JP2005226270A - 土木・建築用シート状物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも粘着剤層と潤滑性発現層とを有する土木・建築用シート状物であって、該粘着剤層は、乾燥土を散布した基材表面との粘着力が、25mm幅の該シート状物の粘着剤層を基材に40mmまで重ね合わせ、双方を固定した引っ張り試験機にて0度方向に引っ張り、荷重をかけて測定したときに10gf以上である土木・建築用シート状物。
【選択図】 なし
Description
このような基礎工事等に用いられる鋼材は、借地のためや後年に地下を再び工事(開発)する際の障害とならないようにしたり、また、鋼材を再度使用したりするために、地盤から引き抜かれることが望まれるが、地盤や水硬性組成物中から鋼材を引き抜く作業には相当の労力(引張力)が必要となる。
また基礎工事等の現場においては、鋼材を地盤から引き抜く際に土が付着するため、鋼材の表面は通常、錆や汚れ等が付着した状態であり、錆を充分に落とさないと接着剤や被覆材等の効力を充分に発揮させることができないことから、鋼材を使用する前に充分に洗浄する作業が必要となる。しかしながら、錆や汚れを充分に除去するのは困難であり、また、煩雑な作業であるため、錆や汚れ等が付着した状態で鋼材を再使用することが多い。
すなわち、シート状基材に特定のアルカリ水可溶性樹脂及び吸水材を含む樹脂層が形成されている被覆材が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この被覆材は、鋼材と水硬性組成物の硬化物との間に膨潤した吸水材の層を形成して両者の接着を充分に抑制するとともに、鋼材を引き抜く際には膨潤した吸水材が潤滑効果を発揮して鋼材が滑り易くなることから、水硬性組成物の硬化物からの鋼材の引張力を低減でき、引き抜き作業の作業性を向上させることができるものである。そして、この技術を応用して、フリクションカッターシート(登録商標、FRCシート)が開発されており、簡便かつ効率的に作業を行うことが可能となっている。しかしながら、このシートを用いる場合には、現在、鋼材表面に溶剤型接着剤を用いて貼り付けているため、工場又は現場での貼付け作業をこれまでよりも更に簡便なものとするとともに、作業環境も更に充分に改善するための工夫の余地があった。また、錆や汚れ等が多く付着している鋼材表面にも更に充分に貼付することができ、鋼材使用前の洗浄作業を充分に行えない場合や、洗浄作業によっても錆び等を充分に取り除くことができない場合においても、より好適に用いられるようにするための工夫の余地があった。
一方、従来の粘着テープに関し、裏打支持体層と特定のガラス転移温度を持つ粘着剤層とを有する貼付剤(例えば、特許文献3参照。)、固定用粘着剤層と特定の分子量及びガラス転移温度を持つ発泡ポリスチレン用粘着剤層とを有する両面粘着テープ(例えば、特許文献4参照。)が開示されている。しかしながら、これらの貼付剤は、特に、人の皮膚や、住宅等の断熱材に貼付されることを目的とすることから、高い粘着力が望まれる土木・建築分野の基礎工事等においても好適に用いられるようにするための工夫の余地があった。
以下に本発明を詳述する。
本発明においてはまた、シート状基材の両面に潤滑性発現層を形成し、その少なくとも片面に更に粘着剤層を重ねて形成する工程により製造してもよく、また、粘着剤層が形成された面とは反対側の面に潤滑性発現層を形成する工程により製造してもよく、シート状基材の両面に粘着剤層を形成し、その少なくとも片面に更に潤滑性発現層を形成する工程により製造してもよい。
本発明においては、このような粘着剤層を有するシート状物とすることにより、鋼材への貼付前にシートを溶剤に浸す等の工程を省略することができ、鋼材への貼り付け作業をより充分に簡略化することが可能となるとともに、作業環境を更に充分に改善することが可能となる。また、所望により本発明のシート状物における粘着層に含まれる重合体やその他の添加剤を適宜選択し、上記の常温の範囲より低い温度、例えば、−30℃〜0℃の使用領域であっても、充分に粘着力が発現するように設計することも可能である。
本発明においては、このような範囲を満たす粘着剤層を用いることにより、表面が平滑な鋼材とともに、表面に錆や汚れ等が付着した鋼材にも充分な密着性を発揮し、土木・建築分野での特殊なケースにも充分に対応できることとなる。
試料としては、粘着剤を離型紙の上に乾燥付着量200g/m2になるようにアプリケーターで均一に塗布し、25℃の室温で24時間放置した後に100℃で2分間加熱乾燥して溶剤を揮発除去させた後、この離型紙に付着した粘着剤層とフリクションカッター(登録商標)被覆材シートの片面とを合わせ圧着させ、幅25mm×50mmに裁断して作製したものを用いる。また、乾燥土として笠岡粘土を使用し、また、乾燥土を散布した基材(被着体)として、70mm×70mm鉄板表面に笠岡粘土を50メッシュ(300μm)のフルイを用いて60g/m2となるように表面に均一に散布したものを用い、試料の裏面の離型紙を剥がし、長さ40mmの部分を被着体に貼付け、シートの上から4kgfの荷重を1分間かける。次に、「QC引張試験機TE−2001型」(商品名、テスト産業社製)を使用し、下部の固定部に被着体(鉄板)を固定し、上部の固定部に試料シートを固定した。引張りは、25℃、相対湿度65%にて、幅25mmの試料シートを0°方向(すなわち、鉄板と平行方向)に100mm/minの速度で引張り、そのときの粘着による抵抗力を測定し、該粘着による抵抗力を、乾燥土を散布した基材表面との粘着力とする。
なお、ガラス転移温度(Tg)は、単量体iのホモポリマーのガラス転移温度(Tgi、単位:K)と、単量体iの質量分布(Wi)とを用いて下記式により算出される温度(K)を(℃)に換算して求めることができる。
1/Tg=Σ(Wi/Tgi)
本発明の土木・建築用シート状物においては、上記粘着剤層は、全粘着剤層成分100質量%に対して、ガラス転移温度(Tg)が−30℃以下である単量体組成物を用いて得られる重合体を40質量%以上含むものであることが好ましく、このような形態は本発明の好適な形態の1つである。
上記ラジカル重合開始剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、有機過酸化物系重合開始剤やアゾ系重合開始剤等が挙げられる。上記有機過酸化物系重合開始剤としては、具体的には、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシベンゾエート等が挙げられる。上記アゾ系重合開始剤としては、具体的には、例えば、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル等が挙げられる。これらの重合開始剤は、l種類のみを用いてもよく、2種以上を便宜混合してもよい。また、これらの重合開始剤の使用量は、特に限定されるものではない。上記重合開始剤の中でも、有機過酸化物系重合開始剤が(メタ)アクリル系重合体主鎖の水素引き抜き反応を起こすラジカルをアゾ系重合開始剤よりも多量に生成し、これにより、重合体から単量体組成物に由来する重合体部分をより成長させることができるので、より好ましい。
上記単量体組成物を用いて重合体を得る方法としては特に限定されず、溶液重合や塊状重合等の公知の方法で行うことができる。
なお、本発明の粘着剤層としては、上記重合体を含むことが好適であるが、乾燥土を散布した基材表面との粘着力が、25mm幅の該シート状物の粘着剤層を基材に40mmまで重ね合わせ、双方を固定した引っ張り試験機にて0度方向に引っ張り、荷重をかけて測定したときに10gf以上となる限り、天然ゴムを用いて形成することもできる。
なお、溶剤を含む場合、その含有量としては、粘着剤層をシート状基材に形成した後の含有量として、全粘着剤層成分100質量%に対して、40質量%以下であることが好ましい。40質量%を超えると、シート基材上に充分に粘着剤層を形成することができないおそれがあり、本発明の作用効果を充分に発揮することができないおそれがある。より好ましくは、30質量%以下、更に好ましくは、20質量%以下、より更に好ましくは、10質量%以下、特に好ましくは、5質量%以下、最も好ましくは、2質量%以下である。
本発明においては、上記粘着剤層が、全粘着剤層成分100質量%に対して、溶剤含有量が5質量%以下である形態もまた、本発明の好適な形態の1つである。
上記添加剤において、架橋剤としては、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、トリメチロールプロパン変性TDI等のイソシアネート系架橋剤;エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等のエポキシ系架橋剤;N,N−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)等のアジリジン系架橋剤等の1種又は2種以上を用いることができる。
なお、架橋剤を用いる場合には、その含有量として、上記単量体組成物を用いて得られる重合体100重量部に対して、5重量部以下とすることが好適である。5重量部を超えると、粘着剤層の柔軟性、流動性が充分とならないおそれがある。より好ましくは、0.5重量部以下である。
なお、可塑剤を用いる場合には、その含有量として、上記単量体組成物を用いて得られる重合体100重量部に対して、5重量部以下とすることが好適である。5重量部を超えると、粘着力が充分とはならないおそれがあり、粘着剤層の作用効果を充分に発揮することができないおそれがある。より好ましくは、0.5重量部以下である。
上記(メタ)アクリル系重合体に対するこれらの粘着付与剤の添加量は、特に限定されるものではないが、(メタ)アクリル系重合体100重量部に対して、例えば、0〜100重量部の範囲であることが好適である。上記(メタ)アクリル系重合体に対する粘着付与剤の添加量が100重量部より多ければ、タックが減少して粘着力が低下するおそれがあるので、好ましくない。
上記無機添加物としては、例えば、シリカ粉末(ホワイトカーボン)、微粉末シリカ(エアロジル)等の1種又は2種以上を用いることができる。
上記吸水性樹脂としては、水を吸水することによって膨潤し、かつ、自重に対するイオン交換水の吸水倍率が3倍以上(25゜C、1時間)の樹脂であることが好適であり、より好ましくは、吸収倍率が10倍以上のものである。このような吸水性樹脂としては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸架橋体、ポリ(メタ)アクリル酸塩架橋体、スルホン酸基を有するポリ(メタ)アクリル酸エステル架橋体、ポリオキシアルキレン基を有するポリ(メタ)アクリル酸エステル架橋体、ポリ(メタ)アクリルアミド架橋体、(メタ)アクリル酸塩と(メタ)アクリルアミドとの共重合架橋体、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルと(メタ)アクリル酸塩との共重合架橋体、ポリジオキソラン架橋体、架橋ポリエチレンオキシド、架橋ポリビニルピロリドン、スルホン化ポリスチレン架橋体、架橋ポリビニルピリジン、デンプン−ポリ(メタ)アクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−ポリ(メタ)アクリル酸(塩)グラフト架橋共重合体、ポリビニルアルコールと無水マレイン酸(塩)との反応生成物、架橋ポリビニルアルコールスルホン酸塩、ポリビニルアルコール−アクリル酸グラフト共重合体、ポリイソブチレンマレイン酸(塩)架橋重合体等の水溶性又は親水性化合物(単量体及び/又は重合体)を架橋剤で架橋させた合成吸水性樹脂;ゼラチン、寒天等の天然水膨潤性物等の1種又は2種以上が好適である。中でも、水溶性又は親水性化合物を架橋剤で架橋させた合成吸水性樹脂を用いることが好ましく、これにより、膨潤倍率、水可溶分、吸水速度、強度等のバランスが良好となり、更にそのバランスの調整も容易に行うことが可能となる。
上記シート状基材の材料としては、例えば、紙、木材、割繊維不織布、ニードルパンチ不織布、フラットヤーンの繊維織物、綿織物、麻織物、帯状織物、合成樹脂織物、湿紡織物等が挙げられ、これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用(複合)してもよい。なお、上記材料においては、透水性が充分でない場合等の必要に応じて、例えば、切り目や孔等を形成してもよく、切り目や孔等の形状、大きさ、個数、形成位置としては、上述した外力がかかってもシート状基材が破損しない強度を維持することができる範囲内で設定すればよい。
なお、上記シート状基材の坪量は、材質や厚さ等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、その下限は1g/m2 、上限は10000g/m2 であることが好ましい。より好ましい下限は10g/m2 、上限は1000g/m2 である。
なお、上記引張強度としては、例えば、下記のようにして求めることができる。
すなわち、シート状基材を幅2.5cm、長さ20cmの大きさに裁断し、イオン交換水に30分間浸漬して充分に濡らしたものを試験片とし、JIS L 1096(一般織物試験方法)の引張試験方法(引張強さ)に基づく低速伸長引張試験機を使用して、引張速度20mm/min、つかみ間隔10cmの条件下で測定する。なお、試験機によって得た測定値(単位:kgf/2.5cm)が大きいほど、シート状基材の引張強度が大きいと判断できる。
温度計、撹拌機、窒素ガス導入管、還流冷却器及び滴下ロートを備えた4つ口フラスコにアクリル酸ブチル(BA)45.9部、アクリル酸−2−エチルへキシル(2EHA)22.8部、酢酸ビニル(VAc)25部、アクリル酸(AA)6部からなるモノマー(単量体)混合物のうちの40部と、酢酸エチルを40部を加えて昇温し、84℃になったところで過酸化物系開始剤(商品名「ナイパーBMT−K40」、日本油脂社製)を0.04部添加して重合を開始した。重合開始後、10分経過して、残りのモノマー混合物60部と酢酸エチルを40部とナイパーBMT−K40を0.06部混合したものを、90分間にわたって均一に滴下した。還流温度で重合を続けた。モノマーの滴下が終了してから90分後に添加用開始剤としてアゾ系重合開始剤(商品名「ABN−E」、日本ヒドラジン工業社製)を0.3部とトルエン50部を添加し、更に90分間熟成して反応を終了させ粘着剤(1)を得た。
モノマー組成を表1の組成のように代えた他は、製造例1と同様に調整して粘着剤(2)及び粘着剤(3)を得た。
また、本発明の潤滑性発現層に使用するアルカリ可溶性樹脂と吸水性樹脂を以下のような手順で作製又は使用した。またシート状基材としては以下に示すものを使用した。
アルカリ水可溶性樹脂は以下のようにして調製した。温度計、攪拌翼、還流冷却器及び滴下装置を備えた容量50Lの槽型反応器に、アクリル酸(AA)0.45kg、アクリル酸エチル(EA)2.4kg、メタクリル酸メチル(MMA)0.15kg、重合開始剤である2,2’−アゾビス−(2,4ジメチルバレロニトリル)12g、及び、溶媒であるメタノール3kgを仕込んだ。また、滴下装置に、アクリル酸1.05kg、アクリル酸メチル2.1kg、メタクリル酸メチル3.85kg、2,2’−アゾビス−(2,4ジメチルバレロニトリル)28g、及び、メタノール7kgからなる混合溶液を仕込んだ。
吸水性樹脂としては、市販のポリアクリル酸ナトリウム塩架橋体(商品名:アクアリックCA ML−70、平均粒径50μm、(株)日本触媒製)を使用した。以下、このポリアクリル酸ナトリウム塩架橋体をSAPという。
〔シート状基材〕
シート状基材として坪量160g/m2、厚み0.32mmの織物シート(商品名:TC−7270、トーメン(株)販売)を用いた。
〔潤滑性発現層〕
上記ASP25質量%溶液に、乾燥状態の質量がASP:SAP=1:1となるように、SAPを分散させたASP/SAP分散液(ASP25質量%溶液700gと、SAP175gとを混合溶解させたもの)に、上記シート状基材を片面浸漬することにより、ASPとSAPとが、それぞれ50g/m2の塗布量(付着量)となるようにして(ASPとSAPとの合計では塗布量が100g/m2)潤滑性発現層を作製した。
製造例1〜3で作製した粘着剤を離型紙の上に乾燥付着量200g/m2になるようにアプリケーターで均一に塗布し、25℃の室温で24時間放置した後に100℃で2分間加熱乾燥して溶剤を揮発除去させた。この粘着剤層の溶剤含有量は1質量%であった。この離型紙に付着した粘着剤層と上記の潤滑性発現層を有するフリクションカッター(登録商標)被覆材シートの片面を合わせ圧着させ、幅25mm×50mmに裁断して試料を作製した。このようにして、本発明の粘着剤層と潤滑性発現層とがシート状基材を介して設けられているシート状物を作製し試料とした。また、70mm×70mm鉄板の上に笠岡粘土(錆びの代替)を50メッシュ(目開き300μm)のフルイ(JIS Z 8801準拠)で均一に60g/m2になるように散布して被着体とした。その後、上記シート状物試料の裏面の離型紙を剥がし、長さ40mmの部分を被着体に貼付け、シートの上から4kgfの荷重を1分間かけた。次に、「QC引張試験機TE−2001型」(商品名、テスト産業社製)を使用し、下部の固定部に被着体(鉄板)を固定し、上部の固定部に試料シートを固定した。引張りは、図1に示すように、幅25mmの試料シートを0°方向(すなわち、鉄板と平行方向)に100mm/minの速度で引張り、そのときの粘着による抵抗力を測定した。測定は25℃、相対湿度65%で行った。結果を表1に示す。なお、粘着剤に含まれる単量体組成物のガラス転移温度と粘着力(粘着による抵抗力)との関係を表2に示す。またシート状基材として、坪量50g/m2、厚み0.07mmの紙シート(商品名;コスモペーパー、大王製紙製)を使用し、上記と同様に実施例2の粘着剤層を使用してシート状物を作製した。同様に粘着力は、200gfであった。
比較のために、市販の強力両面テープである「WF102」(商品名、コニシ社製;ボンドSSテープ、0.75mm×25mm幅×10m)を用い、実施例1〜3と同様にして粘着による抵抗力を測定しようとしたが、被着体上にシートが張り付かず、測定不能であった。
Claims (4)
- 少なくとも粘着剤層と潤滑性発現層とを有する土木・建築用シート状物であって、
該粘着剤層は、乾燥土を散布した基材表面との粘着力が、25mm幅の該シート状物の粘着剤層を基材に40mmまで重ね合わせ、双方を固定した引っ張り試験機にて0度方向に引っ張り、荷重をかけて測定したときに10gf以上である
ことを特徴とする土木・建築用シート状物。 - 前記粘着剤層は、全粘着剤層成分100質量%に対して、ガラス転移温度(Tg)が−30℃以下である単量体組成物を用いて得られる重合体を40質量%以上含む
ことを特徴とする請求項1に記載の土木・建築用シート状物。 - 前記粘着剤層は、全粘着剤層成分100質量%に対して、溶剤含有量が5質量%以下である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の土木・建築用シート状物。 - 前記土木・建築用シート状物は、粘着剤層と潤滑性発現層とがシート状基材を介して設けられている
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の土木・建築用シート状物。
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