JP2005230183A - 医療用具 - Google Patents
医療用具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005230183A JP2005230183A JP2004041773A JP2004041773A JP2005230183A JP 2005230183 A JP2005230183 A JP 2005230183A JP 2004041773 A JP2004041773 A JP 2004041773A JP 2004041773 A JP2004041773 A JP 2004041773A JP 2005230183 A JP2005230183 A JP 2005230183A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- handle
- operation unit
- medical device
- attached
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Surgical Instruments (AREA)
- Endoscopes (AREA)
Abstract
【課題】 体内挿入部を体内に挿入する際には握り易い大きさを確保できる操作部を備え、この操作部を手術中は安定して置き易い医療用具を提供することにある。
【解決手段】 可撓性を有する細長い体内挿入部2の湾曲部を湾曲動作させる操作部3を備える。この操作部3が、ハンドル受け部15を有する操作部本体11と、ハンドル受け部15に着脱可能な本体接続部23を有して操作部本体11に取付けられるハンドル21と、を具備している。
【選択図】 図2
【解決手段】 可撓性を有する細長い体内挿入部2の湾曲部を湾曲動作させる操作部3を備える。この操作部3が、ハンドル受け部15を有する操作部本体11と、ハンドル受け部15に着脱可能な本体接続部23を有して操作部本体11に取付けられるハンドル21と、を具備している。
【選択図】 図2
Description
本発明は、生物の体内に挿入される可撓性の体内挿入部を有したカテーテルや内視鏡などの医療用具に関する。
細長い可撓性の体内挿入部を体内に挿入して、心臓など患部の検査や処理を行う電極カテーテルは、低侵襲治療の発展に貢献している。このカテーテルの中には、患部への接近を容易にするために体内挿入部の先端部を湾曲可能な湾曲部としたものがあり、この湾曲部は、人体外部に配置される操作部の操作に応じて、体内挿入部に通されている操作ワイヤによる牽引を介して湾曲される。
このカテーテルの使用において、術者は、体内挿入部を患部まで挿入するために操作部を握ってかなりの力で押し引きする。このため、操作部は、術者にとって握り易い形状に作られていて、例えば湾曲された操作部が知られている(特許文献1参照。)。
特開2000−279528号公報(段落0013、0036、0037、図1、図6、図7)
電極カテーテルを用いての心臓治療では、心筋等の患部を例えば焼灼する電極カテーテルの他に、患部を特定し、かつ、患部まわりの情報例えば心電を検出する複数の電極カテーテルが併用される。このため、一般的には、5本前後の電極カテーテルが患者の体内に挿入された状態で心臓治療が行われる。この治療において焼灼用電極カテーテルの使用時には、体外に配置された心電検出用電極カテーテルの操作部は、一般に患者の上に置かれることが多い。
ところで、既述のように従来の電極カテーテルの操作部は、単一の構造物であって、その操作性を考慮して握り易い形状に作られているので、形状的にはある程度の大きさが確保されている。
このため、心電を検出する各電極カテーテルの操作部が患者の上に置かれた場合に、それらを置くのに多くのスペースを必要とする。これに伴い、複数の操作部の全てを安定した状態に置くことが困難になる場合が多々あり、不安定な状態で置かれた操作部は手術中に患者の上から落ちる可能性が高い。この状態に至ると、落下に伴って体内挿入部が多少なりとも引出されるので、手術中に再び適当な位置まで挿入する手間を余儀なくされる。したがって、このような不都合を改善することが望まれている。
本発明が解決しようとする課題は、体内挿入部を体内に挿入する際には握り易い大きさを確保できる操作部を備え、この操作部を手術中は安定して置き易い医療用具を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、可撓性を有する細長い体内挿入部の湾曲部を湾曲動作させる操作部を備え、この操作部が、ハンドル受け部を有する操作部本体と、ハンドル受け部に着脱可能な本体接続部を有して操作部本体に取付けられるハンドルと、を具備している。
この発明では、ハンドルの本体接続部を操作部本体のハンドル受け部に取付けることによって、操作部本体とハンドルとが接続されて操作部が組立てられるので、体内挿入部を体内に挿入する際に握り易い所定の大きさの操作部を、前記組立てによって得ることができる。そして、挿入後に操作部を患者等の上に置く場合には、操作部本体からハンドルを取外して操作部本体を置くことができる。ハンドルが接続されていない操作部本体は、組立てられた操作部よりも小さく、複数の操作部本体を置くのに必要なスペースが小さくて済む。このため、手術中に患者の上に複数の操作部本体が置かれた場合に、これら操作部本体が置かれた患者の上から操作部本体が落下する可能性を減らすことができる。
又、この発明の好ましい形態では、前記ハンドルが、前記操作部本体に取付けられた際に、この操作部本体の長手方向他端から前記長手方向一端部と反対方向に突出する長さを有していて、このハンドルと前記操作部本体とで前記操作部の握持可能な長さが規定されている。
又、この発明の好ましい形態では、前記ハンドル受け部が前記操作部本体の外面に開放する溝で作られているとともに、前記本体接続部が、前記ハンドルに一体に突設されていて前記溝に嵌合して前記操作部本体を挟む弾性変形可能な腕状をなしている。
又、この発明の好ましい形態では、前記本体接続部が、前記操作部本体の軸方向に沿って前記ハンドル受け部に挿脱可能に嵌合される筒状に形成されていて、この本体接続部の内面又は前記操作部本体の外面に、その軸方向に延びて、前記操作部本体と本体接続部との嵌合を軽い圧入状態とする複数リブが設けられている。
又、この発明の好ましい形態では、前記操作部本体に対する前記ハンドルの取付け位置が複数あって、これら取付け位置の内の1つが選択されて前記ハンドルが前記操作部本体に取付けられている。
又、この発明の好ましい形態では、前記ハンドルが前記操作部本体の長手方向他端に接続されるケーブルコネクタを被う形状をなしている。
本発明によれば、操作部本体とハンドルとを接続することで、体内挿入部を体内に挿入する際には握り易い大きさを確保できる操作部を備えることができるとともに、手術中には、ハンドルが外されることにより操作部より小形となる操作部本体を患者の上等に置いて使用する場合に、この操作部本体が不用意に落ちる可能性が低くなるので、安定して置き易い医療用具を提供できる。
(第1実施形態)
図1〜図3を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1〜図3を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1中符号1は医療用具であるカテーテルを示している。カテーテル1は、人体の体腔内に挿入される体内挿入部2と操作部3とを具備している。体内挿入部2は、可撓性を有して細長く形成され、その先端部となる長手方向一端部に湾曲して動くことが可能に作られた湾曲部4を有している。湾曲部4は筒状であって、その先端の開口は例えば電極5で塞がれている。
このカテーテル1は、心臓の心筋に流れる電流(心電)を例えば検出する心電検出用電極カテーテル、又は、心筋組織中の患部を焼灼しアブレーション治療をなす焼灼用電極カテーテル等として使用される。操作部3の後端にはケーブル6がケーブルコネクタ7を介して着脱可能に接続される。心電検出用電極カテーテルとして使用する場合には、電極5に取付けられた電流センサが検出する心電についての検出情報が、ケーブル6を介して、このケーブル6に接続された図示しない計測機器に供給される。この機器で処理された情報は図示しないモニタ等に表示される。焼灼用電極カテーテルとして使用する場合には、心臓の心筋中の患部に接して生体内に配置された電極5と、生体外部に配置される対極電極との間に、ケーブル6を通じて図示しない電源装置から導かれる高周波電流が流される。これにより、心筋中の患部を発熱させて、患部を焼灼するアブレーション治療が施される。
アブレーション治療の最中に人体の外部、例えば患者の上に置かれる操作部3は、この操作部3の長手方向一端(前端)に接続された体内挿入部2の長手方向他端である基端を支持している。図2等に示すように操作部3は、操作部本体11と、これに着脱可能なハンドル21とを備えている。
図1に示すように操作部本体11は、筒状をなす合成樹脂製のハウジング12に操作機構13を内蔵するとともに、操作ノブ14をハウジング12の外部に設けている。ハウジング12はその長手方向一端に基端接続部12aを有しており、この基端接続部12aに体内挿入部2が接続されている。操作機構13は基端接続部12aに寄せてハウジング12内に配置されている。
この操作機構13に連結された操作ノブ14は術者の指で回転され、その回転により操作機構13が動作される。操作機構13は体内挿入部2内を通って湾曲部4に至る2本の操作ワイヤ(図示しない)の巻取りと繰出しとを担う。両操作ワイヤの内の一方が巻き取られる時は、他方のワイヤは繰出される。このため、一方の操作ワイヤが巻き取られるに伴い、このワイヤによって湾曲部4が一方向に牽引されて、例えば図1中2点鎖線Lに示すように湾曲部4が湾曲される。この逆に他方の操作ワイヤが巻き取られるに伴い、このワイヤによって湾曲部4が他方向に牽引されて例えば図1中2点鎖線Rに示すように湾曲される。
ハウジング12の長手方向他端(後端)には、ケーブルコネクタ7が差込み接続される接続口12b(図2参照)が開けられている。操作部本体11には、その接続口12bと操作ノブ14との間に位置してハンドル受け部15が設けられている。
ハンドル受け部15は、操作部本体11のハウジング12の外面に開放する溝、好ましくは、ハウジング12の周方向に連続する環状の溝で作られている。このハンドル受け部15の溝底がなす形状は、略多角形状、例えば略四角形状であって、その各角部はいずれも丸みを帯びている。なお、図1及び図2中符号15aはハンドル受け部15の一端面を示し、15bはハンドル受け部15の他端面を夫々示している。これら両端面15a、15bはハウジング12の軸方向(長手方向)に対向している。
操作部本体11のハンドル受け部15と接続口12bとの間の外周部分は、ハンドル支え面16として機能する。このハンドル支え面16には例えば穴からなる係止部受け17が複数設けられている。各係止部受け17は、ハンドル受け部15の各側面に対応して1個ずつ設けられている(なお、図2では2個のハンドル受け部15のみが示されている)。各係止部受け17は穴に代えて溝で作ることもできるし、省略することも可能である。
図2に示すように合成樹脂製のハンドル21は、ハンドル本体22と、このハンドル本体22に設けた本体接続部23とを有している。ハンドル本体22は、長方形状をなしているとともに、その表面は握り易いように幅方向に沿って略湾曲するような形状に作られている。このハンドル本体22は、操作部本体11に接続されたケーブルコネクタ7を被う大きさであり、例えばその幅A(図1参照)がケーブルコネクタ7の幅より大きく、かつ、ハンドル21が操作部本体11に取付けられた場合に、操作部本体11から突出する部分の長さB(図1参照)が、ケーブルコネクタ7より長く形成されている。図1に示すようにハンドル本体22の幅Aは操作部本体11の幅とほぼ等しい。これにより、操作部3の平面視形状において長手方向に段差が形成されることをなくして、操作部3を握り易くしている。
本体接続部23は、前記ハンドル受け部15に取外し可能に接続される部分であって、図2に例示するようにハンドル本体22の長手方向一端部(前端部)に設けられている。詳しくは、本体接続部23はハンドル本体22の裏側に一体に突出する腕状をなして、一対設けられている。これら腕状の本体接続部23は弾性変形が可能である。本体接続部23の先端部は、本体接続部23をハンドル受け部15に嵌合した状態で、このハンドル受け部15をなす溝の溝底の丸みを帯びた角部に沿って接するように幾分湾曲されている。
本体接続部23をハンドル受け部15に嵌合した状態で、操作部本体11の後端側に位置するハンドル受け部15の前記他端面15bと至近距離で対向する本体接続部23の側面は、本体接続部23の先端に向かうに従って、本体接続部23の幅を狭めるように円弧面23aで形成されている。この円弧面23aは、ハンドル21を溝からなるハンドル受け部15から外す際の逃げ面として機能する。この円弧面23aがある本体接続部23の先端寄り部分以外の主たる本体接続部分の幅は、ハンドル受け部15をなす溝の幅と略同じである。
ハンドル本体22の裏面には本体接続部23に寄せて当たり部24が設けられているとともに、この当たり部24の領域内に位置して係止部25が設けられている。当たり部24は前記ハンドル支え面16に支持される部位である。係止部25は前記係止部受け17に係脱される部分であり、例えば凸部で作られている。係止部受け17と係止部25との関係は逆にしてもよい。つまり、係止部受け17を凸部で作り、係止部を穴又は溝で作っても良い。又、係止部受け17を省略する場合には、係止部25も省略される。
以上説明した構成を備えるカテーテル1の操作部3は、体内挿入部2を体腔内の目的箇所に挿入する際に、組立てて使用される。この組立ては、ハンドル21が有した本体接続部23の先端部を、操作部本体11のハンドル受け部15に向けて、このハンドル受け部15にワンタッチで押し込むことによりなされる。この場合、一対の腕状をなす本体接続部23は、その円弧面23aを有する先端側が先細状となっているので、ハンドル受け部15の両端面15a、15bへの引っ掛りが抑制され、容易に押し込むことができる。
こうして押し込まれる一対の本体接続部23は、互いの間を広げるように弾性変形しながら、互いに間にハンドル受け部15を抱える状態にハンドル受け部15に嵌合する。こうして、一対の腕状をなす本体接続部23が操作部本体11の幅方向に沿って溝状のハンドル受け部15を弾性的に挟んで、ハンドル21が操作部本体11に取付けられる。この取付けと同時に、ハンドル支え面16と当たり部24とが接触するとともに、係止部受け17に係止部25が嵌合する。
組立てられた状態の操作部3は図3(A)〜(D)に示されている。これらの図に示されるように操作部本体11の後端部に接続されたハンドル21は、その大部分が操作部本体11の接続口12bを有した後端から、操作部本体11の後方に突出されている。このように組立てられて同じ方向に延びる操作部本体11とハンドル21とにより、操作部3の基端接続部12aを除く部分、つまり、術者により握られ得る握持部分の長さが規定されている。この長さは例えば160mmである。これにより、体内挿入部2を体腔内に挿入する上で必要充分な大きさが、組立てられた操作部3に与えられる。したがって、この操作部3に握った術者によって体内挿入部2を容易に押込むことができる。
体内挿入部2の押し込み操作において、ハンドル21を押し引きする力は、ハンドル受け部15の一端面15aへの本体接続部23の接触箇所、及び係止部25と係止部受け17との嵌合箇所を介して、操作部本体11に伝えられる。なお、体内挿入部2の押し込み操作においてハンドル21にその裏面から表面に向かう力が多少働くことが考えられる。しかし、腕状をなす一対の本体接続部23の曲っている先端部が、ハンドル受け部15の四角形状をなす溝底の丸みを帯びた角部に引っ掛っていて、ハンドル受け部15を抱持しているので、前記外力によってハンドル21が不用意に外れる恐れはない。
操作部本体11に取付けられたハンドル21は、操作部本体11の後端に接続されたケーブルコネクタ7に対してその片側にオフセットされて、ケーブルコネクタ7を被っている。このため、操作部3を操作する際に、ハンドル21とともにケーブルコネクタ7が術者の手で握られるようになるので、ケーブルコネクタ7に過負荷を与えることを抑制できる。
操作部本体11からハンドル21を取外す場合には、操作部本体11を握った状態で、一対の本体接続部23がハンドル受け部15を挟んで保持している力に勝る外力を、ハンドル21の自由端側にその裏面から表面に向けて与えれば良い。これにより、ハンドル21が、ハンドル受け部15の一端面15aと本体接続部23との接触部を支点に回動されて、ハンドル受け部15から本体接続部23が外される。この場合、本体接続部23の先端部は円弧面23aを有しているので、ハンドル受け部15の他端面15bと本体接続部23の干渉が防止され、容易にハンドル21を取外すことができる。
手術中、体内挿入部2が患者の体内に挿入されたままで心電などを検出するカテーテル1については、以上の手順によりハンドル21が外される。この状態での操作部3の実質的な大きさは、操作部本体11の大きさ(例えば図1中符号Cで示す握持可能な部分の長さが85mm)となるので、この操作部本体11を患者の上に置く場合の設置スペースが小さくて済む。しかも、既述のように操作部本体11のハンドル受け部15が溝で作られているので、このハンドル受け部15は操作部本体11の外面に突出することがなく、よって、操作部本体11は小形である。このため、心電を検出する複数のカテーテル1の操作部本体11が患者の上に置かれた場合に、安定した状態に置き易くなるので、患者の上から不用意に落ちる可能性を減らすことができる。
又、既述のように操作部3を組立てる際に、操作部本体11に対するハンドル21の取付け位置は、複数の取付け位置の中から任意に選択できる。具体的には、本実施形態の場合、ハンドル受け部15をなす溝の底形状が略四角形状をなしていて、その互いに平行な溝底面間を、操作部本体11の幅方向に沿って一対の本体接続部23で弾性的に挟んで、操作部本体11にハンドル21を取付けることができる。このため、図3(A)〜(D)の内のいずれかの組立て状態を選択できる。
図3(A)は、ハンドル受け部15の上下方向に延びる互いに平行な左右の溝部に、これらの上方から一対の本体接続部23を嵌合させることによって、第1の取付け位置を選択した操作部3の組立て状態を示している。図3(B)は、ハンドル受け部15の水平方向に延びる互いに平行な上下の溝部に、これらの左方から一対の本体接続部23を嵌合させることによって、第2の取付け位置を選択した操作部3の組立て状態を示している。図3(C)は、図3(A)とは逆に、ハンドル受け部15の上下方向に延びる互いに平行な左右の溝部に、これらの下方から一対の本体接続部23を嵌合させることによって、第3の取付け位置を選択した操作部3の組立て状態を示している。図3(D)は、図3(B)とは逆に、ハンドル受け部15の水平方向に延びる互いに平行な上下の溝部に、これらの右方から一対の本体接続部23を嵌合させることによって、第4の取付け位置を選択した操作部3の組立て状態を示している。
このように操作部本体11に対するハンドル21の取付け位置を選択することは、操作部3の形状を変更していることと同じであるので、様々な個性を有する術者の好みや治療にあった握り方ができるように操作部3を組立てることができる。これに対して、背景技術で説明した従来の電極カテーテルの操作部は、握り易く作られているけれども、その形状を変更することはできないため、術者の好みや治療にあった握り方などに対する適合性が低い。
そして、いずれの取付け位置を選択した場合にも、操作部本体11に取付けられたハンドル21が、操作部本体11の周方向に沿って不用意に回ることは、一対の本体接続部23がハンドル受け部15の互いに平行な溝部を挟んでいることにより防止される。しかも、この回り止めは、係止部受け17と係止部25とが嵌合していることでも達成できる。
以上説明したように第1実施形態では、体内挿入部2を体内に挿入する際には握り易い大きさを確保でき、しかも、この場合に術者の好みや治療にあった握り方を選択できる操作部3を備え、かつ、この操作部3を手術中は安定して置き易いカテーテル1を提供できる。
(第2実施形態)
図4〜図7は本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態は基本的には第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と構成ないしは機能が同じ部分には、第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略し、第1実施形態とは異なる点を説明する。
図4〜図7は本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態は基本的には第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と構成ないしは機能が同じ部分には、第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略し、第1実施形態とは異なる点を説明する。
第2実施形態では操作部本体11のハンドル受け部15が、この操作部本体11の後部で作られている。ハンドル受け部15の外周面形状は例えば略四角形状である。このハンドル受け部15は、操作部本体11の前部との間に段部15cを設けて、前記前部より若干細く形成されているとともに、前記前部寄りの外周面に操作部本体11の軸方向に延びるリブ15dを複数有している。これらのリブ15dは段部15cから後向きに延びて、周方向に例えば90°間隔で設けられている。
合成樹脂製のハンドル21は略キャップ状をなしていて、その長手方向(軸方向)一端部がハンドル受け部15に着脱可能な本体接続部23として形成され、これ以外の部分がハンドル本体22として用いられる。この本体接続部23は、図5(A)に示すようにハンドル受け部15の外側に嵌合する略四角筒状をなしていて、ハンドル21の長手方向一端に開放されている。この本体接続部23の内面にはハンドル21の長手方向に延びる嵌合溝23bが、内周方向に沿って90°間隔で設けられている。これらの嵌合溝23bはリブ15dに軽く圧入されながら嵌合するようになっている。
ハンドル受け部15に対する本体接続部23の軽い圧入を伴う嵌合は、リブ15dを、ハンドル受け部15の外面に設けることに代えて、本体接続部23の内面に設けて実施することもできる。なお、ハンドル受け部15に対する本体接続部23の軽い圧入を伴う嵌合は、リブ15dを用いないで実施することもできる。
しかし、リブ15dを用いて軽い圧入する箇所を制限した構成は、ハンドル受け部15に対する本体接続部23の着脱に過大な操作力を要しないので容易に着脱作業ができる点で好ましい。従って、特に、体内挿入部2が体内に挿入された状態下でのハンドル21の取外し作業に伴い、操作部本体11が勢い余って引張られる恐れを抑制できる点でも好ましい。しかも、リブ15dと嵌合溝23bとの嵌合は、例えばハンドル受け部15の外周および本体接続部23の内周が円形である場合であっても、操作部本体11に対してハンドル21を回り止めできる点でも好ましい。
ハンドル21の長手方向他端は図5(B)に示すように端壁21aを有している。ハンドル21は溝21bを有している。図5(A)(B)、図6(C)及び図7(B)に示すように溝21bは、ハンドル21の全長にわたって延びる溝部分と、この溝部分から折れ曲がるようにして端壁21aに設けられた溝部分とで形成されている。端壁21aに設けられた溝部分の奥端は、図5(A)に示すように本体接続部23の略中心部に対向する位置に設けられている。溝21bの幅は前記ケーブル6の径よりも大きい。
図4等においてハンドル21は、本体接続部23から端壁21aに向かうに従い、次第に下方に湾曲されて、握り易い形状を呈しているとともに、本体接続部23の全長にわたる溝部分と反対側の外面に滑り止め部21cを有している。滑り止め部21cは、ハンドル21の表面に細かい凹凸を無数に成形したり、又は軟質で摩擦係数が大きいエラストマ製シート等をハンドル21の外面に貼り付けたり、或いは滑り止め部21c以外の部分をなす硬質合成樹脂と滑り止め部21cをなす軟質合成樹脂とを2色成形すること等により設けることができる。
操作部本体11に着脱可能なハンドル21を操作部本体11に取付けるには、まず、操作部本体11の後端にケーブルコネクタ7を介して接続されたケーブル6に、ハンドル21の溝21bを通してから、ハンドル21の本体接続部23を操作部本体11のハンドル受け部15の外周に嵌合させる。これにより、本体接続部23の嵌合溝23bがハンドル受け部15のリブ15dに夫々嵌合される。この場合、嵌合溝23bはリブ15dに軽い圧入状態となって嵌合されるので、これらの摩擦力によってハンドル21が操作部本体11に取付けられた状態が保持される。なお、操作部本体11に対するハンドル21の嵌め込み深さは、本体接続部23の端面が段部15cに当たることによって規制される。
操作部3が組立てられた状態は図6及び図7に示される。この組立て状態では、キャップ状のハンドル21内にケーブルコネクタ7が収容されているので、ハンドル21を握持した場合に、ケーブルコネクタ7と術者の手とが接触することがない。このため、違和感なく操作部3を握持できるので、体内挿入部2を押し込み操作をする上で好ましいとともに、ケーブルコネクタ7に握持力が作用することもない。
操作部本体11に対するハンドル21の取付け位置を、その周方向に90°ごとに変更して既述の手順で操作部3を組立てることによって、図6(A)〜(C)に示す組立て状態、図7(A)に示す組立て状態、図7(B)に示す組立て状態、図7(C)に示す組立て状態のいずれかを選択できる。
図6(A)〜(C)は、ハンドル21が第1の取付け位置を選択して取付けられた場合の操作部3の組立て状態を示している。この状態では、特に図6(C)に明示するように操作部本体11の操作ノブ14とハンドル21の溝21bとが操作部3の同一面に並んで配置されている。図7(A)はハンドル21が第2の取付け位置を選択して取付けられた場合の操作部3の組立て状態を示し、この状態では、第1の取付け位置に対してハンドル21が周方向に180°ずれて操作部本体11に取付けられている。図7(B)はハンドル21が第3の取付け位置を選択した場合の操作部3の組立て状態を示し、図7(C)は、ハンドル21が第4の取付け位置を選択した場合の操作部3の組立て状態を示している。これら図7(B)(C)の組立て状態では、ハンドル21が第1、第2の取付け位置に対して周方向に90°ずれて設けられているとともに、図7(B)の組立て状態と図7(C)の組立て状態とでは、溝21bが180°ずれている。
又、操作部本体11に取付けられているハンドル21は、このハンドル21を軸方向に引張ることによって、容易に操作部本体11から引き外すことができる。
以上説明した点以外の構成は図示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。したがって、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用を得て本発明の課題を解決できる。
(第3実施形態)
図8〜図12は本発明の第3実施形態を示している。この第3実施形態は基本的には第2実施形態と同じであるので、第2実施形態と構成ないしは機能が同じ部分には、第2実施形態と同じ符号を付してその説明を省略し、第2実施形態とは異なる点を説明する。
図8〜図12は本発明の第3実施形態を示している。この第3実施形態は基本的には第2実施形態と同じであるので、第2実施形態と構成ないしは機能が同じ部分には、第2実施形態と同じ符号を付してその説明を省略し、第2実施形態とは異なる点を説明する。
第3実施形態において、合成樹脂製のハンドル21の本体接続部23は、図9(A)(B)に示すように両端が開放された筒状をなしている。この本体接続部23は、ハンドル本体22の長手方向一端部につなぎ部21eを介して一体に成形されていて、ハンドル本体22に対して略平行に設けられている。本体接続部23にはその軸方向両端に連続する溝21bが設けられている。本体接続部23の内面にはその軸方向両端27、28(図8参照)にわたって軸方向に延びる嵌合溝23bが複数設けられている。
このハンドル21を操作部本体11に取付けるには、まず、操作部本体11の後端にケーブルコネクタ7を介して接続されたケーブル6に、ハンドル21の溝21bを通してから、ハンドル21の本体接続部23の軸方向一端27を先頭にした姿勢で、本体接続部23をこの操作部本体11のハンドル受け部15の外周に嵌合させる。これにより、本体接続部23の嵌合溝23bがハンドル受け部15のリブ15dに夫々嵌合される。この場合、嵌合溝23bはリブ15dに軽い圧入状態となって嵌合されるので、これらの摩擦力によってハンドル21が操作部本体11に取付けられた状態が保持される。又、操作部本体11に取付けられているハンドル21は、このハンドル21を軸方向に引張ることによって、容易に操作部本体11から引き外すことができる。
前記組立てにおいて、操作部本体11に対するハンドル21の取付け位置を、その周方向に90°ごとに変更して既述の手順で操作部3を組立てることによって、図10(A)〜(C)に示す組立て状態、図11(A)に示す組立て状態、図11(B)に示す組立て状態、図11(C)に示す組立て状態のいずれかを選択できる。又、以上の例とは別に、ハンドル21の本体接続部23の軸方向他端28を先頭にした姿勢で、本体接続部23をこの操作部本体11のハンドル受け部15の外周に嵌合させて、図12に例示するように操作部3を組立てることができる。この場合にも、図11(A)〜(C)に示したと同様にハンドル21の取付け位置を選択して組立て状態を変えることができる。
以上説明した点以外の構成は図示されない構成を含めて第2実施形態と同じである。したがって、この第3実施形態においても、第2実施形態と同様の作用を得て本発明の課題を解決できる。しかも、操作部本体11に対してハンドル本体22をオフセットして取付けることができる。更に、本体接続部23に向きを180°変えて操作部本体11にハンドル21を取付けて操作部3を組立てることができるので、操作部3の形状変更の選択肢を多く確保できる。これにより、体内挿入部2を体内に挿入する際に、操作部3を術者の好みや治療にあった握り方に容易に適合させ易い点で優れている。
又、本発明は、第1〜第3の実施の形態に示した様な異なる形状のハンドル21を複数用意し、その中から、術者の好みや治療に合ったハンドルを選択することもでき、更には、手術中に複数のハンドル21を選択的に使用することもできる。この場合、操作部本体11は共通の形状とする必要があるため、複数の異なる形状のハンドル21が有した本体接続部23の形状を同じにしておくか、又は操作部本体11のハンドル受け部15を複数設けて、異なる形状の本体接続部23を接続可能にしておくとよい。これにより、より良い握りの選択の幅が広がる点で優れている。
1…カテーテル(医療用具)
2…体内挿入部
3…操作部
4…湾曲部
6…ケーブル
7…ケーブルコネクタ
11…操作部本体
12…ハウジング
13…操作機構
15…ハンドル受け部
15d…リブ
21…ハンドル
22…ハンドル本体
23…本体接続部
2…体内挿入部
3…操作部
4…湾曲部
6…ケーブル
7…ケーブルコネクタ
11…操作部本体
12…ハウジング
13…操作機構
15…ハンドル受け部
15d…リブ
21…ハンドル
22…ハンドル本体
23…本体接続部
Claims (6)
- 先端に湾曲動作が可能な湾曲部が取付けられた可撓性を有する細長い体内挿入部と、
長手方向一端部に前記体内挿入部の基端が接続され、かつ、前記湾曲部を湾曲動作させる操作機構が設けられた操作部とを備える医療用具であって、
前記操作部が、
ハンドル受け部を有する操作部本体と、
前記ハンドル受け部に着脱可能な本体接続部を有して前記操作部本体に取付けられるハンドルと、を具備している医療用具。 - 前記ハンドルが、前記操作部本体に取付けられた際に、この操作部本体の長手方向他端から前記長手方向一端部と反対方向に突出する長さを有していて、このハンドルと前記操作部本体とで前記操作部の握持可能な長さが規定されている請求項1に記載の医療用具。
- 前記ハンドル受け部が前記操作部本体の外面に開放する溝で作られているとともに、前記本体接続部が、前記ハンドルに一体に突設されていて前記溝に嵌合して前記操作部本体を挟む弾性変形可能な腕状をなしている請求項1又2に記載の医療用具。
- 前記本体接続部が、前記操作部本体の軸方向に沿って前記ハンドル受け部に挿脱可能に嵌合される筒状に形成されていて、この本体接続部の内面又は前記操作部本体の外面に、その軸方向に延びて、前記操作部本体と本体接続部との嵌合を軽い圧入状態とする複数リブが設けられている請求項1又2に記載の医療用具。
- 前記操作部本体に対する前記ハンドルの取付け位置が複数あって、これら取付け位置の内の1つが選択されて前記ハンドルが前記操作部本体に取付けられている請求項1から4の内のいずれか1項に記載の医療用具。
- 前記ハンドルが前記操作部本体の長手方向他端に接続されるケーブルコネクタを被う形状をなしている請求項1から5の内のいずれか1項に記載の医療用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004041773A JP2005230183A (ja) | 2004-02-18 | 2004-02-18 | 医療用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004041773A JP2005230183A (ja) | 2004-02-18 | 2004-02-18 | 医療用具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005230183A true JP2005230183A (ja) | 2005-09-02 |
Family
ID=35013736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004041773A Pending JP2005230183A (ja) | 2004-02-18 | 2004-02-18 | 医療用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005230183A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007138889A1 (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-06 | Olympus Medical Systems Corp. | 内視鏡および内視鏡システム |
JP2010094353A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Japan Lifeline Co Ltd | カテーテル用ハンドル |
WO2018012039A1 (ja) * | 2016-07-15 | 2018-01-18 | オリンパス株式会社 | 内視鏡、該内視鏡に着脱自在な処置具、内視鏡システム |
WO2020208428A1 (en) * | 2019-04-11 | 2020-10-15 | Boston Scientific Limited | Grips for medical devices |
-
2004
- 2004-02-18 JP JP2004041773A patent/JP2005230183A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007138889A1 (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-06 | Olympus Medical Systems Corp. | 内視鏡および内視鏡システム |
JP2010094353A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Japan Lifeline Co Ltd | カテーテル用ハンドル |
WO2018012039A1 (ja) * | 2016-07-15 | 2018-01-18 | オリンパス株式会社 | 内視鏡、該内視鏡に着脱自在な処置具、内視鏡システム |
JPWO2018012039A1 (ja) * | 2016-07-15 | 2018-07-12 | オリンパス株式会社 | 内視鏡、内視鏡システム |
WO2020208428A1 (en) * | 2019-04-11 | 2020-10-15 | Boston Scientific Limited | Grips for medical devices |
US11547274B2 (en) | 2019-04-11 | 2023-01-10 | Boston Scientific Limited | Grips for medical devices |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11395584B2 (en) | Surgical retractors | |
JP2008528201A5 (ja) | ||
EP2452629B1 (en) | Surgical instrument with add-on power adapter for accessory | |
AU2006294746B2 (en) | Medical suction and irrigation device handpiece | |
US20090254084A1 (en) | High-frequency treatment apparatus | |
JPH11113916A (ja) | 内視鏡用処置具 | |
US7875026B1 (en) | Finger-controllable electrosurgical handpiece | |
JP2005230183A (ja) | 医療用具 | |
EP3001955B1 (en) | Packaging material for endoscope treatment system and endoscope system | |
WO2013109893A1 (en) | Adjustable device handle and related methods of use | |
KR101847253B1 (ko) | 고주파 처치구 | |
US20120078289A1 (en) | Reposable endoscopic forceps system | |
US7875027B2 (en) | Autoclaveable handle with stripping mechanism to attach a disposable connecting cable | |
JP2006055287A (ja) | クリップおよびクリップ装置 | |
JP2012196376A (ja) | 内視鏡クリップ | |
KR101764720B1 (ko) | 내시경 시술기구 | |
JP3441640B2 (ja) | 内視鏡用処置具の連結機構 | |
JP6592778B2 (ja) | 指搭載手術具 | |
JP3194580U (ja) | 吸引鈎 | |
JP3114592U (ja) | 鉗子カバー | |
US11213341B2 (en) | Bovie adapter for rotational control and fixation | |
CN220876719U (zh) | 一种调节组件、插入部和内窥镜 | |
JP2012143462A (ja) | 留置カテーテル交換補助具 | |
JPH09154847A (ja) | 内視鏡下外科手術用処置具 | |
JPWO2007043123A1 (ja) | 回転自走式内視鏡装置 |