JP2005227513A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 対向基板及び液晶注入領域内に駆動回路部を備える構成であっても、駆動消費電力の低減を図ることができる表示装置を提供する。
【解決手段】 トランスファスイッチ回路140が対向基板及び液晶注入領域内に配置される構造の液晶表示パネル110において、対向電極をトランスファスイッチ回路140に対向する部分を開口もしくは切り欠いた形状とすることにより、トランスファスイッチ回路140におけるスイッチ配線(スイッチ切換信号SD1〜SD3)やスイッチング素子と対向電極との間で生じる液晶容量を排除でき、これによりトランスファスイッチ回路140のスイッチング素子をオンオフ駆動する電圧振幅を小さくして駆動消費電力の低減を図ることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、アクティブマトリクス型の駆動方式に対応した表示パネルを備えた表示装置に関する。
近年、普及が著しいデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像機器や、携帯電話や携帯情報端末(PDA)等の携帯機器において、画像や文字情報等を表示するための表示装置(ディスプレイ)として、また、コンピュータ等の情報端末やテレビジョン等の映像機器のモニタやディスプレイとしても、薄型軽量で、低消費電力化が可能であり、表示画質にも優れた液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)が多用されている。
以下、従来技術における表示装置について、図9及び図10を参照して簡単に説明する。図9は、従来技術における薄膜トランジスタ(TFT)型の表示画素を備えた表示装置の概略構成を示すブロック図であり、図10は、従来技術における液晶表示パネルの要部構成の一例を示す等価回路図である。
図9および図10に示すように、従来技術による液晶表示装置100Pは、概略、表示画素Pxが2次元配列(例えば、n行×m列に配列)された液晶表示パネル(表示パネル)110Pと、該液晶表示パネル110Pの各行の表示画素Px群を順次走査して選択状態に設定するゲートドライバ(走査ドライバ)120Pと、選択状態に設定された行の表示画素Px群に、映像信号に基づく表示信号電圧を一括して出力するソースドライバ(データドライバ)130Pと、ゲートドライバ120P及びソースドライバ130Pにおける動作タイミングを制御するための制御信号(水平制御信号、垂直制御信号等)を生成して出力するLCDコントローラ150Pと、映像信号から各種タイミング信号(水平同期信号、垂直同期信号、コンポジット同期信号等)を抽出してLCDコントローラ150Pに出力するとともに、輝度信号からなる表示データを生成してデータドライバ130Pに出力する表示信号生成回路160Pと、LCDコントローラ150Pにより生成される極性反転信号FRPに基づいて、液晶表示パネル110Pの各表示画素Pxに共通に設けられた対向電極に対して、所定の電圧極性を有するコモン信号電圧Vcomを印加するコモン信号駆動アンプ(駆動アンプ)170Pと、を有して構成されている。
ここで、液晶表示パネル110Pは、対向する透明基板間に、例えば図10に示すように、行列方向に互いに直交するように配設された複数の走査ラインSLおよび複数のデータラインDLと、該走査ラインSL及びデータラインDLの各交点近傍に配置された複数の表示画素(液晶表示画素)Pxと、を備えて構成されている。また、各表示画素Pxは、画素電極とデータラインDL間にソース−ドレイン(電流路)が接続され、走査ラインSLにゲート(制御端子)が接続された薄膜トランジスタからなる画素トランジスタTFTと、画素電極に対向し、全表示画素Pxに共通に設けられた上記対向電極と画素電極との間に充填、保持された液晶分子からなる画素容量(液晶容量)Clcと、画素容量Clcに並列に構成され、該画素容量Clcに印加された信号電圧を保持するための補助容量(蓄積容量)Csと、を備えた構成を有している。
なお、液晶表示パネル110Pに配設された走査ラインSL及びデータラインDLは、各々、接続端子TMg、TMsを介して、液晶表示パネル110Pとは別個に設けられたゲートドライバ120P及びソースドライバ130Pに接続されるように構成されている。また、補助容量Csの他端側の電極(補助電極)は、共通の接続ラインCLを介して所定の電圧Vcs(例えば、コモン信号電圧Vcom)が印加されるように構成されている。
このような構成を有する液晶表示装置100Pにおいて、表示信号生成回路160Pから供給される、液晶表示パネル110Pの1行分の表示画素に対応した表示データが、LCDコントローラ150Pから供給される水平制御信号に基づいて、ソースドライバ130Pにより順次取り込み保持される。一方、LCDコントローラ150Pから供給される垂直制御信号に基づいて、ゲートドライバ120Pにより液晶表示パネル110Pに配設された各走査ラインSLに走査信号が順次印加され、各行の表示画素Px群が選択状態に設定される。そして、ソースドライバ130Pは、各行の表示画素Px群の選択タイミングに同期して、上記保持した表示データに基づく表示信号電圧を、各データラインDLを介して各表示画素Pxに一斉に供給する。こうした一連の動作を1画面分の各行に対して繰り返し実行することにより、映像信号に基づく所望の画像情報が液晶表示パネル110Pに画面表示される。
液晶表示装置100Pの実装構造としては、図10に図示したように、液晶表示パネル110Pを構成する(表示画素Pxが形成される)ガラス基板等の絶縁性基板とは別個に、周辺回路であるゲートドライバ120P及びソースドライバ130Pを設け、接続端子TMg、TMsを介して、液晶表示パネル110Pと周辺回路とを電気的に接続する構成の他、例えば特許文献1に開示の表示パネルのように、上記絶縁性基板上にゲートドライバおよびドレインドライバ(上記ソースドライバ130Pに相当)を表示画素Pxと一体的に形成し、小型化のためにゲートドライバを、液晶が注入されてシール材により囲まれた領域(以下、液晶注入領域とする)に設けるようにする構成も知られている。また、上記絶縁性基板上に、例えばゲートドライバ120Pやソースドライバ130Pを、ポリシリコントランジスタを適用して、表示画素Pxと一体的に形成した表示装置については、例えば特許文献2等に示されている。
特開2002−196697号公報 特開2000−267590号公報(第3頁、図1)
ところで、上述した従来の表示装置には、以下に示すような問題がある。すなわち、
(1)図9及び図10に示したように、液晶表示パネル110Pと周辺回路であるゲートドライバ120P及びソースドライバ130Pを別個に設けた構成においては、表示画質の向上のために液晶表示パネル110Pを高精細化した場合、データライン数の増加を招き、これにより、液晶表示パネル110Pとゲートドライバ120P又はソースドライバ130Pを接続するための接続端子数が増加するとともに、当該接続端子間のピッチが狭くなる。このため、液晶表示パネル110Pに周辺回路を接続するための接続工程における工数が増加したり、高い接続精度が必要になる結果、製造コストが上昇したりするとともに、ゲートドライバやソースドライバの実装面積が増大するという問題を有していた。
(2)このような液晶表示パネルと周辺回路との接続に係る工数や接続精度の問題、さらには、実装面積の問題を解決する技術としては、上述した特許文献2等にも示されているように、単一の絶縁性基板上に液晶表示パネルとゲートドライバやソースドライバを、ポリシリコントランジスタを適用して一体的に形成した構成が知られている。ここで、周知のように、ポリシリコントランジスタは、既に製造技術が確立され、良好な素子特性(動作特性)が得られるアモルファスシリコントランジスタに比較して、製造プロセスが煩雑で製造コストも高価であり、また、動作特性も不十分であるため、液晶表示装置の製品コストの上昇を招くとともに、安定した表示特性を得ることが難しいという問題も有している。
(3)さらに、上記特許文献1に開示された表示パネルのように、対向基板及び液晶注入領域内に駆動回路部を備える場合において、例えば、表示画素直近の液晶注入領域内に表示パネルの信号ラインを駆動するスイッチングトランジスタを備える駆動回路部が配置される場合、駆動回路部上には対向電極と液晶層とで形成される液晶容量が存在し、しかもスイッチ回路部が備えるスイッチングトランジタは表示パネルの信号ライン(前述のデータラインDLに相当)を駆動するために比較的大きなものとなることから、そのゲート側に生じる寄生容量も比較的大きなものとなる。このためにスイッチングトランジタの容量性負荷が増大し、当該スイッチングトランジタをオンオフ駆動する駆動信号の電圧振幅を比較的大きくしなければならず、これ故、駆動消費電力が増加するという問題を有していた。
そこで、本発明は、上述した課題に鑑み、表示パネルと周辺回路との接続工数の増加や高い接続精度を必要とすることなく、比較的安価な製造コストで実装面積(装置規模)を縮小することができるとともに、動作特性(表示特性)の向上を図ることができる表示装置を提供することを目的とする。さらに、対向基板及び液晶注入領域内に駆動回路部を備える構成であっても、駆動消費電力の低減を図ることができる表示装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明では、液晶層を介在させた一対の基板から構成され、一方の基板には対向電極が設けられ、他方の基板には、互いに直交する複数の信号ライン及び走査ラインの各交点近傍に形成されて行列配置される複数の表示画素が設けられる表示パネルに、表示データに応じた画像を表示する表示装置において、少なくとも、各行の前記走査ラインに所定のタイミングで走査信号を順次印加して、該行の各表示画素を選択状態に設定する走査駆動手段と、前記表示データを時分割して配列された画素データに変換して出力するデータ変換部を含み、該画素データに対応した表示信号電圧を出力する信号駆動手段と、前記表示パネルと前記信号駆動手段との間に介在し、前記信号駆動手段から供給される前記表示信号電圧を、前記時分割のタイミングに応じて、前記走査駆動手段により選択状態に設定された行の各表示画素に分配するデータ分配手段とを備え、少なくとも前記データ分配手段は、前記他方の基板上に、前記複数の表示画素と一体的に形成され、前記表示パネルの一方の基板は、少なくとも前記他方の基板における、前記複数の表示画素が行列配置された領域及び前記データ分配手段が形成された領域を覆う大きさを有し、前記対向電極は、該一方の基板の前記他方の基板との対向面側における、少なくとも、前記データ分配手段の形成領域に対向した領域を除く領域に設けられることを特徴とする。
請求項1に従属する請求項2に記載の発明では、前記対向電極は、前記データ分配手段の形成領域に対向する領域を開口した形状を有することを特徴とする。
請求項1に従属する請求項3に記載の発明では、前記対向電極は、前記データ分配手段の形成領域に対向する領域を切り欠いた形状を有することを特徴とする。
請求項1に従属する請求項4に記載の発明では、前記信号駆動手段は、前記表示データを所定の数の前記表示データごとに並列的に保持するデータ保持部を有し、前記データ変換部は、該データ保持部に並列的に保持された前記各表示データを時分割的に配列して、前記画素データに変換することを特徴とする。
請求項4に従属する請求項5に記載の発明では、前記データ保持部は、複数系統の前記表示データを一括して並列的に取り込み、並列的に保持することを特徴とする。
請求項4に従属する請求項6に記載の発明では、前記データ保持部は、一系統の前記表示データを順次取り込み、並列的に保持することを特徴とする。
請求項1に従属する請求項7に記載の発明では、前記データ分配手段は、一端が前記表示パネルの複数の信号ラインに直接接続され、他端が前記信号駆動手段の出力端に接続され、外部から供給される表示制御信号に応じてオンオフ制御される複数のスイッチング素子を有し、該複数のスイッチ素子を介して、前記信号駆動手段から供給される前記表示信号電圧を各信号ラインに分配することを特徴とする。
請求項7に従属する請求項8に記載の発明では、前記複数のスイッチング素子は、前記信号ラインごとに個別に設けられ、前記データ変換部における前記時分割のタイミングに同期して、選択的に導通状態に設定されることを特徴とする。
請求項7に従属する請求項9に記載の発明では、前記データ分配手段の前記複数のスイッチング素子をオンオフ制御するスイッチ制御信号を生成するスイッチ制御手段を備えることを特徴とする。
請求項9に従属する請求項10に記載の発明では、前記走査駆動手段は、前記他方の基板上に、前記データ分配手段と一体的に形成され、前記スイッチ制御手段は、前記走査駆動手段内に一体的に形成されていることを特徴とする。
請求項9に従属する請求項11に記載の発明では、前記スイッチ制御手段は、外部から供給される表示制御信号に基づいて、前記スイッチ制御信号を生成することを特徴とする。
本発明によれば、一対の基板から構成される表示パネルの一方の基板には対向電極が設けられ、他方の基板には、少なくとも、互いに直交する複数の信号ライン及び走査ラインの各交点近傍に形成されて行列配置される複数の表示画素と、信号駆動手段から供給される時分割配列された表示信号電圧を、該時分割タイミングに応じて、選択状態に設定された行の各表示画素に分配するデータ分配手段とが一体的に形成され、一方の基板は、少なくとも他方の基板の複数の表示画素が行列配置された領域及びデータ分配手段が形成された領域を覆う大きさを有し、対向電極は、一方の基板の前記他方の基板との対向面側の、少なくともデータ分配手段の形成領域に対向する領域を除く領域に設けられ、例えばデータ分配手段の形成領域に対向する領域を開口させた形状、もしくはデータ分配手段の形成領域に対向する領域を切り欠いた形状に設けられる為、データ分配手段におけるスイッチ配線やスイッチング素子と対向電極との間で生じる液晶容量を排除でき、これによりデータ分配手段におけるスイッチング素子をオンオフ制御するスイッチ制御信号の電圧振幅を小さくして駆動消費電力の低減を図ることができる。
加えて、表示パネルを構成する各信号ラインに接続された表示画素に供給する表示信号電圧を、信号駆動手段の内部で複数本の信号ラインを一組として所定の時分割タイミングでシリアルデータ(画素データ)に変換してデータ分配手段に出力し、該データ分配手段により各組のシリアルデータを、上記時分割タイミングに応じて各組の信号ラインに順次分配しつつ供給することができるので、絶縁性基板に設けられたデータ分配手段と、絶縁性基板外部に設けられた信号駆動手段とを、上記信号ライン数よりも少ない接続端子により接続することができる。
したがって、表示パネル(画素エリア)と信号駆動手段間の接続端子の数を大幅に削減して、当該接続端子間のピッチを比較的広く設計することができるので、当該接続工程における工数を削減することができるとともに、比較的低い接続精度であっても良好に接続することができ、製造コストの削減及び周辺回路(ドライバIC)の実装面積の縮小を図ることができる。
また、本発明によれば、少なくとも、表示パネル(画素エリア)を構成する複数の表示画素とデータ分配手段が、同一の絶縁性基板上に一体的に形成されるので、表示画素を構成する画素トランジスタ(薄膜トランジスタ)、及び、データ分配手段を構成する各機能素子を、例えば、アモルファスシリコンを適用して同一の製造プロセスで形成することができる。これにより、すでに技術的に確立されたアモルファスシリコン製造プロセスを適用して、動作特性の安定した機能素子を実現することができるとともに、比較的安価に表示装置を製造することができる。
以下、本発明に係る表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施形態においては、本発明に係る表示装置を、アクティブマトリクス型の駆動方式を採用した液晶表示装置に適用した場合について説明する。
<全体構成>
図1は本発明に係る表示装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は本発明に係る表示装置の実施形態における要部構成を示すブロック図である。図1及び図2において、図9及び図10に図示した従来技術と共通する構成要素については、同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置100は、概略、上述した従来技術(図9参照)と同様に、複数の走査ラインSL及び複数のデータラインDLの交点近傍に複数の表示画素Pxが2次元(n行×m列)配列された液晶表示パネル110(表示パネル:又は、図2に示すような絶縁性基板SUB上の所定の領域に設けられた画素エリアPXA)と、各走査ラインSLに所定のタイミングで走査信号を順次印加するゲートドライバ120と、各データラインDLに表示データに基づく表示信号電圧を印加するためのソースドライバ130と、液晶表示パネル110とソースドライバ130との間に設けられ、ソースドライバ130から出力されるシリアルデータからなる表示信号電圧を、液晶表示パネル110に配設された各データラインDLに分配して印加するトランスファスイッチ回路140と、少なくともゲートドライバ120、ソースドライバ130およびトランスファスイッチ回路140にそれぞれ供給する制御信号(垂直制御信号、水平制御信号、トランスファスイッチ制御信号)を生成して出力するLCDコントローラ150と、外部入力される映像信号からソースドライバ130に供給する表示データを生成するとともに、LCDコントローラ150に供給するタイミング信号を生成する表示信号生成回路160と、全表示画素Pxに共通に設けられた共通電極に対して、所定の電圧極性を有するコモン信号電圧Vcomを印加するコモン電圧駆動アンプ170とを備える。
本実施形態においては、図2に示すように、少なくとも、液晶表示パネル110を構成する複数の表示画素Pxが2次元配列される画素エリアPXAと、ゲートドライバ120及びトランスファスイッチ回路140が、ガラス基板等の絶縁性基板SUB上に一体的に形成された構成を有している。この場合、表示画素Pxを構成する画素トランジスタ(図10に示した画素トランジスタTFTに相当)、ゲートドライバ120及びトランスファスイッチ回路140を構成する各機能素子(薄膜トランジスタ等)を、例えばアモルファスシリコンを適用して同一の製造プロセスで形成される。これにより、すでに技術的に確立されたアモルファスシリコン製造プロセスを適用して、動作特性の安定した機能素子を実現することができるとともに、比較的安価に液晶表示装置を製造することができる。なお、上述した液晶表示パネル110(画素エリアPXA)は、従来技術に示した構成(図14に示した液晶表示パネル110P)と同等の構成を有しているので、その詳細な説明については省略する。
<各部構成>
次に、図1〜図4を参照して上述したゲートドライバ120、ソースドライバ130およびトランスファスイッチ回路140の構成について説明する。なお、図3は、本実施形態に係る表示装置に適用可能なゲートドライバ及びスイッチ駆動部の一例を示す回路構成図である。図4は、本実施形態に係る表示装置に適用可能なソースドライバ及びトランスファスイッチ回路の一例を示す回路構成図である。
図3に図示する通り、ゲートドライバ120は、LCDコントローラ150から供給されるゲートスタート信号GSRT及びゲートクロック信号GPCK(垂直制御信号)に応じて、所定のタイミングでシフト信号を順次出力するシフトレジスタ121と、該シフトレジスタ121から出力されるシフト信号を一方の入力とし、LCDコントローラ150から供給されるゲートリセット信号GRES(垂直制御信号)を他方の入力とする2入力論理積演算回路(以下、「AND回路」と略記する)122と、該AND回路122からの出力信号を所定の信号レベルに設定(昇圧)する複数段(2段)のレベルシフタ123、124及び出力アンプ(アンプ)125と、を備えた構成を有している。ここで、レベルシフタ123、124及び出力アンプ125は、主にシフトレジスタ121を低電圧で駆動させるためのものであり、走査ラインSL(表示画素Px)に印加する走査信号の信号レベルに応じて、ゲートドライバ120の出力段に適宜設けられる。
このような構成を有するゲートドライバ120においては、LCDコントローラ150から垂直制御信号としてゲートスタート信号GSRT、ゲートクロック信号GPCKが供給されると、シフトレジスタ121によりゲートクロック信号GPCKに基づいて、ゲートスタート信号GSRTを順次シフトしつつ、各走査ラインに対応して設けられた複数のAND回路122の一方の入力接点に該シフト信号が入力される。
ここで、ゲートリセット信号GRESをハイレベル(“1")に設定した状態(ゲートドライバの駆動状態)では、AND回路122の他方の入力接点に常時“1"レベルが入力されるので、上記ゲートスタート信号GSRT、ゲートクロック信号GPCKに基づいて、シフトレジスタ121からシフト信号が出力されるタイミングで、AND回路122からハイレベル(“1")の信号が出力され、レベルシフタ123、124及び出力アンプ125を介して、所定のハイレベルを有する走査信号G1、G2、G3、・・・が生成され、各走査ラインSL1、SL2、SL3、・・・に順次印加される。これにより、走査信号G1、G2、G3、・・・が印加された各行の走査ラインSL1、SL2、SL3、・・・に接続された表示画素Pxが一括して選択状態に設定される。
一方、ゲートリセット信号GRESをローレベル(“0")に設定した状態(ゲートドライバのリセット状態)では、AND回路122の他方の入力接点に常時“0"レベルが入力されるので、シフトレジスタ121からのシフト信号の出力の有無にかかわらず、AND122からローレベル(“0")の信号が常時出力されることにより、所定のローレベルを有する走査信号G1、G2、G3、・・・が生成され、各行の走査ラインSL1、SL2、SL3、・・・に接続された表示画素Pxが非選択状態に設定される。
また、本実施形態においては、図2、図3に示すように、ゲートドライバ120内に、後述するトランスファスイッチ回路140を駆動制御するスイッチ駆動部(スイッチ制御手段)SWDが一体的に形成された構成を有している。ここで、スイッチ駆動部SWDは、図3に示すように、LCDコントローラ150から供給されるトランスファスイッチ制御信号(タイミング信号:マルチプレクサコントロール信号CNmx0、CNmx1及びスイッチリセット信号SDRES)に基づいて、所定のタイミングでデコード信号を順次出力するデコーダ126と、上述したAND回路122と同様に、デコーダ126から出力されるデコード信号を一方の入力とし、LCDコントローラ150から供給されるゲートリセット信号GRESを他方の入力とするAND回路127と、該AND回路127からの出力信号を所定の信号レベルに設定する複数段のレベルシフタ(上述したゲートドライバ120に示したレベルシフタ123、124と同一の構成)及び出力アンプ128と、を備えた構成を有している。
このような構成を有するスイッチ駆動部SWDにおいては、LCDコントローラ150からトランスファスイッチ制御信号として供給されるマルチプレクサ制御信号CNmx0、CNmx1及びスイッチリセット信号SDRESに応じて、デコーダ126により生成されるデコード信号が、後述するトランスファスイッチ回路140の各トランスファゲート素子(スイッチ)に対応して設けられた複数(3個)のAND回路127の一方の入力接点に入力される。
ここで、スイッチ駆動部SWDにおいては、上述したゲートリセット信号GRESをハイレベル(“1”)に設定した状態(ゲートドライバの駆動状態)において、表1に示す信号論理のように、LCDコントローラ150からローレベル(“0”)のスイッチリセット信号SDRESを供給した場合には、マルチプレクサ制御信号CNmx0、CNmx1の信号レベルに関わらず、ローレベル(“0”)のデコード信号がAND回路127の一方の入力接点に常時入力されることにより、トランスファスイッチ回路140にはローレベル(“0”)のスイッチ切換信号SD1〜SD3が供給されて、後述するソースドライバ130により生成された表示信号電圧の各列のデータラインDLへの供給が遮断される。
また、LCDコントローラ150からハイレベル(“1”)のスイッチリセット信号SDRESを供給した場合には、表1に示すように、マルチプレクサ制御信号CNmx0、CNmx1の信号レベルに基づいて、マルチプレクサ制御信号CNmx0、CNmx1が共にローレベルのとき、スイッチ切換信号SD1のみがハイレベルとなり、マルチプレクサ制御信号CNmx1がハイレベルのとき、スイッチ切換信号SD2のみがハイレベルとなり、マルチプレクサ制御信号CNmx0がハイレベルのとき、スイッチ切換信号SD3のみがハイレベルとなり、マルチプレクサ制御信号CNmx0、CNmx1が共にハイレベルのとき、スイッチ切換信号SD1〜SD3がいずれもローレベルとなるように設定されるとともに、上記ゲートドライバ120と共通に設けられたレベルシフタ123、124及び出力アンプ128を介して、該スイッチ切換信号SD1〜SD3の信号レベルが昇圧されて、個別の信号線を介して、相互に時間的に重ならないように順次トランスファスイッチ回路140に印加される。これにより、ハイレベルのスイッチ切換信号SD1〜SD3が印加されたトランスファゲート素子が順次(時系列的に)オン動作して、後述するソースドライバ130により生成された表示信号電圧が各列のデータラインDLに供給される(信号供給状態)。
一方、ゲートリセット信号GRESをローレベル(“0”)に設定した状態(ゲートドライバ120のリセット状態)においては、AND回路127の他方の入力接点に常時“0”レベルが入力されるため、デコーダ126から出力されるデコード信号の信号レベルに関わらず、AND回路127からローレベル(“0”)の信号が常時出力され、トランスファスイッチ回路140の各トランスファゲート素子はオフ動作して、各列のデータラインへの表示信号電圧の供給が遮断される(信号遮断状態)。
Figure 2005227513
ソースドライバ130は、図4に示すように、水平シフトクロック信号SCK、水平期間スタート信号STHに基づいて、所定のタイミングでシフト信号を順次出力するシフトレジスタ131と、該シフトレジスタ131から出力されるシフト信号に応じて、表示信号生成回路160から並列的に供給される複数系統の表示データ、例えば画像情報を構成する赤色成分(R)、緑色成分(G)、青色成分(B)からなる3系統の表示データRdata、Gdata、Bdataを順次取り込むとともに、前の水平期間に取り込まれた表示データを制御信号STBに応じて一斉に出力するラッチ回路(データ保持部)132と、マルチプレクサコントロール信号CNmx0、CNmx1に基づいて、ラッチ回路132に取り込み保持された各表示データRdata、Gdata、Bdata(すなわち、パラレルデータ)を、時分割的に配列された1系統のシリアルデータ(画素データ)に変換する3入力マルチプレクサ(データ変換部)133Aと、該3入力マルチプレクサ133Aから出力される画素データ(R、G、B)をデジタル−アナログ変換し、極性制御信号POLに基づいて所定の信号極性のアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器(以下、「D/Aコンバータ」と略記する)134と、出力イネーブル信号OEに基づいて、アナログ変換された画素データ(R、G、B)を所定の信号レベルに増幅して、接続端子TMsを介してトランスファスイッチ回路140に、表示信号電圧Vrgbとして出力する出力アンプ135と、を備えた構成を有している。ここで、上述した各構成に供給される水平シフトクロック信号SCK、水平期間スタート信号STH、制御信号STB、マルチプレクサコントロール信号CNmx0、CNmx1、極性制御信号POL、出力イネーブル信号OEは、いずれもLCDコントローラ150から供給される水平制御信号である。
トランスファスイッチ回路140は、図4に示すように、上述した出力アンプ135の出力端子TMsに対して並列的に接続され、RGBの各色に対応した表示画素Pxに接続された(3本単位の)各データラインDL1〜DL3、DL4〜DL6、・・・に対して、各々トランスファゲート(スイッチング)素子TG1〜TG3を備えた構成を備える。各トランスファゲート素子TG1〜TG3は、上述したゲートドライバ120内のスイッチ駆動部SWDから供給されるスイッチ切換信号SD1〜SD3に応じてオンオフ制御される。
このような構成を有するソースドライバ130及びトランスファスイッチ回路140においては、表示信号生成回路160から1行分のRGBの各色の表示画素Pxに対応した表示データRdata、Gdata、Bdataが並列的かつ順次供給され、ラッチ回路により1組のRGBの各色の表示画素に対応した表示データRdata、Gdata、Bdataが順次取り込み保持された後、3入力マルチプレクサ133Aにより時分割シリアルデータに変換されて、D/Aコンバータ134、出力アンプ135を介して単一の接続端子TMsを介してトランスファスイッチ回路140に出力される。
このとき、データドライバ120内に設けられたスイッチ駆動部SWDから、上記3入力マルチプレクサ133Aにおけるシリアル変換処理を制御するマルチプレクサ制御信号CNmx0、CNmx1に基づいて生成されるスイッチ切換信号SD1〜SD3により、上記時分割シリアルデータからなる表示信号電圧Vrgbの時分割タイミングに同期して、各データラインDL1〜DL3、DL4〜DL6、・・・に設けられたトランスファゲート素子TG1〜TG3を、時間的に重ならないように選択的にオン動作させる。
これにより、時分割シリアルデータのうち、表示データの赤色成分Rdataに基づく表示信号電圧VrがデータラインDL1、DL4、DL7、・・・DL(k+1)に供給され、緑色成分Gdataに基づく表示信号電圧VgがデータラインDL2、DL5、DL8、・・・DL(k+2)に供給され、青色成分Bdataに基づく表示信号電圧VbがデータラインDL3、DL6、DL9、・・・DL(k+3)に供給される。ここで、データラインDLの列番号を表すkは、k=0、1、2、3、・・・である。
表示信号生成回路160は、例えば、液晶表示装置100の外部から供給される映像信号(コンポジットビデオ信号等)から水平同期信号、垂直同期信号及びコンポジット同期信号を抽出し、タイミング信号としてLCDコントローラ150に供給するとともに、所定の表示信号生成処理(ペデスタルクランプ、クロマ処理等)を実行して、映像信号に含まれるR、G、B各色の輝度信号(表示データ)を抽出し、アナログ信号又はデジタル信号としてソースドライバ130に出力する。
LCDコントローラ150は、上記表示信号生成回路160から供給される水平同期信号、垂直同期信号及びシステムクロック等の各種タイミング信号に基づいて、水平制御信号及び垂直制御信号を生成して、各々、ゲートドライバ120及びソースドライバ130に供給するとともに、本実施形態特有の機能として、上記トランスファスイッチ回路140の動作状態を制御するトランスファスイッチ制御信号を生成して、ゲートドライバ120のスイッチ駆動部SWD及びソースドライバ130に供給し、ソースドライバ130からの時分割シリアルデータからなる表示信号電圧Vrgbの供給タイミングに同期して、トランスファスイッチ回路140に設けられた各トランスファゲート素子TG1〜TG3を選択的にオン動作させて、上記表示信号電圧Vrgbを各データライン(表示画素)に分配するように制御する。
<対向電極の構造>
図5は本実施形態に係わる表示装置に適用可能なトランスファスイッチ回路部の構造を示す要部拡大図である。また、図6は本実施形態に係わる表示装置における対向電極の構成の一例を示す構成図であり、図7は本実施形態に係わる表示装置における対向電極の構成の他の例を示す構成図である。
上記構成による液晶表示装置100では、前述したように、液晶表示パネル110を構成する複数の表示画素Pxが2次元配列される画素エリアPXA、ゲートドライバ120及びトランスファスイッチ回路140が、ガラス基板等の絶縁性基板SUB上に一体的に形成される。そして、対向基板200は、例えば図6に示すように、画素エリアPXA及びトランスファスイッチ回路140を覆う大きさを有し、絶縁性基板SUBと対向基板200との対向領域に液晶が注入され、対向基板200の周囲がシール材220によってシールされて、液晶が封入されるように構成される。
これは、上記シール材220の形成領域は比較的大きな領域を必要とし、トランスファスイッチ回路140を備える構成において、液晶表示パネル110全体の大きさの増大を必要最小限とするため、トランスファスイッチ回路140は画素エリアPXAに接近した位置に形成されて、トランスファスイッチ回路140の形成領域の外側にシール材を設けるようにするためである。そして、対向基板200側に設けられる対向電極が、仮に対向基板200の絶縁性基板SUBとの対向面側の全面に設けられる場合、トランスファスイッチ回路140は対向基板及び液晶注入領域内に配置されるとともに、トランスファスイッチ回路140の形成領域上にも対向電極が設けられることになる。
そうした配置の場合には、図5のトランスファスイッチ回路140の要部構造拡大図で示すように、トランスファゲート素子TGのゲート容量等からなる寄生容量C1、ソース配線と各スイッチ配線(スイッチ切換信号SD1〜SD3)との交差によって生じるクロス容量C2、及び各スイッチ配線や各トランスファゲート素子TGと対向電極と液晶層との間で生じる液晶容量C3が形成される。ここで、トランスファゲート素子TGは液晶表示パネル110のデータラインDLを駆動するために比較的サイズが大きなものとなっている。そのため、そのゲート側に生じる寄生容量も比較的大きなものとなる。そして、これら容量性負荷の存在によりトランスファゲート素子TGを所定の動作時間でオンオフ駆動するために、スイッチ切換信号SD1〜SD3の電圧振幅を比較的大きくしなければならず、これにより駆動消費電力の増加を招致してしまう。
そこで、本実施形態による液晶表示装置100では、容量性負荷の内、各スイッチ配線や各トランスファゲート素子TGと対向電極と液晶層との間で生じる液晶容量C3を排除するため、対向電極210がトランスファスイッチ回路140の形成領域上に存在しないようにする。
すなわち、例えば、図6(a)及び(b)に図示するように、絶縁性基板SUB上に配設されるシール材220とともに液晶を封止する対向基板200に設けられ、絶縁性基板SUBに対向する面側全面に形成される対向電極210において、トランスファスイッチ回路140に対向する部分Aを開口させた形状とする。あるいは、図7(a)及び(b)に図示するように、絶縁性基板SUB上に配設されるシール材220とともに液晶を封止する対向基板200に設けられ、絶縁性基板SUBに対向する面側全面に形成される対向電極210において、トランスファスイッチ回路140に対向する領域Bを切り欠いた形状とする。
このように、トランスファスイッチ回路140に対向する部分Aを開口させた形状の対向電極210、あるいはトランスファスイッチ回路140に対向する領域Bを切り欠いた形状の対向電極210にすると、トランスファスイッチ回路140上には液晶層は存在するものの、対向電極が無く、電界が発生しない為、スイッチ配線(スイッチ切換信号SD1〜SD3)や各トランスファゲート素子TGと対向電極210との間で生じる液晶容量C3は無くなる。
この結果、トランスファゲート素子TGをオンオフ駆動するスイッチ切換信号SD1〜SD3の電圧振幅を比較的小さくすることができ、これにより駆動消費電力の低減を図ることが可能になる。なお、対向電極210の形状として、上記のように、トランスファスイッチ回路140に対向する領域を開口させた形状や切り欠いた形状を一例として示したが、本発明はこれらの形状に限るものではなく、要するに、少なくともトランスファスイッチ回路140に対向する領域に対向電極210が設けられないようにすればよいものである。
<駆動制御動作>
次に、上記構成による液晶表示装置100の駆動制御動作について説明する。図8は本実施形態に係わる表示装置における駆動制御動作を示すタイミングチャートである。
液晶表示装置100では、図8のタイミングチャートに示すように、1水平期間(1H)を1サイクルとして、ゲートドライバ120からi行目の走査ラインSLi(1≦i≦n)に走査信号Giを印加して、当該行の表示画素Px群を選択状態に設定し、該選択期間にソースドライバ130及びトランスファスイッチ回路140を介して、各々3本のデータラインDL1〜DL3、DL4〜DL6、・・・を1組として、スイッチ切換信号SD1〜SD3の印加タイミング(トランスファゲート素子TG1〜TG3の導通タイミング)で、各データラインDL1〜DL3、DL4〜DL6、・・・に接続された表示画素Pxに対応する表示データに応じた表示信号電圧Vrgbを分配して、個別の表示信号電圧Vr、Vg、Vbとして順次印加することにより、当該行の各表示画素Pxに表示データを書き込む動作を実行する。
そして、このような書込み動作を、1垂直期間(1V=(n+1)×H)に、液晶表示パネル110を構成する各走査ラインSL1、SL2、・・・SLn(本実施形態では、液晶表示パネル110が320本の走査ラインSLを備えるものとする。n=320)に対して、順次走査信号G1、G2、G3、・・・Gnを印加することにより、液晶表示パネル1画面分の表示データを各表示画素Pxに書き込む。これにより、各表示画素Pxが表示データに応じた階調状態に設定されるので、液晶表示パネル110に所望の画像情報が表示される。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の表示画素Pxを2次元配列した画素エリアPXA、ゲートドライバ120及びトランスファスイッチ回路140を、絶縁性基板SUB上に一体的に形成し、当該トランスファスイッチ回路140が対向基板及び液晶注入領域内に配置される構造を有する液晶表示パネル110において、対向基板に設けられる対向電極を、例えばトランスファスイッチ回路140の形成領域に対向する部分を開口もしくは切り欠いた形状として、トランスファスイッチ回路140の形成領域に対向する部分を除く領域に設けるようにしたので、トランスファスイッチ回路140におけるスイッチ配線や各トランスファゲート素子TGと対向電極210との間で生じる液晶容量C3を排除でき、これによりトランスファゲート素子TGをオンオフ駆動するスイッチ制御信号(スイッチ切換信号SD1〜SD3)の電圧振幅を小さくして駆動消費電力の低減を図ることができる。
なお、上記実施形態では、絶縁性基板SUB上に画素エリアPXA、ゲートドライバ120及びトランスファスイッチ回路140を一体的に形成するものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、絶縁性基板SUB上に、少なくとも画素エリアPXAとトランスファスイッチ回路140とが一体的に形成されていればよいものである。
また、本実施形態によれば、液晶表示パネル110(画素エリアPXA)を構成する各データラインDLに接続された表示画素Pxに供給する表示信号電圧を、ソースドライバ130内部で複数本のデータラインDLを一組として時分割シリアルデータに変換して、絶縁性基板SUB上に画素エリアPXAとともに一体的に形成されたトランスファスイッチ回路140に出力し、該トランスファスイッチ回路140により各組の時分割シリアルデータを、時分割タイミングに応じて分配して各組のデータラインDLに順次供給することにより、絶縁性基板SUBに設けられたトランスファスイッチ回路140と、該絶縁性基板140とは別個に設けられたソースドライバ130との間を、上記データラインDLの組数分の接続端子TMsにより接続することができる。
これにより、液晶表示パネル110とソースドライバ130との間の接続端子の数を数分の1(各組に含まれるデータラインの本数分の1)に削減して、当該接続端子間のピッチを比較的広く設計することができるので、当該接続行程における工数を削減することができるとともに、比較的低い接続精度であっても良好に接続することができ、製造コストの削減及びソースドライバの実装面積の縮小を図ることができる。
また、従来技術に示したような液晶表示パネルに配設された各データラインに対応して、表示信号電圧を並列的に供給する構成においては、デジタル信号として供給される表示データ(画素データ)をアナログ化するためのD/Aコンバータや、アナログ化された画素データを所定の信号レベルまで増幅する出力アンプ等を、各データラインごとに設ける必要があるが、本実施形態においては、これらの構成を数分の1に削減することができるので、ソースドライバの回路規模を縮小することができるとともに、上記出力段(D/Aコンバータ、出力アンプ等)で消費する電力を削減することができる。
なお、本実施形態においては、トランスファスイッチ回路140に設けられた各トランスファゲート素子TG1〜TG3の導通状態を制御するスイッチ切換信号SD1〜SD3を生成するスイッチ駆動部SWDを、ゲートドライバ120の内部に設けた回路構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲートドライバ120の外部に設けた構成を適用するものであってもよい。ここで、スイッチ駆動部は、上述したように、ゲートドライバに設けられたAND回路やレベルシフタ、出力アンプと同等の構成を備え、また、ゲートドライバの動作状態を制御するゲートリセット信号GRESに基づいて制御されるので、本実施形態(図3)に示したように、ゲートドライバと一体的に形成した構成を適用した方が、回路規模の縮小や接続端子数の削減を図ることができる利点を有している。
また、本実施形態においては、複数系統(jは任意の正の整数;上述したようにRGBの各色成分に対応させた場合には、3系統(j=3))のパラレルデータとして供給された表示データを、3入力マルチプレクサ133Aによりシリアルデータに変換処理してソースドライバ130から出力し、液晶表示パネル110(画素エリアPXA)に付設されたトランスファスイッチ回路140において、各トランスファゲート素子TG1〜TG3を時分割タイミングに基づいてオン動作することにより、複数(j本)のデータラインDLに分配する構成を有しているので、単に、表示データを取り込み保持して、表示信号電圧に変換して出力する従来のソースドライバに比較して、ソースドライバ130及びトランスファスイッチ回路140は、j倍の動作速度(j倍のクロック周波数)で信号処理を行うように設定される。
本発明に係わる表示装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明に係る表示装置の実施形態における要部構成を示すブロック図である。 本実施形態に係わる表示装置に適用可能なゲートドライバ及びスイッチ駆動部の一例を示す回路構成図である。 本実施形態に係わる表示装置に適用可能なソースドライバ及びトランスファスイッチ回路の一例を示す回路構成図である。 本実施形態に係わる表示装置に適用可能なトランスファスイッチ回路部の構造を示す要部拡大図である。 本実施形態に係わる表示装置における対向電極の構成の一例を示す構成図である。 本実施形態に係わる表示装置における対向電極の構成の他の例を示す構成図である。 本実施形態に係わる表示装置における駆動制御動作を示すタイミングチャートである。 従来技術による表示装置の概略構成を示すブロック図である。 従来技術による液晶表示パネルの要部構成の一例を示す等価回路図である。
符号の説明
100 液晶表示装置
110 液晶表示パネル
120 ゲートドライバ
130 ソースドライバ
140 トランスファスイッチ回路
150 LCDコントローラ
SWD スイッチ駆動部
CSG 制御信号生成部

Claims (11)

  1. 液晶層を介在させた一対の基板から構成され、一方の基板には対向電極が設けられ、他方の基板には、互いに直交する複数の信号ライン及び走査ラインの各交点近傍に形成されて行列配置される複数の表示画素が設けられる表示パネルに、表示データに応じた画像を表示する表示装置において、
    少なくとも、各行の前記走査ラインに所定のタイミングで走査信号を順次印加して、該行の各表示画素を選択状態に設定する走査駆動手段と、
    前記表示データを時分割して配列された画素データに変換して出力するデータ変換部を含み、該画素データに対応した表示信号電圧を出力する信号駆動手段と、
    前記表示パネルと前記信号駆動手段との間に介在し、前記信号駆動手段から供給される前記表示信号電圧を、前記時分割のタイミングに応じて、前記走査駆動手段により選択状態に設定された行の各表示画素に分配するデータ分配手段とを備え、
    少なくとも前記データ分配手段は、前記表示パネルの他方の基板上に、前記複数の表示画素と一体的に形成され、
    前記表示パネルの一方の基板は、少なくとも前記他方の基板における、前記複数の表示画素が行列配置された領域及び前記データ分配手段が形成された領域を覆う大きさを有し、前記対向電極は、該一方の基板の前記他方の基板との対向面側における、少なくとも、前記データ分配手段の形成領域に対向した領域を除く領域に設けられることを特徴とする表示装置。
  2. 前記対向電極は、前記データ分配手段の形成領域に対向する領域を開口した形状を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記対向電極は、前記データ分配手段の形成領域に対向する領域を切り欠いた形状を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記信号駆動手段は、前記表示データを所定の数の前記表示データごとに並列的に保持するデータ保持部を有し、
    前記データ変換部は、該データ保持部に並列的に保持された前記各表示データを時分割的に配列して、前記画素データに変換することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記データ保持部は、複数系統の前記表示データを一括して並列的に取り込み、並列的に保持することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記データ保持部は、一系統の前記表示データを順次取り込み、並列的に保持することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  7. 前記データ分配手段は、一端が前記表示パネルの複数の信号ラインに直接接続され、他端が前記信号駆動手段の出力端に接続され、外部から供給される表示制御信号に応じてオンオフ制御される複数のスイッチング素子を有し、該複数のスイッチ素子を介して、前記信号駆動手段から供給される前記表示信号電圧を各信号ラインに分配することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  8. 前記複数のスイッチング素子は、前記信号ラインごとに個別に設けられ、前記データ変換部における前記時分割のタイミングに同期して、選択的に導通状態に設定されることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記表示装置は、前記データ分配手段の前記複数のスイッチング素子をオンオフ制御するスイッチ制御信号を生成するスイッチ制御手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  10. 前記走査駆動手段は、前記他方の基板上に、前記データ分配手段と一体的に形成され、
    前記スイッチ制御手段は、前記走査駆動手段内に一体的に形成されていることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記スイッチ制御手段は、外部から供給される表示制御信号に基づいて、前記スイッチ制御信号を生成することを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
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