JP2005227456A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005227456A
JP2005227456A JP2004034823A JP2004034823A JP2005227456A JP 2005227456 A JP2005227456 A JP 2005227456A JP 2004034823 A JP2004034823 A JP 2004034823A JP 2004034823 A JP2004034823 A JP 2004034823A JP 2005227456 A JP2005227456 A JP 2005227456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
fixing
shielding
magnetic flux
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004034823A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Taira
昌宣 平
Ryuta Mine
峯  隆太
Satohiko Kitahara
聡彦 北原
Atsushi Nakagawa
敦司 中川
Ikuo Takeuchi
郁夫 竹内
Naoto Yamada
直人 山田
Michio Kawase
道夫 川瀬
Hiroto Nishihara
寛人 西原
Kenji Morita
健二 森田
Masato Asakawa
雅透 淺川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004034823A priority Critical patent/JP2005227456A/ja
Publication of JP2005227456A publication Critical patent/JP2005227456A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

【課題】通電遮断手段の故障等が発生した場合に、比較的応答が遅いサーモスイッチに頼ることなく装置の安全性を確保することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】定着手段の温度を監視する少なくとも1つの温度監視手段と、 定着手段への通電を制御するための通電制御手段と、磁束発生手段により発生し、定着ローラー部の前記誘導発熱体に鎖交する磁束を遮蔽するように、磁束発生手段と前記誘導発熱体定着ローラー部の間に移動可能な、少なくとも1つの遮蔽手段と、遮蔽手段を移動させる遮蔽手段移動手段と、前記温度監視手段からの信号に応じて、定着手段の異常状態であると判断した場合、定着通電制御手段による通電を禁止し、その後、前記温度監視手段からの信号に応じて、遮蔽手段を磁束発生手段と前記誘導発熱体定着ローラー部の間に移動するように遮蔽手段移動手段を制御する制御手段とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁誘導加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置の定着装置において、異常状態に陥った場合の保護手段として、定着装置への通電を、リレー等の素子を用いて遮断する方式が採用されてきた(例えば特許文献1参照)。更には、このリレーが故障した場合にも、サーモスイッチ等の電流遮断素子を配設することにより安全性を確保してきた。
特開平5−197310号公報
しかし、急速な立ち上げを実現可能な電磁誘導加熱方式の定着装置においては、従来同様の比較的応答の遅いサーモスイッチを用いた構成では、十分な安全性を確保することは困難となっている。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、定着手段への通電を遮断した後に、通電遮断手段の故障等が発生した場合に、比較的応答が遅いサーモスイッチに頼ることなく装置の安全性を確保することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、磁束発生手段と前記磁束発生手段により発生した磁束の作用により電磁誘導発熱する誘導発熱体である定着ローラー部から成る定着手段を有する画像形成装置において、定着手段の温度を監視する少なくとも1つの温度監視手段と、
定着手段への通電を制御するための通電制御手段と、磁束発生手段により発生し、定着ローラー部の前記誘導発熱体に鎖交する磁束を遮蔽するように、磁束発生手段と前記誘導発熱体定着ローラー部の間に移動可能な、少なくとも1つの遮蔽手段と、遮蔽手段を移動させる遮蔽手段移動手段と、前記温度監視手段からの信号に応じて、定着手段の異常状態であると判断した場合、定着通電制御手段による通電を禁止し、その後、前記温度監視手段からの信号に応じて、遮蔽手段を磁束発生手段と前記誘導発熱体定着ローラー部の間に移動するように遮蔽手段移動手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、定着する用紙サイズに応じて、定着手段の用紙が通過しない部分の磁束を遮蔽できるように用紙が通過しない部分のみを遮蔽する部分と、定着手段の全体の磁束を遮蔽できるように全体を遮蔽する部分とから成る遮蔽手段と、用紙サイズに応じて、遮蔽手段を第1の位置或は第2の位置に移動させるように遮蔽手段移動手段を制御し、定着手段の異常状態を判断した場合には、遮蔽手段を第3の位置に移動させるように遮蔽手段移動手段を制御する制御手段を具備することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、過電流から通電制御手段の出力段を保護する保護手段を具備することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記保護手段は、過電流発生時に溶断する特性を持つことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記保護手段は、過電流発生時に抵抗値が大きくなる特性を持つことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の発明において、前記制御手段が、前記温度監視手段からの信号に応じて、遮蔽手段を磁束発生手段と前記誘導発熱体定着ローラー部の間に移動するように遮蔽手段移動手段を制御した場合、メンテナンスの際に、過電流から通電制御手段の出力段を保護する保護手段の確認を要求する表示を装置の表示部に表示させる表示制御手段を具備することを特徴とする。
本発明によれば、定着手段における温度異常状態に陥った場合、従来実施してきた通り、定着手段への通電を遮断した後に、通電遮断手段の故障等が発生した場合に、比較的応答が遅いサーモスイッチに頼ることなく装置の安全性を確保することができる。これは温度が急激に上昇する誘導加熱方式の定着手段においては有効な発明である。
以下に本発明の実施の形態例を図面に基づいて具体的に説明する。
図1はこの発明の画像形成装置が適用された実施例の内部構成図である。この画像処理装置は、記録紙に原稿画像を載せ出力する装置である本体画像出力部110と、原稿から画像データを読み取る装置である本体画像入力部111と、本体画像入力部111の上部に装着された自動原稿送り装置112と、本体画像出力部110から排出されるコピー記録媒体を複数のビンに仕分けして排出するためのソータ113とを備えている。
この画像形成装置はディジタル複写機であり、原稿から画像データを読み取る装置である本体画像入力部111のCCDにより画素化され画像データとして装置に読み込まれ、必要な画像処理が行われた後、画像メモリに蓄えられる。その画像データを本体画像出力部110に転送し、画像再生して記録紙にコピーされる。
本体画像入力部111は、入力部の上面の原稿台に積載された原稿を照射しながら走査する光源121を備える。光源121は図外の光学系モータから駆動力を得て、図1の左右方向に往復駆動する。光源121から発生した光は、積載された原稿により反射され、光学像が得られる。その光学像をミラー122,123,124及びレンズ125を介してCCD126に伝送される。又、ミラー122,123,124は光源121と一体的に駆動される。CCD126は、光を電気信号に変換する素子により構成されており、この素子の働きにより伝送されてきた光学像が電気信号に変換され、更にディジタル信号(画像データ)に変換される。
読み込まれた原稿の画像データは、種々の補正処理とユーザの希望する処理による画像処理が加えられ、画像メモリ(不図示)に蓄積される。
本体画像出力部110は、画像メモリに蓄積された画像データを読み出し、ディジタル信号からアナログ信号に再変換し、更に露光制御部(不図示)により適正な出力値に増幅され、光学照射部127により光信号に変換される。その光信号は、スキャナー128,レンズ129及びミラー130を伝播して、感光ドラム131上に照射され静電による潜像が形成される。この潜像はトナーにより画像を形成し、本体内を搬送されてくる記録紙上に転写され、更に定着ローラ132により記録記録媒体上にトナーが定着され、画像データが記録され、ソータ113に送られる。
ソータ113は、本体画像出力部110の左側に設置されている装置であり、本体画像出力部110から出力された記録紙を排紙トレイ133に仕分けして排紙する処理を行う。排紙トレイは、上記本体制御部(不図示)により制御され、出力された記録紙紙は制御部の指示した任意の排紙トレイに排出される。
給紙トレイ134,135は本体下部にあり、記録紙を或る程度蓄積しておくことが可能である。制御部により、給紙トレイ134,135から蓄積された記録紙を搬送し画像出力を行う。給紙デッキ136は、本体画像出力部110の左側に設置されている装置で、記録紙を大量に蓄積しておくことが可能である。給紙トレイ134,135と同様に制御部により蓄積された記録紙を搬送し画像出力を行う。
本体画像出力部110の左側に、操作者が少数の任意種類のコピー記録媒体を比較的容易に給紙することが可能となる手差しトレイ137が設置されている。又、この手差しトレイは、OHPシートや厚紙、はがきサイズ紙等、特殊な記録記録媒体を使用する場合にも使用される。
給紙ローラ138,139,140,141,142は紙搬送ローラであり、各ローラはコピー出力処理の給紙を行う際、記録紙を実際に搬送する役割を担っている。各給紙ローラは、それぞれ独立に駆動源としてステッピングモータに歯車等の伝達装置を介して接続されている。
ここで、DCブラシレスモータで制御される潜像が形成するための感光ドラム131と、記録記録媒体上にトナーを定着し、画像データを記録するための定着ローラ132の回転速度はプロセススピードと呼ばれ、トナーの形状や定着特性、レーザの発光特性等に大きく左右され、各画像形成装置特有の速度となっているので可変制御することは困難である。よって、厚紙が搬送されるのに十二分なトルクを出力できるモータが選択されている。それに対し、給紙ローラや搬送ローラは記録媒体を給紙及び搬送動作のみを行っており、前記定着ローラと感光ドラムの何れかに紙が挟まっていない場合は高速搬送や高速給紙等、できるだけ高速に駆動し、紙と紙の間の距離をできるだけ短く制御することで、画像形成装置としてのプロダクティビティを向上させるようになっている。
図2は本実施の形態の制御装置200のブロック図を示す。
制御装置200は、読み取る専用メモリ(ROM)202に記憶された制御手順に従って複写機全体の制御を行うCPU201と、装置本体の制御装置の制御手順(制御プログラム)を記憶した読み取り専用メモリ(ROM)202と、入力データの記憶や作業用記憶領域等として用いる主記憶装置であるところのランダムアクセスメモリ(RAM)203と、メインモータ等の負荷に対するCPU201の制御信号の出力及びセンサ等の信号を入力してCPU201に送るインターフェース部(I/O)204とを備えている。
図3は本発明の誘導加熱定着器のブロック説明図であり、TR1は電力スイッチング素子のMOS−FETであり、C1は負荷である励磁コイル404に印加する高周波交流交流を共振波形とするための共振コンデンサであり、D5は励磁コイル404に蓄積された電力を回生するフライホイールダイオードである。
温度検出素子409は所謂サーミスター等の感温抵抗素子を使うことが一般的であり、その出力はIC2検出に入力される。IC2は、温度検出素子409の抵抗変化を電圧値として出力し、その出力値はT−MON信号となる。前記T−MON信号は、CPU201と電力制御手段301と、電力印加手段の制御回路であるIC1と、定着部の異常を検知する異常検知手段302に入力される。電力制御手段301及び異常検知手段302の機能の全体或ははその一部をCPU201にて実施しても良い。電力制御手段301は、複写機の動作状態に応じて定着器の定着ローラに対する通電動作を決定し電力印加及び通電中の電力量を決定する。前記電力印加手段の制御回路IC1には、前記T−MON信号と前記電力制御手段301からの電力指令値が入力される
又、前記電力制御手段から前記IC1には電力印加手段の発振動作自体を制御する動作許可信号IH−ON信号も接続される。ここで、IC1に入力された電力指令値は、電力制御信号としてIC1によるパルス変調(以後、PFMと呼ぶ)発振回路に入力される。
ICIは制御信号値に見合ったPFMパルスを発生させ、TR1のMOS−FETのゲートに出力しTR1をスイッチング駆動する。D1〜D4は、交流の入力電力整流用ダイオードであり、電力制御回路部に交流電力を整流した脈流を供給する。NF1とC1は、ノイズフィルターを形成しており、TR1のスイッチング周波数に対しては十分な減衰量を確保し且つ電源周波数に対しては減衰なく通過するような定数に設定する。
次に、動作について説明する。
電力制御回路301が複写動作の開始として加熱信号を受け取ると、前記電力制御回路301は複写動作状態に応じてIH−ON信号と、電力指令値PcontをIC1の電力印加回路及び302の異常検知回路に出力する。通電信号IH−ONとPcontを受け取った異常検知回路302は、RL−ONを出力し交流入力電圧を前記電力印加回路に接続する。それらの動作によりIC1は高周波のPFM信号を発生する。
図1の入力端子にの交流入力電圧が印加されると、D1〜D4の整流素子により整流された脈流となり、その電圧はNF1を通りC1の両端に印加される。そのため、C1の両端電圧は、交流入力電圧を整流した波形となる。電力制御回路301からは、予め設定された印加電力指令値が制御信号としてIC1のPFM発振回路に印加される。
IC1は、制御信号値に見合ったパルスのPFM信号を発生し、その出力は、TR1のゲート−ソース間に印加され、TR1は、IC1の出力パルスによりスイッチングしてドレイン電流IDが流れ、励磁コイル404に通電する。又、励磁コイル404にはTR1がオンすることで流れた電流を蓄えているため、TR1がオフした時に逆起電圧を発生しコイル蓄積電流を共振コンデンサC2に充電する。この流れ込んできたコイル蓄積電流により共振コンデンサ電圧が上昇する。又、コイルから流れ出た電流は、共振コンデンサC2の電圧が上昇するのに反比例して減衰し、或る点でコイル電流が流れなくなくなる瞬間を通り過ぎると今度は逆に共振コンデンサC2に蓄積された電荷が、励磁コイル404に向けて電流が流れ出す。
その後、共振コンデンサC2に蓄積された電荷は、励磁コイル404に戻るのと同時に誘導2の電圧が低下してTR1のドレイン電圧はソース電圧より低下し、D5のフライホイールダイオードがオンし順電流が流れる。その後、又TR1がオンすると励磁コイル404に電流が流れ励磁コイル404に電流を蓄積することを繰返すので、前記誘導加熱コイルと相対し電磁気的に結合している負荷である発熱ローラーにも誘導電流が流れ、前記導電性材料から成る発熱ローラーは自分自身のローラー抵抗値に誘導電流の二乗を掛合わせたジュール熱を発生し、定着ローラー401の内面が効率的に発熱するため、回転している熱ローラー全体が加熱される。
尚、スイッチング素子であるTR1及び404に流れる電流はC1が高周波成分を充放電し平滑化をする。そのため、入力ノイズフィルタNF1には高周波電流は流れず、交流入力電流整流波形のみが流れる。
整流ダイオードD1〜D4に流れる電流は、TR1及び励磁コイル404に流れた電流波形をC1及びNF1のノイズフィルターによりフィルタリングされた電流波形となるため、整流前の交流入力電流波形は、交流入力電圧波形に近い形の入力電流波形となり、入力電流中に含まれる高調波成分が大幅に減少でき、定着加熱回路における温度調節回路の入力電流の力率を大幅に改善できる。又、この回路で使用するノイズフィルターであるNF1とC1は、IC1による高周波の発振周波数に対してフィルター効果が発揮されるものであれば良く、コンデンサーC1の容量やNF1のインダクタンス値は小さくできるので小型、軽量化することができる。
この誘導加熱駆動電源回路に電力温調節信号が入力されることで誘導加熱電源の出力端子に周波数20KHz〜1MHz程度の高周波交流電力が発生する。ここで、定着ローラ表面の温度を測定する409から成る測温素子の出力は随時温度検出回路IC2に入力され温度信号T−MONとして電力制御回路301に入力され、加熱目標温度と前記検出温度を随時比較し、その目標値との差分がIC1の電力指令値としてフィードバックされる。
電力制御回路301は、設定目標温度にTH1検出温度に近づくと印加高周波電力を低下させるような比例制御等や通称PID制御と言われる制御方式を用い定着ローラ表面温度を一定に保つフィードバック信号を発生する。IC1は電力制御回路301により検出された温度設定目標との誤差分が入力され、その値に応じてTR1のゲートON信号時間を決定し、TR1の通電電力が調整され、励磁コイル404に入力される電力が制御されローラーの発熱量が制御されることによりトナー定着温度が安定化される。異常検知回路302は、前記IH−ON信号と電力制御信号Pcontに応じてIC2からの温度出力信号を監視する。
T−MON信号が所定の検出レベルを上回った(若しくは、回路構成次第では、下回った)場合は動作異常として、ERR信号を発生しリレーRL1の動作を停止して加熱装置の入力電力を遮断する。
回路の保護手段としては、リレーRL1の他に、定着ローラー401の温度によって通電を遮断するサーモスイッチ305、TR1が過電流により破壊することのないようにヒューズ若しくはポリスイッチ等の素子を306に挿入している。
モータードライバー回路303は、CPU201により制御され、遮蔽板408を駆動するモーター304を作動させる。遮蔽板408は、後述の図5の説明にあるように、用紙サイズに応じて動作させたり、定着ローラーの温度異常に応じて動作させる。
図4は本実施の形態における定着装置132の要部の横断面模型図である。
図4において、401は被加熱体としての電磁誘導発熱性の定着ローラ、402は加圧ローラー、403は磁束発生手段としての励磁コイル−磁性体コアユニット、408は定着ローラー401に鎖交する磁束を遮断する遮蔽板、409は温度センサーである。410は記録材(用紙)であり、矢印c方向に搬送移動され、定着装置132により記録材上のトナーが記録材に定着される。
定着ローラ401と加圧ローラ402は上下に並行に配列してそれぞれ両端側を不図示の軸受部材に回転自在に支持させてあり、加圧ローラ402をバネ等を用いた不図示の加圧機構によって定着ローラ401の回転軸方向に付勢して定着ローラ401の下面部に所定の加圧力で圧接させて圧接ニップ部(定着ニップ部)を形成させている。定着ローラ401は、不図示の駆動機構により矢印bの時計方向に所定の周速度で回転駆動される。加圧ローラ402は、圧接ニップ部での定着ローラ402との圧接摩擦力で定着ローラ401の回転に従動して回転する。
被加熱体としての電磁誘導発熱性の定着ローラ401は、本例では、外径32mm、厚さ0.5mmの鉄製の芯金シリンダを主体とするものである。電磁誘導発熱性の芯金シリンダはその他の材料として例えば磁性ステンレスのような磁性材料(磁性金属)といった、比較的透磁率μが高く、適当な抵抗率ρを持つものを用いても良い。
芯金シリンダの外周面には定着ローラ表面の離型性を高めるために、例えばPTFEやPFA等のフッ素系樹脂の厚さ10〜50μmの離型層を設けても良い。
又、芯金シリンダと離型層の間に所望の機能層、例えば、記録材と定着ローラ表面との密着性を高めるために耐熱性・弾性を有するゴム材や樹脂材の厚さ数100μmの弾性層等を設けても良い。
加圧ローラ402は、定着ローラ401に対して約30kg重で加圧されており、その場合圧接ニップ部のニップ幅は約4mmになる。都合によっては荷重を変化させてニップ幅を変えても良い。
磁束発生手段としての励磁コイル−磁性体コアユニット403は、励磁コイル404、磁性体コア405、アルミニウム製の保持ホルダー406、絶縁性の熱収縮性チューブ外被407等から成り、定着ローラ401内に挿入して配設してある。
励磁コイル404のコイル線材は、外径0.15〜0.50mmの絶縁被覆した導線を20〜150本リッツにしたものを用いている。より具体的に本例では、外径0.2mm、84本、総外径3mmのリッツ線をコイル線材として用いている。励磁コイル404が昇温した場合を考えて絶縁被覆には耐熱性のものを使用した。
定着ローラ401の電磁誘導発熱を増加させるためには励磁コイル404に印加する交流電流の電流振幅を大きくすると良く、励磁コイル404のコイル線材の巻き数を減らすことが可能となるが、同時に励磁コイル404の電気抵抗による発熱も増加するので、本実施の形態では励磁コイル404のコイル線材の巻き数は8巻きとした。
磁性体コア405は、定着ローラ401の長手方向寸法に略対応した長さ寸法を有する横断面略半円状の横長部材で、半円弧面は定着ローラ内曲面に沿った形状に加工したものである。磁性体コア405は、高透磁率且つ低損失のものを用いると良く、磁気回路の効率を上げるためと磁気遮蔽のために用いている。
アルミニウム製の保持ホルダー406は、定着ローラ401の長手方向寸法よりも長い長さ寸法を有し、横断面略半円状の磁性体コア405の背面平面部の幅寸法に略対応した幅寸法を有し、比較的肉厚で剛性の有る横長板状部材である。
この励磁コイル404、磁性体コア405、保持ホルダー406の三者の外側に絶縁性の熱収縮性チューブ407を被せて該チューブを十分に熱収縮させる。
絶縁性の熱収縮性チューブ407は、例えばシリコン樹脂系或はフッ素樹脂系のものであり、本例では熱収縮前の外径40mm・厚さ0.3mmで、外径30mmに熱収縮させたとき肉厚が0.4mmとなる熱収縮性チューブを用いた。
熱収縮性チューブ407を十分に熱収縮させることで、平板状うず巻き型の励磁コイル404は磁性体コア405の半円弧面部に沿って成形される。即ち、定着ローラ内曲面に沿った形状に成形される。又、励磁コイル404、磁性体コア405、保持ホルダー406の三者が一体に固定化されて励磁コイル−磁性体コアユニット403が構成される。
又、励磁コイル−磁性体コアユニット403の特に励磁コイル404の定着ローラ内曲面との対向面が絶縁性の熱収縮性チューブ407で覆われることで、該チューブ407が励磁コイル404と定着ローラ内曲面とを電気絶縁する役目も果たし、電気的安全性が向上する。
上記の励磁コイル−磁性体コアユニット403を定着ローラ401の中空内に挿入し、定着ローラ内曲面に沿った形状に成形されている励磁コイル404面部分を定着ローラ内曲面に近接させた所定の位置・角度姿勢にユニット403を調整して該ユニット403の保持ホルダー406の両端部を装置本体側の不図示の不動支持部にビス止めして固定支持させる。
本実施の形態では、定着ローラ401の横断面において、励磁コイル404の中央部が定着ローラ401と加圧ローラ402との圧接ニップ部よりも定着ローラ401の回転方向上流側にずれて位置するように励磁コイル−磁性体コアユニット401を図4のように傾かせた角度姿勢で配設している。これは励磁コイル404が対向している定着ローラ401の導電層が局部的に発熱するため、その発熱部が圧接ニップ部の直前になるようにすることで効率良く圧接ニップ部で記録材410を加熱するためである。
遮蔽版408は、それぞれ両端側を不図示の軸受部材に回転自在に支持させてあり、不図示のモーター(DCモーター或はパルスモーターでも良い)により矢印aの方向に回転移動でき、定着ローラ401と励磁コイル−磁性体コアユニット403との間に配置可能な構成となっている。
次に、遮蔽版408の動作状態について説明する。
図5は図4の401とその内部を示す図及びび励磁コイル−磁性体コアユニット403により発生される磁束が定着ローラ401と鎖交する領域と遮蔽板の位置関係を定着ローラ401の周方向に展開して示した図である。
図5(a)は定着ローラ軸方向に長い記録材を定着させる場合の位置関係を示す図である。この場合、励磁コイル−磁性体コアユニット403により発生される磁束が定着ローラ401と鎖交する領域が、遮蔽板408により遮られる部分はない。
図5(a)は定着ローラ軸方向に長い記録材を定着させる場合(例えばA4,A3等のサイズ)の位置関係を示す図である。この場合、励磁コイル−磁性体コアユニット403により発生される磁束が定着ローラ401と鎖交する領域が、遮蔽板408により遮られる部分はない状態である。
図5(b)は定着ローラ軸方向に短い記録材を定着させる場合(例えばA4R等のサイズ)の位置関係を示す図である。この場合、励磁コイル−磁性体コアユニット403により発生される磁束が定着ローラ401と鎖交する領域の両端が遮蔽板408により遮られている状態である。これにより定着ローラ軸方向に短い記録材を定着させる際に定着ローラー401の両端の温度上昇を防止することが可能である。
図5(c)は定着ローラ401の表面温度が異常に温度上昇した際に、所定の処理(後述)の後の位置関係を示す図である。この場合、励磁コイル−磁性体コアユニット403により発生される磁束が定着ローラ401と鎖交する領域の全てが遮蔽板408により遮られている状態である。この状態では、定着ローラ401の温度が上昇することはない。
本実施の形態では、センターを基準として画像形成及び紙搬送を実施する系について説明しているため、遮蔽板408の形状は、図5(b)の状態において両端部が遮蔽できるような形状(凹型)となっている。この形状は装置の形態(片側基準等)に応じて、最適に設計することも良い。
図6に異常検知時のフローチャートを示す。
異常検出シーケンス(S401)において、温度検出素子409により検出される定着装置132の温度を監視する(S403)。温度が所定値を超えた場合、装置の動作を停止させる(S404)とともに、励磁コイル404への通電を遮断する(S405)。ここで、S404とS405の動作の順序は逆でも良い。
次に、再び、温度検出素子409により検出される定着装置132の温度を監視する(S605)。温度が所定値より下がっていれば、エラーメッセージを不図示の表示部に表示させる(S607)。温度が所定値より下がっていなければ、遮蔽版408が図5(c)の状態になるようにモーターを駆動させた(S606)後に、エラーメッセージを不図示の表示部に表示させる。
遮蔽板408を動作させた場合、励磁コイル404のインピーダンスが極めて低くなるため、インバーター回路上の出力段に過大な電流が流れる。このため、遮蔽板408を動作させた後には、インバーター回路のチェックを行うように、S607においてその旨を表示させることも良い。
本発明は、電磁誘導加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置に対して適用可能である。
本発明に係る画像形成装置の概略図である。 制御装置のブロック図である。 誘導加熱定着器のブロック説明図である。 誘導加熱定着器の横断面模型図である。 遮蔽板の状態図である。 異常検出のフローチャートである。
符号の説明
110 本体画像出力部
111 本体画像入力部
112 自動原稿送り装置
113 ソーター
121 光源
122〜124 ミラー
125 レンズ
126 CCD
127 光学照射部
128 スキャナー
129 レンズ
130 ミラー
131 感光ドラム
132 定着ローラー
133 排紙トレイ
134,135 給紙トレイ
136 給紙デッキ
137 手差しトレイ
138〜142 給紙ローラー
200 制御装置
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/O
TR1 スイッチング素子
C1 コンデンサ
D1〜D5 ダイオード
IC2 温度検出回路
301 電力制御手段
IC1 電力制御回路
302 異常検出回路
NF1 ノイズフィルター
305 サーモスイッチ
306 ヒューズ(若しくはポリスイッチ)
303 モータードライバー
304 モーター
401 定着ローラー
402 加圧ローラー
403 励磁コイル−磁性体コアユニット
404 励磁コイル
405 磁性体コア
406 保持ホルダー
407 チューブ
408 遮蔽板
409 温度検出素子
410 記録材

Claims (6)

  1. 磁束発生手段と前記磁束発生手段により発生した磁束の作用により電磁誘導発熱する誘導発熱体である定着ローラー部から成る定着手段を有する画像形成装置において、
    定着手段の温度を監視する少なくとも1つの温度監視手段と、 定着手段への通電を制御するための通電制御手段と、磁束発生手段により発生し、定着ローラー部の前記誘導発熱体に鎖交する磁束を遮蔽するように、磁束発生手段と前記誘導発熱体定着ローラー部の間に移動可能な、少なくとも1つの遮蔽手段と、遮蔽手段を移動させる遮蔽手段移動手段と、前記温度監視手段からの信号に応じて、定着手段の異常状態であると判断した場合、定着通電制御手段による通電を禁止し、その後、前記温度監視手段からの信号に応じて、遮蔽手段を磁束発生手段と前記誘導発熱体定着ローラー部の間に移動するように遮蔽手段移動手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 定着する用紙サイズに応じて、定着手段の用紙が通過しない部分の磁束を遮蔽できるように用紙が通過しない部分のみを遮蔽する部分と、定着手段の全体の磁束を遮蔽できるように全体を遮蔽する部分とから成る遮蔽手段と、用紙サイズに応じて、遮蔽手段を第1の位置或は第2の位置に移動させるように遮蔽手段移動手段を制御し、定着手段の異常状態を判断した場合には、遮蔽手段を第3の位置に移動させるように遮蔽手段移動手段を制御する制御手段を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 過電流から通電制御手段の出力段を保護する保護手段を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記保護手段は、過電流発生時に溶断する特性を持つことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記保護手段は、過電流発生時に抵抗値が大きくなる特性を持つことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段が、前記温度監視手段からの信号に応じて、遮蔽手段を磁束発生手段と前記誘導発熱体定着ローラー部の間に移動するように遮蔽手段移動手段を制御した場合、メンテナンスの際に、過電流から通電制御手段の出力段を保護する保護手段の確認を要求する表示を装置の表示部に表示させる表示制御手段を具備することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画像形成装置。
JP2004034823A 2004-02-12 2004-02-12 画像形成装置 Withdrawn JP2005227456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004034823A JP2005227456A (ja) 2004-02-12 2004-02-12 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004034823A JP2005227456A (ja) 2004-02-12 2004-02-12 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005227456A true JP2005227456A (ja) 2005-08-25

Family

ID=35002221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004034823A Withdrawn JP2005227456A (ja) 2004-02-12 2004-02-12 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005227456A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204716A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Kyocera Mita Corp 定着装置,画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204716A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Kyocera Mita Corp 定着装置,画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7106987B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP4922229B2 (ja) 誘導加熱定着装置
US7251428B2 (en) Image forming apparatus with heating rotatable member and reset control means for interrupting a currently executing image formation job
EP2477077A1 (en) Apparatus and method of protecting fuser unit and image forming apparatus including the same
US8364049B2 (en) Fixing apparatus and image forming apparatus
JP4208749B2 (ja) 像加熱装置
JP4633996B2 (ja) 画像形成装置
JP2010049087A (ja) 画像形成装置及びその電力制御方法
JP2008089986A (ja) 画像形成装置
JP4599193B2 (ja) 定着装置、及び該定着装置を備えた画像形成装置
JP5110907B2 (ja) 画像形成装置
JP2007212868A (ja) 画像形成装置
JP2006098475A (ja) 画像形成装置
JP2005227456A (ja) 画像形成装置
JP2006071960A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007206204A (ja) 定着装置、画像形成装置及び誘導加熱定着方法
JP5450489B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2007140329A (ja) 画像形成装置及び定着装置
JP2005024899A (ja) 画像形成装置
JP5598167B2 (ja) 定着装置、その制御方法、および画像形成装置
JP4922117B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
US6993262B2 (en) Fixing apparatus
JP4659430B2 (ja) 画像形成装置
JP6099905B2 (ja) 画像形成装置
JP4566690B2 (ja) 像加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060201

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501