JP2005230909A - Crを含有する電縫鋼管およびその製造方法 - Google Patents

Crを含有する電縫鋼管およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来に比べて電縫溶接部の品質が格段に優れたCrを含有する電縫鋼管およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 Crを含有する電縫鋼管の電縫溶接後の接合界面に存在する介在物の占有面積率の合計が0.05%以下であり、個々の介在物の占有面積が0.01mm以下であり、かつ、介在物の数密度が1mmあたり0.1個以下であるCrを含有する電縫鋼管。この鋼管は電縫溶接時の溶接点近傍に1400℃以上の還元性高温燃焼炎、または還元性プラズマを吹き付けることにより製造できる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、シーム溶接部品質の優れたCr含有電縫鋼管およびその製造方法に係り、さらに詳しくは、例えば、自動車排気系部材、発電プラント、化学プラント、機械構造、一般配管等で高い耐食性を要求される部位に使用されるCrを含有する電縫鋼管とその製造方法に関するものである。
一般に、Crを含有する電縫鋼管と総称した場合、これにはマルテンサイト系高Cr電縫鋼管、フェライト系ステンレス電縫鋼管、オーステナイト系ステンレス電縫鋼管およびCr−Moを含有する低合金電縫鋼管に大別できる。
マルテンサイト系高Cr電縫鋼管は、炭素鋼鋼管に比べて耐食性が高く、容易に高強度化が可能であり、また、オーステナイト系ステンレス鋼管に比べて安価であることから、高い耐食性や強度を要求される部位に広く使用されている。例えば、石油・天然ガスの輸送で湿潤炭酸ガスや湿潤硫化水素を含むような過酷な腐食環境で用いられるラインパイプや、火力発電ボイラの主蒸気配管のような高温での高いクリープ強度と耐酸化性が要求される環境で用いられるボイラ鋼管等が挙げられる。
フェライト系ステンレス電縫鋼管は、オーステナイト系ステンレス鋼管に比べて強度、加工性、溶接性等は劣るものの、耐酸化性、耐応力腐食割れ性、耐熱疲労特性等に優れ、しかも安価であることから、高い耐食性を要求される部位に広く使用されている。例えば、自動車排気系のパイプ、発電プラントの空気加熱器、給湯配管等が挙げられる。
オーステナイト系ステンレス電縫鋼管は、フェライト系ステンレス鋼管に比べて高価であるが、高温強度、加工性、溶接性等に優れるため、発電ボイラの過熱器、化学プラント、熱交換器等に用いられる。
Cr−Moを含有する低合金電縫鋼管は、ステンレス鋼に比べて安価であり、高温強度に優れるため、発電ボイラ、化学プラント、熱交換器等に広く用いられる。
これらのCrを含有する鋼管はマンネスマン穿孔法や熱間押出法等により継ぎ目なく製造される他に、特許文献6〜17に記載があるように、鋼板を管状に成型した後に電縫溶接することにより製造される場合もある。しかし、一般にCrを多量に含有する鋼の電縫溶接部にはCr−SiO−MnO系酸化物を主体とした介在物の生成に起因する溶接欠陥を生じやすく、そのことがシーム溶接部の強度、靱性、耐食性、冷間加工性を低下させる原因となるために、電縫鋼管の使用が大きく制限される場合があった。しかしながら、電縫鋼管には継ぎ目なし鋼管に比べて、製造コストが低い、偏肉が小さい、薄肉管が製造可能、等の大きな利点があるため、シーム溶接部の品質懸念を払拭させることにより電縫鋼管が広く適用可能となることが強く望まれてきた。
シーム溶接部の品質を保証する基準としては、例えば、特許文献1に、Cr含有量が0.5〜3%のベイナイト鋼に対して、接合界面に存在する介在物の占有面積率を0.1%以下にする旨の記載があるが、これではシーム溶接部の品質を十分に保証することはできなかった。
また、Cr、Si、Alなどの酸化物を生成しやすい成分を多く含有する鋼板を電縫溶接する際に接合界面に存在する酸化物系介在物を低減させる手法として、例えば、特許文献2、あるいは特許文献3に、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスをシールドとして電縫溶接部の雰囲気酸素濃度を低減させることにより酸化物形成を抑制する方法が提案されている。しかし、電縫溶接部の雰囲気は空気の巻き込みなどにより安定して酸素濃度を低減させることは困難であり、十分に接合界面の介在物を低減させることはできなかった。
その他、特許文献4に記載の、溶接部のシールドガスとして水素を1〜20%含有する不活性ガスあるいは窒素ガスとする方法や、特許文献5に記載の、酸素濃度を0.1%以下、露点を10℃以下、HとHOの分圧比を3以下、水素濃度を4%以下に制限したシールドガスを用いる方法、といった還元性雰囲気を活用する方法が提案されている。しかし、これらの方法は機密性の高い大掛かりなシールド装置を鋼管サイズ毎に用意する必要があるため、鋼管の生産性を大きく低下させるという問題があった。
更に、本出願人は、先に、溶接部品質を向上させるために電縫鋼管の突合せ端面を電縫溶接する際に還元性高温燃焼炎或いはプラズマを高速で吹付ける技術を特許文献18で提案している。
特開2000−234140号公報 特開昭53−53562号公報 特公昭59−33071号公報 特開昭53−53561号公報 特開平05−228651号公報 特開平04−268018号公報 特開平06−25746号公報 特開平08−3642号公報 特公平05−79748号公報 特許2940625号公報 特許3397167号公報 特開平6−279948号公報 特公平1-14968号公報 特公平2-46652号公報 特開平7-204735号公報 特開2002-146470号公報 特開2002-167649号公報 特願2000-49729年明細書
本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑みて、シーム溶接部に強度、靱性、耐食性、冷間加工性等の品質上の問題がないCrを含有する電縫鋼管およびその製造方法を提供することを目的としている。
本発明者らは、上記課題を解決するために電縫鋼管のシーム溶接部に存在する酸化物系の介在物の占有面積や数密度などと溶接部品質との関係を調査した結果、以下の知見を見出すことができた。
まず、電縫溶接後の接合界面に存在する介在物の占有面積率を調べ、その合計が0.05%以下であることが品質低下を防止するために最低限必要であることを見出した。しかし、それだけでは品質確保にはまだ不十分であり、溶接部品質をより確実なものとするためには、個々の介在物の占有面積を0.01mm以下に制限し、さらに加えて、接合界面における介在物の数密度を1mmあたり0.1個以下に制限することが必要であることを見出した。
本発明者らはさらに検討をすすめ、接合界面に存在する介在物の占有面積率、占有面積および数密度を上記の制限内に収めるには、電縫溶接する際に、突き合わせ端面に1400℃以上の還元性燃焼炎、または還元性プラズマを吹き付けることにより達せられることを見出した。
本発明は主に上記の知見に基づいてなされたものであり、その要旨とするところは以下の通りである。
(1)Crを含有する電縫鋼管の電縫溶接部の接合界面に存在する介在物の占有面積率の合計が0.05%以下であり、個々の前記介在物の占有面積が0.01mm以下であり、かつ、前記介在物の数密度が接合界面1mmあたり0.1個以下であることを特徴とするCrを含有する電縫鋼管。
(2)前記電縫鋼管が、質量%で9〜15%のCrを含有するマルテンサイト系高Cr電縫鋼管であることを特徴とする(1)記載のCrを含有する電縫鋼管。
(3)前記電縫鋼管が、質量%で10.5〜25%のCrを含有するフェライト系ステンレス電縫鋼管であることを特徴とする(1)記載のCrを含有する電縫鋼管。
(4)前記電縫鋼管が、質量%で15〜30%のCrおよび5〜30%のNiを含有するオーステナイト系ステンレス電縫鋼管であることを特徴とする(1)記載のCrを含有する電縫鋼管。
(5)前記電縫鋼管が、質量%で1〜9%のCrを含有し、MoとWの添加量の合計が0.1〜3.0%である低合金電縫鋼管であることを特徴とする(1)記載のCrを含有する電縫鋼管。
(6)(1)〜(5)の何れかの項に記載のCrを含有する鋼板を管状に成形加工し、その突合せ端面を電縫溶接する際に、少なくとも溶接点から溶接上流側に給電距離の1/5だけ離れた位置までの全範囲にわたる突合せ端面に対して、還元性雰囲気で、かつ1400℃以上の温度を有する還元性高温燃焼炎を流速が200m/s以上の条件で吹き付けることを特徴とするCrを含有する電縫鋼管の製造方法。
(7)(1)〜(5)のいずれかの項に記載のCrを含有する電縫鋼管の製造方法において、鋼板を管状に成形加工し、その突合せ端面を電縫溶接する際に、少なくとも溶接点から溶接上流側に給電距離の1/5だけ離れた位置までの全範囲にわたる突合せ端面に対して、非酸化性雰囲気で、かつ1400℃以上の温度を有する非酸化性高温プラズマを流速が30〜230m/sの条件で吹き付けることを特徴とするCrを含有する電縫鋼管の製造方法。
(8)前記還元性高温燃焼炎は、CO:1〜5体積%、及び、H:1〜10体積%のうちの1種または2種を含有することを特徴とする(6)記載のCrを含有する電縫鋼管の製造方法。
(9)前記非酸化性高温プラズマは、Ar単独ガス、または、ArとN、H及びHeのうちの少なくとも一種以上との混合ガスであることを特徴とする、(7)記載のCrを含有する電縫鋼管の製造方法。
本発明の適用により、従来に比べて電縫溶接部の品質が格段に優れたCrを含有する電縫鋼管およびその製造方法を提供することが可能となる。
以下に、本発明によるCrを含有する電縫鋼管鋼の化学成分、並びに、接合界面に存在する介在物の占有面積率、占有面積および数密度を限定した理由について説明する。
先ず、マルテンサイト系高Cr電縫鋼管におけるCrは鋼材に耐食性を付与する元素であり、マルテンサイト組織を主体とした高Cr鋼とするための必須の元素である。質量%でのCrの含有量が15%を越えると、他の合金元素を如何に調整してもマルテンサイト組織を得るのが困難となるため、添加量の上限は15%が好ましく、また、Crの含有量が9%未満になると十分な耐食性が得られないので下限は9%が好ましい。
次に、フェライト系ステンレス電縫鋼管におけるCrは鋼材に耐食性を付与する元素であり、フェライト系ステンレス鋼とならしめるための必須の元素である。質量%でのCrの含有量が25%を越えるとフェライト系ステンレス鋼としては高価になるため、添加量の上限は25%が好ましく、また、Crの含有量が10.5%未満になると、フェライト系ステンレス鋼としては十分な耐食性が得られないので下限は10.5%が好ましい。
次に、オーステナイト系ステンレス電縫鋼管におけるCrは鋼材に耐食性を付与する元素であり、オーステナイト系ステンレス鋼とならしめるための必須の元素である。質量%でのCrの含有量が30%を越えるとオーステナイト系ステンレス鋼としては高価になるため、添加量の上限は30%が好ましく、また、Crの含有量が15%未満になると、オーステナイト系ステンレス鋼としては十分な耐食性が得られないので下限は15%が好ましい。また、Niはオーステナイト組織とするために必須の元素である。質量%でのNiの含有量が30%を越えると高価になるため、添加量の上限は30%が好ましく、また、Niの含有量が5%未満になると、オーステナイト組織が得られないので下限は5%が好ましい。
次に、Cr−Moを含有する低合金電縫鋼管におけるCr、MoおよびWはいずれも鋼材に高温強度を付与する元素である。Crの含有量が9%を越えると上記マルテンサイト系高Cr電縫鋼管の範疇に入り、また、Crの含有量が1未満になると、電縫溶接部の品質に優れる電縫鋼管の製造が困難なくなされているために、下限は1%とした。また、MoとWの含有量の合計が3.0%を越えると低合金電縫鋼管としては高価になるため、添加量の上限は3.0%が好ましく、また、MoとWの含有量の合計が0.5%未満になると、十分な高温強度が得られないので下限は15%が好ましい。
接合界面に存在する介在物は、電縫溶接部の強度、靱性、耐食性および冷間加工性を低下させる。本発明の範囲でCrを含有する鋼の場合、この介在物はCr−SiO−MnOを主体とする酸化物である場合が多い。一般的には接合界面に存在する全ての介在物の占有面積率が0.1%以下であれば電縫溶接部の品質低下は顕在化しないと言われている。しかしながら、本発明におけるCrを含有する電縫鋼管、特にマルテンサイト系高Cr電縫鋼管、フェライト系ステンレス電縫鋼管、オーステナイト系ステンレス電縫鋼管および低合金電縫鋼管においては、表3に示す本発明者らによる調査結果では、それが0.07%でも靱性が低くなった例があったために(表3、No.11)、本発明ではさらに厳しく0.05%以下に設定した。
さらに、接合界面に介在物が複数存在する場合に、その中で最大の介在物の占有面積が0.01mmを越えると、たとえ合計の占有面積率が0.05%以下であっても靱性が著しく低下したために(表3、No.9)、介在物の占有面積の上限を0.01mmに設定した。
また、たとえ個々の介在物の大きさが十分小さく、さらに合計の占有面積率が0.05%以下であっても(表3、No.10)、接合界面における介在物の数密度が1mmあたり0.1個を越えるとやはり靱性が著しく低下したために、接合界面における介在物の数密度の上限を接合界面1mmあたり0.1個以下に制限した。
ここで、本発明において限定した接合界面に存在する介在物の占有面積率、占有面積および数密度を測定する方法について説明する。なお、本発明における介在物とは主にCr−SiO−MnOを主体とする酸化物であるが、その他に、窒化物、硫化物、金属間化合物等の母相金属とは実質上異なる化合物を全て含むものとする。
まず、電縫溶接部からJISZ2202「金属材料衝撃試験片」に準拠したVノッチ試験片を、ノッチ位置が接合界面部に一致するように製作し、160℃でシャルピー衝撃試験を行う。次に、試験後の試験片の破面全体をデジタルカメラにて接写し、5〜25倍に拡大した画像をコンピューター上で画像処理して、接合界面に存在する個々の介在物の占有面積および介在物の個数を求める。これに続いて、この個々の介在物の占有面積の合計および介在物の個数を試験前のシャルピー試験片のノッチ下の垂直断面積に除して、それぞれ、介在物の占有面積率および数密度を算出する。この際、実態顕微鏡で5〜25倍に拡大して観察し、デジタルカメラを用いて得た画像と比較することにより、介在物の判別を行う。従って、このような方法で識別可能な介在物の占有面積は0.001mm以上であり、それより小さい占有面積の介在物は、もし存在したとしても、本発明ではその占有面積および個数をゼロとみなすことにする。また、接合界面に存在する個々の介在物の個数の測定に用いる試験片の数は10個以上とし、それぞれ試験片から求めた測定値の単純平均値を算出し、接合界面に存在する介在物の占有面積率、占有面積および数密度とする。
本発明における接合界面とは、実質的に上記シャルピー試験片の破面を意味し、介在物の占有面積とは、破面を真上から2次元的に観察した際に、破面上に存在する介在物が見える領域の面積のことである。また、介在物の占有面積率とは、接合界面に存在する全ての介在物の占有面積の合計を、試験前のシャルピー試験片のノッチ部における試験片垂直断面の面積で除して100を乗じた値である。
なお、本発明での接合界面に存在する介在物の占有面積率、占有面積および密度の限定範囲は、特に本発明の範囲のCr含有量に限って有効であることが保証されるものであるが、その効果は金属組織には依存しない。
従って、請求項2〜5に記載のCr添加量はそれぞれに記載の金属組織を容易に得ることが可能であることを主眼に決定されたものではあるが、それぞれに記載の金属組織を主体としつつ、一部に他の金属組織が混在した場合でも、本発明に含まれる。但し、他の金属組織の混在比率は、体積%で5%以下としたほうがよい。
次に、本発明のCrを含有する電縫鋼管を製造する方法について説明する。
上記の、電縫溶接部品質を低下させる原因となる、接合界面に存在する介在物は、電縫溶接時に加熱された接合端面が大気に曝されることにより形成した端面上の酸化物が、接合時のアップセットによっても排出されずに残留したために生じたものである。従って、まさに電縫溶接する時において、接合端面での酸化物の生成を抑制することが、電縫溶接後の接合界面に存在する介在物の大きさと数を低減するための有力な手段となる。
そのために、本発明では電縫溶接する際に、少なくとも溶接点から溶接上流側に給電距離の1/5だけ離れた位置までの全範囲にわたる突合せ端面に対して、還元性雰囲気でかつ1400℃以上の温度を有する還元性高温燃焼炎を流速が200m/s以上の条件で、あるいは、非酸化性雰囲気でかつ1400℃以上の温度を有する非酸化性高温プラズマを流速が30〜230m/sの条件で吹き付けるのであるが、その理由は、接合端面を1400℃以上の還元性雰囲気あるいは非酸化性雰囲気での吹きつけにより、電縫溶接時の突合せ端面の表面における酸化反応が抑制されて酸化物が減少すると共に、酸化物の突合せ端面からの排出が促進されるからである。
また、還元性燃焼炎または非酸化性高温プラズマを用いる理由は、燃焼炎またはプラズマ流体を用いることにより、接合端面に剪断力が付与されるために、高温還元雰囲気あるいは高温非酸化性雰囲気においてもなお存在する酸化物を物理的に吹き飛ばすことにより端面から排出する作用があるからである。
還元性雰囲気または非酸化性雰囲気の範囲を、少なくとも溶接点から溶接上流側に給電距離の1/5だけ離れた位置までの全範囲にわたる突き合わせ端面とした理由は、この範囲は電縫溶接時において通常800℃以上の温度になることが確認されており、接合端面が顕著に酸化されやすいからである。
雰囲気温度を1400℃以上にした理由は、突合せ端面の表面における酸化反応を抑制しつつ、既に生成していた酸化物を高温状態で突合せ端面から排出させる作用を促進し、酸化物に起因する溶接欠陥を充分抑制するためと、接合端面の融点より大幅に低い温度の燃焼炎あるいはプラズマを吹き付けると、端面の温度上昇が抑制されて十分に溶融できなくなるために冷接欠陥が発生するからである。
なお、雰囲気温度の上限は特に限定する必要がなく、温度が高いほど既に生成していた酸化物を高温状態で突合せ端面から排出させる作用は促進するため、溶接欠陥を低減するために好ましいが、還元性高温燃焼炎では3000℃、非酸化性高温プラズマでは10000℃が理論上実現し得る上限温度となる。
本発明において、還元性高温燃焼炎および、非酸化性高温プラズマによる酸化物の還元をより安定して確実に行うために、本発明では、還元性高温燃焼炎および、非酸化性高温プラズマの最適な生成条件を各々規定した。
まず還元性高温燃焼炎に関しては、下記(1)式
CxHyM+(1/2)zO→CO+(1/2)yHO+M+ηCO+ξH・・・(1)
(但し、M:燃焼中のCおよびH以外のその他成分)
に示す燃焼反応によって形成されるが、ここで還元性環境の場合にはη>0、ξ>0となるが、そのためにはz<4x+y、x>0、y>0,z>0の条件が必要となる。
また、その際に、CO:1〜5体積%、および、H:1〜10体積%のうち1種または2種を含有することに限定した理由は、COあるいはHが1体積%未満の場合には還元性が低すぎて接合界面の酸化物を十分に還元することができないからであり、COが5体積%を越える、あるいはHが10体積%を越える場合には、(1)式の燃焼反応で生成するHガス濃度が爆発限界を越える懸念が生じるためである。
また、非酸化性高温プラズマは、Ar単独ガス、または、Arを主ガスとし、さらにプラズマの熱伝導、エンタルピー、熱伝達係数を上げるためにN2、H2及びHeのうちの少なくと一種以上を添加した混合ガスを用いる必要がある。
Arの主ガス中のH2は、突合せ端面における酸化反応を抑制する作用を有し、この作用を十分に得るためにはH2の含有量を5体積%以上とするのが好ましい。その含有量の上限は特に限定する必要はないが、通常、40%を超えるとプラズマが不安定になるためその上限は40%とするのが好ましい。
Arの主ガス中のN2及びHeは、プラズマの熱伝導、熱伝達係数を向上させ鋼板端面の加熱能力を高めるためにそれぞれを20体積%以上または10体積%以上添加するのが好ましい。それらの含有量の上限は特に限定する必要はないが、通常、何れも50%を超えるとプラズマが不安定になるためその上限は何れも50%とするのが好ましい。
さらに、還元性高温燃焼炎および非酸化性高温プラズマ流体による剪断力を利用した酸化物の吹き飛ばし効果を確実なものとするために、還元性高温燃焼炎の場合には流速を200m/s以上とする必要がある。流速の上限は特に規定する必要はないが、600m/sを超えると、電縫溶接時の溶融金属からスパッタの発生が顕著になるため、その上限を600m/sとするのがより好ましい。
一方、非酸化性高温プラズマの場合には、流速を増大しすぎると、突合せ端面周囲の空気の巻き込みが大きくなって非酸化性雰囲気を確保して酸化反応を抑制することが困難となり、さらには、溶融金属のスパッタ発生が顕著となって飛散した溶融金属の酸化物による溶接部欠陥が増加するために、流速の上限を230m/sとする必要がある。一方、突合せ端面の非酸化性雰囲気を維持させるとともに、酸化物発生の要因となる冷却水を排除するために、流速の下限は30m/sとする必要がある。
上記還元性高温燃焼炎は、例えば工業的に広く用いられているHVOF装置を用いて生成することができ、非酸化性高温プラズマは、例えば溶射用の直流プラズマ、高周波プラズマ、あるいはハイブリッドプラズマ装置を用いて生成することができるが、本発明においては、その生成方法をとくに限定していない。
本発明における電縫溶接は、通電加熱による方法と誘導加熱による方法のいずれの場合も採用できる。
電縫鋼管では電縫溶接後にシーム溶接部の材質を母材と同等のものにするために、シーム溶接部およびその熱影響部だけを局所的に熱処理する、あるいは、管体全体を熱処理する場合がある。本発明では電縫溶接後のシーム溶接部の材質向上を目的として、熱処理等を施してもよい。
本発明において、マルテンサイト系高Cr電縫鋼管を得る場合には、必要とされる特性を得るためにCr:9〜15%の外に以下の元素を必要量添加することが可能である。
Cの添加はクロム炭化物の生成が懸念されるので0.2%を上限とした方がよい。Siは耐酸化性を向上させるので、Si:0.05〜1%、添加が可能である。Ni、Cuは耐食性を向上させ、また、マルテンサイト組織が得易くなるので、それぞれ、Ni:0.5〜5%、Cu:0.2〜3%、添加することが可能である。Mnはマルテンサイト組織が得易くなるので0.5〜3%、添加することが可能である。Moは耐食性を向上させ、また、高温強度を向上させるので、Mo:0.2〜3%添加することが可能である。W、Nb及びVは高温強度を向上させるので、それぞれ、W:0.2〜3%、Nb:0.01〜0.5%、V:0.01〜0.5%、添加することが可能である。
また、本発明において、フェライト系ステンレス電縫鋼管を得る場合には、必要とされる特性を得るためにCr:10.5〜25%の外に以下の元素を必要量添加することが可能である。
Cは耐食性を低下させるために0.03%を上限とした方がよい。特に、15%Cr以下の場合にはマルテンサイト組織の生成を防止するために、0.02%を上限とした方がよい。Si及びAlは耐酸化性を向上させるので、それぞれ0.05〜1.0%の添加が可能である。Ni及びCuは耐食性を向上させるので、それぞれ0.1〜1.0%の添加が可能である。Mnは耐酸化性を低下さえるので1%以下に制限した方がいい。Mo、Wは耐食性を向上させ、また、高温強度を向上させるので、それぞれ0.2〜3.0%添加することが可能である。Nb、Ti及びVは高温強度を向上させるので、それぞれ0.01〜1.0%添加することが可能である。
更にオーステナイト系ステンレス電縫鋼管を得る場合には、必要とされる特性を得るためにCr:15〜30%、Ni:5〜30%の外に以下の元素を必要量添加することが可能である。
Cは高温強度の向上に有効であるが耐食性を低下させるために0.01〜0.15%の範囲に制限した方がよい。Si及びAlは耐酸化性を向上させるので、それぞれ0.05〜5.0%の添加が可能である。Cuは高温強度を向上させるので、それぞれ0.1〜3.0%の添加が可能である。Mnはオーステナイト安定化に有効であるが耐酸化性を低下さえるので3%以下に制限した方がいい。Mo、Wは耐食性を向上させ、また、高温強度を向上させるので、0.2〜8.0%添加することが可能である。Nb、Ti及びVは高温強度を向上させるので、それぞれ0.01〜1.0%添加することが可能である。
また、Cr−Mo系低合金電縫鋼管を得る場合には、必要とされる特性を得るためにCr:1〜9%、Mo+W:0.5〜3.0%の外に以下の元素を必要量添加することが可能である。
Cは高温強度の向上に有効であるが溶接性を低下させるために0.01〜0.20%の範囲に制限した方がよい。Si及びAlは耐酸化性を向上させるので、それぞれ0.05〜2.0%の添加が可能である。Niは焼き入れ性を向上させるので0.05〜1.0%の添加が可能である。Mnは焼き入れ性を向上させるが耐酸化性を低下さえるので1.5%以下に制限した方がいい。Nb、Ti及びVは高温強度を向上させるので、それぞれ0.01〜0.5%添加することが可能である。
本発明鋼管の用途に関しては自動車排気系部材、発電プラント、化学プラント、機械構造、一般配管等が考えられるが、これら以外の用途に用いてもよい。
表1に示す化学成分の鋼を溶製し、通常の熱間圧延工程によってホットコイルとし、電縫溶接ラインで表1に示す寸法に造管した。表1のA〜Cはマルテンサイト系高Cr電縫鋼管で、Aはボイラ用鋼管STBA26に相当し、Bは湿潤炭酸ガス環境に優れた耐食性を示すラインパイプであり、CはSUS420相当の鋼管である。
また、表1のD〜Gはフェライト系ステンレス電縫鋼管で、DはSUH409に類似の自動車用排ガス部品に用いられる鋼管であり、EはSUS444に類似の熱交換器・温水器等に用いられる鋼管である。また、FはSUS430J1Lに類似の自動車用排ガス部品に用いられる鋼管であり、GはSUS445J1に類似の比較的Cr量が高い鋼管である。
更に、表1のH〜Jはオーステナイト系ステンレス電縫鋼管で、HはSUS304TB相当の鋼管、IはASTM A240 S31254に類似の耐塩化物応力腐食特性に優れる鋼管であり、JはSUS310J2TB鋼管である。
また、表1のK〜Mは低合金電縫鋼管で、K、L、MはそれぞれSTBA22、火STBA24J1、STBA25に相当する鋼管である。
表2に、電縫溶接の際に採用した溶接点近傍の雰囲気を示す。還元性燃焼炎および高流速非酸化性プラズマは本発明の範囲にある雰囲気である。一方、酸化性燃焼炎は、COおよびHの濃度が本発明の範囲から外れた雰囲気であり、低流速非酸化性プラズマはプラズマの流速が本発明の範囲から外れた雰囲気である。また、大気とは、雰囲気制御を行わない一般的な電縫鋼管製造プロセスにおける溶接点近傍の雰囲気のことである。
表1と表2の組み合わせにより、表3に示す14種類の鋼管を造管し、管の一部を切り出して、表4に示す条件で熱処理した後、シーム溶接部と180度反対側を長手方向に切断した後、平板に曲げ戻し、シーム溶接部がノッチ部に一致するようにして、1種類の鋼管あたり10個のシャルピー試験片を作成した。そのシャルピー試験片に対して160℃でシャルピー試験を実施し、単位面積あたりの吸収エネルギー(衝撃値)および試験後の破面に存在する介在物の占有面積率、占有面積および数密度をデジタルカメラを用いた画像解析および実体顕微鏡での観察により測定した。結果を表3に示す。
本発明例であるNo.1〜8は衝撃値が200J/cmを越え、電縫溶接部の靱性が良好であった。
それに対してNo.9は雰囲気調整をしないで電縫溶接したために、介在物の占有面積率、介在物の占有面積、および1mmあたりの介在物の数密度のいずれについても本発明の範囲を外れた比較例である。
No.10は酸化性燃焼炎を用いたために、1mmあたりの介在物の数密度は低かったものの、介在物の占有面積率、および介在物の占有面積が本発明の範囲を外れた比較例である。
No.11〜14は低流速非酸化性プラズマを用いたために、介在物の占有面積率、最も大きい介在物の占有面積、および1mmあたりの介在物の数密度の内のいずれか1つが本発明の範囲を外れた比較例である。
いずれの比較例についても衝撃値が200J/cmを下回り、電縫溶接部の靱性が不十分であった。
Figure 2005230909
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Claims (9)

  1. Crを含有する電縫鋼管の電縫溶接部の接合界面に存在する介在物の占有面積率の合計が0.05%以下であり、個々の前記介在物の占有面積が0.01mm以下であり、かつ、前記介在物の数密度が接合界面1mmあたり0.1個以下であることを特徴とするCrを含有する電縫鋼管。
  2. 前記電縫鋼管が、質量%で9〜15%のCrを含有するマルテンサイト系高Cr電縫鋼管であることを特徴とする請求項1記載のCrを含有する電縫鋼管。
  3. 前記電縫鋼管が、質量%で10.5〜25%のCrを含有するフェライト系ステンレス電縫鋼管であることを特徴とする請求項1記載のCrを含有する電縫鋼管。
  4. 前記電縫鋼管が、質量%で15〜30%のCrおよび5〜30%のNiを含有するオーステナイト系ステンレス電縫鋼管であることを特徴とする請求項1記載のCrを含有する電縫鋼管。
  5. 前記電縫鋼管が、質量%で1〜9%のCrを含有し、MoとWの添加量の合計が0.1〜3.0%である低合金電縫鋼管であることを特徴とする請求項1記載のCrを含有する電縫鋼管。
  6. 請求項1〜5の何れかの項に記載のCrを含有する鋼板を管状に成形加工し、その突合せ端面を電縫溶接する際に、少なくとも溶接点から溶接上流側に給電距離の1/5だけ離れた位置までの全範囲にわたる突合せ端面に対して、還元性雰囲気で、かつ1400℃以上の温度を有する還元性高温燃焼炎を流速が200m/s以上の条件で吹き付けることを特徴とするCrを含有する電縫鋼管の製造方法。
  7. 請求項1〜5のいずれかの項に記載のCrを含有する電縫鋼管の製造方法において、鋼板を管状に成形加工し、その突合せ端面を電縫溶接する際に、少なくとも溶接点から溶接上流側に給電距離の1/5だけ離れた位置までの全範囲にわたる突合せ端面に対して、非酸化性雰囲気で、かつ1400℃以上の温度を有する非酸化性高温プラズマを流速が30〜230m/sの条件で吹き付けることを特徴とするCrを含有する電縫鋼管の製造方法。
  8. 前記還元性高温燃焼炎は、CO:1〜5体積%、及び、H:1〜10体積%のうちの1種または2種を含有することを特徴とする請求項6記載のCrを含有する電縫鋼管の製造方法。
  9. 前記非酸化性高温プラズマは、Ar単独ガス、または、ArとN、H及びHeのうちの少なくとも一種以上との混合ガスであることを特徴とする、請求項7記載のCrを含有する電縫鋼管の製造方法。
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