ−ラが特に折れ曲がることになる。かかる現象が繰り返されると、芯金の先端を中心にクラックが入り、いわゆる耳切れが生じてしまう。
図1はこのゴムクロ−ラの幅方向の断面図を示すものであり、1はゴムクロ−ラの基体をなすゴム弾性体、2は芯金、3はスチ−ルコ−ド、4はゴムラグである。かかるゴムクロ−ラが走行に供された場合、図1の右側にて示すように走行面上にある突起5等に繰り返し乗り上げ、このため、芯金2の端部2aよりも外側のゴム部が繰り返し曲げ(B)られ、このため、図2に示すようにゴムクロ−ラに芯金2の側面に沿ってクラック(C)’が、そして芯金2の端部2aに沿ってクラック(C)が発生する。
かかる耳部のクラック対策として芯金端部の近傍にスチ−ルコ−ドをゴムクロ−ラの長手方向に埋設した構造のものがある。このゴムクロ−ラの概要を図3て示すが、芯金端部2aの左右の先端側にやや太目のスチ−ルコ−ド6を埋設してなるものである。しかるに、かかる構造のものにあっては、わざわざ引張補強材としてのスチ−ルコ−ド3の他に別のスチ−ルコ−ド6を埋設しなくてはならないという製造作業上の問題があり、しかもこの構造にあって、クラックが生じた場合には、外部からの水分が入り込み、このスチ−ルコ−ド6を伝わってゴムクロ−ラ全周に至り、スチ−ルコ−ド6の錆の発生によるゴム剥離等の悪影響がかえって心配されるところである。
本発明は以上のようなゴムクロ−ラの芯金の先端に生じる曲げやクラックを発生を阻止するためになされたものであり、ゴムクロ−ラの耐久性を向上することを目的とするものである。
本発明の要旨は、無端状ゴム弾性体中に一定ピッチをもって短冊状に並べられて埋設された芯金と、これを外側にて囲って埋設されたスチ−ルコ−ドと、その外周側にゴムラグが形成されたゴムクロ−ラであって、芯金の左右翼部先端近傍に高硬度ゴムを前記ゴム弾性体中に埋設させたことを特徴とするものである。
本発明は以上の通りであり、ゴムクロ−ラ中の芯金の先端に高硬度ゴムを配したことにより、ここに生じる曲げやクラックの発生を低減できたもので、ゴムクロ−ラの寿命が飛躍的に向上したものである。
本発明は芯金が埋設されたゴムクロ−ラにおけるいわゆる耳切れや耳折れを防止したもので、芯金の翼部先端に高硬度ゴムを連続して或いは断続して配置したものである。かかる高硬度ゴムの配置は種々あるが、例えば翼部先端を帽子状に被せ、その先端全周を覆う構造、翼部先端を内外より挟む構造、翼部先端の外周側にのみ存在させた構造、翼部先端より幅方向の外側に存在させた構造等がある。
そして、通常のゴムクロ−ラのゴム硬度(60〜65度(JIS−A))よりも高い高硬度ゴムが用いられ、その硬度は80〜95度(JIS−A)であり、好ましくは85度前後である。尚、かかる高硬度ゴムのゴム厚が5mm以上であるのがよい。勿論、複数の高硬度をもつゴム材料を重ねて、ここで言う一つの高硬度ゴム層を構成してもよい。
本発明は、前記したようなスチ−ルコ−ドとは異なり、全体がゴム材料であって、その一体化は確実になされるため、ゴム同士の剥離が生じることはなく、又、高硬度ゴムを伝わって水分がゴムクロ−ラ全周に渡ってしまう等ということもない。
このようにゴムクロ−ラの芯金の先端端部に高硬度ゴムを存在させたことにより、ゴムクロ−ラの耳部の折れ曲がりが防止でき、このため、耳部におけるゴムクラックの発生が低減できたものであり、いわゆる耳切れ等の発生が極めて少なくなったゴムクロ−ラが提供できたものである。
尚、本発明で言うゴムクロ−ラには環状をなす無端のゴムクロ−ラばかりでなく、いわゆる鉄シュ−に装着するゴムパッドをも含むものである。
かかる高硬度ゴムの配置は、例えば未加硫高硬度ゴムシ−トを利用し、これを芯金の先端端部に対して予め他の未加硫のゴム材料中に挟み込んだり、芯金の端部に巻き付けたりしておき、全体の未加硫ゴムを加硫することで十分である。
以下、本発明を実施例をもって更に詳細に説明する。
図4は本発明のゴムクロ−ラの幅方向の断面図であり、10は高硬度ゴム(硬度85度)で、その厚さはほぼ5mmである。尚、図中、符号1〜4は図1と同一であり説明は省略する。尚、各実施例にあって、高硬度ゴムの硬度は85度、厚みは5mmである。
図4にあって、高硬度ゴム10は芯金2の端部2aの先端を覆った構造のものであり、これは芯金2の端部2aの内周側及び外周側更にはその幅端の全周を覆ったものである。この高硬度ゴム10は本来的に未加硫ゴムシ−トであって、これを端部2aに帽子状に形成して嵌め込んでなり、これを他のゴム材料と共に加硫して一体化したものである。そして、この高硬度ゴム10はゴム弾性体1の長手方向、即ち紙面で表裏方向に連続していても、断続的に芯金2の端部2a近傍にのみ配置されるものであってもよい。尚、芯金間の形状はほぼ平板状をなすのが一般的である。
従って、このゴムクロ−ラは芯金の先端端部近傍が高硬度ゴムによって覆われ、これによって剛性が高められたものであり、走行中に突起等に乗り上げた場合でも、従来のゴムクロ−ラに生じる耳折れの発生は少なく、耳きれの発生も低減するものとなった。
図5は本発明の第2実施例であって、高硬度ゴム10は芯金2の端部2aの更に先端に配置された構造のもので、他のゴム材料と共に加硫して一体化したものである。勿論、この場合もゴム弾性体1の長手方向に連続していても、断続的に芯金2の端部2a近傍にのみ配置されるものであってもよい。この高硬度ゴム10はほぼ平板状をなしており、耳折れの発生は低減し、耳切れにも効果がある。
図6は本発明の第3実施例であって、高硬度ゴム10は芯金2の端部2aの外周側に平板状に配置された構造のもので、他のゴム材料と共に加硫して一体化したものである。勿論、この場合もゴム弾性体1の長手方向に連続していても、断続的に芯金2の端部2a近傍にのみ配置されるものであってもよい。そして、芯金2の端部2aとは平面視でオ−バ−ラップしている配置である。この例のゴムクロ−ラも耳折れの発生は低減し、耳切れにも効果がある。
図7は本発明の第4実施例であって、高硬度ゴム10は芯金2の端部2aを挟みその内周側及び外周側に平板状に配置された構造のもので、他のゴム材料と共に加硫して一体化したものである。そして、芯金2の端部2aとは平面視でオ−バ−ラップしている配置である。この例のゴムクロ−ラも耳折れの発生は低減し、耳切れにも効果がある。勿論、この場合もゴム弾性体1の長手方向に連続していても、断続的に芯金2の端部2a近傍にのみ配置されるものであってもよい。前者の場合、芯金間はほぼ平板状をなすのが一般的である。
図8は本発明の第5実施例であって、高硬度ゴム10は隣り合う芯金2の端部2aに挟まれるような状態でその間に平板状に配置された構造のもので、他のゴム材料と共に加硫して一体化したものである。この例のゴムクロ−ラも耳折れの発生は低減し、耳切れにも効果がある。
本発明は、ゴムクロ−ラの芯金の端部先端に工夫をこらして耳折れや耳切れの防止を目的としたものであり、農業のゴムクロ−ラは勿論、土木作業用及び建設用の大型の機械に用いられるゴムクロ−ラに採用可能であり、その利用範囲は極めて広い。
図1は従来のゴムクロ−ラの幅方向の断面図である。 図2は図1の外周側平面図である。 図3は特許文献1にて示すゴムクロ−ラの断面図である。 図4は本発明のゴムクロ−ラの第1実施例の幅方向の断面図である。 図5は本発明のゴムクロ−ラの第2実施例の幅方向の断面図である。 図6は本発明のゴムクロ−ラの第3実施例の幅方向の断面図である。 図7は本発明のゴムクロ−ラの第4実施例の幅方向の断面図である。 図8は本発明のゴムクロ−ラの第5実施例の長手方向の断面図である。
符号の説明
1‥ゴム弾性体、
2‥芯金、
3‥スチ−ルコ−ド、
4‥ゴムラグ、
2a‥芯金の端部、
10‥高硬度ゴム。

Claims (7)

  1. 無端状ゴム弾性体中に一定ピッチをもって短冊状に並べられて埋設された芯金と、これを外側にて囲って埋設されたスチ−ルコ−ドと、その外周側にゴムラグが形成されたゴムクロ−ラであって、芯金の左右翼部先端近傍に高硬度ゴムを前記ゴム弾性体中に埋設させたことを特徴とするゴムクロ−ラの芯金端部のクラック防止構造。
  2. 高硬度ゴムにて芯金の翼部先端の全周を覆ってなる請求項1記載のゴムクロ−ラの芯金端部のクラック防止構造。
  3. 高硬度ゴムにて芯金の翼部先端を内外より挟んでなる請求項1記載のゴムクロ−ラの芯金端部のクラック防止構造。
  4. 高硬度ゴムを芯金の翼部先端の外周側に存在させた請求項1記載のゴムクロ−ラの芯金端部のクラック防止構造。
  5. 高硬度ゴムを芯金の翼部先端より幅方向の外側に存在させた請求項1記載のゴムクロ−ラの芯金端部のクラック防止構造。
  6. 高硬度ゴムのゴム硬度が80〜95度(JIS−A)である請求項1乃至5いずれか記載のゴムクロ−ラの芯金端部のクラック防止構造。
  7. 高硬度ゴムのゴム厚が5mm以上である請求項1乃至6いずれか記載のゴムクロ−ラの芯金端部のクラック防止構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009248904A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Bridgestone Corp ゴムクローラ

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