JP2005227225A - 静電容量型センサ及び挟み込み防止装置 - Google Patents

静電容量型センサ及び挟み込み防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 静電容量型センサの周囲に水滴が付着することによって生じる静電容量型センサの誤動作を防止する。
【解決手段】 基準の電気量が蓄えられる第1基準コンデンサ34aに接続される第1検出電極12と、基準の電気量が蓄えられる第2基準コンデンサ34bに接続される第2検出電極13とを備える静電容量型センサ1であって、前記第2検出電極13の電極面積が、前記第1検出電極12の電極面積と比較して小さい。
【選択図】 図5

Description

本発明は、静電容量型センサに関し、特に、近接した人体を検知する静電容量型センサに関する。
従来、車両のパワースライドドアやパワーウインドのような可動体と、この可動体を受け止めるピラーや窓枠のような固定体との間に手や指などが挟まれることを防止するための挟み込み防止装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この挟み込み防止装置は、人体を検知する静電容量型センサを備えており、その検知信号によって可動体を停止し、あるいは可動体を反転移動させるようになっている。
一般に、静電容量型センサは、図8(a)に示すように、検出電極E1と、接地電極E2と、検出電極E1及び接地電極E2の間に挟み込まれた絶縁体Inと、これら検出電極E1、接地電極E2及び絶縁体Inの周囲を取り囲むように配設された絶縁材料からなる被覆部材とを備えている。そして、この静電容量型センサは、例えば、固定体と向き合う可動体側の端面に配設される。
このような静電容量型センサでは、図8(b)に示すように、発振回路及び出力アンプを介して電荷qが検出電極E1に供給される。つまり、検出電極E1及び接地電極E2がコンデンサを構成するため、検出アンプを介して出力される電位vは、次式(1)で表される。
v=q/(Ca+Cb)・・・・・(1)
(ただし、式(1)中、qは、静電容量型センサ(コンデンサ)に蓄えられる電気量を表し、Caは、静電容量型センサの静電容量を表し、Cbは、静電容量型センサと大地との間の静電容量を表す。)
そして、この静電容量型センサに人体が近接すると、静電容量型センサと人体との間の静電容量によって前記電位vは変化する。この電位vは、次式(2)で表される。
v=q/(Ca+Cb+Cc)・・・・・(2)
(ただし、式(2)中、q、Ca及びCbは、前記と同じであり、Ccは、静電容量型センサと人体との間の静電容量を表す。)
したがって、人体が静電容量型センサに近づけば近づくほどCcは増大していき、その結果、検出アンプを介して出力される電位vは、小さくなっていく。つまり、静電容量型センサは、この電位vの変化によって、人体を検知するようになっている。
特開2001−32628号公報(段落0002〜0026、図1)
ところで、図8(c)に示すように、このような静電容量型センサの検出電極E1及び接地電極E2の周囲、例えば被覆部材には、降雨等によって水滴Wが付着する場合がある。そして、水滴Wが被覆部材に付着すると、この静電容量型センサは接地電極E2を有しているため、水滴Wの静電容量Cwによって、静電容量型センサの静電容量Caが増加する。
しかしながら、静電容量Caが増加すると、式(2)から明らかなように、検出電極E1の電位vが低下する。つまり、この静電容量型センサは、水滴Wが付着することによってあたかも人体が近接したかのように誤動作してしまう。
そこで、本発明は、静電容量型センサの周囲に水滴が付着することによって生じる誤動作を防止することができる静電容量型センサ及び挟み込み防止装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、基準の電気量が蓄えられる第1基準コンデンサに接続される第1検出電極と、基準の電気量が蓄えられる第2基準コンデンサに接続される第2検出電極とを備える静電容量型センサであって、前記第2検出電極の電極面積が、前記第1検出電極の電極面積と比較して小さいことを特徴とする。
この静電容量型センサでは、第1検出電極が第1基準コンデンサと接続されているため、第1検出電極と第1基準コンデンサとの間の静電容量は、第1基準コンデンサの静電容量に等しい。また、第1検出電極と第1基準コンデンサとの間の電気量は、第1基準コンデンサに蓄えられた基準の電気量に等しい。そして、この静電容量型センサでは、第2検出電極が第2基準コンデンサと接続されているため、第2検出電極と第2基準コンデンサとの間の静電容量は、第2基準コンデンサの静電容量に等しい。また、第2検出電極と第2基準コンデンサとの間の電気量は、第2基準コンデンサに蓄えられた基準の電気量に等しい。
この静電容量型センサでは、浮遊容量を有する人体等の被検出物(以下、単に「人体等」という)が近接すると、人体等と第1検出電極との間には静電容量が誘起されるとともに、人体等と第2検出電極との間には静電容量が誘起される。そして、このとき誘起される静電容量Cは、次式(3)に従う。
C=ε・S/D・・・・・(3)
(ただし、式(4)中、εは、空気の誘電率を表し、Sは、第1検出電極及び第2検出電極のそれぞれの電極面積を表し、Dは、人体等と第1検出電極及び第2検出電極との距離を表す。)
そして、この式(3)によれば、この静電容量型センサでは、第2検出電極の電極面積が、第1検出電極の電極面積と比較して小さいため、人体等と第1検出電極との間の静電容量は、人体等と第2検出電極との間の静電容量と比較して大きくなる。つまり、次式(4)によれば、第1検出電極の電位は、第2検出電極の電位と比較して小さくなる。
V=Q/C・・・・・(4)
(ただし、式(4)中、Qは、第1基準コンデンサ及び第2基準コンデンサにそれぞれ蓄えられた電気量を表し、Cは、人体等と第1検出電極の静電容量及び人体等と第1検出電極の静電容量のそれぞれを表す。)
したがって、第1検出電極の電位と、第2検出電極の電位との差分値を取るとともに、この差分値が予め設定された差分値の閾値以上であれば、人体等が静電容量型センサに近接したとみなすことができる。つまり、この静電容量型センサで人体等が検出される。
その一方で、このように人体が検出される際に、この静電容量型センサでは、従来の静電容量型センサのように接地電極を有していないため、この静電容量型センサに水滴が付着したとしても、水滴と大地との距離が大きくなっている。その結果、水滴が付着することによる静電容量型センサの静電容量の変化が極めて小さくなる。したがって、この静電容量型センサでは、水滴が付着することによる外乱が防止される。
また、この静電容量型センサでは、第1検出電極の電位と、第2検出電極の電位の差分値を検出することによって人体等を検出するため、水滴が付着することによる第1検出電極の電位の変化及び第2検出電極の電位の変化は、差分値が検出されることによって相殺される。したがって、この静電容量型センサでは、水滴が付着することによる外乱が防止される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の静電容量型センサにおいて、前記第1検出電極の検出面及び前記第2検出電極の検出面を残して、前記第1検出電極及び前記第2検出電極を覆うシールド電極が配設されているとともに、前記シールド電極の電位が、前記第1検出電極及び前記第2検出電極の電位と予め等しくなるように設定されていることを特徴とする。
この静電容量型センサでは、検出面以外の第1検出電極及び第2検出電極が、シールド電極で覆われており、このシールド電極には、第1検出電極の電位及び第2検出電極の電位と等しい電位が設定される。したがって、この静電容量型センサでは、シールド電極側から静電容量型センサに人体等が近接した際に、シールド電極と人体等との間に静電容量が誘起されるが、第1検出電極及び第2検出電極と、人体等との間には静電容量が誘起されない。つまり、検出面以外から静電容量型センサに人体等が近接したとしても、この静電容量型センサは、その人体等を検出しない。
また、この静電容量型センサでは、シールド電極の電位と、第1検出電極及び第2検出電極の電位とが等しくなっているので、シールド電極と、第1検出電極及び第2検出電極との間での静電容量は無視することができる。つまり、シールド電極を設けたことによる第1検出電極及び第2検出電極への外乱は防止される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の静電容量型センサにおいて、前記第1検出電極の電極面と前記第2検出電極の電極面とが同一平面内に配置されていることを特徴とする。
この静電容量型センサでは、第1検出電極の電極面と第2検出電極の電極面とが同一面内に設定されるように位置決めされているので、1対の電極が対向するように配置された静電容量型センサと比較してその厚みが低減される。
また、この静電容量型センサでは、第1検出電極の電極面と第2検出電極の電極面とが同一面内に設定されるように位置決めされているので、1対の電極が対向するように配置された静電容量型センサのように、例えば、静電容量型センサの折り曲げや、静電容量型センサへの衝撃によって電極間の距離が変動して静電容量が変化することがない。
このような静電容量型センサは、挟み込み防止装置に使用することができる。すなわち、請求項4に記載の挟み込み防止装置は、固定体と、前記固定体に向かって移動する可動体と、前記固定体及び前記可動体の少なくとも一方に取り付けられた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の前記静電容量型センサと、前記静電容量型センサの前記第1検出電極の電位及び前記静電容量型センサの前記第2検出電極の電位の差分値を検出する差分検出回路と、検出された前記差分値が、予め設定された差分値の閾値以上である場合に検出信号を出力する信号処理回路と、前記検出信号に基づいて前記固定体に向かって移動する可動体を停止し、または反転移動させる駆動装置とを備えることを特徴とする。
この挟み込み防止装置では、前記した第1検出電極の電位と第2検出電極の電位との差分値を差分検出回路が検出する。そして、信号処理回路は、検出された前記差分値が、予め設定された差分値の閾値以上である場合に検出信号を出力する。つまり、この差分値が予め設定された差分値の閾値以上であれば、人体等が静電容量型センサに近接したとみなして信号処理回路は検出信号を出力する。そして、駆動装置は、この検出信号に基づいて前記固定体に向かって移動する可動体を停止し、または反転移動させる。その結果、人体等が固定体と可動体との間に挟み込まれることが防止される。このように人体の挟み込みが防止される際に、前記したと同様に静電容量型センサに水滴が付着することによる外乱は防止される。したがって、この挟み込み防止装置によれば、静電容量型センサに水滴が付着することによって誤動作することはない。
本発明の静電容量型センサ及び挟み込み防止装置によれば、静電容量型センサの周囲に水滴が付着することによって生じる静電容量型センサの誤動作を防止することができる。
以下、本発明の静電容量型センサ及びこの静電容量型センサを使用した挟み込み防止装置の一実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本発明の実施形態に係る静電容量型センサが自動車のパワースライドドアに取り付けられたときの様子を示す斜視図、図2は、図1中のA−A線における断面図、図3は、本実施の形態に係る静電容量型センサが組み込まれた挟み込み防止装置の概略図、図4は、図3の挟み込み防止装置のブロック図である。
(静電容量型センサ)
本実施の形態に係る静電容量型センサは、1対の検出電極の各電位の差分値に基づいて、人体等を検出するものである。図1に示すように、静電容量型センサ1は、その外形がベルト状に形成されており、自動車2のセンターピラー21と向き合うパワースライドドア23の端面の上端から下端にわたって取り付けられている。この静電容量型センサ1は、図2を併せて参照すると明らかなように、第1検出電極12と、第2検出電極13と、シールド電極14とを備えている。そして、これら第1検出電極12、第2検出電極13及びシールド電極14は、静電容量型センサ1の外形を形作る絶縁材料からなる被覆部材15に埋め込まれており、被覆部材15の長手方向に延びるように配設されている。つまり、これら第1検出電極12、第2検出電極13及びシールド電極14は、パワースライドドア23の前記端面の上端から下端にわたって配置されるようになっている。なお、被覆部材15の絶縁材料としては、例えば、ゴム、絶縁性樹脂等が挙げられる。
第1検出電極12は、一定幅であって一定長さの帯状の導電性材料で形成されており、後記する第1基準コンデンサ34a(図4参照)に接続されている。そして、第1検出電極12は、後記するように第1基準コンデンサ34aが充電された際に、一定の電位が設定されるようになっている。この第1検出電極12を構成する導電性材料としては、例えば、金属、ゴムに金属粉をフィラーとして含ませた導電性ゴム、導電性樹脂等が挙げられる。
第2検出電極13は、第1検出電極12の幅と比較して狭い幅であって、第1検出電極12の長さと等しい長さの帯状の導電性材料で形成されている。つまり、第2検出電極13の電極面積は、第1検出電極12の電極面積と比較して小さくなっている。この第2検出電極13は、後記する第2基準コンデンサ34b(図4参照)に接続されており、後記するように第2基準コンデンサ34bが充電された際に、一定の電位が設定されるようになっている。なお、この本実施形態では、第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bが充電された際に、第2検出電極13の電位が、後記するように第1検出電極12の電位と等しくなるように設定されている。この第2検出電極13を構成する導電性材料としては、例えば、金属、ゴムに金属粉をフィラーとして含ませた導電性ゴム、導電性樹脂等が挙げられる。
このような第1検出電極12及び第2検出電極13は、これらの電極面が同一面P2内に配置されるように位置決めされている。
シールド電極14は、その長さが第1検出電極12及び第2検出電極13の長さと等しく、その横断面が略コの字状の導電性材料で形成されている。このシールド電極14は、後記するように、第1検出電極12及び第2検出電極13に対する外乱を防止するものであり、第1検出電極12及び第2検出電極13の側部側及び下部側を覆うように配置されている。そして、静電容量型センサ1のセンターピラー21側では、シールド電極14が第1検出電極12及び第2検出電極13を覆っておらず、静電容量型センサ1のセンターピラー21側には、検出面P1が設定されている。
このようなシールド電極14は、後記する電荷供給回路35(図4参照)に接続されて、その電位が第1検出電極12の電位及び第2検出電極13の電位と等しくなるように設定されている。このシールド電極14を構成する導電性材料としては、例えば、金属、ゴムに金属粉をフィラーとして含ませた導電性ゴム、導電性樹脂等が挙げられる。
(挟み込み防止装置)
次に、前記静電容量型センサ1を使用した挟み込み防止装置について説明する。本実施形態での挟み込み防止装置は、パワースライドドア23(図1参照)が閉じられる際に、このパワースライドドア23が人体等と衝突することを防止し、あるいはパワースライドドア23とセンターピラー21(図1参照)との間に人体等が挟み込まれることを防止するものである。なお、センターピラー21は特許請求の範囲(請求項4)にいう「固定体」に相当し、パワースライドドア23は、特許請求の範囲(請求項4)にいう「可動体」に相当する。
図3に示すように、挟み込み防止装置3は、前記静電容量型センサ1と、ドア駆動装置31と、ECU32(Electronic Control Unit)と、検出回路ユニット33とを備えている。ドア駆動装置31、ECU32及び検出回路ユニット33は、自動車2の車体24側に配設されている。なお、ドア駆動装置31は、特許請求の範囲(請求項4)にいう「駆動装置」に相当する。
ドア駆動装置31は、パワースライドドア23をECU32が出力する指令信号によって開閉する公知の構造を有しており、ECU32が出力する指令信号に応じて正回転、逆回転または停止する電動モータ(図示せず)と、この電動モータの回転力を受けてパワースライドドア23を押し引きするプッシュプル機構(図示せず)とで構成されている。そして、このドア駆動装置31は、パワースライドドア23が全開した状態を検知するとともに、その全開検知信号を検出回路ユニット33の後記する信号処理回路37(図4参照)に向けて出力するように構成されている。また、このドア駆動装置31は、パワースライドドア23が完全に閉じられた状態を検知するとともに、その閉鎖検知信号を検出回路ユニット33の後記する信号処理回路37(図4参照)に向けて出力するように構成されている。なお、これらの全開検知信号及び閉鎖検知信号を入力した信号処理回路37は、後記するように検出回路ユニット33の電荷供給回路35(図4参照)が第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34b(図4参照)に基準の電気量を充電し、そして充電された電気量を放電させるように指令信号を出力する。
ECU32は、次に説明する検出回路ユニット33が出力する後記人体等検出信号に基づいてドア駆動装置31の電動モータ(図示せず)を正回転、逆回転または停止させる後記制御信号をドア駆動装置31に向けて出力するように構成されている。
検出回路ユニット33は、図4に示すように、第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bと、電荷供給回路35と、差分検出回路36と、信号処理回路37とを備えている。
第1基準コンデンサ34aは、静電容量型センサ1の第1検出電極12に接続されており、第2基準コンデンサ34bは、静電容量型センサ1の第2検出電極13に接続されている。また、第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bのそれぞれには、次に説明する電荷供給回路35から電荷が供給されて、基準の電気量が蓄えられるようになっている。なお、本実施形態では、第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bとして、静電容量がともに等しいものが使用されている。
電荷供給回路35は、本実施形態では、基準電位が設定された電位設定端子35aと、第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bへの入力端子35bと、接地電位端子35cと、電位設定端子35a及び入力端子35bの間と、入力端子35b及び接地電位端子35cの間とを信号処理回路37から出力される指令信号に基づいてオンオフするスイッチ35dとで構成されている。
電位設定端子35aには、例えば、1.3Vといった基準電位が設定されている。このような基準電位が設定された電位設定端子35a側には、シールド電極14が接続されており、シールド電極14には、基準電位が設定されるようになっている。
スイッチ35dは、信号処理回路37がドア駆動装置31からの前記全開検知信号に基づいて出力する指令信号によって入力端子35bと電位設定端子35aとを接続するようになっている。そして、この接続によって第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bに基準の電気量が充電された後に、スイッチ35dは、この接続を解除することによって基準の電気量を維持するようになっている。つまり、スイッチ35dは、後記する第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bの静電容量の変化によって基準の電気量が変動しないようにしている。なお、このように第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bに基準の電気量が充電されることによって、第1基準コンデンサ34aの電位、第2基準コンデンサ34bの電位及びシールド電極の電位は、相互に等しくなる。そして、スイッチ35dは、信号処理回路37がドア駆動装置31からの前記閉鎖検知信号に基づいて出力する指令信号によって入力端子35bと接地電位端子35cとを接続するようになっている。つまり、第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bに充電された電気量が大地に向けて放電されるようになっている。
差分検出回路36は、第1検出電極12及び第2検出電極13に接続されており、第1検出電極12の電位及び第2検出電極13の電位を検出するとともに、第1検出電極12の電位と第2検出電極13の電位との差分値を検出するようになっている。そして、この差分検出回路36は、検出した差分検出信号を次に説明する信号処理回路37に出力するように構成されている。この差分検出回路36には、例えば、差動アンプを備えた公知の回路を使用することができる。
信号処理回路37は、差分検出回路36からの差分検出信号を入力するとともに、差分検出信号に基づく差分値と、予め設定された差分値の閾値とを比較するようになっている。そして、この信号処理回路37は、差分検出信号に基づく差分値が閾値以上の場合には、人体等検出信号をECU32に向けて出力するように構成されている。なお、この人体等検出信号は、特許請求の範囲(請求項4)にいう「検出信号」に相当する。
また、信号処理回路37は、ドア駆動装置31からの前記全開検知信号を入力することによって、電荷供給回路35が第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bに基準の電気量を充電するように電荷供給回路35(スイッチ35d)に向けて指令信号を出力するように構成されている。
また、信号処理回路37は、ドア駆動装置31からの前記閉鎖検知信号を入力することによって、電荷供給回路35が第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bに充電された電気量を放電させるように電荷供給回路35(スイッチ35d)に向けて指令信号を出力するように構成されている。
このような信号処理回路37としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、前記した差分値の閾値が格納されるメモリとで構成されたものが挙げられる。
次に、静電容量型センサ1の動作及び挟み込み防止装置3の動作について適宜図面を参照しながら説明する。参照する図面において、図5(a)は、人体等が静電容量型センサ1に近接した際の第1検出電極12及び第2検出電極13の動作を示す模式図、図5(b)は、水滴が静電容量型センサに付着した際の第1検出電極12及び第2検出電極13の動作、及び人体等がシールド電極14側から静電容量型センサに近接した際のシールド電極14の動作を示す模式図、図6は、挟み込み防止装置3の動作のフローチャートである。
図5(a)に示すように、この静電容量型センサ1では、第1検出電極12が第1基準コンデンサ34aと接続されているため、第1検出電極12と第1基準コンデンサ34aとの間の静電容量は、第1基準コンデンサ34aの静電容量に等しい。そして、この静電容量型センサ1では、第2検出電極13が第2基準コンデンサ34bと接続されているため、第2検出電極13と第2基準コンデンサ34bとの間の静電容量は、第2基準コンデンサ34bの静電容量に等しい。つまり、本実施形態では、前記したように相互に静電容量が等しい第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bが使用されているので、第1検出電極12と第1基準コンデンサ34aとの間の静電容量は、第2検出電極13と第2基準コンデンサ34bとの間の静電容量と等しくなっている。この静電容量を図5(a)中、C1で示す。
まず、パワースライドドア23(図3参照)が全開して、ドア駆動装置31(図4参照)から全開検知信号が検出回路ユニット33の信号処理回路37(図4参照)に向けて出力されると、信号処理回路37は、電荷供給回路35(図4参照)に向けて全開検知信号に基づく指令信号を出力する。そして、この指令信号を入力した電荷供給回路35は、スイッチ35d(図4参照)によって入力端子35b(図4参照)と電位設定端子35a(図4参照)とを接続する。その結果、電荷供給回路35は、第1基準コンデンサ12及び第2基準コンデンサ13のそれぞれに、ともに等しい基準の電気量を充電する。そして、第1基準コンデンサ12及び第2基準コンデンサ13に基準の電気量が充電されると、スイッチ35dは、その接続を解除する。このとき第1基準コンデンサ12に接続されている第1検出電極12の電位は、第2基準コンデンサ13に接続されている第2検出電極13の電位と等しくなっている。また、電位設定端子35a側に接続されているシールド電極14の電位は、第1検出電極12の電位及び第2検出電極13の電位と等しくなっている。ここでは、基準の電気量をQで表し、第1検出電極12の電位、第2検出電極13の電位及びシールド電極14の電位をVで表す。
ここで、静電容量型センサ1の検出可能領域に人体等が存在しない場合を想定すると、差分検出回路36(図4参照)に出力される第1検出電極12の電位及び第2検出電極13の電位、つまり前記電位Vは、次式(5)で表される。
V=Q/C1・・・・・(5)
(ただし、式(5)中、Qは、第1基準コンデンサ34a及び第2基準コンデンサ34bにそれぞれ蓄えられた電気量を表し、C1は、第1検出電極12と第1基準コンデンサ34aとの間の静電容量及び第2検出電極13と第2基準コンデンサ34bとの間の静電容量を表す。)
そして、この場合における差分検出回路36は、第1検出電極12の電位と第2検出電極13の電位との差分値が0となる旨の差分検出信号を信号処理回路37に向けて出力する。この差分検出信号を入力した信号処理回路37は、差分検出信号に基づく差分値と予め設定された差分の閾値とを比較することによって、この差分値が閾値未満であることを判断して、ECU32に向けて人体等検出信号を出力しない。
次に、静電容量型センサの検出可能領域に人体等が存在する場合を想定すると、図5(a)に示すように、接地された人体等と第1検出電極12との間には、静電容量C2が誘起される。そして、人体等と第2検出電極13との間には、静電容量C3が誘起される。このときの人体等と第1検出電極12及び第2検出電極13との距離をDとすると、静電容量C2及び静電容量C3は、次式(6)及び次式(7)で表される。
C2=ε・S2/D・・・・・(6)
(ただし、式(6)中、εは、空気の誘電率を表し、S2は、第1検出電極12の電極面積を表す。)
C3=ε・S3/D・・・・・(7)
(ただし、式(7)中、εは、空気の誘電率を表し、S3は、第2検出電極13の電極面積を表す。)
つまり、ここでは人体等及び第1検出電極12の距離と、人体等及び第2検出電極13の距離とは等しいので、静電容量C2は、第1検出電極12の電極面積S2に比例し、静電容量C3は、第2検出電極13の電極面積S3に比例する。
そして、このような静電容量C2及び静電容量C3が誘起されると、差分検出回路36(図4参照)に出力される第1検出電極12の電位V1及び第2検出電極13の電位V2は、次式(8)及び次式(9)で表される。
V1=Q/(C1+C2)・・・・・(8)
(ただし、式(8)中、Q及びC1は、前記と同じであり、C2は、人体等と第1検出電極12との間に誘起した静電容量を表す。)
V2=Q/(C1+C3)・・・・・(9)
(ただし、式(8)中、Q及びC1は、前記と同じであり、C3は、人体等と第2検出電極13との間に誘起した静電容量を表す。)
そして、この場合における差分検出回路36は、第1検出電極12の電位と第2検出電極13の電位との差分値、つまり次式(10)で表される差分値ΔVを検出する。
ΔV=V2−V1={Q/(C1+C3)}−{Q/(C1+C2)}・・(10)
(ただし、式(10)中、V1、V2、Q、C1、C2及びC3は、前記と同じである)
この式(10)に式(6)及び式(7)を代入すると、次式(11)が得られる。
ΔV={Q/(C1+ε・S3/D)}−{Q/(C1+ε・S2/D)}・・(11)
ここで人体等と第1検出電極12との距離D及び人体等と第2検出電極13との距離Dは等しく、第2検出電極13の電極面積S3は、第1検出電極12の電極面積S2と比較して小さい(S3<S2)ので、式(11)の差分値ΔVは正数となる(ΔV>0)。
そして、この場合における差分検出回路36は、差分値ΔVがΔV>0となる旨の差分検出信号を信号処理回路37に向けて出力する。この差分検出信号を入力した信号処理回路37は、差分検出信号に基づく差分値と予め設定された差分値の閾値とを比較する。この際、閾値(次式中、Thで表す)を、0<Th≦ΔVの範囲で予め設定しておくことによって、差分検出信号を入力した信号処理回路37は、差分値ΔVが閾値以上であると判断する。そして、信号処理回路37は、この判断に基づいてECU32に向けて人体等検出信号を出力する。つまり、この静電容量型センサ1で人体等が検出される。
また、このような静電容量型センサ1では、図5(b)に示すように、従来の静電容量型センサのように接地電極E2(図8(a)参照)を有していないため、水滴Wと大地との距離が大きくなっている。その結果、水滴Wが付着することによる静電容量型センサ1の静電容量の変化が極めて小さくなる。したがって、この静電容量型センサ1では、その周囲に水滴Wが付着することによって生じる静電容量型センサ1の誤動作が防止される。
また、この静電容量型センサ1では、第1検出電極12の電位と、第2検出電極13の電位の差分値を検出することによって人体等を検出するため、水滴Wが付着することによる第1検出電極12の電位の変化及び第2検出電極13の電位の変化は、差分値が検出されることによって相殺される。したがって、この静電容量型センサ1では、その周囲に水滴Wが付着することによって生じる静電容量型センサ1の誤動作が防止される。
また、この静電容量型センサ1は、前記したようにシールド電極14(図2参照)を有しているとともに、このシールド電極14には、電荷供給回路35(図4参照)によって第1検出電極12の電位及び第2検出電極13の電位と等しい電位が設定される。
このような静電容量型センサ1では、図5(b)に示すように、シールド電極14側から静電容量型センサ1に人体等が近接した際に、シールド電極14と人体等との間に静電容量C4が誘起されるが、第1検出電極12及び第2検出電極13と、人体等との間には静電容量が誘起されない。つまり、この静電容量型センサ1の裏側から人体等が近接したとしても、この静電容量型センサ1の検出面P1側、すなわち、パワースライドドア23の閉方向側に人体等を検出したかのような誤動作が避けられる。
また、この静電容量型センサ1では、シールド電極14の電位と、第1検出電極12及び第2検出電極13の電位とが等しくなっているので、シールド電極14と、第1検出電極12及び第2検出電極13との間での静電容量は無視することができる。つまり、シールド電極14を設けたことによる第1検出電極12及び第2検出電極13への外乱は防止される。
次に、このような静電容量型センサ1が使用された挟み込み防止装置3の動作について説明する。まず、パワースライドドア23(図1参照)が全開されると、前記したようにドア駆動装置31(図4参照)から全開検知信号が信号処理回路37(図4参照)に出力され、全開検知信号を入力した信号処理回路37は、指令信号を電荷供給回路35(図4参照)に出力する。そして、電荷供給回路35は、図6に示すように、この指令信号に基づいて第1検出電極12及び第2検出電極13に基準の電気量を充電する(ステップS1)。
その一方で、この挟み込み防止装置3の操作者がパワースライドドア23のドアスイッチ(図示せず)をオンにすることによって、ドア駆動装置31(図4参照)がパワースライドドア23を閉方向に移動させる(ステップS2)。そして、差分検出回路36は、第1検出電極12の電位と第2検出電極13の電位との差分値を検出し始めるとともに(ステップS3)、差分検出信号を信号処理回路37(図4参照)に出力する。
差分検出信号を入力した信号処理回路37は、差分検出信号に基づいて差分値が予め設定された閾値以上か否かを判断する(ステップS4)。そして、差分値が閾値未満であった場合(ステップS4のNO)には、パワースライドドア23(図3参照)とセンターピラー21(図3参照)との間に人体等が存在しないとみなして人体等検出信号を出力しない。その一方で、差分検出回路36は、引き続いて差分値の検出を行う(ステップS3)。この際、パワースライドドア23は、引き続いて閉方向に移動し続けている。
そして、差分値が閾値以上であった場合(ステップS4のYES)には、信号処理回路37は、人体等検出信号をECU32(図4参照)に向けて出力する。この人体等検出信号を入力したECU32は、ドア駆動装置31が停止し、またはドア駆動装置31がドアを開方向に移動させるように指令する制御信号をドア駆動装置31に向けて出力する。そして、ドア駆動装置31が、この制御信号を入力することによって停止し、またはドアを開方向に移動させる(ステップS5)。その結果、人体等がパワースライドドア23に衝突し、あるいは人体等がパワースライドドア23とセンターピラー21との間に挟み込まれることが防止される。なお、静電容量型センサ1(図4参照)が人体等を検出することなくパワースライドドア23が閉じられると、ドア駆動装置31は、閉鎖検知信号を信号処理回路37に向けて出力する。閉鎖検知信号を入力した信号処理回路37は、指令信号を電荷供給回路35(図4参照)に出力する。そして、電荷供給回路35は、この指令信号に基づいて第1検出電極12及び第2検出電極13に充電された基準の電気量を放電する。
次に、この静電容量型センサ1における人体等の検出可能領域を検証したので、その検証結果について図7を参照しながら説明する。図7は、静電容量型センサ1に対する人体等の方位角度(度)と、静電容量型センサ1及び人体等の距離(mm)との関係を示す円形グラフである。なお、図7は、方位角度が0〜180度の範囲に静電容量型センサ1の検出面P1が向くように静電容量型センサ1を配置した際の円形グラフである。
この検証では、この静電容量型センサ1に人体(手指)を近づけて、検出回路ユニット33から人体等検出信号が出力されたか否かによって、人体等の検出可能領域を特定した。そして、この検出可能領域の特定は、人体等検出信号が出力された、人体と静電容量型センサ1との間の最大距離を測定することによって行われた。その結果を図7に示す。
図7に示すように、この静電容量型センサ1では、この静電容量型センサ1の検出面P1(図2参照)に対して90度の方位角度で近づく人体に対する検出感度が最も優れていた。つまり、この静電容量型センサ1は、人体と静電容量型センサ1との間の距離(以下、「検出距離」という)、が11.0mmになったときに人体を検出した。
また、この静電容量型センサ1では、人体の方位角度が80度及び100度のときの検出距離が10.2mmであり、人体の方位角度が70度及び110度のときの検出距離が9.8mmであり、人体の方位角度が60度及び120度のときの検出距離が8.3mmであり、人体の方位角度が50度及び130度のときの検出距離が6.0mmであった。
この結果から明らかなように、この静電容量型センサ1は、指向性に優れているとともに、シールド電極14側に誘起される静電容量による外乱を的確に防止することができることが判明した。
以上、詳細に説明したとおり、本実施形態に係る静電容量型センサ1によれば、被覆部材15に水滴Wが付着した際に、従来の静電容量型センサのように接地電極を有していないので、静電容量型センサ1の周囲に水滴Wが付着することによって生じる静電容量型センサ1の誤動作を防止することができる。
また、この静電容量型センサ1によれば、第1検出電極12の電位と、第2検出電極13の電位の差分値を検出することによって人体等を検出するため、水滴Wが付着することによる第1検出電極12の電位の変化及び第2検出電極13の電位の変化は、差分値が検出されることによって相殺される。したがって、この静電容量型センサ1によれば、その周囲に水滴Wが付着することによって生じる静電容量型センサ1の誤動作を防止することができる。
また、この静電容量型センサ1では、シールド電極14を有しているとともに、このシールド電極14の電位が、第1検出電極12及び第2検出電極13の電位とが等しくなるように設定されている。したがって、この静電容量型センサ1によれば、この静電容量型センサ1の裏側から人体等が近接したとしても、この静電容量型センサ1のセンターピラー21側、すなわち、パワースライドドア23の閉方向側に人体等を検出したかのように誤動作することが避けられる。
また、この静電容量型センサ1によれば、第1検出電極12の電極面と第2検出電極13の電極面とが同一面P2内に設定されるように位置決めされているので指向性に優れる。
また、この静電容量型センサ1では、従来の静電容量型センサ1のように接地電極が静電容量型センサ1内に配設されておらず、しかも、第1検出電極12の電極面と第2検出電極13の電極面とが同一面P2内に設定されるように位置決めされている。したがって、この静電容量型センサ1によれば、その厚みを低減することができるので、パワースライドドア23への取り付けが容易になる。特にパワースライドドア23のコーナー部への取り付け性は極めて容易になる。
また、この静電容量型センサ1では、第1検出電極12の電極面と第2検出電極13の電極面とが同一面P2内に設定されるように位置決めされている。したがって、この静電容量型センサ1では、1対の電極が対向するように配置された静電容量型センサのように、例えば、静電容量型センサの折り曲げや、静電容量型センサへの衝撃によって電極間の距離が変動して静電容量が変化することがない。したがって、この静電容量型センサ1によれば、コーナー部に取り付けられて静電容量型センサ1が折り曲げられても、あるいは静電容量型センサ1に衝撃が加えられてもその静電容量が変化することがないので、精度よく人体等を検出することができる。
また、このような静電容量型センサ1が使用された挟み込み防止装置3は、静電容量型センサ1に水滴Wが付着したことによる外乱がなく、そして、シールド電極14によって外乱が防止され、しかも指向性が優れているので、人体の挟み込みを防止するに際に誤動作することがない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、前記実施形態では、第1検出電極12及び第2検出電極13が帯状の形状を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1検出電極12及び第2検出電極13は、円形や多角形の平面形状を有するものであってもよい。このような形状の第1検出電極12及び第2検出電極13を備えた静電容量型センサ1は、平面部に広がるように配置することができる。
また、前記実施形態では、静電容量型センサ1がパワースライドドア23の挟み込み防止装置3に使用されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、この静電容量型センサ1は、ヒンジ式開閉ドアに使用されてもよく、シートの着座センサとして使用されてもよい。
また、本実施形態では、第1検出電極12の電極面と第2検出電極13の電極面とが同一面P2内に設定されるように位置決めされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1検出電極12の電極面と第2検出電極13の電極面とが相互に異なる面内に設定されるものであってもよい。
また、本実施形態では、静電容量型センサ1をパワースライドドア23側に取り付けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、センターピラー21側に取り付けるものであってもよい。
本発明の実施形態に係る静電容量型センサが自動車のパワースライドドアに取り付けられたときの様子を示す斜視図である。 図1中のA−A線における断面図である。 本発明の実施形態に係る静電容量型センサが組み込まれた挟み込み防止装置の概略図である。 図3の挟み込み防止装置のブロック図である。 (a)は、人体等が静電容量型センサに近接した際の第1検出電極及び第2検出電極の動作を示す模式図、(b)は、水滴が静電容量型センサに付着した際の第1検出電極及び第2検出電極の動作、及び人体等がシールド電極側から静電容量型センサに近接した際のシールド電極の動作を示す模式図である。 挟み込み防止装置の動作を示すフローチャートである。 静電容量型センサに対する人体等の方位角度と、静電容量型センサ及び人体等の距離との関係を示す円形グラフである。 (a)、(b)及び(c)は、従来の静電容量型センサの説明図である。
符号の説明
1 静電容量型センサ
3 挟み込み防止装置
12 第1検出電極
13 第2検出電極
14 シールド電極
21 センターピラー(固定体)
23 パワースライドドア(可動体)
34a 第1基準コンデンサ
34b 第2基準コンデンサ
36 差分検出回路
37 信号処理回路
P1 検出面
P2 同一面
S2 電極面積
S3 電極面積

Claims (4)

  1. 基準の電気量が蓄えられる第1基準コンデンサに接続される第1検出電極と、
    基準の電気量が蓄えられる第2基準コンデンサに接続される第2検出電極とを備える静電容量型センサであって、
    前記第2検出電極の電極面積が、前記第1検出電極の電極面積と比較して小さいことを特徴とする静電容量型センサ。
  2. 前記第1検出電極の検出面及び前記第2検出電極の検出面を残して、前記第1検出電極及び前記第2検出電極を覆うシールド電極が配設されているとともに、前記シールド電極の電位が、前記第1検出電極及び前記第2検出電極の電位と予め等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の静電容量型センサ。
  3. 前記第1検出電極の電極面と前記第2検出電極の電極面とが同一平面内に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の静電容量型センサ。
  4. 固定体と、
    前記固定体に向かって移動する可動体と、
    前記固定体及び前記可動体の少なくとも一方に取り付けられた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の前記静電容量型センサと、
    前記静電容量型センサの前記第1検出電極の電位及び前記静電容量型センサの前記第2検出電極の電位の差分値を検出する差分検出回路と、
    検出された前記差分値が、予め設定された差分値の閾値以上である場合に検出信号を出力する信号処理回路と、
    前記検出信号に基づいて前記固定体に向かって移動する可動体を停止し、または反転移動させる駆動装置とを備えることを特徴とする挟み込み防止装置。
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