JP2005229750A - 分岐用プラグイン接触子及びこれを用いたバスダクト分岐構造 - Google Patents

分岐用プラグイン接触子及びこれを用いたバスダクト分岐構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005229750A
JP2005229750A JP2004036894A JP2004036894A JP2005229750A JP 2005229750 A JP2005229750 A JP 2005229750A JP 2004036894 A JP2004036894 A JP 2004036894A JP 2004036894 A JP2004036894 A JP 2004036894A JP 2005229750 A JP2005229750 A JP 2005229750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
branching
plug
branch
bus duct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004036894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4454337B2 (ja
Inventor
Minoru Yoshida
稔 吉田
Yukihiko Yamada
幸彦 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Ky Tec Corp
Original Assignee
Kyodo Ky Tec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Ky Tec Corp filed Critical Kyodo Ky Tec Corp
Priority to JP2004036894A priority Critical patent/JP4454337B2/ja
Publication of JP2005229750A publication Critical patent/JP2005229750A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4454337B2 publication Critical patent/JP4454337B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Abstract

【課題】 接触面積が十分に確保できない限られた分岐スペースであっても分岐側の容量に適合し、過熱状態を回避することのできる分岐用プラグイン接触子及びそれを用いたバスダクト接続部の分岐構造を得ること。
【解決手段】 被接続体20に接触する接触部12bと、接触部12bよりも断面積及び断面周囲長の双方又は一方を大きく形成し接触部12bよりも電流容量を大きくした拡大部12aとを設けている。被接続体20に接触する接触部12bよりも断面積及び/又は断面外周長の大きい拡大部を有するため、接触のためのスペースが小さく、接触面積が小さい場合であっても、接触部12bで発生した熱を、拡大部12aを伝って逃がすことが可能となる。これにより、接触部の接触面積に対して分岐側の容量が大きい場合であっても支障なく分岐を行うことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は分岐用プラグイン接触子、特に被接続体に付勢力を与えつつ接触接続され、その接続部から伸長する分岐ラインの基端となる分岐用プラグイン接触子、及びこれを用いたバスダクト接続部の分岐構造に関する。
従来の分岐用プラグイン接触子としては、特許文献1の様に、2つの対向する接触片(12)間にばね片(20)を介在させ、その2つの接触片(12)を上部位置で固定し、下部側の接触部(11)を上記ばね片(20)の付勢力で互いに離間する方向に付勢した構造が開示されている。この分岐用プラグイン接触子の接触部(11)を被接続体間に圧入する技術が開示されている。
特開平11−262142号公報
しかし、接続スペースを十分に確保でき、分岐用プラグイン接触子のサイズや形状を任意に設定できるような場合は上記特許文献1の技術でも問題ないが、接続スペースが十分でなく、被接続体と接触子の接触部との接触面積に制限がある場合、分岐側の容量によっては支障が生じる。例えば、大きな分岐側の容量に対して接触面積を十分に大きく確保できない場合、接触子自体が過熱状態となるという不具合が生じる。
また、例えば、バスダクトの接続部における分岐の場合、バスダクト内の接続される導体相互の間での分岐接続が要請され、狭いスペースで確実な分岐接続が必要となる。このようなバスダクトの接続部における分岐用プラグイン接触子として使用する場合、分岐容量に応じて接触面積を十分に確保しようとすると、分岐を行うバスダクト接続部自体が大型化又は複雑化してしまうという不具合も生じる。
本発明は、上記不具合を解消するものであって、その目的は、接触面積が十分に確保できない限られたスペースでの分岐接続を行う場合であっても分岐側の容量に適合し、過熱状態を回避することのできる分岐用プラグイン接触子及びそれを用いたバスダクト接続部の分岐構造を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に係る分岐用プラグイン接触子は、
被接続体に接触する接触部と、該接触部よりも断面積及び断面周囲長の双方又は一方を大きく形成し前記接触部よりも電流容量を大きくした拡大部と、を有することを特徴としている。
被接続体に接触する接触部よりも断面積及び/又は断面周囲長の大きい拡大部を有するため、接触のためのスペースが小さく、接触面積が小さい場合であっても、接触部で発生した熱を、拡大部を伝って逃がすことが可能となる。すなわち、接触部の幅を狭く形成して小スペースでの接触を可能としている状況であっても、接触子の非接触部には拡大部が存するので良好な放熱が可能であり、過度の発熱が抑制される。これにより、接触部の接触面積に対して分岐側の容量が大きい場合であっても支障なく分岐を行うことが可能となる。換言すれば、限られた接触箇所でより大きな容量の分岐を行うことができる。
なお、接触子の発熱は電流量に影響を受けるが、直流電流の場合にはその断面積が、交流電流の場合には周囲長さが重要な影響を与える。したがって、本発明では、拡大部は断面積及び断面外周長の双方又は一方を大きく形成することとしている。
請求項2に係る分岐用プラグイン接触子は、
前記拡大部は、その電流容量が、分岐側の電流容量よりも大きくなるように前記断面積及び断面外周長設定をしたことを特徴としている。この様に、分岐側の電流容量を予め把握して拡大部の断面積及び断面外周長を設定することにより、より確実に分岐用プラグイン接触子での発熱の防止が達成される。
請求項3に係る分岐用プラグイン接触子は、
前記接触部と前記拡大部は同一部材にて一連に形成されていることを特徴としている。したがって、シンプルな構成で低価格で製造することができる。
請求項4に係るバスダクト分岐構造は、
内部に導体を装填したバスダクト相互を接続するバスダクト接続部から分岐を行うためのバスダクト分岐構造において、請求項1から3に記載の分岐用プラグイン接触子の前記接触部をバスダクト接続部の前記導体又はその通電部分に接触させて分岐を行うようにしたことを特徴としている。これにより、バスダクト接続部における分岐において、分岐用プラグイン接触子の接触スペースの拡張が抑制され、バスダクト接続部の大型化が抑制される。
請求項5に係るバスダクト分岐構造は、
前記バスダクト相互の接続は、導体相互を所定間隔をもってつき合わせ、それら導体を両側面から導電性接続部材にて挟むことによって行われ、前記接触部の接触は、前記つき合わされた導体相互間の位置で前記導電性接続部材に対して行われることを特徴としている。これにより、導体つき合わせ式のバスダクト接続部において、導体相互間の限られた空間にて接触子の接触を行う場合でも分岐側の電流容量に幅広く対応することができる。すなわち、分岐部での過度な発熱を有効に防止しつつ狭い接触スペースで分岐を行うことが可能である。
本発明の分岐用プラグイン接触子によれば、接触面積が十分に確保できない場所であっても分岐側の容量に対応することができ、接続状態で接触子自体が過熱状態になることを有効に防止することができる。特に、バスダクトの接続部における分岐を行う場合、バスダクト接続部の大型化及び構造の複雑化を抑制しつつ分岐側の容量に対応した分岐が可能となり、これまで困難であった分岐容量における分岐を同様の接続スペースで行うことが可能となり、バスダクトの分岐の許容範囲拡大に貢献することができる。
本願発明の最良の実施の形態について説明する。最良の実施の形態に係る分岐用プラグイン接触子は、2枚の平板状の接触子構成板と、この接触子構成板の間に挟まれる同じく板状のバネ部材とを有し、バネ部材を挟んだ状態で2枚の接触子構成板の一端寄り位置を固定することで構成される。上記各接触子構成板は、他端部に平面視で幅の狭く形成された接触部とこの接触部に連続する部分であって同じく平面視で幅を大きく形成した拡大部とを有している。
また、接触部の先端から上方に向かって切り欠き部が形成されており、バネ部材にもこの切り欠き部に対応して同様に切り欠き部が形成されている。この切り欠き部により2分割された接触部はそれぞれ独自に被接続体に付勢力を与えつつ接触するのでその接触状態はより的確なものとなる。
上記のような好適な分岐用プラグイン接触子は、その幅細の接触部が、対向配置された被接続体間に挿入される。そして、接触部は被接続体に付勢力を与えつつ接触している。このとき接触部に連続する拡大部は被接続体とは接触しない位置に存在している。すなわち、外方に露出している。
以上の構成によれば、接触部とは幅細であり、被接続体との接触面積は小さいが、それに連続する拡大部はその断面積、外周長さは大きくなっている。したがって、分岐側の容量が大きく、細い接触部の接触面積では不十分であり、その部分に発熱が生じている場合であっても拡大部では許容範囲であることから、発熱することがない。したがて、接触部にて発生した熱は、拡大部に伝わり、そこで放熱されることとなる。その結果として、接触部の熱上昇を抑制することができ、大容量の分岐が可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施例について詳細に説明する。図1及び図2は本発明に係る分岐用プラグイン接触子10の第1実施例を示しており、図1(A)〜(D)は分岐用プラグイン接触子10の構成を示す図であり、この第1実施例は、所定間隔を置いて対向配置された被接続体20の間に挿入して設置される形式の分岐用プラグイン接触子である。
図1(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は同図(A)のA−A断面図、(D)は同図(A)のB−B断面図であり、そこに示すように、本発明の分岐用プラグイン接触子10は均一な厚さを有する略平板状に形成されている。好適には熱伝導率が高く、且つ導電率の高い銅製からなる一対の接触子構成板12を対向配置し、この接触子構成板12相互間にばね片14を介在させ、これらを上部にて固定部材である両面テープ16により接着してなる構成である。なお、固定部材としてはボルトやリベットを用いることも可能である。
各接触子構成板12は、図1(A)から理解されるように接触12bと拡大部12aとを有している。拡大部12aは接触部12bよりも断面積及び断面周囲長さを大きく形成したものであり、同図(C)及び(D)にそれらの断面形状が示されている。接触部12bは拡大部12aの下端部にそこから延設されて設けられている。この接触部12bの下端には後述する被接続体20への挿入動作を容易にするためのテーパ状のガイド部12cが形成されている。更に、接触部12bの下端の正面視略中央から上方に向かって、拡大部12a内まで伸長するスリット18が形成されており、後述する被接続体20への挿入の容易化及び接触を良好に保つ機能が付加されている。
ばね片14は、薄板状に形成され同図(B)に示すように接触子構成板12相互間に挟まれ、接触子構成板12の接触部12bの部分に正逆方向にわん曲して形成された付勢部14aを有し、この付勢部14aにより接触子構成板12の対向する接触部12bをそれぞれ外方へ付勢する力を与えている。また、図上表示されていないが、接触子構成板12と同様にばね片14にもその下端から上方に向かって、接触子構成板12のそれと対応する位置にスリットが設けられ、ばね片14の付勢力を確実に接触部12b毎に作用させる構成となっている。
図2は、分岐用プラグイン接触子10の被接続体20への接触動作を示す図である。上記構成からなる分岐用プラグイン接触子10を被接続体20相互間に挿入する場合、図2(A)に示すように、分岐用プラグイン接触子10の下端であるガイド部12c側から挿入される。ガイド部12cの先端間の幅は、被接続体20相互間の距離よりも小さくなっているため、そのテーパ面に沿って容易に挿入を行うことができ、挿入時には同図(B)に示したように接触部12bのみが被接続体20に接触する状態となる。
挿入動作時には、被接続体20の上端がガイド部12cに当たり、その後、接触部12bが内方へ曲げられようとする力をばね片14により支えることとなり、結果的にばね片14が接触子構成板12を外方へ押圧し、且つ接触子構成板12が被接続体20を外方へ付勢することとなる。以上の構成により、被接続体20と接触子構成板12の接触部12bが良好に接触状態を保つこととなる。
以上のように、分岐用プラグイン接触子10にて分岐を行うと、例えば被接続体20から分岐される電流容量が接触部12bの接触面積では対応でない容量である場合、すなわち接触部12bの断面積や周囲長が小さく、分岐側の容量に十分に対応できず、接触部12bに熱が発生するような状況の場合であっても接触部12bに連続して形成された拡大部12aは、接触部12bよりも大きな断面積、断面周囲長を有している(本実施例では2倍以上の大きさ)ので、拡大部12aの存在により、分岐容量に十分に対応することができる。すなわち、拡大部12aでの熱の発生は生じないことから、接触部12bで熱が発生したとしても拡大部12aでこの熱を吸収でき、接触部12bから拡大部12aに伝わった熱はそこで放熱されることとなる。従って、接触のためのスペースが限られているため接触部12bが小さく形成されている場合であっても、拡大部12aの存在により、接触部12bで対応できる容量を越える分岐容量に対応することができる。
また、本実施例の構成では、別途部材を追加することなく同一の部材にて一連に全体を形成していることから、安価な製造費で好適な分岐用プラグイン接触子を容易に提供することができる。
次に、図3及び図4に基づいて、本発明の第2実施例について説明する。図3は分岐用プラグイン接触子30の構成を示す図であり、2つの被接続体20の間に挿入されるのではなく、1つの被接続体20を接触部で狭持する形式の分岐用プラグイン接触子を示している。
図3の(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は一方の接触子構成板に関する同図(A)のA−A断面図、及び(D)は同図(A)のB−B断面図であり、図示のように、本実施例の分岐用プラグイン接触子30は略平板状に形成されている。材質等は図1の実施例と同様である一対の接触子構成板32を対向配置し、これを上部にてリベットなどの固定手段34により結合している。
各接触子構成板32は、3図(A)から理解されるように上部側に接触部32bよりも断面積及び外周長さを大きくした拡大部32aを有している。この正面視面積の大きい拡大部32aの下端部にそこから延設された接触部32bが存在している。この接触部32bは同図(B)から理解されるように、外方に凸となるように湾曲しており、この構成により両接触部32b間に安定的に付勢力を与えつつ被接続体を挟持できるようにしている。
同図(C)に示した様に拡大部32aの断面積及び外周長さは、同図(D)に示した接触部32bの断面積及び外周長さよりも大きく形成されている。この接触部32bの下端には後述する被接続体20の挟持挿入動作を容易にするためのテーパ状のガイド部32cが形成されている。更に、接触部32bの下端の正面視略中央から上方に向かって、拡大部32aまで伸長するスリット36が形成されており、後述する被接続体20の挟持動作の容易化及び接触状態の良好化が図られている。
図4は、分岐用プラグイン接触子30を被接続体20に接続させるための動作を示している。同図(A)のように、分岐用プラグイン接触子30を接触部32b側から図上下方に下げていく。この動作により、接触部32bの先端のガイド部32cのテーパ面が被接続体20に衝突し、そのまま外方へ開きつつ同図(B)に示したような状態まで下降される。この状態では接触部32bは被接続体20により押し広げられた状態となっており、すなわち、被接続体20を付勢力をもって挟持した状態となっている。したがって、接触部32bと被接続体20との電気的接続が安定した状態となっている。
以上の構成により、分岐用プラグイン接触子30にて分岐を行うと、例えば被接続体20から分岐される側の電流容量が接触部32bに対して大きい場合、すなわち接触部32bの断面積や周囲長が小さく、分岐側の容量に十分に対応できず接触部32bに熱が発生する状況であっても、接触部32bに連続して形成された拡大部32aは、接触部32bよりも大きな断面積、周囲長を有するので(本実施例では約3倍の大きさ)、分岐容量に十分に対応することができ、拡大部32aでの熱の発生しないこととなり、接触部32bで発生した熱を拡大部32aで確実に放熱させることが可能となる。従って、接触のためのスペースが限られているため接触部32bが小さく形成されている場合であっても、拡大部32aの存在により、接触部32bの容量を越える分岐容量に対応することができる。このように、第1の実施例と同様に、部材の追加を伴うことなく全体を形成することができ、安価な製造費で好適な分岐用プラグイン接触子を容易に提供することができる。
以上のように、本実施例から明らかなように、第1実施例の分岐用プラグイン接触子10とは異なる形式の被接続体を狭持する分岐用プラグイン接触子30であっても、第1実施例と同様の効果を発揮することとなる。
次に、第1実施例の分岐用プラグイン接触子10をバスダクト相互の接続部において分岐を形成するために使用する場合の例を示す。まず、図5は、バスダクト40−1と他のバスダクト40−2との接続部を示す図であり、同図(A)は一部切断平面図、同図(B)は正面図である。
図5に示したように、本実施例のバスダクト40は、3線の導体42をハウジングで被覆してなるもので、図示された部分は、バスダクト40−1と40−2とを接続ユニットで接続するバスダクト接続部100の部分であり、バスダクト40の同相の導体42端部が相互に所定間隔をあけて付き合わされた状態で配置されている。これらの付き合わされた導体42の端部相互の両外側面に導電性接続部材44を接触させて電気的接続状態とし、異相導体間及び最外側の導体42とハウジングの接続側板46の間に絶縁セパレータ48を設置している。そして、これら導体42、導電性接続部材44、絶縁セパレータ48、接続側板46をボルト・ナット等からなる締着具50で締着し、バスダクト40相互の接続部が構成されている。
なお、このバスダクト接続部100の両側面(同図(B)の上下の面)には接続カバー52が被せており、この接続カバー52にはプラグイン分岐ボックスの分岐用プラグイン接触子を挿通させるための図示しないプラグイン開口部がもうけられている。
上記構成からなるバスダクトの接続ユニット100に分岐用プラグイン接触子10を挿入する場合、上述した被接続体として機能する部分は導体42相互を接続する導電性接続部材44である。そして、分岐用プラグイン接触子10が導電性接続部材44に接触されるスペースは、導電性接続部材44の相互間でかつ、導体42の付き合わされた端部相互間で、更に締着具50が挿通されている部分を除いた範囲となる。したがって、非常に狭いスペースが分岐用プラグイン接触子10を接触させるために与えられるスペースとなる。
図6、図7及び図8は、このような接触スペースにおいて、分岐用プラグイン接触子10を用いて分岐接続を行う状態を示している。本例では、分岐用プラグイン接触子10を3セット組み込んだプラグイン分岐ボックス60にて分岐を行う例を示している。
図6に示したように、本実施例のプラグイン分岐ボックス60には3個の分岐用プラグイン接触子10が下方に突出するように設置されている。これを図上、下降動作(矢印方向への動作)することにより、バスダクト接続部100の接続カバー52に形成されたプラグイン開口部から挿入する。このとき、図8に示すように、分岐用プラグイン接触子10の接触部12bは、導電性接続部材44相互間に挿入されることとなる。
図7は、プラグイン分岐ボックス60がバスダクト接続部100に装填された状態を示している。この状態における分岐用プラグイン接触子10の挿入位置は、図8に詳細に示したように、つき合わされた導体42端部相互間の空間Xであり、且つ締着具50からはずれた位置である。このように、プラグイン分岐ボックス60の装填により分岐が行われ、分岐先の各種機器に電流供給が可能となる。
以上のように、分岐用プラグイン接触子と被接続体との接触スペースを十分に取ることの困難なバスダクトの接続部にて分岐を行う場合、本発明に係る分岐用プラグイン接触子が特に好適である。すなわち、狭い範囲での分岐用プラグイン接触子の接触であっても、非接触部に存在する拡大部により、分岐側の大容量に起因する発熱を回避することができる。したがって、可及的に接続部の大型化、複雑化を回避したいバスダクトの接続部での分岐に極めて有効な分岐構造を与えることができる。
なお、上記のようにバスダクトの接続部で分岐を行う場合は、従来は接続部の幅方向(バスダクトの幅方向)を拡大し、絶縁セパレータ及び導電性接続部材の正面視面積を大きく取ることにより、導体端部よりも上方の導電性接続部材相互間に接触箇所を確保していた。本願発明に係る分岐構造によればこの様なバスダクト接続部の拡大を行う必要がなく、分岐側の大容量をも許容することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様々な拡張及び変形が可能である。例えば、上記第3実施例では3線式のバスダクトに関して説明したが、本発明に係る分岐構造は、4線式以上又は2線式以下のバスダクトであっても同様に適用することができる。また、接続部に関しては、第3実施例では同相の導体端部を突き合わせて接続する所謂突き合わせ接続について説明したが、例えばバスダクトの同相導体端部を重ね合せて接続する所謂重ね合わせ式の接続部であっても良い。
更に、第3実施例のバスダクトのように絶縁物を導体に被覆してなる絶縁被覆導体を積層する絶縁被覆型バスダクトに限定されるものではなく、導体相互間の距離を離間し、空気で絶縁する空気絶縁型バスダクトであっても良いことは言うまでもない。
また、本発明の分岐用プラグイン接触子は第1実施例及び第2実施例の構成に限定されるものではなく、少なくとも被接続体と接触する接触部と、この接触部よりも大きな断面積及び/又は断面外周長を有する拡大部を備える構成であれば全て含まれる。
例えば、図9(A)〜(C)に示した各実施例に係る分岐用プラグイン接触子70は1枚の略平板状からなる接触子構成板72からなり、それぞれ、図上下端部に幅の狭い接触部72bを有し、その連続する上部には拡大部72aが形成されている。これらの実施例は、接触部72bを被接続体側に形成した差し込み可能なクリップに差し込んで接続するものであり、同図(A)に係る実施例では、拡大部72aは正面視において幅が大きく形成され、同図(B)に係る実施例では、拡大部72aは側面視幅が大きく形成され、同図(C)に係る実施例では、拡大部72aは正面視及び側面視の双方において幅が大きく形成されている。
図10は、図9(A)の分岐用プラグイン接触子70を導体80の上部にクリップ部82を形成してなる被接続体に装着する動作を示している。図示のように、被接続体は上部にクリップ部82を有し、このクリップ部82に図9(A)に示した分岐用プラグイン接触子70の接触部72bを差し込んでいる。この様な構成であっても断面積、断面周囲長の小さい接触部とより大きな拡大部との関係は上述の各実施例と同様であり、小さな接触面積であっても分岐側の大きな容量に対応することができるという作用も同様である。
なお、この様な実施例の場合、拡大部72aや接触部72bの断面形状は円形或いは正方形等種々の形状を取ることができ、バスダクトに限らず他の様々な機器に使用することも可能である。
また、空気絶縁バスダクトや絶縁バスダクトにおいて、上述した接続部ではなくバスダクト中間部で分岐を行う場合は、図10に示すクリップ部82を導体の側端部に形成することでそこからの分岐を上記図9に示した実施例に係る分岐用プラグイン接触子にて行うことができる。
また、本発明に係る分岐用プラグイン接触子は必ずしも銅製である必要はなく、アルミニウム製であっても良い。更に、接触部と拡大部とを異なる部材にて形成することも可能であり、その場合、拡大部を熱伝導率の高い部材で行うと好適である。
同図(A)は第1実施例の分岐用プラグイン接触子の正面図、同図(B)は同図(A)の右側面図、同図(C)は一方の接触子構成板に関する同図(A)のA−A断面図、同図(D)は一方の接触子構成板に関する同図(A)のB−B断面図である。 同図(A)は第1実施例の分岐用プラグイン接触子を被接続体に接触する前の右側面説明図、同図(B)は第1実施例の分岐用プラグイン接触子を被接続体に接触した状態の右側面説明図である。 同図(A)は第2実施例の分岐用プラグイン接触子の正面図、同図(B)は同図(A)の右側面図、同図(C)は同図(A)のA−A断面図、同図(D)は同図(A)のB−B断面図である。 同図(A)は第2実施例の分岐用プラグイン接触子を被接続体に接触する前の右側面説明図、同図(B)は第2実施例の分岐用プラグイン接触子を被接続体に接触した状態の右側面説明図である。 同図(A)は第3実施例のバスダクトの接続部の一部切欠平面説明図、同図(B)は第3実施例のバスダクトの接続部の正面説明図である。 図5のバスダクトの分岐接続動作を行う前の正面説明図である。 図5のバスダクトに分岐接続動作を行った状態を示す正面説明図である。 図7の分岐用プラグイン接触子の接触箇所を示す拡大切断正面説明図である。 同図(A)は第4実施例の分岐用プラグイン接触子を示す正面及び右側面図、同図(B)は第5実施例の分岐用プラグイン接触子を示す正面及び右側面図、同図(C)は第6実施例の分岐用プラグイン接触子を示す正面及び右側面図である。 同図(A)は第4実施例の分岐用プラグイン接触子を被接続体に接触させる前の状態を示す右側面説明図、同図(B)は第4実施例の分岐用プラグイン接触子を被接続体に接触状態とした状態を示す右側面説明図である。
符号の説明
10、30 分岐用プラグイン接触子
12、32 接触子構成板
14 ばね片
12a、32a 拡大部
12b、32b 接触部
40 バスダクト
42 導体
44 導電性接続部材
100 バスダクト接続部

Claims (5)

  1. 被接続体に接触する接触部と、該接触部よりも断面積及び断面周囲長の双方又は一方を大きく形成して前記接触部よりも電流容量を大きくした拡大部と、を有することを特徴とする分岐用プラグイン接触子。
  2. 前記拡大部は、その電流容量が、分岐側の電流容量よりも大きくなるように前記断面積及び断面周長の設定を行ったことを特徴とする請求項1記載の分岐用プラグイン接触子。
  3. 前記接触部と前記拡大部は同一部材にて一連に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の分岐用プラグイン接触子。
  4. 内部に導体を装填したバスダクト相互を接続するバスダクト接続部から分岐を行うためのバスダクト分岐構造において、
    請求項1から3に記載の分岐用プラグイン接触子の前記接触部をバスダクト接続部の前記導体又はその通電部分に接触させて分岐を行うようにしたことを特徴とするバスダクト分岐構造。
  5. 前記バスダクト相互の接続は、導体相互を所定間隔をもってつき合わせ、それら導体を両側面から導電性接続部材にて挟むことによって行われ、
    前記接触部の接触は、前記つき合わされた導体相互間の位置で前記導電性接続部材に対して行われることを特徴とする請求項4に記載のバスダクト分岐構造。
JP2004036894A 2004-02-13 2004-02-13 分岐用プラグイン接触子及びこれを用いたバスダクト分岐構造 Expired - Lifetime JP4454337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004036894A JP4454337B2 (ja) 2004-02-13 2004-02-13 分岐用プラグイン接触子及びこれを用いたバスダクト分岐構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004036894A JP4454337B2 (ja) 2004-02-13 2004-02-13 分岐用プラグイン接触子及びこれを用いたバスダクト分岐構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005229750A true JP2005229750A (ja) 2005-08-25
JP4454337B2 JP4454337B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=35004034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004036894A Expired - Lifetime JP4454337B2 (ja) 2004-02-13 2004-02-13 分岐用プラグイン接触子及びこれを用いたバスダクト分岐構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4454337B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008243561A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Enplas Corp コンタクトピン及び電気部品用ソケット
JP2009104915A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Kel Corp コネクタ
JP2009112066A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Furukawa Electric Co Ltd:The プラグインバスダクト
JP2011109906A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Power Distribution Inc 配電システム
CN115579668A (zh) * 2022-10-09 2023-01-06 广州南盾通讯设备有限公司 一种夹持力不易衰减且所需插槽较小的插爪及插接箱

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008243561A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Enplas Corp コンタクトピン及び電気部品用ソケット
JP2009104915A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Kel Corp コネクタ
JP2009112066A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Furukawa Electric Co Ltd:The プラグインバスダクト
JP2011109906A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Power Distribution Inc 配電システム
CN115579668A (zh) * 2022-10-09 2023-01-06 广州南盾通讯设备有限公司 一种夹持力不易衰减且所需插槽较小的插爪及插接箱
CN115579668B (zh) * 2022-10-09 2023-06-09 广州南盾通讯设备有限公司 一种夹持力不易衰减且所需插槽较小的插爪及插接箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP4454337B2 (ja) 2010-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10050395B2 (en) Cable for electrical power connection
US11293952B2 (en) Passive current sensor with simplified geometry
WO2015199071A1 (ja) コネクタの接続構造及びコネクタ
JP6874555B2 (ja) バスバーおよび当該バスバーを備えた配線モジュール
WO2014170957A1 (ja) バスバー
JP3193777U (ja) 接続ボックス
JP6955097B2 (ja) 大電流接合部
JP4454337B2 (ja) 分岐用プラグイン接触子及びこれを用いたバスダクト分岐構造
TW200533019A (en) Electrical connector and electrical connector assembly
US9054435B2 (en) Conversion terminal device and method for coupling dissimilar metal electrical components
JP2008011677A (ja) 電気接続箱
US4124266A (en) Electrical connecting means
JP6128702B2 (ja) コネクタの接続構造及びコネクタ
JPH11262142A (ja) プラグイン接触子
JP4629761B2 (ja) プラグイン接触子
JP2002186137A (ja) 電気部品の電気接続箱への接続構造
JP6913278B2 (ja) 板状導電部材の接続構造及び板状導電路
JPH0883654A (ja) 大電流接続用ターミナルおよび該ターミナルを用いた電気接続箱の接続構造
US9893601B2 (en) Brush plate
US6589084B1 (en) Device for plug-connecting electric lines
JP2017224603A (ja) 取付け表面を増大させた電気自動車用コネクタ
JP4266776B2 (ja) プラグイン接触子及びプラグイン接触子の接続構造
JP4574117B2 (ja) プラグイン接触子及びバスダクト分岐構造
JP2008204725A (ja) 接続端子
JP2003032840A (ja) 電気接続箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4454337

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250