以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の情報処理装置(例えば、図1のPDA1)は、各日付の予定が表示される第1の領域(例えば、図26の予定入力領域301)の表示を制御する第1の表示制御手段(例えば、図35のデータベース表示制御部402)と、コンテンツを表す画像が配列して表示される第2の領域(例えば、図26のサムネイル表示領域241)の表示を制御する第2の表示制御手段(例えば、図35のサムネイル画像表示制御部413)と、ユーザ操作に応じて、前記第1の領域に表示される所定の1日の予定に前記第2の領域に配列して表示されるものの中から選択された前記画像を貼り付ける貼り付け手段(例えば、サムネイル画像のドラッグアンドドロップにより、1日の予定表に、サムネイル画像を貼り付ける図36のデータベース構成情報管理部401)と、所定の日付と、コンテンツを関連付ける第2の関連付け手段(例えば、コンテンツに予定表日を設定する図35のコンテンツ管理部651)とを備え、前記第2の表示制御手段は、前記第1の領域に表示される日付の中から前記所定の日付が選択されたとき、前記所定の日付に関連付けられた前記コンテンツを表す前記画像を前記第2の領域に表示させることを特徴とする。
請求項2に記載の情報処理装置は、前記コンテンツを記憶する記憶手段(例えば、図5のMS3)をさらに備えることを特徴とする。
請求項3に記載の情報処理装置の第1の表示制御手段は、月単位、週単位、または日単位で、ユーザにより登録された各日付の予定を前記第1の領域に表示させることを特徴とする。
請求項4に記載の情報処理装置の第1の表示制御手段は、前記第1の領域を構成する、前記関連付け手段により前記コンテンツが関連付けられた前記所定の日付の領域に、前記コンテンツが関連付けられていることを表すアイコン(例えば、図31のアイコン604)をさらに表示させることを特徴とする。
請求項5に記載の情報処理装置の第2の表示制御手段は、前記関連付け手段により前記所定の日付が関連付けられていないコンテンツを表す画像を、コンテンツの作成日順に、前記第2の領域に配列して表示させる(例えば、図32に示されるように左から右方向に作成日順に表示させる)ことを特徴とする。
請求項6に記載の情報処理装置の第2の表示制御手段は、前記所定の日付が関連付けられた前記コンテンツを表す前記画像(例えば、図33の予定表日(26日)が設定された画像)と、前記所定の日付と同じ日を作成日とする、前記所定の日付が関連付けられていない前記コンテンツを表す前記画像(例えば、図33の右側の2つの画像)とを前記第2の領域に表示させるとき、前記所定の日付が関連付けられた前記コンテンツを表す前記画像を優先表示させることを特徴とする。
請求項7に記載の情報処理方法は、各日付の予定が表示される第1の領域(例えば、図26の予定入力領域301)の表示を制御する第1の表示制御ステップ(例えば、図23のステップS2)と、コンテンツを表す画像が配列して表示される第2の領域(例えば、図26のサムネイル表示領域241)の表示を制御する第2の表示制御ステップ(例えば、図24のステップS23)と、ユーザ操作に応じて、前記第1の領域に表示される所定の1日の予定に前記第2の領域に配列して表示されるものの中から選択された前記画像を貼り付ける貼り付けステップ(例えば、図23のステップS7)と、所定の日付と、コンテンツを関連付ける関連付けステップ(例えば、図38のステップS306)と、前記第1の領域に表示される日付の中から前記所定の日付が選択されたとき、前記所定の日付に関連付けられた前記コンテンツを表す前記画像を前記第2の領域に表示させる第3の表示制御ステップ(例えば、図40のステップS349)とを含むことを特徴とする。
請求項8に記載のプログラムにおいても、各ステップが対応する実施の形態(但し一例)は、請求項7に記載の情報処理方法と同様である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
本発明を適用したPDA(Personal Digital Assistants)1の外観を図1乃至図4に示す。図1および図2はPDA1の本体正面側の外観を示す斜視図であり、図3および図4は本体背面側の外観を示す斜視図である。
PDA1は、図2に示される中央のヒンジ部12を境に、表示部11と本体部13とに分けられており、ヒンジ部12を介して折り畳み可能に形成されている(折り畳んだ状態を図1に示す)。
図2に示されるように、表示部11の面11−1のほぼ全面には、LCD(Liquid Crystal Display)28、および、LCD28の上に積層された透明なタッチパネル36が設けられている。すなわち、ユーザが、指先や図1のスタイラス2の先端をLCD28上の任意の位置に接触させると、その座標がタッチパネル36により検出され、検出された座標に対応する所定の処理が行われる。
ヒンジ部12には、CCD(Charge Coupled Device)等よりなるカメラ部21が設けられている。
PDA1を折り畳んだときに面11−1(表示部11)に対向する面となる本体部13の上面13−1には、PDA1にインストールされている、例えば、スケジュール管理用のプログラム、電話帳管理用のプログラム等のアプリケーションプログラムのそれぞれを表すシンボルが印刷されたボタン32が設けられている。ユーザによりボタン32が押下されたとき、それに対応するアプリケーションプログラムが起動される。
また、上面13−1のボタン32が配置されている領域の中央部には、LCD28に表示されている画面を上下方向にスクロールさせるためのスクロールボタン33が設けられている。さらに、上面13−1のボタン32、スクロールボタン33の下方には、文字、記号、数字等を入力するためのキーボード34が設けられている。
本体部13の右側面13−2には、不揮発性半導体メモリの一種であるメモリースティック(商標)(以下、MSと記述する)3を装着可能なMSスロット41が設けられている(図1)。なお、MSスロット41には、例えば、Bluetooth(商標)による通信機能拡張モジュールなどの、MS3と同じ形状の機能拡張モジュールを装着させることも可能である。
図3に示されるように、本体部13の左側面13−3には、本体部13に電力を供給するリチウムイオン電池などからなるリムーバブルメインバッテリ162(図5)を着脱するときに開閉するバッテリ蓋26が設けられている。また、左側面13−3には、押下および回転自在なジョグダイヤル25が当該側面から僅かに突出した状態で設けられている。
本体部13の背面13−4には、不揮発性半導体メモリの一種であるコンパクトフラッシュ(登録商標)(以下、CFと記述する)4を装着可能なCFスロット42が設けられている。CFスロット42は、図4に示すように、CF4を装着するときには当該背面からポップアップするようになされている。なお、CFスロット42には、例えば、PHS(Personal Handy Phone)による通信機能拡張モジュールなどの、CF4と同じ形状の機能拡張モジュールを装着させることも可能である。
本体部13の下端面13−5(図2)には、リムーバブルメインバッテリ162に対して充電を行うクレードル91(図5)等の付属機器を接続するためのコネクタ67が設けられている。
図5は、以上のような外観構成を有するPDA1の内部の構成例について示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)131は、ROM(Read Only Memory)132に記憶されているプログラム、または記憶部139からRAM(Random Access Memory)133にロードされたアプリケーションプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM133にはまた、CPU131が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU131、ROM132、およびRAM133は、CPUインタフェース135を介して相互に接続されている。CPUインタフェース135には、LCD28に対する画面の表示を制御する表示制御部136も接続されている。
表示制御部136には、カメラ部21、LCD28の他、VRAM138も接続されている。表示制御部136は、CPU131による制御に基づいて、カメラ部21により撮像された画像をVRAM138に記憶させ、そのVRAM138に記憶させている画像や、他のメモリ(MS3、CF4、RAM133、記憶部139)に記憶されている画像をLCD28に表示させる。VRAM138には、カメラ部21により撮像された画像の他、LCD28に表示させる画像も記憶される。
また、CPUインタフェース135には、ジョグダイヤル25、ボタン32、スクロールボタン33、およびキーボード34等からなる入力部137、タッチパネル36、赤外線通信ポート62、MSスロット41およびCFスロット42に相当するスロットI/F64、リムーバブルメインバッテリ162およびバックアップバッテリ163を充電させるとともに、他の外部装置152との通信の中継装置となるクレードル91等が接続されるコネクタ67、並びに、マイクロフォン142で集音された音声をディジタルデータに変換する音声処理部141が接続されている。
なお、タッチパネル36により検出された座標を表す情報は、CPUインタフェース135を介してCPU131に供給される。
さらに、CPUインタフェース135には、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)またはハードディスクなどより構成される記憶部139が接続される。記憶部139は、PDA1に対して着脱可能な記憶媒体であるMS3やCF4とは異なり、PDA1が内蔵するメモリである。
CPUインタフェース135には、Bluetooth等の規格に準拠した無線通信を行う無線通信部146、および、FeliCa(商標)のようなICカードに対して非接触でデータを読み書きする非接触ICカードインタフェース(I/F)147が接続されている。
外部装置152に適宜装着される磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどから読み出されたアプリケーションプログラムは、赤外線ポート62を介して行われる赤外線通信、無線通信部146を介して行われる無線通信、または、クレードル91を介して行われる有線の通信等により、必要に応じてPDA1に対して供給され、記憶部139にインストールされる。または、スロットI/F64に適宜装着されるMS3やCF4から読み出されたアプリケーションプログラムも、必要に応じて記憶部139にインストールされる。
CPUインタフェース135には、表示部11が本体部13に対して閉じた状態の場合、オン状態となり、表示部11が本体部13に対して開いた状態の場合、オフ状態となるLCD開閉スイッチ144、および、表示部11が所定の角度以上回動された場合にオン状態となるLCD回転スイッチ145が設けられている。
また、CPUインタフェース135には、リムーバブルメインバッテリ162が装着されるメインバッテリ装着部161、およびリムーバブルメインバッテリ162が取り外されたときの予備電源となる、充電式ボタン電池等から成るバックアップバッテリ163が接続されている。
図6は、LCD28に表示されるメイン画面の例を示す図である。
PDA1を用いて行われる各種の操作は、基本的には、このメイン画面から開始される。メイン画面は、標準表示領域201、シルク領域202、およびステータス領域203からなる。
標準表示領域201には、アプリケーションプログラム(ソフトウエア)が実行されているときには、その実行中のアプリケーションプログラムの画面が表示される。また、アプリケーションプログラムが実行されていないときには、図6に示されるように、インストールされているアプリケーションプログラムのそれぞれに対応するアプリケーションアイコン204が表示される(ただし、厳密には、このときにおいても、アプリケーションプログラムが全く実行されていないわけではなく、アプリケーションアイコン204を表示し、ユーザに選択させるためのアプリケーションプログラムが実行されている)。
図6においては、アプリケーションアイコン204として、メモを作成するアプリケーションを実行するときにタップ(スタイラス2の先端でLCD28の表面が押下)されるメモ帳アイコン204A、予定を管理するアプリケーションを実行するときにタップされる予定表アイコン204Bが表示されている。
シルク領域202には、実行中のシルクプラグインに対応するユーザインタフェース(ユーザによる入力用の領域)が表示される。なお、実行されるアプリケーションによっては、シルク領域202の表示が消え、標準表示領域201とシルク領域202の全体に1つの画面が表示されることもある。
ステータス領域203には、例えば、バッテリ容量、MSスロット41に対するMS3の装着の有無や、CFスロット42に対するCF4の装着の有無、音量設定等の、PDA1の状態を示すステータスアイコン205や時刻等が表示される。
図7は、図6のメモ帳アイコン204Aがタップされたときに表示される画面の例を示す図である。
図7に示されるメモの作成画面は、メモ帳アイコン204Aがタップされたときに起動される、メモの作成を管理するソフトウエア(後述するデータベース処理ソフトウエア)によって表示される。
メモの作成画面は、ステータス領域203の他に、メモ作成領域211、メモを作成するためのツールを選択するときに操作される各種のボタンが表示されるツールボタン領域212から構成される。
ユーザは、スタイラス2の先端をメモ作成領域211に当て、その状態のままスタイラス2を移動させることで、任意の文字や記号などをメモ作成領域211に入力することができる。例えば、図8の曲線の画像231は、スタイラス2の先端が移動した軌跡を表し、このように、ユーザは、スタイラス2を用いてメモ作成領域211にメモをとることができる。
また、ユーザは、後に詳述するように、スタイラス2で文字や記号を入力するだけでなく、カメラ部21で撮影した静止画や動画、或いは、録音した音声などの各種のコンテンツを表す画像を貼り付けることによってもメモを作成することができる(メモにコンテンツを関連付けることができる)。
図7のツールボタン領域212には、メモに貼り付けるコンテンツの一覧を表示させるときや、既に表示しているコンテンツの一覧を閉じるときに操作(タップ)される一覧表示ボタン221、メモ作成領域211に手書きの文字などを入力するときに操作されるペンボタン222が用意される。ユーザによりペンボタン222が操作されたとき、ペンモードが設定される。そのペンモードが設定されている間は、図8に示されるような手書きの入力をメモ作成領域211に対して行うことが可能となる。
また、ツールボタン領域212には、メモ作成領域211に一度入力した文字などを消すときに操作される消しゴムボタン223の他、各種のツールを選択するときに操作されるボタンも表示される。
図9は、図8の状態(コンテンツの一覧が表示されていない状態)で一覧表示ボタン221がタップされたときに表示される画面の例を示す図である。
一覧表示ボタン221がタップされたとき、図9に示されるように、ツールボタン領域212とステータス領域203の間の、それまでメモ作成領域211の一部を形成していた領域を含む領域であるサムネイル表示領域241が形成され、そこに、メモ作成領域211を利用して作成しているメモに貼り付けることができるコンテンツ(コンテンツの内容を表すサムネイル画像)の一覧が表示される。
サムネイル表示領域241に表示されるサムネイル画像は、コンテンツ本体のデータから生成されるものである。例えば、静止画コンテンツのサムネイル画像は、コンテンツ本体の静止画が縮小されることで生成され、動画コンテンツのサムネイル画像は、連続する画像の中から選択される、例えば、先頭の1フレーム(MPEG(Moving Picture Experts Group)方式で圧縮された動画コンテンツの場合、最初のI(Intra)ピクチャ)の画像が縮小されることで生成される。なお、音声コンテンツのサムネイル画像には、吹き出しの画像が用いられる。
図9の例においては、左から、「MOV000…」のファイル名が設定された動画コンテンツを表すサムネイル画像251、「031030…」のファイル名が設定された音声コンテンツを表すサムネイル画像252、「DSC0001」のファイル名が設定された静止画(風景画)コンテンツを表すサムネイル画像253、「DSC0002」のファイル名が設定された静止画(人物画)コンテンツを表すサムネイル画像254が表示されている。
これらのサムネイル画像で表されるコンテンツは、PDA1の内部のメモリである記憶部139やPDA1に装着されているMS3などに、その本体のデータが記憶されている。
例えば、図9の点線矢印で示されるように、左から3番目の静止画コンテンツのサムネイル画像253にスタイラス2を押し当て、その状態のままメモ作成領域211上の位置P1まで移動させ、そこで、スタイラス2の先端をLCD28の表面から離すことで(ドラッグアンドドロップすることで)、ユーザは、サムネイル画像253を位置P1に貼り付けることができる。
図10は、位置P1にサムネイル画像253が貼り付けられた状態の画面の例を示す図である。ユーザは、このように、一覧表示されるものの中からドラッグアンドドロップすることで、作成中のメモに、静止画などの各種のカテゴリのコンテンツのサムネイル画像を貼り付けることができる。なお、ユーザは、ペンモードが設定されている状態で、位置P1に貼り付けたサムネイル画像253をメモ作成領域211上の他の位置にさらに移動させることもできる。
例えば、ユーザは、「〜に行ったときの写真」などの手書きの文字をメモ作成領域211に入力しておき、そのメモに写真(静止画コンテンツ)のサムネイル画像を貼り付けておくことで、PDA1内にある写真を容易に分類することができる。この操作は、フォルダを新規に作成し、そこに写真などのコンテンツを格納することによって分類する場合に較べて直感的な操作であり、外出先などで、僅かな時間に気軽に操作するというPDA1の性質上、好ましい。
また、ユーザは、メモに貼り付けたサムネイル画像をタップすることで、そのサムネイル画像により内容が表されるコンテンツの再生を開始させることができる。
図11は、図10のサムネイル画像253をタップして、サムネイル画像253により内容が表される静止画コンテンツを再生(プレビュー)させたときの画面の例を示す図である。
サムネイル画像253がタップされたとき、静止画コンテンツのビューワ機能を有するソフトウエア(後述するコンテンツ処理ソフトウエア)が起動し、サムネイル画像253により内容が表される静止画コンテンツの本体のデータに基づいて、ステータス領域203以外の領域全体を用いて画像の表示が行われる。これにより、ユーザは、静止画コンテンツの詳細を容易に確認することができる。
なお、メモに貼り付けた動画コンテンツのサムネイル画像251をタップした場合も同様に、動画コンテンツの再生が行われ、図11に示されるようなステータス領域203以外の領域を用いて画像が表示される。また、メモに貼り付けた音声コンテンツのサムネイル画像252をタップした場合、その音声コンテンツの再生が行われる。
図12A乃至Dは、以上のようにして作成されるメモの表示の階層構造について示す図である。
図12Aは、図10のメモ作成領域211(上方に表示される数字と文字(「Unfiled」)を除く部分)に表示されている画面を示す図である。
図12Aの画面は複数の層から構成され、その複数の層のうちの最下層には、図12Bに示されるような無地の層(図7のメモ作成領域211のように、何も入力されていない層)が配置される。
図12Bの無地の層の上には、スタイラス2で入力された手書きの曲線の画像231を表示する層が配置され、その上(図12Aの画面を構成する最上層)には、サムネイル画像253を表示する層が配置される。サムネイル画像を表示する層は、複数のサムネイル画像がメモに貼り付けられた場合、貼り付けられた数だけ仮想的に配置される。
このように、メモの作成を管理するソフトウエアによりメモ作成領域211に表示される画面は、図12B乃至Dの3つの層から構成される。この層の数は、後述する、予定表の作成を管理するソフトウエアによりメモ作成領域211に対応する領域に表示される画面を構成する層の数と異なる。
ここで、サムネイル表示領域241の表示の詳細について説明する。
図13Aは、図9のサムネイル表示領域241のみを示す図である。
サムネイル表示領域241の右上には、サムネイル画像表示部271に表示するサムネイル画像を、それが表すコンテンツのカテゴリに応じてフィルタリングするカテゴリ選択ボタン261乃至264が表示されている。
すなわち、一覧表示ボタン221を操作したとき、サムネイル画像表示部271には、メモ作成領域211で作成中のメモに貼り付けることができる全てのカテゴリのコンテンツのサムネイル画像が表示されるが、ユーザは、カテゴリ選択ボタン261乃至264を操作することで、サムネイル画像表示部271に表示されるサムネイル画像を制限することができる。
例えば、カメラの絵が付されたカテゴリ選択ボタン261が操作されたとき、サムネイル画像表示部271に表示されるサムネイル画像の中から、静止画コンテンツのサムネイル画像が除かれ(表示が消え)、フィルムの絵が付されたカテゴリ選択ボタン262が操作されたとき、動画コンテンツのサムネイル画像が除かれる。
また、ペンと紙の絵(メモ)が付されたカテゴリ選択ボタン263が操作されたとき、サムネイル画像表示部271に表示されるサムネイル画像の中から、メモのコンテンツを表すサムネイル画像が除かれる。
なお、PDA1においては、メモの作成中(メモの作成を管理するソフトウエアの実行中)は、その作成中のメモに、予め作成しておいた他のメモをコンテンツとして貼り付けることはできないこととされている。従って、メモの作成中は、サムネイル画像表示部271にメモのサムネイル画像が表示されないことから、カテゴリ選択ボタン263は操作不能とされる。
後述する予定表の作成を管理するソフトウエアの実行中は、作成中の予定表に、予め作成しておいたメモをコンテンツとして貼り付けることが可能とされ、カテゴリ選択ボタン263が操作された場合、サムネイル画像表示部271に表示されるサムネイル画像の中から、メモのサムネイル画像が除かれる。
カテゴリ選択ボタン263の右隣には、吹き出しの絵が付されたカテゴリ選択ボタン264が用意されている。カテゴリ選択ボタン264が操作されたとき、サムネイル画像表示部271に表示されるサムネイル画像の中から、音声コンテンツのサムネイル画像が除かれる。
図13Bは、静止画、動画、音声のそれぞれのカテゴリのコンテンツのサムネイル画像が表示されている図13Aの状態から、カテゴリ選択ボタン262(動画コンテンツのサムネイル画像の表示を消すボタン)とカテゴリ選択ボタン264(音声コンテンツのサムネイル画像の表示を消すボタン)が操作された状態の表示を示す図である。
図13Bに示されるように、サムネイル画像表示部271に表示するサムネイル画像の中から、動画と音声のコンテンツを表すサムネイル画像がフィルタリングによりカットされ、その表示が消される。
このように、サムネイル画像表示部271に表示させるサムネイル画像に、カテゴリに基づくフィルタリングをかけることができるため、ユーザは、貼り付けようとするコンテンツのサムネイル画像を迅速に探すことができる。
例えば、ある静止画コンテンツをメモに貼り付けようとしている場合、図13Bに示されるように他のカテゴリのコンテンツのサムネイル画像を除いてから探すことで、ユーザは、貼り付けようとする静止画コンテンツのサムネイル画像を迅速に探すことができる。
以上のようにしてサムネイル画像表示部271に表示されるサムネイル画像からも、メモに貼り付けたサムネイル画像から、そのサムネイル画像により表されるコンテンツを再生させることができるのと同様に、コンテンツの再生を開始させることが可能とされる。
例えば、図13Aに示されるように、静止画コンテンツのサムネイル画像253がカーソル281で選択されている状態でさらにタップされた場合、図11を参照して説明したように、その静止画コンテンツがLCD28に拡大表示される。すなわち、ビューワ機能を提供するソフトウエアが実行され、静止画コンテンツの表示が行われる。
サムネイル画像表示部271の下には、サムネイル画像表示部271に表示させるサムネイル画像の範囲を切り替えるときに水平方向に操作されるスクロールバー272が表示され、その下には、カーソル281で選択されているコンテンツの名前等を表示するコンテンツ情報表示部273が表示される。
なお、図13Aにおいて、動画コンテンツのサムネイル画像251上に表示されているMS3の外観を表す画像251Aは、その動画コンテンツが外部のメモリであるMS3に記憶されているものであることを表している。また、フィルムの絵を表す画像251Bは、それが付されているサムネイル画像251が動画コンテンツのものであることを表している(静止画コンテンツのサムネイル画像と区別できるようになっている)。
図14は、図6の予定表アイコン204Bがタップされたときに表示される画面の例を示す図である。図14において、図7と同じ部分には同一の符号を付している。
予定表アイコン204Bがタップされたとき、予定表の作成を管理するソフトウエアが起動し、図14に示されるような予定表の作成画面が表示される。
予定表の作成画面は、ステータス領域203の他に、所定の間隔で時刻が表示される予定入力領域301、予定入力領域301の表示形式(週単位、月単位による表示形式)を変更するときに操作されるボタンなどが用意される表示切替領域302、予定表を作成するためのツールを選択するときに操作されるボタンが用意されるツールボタン領域303から構成される。
ツールボタン領域303には、予定表に貼り付けるコンテンツのサムネイル画像の一覧を表示させるときに操作される一覧表示ボタン221、予定入力領域301に手書きの文字や記号などを入力するときに操作されるペンボタン222、一度入力した手書きの文字などを消すときに操作される消しゴムボタン223などの、図7のツールボタン領域212に用意されるものと同じボタンが用意される。
また、ツールボタン領域303には、これらのボタンの他、予定入力領域301に入力した予定の1つの項目を選択し、その選択した項目を移動したり、内容を変更する手モードを選択するときに操作される手ボタン311が表示される。この手ボタン311は、上述したメモの作成時には用意されないボタンである。
図15は、図14の画面に対して、ある予定が入力された状態の画面の例を示す図である。
予定入力領域301の9時(9:00)の欄に入力された予定321(「会議」の文字が入力されている予定)は、例えば、ユーザにより手ボタン311が操作され、手モードが設定されてから入力されたものである。9時の時間帯が、予定を入力する時間帯としてスタイラス2で選択された場合、画面の下方には図6のシルク領域202が表示されるため、ユーザは、その領域を用いて予定を入力する(「会議」の文字を入力する)。
なお、一覧表示ボタン221の右隣にあるボタンは、予定を新規に作成するときに操作されるボタンであり、このボタンが操作された場合も、手モードが設定された状態で時間帯が指定されたときと同様に、新たな予定を入力することが可能とされる。
図16は、図15の状態の画面に対して、「重要!」の手書き文字と、予定321を指す矢印の画像からなる画像331が入力された状態の画面を示す図である。
ペンボタン222を操作し、ペンモードを設定することによって、ユーザは、予定入力領域301に手書きの文字などを入力することができる。
このように、予定表を作成する場合でも、ユーザは、所定の時間帯に予定の項目を入力するだけでなく、上述したメモを作成する場合と同様に手書きの文字を入力することができる。
図17は、図16の状態(サムネイル画像の一覧が表示されていない状態)において、一覧表示ボタン221がタップされたときに表示される画面の例を示す図である。
一覧表示ボタン221がタップされたとき、図17に示されるように、ツールボタン領域303とステータス領域203の間の、それまで予定入力領域301の一部を形成していた領域を含む領域であるサムネイル表示領域241が形成され、そこに、予定入力領域301に貼り付けることができるコンテンツのサムネイル画像の一覧が表示される。
例えば、音声コンテンツのサムネイル画像352をスタイラス2で選択し、図17の点線矢印で示されるように、その状態のまま予定入力領域301上の位置P2まで移動させ、スタイラス2の先端をLCD28の表面から離すことで、ユーザは、サムネイル画像352を位置P2に貼り付けることができる。
図18は、位置P2に音声コンテンツのサムネイル画像352が貼り付けられた状態の画面の例を示す図である。
ユーザは、このように、一覧表示されるものの中からドラッグアンドドロップすることで、予定表に、各種のカテゴリのコンテンツのサムネイル画像を貼り付けることができる(予定表にコンテンツを関連付けることができる)。
以上のようにしてサムネイル画像を予定表に貼り付けることができるため、ユーザは、例えば、9時からの会議(図18の予定321の「会議」)が終了したとき、そのときに録音しておいた音声コンテンツのサムネイル画像351を予定321の周りに貼り付けておくことで、後から、その会議で録音した音声コンテンツを容易に探すことができる。
そのサムネイル画像の貼り付けも、サムネイル表示領域241に表示されるものの中からドラッグアンドドロップするだけの非常に直感的な操作である。
また、予定表に貼り付けたサムネイル画像351をタップすることで、そのサムネイル画像351により表される音声コンテンツの再生を開始させることができるため、ユーザは、会議で録音した音声を予定表から容易に再生させることができる。
なお、図17、図18において、サムネイル画像353,354は、予め作成しておいたメモのサムネイル画像である。上述したように、予定表の作成時には、予め作成しておいたメモをコンテンツとして予定表に関連付けることができるため、メモのサムネイル画像もサムネイル表示領域241に表示される。
図19A乃至Eは、以上のようにして作成される予定表の階層構造について示す図である。
図19Aは、図18の予定入力領域301(図18の上方に表示される年月日と曜日(S,M,T,W,T,F,S)を除く部分)に表示される画面を示す図である。
図19Aの画面も複数の層から構成され、そのうちの最下層には、図19Bに示されるような時間帯を表示する層(図14の予定入力領域301のように、何の予定も入力されていない予定表の層)が配置される。
図19Bの層の上には、図19Cに示されるように、ユーザにより入力された予定321(図19Bの9時の時間帯に入力された予定)を表示する層が配置され、その上には、図19Dに示されるように、スタイラス2で入力された手書きの「重要!」の文字と、予定321を指す矢印の画像331を表示させる層が配置される。
図19Eに示されるように、図19Aの画面の最上層には、サムネイル画像352を表示させる層が配置される。
このように、予定表の作成を管理するソフトウエアにより予定入力領域301に表示される画面は、図19B乃至Eの4つの層から構成される。この層の数(4層)は、上述した、メモの作成を管理するソフトウエアにより表示される画面を構成する層の数(3層)と異なる。
すなわち、サムネイル表示領域241に表示されるサムネイル画像の貼り付け先は、サムネイル画像の一覧と同時に表示される画面を用いて作成されるデータのカテゴリにより異なり、複数あるといえる。
次に、以上のような画面表示を実現するソフトウエア構成について説明する。
なお、以下において、メモの作成を管理するソフトウエアにより作成される1つのメモのファイルや、予定表の作成を管理するソフトウエアにより作成される1つの予定表のファイルをデータベースともいう。従って、コンテンツの貼り付け先や手書きの文字の入力先はデータベースとなる。
図20は、PDA1に用意されるソフトウエアの例を示すブロック図である。
これらのソフトウエアは、内蔵のメモリである記憶部139(図5)などに記憶されている。PDA1には、複数のデータベース処理ソフトウエアからなるデータベース処理ソフトウエア群361、複数のコンテンツ処理ソフトウエアからなるコンテンツ処理ソフトウエア群362、サムネイル表示ソフトウエア363が用意されている。
データベース処理ソフトウエア群361は、メモのデータベースの作成を管理するメモデータベース処理ソフトウエア371−1と、予定表のデータベースの作成を管理する予定表データベース処理ソフトウエア371−2から構成される。以下、メモデータベース処理ソフトウエア371−1と予定表データベース処理ソフトウエア371−2を個々に区別する必要がない場合、まとめてデータベース処理ソフトウエア371という。
なお、図20においては、データベース処理ソフトウエアは2つしか用意されていないが、実際には、図6の画面にアプリケーションアイコン204が用意されているソフトウエアであって、データベースの作成に関するソフトウエア毎にデータベース処理ソフトウエアが用意される。
データベース処理ソフトウエア371は、データベースの作成機能をユーザに提供し、例えば、スタイラス2による手書き文字の入力や、サムネイル画像の貼り付けを受け付け、データベースを作成する。
データベース処理ソフトウエア371は、データベース毎に、図21に示されるようなデータベースの構成を表すデータベース構成情報を用いてその作成を管理する。
図21の例においては、データベースに貼り付けられたサムネイル画像により表されるコンテンツ等の種類、サムネイル画像のリンク先(コンテンツ本体のデータの記憶場所)、サムネイル画像が貼り付けられたデータベース上の位置を表す座標、コンテンツに関するその他の情報がデータベース構成情報により表されている。
サムネイル画像が貼り付けられたり、手書き文字が入力される毎に、これらの情報がデータベース構成情報に登録される。図21の例においては、データベース構成情報の2段目に、あるデータベースに入力された手書き文字のリンク先はリンク情報#1であり、入力位置は座標(x1,y1)であることが登録されている。また、手書き文字の幅W1、高さh1とともに、その他の情報として、手書き文字の色、ペンの太さ等が登録されている。
同様に、同じデータベースに貼り付けられた動画コンテンツ、静止画コンテンツ、テキスト、音声コンテンツのそれぞれのサムネイル画像のリンク情報、位置、幅、高さ、その他の情報も登録されている。なお、図21においてデータベースに入力されたものとして示されている「テキスト」は、例えば、予定表のデータベースに入力された予定である。また、データベース構成情報に登録される「座標」は、例えば、サムネイル画像の左上隅の座標である。
図20の説明に戻り、データベース処理ソフトウエア371により管理されているデータベース391にはコンテンツ#1乃至#3が関連付けられている(コンテンツ#1乃至#3のそれぞれのサムネイル画像がデータベース391に貼り付けられている)。
すなわち、この場合、データベース処理ソフトウエア371は、データベース構成情報を用いて、データベース391に関連付けられているコンテンツ#1乃至#3のコンテンツの種類、サムネイル画像のリンク情報、貼り付け位置、その他の情報を管理している。
データベース処理ソフトウエア371は、データベース391に貼り付けられたサムネイル画像がタップされ、コンテンツの再生が指示されたとき、コンテンツ処理ソフトウエア群362を構成するコンテンツ処理ソフトウエアのいずれかにコンテンツの再生を要求する。
また、データベース処理ソフトウエア371は、ユーザにより一覧表示ボタン221が操作され、作成中のデータベース391に貼り付けるサムネイル画像の一覧の表示が指示されたとき、そのことをサムネイル表示ソフトウエア363に通知し、サムネイル画像の一覧を表示させる。
コンテンツ処理ソフトウエア群362は、静止画コンテンツの再生(プレビュー)を管理する静止画コンテンツ処理ソフトウエア381−1、動画コンテンツの再生を管理する動画コンテンツ処理ソフトウエア381−2、音声コンテンツの再生を管理する音声コンテンツ処理ソフトウエア381−3、コンテンツとして用意されているメモの再生(プレビュー)を管理するメモコンテンツ処理ソフトウエア381−4から構成される。以下、静止画コンテンツ処理ソフトウエア381−1乃至メモコンテンツ処理ソフトウエア381−4を個々に区別する必要がない場合、まとめてコンテンツ処理ソフトウエア381という。
コンテンツ処理ソフトウエア381は、記憶部139やMS3に記憶されている全てのコンテンツ392を管理しており、コンテンツのビューワの機能を提供する。データベース処理ソフトウエア371から静止画コンテンツの再生が要求されたとき、静止画コンテンツ処理ソフトウエア381−1により静止画コンテンツの再生が行われ、動画コンテンツの再生が要求されたとき、動画コンテンツ処理ソフトウエア381−2により動画コンテンツの再生が行われる。また、音声コンテンツの再生が要求されたとき、音声コンテンツ処理ソフトウエア381−3により音声コンテンツの再生が行われ、メモの再生が要求されたとき、メモコンテンツ処理ソフトウエア381−4によりメモの再生が行われる。
なお、メモの再生は、それを作成したデータベース処理ソフトウエア371(メモデータベース処理ソフトウエア371−1)により行われるようにしてもよい。
上述したように、ユーザは、サムネイル表示領域241に一覧表示されているサムネイル画像をタップすることによってもコンテンツを再生させることができる。サムネイル表示領域241に表示されているサムネイル画像がタップされたとき、サムネイル表示ソフトウエア363からそのことが通知され、再生が指示されたコンテンツのカテゴリに応じて、コンテンツ処理ソフトウエア381によりコンテンツの再生が行われる。
サムネイル表示ソフトウエア363は、データベース処理ソフトウエア371からサムネイル画像の一覧の表示が要求されたとき、コンテンツ392を参照して、それぞれのコンテンツを表すサムネイル画像を生成し、サムネイル画像をサムネイル表示領域241に一覧表示させる。また、サムネイル表示ソフトウエア363は、サムネイル画像として一覧表示させるコンテンツのカテゴリを制限することが要求されたとき(カテゴリ選択ボタン261乃至264のいずれかが操作されたとき)、その要求に応じてサムネイル画像の表示を更新させる。
さらに、サムネイル表示ソフトウエア363は、サムネイル表示領域241に表示されているサムネイル画像がタップされたとき、コンテンツの再生をコンテンツ処理ソフトウエア381に要求する。
図22は、図20の各ソフトウエアが実行されることで実現されるPDA1の機能構成例を示すブロック図である。
データベース処理ソフトウエア371により実現されるデータベース構成情報管理部401は、タッチパネル36において検出されるユーザからの入力に基づいて、図21に示されるようなデータベース構成情報を管理し、必要に応じてデータベース構成情報をデータベース表示制御部402に提供する。
また、データベース構成情報管理部401は、データベースに貼り付けられているサムネイル画像がタップされ、コンテンツの再生が指示されたことをタッチパネル36からの出力に基づいて検出した場合、それを再生要求部403に通知する。
データベース表示制御部402は、データベース構成情報管理部401から提供される情報に従って、図7のメモ作成領域211や図14の予定入力領域301の表示を制御する。
例えば、データベース表示制御部402は、データベース構成情報管理部401から図21のデータベース構成情報が提供されたとき、手書き文字(2段目に登録されている情報)を、その他の情報で表される色、太さで、座標(x1,y1)で表される位置に表示させるとともに、他のコンテンツについても、サムネイル画像等をデータベース上の所定の位置に、所定の大きさで表示させる。サムネイル画像の大きさを表す情報は、例えば、図21のその他の情報として記述されている。
再生要求部403は、静止画コンテンツのサムネイル画像がタップされた場合、静止画コンテンツ処理ソフトウエア381−1により実現される静止画コンテンツ再生部421−1に静止画コンテンツの再生を要求し、動画コンテンツのサムネイル画像がタップされた場合、動画コンテンツ処理ソフトウエア381−2により実現される動画コンテンツ再生部421−2に動画コンテンツの再生を要求する。
また、再生要求部403は、音声コンテンツのサムネイル画像がタップされた場合、音声コンテンツ処理ソフトウエア381−3により実現される音声コンテンツ再生部421−3に音声コンテンツの再生を要求し、メモのサムネイル画像がタップされた場合、メモコンテンツ処理ソフトウエア381−4により実現されるメモコンテンツ再生部421−4にメモの再生を要求する。
表示要求部404は、一覧表示ボタン221に対するユーザの操作を検出し、サムネイル画像の一覧を表示することが指示された場合、それをサムネイル表示ソフトウエア363により実現される検索部411に要求し、一方、サムネイル画像の一覧を閉じることが指示された場合、それをサムネイル画像表示制御部413に要求する。
サムネイル表示ソフトウエア363により実現される検索部411は、静止画コンテンツの検索を行う静止画コンテンツ検索部411−1、動画コンテンツの検索を行う動画コンテンツ検索部411−2、音声コンテンツの検索を行う音楽コンテンツ検索部411−3、メモの検索を行うメモコンテンツ検索部411−4から構成される。このように、PDA1には、コンテンツの検索を行う機能部がコンテンツのカテゴリ毎に用意される。
静止画コンテンツ検索部411−1乃至メモコンテンツ検索部411−4のそれぞれは、サムネイル画像の一覧を表示することがデータベース処理ソフトウエア371の表示要求部404から要求されることに応じてコンテンツの検索を行い、検索結果をサムネイル画像生成部412に出力する。静止画コンテンツ検索部411−1乃至メモコンテンツ検索部411−4によるコンテンツの検索は、PDA1にMS3やCF4が装着されている場合には、MS3、CF4、および記憶部139を対象として行われ、MS3やCF4が装着されていない場合には、記憶部139のみを対象として行われる。
サムネイル画像生成部412は、検索部411(静止画コンテンツ検索部411−1乃至メモコンテンツ検索部411−4)から供給される検索結果に基づいて、各コンテンツのサムネイル画像を生成する。上述したように、例えば、静止画コンテンツのサムネイル画像として、静止画を縮小した画像を生成し、動画コンテンツのサムネイル画像として、先頭の1フレームの画像を縮小した画像を生成する。サムネイル画像生成部412により生成されたサムネイル画像はサムネイル画像表示制御部413に出力される。
なお、サムネイル画像を生成するサムネイル画像生成部412は、コンテンツ処理ソフトウエア381により実現されるようにしてもよい。この場合、検索部411によるコンテンツの検索結果がコンテンツ処理ソフトウエア381のサムネイル画像生成部412に通知され、その通知に応じて、サムネイル画像が生成される。生成されたサムネイル画像は、サムネイル表示ソフトウエア363のサムネイル画像表示制御部413に供給され、LCD28に表示される。
サムネイル画像表示制御部413は、サムネイル画像生成部412から供給されるサムネイル画像をサムネイル表示領域241に一覧表示させる。また、サムネイル画像表示制御部413は、タッチパネル36からの出力に基づいて、カテゴリ選択ボタン261乃至264のいずれかが操作されたことを検出した場合、操作されたボタンに対応するカテゴリのコンテンツのサムネイル画像を除くように一覧の表示を更新する。
さらに、サムネイル画像表示制御部413は、タッチパネル36からの出力に基づいて、サムネイル表示領域241に表示させているサムネイル画像がタップされ、コンテンツを再生することがユーザから指示された場合、そのことを再生要求部414に通知する。
再生要求部414は、データベース処理ソフトウエア371の再生要求部403と同様に、再生が指示されたコンテンツのカテゴリに応じて、静止画コンテンツ再生部421−1乃至メモコンテンツ再生部421−4のいずれかにコンテンツの再生を要求する。
次に、PDA1の動作についてフローチャートを参照して説明する。
始めに、図23のフローチャートを参照して、データ処理ソフトウエア371により実行されるデータベース作成処理について説明する。
ステップS1において、データベース構成情報管理部401は、タッチパネル36からの出力に基づいて、例えば、手書き文字の入力やサムネイル画像の貼り付けなどの、ユーザによる入力があったか否かを判定する。
ステップS1において、ユーザによる入力があったと判定した場合、ステップS2に進み、データベース構成情報管理部401は、その入力に応じて、自分自身が管理するデータベース構成情報を更新する。また、ステップS2においては、データベース構成情報管理部401によるデータベース構成情報の更新に伴い、その更新が、データベース表示制御部402によりデータベースの表示に反映される。
これにより、例えば、曲線の手書き文字がユーザにより入力された場合、この手書き文字の入力された位置を表す座標や、色、ペンの太さがデータベース構成情報に登録される。また、新たに登録された情報がデータベースの表示に反映され、図8に示されるような画像231がLCD28に表示される。
ステップS1において、ユーザからの入力がないと判定された場合、ステップS2の処理はスキップされる。
ステップS3において、表示要求部404は、サムネイル画像の一覧を表示済みであるか否かを判定し、まだ表示していないと判定した場合、ステップS4に進む。
ステップS4において、表示要求部404は、サムネイル画像の一覧の表示が指示されたか否かをタッチパネル36からの出力に基づいて判定する。
一覧表示ボタン221が操作されたため、ステップS4において、サムネイル画像の一覧の表示が指示されたと判定した場合、表示要求部404は、ステップS5に進み、サムネイル画像の一覧の表示をサムネイル表示ソフトウエア363(検索部411)に要求する。
この要求に応じて、サムネイル表示ソフトウエア363においては、サムネイル画像の一覧の表示が行われる。サムネイル表示ソフトウエア363による処理の詳細については図24のフローチャートを参照して後述する。
ステップS6において、データベース構成情報管理部401は、データベースに対するサムネイル画像の貼り付けが、サムネイル表示ソフトウエア363のサムネイル画像表示制御部413から通知されたか否かを判定する。サムネイル表示領域241に表示されたサムネイル画像の一覧から選択されたサムネイル画像が、ドラッグアンドドロップにより例えばメモ作成領域211に貼り付けられたとき、そのことがサムネイル画像表示制御部413から通知されてくる(図24のステップS31)。
データベース構成情報管理部401は、ステップS6において、データベースに対するサムネイル画像の貼り付けが通知されてきたと判定した場合、ステップS7に進み、データベース構成情報を更新する。このときも、そのデータベース構成情報の更新がデータベース表示制御部402によりデータベースの表示に反映される。
これにより、例えば、図9に示されるように、サムネイル画像253がサムネイル表示領域241からドラッグアンドドロップにより位置P1に貼り付けられたとき、そのサムネイル画像253により表されるコンテンツ本体のデータの記録場所を表すリンク情報や、位置P1の座標等がデータベース構成情報に登録され、表示に反映される(図10)。
ステップS4において、サムネイル画像の一覧の表示が指示されていないと判定された場合、ステップS5乃至S7の処理はスキップされる。また、ステップS6において、サムネイル画像の貼り付けが通知されていないと判定された場合、ステップS7の処理はスキップされる。
一方、ステップS3において、表示要求部404は、サムネイル画像の一覧を表示済みであると判定した場合、ステップS8に進み、表示しているサムネイル画像の一覧を閉じることが指示されたか否かを判定する。サムネイル画像の一覧が表示されているときに一覧表示ボタン221を操作することによって、ユーザは、サムネイル画像の一覧を閉じることができる。
ステップS8において、表示要求部404は、表示しているサムネイル画像の一覧を閉じることが指示されていないと判定した場合、ステップS6に進み、それ以降の処理を実行する。
表示要求部404は、ステップS8において、一覧を閉じることが指示されたと判定した場合、ステップS9に進み、サムネイル画像の一覧を閉じることをサムネイル表示ソフトウエア363のサムネイル画像表示制御部413に要求する。この要求に応じて、サムネイル表示ソフトウエア363によってサムネイル画像の一覧の表示が消される。その後、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、データベース構成情報管理部401は、データベースに貼り付けたコンテンツの再生がユーザから指示されたか否かを判定し、データベースに貼り付けたサムネイル画像がタップされたことから、そのサムネイル画像により表されるコンテンツの再生が指示されたと判定した場合、そのことを再生要求部403に通知する。
再生要求部403は、ステップS11において、コンテンツの再生をコンテンツ処理ソフトウエア381に対して要求する。再生要求部403は、静止画コンテンツのサムネイル画像がタップされた場合、静止画コンテンツ再生部421−1に静止画コンテンツの再生を要求し、動画コンテンツのサムネイル画像がタップされた場合、動画コンテンツ再生部421−2に動画コンテンツの再生を要求する。また、再生要求部403は、音声コンテンツのサムネイル画像がタップされた場合、音声コンテンツ再生部421−3に音声コンテンツの再生を要求し、メモのサムネイル画像がタップされた場合、メモコンテンツ再生部421−4にメモの再生を要求する。
データベース構成情報管理部401は、ステップS12において、データベースの作成を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS1に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS12において、データベース構成情報管理部401は、例えば、図6のメインの画面に戻ることが指示されたため、データベースの作成を終了させると判定した場合、作成中のデータベースに関するデータベース構成情報を記憶部139などに保存し、処理を終了させる。
次に、図24のフローチャートを参照して、サムネイル表示ソフトウエア363により実行されるサムネイル画像の表示制御処理について説明する。
この処理は、データベース処理ソフトウエア371の表示要求部404からの要求(図23のステップS5)があったときに開始される。
ステップS21において、検索部411は、記憶部139やMS3などに記憶されているコンテンツを対象として、データベースに貼り付けることのできる全てのカテゴリのコンテンツの検索を行う。
具体的には、静止画コンテンツ検索部411−1により静止画コンテンツの検索が行われ、動画コンテンツ検索部411−2により動画コンテンツの検索が行される。また、音声コンテンツ検索部411−3により音声コンテンツの検索が行われ、メモコンテンツ検索部411−4によりメモコンテンツの検索が行われる。静止画コンテンツ検索部411−1至メモコンテンツ検索部411−4によるそれぞれの検索結果は、サムネイル画像生成部412に出力される。
サムネイル画像生成部412は、ステップS22において、それぞれのカテゴリのコンテンツのサムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像をサムネイル画像表示制御部413に出力する。上述したように、サムネイル画像生成部412がコンテンツ処理ソフトウエア381により実現される場合、ステップS21での検索結果がサムネイル画像生成部412に通知され、サムネイル画像が生成される。
ステップS23において、サムネイル画像表示制御部413は、サムネイル画像の一覧を表示させる。これにより、図9に示されるように、サムネイル表示領域241がLCD28上に形成され、そこに、サムネイル画像の一覧が表示される。
ステップS24において、サムネイル画像表示制御部413は、タッチパネル36からの出力に基づいて、サムネイル画像のカテゴリの選択が行われたか否かを判定し、カテゴリ選択ボタン261乃至264のいずれかが操作され、カテゴリの選択が行われたと判定した場合、ステップS25に進む。
ステップS25において、サムネイル画像表示制御部413は、ユーザによる入力に応じてサムネイル画像の表示を更新させる。サムネイル画像表示制御部413は、例えば、カテゴリ選択ボタン261が操作されたとき、既に表示させているサムネイル画像の中から、静止画コンテンツのサムネイル画像を除くことで表示を更新し、カテゴリ選択ボタン262が操作されたとき、動画コンテンツのサムネイル画像を除くことで表示を更新する。カテゴリ選択ボタン263,264が操作されたときも同様に、メモ、音声コンテンツのサムネイル画像が除かれることで表示が更新される。
ステップS24において、カテゴリの選択が行われていないと判定された場合、ステップS25の処理はスキップされる。
ステップS26において、サムネイル画像表示制御部413は、タッチパネル36からの出力に基づいて、サムネイル表示領域241にサムネイル画像を表示させているコンテンツの再生が指示されたか否かを判定する。
サムネイル画像がタップされたことから、ステップS26において、そのサムネイル画像により表されるコンテンツの再生が指示されたと判定した場合、サムネイル画像表示制御部413は、そのことを再生要求部414に通知する。
再生要求部414は、ステップS27において、コンテンツの再生をコンテンツ処理ソフトウエア381に対して要求する。再生要求部414は、静止画コンテンツのサムネイル画像がタップされた場合、静止画コンテンツ再生部421−1に静止画コンテンツの再生を要求し、動画コンテンツのサムネイル画像がタップされた場合、動画コンテンツ再生部421−2に動画コンテンツの再生を要求する。また、再生要求部414は、音声コンテンツのサムネイル画像がタップされた場合、音声コンテンツ再生部421−3に音声コンテンツの再生を要求し、メモのサムネイル画像がタップされた場合、メモコンテンツ再生部421−4にメモの再生を要求する。
ステップS26において、コンテンツの再生が指示されていないと判定された場合、ステップS27の処理はスキップされる。
ステップS28において、サムネイル画像表示制御部413は、サムネイル表示領域241に表示させているサムネイル画像の上にスタイラス2の先端が押し当てられたか否かを判定し、押し当てられたと判定した場合、ステップS29に進み、スタイラス2の移動に連動してサムネイル画像の表示位置を移動させる。
ステップS30において、サムネイル画像表示制御部413は、サムネイル画像に対するスタイラス2の先端の押し当てが終わったか否か、すなわち、スタイラス2の先端がLCD28の表面から離されたか否かを判定し、スタイラス2の先端がLCD28の表面から離されていないと判定した場合、ステップS29に戻り、表示位置の移動を繰り返す。
一方、ステップS30において、サムネイル画像表示制御部413は、LCD28の表面からスタイラス2の先端が離され、作成中のデータベースの上にサムネイル画像が移動されたと判定した場合、ステップS31に進み、データベース処理ソフトウエア371のデータベース構成情報管理部401に対して、サムネイル画像の貼り付けを要求する。
このとき、サムネイル画像の移動先の位置を表す情報や、そのサムネイル画像のリンク情報などの各種の情報がサムネイル画像表示制御部413からデータベース構成情報管理部401に通知される。
このようなサムネイル画像の貼り付けの通知が行われた後、または、ステップS28において、サムネイル画像に対してスタイラス2の先端が押し当てられていないと判定された場合、処理はステップS32に進む。
ステップS32において、サムネイル画像表示制御部413は、サムネイル画像の一覧を閉じること要求されたか否かを判定し、要求されていないと判定した場合、ステップS26に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
また、サムネイル画像表示制御部413は、ステップS32において、サムネイル画像の一覧を閉じることが要求されたと判定した場合、一覧を閉じ、処理を終了させる。この要求は、データベース処理ソフトウエア371の表示要求部404から通知されるものである(図23のステップS9)。
次に、図25のフローチャートを参照して、コンテンツ処理ソフトウエア381により実行されるコンテンツの再生処理について説明する。
例えば、この処理が静止画コンテンツ処理ソフトウエア381−1により実行される場合、静止画コンテンツ再生部421−1は、ステップS41において、静止画コンテンツの再生(プレビュー)が要求されたか否かを判定し、要求されたと判定するまで待機する。
データベースに貼り付けられた静止画コンテンツのサムネイル画像がタップされたとき、または、サムネイル表示領域241に表示されている静止画コンテンツのサムネイル画像がタップされたとき、データベース処理ソフトウエア371の再生要求部403、サムネイル表示ソフトウエア363の再生要求部414からそれぞれ静止画コンテンツの再生が要求されてくる(図23のステップS11、図24のステップS27)。再生要求部403、再生要求部414からの要求には、コンテンツ本体の記憶位置を表す情報等も含まれる。
なお、サムネイル画像がタップされたときにすぐにコンテンツの再生が開始されるのではなく、サムネイル画像がタップされたとき、タップされたコンテンツに対してユーザが選択可能な操作の内容を表すメニューが表示され、そのメニューからある操作が選択されてからコンテンツの再生が開始されるようにしてもよい。サムネイル画像がタップされたときに表示されるメニューには、例えば、コンテンツの再生/はがす/拡大/縮小/削除等が、ユーザが選択可能な操作として用意される。
静止画コンテンツ再生部421−1は、ステップS41において、静止画コンテンツの再生が要求されたと判定した場合、ステップS42に進み、再生要求部403、再生要求部414からの要求に含まれる情報に基づいてコンテンツ本体のデータを取得し、その再生を開始する。
これにより、LCD28上には、例えば、図11に示されるような静止画のプレビューが表示される。静止画コンテンツ再生部421−1は、以上の処理を繰り返し、静止画コンテンツの再生を行う。
同様の処理が動画コンテンツ再生部421−2、音声コンテンツ再生部421−3、メモコンテンツ再生部421−4によりそれぞれのカテゴリのコンテンツに対して行われる。
以上においては、データベースに貼り付けるコンテンツは、静止画、動画、音声、メモ(予定表の作成時)のコンテンツであるとしたが、貼り付け可能なコンテンツは、これらのものに限られない。例えば、図6のアプリケーションアイコン204や、予め用意されている貼り付け用の画像(例えば、星形の画像)など、各種の情報をコンテンツとして貼り付けることができるようにしてもよい。例えば、アプリケーションアイコン204をメモに貼り付けておき、それを用いることで、表示させているメモからソフトウエアを直接起動させることができる。
また、予定表に登録した1つの予定の項目や、アドレス帳に登録した1つのアドレス情報などのいわゆるPIM(Personal Information Manager)情報を、コンテンツとしてデータベースに貼り付けることができるようにしてもよい。
次に、サムネイル表示領域241の表示の切り替えについて説明する。
上述したように、サムネイル表示領域241には、検索されたコンテンツを表すサムネイル画像が表示されるが、このサムネイル表示領域241の表示は、その上方に表示されるデータベースの画面表示と連動して切り替えられるようにもなっている。
例えば、月単位の予定表が表示されている状態で、ユーザが、予定表の日付の上に表示されるカーソルを移動させたとき、そのカーソルの移動に連動して、カーソルにより選択されている日付を作成日とするコンテンツのサムネイル画像が表示されるように、サムネイル表示領域241の表示が切り替えられる。
すなわち、メモ、静止画、音声などのコンテンツには、それぞれ、作成日(静止画の場合「撮影日」、音声の場合「録音日」)の情報が属性情報として付加されており、その作成日の情報が参照されて表示の切り替えが行われる。
これにより、ユーザは、例えば、ある日の予定として会議があることを登録しておき、その会議で録音した音声をPDA1内に記録させていた場合、会議の日をカーソルで選択することで、その下のサムネイル表示領域241に会議の音声のサムネイル画像を表示させることができる。すなわち、ユーザは、予定表に表示されている「会議」のスケジュールからも、目的とするコンテンツを容易に探し出し、再生させることができる。
また、ユーザは、月単位で表示されている予定表の中から所定の日付を選択したときに、その日付を作成日としないコンテンツのサムネイル画像でも表示させることができるように、ある日付と、コンテンツを関連付けることもできるようになされている(なお、上述したサムネイル画像を予定表に貼り付けることは、予定表のデータベースと、コンテンツを関連付けることである)。
従って、ある日付をユーザがカーソルで選択した場合、その日付に関連付けられているコンテンツのサムネイル画像や、その日付を作成日とするコンテンツのサムネイル画像などを中心としてサムネイル画像が配列して表示される。
以下、サムネイル表示領域241の表示の切り替えについて図を参照して説明する。
図26は、日単位の予定表の表示画面の例を示す図である。
左上方に表示されている「2004 01 04」の数字は、その下に表示されている予定が2004年1月4日のものであることを表している。なお、図26の画面は、図17等を参照して説明した画面と同様であり、重複する説明については省略する。
図26に示されるように、2004年1月4日の13時から14時の欄には、予定501として「ミーティング」があることが登録されている。これは、図15の予定321と同様にして入力されたものである。
また、図26の画面にはサムネイル表示領域241が表示されており、そこには、サムネイル画像511乃至515の5つのサムネイル画像が表示されている。
サムネイル画像511乃至515のうち、中央のサムネイル画像513はカーソル521で選択されており、左端のサムネイル画像511と、右端のサムネイル画像515は、その半分の表示が切れている。図26に示される5個以外にも、さらに多数のサムネイル画像が帯状に仮想的に配列しており、そのうちのサムネイル表示領域241内にあるものだけが実際に表示される。
ユーザは、カーソル521の下に表示されるスクロールバーを操作することで、このように配列表示されるサムネイル画像の表示範囲を切り替えることができ、例えば、サムネイル画像511やサムネイル画像515の全体を表示させたりすることができる。
図26の状態で、サムネイル画像513が予定入力領域301上の位置P3まで移動されたとき、図27に示されるように、位置P3にサムネイル画像513が貼り付けられる(2004年1月4日の予定にサムネイル画像513により表されるコンテンツが関連付けられる)。
サムネイル画像513はメモのデータベースを表す画像であり、図27に示されるように予定に貼り付けたサムネイル画像513を選択することで、或いは、サムネイル表示領域241に表示されているサムネイル画像513を選択することで、ユーザは、そのメモを拡大表示させることができる。
図28は、サムネイル画像513により内容が表されるメモを拡大表示させた画面の例を示す図である。ユーザは、このようにコンテンツを拡大表示させ、その詳細を確認したり、編集を加えたりすることができる。なお、図28の画面は、例えば、図8の画面に対応する。
サムネイル表示領域241には、基本的に、左から右方向に向かって、作成日順にサムネイル画像が並べられるが、上述したように、ユーザは、ある日付とコンテンツを関連付け、サムネイル画像の表示をカスタマイズすることができる。
この日付の関連付けは、例えば、図28に示されるようにコンテンツが拡大表示されている状態で、ユーザがコンテンツの詳細情報を設定することで行われる。
図29は、コンテンツの詳細情報を表示する画面の例である。
図28の画面の状態で所定の操作を行ったとき、図29に示されるように、そのとき表示されている手書きの地図のコンテンツに重ねて、ページ(コンテンツ)の詳細を表示するウインドウ531が表示される。
ウインドウ531の下方に表示されるOKボタン541を操作することで、ユーザは、ウインドウ531に記述される内容の設定を表示等に反映させることができ、キャンセルボタン542を操作することで設定をキャンセルすることができる。OKボタン541、キャンセルボタン542が操作されたとき、ウインドウ531は閉じられ、コンテンツが拡大表示される図28の画面に戻る。
図29の例においては、ウインドウ531には、タイトル(図28のメモのタイトル)が「0401040000」、作成日時が「2004年1月4日」(04/01/04)の「10時28分28秒」(10:28:28)、更新日時が「2004年1月4日」(04/01/04)の「10時57分11秒」(10:57:11)、コンテンツのデータ量が「10KB」であることが表示されている。このように、メモを含め、それぞれのコンテンツには、作成日、更新日などの日付情報が付加されている。
また、ユーザは、コンテンツの詳細が表示されている状態でメモの背景の色(図12Bの地の色)、アラームのオン/オフとともに、コンテンツを関連付ける予定表の日時を設定することができるようになされている。図29の例においては、日付欄551には「2004年1月26日」が入力され、時刻欄552には「9時28分」(09:28)が入力されている。
すなわち、この場合、図28のコンテンツは「2004年1月26日」に関連付けられており、ユーザが、例えば、月単位で表示される予定表から1月26日の欄を選択したとき、予定表の下のサムネイル表示領域241には、「1月4日」の作成日に関わらず、図28のコンテンツを表すサムネイル画像が表示される。
図30は、図29の日付欄551をスタイラス2でタップしたときに表示される画面であり、それまで表示されていたウインドウ531に代えて、ウインドウ561がコンテンツに重ねて表示される。
ウインドウ561からコンテンツを関連付ける日付が選択されたとき、または、キャンセルボタン571が操作されたとき、ウインドウ561は閉じられ、図29の表示に戻る。なお、今日ボタン572は、この、日時の設定を行っている日に関連付けるときに操作されるものである。
図30に示されるように、ウインドウ561の上方には1月から12月のそれぞれの月を選択するときに操作される12個のボタンが表示されており、そこから選択された1つの月のカレンダが12個のボタンの下に表示される。
図30の例においては、1月が選択され、コンテンツを関連付ける日付として26日(1月26日)がカーソル581により選択されている。カーソル581は、ユーザがスタイラス2でタップするなどして選択した日付の上に表示される。
このように、ユーザは、表示されるカレンダから日付を選択するだけで、日付とコンテンツの関連付けを容易に行うことができる。以下、コンテンツが関連付けられた日付、時刻を、適宜、予定表日、予定表時ともいう。
図31は、月単位の予定表の画面の例を示す図である。
図31の予定入力領域301には1月の予定表が主に表示されており、その4日の欄には「ミーテ...」(ミーティング)が、15日の欄には「かいもの」が、26日の欄には「ミーテ...」(ミーティング)が表示されている。
月単位での予定表の表示の場合、このように、予定が入力されている日付の欄には予定の内容が表示される。また、その日を作成日とするコンテンツがある日付の欄と、予定表日が設定された日付の欄には、それを表すアイコンが表示される。
図31のアイコン601乃至604はそれらを表している。例えば、1月1日の欄に表示されるアイコン601、1月4日の欄に表示されるアイコン602、および、1月24日の欄に表示されているアイコン603は、それぞれの日付を作成日とするコンテンツがあることを表している。また、1月26日の欄に表示されているアイコン604は、26日を予定表日とするコンテンツがあることを表している。
コンテンツの作成日を表すアイコン(例えば、アイコン601乃至603)と、予定表日を表すアイコン(例えば、アイコン603)は、同じものであってもよいし、表す内容をユーザが視覚的に識別できるように、色や形状がそれぞれ異なるものであってもよい。
図31の月単位の予定表からは、ユーザは、所定の日付の欄を選択することで、その日付に登録している予定を確認したり、予定を新たに登録したりすることができる。例えば、図31の4日の欄をスタイラス2でタップしたとき、予定入力領域301の表示は、図27に示される表示に切り替わる。
また、ユーザは、ジョグダイヤル25(図3)を回動操作することで、1つの日付の上に表示されるカーソル591を移動させることができるとともに、ジョグダイヤル25をPDA1の筐体内部の方向に押下することで、カーソル591で選択している日付の予定を、その日付をタップしたときと同様に予定入力領域301に表示させることができる。
例えば、ジョグダイヤル25が回動操作されることによって、その方向と回動量に応じて、図31の26日の欄にあるカーソル591は、25日、24日、23日、・・・(上方向の回動)、または、27日、28日、29日、・・・(下方向の回動)と移動する。
このカーソル591の移動に連動して、サムネイル表示領域241に表示されるサムネイル画像も切り替わる。
ここで、サムネイル表示領域241の表示の切り替えについて説明する。
図32は、サムネイル表示領域241のみを示す図である。
サムネイル画像631,632は、1月1日を作成日とするコンテンツのサムネイル画像であり、サムネイル画像633,634,635は、1月4日を作成日とするコンテンツのサムネイル画像である。
基本的には(予定表日が設定されているコンテンツのサムネイル画像がない場合)、サムネイル表示領域241に表示されるサムネイル画像は、このようにコンテンツの作成日順に配列される。同じ日付を作成日とするコンテンツが複数ある場合、作成時刻の前後などから配列の順番が決まる。
サムネイル表示領域241の上方に表示される予定表の中から1月1日がカーソル591(図31)で選択された場合、1日を作成日とするコンテンツのサムネイル画像のうちの、より先頭(左側)にあるサムネイル画像631が5個のサムネイル画像のうちの中央に表示される(1月1日を作成日とするコンテンツが図32のサムネイル画像631,632により表される2つのコンテンツだけであるとすると、図32の状態から2つのサムネイル画像の分だけ、サムネイル画像631乃至635全体を右側にスクロールさせた状態となる)。
また、ジョグダイヤル25が回動操作され、カーソル591が1月4日の欄に移動したとき、4日を作成日とするコンテンツのサムネイル画像のうちの、より先頭にあるサムネイル画像633が中央に位置する、図32の表示に切り替えられる。
図32の状態からジョグダイヤル25を回動操作(例えば、下方向の操作)し続け、1月24日にカーソル591が移動したときも、同様に、1月24日を作成日とするコンテンツのサムネイル画像が中央にくるように表示が切り替えられる。
また、1月26日にカーソル591が移動したとき、図33に示されるように、1月4日を作成日とするものであるにも関わらず、26日を予定表日として設定されたコンテンツのサムネイル画像513がサムネイル表示領域241の中央にくるように表示が切り替えられる。この状態は、図31のサムネイル表示領域241の状態と同じである。
このように、予定表日を設定することができることから、ユーザは、例えば、1月4日のミーティングで作成した資料(図28のメモ)を26日のミーティングで使う場合、その資料の予定表日を26日として設定しておくことにより、ミーティングの日である26日をカーソル591で選択するだけで、その資料を容易に探し出すことができる。
作成日順にサムネイル画像が配列されるだけの場合、ユーザは、予め作成したミーティングの資料を、作成日を思い出しながら探す必要があるが、予定表日を設定することができることにより、作成日を思い出すことなく、予定表に登録されている26日のミーティングの予定を見て、資料を探し出すことができる。
なお、図33において、サムネイル画像611,612は、例えば、1月24日を作成日とするコンテンツのサムネイル画像であり、サムネイル画像613,614は、例えば、26日を作成日とするコンテンツのサムネイル画像である。
このように、ある1日に、その日を予定表日とするコンテンツと、その日を作成日とするコンテンツがある場合、予定表日のコンテンツが優先され、その日を予定表日とするコンテンツのサムネイル画像がより先頭にくるように表示が制御される。
従って、1月26日がカーソル591で選択されている場合、図33に示されるように、26日を作成日とするコンテンツのサムネイル画像であるサムネイル画像613,614よりも、26日を予定表日とするコンテンツのサムネイル画像であるサムネイル画像513が優先的に中央に表示される。
また、同じ日を予定表日とするコンテンツが複数ある場合、予定表時や作成時刻などにもよって並び替えられる。
以上のようなサムネイル画像の表示の切り替えは、図34に示されるように、週単位での予定表が表示されている場合にも行われる。
図34は、図31の1月25日から1月31日の週の予定表の例を示す図である。
この場合も、ユーザは、ジョグダイヤル25を回動操作することで、カーソル631を順次移動させることができる。カーソル631の移動に連動して、サムネイル表示領域241のサムネイル画像の表示も切り替えられる。
図34の例においては、図31と同様に、26日を予定表日とするコンテンツがあることが26日の欄に表示されるアイコン641により示されている。カーソル631により26日が選択されたとき、その日を予定表日とするコンテンツのサムネイル画像であるサムネイル画像513が中央に位置するように表示が切り替えられる。
図35は、以上のようなサムネイル画像の表示の切り替えを行う各ソフトウエアの機能構成例を示すブロック図である。
図35に示される各機能部は、コンテンツ処理ソフトウエア381によりコンテンツ管理部651が実現される点を除いて図22の構成と同じである。
コンテンツ管理部651は、MS3などに記憶されているコンテンツを管理し、例えば、図29の画面から入力される予定表日時の設定を行う。
図36、図37は、コンテンツ管理部651により管理されるコンテンツのデータ構造の例を示す図である。
図36は、ユーザにより作成された手書きのメモのデータ構造の例を示す図である。手書きメモのデータに付加されるヘッダには、作成日を表す情報、編集日を表す情報、予定表日時を表す情報、その他の属性情報が記述される。
ユーザにより予定表日時が設定されたとき、設定された日時を表す情報が、図36と同様のデータ構造を有するそれぞれのコンテンツのヘッダに記述される。
図38は、静止画のデータ構造の例を示す図である。画像データ本体には、Exif(Exchangeable image file format)情報が付加される。Exif情報は、画像を撮影したディジタルカメラのメーカ名、日付(撮影日)等の情報からなるメイン情報、撮影時のシャッタスピード、Exifのバージョンを表す情報等からなるサブ情報、サムネイル情報、拡張情報からなる。ユーザにより設定された予定表日時の情報は、このうちの拡張情報に記述される。
次に、図38のフローチャートを参照して、コンテンツ処理ソフトウエア381のコンテンツ管理部651により行われる予定表日時の登録処理について説明する。
ステップS301において、コンテンツ管理部651は、ユーザからの指示に応じて、図29に示されるコンテンツの詳細画面を表示させ、ステップS302に進み、予定表日時の設定が選択されたか否かを判定する。すなわち、この場合、コンテンツ管理部651は、LCD28の表示の制御とともに、タッチパネル36に対するユーザの入力の監視も行う。
ステップS302において、予定表日時の設定が選択されていないと判定した場合、ステップS303に進み、ユーザ操作に応じた処理を行い、ステップS304乃至S306の処理をスキップする。
一方、例えば、図29の日付欄551がスタイラス2でタップされたことから、ステップS302において、予定表日時の設定が選択されたと判定した場合、ステップS304に進み、コンテンツ管理部651は、図30の選択画面を表示させる。ステップS304においては、時刻欄552がタップされたときも同様に時刻を選択する画面が表示される。
コンテンツ管理部651は、ステップS305において、予定表日とする日付が選択されたか、または、予定表時とする時刻が選択されたか否かを判定し、例えば、図30の画面から所定の1日が選択されるまで、ステップS304に戻り、選択画面の表示を続行する。
ステップS305において、予定表日時が選択されたと判定した場合、ステップS306に進み、コンテンツ管理部651は、ユーザによる選択に従って予定表日時の設定を行う。
ここでは、ユーザがメモに予定表日時の設定を行った場合、図36に示されるように、そのヘッダに予定表日時情報が設定され、静止画に予定表日時の設定を行った場合、図37に示されるように、そのExif情報の拡張情報として予定表日時情報が設定される。
ステップS307において、コンテンツ管理部651は、詳細画面を閉じることが選択されたか否かを判定し、選択されていないと判定した場合、ステップS301に戻り、上述した処理を繰り返す。
コンテンツ管理部651は、詳細画面に表示されるOKボタン541が操作されたことから、詳細画面を閉じることが選択されたと判定した場合、処理を終了させる。
次に、図39のフローチャートを参照して、データベース処理ソフトウエア371により行われるアイコン(予定表に表示されるアイコン604等)の表示処理について説明する。この処理は、月単位、週単位、日単位の予定表の画面が表示されているときに行われる。
ステップS321において、データベース表示制御部402は、コンテンツ処理ソフトウエア381のコンテンツ管理部651により管理されるコンテンツのうちの1つのコンテンツを選択し、ステップS322に進み、まだ選択していないコンテンツがあるか否かを判定する。
全てのコンテンツを選択し、全てのコンテンツについて後述する処理を行った場合、データベース表示制御部402は、ステップS322において、コンテンツが存在しないと判定し、処理を終了させる。
ステップS322において、選択していないコンテンツがあると判定した場合、データベース表示制御部402は、ステップS323に進み、ステップS321で選択した1つのコンテンツに予定表日が設定されているか否かを判定する。
ステップS323において、データベース表示制御部402は、選択した1つのコンテンツに予定表日が設定されていると判定した場合、ステップS324に進み、その予定表日をコンテンツのヘッダから、或いは、Exif情報から取得する。
一方、ステップS323において、データベース表示制御部402は、選択した1つのコンテンツに予定表日が設定されていないと判定した場合、ステップS325に進み、その作成日をコンテンツのヘッダから、或いは、Exif情報から取得する。
ステップS324,S325において、日付を取得した場合、データベース表示制御部402は、ステップS326に進み、取得した予定表日が、予定入力領域301に表示している月/週/日に含まれる日であるか否かを判定する。
データベース表示制御部402は、ステップS326において、取得した予定表日が予定入力領域301に表示している月/週/日に含まれる日ではないと判定した場合、ステップS321に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS326において、データベース表示制御部402は、取得した予定表日が、予定入力領域301に表示している月/週/日に含まれる日であると判定した場合、ステップS327に進み、その日の欄にアイコンを表示させる。
これにより、図31に示されるように、2004年1月の予定表が予定入力領域301に表示されている場合、1月1日、4日、24日、26日の欄には、それぞれの日付を作成日または予定表日とするコンテンツがあることを表すアイコン601乃至604が表示される。
次に、図40のフローチャートを参照して、サムネイル処理ソフトウエア363により行われるサムネイル画像の表示処理について説明する。
この処理は、例えば、コンテンツの予定表日または作成日とされている日付(アイコンが表示されている日)にカーソル591があるときに開始される。
ステップS341において、サムネイル表示ソフトウエア363のサムネイル画像表示制御部413は、表示基準日を設定する。ここで、表示基準日とは、カーソル591により選択されている、コンテンツの予定表日または作成日とされている日付のことである。
ステップS342において、サムネイル画像表示制御部413は、コンテンツ処理ソフトウエア381のコンテンツ管理部651により管理されるコンテンツのうちの1つのコンテンツを選択し、ステップS343に進み、まだ選択していないコンテンツがあるか否かを判定する。
全てのコンテンツを選択し、全てのコンテンツについて後述する処理を行った場合、サムネイル画像表示制御部413は、ステップS343において、コンテンツが存在しないと判定し、処理を終了させる。
ステップS343において、選択していないコンテンツがあると判定した場合、サムネイル画像表示制御部413は、ステップS344に進み、ステップS341で選択した1つのコンテンツに予定表日が設定されているか否かを判定する。
ステップS344において、サムネイル画像表示制御部413は、選択した1つのコンテンツに予定表日が設定されていると判定した場合、ステップS345に進み、その予定表日をコンテンツのヘッダから、或いは、Exif情報から取得する。
一方、ステップS344において、選択した1つのコンテンツに予定表日が設定されていないと判定した場合、サムネイル画像表示制御部413は、ステップS346に進み、その作成日をコンテンツのヘッダから、或いは、Exif情報から取得する。
ステップS345,S346において、日付を取得した場合、サムネイル画像表示制御部413は、ステップS347に進み、表示基準日を中心として、直前に選択したコンテンツと、それまでに選択したコンテンツを配列し、サムネイル画像を生成するコンテンツの選択を行う。
ここでは、表示基準日を中心として、より表示基準日に近い日付を作成日とするコンテンツ、或いは、より表示基準日に近い日付を予定表日とするコンテンツだけが選択されるように配列される。例えば、10個などの所定の数のコンテンツだけが選択されるようになされており、1つのコンテンツが順次選択されることにより(ステップS432の処理が繰り返されることにより)、その10個に該当しなくなったコンテンツについては、サムネイル画像を生成するコンテンツから外される。
ステップS348において、サムネイル画像表示制御部413は、ステップS347での配列の結果に基づいて、選択したコンテンツが、サムネイル画像を生成するコンテンツであるか否か、すなわち、既に選択しているコンテンツよりも、表示基準日に近い日を作成日や表示基準日とするコンテンツであるか否かを判定する。
サムネイル画像表示制御部413は、ステップS348において、選択したコンテンツがサムネイル画像を生成するコンテンツではないと判定した場合、ステップS342に戻り、以上の処理を繰り返す。
一方、ステップS348において、選択したコンテンツがサムネイル画像を生成するコンテンツであると判定した場合、ステップS349に進み、サムネイル画像表示制御部413は、サムネイル画像を生成し、サムネイル画像の表示を行う。サムネイル画像の生成は、例えば、サムネイル画像生成部412により行われる。
ここでの表示の際には、同じ日を作成日とするコンテンツが複数ある場合、それぞれの作成時刻順にサムネイル画像が表示されるようにするための並び替えや、ある1日に、その日を予定表日とするコンテンツと、その日を作成日とするコンテンツがある場合、予定表日のコンテンツが優先表示されるようにするための並び替えなども行われる。
これにより、例えば、図31の予定入力領域301上で26日がカーソル591により選択されている場合、26日を表示基準日として、その日を予定表日とするコンテンツのサムネイル画像513や、それに近い日(その日)を作成日とするコンテンツのサムネイル画像611乃至614が作成され、サムネイル領域241に表示される。
以上においては、サムネイル領域241は、LCD28の下方に形成されるものとしたが、図41A,Bに示されるように、LCD28の右側や左側の所定の範囲に形成されるようにしてもよい。この場合、サムネイル画像は縦方向に配列表示されることになる。
なお、図41AのLCD28の左側に形成される予定入力領域301には、日単位の予定が表示され、図41BのLCD28の左側に形成される予定入力領域301には、週単位の予定が表示されている。
また、以上においては、上述したようなデータベースに対するコンテンツの貼り付けは、PDA1において行われるとしたが、この他、携帯電話機やノートブック型のパーソナルコンピュータなど、各種の機器において行われるようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図5に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているMS3やCF4などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM132や記憶部139などで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
1 PDA, 2 スタイラス, 361 データベース処理ソフトウエア群, 362 コンテンツ処理ソフトウエア群, 363 サムネイル表示ソフトウエア, 401 データベース構成情報管理部, 402 データベース表示制御部, 403 再生要求部, 404 表示要求部, 411 検索部, 412 サムネイル画像生成部, 413 サムネイル画像表示制御部, 414 再生要求部, 651 コンテンツ管理部