JP2005226463A - 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム - Google Patents

排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム Download PDF

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Abstract

【課題】 排気ガス中のNOxの浄化のためにNOx吸蔵還元型触媒を用いる排気ガス浄化システムにおいて、燃費の悪化とHCの大気への排出を防止しながら、NOx浄化率を向上できる排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システムを提供する。
【解決手段】 NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復するために、排気ガスの空燃比をリッチ状態にする必要があると判断した場合に、EGR量又は吸気量の少なくとも一つを制御することにより排気ガスの空燃比を低下させる吸気系リッチ制御を行って、排気ガスの空燃比をストイキよりも高く設定した所定の第1の目標空燃比Ft1にした後、該吸気系リッチ制御に加えて、排気ガス中への燃料添加により空燃比を低下させる燃料系リッチ制御を行って、排気ガスの空燃比を第1の目標空燃比Ft1よりも低く設定された所定の第2の目標空燃比Ft2にする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を還元して浄化するNOx吸蔵還元型触媒を備えた排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システムに関する。
ディーゼルエンジンや一部のガソリンエンジン等の内燃機関や様々な燃焼装置の排気ガス中からNOxを還元除去するためのNOx触媒について種々の研究や提案がなされている。その一つに、ディーゼルエンジン用のNOx低減触媒としてNOx吸蔵還元型触媒があり、有効に排気ガス中のNOxを浄化できる。
このNOx吸蔵還元型触媒は、基本的に、アルミナ等の触媒担体上に、酸化・還元反応を促進する白金(Pt)やパラジウム(Pd)等の貴金属類と、バリウム(Ba)等のアルカリ土類金属等で形成されるNOxを吸蔵・放出する機能を有するNOx吸蔵材(NOx吸蔵物質)を担持した触媒である。
このNOx吸蔵還元型触媒は、流入する排気ガスの空燃比がリーン(酸素過多)状態であって雰囲気中にO2 (酸素)が存在する場合には、排気ガス中のNO(一酸化窒素)が貴金属類により酸化されてNO2 (二酸化窒素)となり、このNO2 はNOx吸蔵材に硝酸塩(Ba2 NO4 等)として蓄積される。
また、流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比やリッチ(低酸素濃度)状態になって雰囲気中に酸素が存在しなくなると、Ba等のNOx吸蔵材はCO(一酸化炭素)と結合し、硝酸塩からNO2 が分解放出され、この放出されたNO2 は貴金属類の三元機能により排気ガス中に含まれている未燃HC(炭化水素)やCO等で還元されN2 (窒素)となり、排気ガス中の諸成分は、CO2 (二酸化炭素),H2 O(水),N2 等の無害な物質として大気中に放出される。
そのため、NOx吸蔵還元型触媒を備えた排気ガス浄化システムでは、NOx吸蔵能力が飽和に近くなると、排気ガスの空燃比をリッチにして、流入する排気ガスの酸素濃度を低下させるNOx吸蔵能力回復用のリッチ制御を行うことにより吸収したNOxを放出させて、この放出されたNOxを貴金属触媒により還元させる再生操作を行っている。
そして、NOx吸蔵還元型触媒を効果的に機能させるためには、リーン状態で吸蔵したNOxを還元するのに必要十分な量の還元剤をリッチ状態時に供給する必要がある。
しかしながら、この排気ガスの空燃比がリッチの状態を燃料系のみで実現しようとすると、燃費が悪化するので、通常は、EGR等を利用した吸入空気中の酸素量の減少と、ポスト噴射等による燃料量の増加とを組み合わせることにより実現している(例えば、特許文献1〜4参照。)。
この吸気系と燃料系を組み合わせて、リッチ制御を行う場合には、この吸気系制御と燃料系制御とでは、応答性に違いがあり、問題となる。つまり、吸気系によるリッチ制御では、大量のEGRガスを循環させて吸気中の酸素濃度を下げる。このEGRガスの循環に時間が掛かるので、空燃比がリッチ状態になるのに時間が掛かる。従って、応答は緩慢となり制御の応答性は悪い。一方、燃料系によるリッチ制御では、シリンダ内(筒内)噴射におけるポスト噴射、または、燃料の排気管内への直接噴射を行うが、燃料添加によって空燃比は瞬時に変化するので、応答は非常に早く,制御の応答性は良い。
そのため、通常は吸気系制御の空燃比の応答遅れを考慮して、燃料添加の開始時期を決めている。この吸気系と燃料系の両方を組み合わせたリッチ制御においては、低負荷側では、リーン運転時のλ(空気過剰率)が高いために、燃料系制御でリッチ状態を実現しようとすると、燃費の悪化が著しくなるので、吸気系制御の比重を大きくしている。また、高負荷側では、燃焼温度が上昇しているため、吸気系制御により酸素濃度を低下させてしまうと、SOOTが増加するため、燃料系制御の比重を大きくしている。
しかしながら、低負荷側で、リッチ制御における吸気系制御の比重を大きくすると、吸気系制御の応答性が悪いために、リッチ制御時間を長くとる必要が生じる。このリッチ制御中は、低負荷のため、触媒温度も約200℃〜300℃程度と低いので、触媒のHC活性も低く、かつ、低酸素濃度で燃焼状態も悪い状態となる。従って、この状態が長時間の間続くと、HCの発生量が増加し、HCが触媒後流に排出されてしまうというHCスリップの問題が生じる。その上、エンジンのシリンダ内の膨張行程で生成されるHCは、触媒温度が400℃程度にならないと酸化できない飽和炭化水素(直鎖)が多いため、シリンダ内から排出されるHCを低減させる必要がある。
また、このHCスリップの問題を解決するために、リッチ制御時間を短縮すると、HCの流出量(スリップ量)は減少するが、それと同時に、吸気系によるリッチ制御の応答の遅れのために、空燃比が下がりきらない内にリッチ状態にするために、燃料噴射量が多くなり燃費が悪化する。このように、このHCスリップと燃費の悪化とはトレードオフの関係にあり、この両方を同時に解決することが重要な課題となっている。
特開平11−294145号公報 特開2001−98975号公報 特開2001−123858号公報 特開2002−227692号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、排気ガス中のNOxの浄化のためにNOx吸蔵還元型触媒を用いる排気ガス浄化システムにおいて、燃費とHCスリップの両方を共に低減できるリッチ制御を行うことにより、燃費の悪化とHCの大気への排出を防止しながら、NOx浄化率を向上できる排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システムを提供することにある。
以上のような目的を達成するための排気ガス浄化方法は、排気ガスの空燃比が、リーン状態の場合にNOxを吸蔵し、かつ、リッチ状態の場合に吸蔵していたNOxを放出すると共に還元するNOx吸蔵還元型触媒を備え、該NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復するための再生制御を行う排気ガス浄化システムにおいて、排気ガスの空燃比をリッチ状態にする必要があると判断した場合に、EGR量又は吸気量の少なくとも一つを制御することにより排気ガスの空燃比を低下させる吸気系リッチ制御を行って、排気ガスの空燃比をストイキよりも高く設定した所定の第1の目標空燃比にした後、該吸気系リッチ制御に加えて、排気ガス中への燃料添加により空燃比を低下させる燃料系リッチ制御を行って、排気ガスの空燃比を第1の目標空燃比よりも低く設定された所定の第2の目標空燃比にする方法である。
なお、ここでいう排気ガスの空燃比状態とは、必ずしもシリンダ内における空燃比の状態を意味するものではなく、NOx吸蔵還元型触媒に流入する排気ガス中に供給した空気量と燃料量(シリンダ内で燃焼した分も含めて)との比のことをいう。
そして、この所定の第1の目標空燃比は、ストイキ(理論空燃比)よりも高い値で、触媒前で空気過剰率(=空燃比/理論空燃比:λ)換算値で1.03〜1.10であり、第2の目標空燃比は、ストイキ又はリッチの値で、触媒後で空気過剰率換算値で、1.0〜0.995である。また、排気ガス中への燃料添加は、排気管に備えた燃料噴射弁からの排気管内への燃料直接噴射や、シリンダ内(筒内)への燃料噴射におけるポスト噴射等によって行う。
リッチ時に触媒で酸素が発生し、NOx還元後にはこの酸素発生も終了するため、リッチ初期は応答性の良い触媒入口の空燃比で制御し、燃料系リッチ制御は、HCがスリップするため、触媒後の空燃比が過度に下がらないように制御する。
この方法によれば、第1の目標空燃比になるまでは、吸気系リッチ制御のみとし、燃料添加を行わないので、燃費の悪化を最小限に止めることができると共に、HCのスリップ量も抑制できる。そして、第1の目標空燃比になってから、燃料系リッチ制御を行って第2の目標空燃比にするので、少ない燃料量で排気ガスの空燃比をストイキ状態又はリッチ状態にすることができ、NOx吸蔵還元型触媒におけるNOxの放出及び還元を行うことができる。従って、EGR等の吸気系リッチ制御による燃焼の悪化を最小限に止め、且つ、燃料噴射による燃料系リッチ制御による空燃比低下のための燃費悪化を防止し、HCスリップも防止することができる。
そして、上記の排気ガス浄化方法において、排気ガスの空燃比を所定の第1の目標空燃比にした後、前記所定の第1の目標空燃比に維持するための吸気系リッチ制御を維持しつつ、排気ガスの空燃比を前記所定の第2の目標空燃比にする前記燃料系リッチ制御を間欠的に行う。
なお、予め、試験で燃料系リッチ制御を継続した場合にHCスリップが発生する時間を求めておき、これより短い時間をHCスリップが発生しない許容時間(上限時間)として、この許容時間内に、この間欠的に行う燃料系リッチ制御の1回当たり制御継続時間及び制御休止時間を設定する。この1回当たりの制御継続時間は、例えば、最小0.3s〜最大1.5s、即ち1s前後であり、制御休止時間は、例えば、0.3s〜1.5sである。
この1回当たりの制御継続時間を短くすることにより、燃料系リッチ制御中において、排気ガス中に添加される燃料の量を、触媒で処理可能な範囲内の量に抑えることができるので、未処理の燃料(HC)の流出、即ち、HCスリップを防止することができる。
更に、上記の排気ガス浄化方法で、前記燃料系リッチ制御において、吸気系リッチ制御による排気ガスの空燃比の低下が大きい程、燃料系リッチ制御で排気ガスに添加する燃料量を少なくすると共に、燃料系リッチ制御の1回当たりの制御継続時間を長くする。
吸気系リッチ制御で空燃比の低下が大きい場合には、添加燃料量が少なくても、目標とする所定の第2の目標空燃比にすることができるので、添加する燃料量を少なくして、燃費の抑制とHCスリップの回避を図る。また、添加する燃料量が少なくなるので、添加時間を長くしても、触媒で処理可能な範囲内の量に抑えることができる。
そして、上記の排気ガス浄化方法を実施するための排気ガス浄化システムは、排気ガスの空燃比が、リーン状態の場合にNOxを吸蔵し、かつ、リッチ状態の場合に吸蔵していたNOxを放出すると共に還元するNOx吸蔵還元型触媒と該NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復するための再生制御を行う触媒再生制御装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、
前記触媒再生制御手段が、排気ガスの空燃比をリッチ状態にする必要が有るか否かを判断するリッチ制御開始判断手段と、EGR量又は吸気量の少なくとも一つを制御することにより排気ガスの空燃比をストイキよりも高く設定した所定の第1の目標空燃比に低下させる吸気系リッチ制御手段と、排気ガス中への燃料添加により排気ガスの空燃比を前記所定の目標空燃比よりも低い所定の第2の目標空燃比に低下させる燃料系リッチ制御手段とを備えて構成されると共に、
前記触媒再生制御手段が、前記リッチ制御開始判断手段により排気ガスの空燃比をリッチ状態にする必要があると判断した場合に、前記吸気系リッチ制御手段により排気ガスの空燃比を所定の第1の目標空燃比にした後、該吸気系リッチ制御手段と前記燃料系リッチ制御手段とにより、排気ガスの空燃比を所定の第2の目標空燃比にするように制御するように構成される。
そして、上記の排気ガス浄化システムにおいて、前記触媒再生制御手段が、排気ガスの空燃比を所定の第1の目標空燃比にした後、前記所定の第1の目標空燃比に維持するための吸気系リッチ制御を維持しつつ、排気ガスの空燃比を前記所定の第2の目標空燃比にする前記燃料系リッチ制御を間欠的に行うように構成される。
更に、上記の排気ガス浄化システムにおいて、 前記触媒再生制御手段が、前記燃料系リッチ制御において、吸気系リッチ制御による排気ガスの空燃比の低下が大きい程、燃料系リッチ制御で排気ガスに添加する燃料量を少なくすると共に、燃料系リッチ制御の1回当たりの制御継続時間を長くするように構成される。
以上説明したように、本発明に係る排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システムによれば、燃費の悪化が少ないEGR等の吸気系リッチ制御の利点を生かしつつ、燃料系リッチ制御を組み合わせて行うことにより、吸気系リッチ制御による燃焼の悪化を最小限に止め、且つ、燃料系リッチ制御による空燃比低下のための燃費悪化を防止し、HCスリップも防止することができる。
以下、本発明に係る実施の形態の排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の実施の形態の排気ガス浄化システム1の構成を示す。この排気ガス浄化システム1では、エンジン(内燃機関)Eの排気通路4にNOx吸蔵還元型触媒を備えたNOx吸蔵還元型触媒コンバータ11を有する排気ガス浄化装置10が配置される。
このNOx吸蔵還元型触媒コンバータ11は、モノリス触媒で形成され、酸化アルミニウム、酸化チタン等の担持体に触媒コート層を設け、この触媒コート層に、白金(Pt)(Pd)等の触媒金属とバリウム(Ba)等のNOx吸蔵材(NOx吸蔵物質)を担持させて構成される。
このNOx吸蔵還元型触媒コンバータ11では、酸素濃度が高い排気ガスの状態(リーン空燃比状態)の時に、排気ガス中のNOxをNOx吸蔵材が吸蔵することにより、排気ガス中のNOxを浄化し、酸素濃度が低いかゼロの排気ガス状態の時に、吸蔵したNOxを放出すると共に放出されたNOxを触媒金属の触媒作用により還元することにより、大気中へのNOxの流出を防止する。
このNOx吸蔵還元型触媒11の上流側と下流側、即ち、前後にλセンサ(空気過剰率センサ)とNOx濃度センサと酸素濃度センサとが一体化した第1排気成分濃度センサ13と第2排気成分濃度センサ14をそれぞれ配置する。なお、第1及び第2排気成分濃度センサ13,14の代りに、酸素濃度センサ又は空気過剰率センサを用いることもできるが、この場合には、NOx濃度センサを別に設けるか、NOx濃度の測定値を使用しない制御とする。
また、NOx吸蔵還元型触媒11の温度を判定するための第1温度センサー15と第2温度センサー16をNOx吸蔵還元型触媒11の上流側と下流側、即ち、前後にそれぞれ配置する。
更に、NOx吸蔵還元型触媒11の上流側の排気通路4に、NOxの還元剤となる炭化水素(HC)を供給するHC供給弁(燃料噴射用インジェクター)12を設ける。このHC供給弁12は、図示しない燃料タンクからエンジンの燃料である軽油等の炭化水素(HC)を排気通路4内に直接噴射して、排気ガスの空燃比をリッチ状態やストイキ状態(理論空燃比状態)にするためのもので、燃料系リッチ制御手段を構成するものである。なお、エンジンEのシリンダ内の燃料噴射においてポスト噴射することにより、同様な空燃比制御を行う場合には、このHC供給弁12の配設を省略できる。
そして、エンジンEの運転の全般的な制御を行うと共に、NOx吸蔵還元型触媒コンバータ11のNOx浄化能力の回復制御も行う制御装置(ECU:エンジンコントロールユニット)20が設けられる。この制御装置20に第1及び第2排気成分濃度センサ13,14や第1及び第2温度センサ15,16等からの検出値が入力され、この制御装置20からエンジンEのEGR弁6や燃料噴射用のコモンレール電子制御燃料噴射装置の燃料噴射弁8や吸気絞り弁(吸気スロットル弁)9等を制御する信号が出力される。
この排気ガス浄化システム1においては、空気Aは、吸気通路2のマスエアフローセンサ(MAFセンサ)17とターボチャジャー3のコンプレッサー3aを通過して、吸気絞り弁9によりその量を調整されて吸気マニホールド2aよりシリンダ内に入る。そして、シリンダ内で発生した排気ガスGは、排気マニホールド4aから排気通路4に出てターボチャジャー3のタービン3bを駆動し、排気ガス浄化装置10を通過して浄化された排気ガスGcとなって、図示しない消音器を通って大気中に排出される。また、排気ガスGの一部はEGRガスGeとして、EGR通路5のEGRクーラー7を通過し、EGR弁6でその量を調整されて吸気マニホールド2aに再循環される。
そして、排気ガス浄化システム1の制御装置が、エンジンEの制御装置20に組み込まれ、エンジンEの運転制御と並行して、排気ガス浄化システム1の制御を行う。この排気ガス浄化システム1の制御装置は、図2に示すような、排気ガス成分検出手段C10、NOx吸蔵還元型触媒の制御手段C20等を有する排気ガス浄化システムの制御手段C1を備えて構成される。
排気ガス成分検出手段C10は、酸素濃度検出手段C11とNOx濃度検出手段C12を有して構成され、排気ガス中の酸素濃度やNOx濃度を検出する手段であり、λセンサとNOx濃度センサと酸素濃度センサとが一体化した排気成分濃度センサを用いる場合には、第1及び第2排気成分濃度センサ13,14を酸素濃度検出手段C11とNOx濃度検出手段C12で共有することになる。また、酸素濃度センサ(又は空気過剰率センサ)とNOx濃度センサを用いる場合には、酸素濃度検出手段C11は酸素濃度センサ等から構成され、NOx濃度検出手段C12はNOx濃度センサ等で構成されることになる。
NOx吸蔵還元型触媒の制御手段C20は、NOx吸蔵還元型触媒コンバータ11の再生や脱硫(サルファパージ)等の制御を行う手段であり、NOx触媒の再生開始判断手段C21、NOx触媒の再生制御手段C22、脱硫制御開始判断手段C23、脱硫制御手段C24等を有して構成される。
NOx触媒の再生開始判断手段C21は、エンジンの運転状態から単位時間当たりのNOxの排出量ΔNOxを算出し、これを累積計算したNOx累積値ΣNOxが所定の判定値Cnを超えた時に再生を開始すると判断する。あるいは、NOx濃度検出手段C12で検出したNOx吸蔵還元型触媒コンバータ11の上流側と下流側のNOx濃度からNOx浄化率を算出し、このNOx浄化率が所定の判定値より低くなった場合にNOx触媒の再生を開始すると判断する。
そして、本発明においては、NOx触媒の再生制御手段C22は、排気ガスの空燃比をストイキ空燃比(理論空燃比)又はリッチ状態に制御する手段であり、吸気系リッチ制御手段C221と燃料系リッチ制御手段C222とを有して構成される。なお、ここでいう排気ガスのリッチ状態とは、必ずしもシリンダ内でリッチ燃焼する必要はなく、NOx吸蔵還元型触媒に流入する排気ガス中に供給した空気量と燃料量(シリンダ内で燃焼した分も含めて)との比が理論空燃比に近い状態か又は理論空燃比より燃料量が多いリッチの状態であることをいう。
この吸気系リッチ制御手段C221は、EGR弁6を制御してEGR量を増加させたり、吸気絞り弁9を制御して新規の吸気量を減少させたりして、排気ガスの空燃比を低下させて、排気ガスの空燃比をストイキ空燃比よりも高く設定した所定の第1の目標空燃比λt1にする吸気系リッチ制御を行う手段である。
この吸気系リッチ制御では、NOx吸蔵還元型触媒コンバータ11より上流の第1排気成分濃度センサ(又は第1λセンサ)13によって検出される空燃比Fmin (又は空気過剰率λmin =(空燃比/理論空燃比))を所定の第1の目標空燃比Ft1(又は第1の空気過剰率λt1)にするようにフィードバック制御される。この所定の第1の目標空燃比Ft1は、ストイキ(理論空燃比)よりも高い値で、触媒前で空気過剰率(λ)換算値でλt1=1.03〜1.10に設定される。なお、図5に示すように、空気過剰率λを小さくするにつれて急激に燃費が悪化するので、この所定の第1の目標空気過剰率λt1は、この増加が始まるλより大きいλとする。
また、燃料系リッチ制御手段C222は、吸気系リッチ制御に加えて、排気管内噴射又はシリンダ内噴射におけるポスト噴射等により、排気ガス中へ燃料を添加して空燃比を低下させ、排気ガスの空燃比を最終目標である所定の第2の目標空燃比にする燃料系リッチ制御を行う手段である。この燃料系リッチ制御では、NOx吸蔵還元型触媒コンバータ11より下流の第2排気成分濃度センサ(又は第2λセンサ)14によって検出される空燃比Fmout(又は空気過剰率λmout )を所定の第2の目標空燃比Ft2(又は第2の空気過剰率λt2)にするようにフィードバック制御される。この所定の第2の目標空燃比Ft2は、ストイキ又はリッチ状態の値で、空気過剰率(λ)換算値で、λt2=1.0〜0.995に設定される。なお、この燃料系リッチ制御中における、吸気系リッチ制御の制御値は、計測された空燃比によるフィードバック制御を中断して燃料系リッチ制御開始前と同じ値を維持し、燃料系リッチ制御後は、計測された空燃比Fmin を所定の第1の目標空燃比Ft1にするフィードバック制御を再開する。
これらの制御により、排気ガスの状態を所定の第2の目標空燃比状態にすると共に、所定の温度範囲(触媒にもよるが、概ね200℃〜600℃)にして、NOx吸蔵能力、即ちNOx浄化能力を回復し、NOx触媒の再生を行う。
そして、脱硫制御開始判断手段C23と脱硫制御手段C24は従来技術と同様であり、脱硫制御開始判断手段C23は、硫黄(サルファ)蓄積量を積算する等の方法で、NOx吸蔵能力が低下するまで硫黄が蓄積したか否かでサルファパージ制御を開始するか否かを判定する手段であり、硫黄蓄積量が所定の判定値以上になると脱硫の開始とする。
また、脱硫制御手段C24は、一酸化炭素(CO)の大気中への排出を抑制しながら、効率よく脱硫を行う手段であり、排気管内噴射又はポスト噴射により排気ガスの空燃比を制御すると共に、EGR制御や吸気絞り制御を行って、NOx吸蔵還元型触媒の温度を脱硫可能な温度まで昇温する。
そして、この排気ガス浄化システム1では、エンジンEの制御装置20に組み込まれた排気ガス浄化システム1の制御装置の排気ガス浄化システムの制御手段C1により、図3に例示するような制御フローに従って、NOx吸蔵還元型触媒コンバータ11の再生制御が行われる。また、図4にこの図3の制御フローによる空気過剰率λmin ,λmoutとNOx濃度Nin,Nout の模式的な時系列の一例を示す。
なお、この図3の制御フローは、エンジンEの運転に際して、エンジンの他の制御フローと並行して、実行されるものとして示してある。また、本発明は、NOx触媒の再生制御に関するものであり、脱硫制御は従来技術を使用できるので脱硫制御についての説明は省略する。
この図3の制御フローがスタートすると、ステップS11で、NOx触媒の再生開始判断手段C21により、予め設定され入力された、エンジンの回転数や負荷等のエンジンの運転状態を示す量とNOx排出量の関係を示すマップデータを基に、エンジンの運転状態から単位時間当たりのNOxの蓄積量ΔNOxを算出し、これを累積計算してNOx蓄積量ΣNOxを算出する。
なお、NOx濃度を測定する場合には、入口NOx濃度Ninと出口NOx濃度Nout の差ΔNm (=Nin−Nout )と、マスエアフローセンサ17で測定される吸気量Vaとから、単位時間当たりのNOx累積量ΔNOx(=ΔNm ×Va)を計算し、これを累積計算する。
次のステップS12で、リッチ制御が必要であるか否かを、このNOx累積値ΣNOxが所定の判定値Cnを超えたか否かで判定する。このステップS12でリッチ制御が必要ではないと判定された場合にはリターンに行き、リッチ制御が必要であると判定された場合にはステップS13の吸気系リッチ制御に行く。
この吸気系リッチ制御では、吸気系リッチ制御手段により、NOx吸蔵還元型触媒コンバータ11より上流の第1排気成分濃度センサ(又は第1λセンサ)13によって検出される空燃比Fmin (又は空気過剰率λmin )が所定の第1の目標空燃比Ft1(又は第1の空気過剰率λt1)になるように、吸気量を計測するマスエアフローセンサ11の出力をモニターしながら、EGR弁6や吸気スロットル弁9をフィードバック制御する。この所定の第1の目標空燃比Ft1は、燃焼悪化による燃費悪化が起こらないストイキ空燃比(理論空燃比)よりも高い値に設定され、空気過剰率換算で、λt1=1.1〜1.2である。
このEGR量の制御及び吸気量の制御で、ストイキ空燃比(理論空燃比)よりも高い空燃比とすることにより、燃焼の悪化を抑制すると共に飽和HCの排出量を減少する。この吸気系リッチ制御を所定の時間(吸気系リッチ制御を終了するか否かを判定するインターバルに関係する時間)Δtc の間行う。
次のステップS14では、この吸気系リッチ制御を終了するか否かを判定する。この判定は、NOx吸蔵還元型触媒コンバータ11より上流の空燃比Fmin (又は空気過剰率λmin )が所定の第1の目標空燃比Ft1(又は第1の空気過剰率λt1)に達したか否かで判定する。ステップS14で、この吸気系リッチ制御を終了しないと判定された場合は、ステップS13に戻り、吸気系リッチ制御を吸気系リッチ制御を終了するとの判定が出るまで繰り返す。また、ステップS14の判定で吸気系リッチ制御を終了すると判定された場合は、ステップS15の燃料系リッチ制御に行く。
なお、この吸気系リッチ制御を終了するか否かを判定する代りに、予め試験等で求めておいた制御時間だけこの吸気系リッチ制御を行うようにしてもよい。この場合の制御時間は、応答性を考慮して比較的長時間の例えば、3s〜5sとする。
この燃料系リッチ制御では、所定の第2の目標空燃比Ft2にするのに必要な燃料追加量を算出し、HC供給弁12から排気通路4へ直接燃料噴射する。あるいは、燃焼に寄与しない膨張行程(ATDC=80〜100°程度)において、その追加量のポスト噴射を行う。
この燃焼系リッチ制御により、NOx吸蔵還元型触媒コンバータ11内で排気ガス中に供給されたHCが燃焼し、酸素濃度が低下する。また、触媒温度も所定の温度範囲(触媒にもよるが、概ね200℃〜600℃)に上昇するので、NOx吸蔵材よりNO2 が放出され、NOx吸蔵能力が回復し、NOx触媒の再生が行われる。また、この放出されたNO2 はHC等の還元剤により還元浄化される。
この燃焼系リッチ制御は、所定の制御継続時間Δtfの間行われる。この所定の制御継続時間Δtfは、予め設定された許容継続時間Δtf0よりも短い時間、例えば、0.3s〜1.5sとする。つまり、この排気ガス中への燃料添加によるHC、即ち、排気通路4への直接軽油噴射で供給されるHCや極端な膨張行程におけるポスト噴射で供給されるHCは、不飽和炭化水素が主となるため、低温、低酸素下でも触媒で活性化され還元剤として酸化され浄化され易いが、この燃焼系リッチ制御を長時間行うと、供給されたHCの量を触媒で消費し仕切れなくなり、HCスリップが発生するので、予め試験等でHCスリップが発生しない許容継続時間Δtf0を求めておいて、この設定値より短くする必要がある。
なお、燃料追加量は、排気ガスの空燃比の低下が大きい程、即ち、燃焼系リッチ制御の開始直前の空燃比が低い程、燃料系リッチ制御で排気ガスに添加する燃料量を少なくすると共に、燃料系リッチ制御の1回当たりの制御継続時間Δtfを長くする。吸気系リッチ制御で空燃比の低下が大きい場合には、添加燃料量が少なくても、目標とする所定の第2の目標空燃比Ft2にすることができるので、添加する燃料量を少なくして、燃費の抑制とHCスリップの回避を図る。また、添加する燃料量が少なくなるので、添加時間を長くしても、触媒で処理可能な範囲内の量に抑えることができるからである。
このステップS15の燃焼系リッチ制御が終了すると、ステップS16で吸気系リッチ制御を所定の制御時間Δtaの間行う。このステップS16の吸気系リッチ制御は、ステップS13の吸気系リッチ制御と同じであるが、所定の制御時間Δtaの間行う点が異なる。この所定の制御時間Δtaは、次の燃焼系リッチ制御を再開してもHCスリップが発生しない時間であればよく、特に制限はないが、例えば、燃焼系リッチ制御の所定の制御時間Δtfと略同じ、0.3s〜1.5sとする。
このステップS16の吸気系リッチ制御を行うことにより、ポスト噴射等による燃料系リッチ制御でリッチ制御を終了すると、リーン切換時に酸素が入り、燃焼室に残っている燃料に着火してトルク変動が発生するが、これを防止できる。なお、排気管噴射の場合には、このトルク変動の発生がないので、燃料系リッチ制御と吸気系リッチ制御のどちらでリッチ制御を終了してもよい。
このステップS16の吸気系リッチ制御が終了すると、ステップS17で、リッチ制御の終了の判定を行う。この判定は、NOx濃度を計測している場合は、入口NOx濃度Ninと出口NOx濃度Nout の差ΔNm (=Nin−Nout )が所定の判定値Dnよりも大きいか否かによって判定する。つまり、ΔNm が所定の判定値Dn以上となった場合にはNOx浄化能力が回復されたとして、リッチ制御を終了する。あるいは、出口NOx濃度Nout と入口NOx濃度Ninの比RNm (=Nout /Nin)が所定の判定値Rnよりも大きいか否かによって判定する。
また、ΔNm が所定の判定値Dnよりも小さい場合にNOx浄化能力が回復されていないとして、ステップS15に戻り、ステップS15の燃料系リッチ制御とステップS16の吸気系リッチ制御とを繰り返す。つまり、ΔNm が所定の判定値Dn以上となるまで、燃料系リッチ制御が間欠的に繰り返され、排気ガス中への燃料添加がパルス状に行われる。このパルス状噴射により、HCスリップの発生を回避しながら、NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復して触媒の再生を行うことができる。
なお、NOx濃度を計測していない場合には、予め、試験等でNOx吸蔵量に対する必要NOx還元時間tf0又は必要繰り返し回数Nf0を求めておき、ステップS15の制御時間Δtfの和又は繰り返し数Nfが、この所定の必要NOx還元時間tf0又は所定の繰り返し回数Nf0を超えた場合にリッチ制御を終了するようにすればよい。
このステップS17の判定で、リッチ制御の終了であると判定されると、ステップS18でNOx蓄積量ΣNOxのリセット等の制御終了処理を行った後にリターンし、メインの制御フローに戻るが、再度、この図3の制御フローは呼ばれて、エンジンの停止まで繰り返される。なお、制御の途中でエンジンキイーがOFFされた場合には、図示していないが、割り込みが発生し、割り込みが生じたそれぞれのステップで必要な終了処理(図示していない)をおこなった後,リターンして、メインの制御の終了と共に、この制御フローも終了する。
なお、図6に示すようなセンサ出力特性を持った、ストイキ判定用センサを、第2排気成分濃度センサ14の代りに使用する時は、燃料系リッチ制御において、図4の下段に示すように、このストイキ判定用センサのセンサ電圧Vmoutがストイキ状態を示す電圧Vt2となるように燃料の添加量がフィードバック制御される。
以上の構成の排気ガス浄化システム1によれば、NOx吸蔵還元型触媒コンバータ11のNOx吸蔵能力の再生制御において、リッチ制御を行う際に、最初に予め定められている第1の目標空燃比Ft1になるように、EGR量や吸気量をフィードバック制御する吸気系リッチ制御を行い、この目標空燃比Ft1に到達した後、排気ガス中へ添加する燃料量をフィードバック制御する燃料系リッチ制御を行って、第2の目標空燃比Ft2に到達するようにすることができる。
従って、燃費の悪化が少ないEGR等の吸気系リッチ制御の利点を生かしつつ、燃料系リッチ制御を組み合わせて行うことにより、吸気系リッチ制御による燃焼の悪化を最小限に止め、且つ、燃料系リッチ制御による空燃比低下のための燃費悪化を防止し、HCスリップも防止することができる。
本発明に係る実施の形態の排気ガス浄化システムの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態の排気ガス浄化システムの制御手段の構成を示す図である。 NOx吸蔵還元型触媒の再生のための制御フローの一例を示す図である。 図3の制御フローによる空気過剰率とNOx濃度の時間的な変化を模式的に示す図である。 空気過剰率と燃費の関係を示す図である。 ストイキ判定センサの空気過剰率と出力電圧の関係を示す図である。
符号の説明
E エンジン
1 排気ガス浄化システム
2 吸気通路
4 排気通路
5 EGR通路
6 EGR弁
8 燃料噴射弁
9 吸気絞り弁(吸気スロットル弁)
10 排気ガス浄化装置
11 NOx吸蔵還元型触媒コンバータ
12 HC供給弁
13 第1排気成分濃度センサ
14 第2排気成分濃度センサ
C1 排気ガス浄化システムの制御手段
C10 排気成分濃度検出手段
C11 酸素濃度検出手段
C12 NOx濃度検出手段
C20 NOx吸蔵還元型触媒の制御手段 C21 NOx触媒の再生開始判断手段
C22 NOx触媒の再生制御手段
C221 吸気系リッチ制御手段
C222 燃料系リッチ制御手段

Claims (6)

  1. 排気ガスの空燃比が、リーン状態の場合にNOxを吸蔵し、かつ、リッチ状態の場合に吸蔵していたNOxを放出すると共に還元するNOx吸蔵還元型触媒を備え、該NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復するための再生制御を行う排気ガス浄化システムにおいて、排気ガスの空燃比をリッチ状態にする必要があると判断した場合に、EGR量又は吸気量の少なくとも一つを制御することにより排気ガスの空燃比を低下させる吸気系リッチ制御を行って、排気ガスの空燃比をストイキよりも高く設定した所定の第1の目標空燃比にした後、該吸気系リッチ制御に加えて、排気ガス中への燃料添加により空燃比を低下させる燃料系リッチ制御を行って、排気ガスの空燃比を第1の目標空燃比よりも低く設定された所定の第2の目標空燃比にすることを特徴とする排気ガス浄化方法。
  2. 排気ガスの空燃比を所定の第1の目標空燃比にした後、前記所定の第1の目標空燃比に維持するための吸気系リッチ制御を維持しつつ、排気ガスの空燃比を前記所定の第2の目標空燃比にする前記燃料系リッチ制御を間欠的に行うことを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化方法。
  3. 前記燃料系リッチ制御において、吸気系リッチ制御による排気ガスの空燃比の低下が大きい程、燃料系リッチ制御で排気ガスに添加する燃料量を少なくすると共に、燃料系リッチ制御の1回当たりの制御継続時間を長くすることを特徴とする請求項2記載の排気ガス浄化方法。
  4. 排気ガスの空燃比が、リーン状態の場合にNOxを吸蔵し、かつ、リッチ状態の場合に吸蔵していたNOxを放出すると共に還元するNOx吸蔵還元型触媒と該NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復するための再生制御を行う触媒再生制御装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、
    前記触媒再生制御手段が、排気ガスの空燃比をリッチ状態にする必要が有るか否かを判断するリッチ制御開始判断手段と、EGR量又は吸気量の少なくとも一つを制御することにより排気ガスの空燃比をストイキよりも高く設定した所定の第1の目標空燃比に低下させる吸気系リッチ制御手段と、排気ガス中への燃料添加により排気ガスの空燃比を前記所定の目標空燃比よりも低い所定の第2の目標空燃比に低下させる燃料系リッチ制御手段とを備えて構成されると共に、
    前記触媒再生制御手段が、前記リッチ制御開始判断手段により排気ガスの空燃比をリッチ状態にする必要があると判断した場合に、前記吸気系リッチ制御手段により排気ガスの空燃比を所定の第1の目標空燃比にした後、該吸気系リッチ制御手段と前記燃料系リッチ制御手段とにより、排気ガスの空燃比を所定の第2の目標空燃比にするように制御することを特徴とする排気ガス浄化システム。
  5. 前記触媒再生制御手段が、排気ガスの空燃比を所定の第1の目標空燃比にした後、前記所定の第1の目標空燃比に維持するための吸気系リッチ制御を維持しつつ、排気ガスの空燃比を前記所定の第2の目標空燃比にする前記燃料系リッチ制御を間欠的に行うことを特徴とする請求項4記載の排気ガス浄化システム。
  6. 前記触媒再生制御手段が、前記燃料系リッチ制御において、吸気系リッチ制御による排気ガスの空燃比の低下が大きい程、燃料系リッチ制御で排気ガスに添加する燃料量を少なくすると共に、燃料系リッチ制御の1回当たりの制御継続時間を長くすることを特徴とする請求項5記載の排気ガス浄化システム。
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