JP2005229007A - 電磁波シールド性を有する剛性、制振性に優れた樹脂製筐体。 - Google Patents

電磁波シールド性を有する剛性、制振性に優れた樹脂製筐体。 Download PDF

Info

Publication number
JP2005229007A
JP2005229007A JP2004037725A JP2004037725A JP2005229007A JP 2005229007 A JP2005229007 A JP 2005229007A JP 2004037725 A JP2004037725 A JP 2004037725A JP 2004037725 A JP2004037725 A JP 2004037725A JP 2005229007 A JP2005229007 A JP 2005229007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
layer
housing
casing
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004037725A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Toyouchi
薫 豊内
Yukihiro Tsugai
幸裕 番
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Chemicals Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Chemicals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Chemicals Corp filed Critical Asahi Kasei Chemicals Corp
Priority to JP2004037725A priority Critical patent/JP2005229007A/ja
Publication of JP2005229007A publication Critical patent/JP2005229007A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】筐体内部のクリーン性(筐体母材用樹脂成形体1から発生するアウトガス、ブリード物の筐体内部への拡散遮断性)、電磁波シールド性、剛性、制振性に優れ、環境衛生上の問題なく製造できる樹脂製筐体を提供する。
【解決手段】少なくとも導電層3と接着層4を有する薄膜シート2を用いたインサート射出成形、または薄膜シート2と樹脂シートを用いた熱成形により成形され、5GPa以上の曲げ弾性率を有する高剛性樹脂層Aと損失係数2(%)以上の高制振性樹脂層Bからなる筐体母材用樹脂成形体1の少なくとも内面側に接着層4を介して導電層3が位置している樹脂製筐体9とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、電磁波シールド性能を有する樹脂製筐体に関する。更に詳しくは、インサート射出成形又は押出シートを熱成形で得られた、ハードディスクドライブ装置等の電子機器に好適に用いられる電磁波シールド性能を有する樹脂製筐体に関する。
従来、電磁波シールド性が要求される電子機器の筐体に樹脂を用いる場合は、筐体母材用樹脂成形体の内部にメッキ、導電塗装等の処理を施して使用していた。しかしながら、これら従来の方法においては、メッキ処理を施した場合には、樹脂の種類によってメッキの密着性が問題になり、その上排水処理等に関する環境対策も必要であった。導電塗装においても溶剤の後処理等の環境対策が必要であった。
また、電磁波シールド性を有する樹脂製筐体として、下記特許文献1に、筐体母材用樹脂成形体の外側表面に、装飾性を有する合成フィルム(例えばポリエチレンテレフタレート、アクリル、ポリカーボネート等)に導電性パータン層を印刷、或いは塗布した加飾シートを、筐体母材用樹脂成形体の射出成形時に金型内で貼り付けるインサート成形法が提案されている。
しかしながら、この方法を筐体内部に厳しいクリーン性が要求されるハードディスクドライブ装置等の精密機器用途に適用しようとすると、この方法で得られる樹脂製筐体は、加飾シートを筐体母材用樹脂成形体の外側表面に貼り付けたものとなるため、筐体母材用樹脂成形体の外側表面から発生する残留揮発分等のアウトガス、ブリード物の滲出防止や、電磁波シールド性はある程度満足するものの、筐体母材用樹脂成形体の内側表面から発生する残留揮発分等のアウトガス、ブリード物の滲出を防止できず、筐体内部がこれらで汚染されるという問題を有していた。
更に、筐体内部に回転ディスクを内蔵するハードディスクドライブ装置やその他の振動体を内蔵する精密電子機器の筐体の樹脂化は、筐体内部のクリーン性の他に剛性、振動対策も要求される。
これまで、上述の問題を解決し、要求性能を満たす樹脂製筐体の提案はなされておらず、複雑な形状にも対応できる、電磁波シールド性を有する樹脂製筐体が望まれていた。特に要求項目の厳しいハードディスクドライブ装置の樹脂製筐体が望まれていた。
特開平10−27983号公報
本発明は、筐体内部のクリーン性(筐体母体用樹脂成形体から発生するアウトガス、ブリード物の筐体内部への拡散遮断性)、電磁波シールド性、剛性、制振性に優れ、環境衛生上の問題なく製造できる樹脂製筐体を提供することにある。
本発明者らは、環境衛生上問題がなく、筐体内部のクリーン性、制振性に優れ、更に充分な剛性を有する電磁波シールド性を有する樹脂製筐体について鋭意検討した結果、インサート射出成形で形成される、導電層を筐体母材用樹脂成形体の少なくとも内面側に接着層を介して有する樹脂製筐体であって、該筐体母材用樹脂成形体を、曲げ弾性率5(GPa)以上の高剛性樹脂(A)と損失係数2(%)以上の高制振性樹脂(B)で構成する多層成形体にすると、ハードディスクドライブ装置等の精密電子機器の筐体に要求される剛性と制振性の両方を満足し、かつ電磁波シールド性、筐体内部のクリーン性(筐体母材用樹脂成形体から発生するガス、ブリード物の筐体内部への遮断性)を満足することすることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
[1] 少なくとも導電層と接着層を有する薄膜シートを金型に挿入して筐体母材用樹脂成形体を射出成形するインサート射出成形、又は、少なくとも導電層と接着層を有する薄膜シートと筐体母材用樹脂成形体を構成する樹脂シートを予め積層又は重ねて行われる熱成形により成形され、かつ該筐体母材用樹脂成形体が、5GPa以上の曲げ弾性率を有する高剛性樹脂層(A)と損失係数2(%)以上の高制振性樹脂層(B)の多層構造を有し、筐体母材用樹脂成形体の少なくとも内面側に接着層を介して導電層が位置していることを特徴とする電磁波シールド性を有する樹脂製筐体、
[2] 薄膜シートが、金属箔上に接着層を有するシートであることを特徴とする[1]に記載の電磁波シールド性を有する樹脂製筐体、
[3] 薄膜シートが、樹脂製フィルム上に接着層を介して導電層を有し、更に該導電層上に接着層を有するシートであることを特徴とする[1]に記載の電磁波シールド性を有する樹脂製筐体、
[4] 筐体母材用樹脂成形体が、外層が高剛性樹脂層(A)、内層が高制振性樹脂層(B)となったサンドイッチ射出成形体又は3層押出シートの熱成形体であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の電磁波シールド性を有する樹脂製筐体、
[5] 筐体母材用樹脂成形体を構成する高剛性樹脂層(A)と高制振性樹脂層(B)を構成する樹脂が、それぞれ変性ポリフェニレンエーテル系樹脂であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の電磁波シールド性を有する樹脂製筐体、
[6] ハードディスクドライブ装置の筐体に用いられることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の樹脂製筐体、
である。
本発明の電磁波シールド性を有する樹脂製筐体は、インサート射出成形法又はシート熱成形で得られることから環境上の問題もなく、しかも筐体母材用樹脂成形体の少なくとも内面側にバリア層を兼ねて導電層が設けられているため、筐体内部のクリーン性をも満足するものである。また、筐体母材用樹脂成形体を、曲げ弾性率5G(Pa)以上の高剛性樹脂と損失係数2(%)以上の制振樹脂の多層構造にすることで、ハードディスクドライブ装置等の精密電子機器の筐体に要求される振動特性(剛性と制振性)をも併せて満足する樹脂製筐体を提供することが可能である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る電磁波シールド性を有する樹脂製筐体は、筐体母材用樹脂成形体の少なくとも内面側に接着層を介して導電層を有する。また、本発明に係る該樹脂製筐体は、導電層を有する薄膜シートを金型に挿入して筐体用母材樹脂成形体を射出成形するインサート射出成形、又は、導電層を有する薄膜シートと筐体母材用樹脂成形体を構成する樹脂シートを予め積層又は重ねて行われる熱成形により得られたものである。
本発明で述べる筐体とは、蓋をも含めた筐を総称していう場合と、該筐体を構成する構成部材を個々に言う場合も包含するものである。ここで構成部材とは、筐体が二つ以上の部材で構成される場合、筐体を構成する各部材を意味する。具体例を挙げて説明すれば、蓋を有する筐体では、蓋及び筐がそれぞれ構成部材に相当する。
また、本発明において筐体母材用樹脂成形体とは、導電層を有する薄膜シート部分以外の樹脂成形体部分で、筐体のベースをなす部分をいう。即ち、接着層及び導電層部分を除く樹脂製成形体部分をいう。
図1〜図3に、本発明における筐体母材用樹脂成形体の一例を示す。図示される例は、ハードディスクドライブ装置用成形体の蓋で、図1は平面図、図2は図1におけるX−X断面図、図3は図1におけるY−Y断面図である。また、図4、図5、図6及び図7に、本発明に係る樹脂製筐体の断面構成の例を示す。
本発明における筐体母材用樹脂成形体1は、図1〜図3に示されるように、筐体(本例ではハードディスクドライブ装置用成形体の蓋)の形状に沿った樹脂成形体で、射出成形又は熱成形により成形されているものである。本発明の電磁波シールド性を有する樹脂製筐体9は、図4、図6及び図7に示されるように、この筐体母材用樹脂成形体1の内面側(筐体の内側)又は内面側と外面側に、少なくとも導電層3及び接着層4を有する薄膜シート2を付設することで、導電層3を設けたものである。図4、図6及び図7は筐体母材用樹脂成形体1の内面側だけに薄膜シート2を付設した例、図5は筐体母材用樹脂成形体1の内面側と外面側の両面に薄膜シート2を付設した例である。
本発明における導電層3は、電磁波シールド層として機能しており、本発明においては、筐体母材用樹脂成形体1の少なくとも内面側に有することが必須である。また、該導電層3が内面側に存在することで、筐体母材用樹脂成形体1から発生するガス及びブリード物が筐体内側表面へ滲出することを抑制することができるという効果をも有するものである。即ち、該導電層3は筐体母材用樹脂成形体1から発生するガス及びブリード物のバリアー層としても有効である。更に図5に示されるように、導電層3を筐体母材用樹脂成形体1の両面に付設すると、筐体母材用樹脂成形体1から発生するガス及びブリード物が筐体外側表面へ滲出することも抑制できる。本発明においては、筐体母材用樹脂成形体1の内面側への導電層3の付設は必須の形態で、両面への付設は最も好ましい形態である。
本発明において、導電層3としては、ニッケル、アルミニウム、銀、金、ステンレス、真鍮等の金属蒸着層、又は、アルミ箔、銅箔等の金属箔が好適に用いられる。
筐体母材用樹脂成形体1と導電層3とを接着している接着層4を構成する接着剤は、本発明において筐体母材用樹脂成形体1に用いる樹脂材料によって異なり、筐体母材用樹脂成形体1と導電層3とがよく接着すれば、特に限定はされないが、例えばアクリル系、ウレタン系、ポリエステル系、酢酸ビニル系等の接着剤を単独又は混合して用いられ、これらの接着剤を溶剤を用いて適切な濃度に調整して用いる。また、エチレン酢酸ビニル系(EVA系)、エラストマー系、オレフィン系等のホットメルト接着剤も使用できる。ホットメルト接着剤に制振性を有する熱可塑性エラストマーを添加してもよい。例えば、スチレン−イソプレンブロック重合体(例えばクラレ社製、商品名「ハイブラーVS−1」、1,2−ビニル及び/又は3,4−ビニル構造を有する構成単位の割合70重量%、ガラス転移温度8℃)等が添加できる。例えば、制振性を有するホットメルト剤として、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物にカルボン酸基又はその誘導体基を含有する分子単位が結合した変性ブロック共重合体等に前述の熱可塑性エラストマーを添加した熱可塑性エラストマー樹脂組成物は、ポリフェニレンエーテル系樹脂(PPE系樹脂)、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂(変性PPE樹脂)を用いた筐体母材用樹脂成形体1の接着剤として好適に使用できる。特に、熱成形により筐体母材用樹脂成形体1を構成する樹脂シートの押出成形の過程で導電層3を接着する場合にはホットメルト接着剤が好適に用いられる。
以下、本発明の電磁波シールド性を有する樹脂製筐体9の製造方法に基づいて以下に説明する。
導電層3を筐体母材用樹脂成形体1の表面に接着層4を介して積層して樹脂製筐体9を得る方法としては、インサート射出成形法で導電層3を積層接着して樹脂製筐体9を得る方法、又は、筐体母材用樹脂成形体1を構成する樹脂シートの押出成形の過程で導電層3を予め積層接着したシートを熱成形して樹脂製筐体9を得る方法、更には筐体母材用樹脂成形体1を構成する樹脂シートを熱成形する際に導電層を重ねて積層接着して樹脂製筐体9を得る方法が好適に用いられる。
インサート射出成形法としては、導電層3を有する薄膜シート2を予め所望のサイズにカットし、カットした薄膜シート2を金型内に挿入して、筐体母材用樹脂成形体1の成形と同時に筐体母材用樹脂成形体1の表面に貼り付けるバッチ式インサート成形法と、導電層3を有する薄膜シート2を連続的に金型内に挿入し、金型内で所望のサイズにカットした後、筐体母材用樹脂成形体1の成形と同時に筐体母材用樹脂成形体1の表面に接着させる連続式インサート成形法とがある。
比較的平坦形状で、表面凹凸が少ない簡易形状を有する樹脂製筐体9は、押出成形された樹脂シートに圧空成形、真空成形、プレス成形等の熱成形を施して成形することができる。樹脂シートを熱成形する際の予熱温度は、樹脂シートがゴム弾性状態になる温度が好ましく、例えば、樹脂シートを構成する樹脂のTg(ガラス転移温度)プラス30〜80℃が好ましい。樹脂シートを構成する樹脂は、Tm(溶融樹脂温度)を持たない非晶性樹脂が好ましい。結晶性樹脂はTmを有するので、ゴム弾性領域が非常に狭く、熱成形しにくくなる。
薄膜シート2としては、導電層3として金属箔を用い、該金属箔上に接着剤を塗布し接着層4を形成したもの(図4、図5、図7参照)と、樹脂製のベースフィルム5上に接着層6を介して導電層3を形成し、更にその上に接着剤を塗布し接着層4を形成したもの(図6参照)が挙げられる。
図4、図5、図7に示されるように、導電層3として金属箔を用い、この金属箔上に接着層4を有する薄膜シート2を用いた場合、金属箔としてはアルミ箔、銅箔等の金属箔が好適用いられる。金属箔の厚みは20〜100μmの範囲のものが用いられ、好ましくは30〜60μmである。金属箔はハンドリング性の点から20μm以上であり、賦形性の点から100μm以下である。これら金属箔の中でもアルミニウム箔が最も好適に用いられる。アルミニウム箔の素材は、箔強度、伸び、ピンホールの減少の観点から、結晶粒度が小さく、均一な構造を有するものが好ましい。
上記金属箔の表面は洗浄処理したものをそのまま用いても良いし、金属箔の表面に錆び防止等を目的として、アクリル系塗料、エステル系塗料、エポキシ系塗料等の薄い保護層7が形成されたものでも、或いはオレフィン系樹脂等のラミネート処理等により薄い保護層7が形成されたものを用いても良い。
図4、図5、図7の例において、導電層3である金属箔上に接着層4を有する薄膜シート2は、接着層4を介して筐体母材用樹脂成形体1の内側に積層されている。導電層3は、電磁波シールド層として機能すると同時に、筐体母材用樹脂成形体1の内側に積層されていることにより、筐体母材用樹脂成形体1から発生するガス、ブリード物が筐体内側表面への滲出を抑止するバリアー層としても働く。図5は筐体母材樹脂成形体1の両面に積層されており、筐体母材用樹脂成形体1から発生するガス、ブリード物が筐体内側、外側の両表面への滲出を防ぐことができる。
図4、図5、図7に示される保護層7と導電層3である金属箔は良好に接着していることが重要であり、保護層7と金属箔の接着を向上させるために、金属箔にコロナ放電、プライマー処理等の表面処理を施して使用される場合もある。保護層7は、アウトガスの原因とならないように材料の選定、熱処理等の表面処理がなされることが好ましい。また、導電層3として銅箔を用いる場合、銅箔は錆び易いので、保護層7が形成された形態の銅箔であることが好ましい。
図6に示されるように、樹脂製のベースフィルム5上に接着層6を介して導電層3を形成し、更にその上に接着剤を塗布して接着層4を形成したものを薄膜シート2として用いた場合、ベースフィルム5を構成する樹脂としては、筐体母材用樹脂成形体1の射出成形時の溶融樹脂の射出に耐え得る耐熱性を有し、且つ残留揮発分が少なく、高温(90℃程度)に曝された際にアウトガスが少ない樹脂が好ましい。具体例として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、及びポリアミド6(PA6)、ポリアミド66(PA66)、ポリアミド12(PA12)等のポリアミド系樹脂等の結晶性熱可塑性樹脂が挙げられる。この内、汎用性があり、且つ耐熱性もあり、ガスバリアー性にも優れるPET及びPENが好ましく用いられる。最も好ましい材料はガスバリアー性に最も優れるPENである。樹脂製のベースフィルム5の厚みは5〜60μmが好ましく、更に好ましくは10〜40μmである。
ベースフィルム5と導電層3を接着する接着層4は、ベースフィルム5と導電層3がよく接着すれば良く、例えばアクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、酢酸ビニル系等の接着剤を単独、混合して溶剤に溶かしたものを調整して用いられる。また、エチレン酢酸ビニル系(EVA系)、エラストマー系、オレフィン系等のホットメルト接着剤も使用できる。特に、熱成形により筐体母材用樹脂成形体1を構成する樹脂シートの押出成形の過程で導電層3を接着する場合にはホットメルト接着剤が好適に用いられる。
図6に示される導電層3としては、ニッケル、アルミニウム、銀、金、ステンレス、真鍮等の金属蒸着層又はアルミ箔、銅箔等の金属箔が好適に用いられる。
図6の導電層3として蒸着層を用いる場合は、蒸着層の厚みは厚ければ厚いほど電磁波シールド性の性能が向上するので好ましい。具体的には500オングストローム以上が好ましく、更に好ましくは1000オングストローム以上である。金属蒸着層は極めて薄い層のため、電磁波シールド層としては有効であってもガスバリアー層として殆ど機能しないので、金属蒸着層を導電層として用いる場合は、最もガスバリアー性に優れるPENをベースフィルム5として組み合わせることが好ましい。また、MHzレベルの低周波数の電磁波シールドはアルミ蒸着層で十分であるが、GHzレベルの高周波数の電磁波シールドに対してはニッケル等の磁性体の蒸着層が好ましい。また、図6の導電層3として金属箔を用いる場合は、金属箔の厚みは5〜20μmが好ましく、更に好ましくは7〜15μmである。
図6の例においては、樹脂製のベースフィルム5上に接着層6を介して導電層3を有し、更にその上に接着層4を形成した薄膜シート2を用いたものとなっている。ベースフィルム5は、樹脂製筐体9の内側の最表面を形成している。このベースフィルム5は、導電層3の保護層、賦形付与層、及び筐体母材用樹脂成形体1から発生するガス、ブリード物の筐体内部への滲出を抑止するバリアー層としての機能を持つ。ベースフィルム5の構成樹脂として前述した、例えばPET、PEN、PA6、PA66、PA12等の結晶性熱可塑性樹脂は、常温で柔軟性があり、金型内にインサートして射出成形した際、変形しやすく、金型形状への追随を容易にすることから、ある程度の複雑な金型形状の賦形が可能となる。また、ベースフィルム5は、導電層3の賦形付与材、強度付与材として機能するので、導電層3に薄い金属箔を用いた場合においても、金属箔に損傷を与えることなく賦形が容易になる。
筐体母材用樹脂成形体1は、振動特性(剛性、制振性)を向上させるため、曲げ弾性率5GPa以上の高剛性樹脂層(A)と損失係数2%以上の高制振性樹脂層(B)の多層構造を有する。この多層構造を有する筐体母材用樹脂成形体1は、高剛性樹脂層(A)を構成する樹脂と、高制振性樹脂層(B)を構成する樹脂とを用いたサンドイッチ射出成形体又は3層押出シートの熱成形体として得ることができる。図4、図5及び図6は、サンドイッチ射出成形体を、図7は3層押出シートの熱成形体を示す。多層構造の最も好ましい形態は、反り防止や剛性付与の観点から、断面が厚さ方向に対称となる3層構造である。
サンドイッチ射出成形体は、サンドイッチ射出成形機(多層射出成形機)で射出成形することで得ることができ、外層(スキン層)が高剛性樹脂層(A)、内層(コア層)が制振性樹脂層(B)となっていることが好ましい。外層を高剛性樹脂層(A)、内層を制振性樹脂層(B)とすると、内層で制振性を得ると同時に、外層で筐体母材用樹脂成形体1の剛性を高めやすくなる。
3層押出シートの熱成形体は、共押出シート成形装置で3層シートを成形した後、該シートを熱成形することで得ることができる。この3層押出シートの熱成形体も、上記サンドイッチ射出成形体と同様の理由から、外層が高剛性樹脂層(A)、内層が制振性樹脂層(B)となっていることが好ましい。
筐体母材用樹脂成形体1が有する多層構造における高剛性樹脂(A)と高制振性樹脂(B)の組み合わせは、互いが十分に接着していることが好ましく、お互いに化学接着又は熱接着性する樹脂の組み合わせが好ましく、同系の樹脂の組み合わせが最も好ましい。特に3層構造における高剛性樹脂層(A)と高制振性樹脂層(B)の厚み構成は、剛性付与の観点から、高剛性樹脂層(A)の厚みが高制振性樹脂層(B)の1/3以上が好ましく、更に好ましくは高剛性樹脂層(A)の厚みが高制振性樹脂層(B)の1/2以上、2以下である。
筐体母材用樹脂成形体1の高剛性樹脂層(A)を形成する樹脂は、曲げ弾性率5Pa以上、好ましくは7GPa以上の耐熱性のある熱可塑性樹脂が好ましく、ポリエチレンテレフタレート(PET)を代表とするポリエステル系樹脂、ポリオキシメチレン(POM)樹脂、ポリアミド6(PA6)、ポリアミド66(PA66)、ポリアミド12(PA12)等のポリアミド系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂(PPS)等の結晶性樹脂及び液晶樹脂(LCP)並びにそれらのアロイもしくは混合物や、ポリカーボネート系樹脂(PC)、PC/ABS系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂(PPE)、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂(変性PPE)、ポリエーテルサルホン系樹脂(PES)、ポリエーテルイミド系樹脂(PEI)、ポリサルホン系樹脂(PSF)等の非結晶性樹脂及びそれらのアロイもしくは混合物にガラス繊維、炭素繊維、ガラスフレーク、マイカ等の強化剤を添加したフィラー強化樹脂、及びそれらの難燃樹脂が挙げられる。中でも、機械的強度、寸法精度に優れるポリフェニレンエーテル系樹脂(PPE)、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂(変性PPE)、及びポリカーボネート系樹脂(PC)等の非結晶性樹脂が特に好適に用いられる。
筐体母材用樹脂成形体1の制振性樹脂層(B)を形成する樹脂は、損失係数2%以上、好ましくは4%以上の制振性を有する熱可塑性樹脂組成物が好ましく、制振性を有する熱可塑性エラストマーを主成分とする樹脂組成物、或いは前述の高剛性樹脂で用いられる熱可塑性樹脂に制振性を有する熱可塑性エラストマーを添加した樹脂組成物が用いられる。制振性を有する熱エラストマーとしては、ブタジエンゴム、イソプレンゴム等の共役ジエンゴム、スチレン−共役ジエンブロック共重合体及びそれらの水素添加物、エチレン−α−オレフィン共重合ゴム、ナイロンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ウレタンエラストマー、シリコンエラストマー、フッ素エラストマー、コアシェルタイブのエラストマー等が挙げられる。中でも、制振性を有する熱可塑性エラストマーとして、スチレン−イソプレンブロック重合体(例えば、クラレ社製、商品名ハイブラーVS−1、VS−2、VS−3)が特に好適に用いられる。液晶ポリマー(LCP)は、樹脂そのものに制振性があり、高制振性樹脂として、そのまま用いることができる。
内部にディスク等の回転体を有するハードディスクドライブ装置の筐体や内部にその他の振動体を有する精密電子機器装置に使用する筐体には、振動に対する特性が非常に重要である。
振動特性の中で重要なのは、剛性と制振性である。
筐体の剛性は、振動下における筐体の振動変形の大きさと固有振動数に相関する。筐体の剛性が高い程、筐体の振動変形は小さくなるので好ましい。また、筐体の剛性が高い程、筐体の固有振動数は高くなる。筐体の固有振動数は、筐体の剛性、筐体に使用する材料の密度で決定されるので、回転体、振動体から発生する振動と共振をしないように筐体の剛性、形状を設計する必要がある。一般には回転体、振動体から発生する振動の周波数は低い領域に存在するため、筐体の剛性が高い程好ましいとされている。
制振性は損失係数ηの数値で定義される。損失係数とは振動エネルギーに対する一周期当たりに失われたエネルギーの比であり、パーセント(%)で表され、その値が大きいほど制振性が大きい。
損失係数の測定は、本発明においては、短柵形状の試験片を一端固定し、電磁加振機にて、自由端から試験片に振動を与え、他端より試験片の振動に対する応答速度、変位を周波数応答関数解析し、試験片内部の与えた振動エネルギーに対する一周期当たりに失われたエネルギーの比で求められる。
制振性を有する筐体は、振動減衰効果と制音効果を有し、振動を減衰すると共にノイズの低減、他の部品との干渉音を低減する効果も有する。特にハードディスクドライブ装置等のように、振動やノイズを嫌う精密電子機器については、制振性を有する筐体は極めて有用である。
本発明の筐体母材用樹脂成形体1は、曲げ弾性率5GPa以上の高剛性樹脂層(A)と損失係数2%以上の制振性樹脂層(B)とで構成された多層構造を有する。多層構造とする理由は、一般に、材料の制振性と剛性(曲げ弾性率)は相反の関係にあるため、高剛性で、かつ高制振性の材料を得るのが難しいからである。本発明は、高剛性樹脂層(A)と制振性樹脂層(B)の多層構造とすることにより、高剛性でかつ高制振性の筐体としているものである。
本発明で言う変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)とは、ポリフェニレンエーテル系樹脂とスチレン系樹脂を主成分とする樹脂組成物を言う。ポリフェニレンエーテル系樹脂とは、下記一般式(I−1)、(I−2)を繰り返し単位とする単独重合体あるいは共重合体が使用できる。
Figure 2005229007
Figure 2005229007
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6はそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜8のアリール基、ハロゲン又は水素である。ただし、R5、R6は同時に水素ではない。)
ポリフェニレンエーテル樹脂の代表例としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−n−ブチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−イソプロピル−1、4−フェニレン)エーテル等のホモポリマーが挙げられる。このうち、特に好ましいものはポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルである。
また、下記一般式(I−3)で示される2,3,6−トリメチルフェノール等とを共重合して得られるポリフェニレン構造を主体としてなるポリフェニレンエーテル共重合体も使用できる。
Figure 2005229007
(式中、R7,R8、R9、R10はそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン又は水素であり、但しR7、R8、R9、R10は同時に水素ではない。)
さらに、上記のポリフェニレンエーテル樹脂にスチレン化合物をグラフトさせたり、又はスチレン化合物とそれと共重合可能な化合物との共重合体、例えばスチレン化合物と無水マレイン酸の共重合体等をグラフトさせて使用することができる。
スチレン系樹脂としては、ビニル芳香族重合体、ゴム変性ビニル芳香族重合体が用いられる。ビニル芳香族重合体としては、スチレンのほか、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、エチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン等の核アルキル置換スチレン、α−メチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチレン等のα−アルキル置換スチレン等の重合体、これら1種以上と他のビニル化合物のすくなくとも1種以上との共重合体が挙げられる。ビニル芳香族化合物との共重合可能な化合物としては、メチルンメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル化合物、無水マレイン酸等の酸無水物等が挙げられる。これらの重合体の中で特に好ましい重合体は、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体(AS樹脂)である。
以下、図面を参照して実施例、比較例について説明する。
実施例1
筐体母材用樹脂成形体の構成材料としては、高剛性樹脂層(A)に変性PPE樹脂(旭化成ケミカルズ(株)製、商標「ザイロンX534Z」、荷重たわみ温度;120℃、曲げ弾性率;8.6GPa、フィラー含量;40重量%、難燃性;UL−94、1.6mm厚、V−0)を用い、制振性樹脂層(B)に変性PPE樹脂(旭化成ケミカルズ(株)製、商標「ザイロンVM502」、荷重たわみ温度;120℃、曲げ弾性率4120MPa、フィラー含量;20重量%、損失係数;4.7%(共振二次ピーク時、測定法;一端固定法)曲げ弾性率;4120MPa)を用いた。
また、薄膜シート2としては、ポリエステル系接着剤(ノガワケミカル(株)製、商品名「ダイアボンドDA851C」)を塗布して接着層4を付設した50μmのアルミ箔(導電層3)を、60℃で5分乾燥して用いた。
上記薄膜シート2をサンドイッチ射出成形機の金型内にインサートし、上記高剛性樹脂層(A)を構成する変性PPE樹脂と、制振性樹脂層(B)を構成する変性PPE樹脂を、高剛性樹脂層(A)が外層となるようにインサートサンドイッチ射出成形し、厚み2.0mm(筐体母材用樹脂成形体1の厚み)の図4に示す導電層3を有する多層構造のサンドイッチ射出成形体である樹脂製筐体9を得た。
得られた樹脂製筐体9は、剛性と制振性の両方の特性を満足するものであった。
500MHzにおける電磁波シールド性の測定結果と90℃雰囲気下におけるアウトガスの測定結果を表1に示す。電磁波シールド性の測定はアドバンテスト法で行った。シールド効果は63dBであり100%のシールド効果を示した。
アウトガスは、図9に示すように、内容積約100ccの箱状のアルミ加工品8に樹脂製筐体9を被せて、アルミ加工品8内部を密閉系にして、90℃のオーブンに1時間放置して、アルミ加工品8内部のガスを採取しガスクロマトグラフィーで定量測定した。ガスは検出されなかった。
実施例2
実施例1と同様に、サンドイッチ射出成形機を用い、実施例1と同じ筐体母材用樹脂成形体1の材料(高剛性樹脂層(A)と制振性樹脂層(B)を構成する樹脂)、接着剤(接着層4)を用い、50μmのPENフィルム(ベースフィルム5)にNiを蒸着(導電層3)した薄膜シート2を金型にインサートし、インサート射出成形にして、厚み2.0mm(筐体母材用樹脂成形体1の厚み)の図6に示す導電層3を有する多層構造のサンドイッチ成形体の樹脂製筐体9を得た。
500MHzにおける電磁波シールド性の測定結果と90℃雰囲気下に於けるアウトガスの測定結果を表1に示す。比較例1と比べ、非常にガスが少なかった。
実施例3
共押出成形機を用い、実施例1と同じ筐体母材用樹脂成形体1の材料(高剛性樹脂層(A)と制振性樹脂層(B)を構成する樹脂)、アルミ箔(導電層3)、接着剤(接着層4)を用い、50μmのアルミ箔(導電層3)がラミネートされた、外層に高剛性樹脂層(A)、芯層に制振性樹脂層(B)を有する厚み2.0mmの3層押出シートを得た。外層の厚みは両側0.5mm、芯層の厚みは1.0mmとした。該3層押出シートを180℃で予熱して、プレス成形して図7に示す多層構造の樹脂製筐体9を得た。
比較例1
実施例2に使用したベースフィルム5を実施例2と反対面(外側表面)にインサート射出成形した以外は、実施例2と同様の方法で、図8に示す多層構造を有する樹脂製筐体9を得た。
500MHzにおける電磁波シールド性の測定結果と90℃雰囲気下に於けるアウトガスの測定結果を表1に示す。電磁波シールド性は実施例2と同様であったが、ガスが多かった。
Figure 2005229007
筐体内部のクリーン性を要求される電磁波シールド性を有する樹脂製筐体であり、精密電子機器の筐体に好適に用いられる。特にハードディスクドライブ装置等の振動特性が要求される筐体として有用である。
本発明における筐体母材用樹脂成形体の一例を示す平面図である。 図1におけるX−X断面図である。 図1におけるY−Y断面図である。 本発明に係る樹脂製筐体の断面構成の一例を示す図である。 本発明に係る樹脂製筐体の断面構成の他の例を示す図である。 本発明に係る樹脂製筐体の断面構成の他の例を示す図である。 本発明に係る樹脂製筐体の断面構成の他の例を示す図である。 比較例1の樹脂製筐体の断面構成を示す図である。 実施例及び比較例で用いた内部に発生するガスを測定する方法の説明図である。
符号の説明
1 筐体母材用樹脂成形体
2 薄膜シート
3 導電層
4 接着層
5 ベースフィルム
6 接着層
7 保護層
8 アルミ加工品
9 樹脂製筐体
A 高剛性樹脂層
B 制振性樹脂層

Claims (6)

  1. 少なくとも導電層と接着層を有する薄膜シートを金型に挿入して筐体母材用樹脂成形体を射出成形するインサート射出成形、又は、少なくとも導電層と接着層を有する薄膜シートと筐体母材用樹脂成形体を構成する樹脂シートを予め積層又は重ねて行われる熱成形により成形され、かつ該筐体母材用樹脂成形体が、5GPa以上の曲げ弾性率を有する高剛性樹脂層(A)と損失係数2(%)以上の高制振性樹脂層(B)の多層構造を有し、筐体母材用樹脂成形体の少なくとも内面側に接着層を介して導電層が位置していることを特徴とする電磁波シールド性を有する樹脂製筐体。
  2. 薄膜シートが、金属箔上に接着層を有するシートであることを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールド性を有する樹脂製筐体。
  3. 薄膜シートが、樹脂製フィルム上に接着層を介して導電層を有し、更に該導電層上に接着層を有するシートであることを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールド性を有する樹脂製筐体。
  4. 筐体母材用樹脂成形体が、外層が高剛性樹脂層(A)、内層が高制振性樹脂層(B)となったサンドイッチ射出成形体又は3層押出シートの熱成形体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁波シールド性を有する樹脂製筐体。
  5. 筐体母材用樹脂成形体を構成する高剛性樹脂層(A)と高制振性樹脂層(B)を構成する樹脂が、それぞれ変性ポリフェニレンエーテル系樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電磁波シールド性を有する樹脂製筐体。
  6. ハードディスクドライブ装置の筐体に用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂製筐体。
JP2004037725A 2004-02-16 2004-02-16 電磁波シールド性を有する剛性、制振性に優れた樹脂製筐体。 Withdrawn JP2005229007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004037725A JP2005229007A (ja) 2004-02-16 2004-02-16 電磁波シールド性を有する剛性、制振性に優れた樹脂製筐体。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004037725A JP2005229007A (ja) 2004-02-16 2004-02-16 電磁波シールド性を有する剛性、制振性に優れた樹脂製筐体。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005229007A true JP2005229007A (ja) 2005-08-25

Family

ID=35003457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004037725A Withdrawn JP2005229007A (ja) 2004-02-16 2004-02-16 電磁波シールド性を有する剛性、制振性に優れた樹脂製筐体。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005229007A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012043308A1 (ja) * 2010-09-28 2012-04-05 三菱製紙株式会社 導電性材料前駆体および導電性材料
JP2012074174A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Mitsubishi Paper Mills Ltd 導電性材料前駆体および導電性材料
JP2013031928A (ja) * 2011-07-06 2013-02-14 Mitsubishi Paper Mills Ltd 剥離フィルムおよび導電性材料の製造方法
CN103119663A (zh) * 2010-09-28 2013-05-22 三菱制纸株式会社 导电材料前体及导电材料
DE102019118092A1 (de) * 2019-07-04 2021-01-07 Carl Freudenberg Kg Verfahren zur Herstellung eines gegenüber elektromagnetischer Strahlung abgeschirmten Bauteils
KR20230119825A (ko) * 2022-02-08 2023-08-16 주식회사 신우 3층 적층 구조의 종이 케이스 및 종이 케이스 제조 방법

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012043308A1 (ja) * 2010-09-28 2012-04-05 三菱製紙株式会社 導電性材料前駆体および導電性材料
JP2012074174A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Mitsubishi Paper Mills Ltd 導電性材料前駆体および導電性材料
CN103119663A (zh) * 2010-09-28 2013-05-22 三菱制纸株式会社 导电材料前体及导电材料
TWI499503B (zh) * 2010-09-28 2015-09-11 Mitsubishi Paper Mills Ltd 導電性材料前驅物及導電性材料
JP2013031928A (ja) * 2011-07-06 2013-02-14 Mitsubishi Paper Mills Ltd 剥離フィルムおよび導電性材料の製造方法
DE102019118092A1 (de) * 2019-07-04 2021-01-07 Carl Freudenberg Kg Verfahren zur Herstellung eines gegenüber elektromagnetischer Strahlung abgeschirmten Bauteils
WO2021001298A1 (de) 2019-07-04 2021-01-07 Carl Freudenberg Kg Verfahren zur herstellung eines gegenüber elektromagnetischer strahlung abgeschirmten bauteils
KR20230119825A (ko) * 2022-02-08 2023-08-16 주식회사 신우 3층 적층 구조의 종이 케이스 및 종이 케이스 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5302309B2 (ja) 積層体及び回路配線基板
KR101990243B1 (ko) 전자파 실드재
EP0786928B1 (en) Novel flexible copper-coated laminate and flexible printed circuit board
JP2008269954A (ja) 電池ケース
TW201634268A (zh) 電磁波屏蔽材
MY145840A (en) Chromate-free resin-composite vibration deadening material
JP2005229007A (ja) 電磁波シールド性を有する剛性、制振性に優れた樹脂製筐体。
WO2017047439A1 (ja) 筐体
JP4860185B2 (ja) 可撓性回路基板
JP5485817B2 (ja) 接着性樹脂組成物、カバーレイ、接着性フィルム、金属張積層板及びフレキシブルプリント配線板
JP2005175243A (ja) 電磁波シールド性を有する樹脂製筐体。
KR20230088470A (ko) 전자파 실드재
TWI384924B (zh) Sided flexible circuit board
TWI640423B (zh) Electromagnetic wave shielding material
TW200426023A (en) Multilayer structure for absorbing electromagnatic wave and manufacturing method thereof
WO2017098969A1 (ja) 積層体の製造方法及び樹脂層付金属箔
JP2006023547A (ja) フラットパネルディスプレイ用樹脂製筐体
CN102501460B (zh) 多层结构的橡胶导电板和导电粒
JP2012007134A (ja) 接着性樹脂組成物、カバーレイ、接着性フィルム、金属張積層板及びフレキシブルプリント配線板
JP2005175243A5 (ja)
TW201634269A (zh) 電磁波屏蔽材
JP2019179887A (ja) 電磁波遮蔽体
JP2009040914A (ja) スチレン系樹脂組成物
JPH0527783A (ja) 音質変更板
JP2017183675A (ja) 電磁波シールド筐体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501