JP2005225954A - 記録用液体セット及びこれを用いた記録装置、並びに記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像濃度が高く、異なる色間のにじみがなく発色性が良好で、吐出安定性、長期保存安定性に優れる記録用液体組成物セット、及びこれを用いた記録装置並びに記録方法を提供することである。
【解決手段】 少なくとも第1液体組成物と第2液体組成物とを含み、該第1液体組成物が、少なくとも色材、水溶性有機溶媒、及び水を含有し、前記第1液体組成物のpHと前記第2液体組成物のpHとの差の絶対値が1.5以上であり、前記第1液体組成物の粘度と前記第2液体組成物の粘度との差が1.5以下である記録用液体セットであって、前記第1液体組成物と前記第2液体組成物との混合質量比をα、pH変化率絶対値、粘度変化率を各々a、bとしたとき、0<α≦0.05の範囲においてa>10かつb>30であることを特徴とする記録用液体セットである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、記録用液体セット及びこれを用いた記録装置、並びに記録方法に関するものである。
インクジェット記録方法は、液体または溶融固体インクを、ノズル、スリット、多孔質フィルム等から吐出し、紙、布、フィルム等の被記録体表面に記録を行う方法であり、用いられる記録装置は、小型で安価、静寂性が高い等様々な利点を有している。そのため、黒色単色あるいはフルカラーの記録が行える製品が数多く市販され、記録装置の分野で大きな割合を占めるようになった。特に近年、PPC用紙やレポート用紙等のいわゆる普通紙を用いた場合にも良好な印字品質が得られる方法が種々検討されている。
様々なインクジェット記録方式のうち、圧電素子を用いたいわゆるピエゾインクジェット記録方式や、熱エネルギーを作用させて液滴を形成させてインクを吐出させるいわゆる熱インクジェット記録方式は、高速印字、高解像度など多くの利点を有している。
前記インクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録用インクには、(1)単色画像での滲み/色間のブリーデイングがなく高濃度で均一な画像が得られること、(2)吐出安定性、吐出応答性に優れ、ノズル先端での目詰まりが発生しないこと、(3)長期保存安定性が良いこと、(4)紙(被記録体)表面での耐擦っか性、インク速乾性が良いこと、(5)画像堅牢性が高いこと、等が要求されている。
特に近年、印字速度の高速化に伴い、普通紙でもインクの乾燥時間が短く、かつ高画質の画像が得られるインクまたは画像形成方法の要求が高くなっている。また同時に、フルカラー印刷の要求が急速に高まっている。そのため、フルカラーインクセットで前記(1)〜(5)の特性を満足させるインクまたは画像形成方法が検討されてきた。
例えば、pH感応性の染料を含む第1インクと、該染料を析出させるpHに調整された第2インクとを印刷して色間にじみを軽減する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、顔料をpH感応性分散剤で分散させた第1インクと、これを析出させるのに適切なpHに調整された第2インクとを組み合わせて色間にじみを軽減する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
一方、2色以上のインクセットで、混合時のインクpH、単独のインクpH、混合時のインク粘度、単独のインク粘度の範囲を規定することで吐出安定性が改善されることが提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、色材を含むインクと、該色材と反応する微粒子を含む液体組成物とを被記録体表面で反応させて高品位な画像を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
さらに、色材を含むインクと、該インクと逆極性に表面が帯電している微粒子を分散状態で含む液体組成物とを、1対1の質量比で混合したときのpHが色材を凝集させるpHとなっていることで色間にじみを軽減させる方法も提案されている(例えば、特許文献5参照)。
しかし、これらいずれの方法においても、十分に画質改善できない場合や、画像堅牢性、吐出性、長期保存安定性などの信頼性に問題が生じやすかった。
特開平5−208548号公報 特開平7−1837号公報 特開平10−330667号公報 特開2002−331740号公報 特開2001−199510号公報
本発明は、上記従来技術の問題点を解決することを目的とする。
すなわち、本発明は、画像濃度が高く、異なる色間のにじみがなく発色性が良好で、吐出安定性、長期保存安定性に優れる記録用液体組成物セット及びこれを用いた記録装置、並びに記録方法を提供することを目的とする。
本発明者等は鋭意検討の結果、上記の課題が本発明により解決されることを見出した。すなわち本発明は、
<1> 少なくとも第1液体組成物と第2液体組成物とを含み、該第1液体組成物が、少なくとも色材、水溶性有機溶媒、及び水を含有し、前記第1液体組成物のpH(pH1)と前記第2液体組成物のpH(pH2)との差の絶対値(|pH1−pH2|)が1.5以上であり、前記第1液体組成物の粘度(η1)と前記第2液体組成物の粘度(η2)との差(η1−η2)が1.5以下である記録用液体セットであって、
前記第1液体組成物と前記第2液体組成物との混合質量比(第2液体組成物/(第1液体組成物+第2液体組成物))をα、pH変化率絶対値、粘度変化率を各々a、bとしたとき、0<α≦0.05の範囲においてa>10かつb>30であることを特徴とする記録用液体セットである。
<2> 前記pH変化率絶対値a、粘度変化率bが、a>20かつb>40であることを特徴とする<1>に記載の記録用液体セットである。
<3> 前記第2液体組成物が、少なくとも水中の第1解離定数KがK<0.1である酸または塩基もしくはこれらの塩または誘導体のうちの1種以上と、水とを含有してなることを特徴とする<1>に記載の記録用液体セットである。
<4> 前記第2液体組成物に含まれる酸または塩基もしくはこれらの塩または誘導体が、少なくともピロリドンカルボン酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、フタル酸、グリシン、乳酸、酢酸、フェニル酢酸、ほう酸、リン酸、トルエンスルホン酸、ジエチルバルビツル酸、炭酸、アクリル酸、アコニチン酸、ギ酸、フェノール酸、アスパラギン酸、安息香酸、アミノ安息香酸、グルタミン酸、ジメチルグルタル酸、ニコチン酸、ピロリン酸、マロン酸、マレイン酸、カコジル酸、イミダゾール、トリメチルピリジン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、及びN−エチルモルホリンのうちのいずれかであることを特徴とする<3>に記載の記録用液体セットである。
<5> 前記第1液体組成物に含有される色材が、顔料であることを特徴とする<1>に記載の記録用液体セットである。
<6> 前記第1液体組成物に含有される色材の粒子の体積平均粒子径が、30〜150nmの範囲であることを特徴とする<1>に記載の記録用液体セットである。
<7> 前記第1液体組成物及び第2液体組成物の粘度が、1〜8mPa・sの範囲であることを特徴とする<1>に記載の記録用液体セットである。
<8> 前記第1液体組成物に、さらに水溶性樹脂が含まれていることを特徴とする<1>に記載の記録用液体セットである。
<9> 前記第2液体組成物に、さらに色材が含まれていることを特徴とする<3>に記載の記録用液体セットである。
<10> 前記色材が顔料であることを特徴とする<9>に記載の記録用液体セットである。
<11> 前記第2液体組成物に、さらに水溶性樹脂が含まれていることを特徴とする<3>に記載の記録用液体セットである。
<12> 前記第2液体組成物に界面活性剤が含まれ、該第2液体組成物の表面張力が20〜40mN/mの範囲であることを特徴とする<1>に記載の記録用液体セットである。
<13> <1>に記載の記録用液体セットを用いたことを特徴とする記録装置である。
<14> 記録方式が、インクジェット記録方式であることを特徴とする<13>に記載の記録装置である。
<15> 1画素を形成するための前記第1液体組成物の液体付与量mと前記第2液体組成物の液体付与量nとの質量比(m/n)が、1/15〜15/1の範囲となるように液体を付与し、画素を形成することを特徴とする<14>に記載の記録装置である。
<16> 前記第1液体組成物及び第2液体組成物を、各々1ドロップ当たり30ng以下の質量で被記録体に付与することを特徴とする<15>に記載の記録装置である。
<17> <1>に記載の記録用液体セットを用いることを特徴とする記録方法である。
<18> 第1液体組成物と第2液体組成物とを、被記録体表面で接触させるように印字することを特徴とする<17>に記載の記録方法である。
<19> インクジェット記録方式により記録することを特徴とする<17>に記載の記録方法である。
<20> 1画素を形成するための前記第1液体組成物の液体付与量mと前記第2液体組成物の液体付与量nとの質量比(m/n)が、1/15〜15/1の範囲となるように液体を付与し、画素を形成することを特徴とする<19>に記載の記録方法である。
<21> 前記第1液体組成物及び第2液体組成物を、各々1ドロップ当たり30ng以下の質量で被記録体に付与することを特徴とする<20>に記載の記録方法である。
本発明によれば、画像濃度が高く、異なる色間のにじみがなく発色性が良好で、吐出安定性、長期保存安定性に優れる記録用液体組成物セット、及びこれを用いた記録装置、並びに記録方法を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
<記録用液体セット>
本発明の記録用液体セットは、少なくとも第1液体組成物と第2液体組成物とを含み、該第1液体組成物が、少なくとも色材、水溶性有機溶媒、及び水を含有し、前記第1液体組成物のpH(pH1)と前記第2液体組成物のpH(pH2)との差の絶対値(|pH1−pH2|)が1.5以上であり、前記第1液体組成物の粘度(η1)と前記第2液体組成物の粘度(η2)との差(η1−η2)が1.5以下である記録用液体セットであって、前記第1液体組成物と前記第2液体組成物との混合質量比(第2液体組成物/(第1液体組成物+第2液体組成物))をα、pH変化率絶対値、粘度変化率を各々a、bとしたとき、0<α≦0.05の範囲においてa>10かつb>30であることを特徴とする。
本発明においては、後述するように、第1液体組成物(以下、「第1液」という場合がある)と第2液体組成物(以下、「第2液」という場合がある)とを接触させて画像形成を行うが、前記のような特徴をもつ本発明の記録用液体セットを用いることにより、従来の記録用液体セットに比べて画像品位、画像均一性、色間にじみが改善される理由は、概ね次のように推測される。
すなわち、ある色材を含んだ液体(第1液)に他の液体(第2液)を被記録体表面で接触させて、画像濃度を上げたり、色間にじみを低減させたりする方法として、上記2液の接触により前記色材を凝集させる、及び/または、前記2液の接触境界部分の混合液体を増粘させることを利用する場合には、これらの現象が迅速かつ効率的に起こることが必要となる。
本発明者等は、前記第2液がpH調整剤を含み、第1液と第2液とのpH反応により、これらの現象を発生させる場合、より少ない量の第2液で第1液中の色材の凝集を発生させ、両液の境界部分の増粘がある一定以上とならなければ、画質に反映されにくいことを見出した。そして特に、2液の混合質量比α(第2液体組成物/(第1液体組成物+第2液体組成物))が、0<α≦0.05の範囲の混合状態が、被記録体上で画質効果を発現する両液の境界部分をよく表していることをつきとめた。
ここで注目する特性は、特に、第1液のpH調整剤の緩衝能が効率的に働き第2液の量的割合が多い状態でも混合液のpHの変化が大きく、かつ粘度上昇率が高い、ということである。しかし、混合質量比αが前記範囲以外の混合液で、pH変化率、粘度上昇率が大きくても、必ずしも、被記録体上の画質効果と相関が見られない場合が発生する。それに対し、0<α≦0.05の範囲の混合状態は、被記録体上での極く初期の両液の接触時の境界部分の状態をよく表しているものと推測され、ほとんどこの状態の特性により画質が決まると考えられる。
そして、前記第1液体組成物が少なくとも色材、水溶性有機溶媒、及び水を含有し、前記第1液体組成物のpH(pH1)と前記第2液体組成物のpH(pH2)との差の絶対値(|pH1−pH2|)が1.5以上であり、前記第1液体組成物の粘度(η1)と前記第2液体組成物の粘度(η2)との差(η1−η2)が1.5以下である状態において、両液の混合質量比が0<α≦0.05の範囲で、pH変化率絶対値a、粘度変化率bが、a>10かつb>30である場合に特に画質向上効果が大きくなることが判明した。
上記|pH1−pH2|は、2以上であることが好ましく、3以上であることがより好ましい。また、前記η1−η2は、0.01以上1.2以下であることが好ましく、1.0以下であることがより好ましい。
また、上記a、bは、好ましくはa>20かつb>40であり、より好ましくはa>30かつb>50である。なお、前記aの上限は60程度であり、前記bの上限は100程度である。
ここで、上記pH、粘度、pH変化率絶対値、粘度変化率の測定について説明する。
まず、前記pHは、23℃、55%RHの環境で、各測定液に対しガラス電極を用いペーハーメーターにより測定した。また、粘度は回転粘度計レオマット115(Contraves社製)を用い、23℃においてせん断速度を1400sec-1として測定した。
前記pH変化率絶対値は、第1液に対し第2液を0<α≦0.05の範囲で徐々に加え、そのときの混合液のpHを前記と同様にして測定しαに対しプロットし、その傾きの絶対値として求めた。また、前記粘度変化率も、同様に第1液に対し第2液を徐々に加えたときの混合液の粘度をαに対し各々プロットし、その傾きから求めた。
また、前記第2液のpH緩衝能が効率的に発揮されるためには、pH調整剤として使用する酸または塩基、もしくはこれらの塩または誘導体の解離定数Kが、K<0.1であることが好ましい。この解離定数Kは、K<0.05であることがより好ましい。
これらの性質をもつpH調整剤の例としては、ピロリドンカルボン酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、フタル酸、グリシン、乳酸、酢酸、フェニル酢酸、ほう酸、リン酸、トルエンスルホン酸、ジエチルバルビツル酸、炭酸、アクリル酸、アコニチン酸、ギ酸、フェノール酸、アスパラギン酸、安息香酸、アミノ安息香酸、グルタミン酸、ジメチルグルタル酸、ニコチン酸、ピロリン酸、マロン酸、マレイン酸、カコジル酸、イミダゾール、トリメチルピリジン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−エチルモルホリンのうちの1種以上が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらの第2液中での含有量は、各々第1液との混合時のpH変化率絶対値、粘度上昇率が前述した範囲内になるように設定されるものである。
本発明における第1液体組成物は、少なくとも、色材、水溶性溶媒、及び水を含有する。
第1液に使用される色材は、染料、顔料どちらでも構わないが、特に顔料が好ましい。これは、染料に比べて顔料の方が、第2の液体との混合時に凝集が生じやすいためであると考えている。また特に、近年オフィスで文字に多用されるブラック画像の要求が高く、第1液はブラックインクで、かつ、ブラック顔料であるカーボンブラックを使用すると耐水性、耐光性も良いことから、記録装置、記録方法として、市場要求を満たす場合が多くなっている。顔料の中でも、顔料が高分子分散剤により分散されている顔料、自己分散可能な顔料、樹脂により被覆された顔料が好ましい。
本発明において使用される顔料としては、有機顔料、無機顔料のいずれも使用でき、黒色顔料では、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料等が挙げられる。黒色とシアン、マゼンタ、イエローの3原色顔料のほか、赤、緑、青、茶、白等の特定色顔料や、金、銀色等の金属光沢顔料、無色または淡色の体質顔料、プラスチックピグメント等を使用しても良い。また、シリカ、アルミナ、又は、ポリマービード等をコアとして、その表面に染料又は顔料を固着させた粒子、染料の不溶レーキ化物、着色エマルション、着色ラテックス等も顔料として使用することも可能である。更には、本発明のために、新規に合成した顔料でも構わない。
前記顔料の具体例としては、Raven7000、Raven5750、Raven5250、Raven5000ULTRAII、Raven3500、Raven2500ULTRA、Raven2000、Raven1500、Raven1255、Raven1250、Raven1200、Raven1190ULTRAII、Raven1170、Raven1080、Raven1060(以上、コロンビアン・カーボン社製)、Regal400R、Regal330R、Regal660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch1000、Monarch 1100、Monarch 1300、Monarch 1400(以上、キャボット社製)、Color Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black 18、Color Black FW200、Color BlackS150、Color Black S160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、Printex V、Printex 140U、Printex 140V、Special Black 6、Special Black 5、Special Black 4A、Special Black4(以上、デグッサ社製)、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上、三菱化学社製)等を使用することができが、これらに限定されるものではない。
本発明において使用される水に自己分散可能な顔料とは、顔料表面に水に対する可溶化基を数多く有し、高分子分散剤が存在しなくとも水中で安定に分散する顔料のことを指す。具体的には、通常のいわゆる顔料に対して酸・塩基処理、カップリング剤処理、ポリマーグラフト処理、プラズマ処理、酸化/還元処理等の表面改質処理等を施すことにより、水に自己分散可能な顔料が得られる。
また、水に自己分散可能な顔料としては、上記顔料に対して表面改質処理を施した顔料の他、キャボット社製のCab−o−jet−200、Cab−o−jet−250、Cab−o−jet−260、Cab−o−jet−270、Cab−o−jet−300、IJX−444、IJX−55、オリエント化学社製のMicrojet Black CW−1、CW−2、さらには日本触媒社から販売されている自己分散顔料等の市販の自己分散顔料等も使用できる。
シアン色の顔料としては、C.I.Pigment Blue−1、−2、−3、−15、−15:1、−15:2、−15:3、−15:4、−16、−22、−60等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
マゼンタ色の顔料としては、C.I.Pigment Red−5、−7、−12、−48、−48:1、−57、−112、−122、−123、−146、−168、−184、−202等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
さらにイエロー色の顔料としては、C.I.Pigment Yellow−1、−2、−3、−12、−13、−14、−16、−17、−73、−74、−75、−83、−93、−95、−97、−98、−114、−128、−129、−138、−151、−154、−180等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また各色色材として、色材が各種樹脂でカプセル化されたいわゆるカプセル染料・顔料を使用してもよい。
一方、本発明に用いられる染料としては、水溶性染料、分散染料いずれも使用できる。
水溶性染料の具体例としては、C.I.Direct Black−2、−4、−9、−11、−17、−19、−22、−32、−80、−151、−154、−168、−171、−194、−195、C.I.Direct Blue−1、−2、−6、−8、−22、−34、−70、−71、−76、−78、−86、−112、−142、−165、−199、−200、−201、−202、−203、−207、−218、−236、−287、−307、C.I.Direct Red−1、−2、−4、−8、−9、−11、−13、−15、−20、−28、−31、−33、−37、−39、−51、−59、−62、−63、−73、−75、−80、−81、−83、−87、−90、−94、−95、−99、−101、−110、−189、−227、C.I.Direct Yellow−1、−2、−4、−8、−11、−12、−26、−27、−28、−33、−34、−41、−44、−48、−58、−86、−87、−88、−132、−135、−142、−144、−173、C.I.Food Black−1、−2、C.I.Acid Black−1、−2、−7、−16、−24、−26、−28、−31、−48、−52、−63、−107、−112、−118、−119、−121、−156、−172、−194、−208、C.I.Acid Blue−1、−7、−9、−15、−22、−23、−27、−29、−40、−43、−55、−59、−62、−78、−80、−81、−83、−90、−102、−104、−111、−185、−249、−254、C.I.Acid Red−1、−4、−8、−13、−14、−15、−18、−21、−26、−35、−37、−52、−110、−144、−180、−249、−257、−289、C.I.Acid Yellow−1、−3、−4、−7、−11、−12、−13、−14、−18、−19、−23、−25、−34、−38、−41、−42、−44、−53、−55、−61、−71、−76、−78、−79、−122などが挙げられる。
分散染料の具体例としては、C.I.Disperse Yellow−3、−5、−7、−8、−42、−54、−64、−79、−82、−83、−93、−100、−119、−122、−126、−160、−184:1、−186、−198、−204、−224、C.I.Disperse Orange−13、−29、−31:1、−33、−49、−54、−66、−73、−119、−163、C.I.Disperse Red−1、−4、−11、−17、−19、−54、−60、−72、−73、−86、−92、−93、−126、−127、−135、−145、−154、−164、−167:1、−177、−181、−207、−239、−240、−258、−278、−283、−311、−343、−348、−356、−362、C.I.Disperse Violet−33、C.I.Disperse Blue−14、−26、−56、−60、−73、−87、−128、−143、−154、−165、−165:1、−176、−183、−185、−201、−214、−224、−257、−287、−354、−365、−368、C.I.Disperse Green−6:1、−9などが挙げられる。
また、第2液は処理液として無色透明液として使用しても、色材を含有した例えばカラーインクとして使用してもよく、この場合、第2液には前記酸または塩基等にさらに前記色材が含まれることが好ましい。
そして、第2液に含まれる上記色材としては、前記第1液の場合と同様に顔料であることが好ましい。
本発明に用いられる色材は、第1液の全質量に対し0.5〜20質量%の範囲で含まれることが好ましく、1〜10質量%の範囲で含まれることがより好ましい。液体中の色材量が0.5質量%未満の場合には、十分な光学濃度が得られない場合が存在し、色材量が20質量%よりも多い場合には、液体の噴射特性が不安定となる場合ある。
第1液における色材の粒子の体積平均粒子径は、30〜150nmの範囲であることが好ましい。上記体積平均粒子径の測定装置には、マイクロトラックUPA粒度分析計9340(Leeds&Northrup社製)を用いた。その測定は、インク5mlを測定セルに入れ、所定の測定法に従って行った。なお、測定時に入力するパラメーターとして、粘度にはインクの粘度を、分散粒子の密度には顔料の密度を入力し、23℃で測定を行った。
より好ましい体積平均粒子径は、35〜140nmの範囲であり、さらに好ましくは37〜120nmの範囲である。液体中の粒子の体積平均粒子径が30nm未満であると、被記録媒上での凝集・増粘効果が低下し、十分な画質効果が得られない場合がある。一方、150nmを超えると、液体中での分散粒子が沈降を起こしやすく、保存安定性、吐出安定性が損なわれる場合がある。
本発明においては、第1の液体に保湿性能を高め液体粘度を調整する材料として水溶性有機溶媒が使用される。該水溶性有機溶媒としては例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン等の多価アルコール類、ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノールアミン等の含窒素溶媒、エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類、あるいは、チオジエタノール、チオジグリセロール、スルホラン、ジメチルスルオキシド等の含硫黄溶媒、炭酸プロピレン、炭酸エチレン等を用いることができるがこれらに限定されるものではない。
本発明に使用される水溶性有機溶媒は、単独で使用しても、あるいは2種以上を混合して使用してもよい。水溶性有機溶媒は液体全質量に対し1〜60質量%の範囲で含まれることが好ましく、更には5〜40質量%の範囲で含まれることがより好ましい。
なお、前記水溶性有機溶媒は本発明における第2液にも同様に用いることができる。
第1液及び第2液に用いられる水は、イオン交換水、蒸留水、純水、超純水等を用いることができる。
第1液に含まれる水の含有量は、25〜95質量%の範囲、特に50〜85質量%の範囲とすることが好ましい。25質量%未満となると、吐出安定性が低下する場合があり、正常に吐出しない場合がある。また、95質量%を超えると、長期保存安定性で劣る場合がある。
前記第1液及び第2液の液体粘度は、1〜8mPa・sの範囲であることが好ましく、2〜6mPa・sの範囲であることがより好ましい。粘度が1mPa・sより粘度が小さいと、被記録体上での増粘が十分でなく画質効果が出ない場合があり、また、吐出安定性等も損なわれる場合が発生する場合がある。また8mPa・sを超えると、吐出安定性が十分でなく、画像抜け・カスレが発生する場合がある。
なお、上記液体粘度は前記方法により測定される。
さらに、前記第1液、第2液ともに、画像濃度、にじみ、色間にじみ、画像均一性の向上効果を増幅させ、目詰まり、吐出応答性・吐出安定性、保存安定性を調整するために、水溶性樹脂を加えることもできる。特に、第1液に水溶性樹脂を含有させると、画質向上効果が大きいことが見出された。これは、水溶性樹脂を添加することにより、色材同士のネットワーク化を補助し、液体中に3次元構造をとりやすくすることで、混合液としての増粘が促進・増幅され、画質に効果が出るためと推測される。また、水溶性樹脂を添加することにより画像が形成された後も被記録体上でネットワーク構造を保持できるため、定着性、耐擦性に優れた画像を提供することができる。
前記水溶性樹脂としては、親水性構造部と疎水性構造部とを有する化合物などが有効に使用でき、具体的には、縮合系重合体および付加重合体などが挙げられる。上記縮合系重合体としてはポリエステル系重合体が挙げられ、一方、付加重合体としてはα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの付加重合体が挙げられる。また、付加重合体としては、例えば、親水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーと疎水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーを適宜組み合わせて共重合したものなどが使用される。さらに、親水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの単独重合体も使用できる。
上記親水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーとしては、カルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、りん酸基等を有するモノマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホン化ビニルナフタレン、ビニルアルコール、アクリルアミド、メタクリロキシエチルホスフェート、ビスメタクリロキシエチルホスフェート、メタクリロオキシエチルフェニルアシドホスフェート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート等がある。
一方、疎水基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーとしては、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体、ビニルシクロヘキサン、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸アルキルエステル、アクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸シクロアルキルエステル、クロトン酸アルキルエステル、イタコン酸ジアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル等がある。
上記親水基および疎水基を有するモノマーを共重合することにより得られる共重合体は、ランダム、ブロック、及びグラフト共重合体等いずれの構造でもよい。
好ましい共重合体の例としては、スチレン−スチレンスルホン酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−メタクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸、スチレン−メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸シクロヘキシルエステル−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。
これらの共重合体に、ポリオキシエチレン基、水酸基を有するモノマーを適宜共重合させても良い。また、酸性官能基を表面に有する顔料との親和性を高め、分散安定性を良くするため、カチオン性の官能基を有するモノマー、例えばN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノメタクリルアミド、N,N−ジメチルアミノアクリルアミド、N−ビニルピロール、N−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾール等を適宜共重合させてもよい。
また、ポリスチレンスルホン酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリビニルスルホン酸、ポリアルギン酸、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロックコポリマー、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリアミド類、ポリビニルイミダゾリン、アミノアルキルアクリレート・アクリルアミド共重合体、キトサン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリビニールアルコール、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、多糖類とその誘導体等も有効に使用できる。
特に限定するわけではないが、前記水溶性樹脂の親水基はカルボン酸またはカルボン酸の塩であることが好ましい。これは、特に親水基にカルボン酸を用いた場合には、被記録体上の色材の凝集度合いが適度であるためと考えられる。
これらの水溶性樹脂のうち、親水基が酸性基である共重合体は、水溶性を高めるため、塩基性化合物との塩の状態で使用することが好ましい。
これらの重合体と塩を形成する化合物としては、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属類;モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミン等の脂肪族アミン類;モノメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等のアルコールアミン類;アンモニア;等が使用できる。
好ましくは、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属類の塩基性化合物が使用される。これは、アルカリ金属類は強電解質であり、親水基の解離を促進させる効果があるためと考えられる。
前記水溶性樹脂の中和量としては、共重合体の酸価に対して60%以上中和されていることがより好ましく、更に好ましくは、共重合体の酸価に対して80%以上中和されていることである。
なお、これら水溶性樹脂は、単独で用いても2種類以上混合して用いてもよい。
その他、本発明における液体組成物には、ポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、グルコース、フルクトース、マンニット、D−ソルビット、デキストラン、ザンサンガム、カードラン、シクロアミロース、マルチトール等多糖類及びその誘導体、その他ポリマーエマルション、シクロデキストリン、大環状アミン類、デンドリマー、クラウンエーテル類、尿素及びその誘導体、アセトアミド等を用いることができる。
また、必要に応じて、酸化防止剤、防カビ剤、導電剤、紫外線吸収剤、及びキレート化剤等を含有させてもよい。該キレート化剤としては、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、エチレンジアミンージ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N’,N’−五酢酸(DTPA)、グリコールエーテルジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸(GEDTA)等が挙げられる。
これらに加えて、2次障害が出ない程度に電解質やカチオン性物質を使用してもよい。電解質としては、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン、及びアルミニウムイオン、バリウムイオン、カルシウムイオン、銅イオン、鉄イオン、マグネシウムイオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、スズイオン、チタンイオン、亜鉛イオンなどが挙げられる。
また、本発明の液体組成物には、浸透剤として界面活性剤等を含有してもよい。
上記界面活性剤としてはノニオン、アニオン、カチオン、両性いずれの界面活性剤でも使用できる。ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アセチレンアルコールエチレンオキシド付加物、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールブロックコポリマー、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビトールエステルのポリオキシエチレンエーテル等があげられる。
前記アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩およびスルホン酸塩、並びに高級アルキルスルホコハク酸塩等を添加してもよい。
前記カチオン性界面活性剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、ベンザルコニウム塩、アルキルピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられ、例えば、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、2−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチルイミダゾリン、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルピリジニウムクロライド、ステアラミドメチルピリジウムクロライド等が挙げられる。
また、前記両性界面活性剤としては、ベタイン、スルフォベタイン、サルフェートベタイン、イミダゾリン等が使用できる。その他、ポリシロキサンポリオキシエチレン付加物等のシリコーン系界面活性剤やオキシエチレンパーフルオロアルキルエーテルなどのフッ素系界面活性剤、スピクリスポール酸やラムノリピド、リゾレシチンなどのバイオサーファクタントなども使用できる。
これらの界面活性剤は単独でも2種以上を混合して使用することもできる。液体中に含まれる界面活性剤量は、表面張力や濡れ性の兼ね合いから、液体全質量に対して合計で0.001〜10質量%の範囲であることが望ましい。
特に、本発明における第2液体組成物については、前記界面活性剤が含まれ、表面張力が20〜40mN/mの範囲であるときに、画像乾燥時間が早くかつ画質効果の両立が実現できやすい。
なお、表面張力はウイルヘルミー型表面張力計を用いて、23℃、55%RHの環境下で測定した。
<記録装置、記録方法>
本発明の記録用液体セットは、通常のインクジェット記録方式の記録装置は勿論、インクのドライングを制御するためのヒーター等を搭載した記録装置、または、中間体転写機構を搭載し、中間体に記録材料を印字した後、紙等の被記録体に転写する記録装置等においても用いることもできるが、インクジェット記録方式の記録装置に好ましく用いられる。
本発明において、第1液及び第2液ともに、各々1ドロップ当たりの液体質量は30ng以下であることが好ましい。より好ましくは、1〜25ngの範囲であり、更に好ましくは、1.5〜20ngの範囲である。1ドロップ当たりの液体質量が30ng以下であると、特に普通紙における画質・乾燥性の両立が実現されやすい。
なお、一つのノズルから複数の体積のドロップを噴射することが可能であるインクジェット方式の記録装置において、上記ドロップ量とは、印字可能な最小ドロップのドロップ量を指すこととする。
被記録体上に液体組成物を付与する場合、第1液と第2液とが互いに被記録体表面で接触するさせるように印字することが好ましい。第1液と第2液とを互いに接触することで、第1液中の色材が凝集し、光学濃度、滲み、色間滲み、乾燥時間に優れる記録方法となるからである。接触していれば、互いに隣接するよう付与されても、覆い被さるように付与されても、どちらでもよい。
また、被記録体への付与の順番は特に制限されないが、第2液を付与した後、第1液を付与することが好ましい。第2液を先に付与することで、第1液中の構成成分を効果的に凝集させることが可能となるからである。第2液を付与した後であれば、いかなる時期に第1の液体を付与してもかまわない。
本発明において、1画素を形成するための前記第1液体組成物の液体付与量mと第2液体組成物の液体付与量nとの質量比(m/n)は、1/15〜15/1の範囲であることが好ましく、1/12〜12/1の範囲であることがより好ましい。
第1液の液体付与量が前記質量比で1/15に満たない、または、15/1を超えると、凝集が不充分となり、光学濃度の低下、滲みの悪化、色間滲みの悪化が生じる場合がある。
ここで、前記画素とは、所望の画像を主走査方向、及び、副走査方向に対して液体組成物を付与可能な最小距離で分割した際に構成される格子点であり、夫々の画素に対して適切な記録用液体セットを付与することで、色及び画像濃度が調整され、画像が形成される。
また、本発明の記録方法が適用される記録方式としては、熱インクジェット記録方式、または、ピエゾインクジェット記録方式を採用することが好ましい。
以下、本発明の記録装置の例として、インクジェット方式の記録装置の好適な実施形態について詳細に説明するが、これに限定されるものではない。
本発明の記録装置は、前述の本発明の記録方法に基づいて作動し画像を形成する構成を有している。記録装置は、主として、外部カバーと、普通紙などの記録媒体を所定量載置可能なトレイと、記録媒体を記録装置内部に1枚毎に搬送するための搬送ローラ(搬送手段)と、記録媒体の面にインク及び液体組成物を吐出して画像を形成する画像形成部(画像形成手段)とを有している。
搬送ローラは記録装置内に回転可能に配設された一対のローラであり、トレイにセットされた記録媒体を挟持するとともに、所定量の記録媒体を所定のタイミングで1枚毎に装置内部に搬送する。
画像形成部は記録媒体の面上にインクによる画像を形成する。画像形成部は、主として記録ヘッドと、インクタンクと、給電信号ケーブルと、キャリッジと、ガイドロッドと、タイミングベルトと、駆動プーリと、メンテナンスユニットとから構成されている。
インクタンクはそれぞれ第1液、第2液が吐出可能に格納されたインクタンクを有している。
さらに、記録ヘッドには給電信号ケーブルとインクタンクが接続されており、給電信号ケーブルから外部の画像記録情報が記録ヘッドに入力されると、記録ヘッドはこの画像記録情報に基づき各インクタンクから所定量のインクを吸引して記録媒体の面上に吐出する。なお、給電信号ケーブルは画像記録情報の他に記録ヘッドを駆動するために必要な電力を記録ヘッドに供給する役割も担っている。
また、この記録ヘッドはキャリッジ上に配置されて保持されており、キャリッジはガイドロッド、駆動プーリに接続されたタイミングベルトが接続されている。このような構成により、記録ヘッドはガイドロッドに沿うようにして、記録媒体の面と平行でありかつ記録媒体の搬送方向X(副走査方向)に対して垂直な方向Y(主走査方向)にも移動可能となる。
記録装置には、画像記録情報に基づいて記録ヘッドの駆動タイミングとキャリッジの駆動タイミングとを調製する制御手段が備えられている。これにより、搬送方向Xにそって、所定の速度で搬送される記録媒体1の面の所定領域に画像記録情報に基づく画像を連続的に形成することができる。
メンテナンスユニットは、チューブを介して減圧装置に接続されている。更にこのメンテナンスユニットは、記録ヘッドのノズル部分に接続されており、記録ヘッドのノズル内を減圧状態にすることにより記録ヘッドのノズルからインクを吸引する機能を有している。メンテナンスユニットを設けておくことにより、必要に応じて記録装置が作動中にノズルに付着した余分なインクを除去したり、作動停止状態のときにノズルからのインクの蒸発を抑制することができる。ただし、第1液と第2液とが混合されることで、凝集物が生成することから、第1液と第2液とは別々に収容される構成のメンテナンスユニットが好ましい。
以下、本発明について実施例により具体的に説明する。
<記録用液体セットの作製>
所定の組成となるように色材溶液、水溶性有機溶媒、界面活性剤、イオン交換水等を適量加え、混合液を、混合、攪拌した。得られた液体を、5μmフィルターを通過させることにより、所望の液体を得た。
(記録用液体セット1)
−第1液体組成物−
・Cabojet−300(キャボット社製カーボンブラック)顔料分3質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール104(界面活性剤、日信化学社製) 0.05質量%
・ジョンクリル680(水溶性樹脂、ジョンソンポリマー社製) 1質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
−第2液体組成物−
・水溶性染料(C.I.ダイレクトブルー199) 3質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール465(界面活性剤、日信化学社製) 0.5質量%
・ピロリドンカルボン酸 5質量%
・水酸化リチウム 0.007質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
(記録用液体セット2)
−第1液体組成物−
・Cabojet−300(キャボット社製カーボンブラック)顔料分3質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール104(界面活性剤、日信化学社製) 0.05質量%
・ジョンクリル680(水溶性樹脂、ジョンソンポリマー社製)1質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
−第2液体組成物−
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール465(界面活性剤、日信化学社製) 0.5質量%
・フタル酸水素カリウム 5質量%
・塩酸 0.2質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
(記録用液体セット3)
−第1液体組成物−
・Regal330(キャボット社製カーボンブラック) 3質量%
・N−オレイル−1,3−ジアミノプロパン 0.3質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール104(界面活性剤、日信化学社製) 0.05質量%
・ユニセンスCA101L(水溶性樹脂、SENCA社製) 0.5質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
−第2液体組成物−
・水溶性染料(C.I.ダイレクトブルー199) 3質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール465(界面活性剤、日信化学社製) 0.5質量%
・ホウ酸 1質量%
・塩化カリウム 0.5質量%
・水酸化ナトリウム 0.2 質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
(記録用液体セット4)
−第1液体組成物−
・Regal330(キャボット社製カーボンブラック) 3質量%
・N−オレイル−1,3−ジアミノプロパン 0.3質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール104(界面活性剤、日信化学社製) 0.05質量%
・ユニセンスCA101L(水溶性樹脂、SENCA社製) 0.5質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
−第2液体組成物−
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール465(界面活性剤、日信化学社製) 0.5質量%
・炭酸水素ナトリウム 0.5質量%
・水酸化ナトリウム 0.05質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
(記録用液体セット5)
−第1液体組成物−
・Cabojet−300(キャボット社製カーボンブラック)顔料分3質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール104(界面活性剤、日信化学社製) 0.05質量%
・ジョンクリル680(水溶性樹脂、ジョンソンポリマー社製) 1質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
−第2液体組成物−
・水溶性染料(C.I.ダイレクトブルー199) 3質量%
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール465(界面活性剤、日信化学社製) 0.5質量%
・ホウ酸 0.6質量%
・塩化カリウム 0.75質量%
・水酸化ナトリウム 0.03質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
(記録用液体セット6)
−第1液体組成物−
・Cabojet−300(キャボット社製カーボンブラック)顔料分3質量%・ジエチレングリコール 25質量%
・プロピレングリコール 25質量%
・サーフィノール104(界面活性剤、日信化学社製) 0.05質量%
・ジョンクリル680(水溶性樹脂、ジョンソンポリマー社製) 5質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
−第2液体組成物−
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール465(界面活性剤、日信化学社製) 0.5質量%
・フタル酸水素カリウム 5質量%
・塩酸 0.2質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
(記録用液体セット7)
−第1液体組成物
・Cabojet−300(キャボット社製カーボンブラック)顔料分3質量%
・ジエチレングリコール 25質量%
・プロピレングリコール 25質量%
・サーフィノール104(界面活性剤、日信化学社製) 0.05質量%
・ジョンクリル680(水溶性樹脂、ジョンソンポリマー社製) 5質量%
・硝酸マグネシウム 5質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
−第2液体組成物−
・ジエチレングリコール 15質量%
・プロピレングリコール 15質量%
・サーフィノール465(界面活性剤、日信化学社製) 0.5質量%
・フタル酸水素カリウム 5質量%
・塩酸 0.2質量%
・エタノール 2質量%
・水 残部
(記録用液体セット8)
−第1液体組成物−
・Regal330(キャボット社製カーボンブラック) 3質量%
・ジエチレングリコール 10質量%
・2−ピロリドン 3質量%
・2−プロピレングリコール 3質量%
・水 残部
−第2液体組成物−
・水溶性染料(C.I.ダイレクトブルー199) 3質量%
・ジエチレングリコール 10質量%
・2−ピロリドン 3質量%
・サーフィノール465(界面活性剤、日信化学社製) 0.5質量%
・コハク酸 3質量%
・塩酸 0.1質量%
・水 残部
(記録用液体セット9)
−第1液体組成物−
・Regal330(キャボット社製カーボンブラック) 3質量%
・ジエチレングリコール 10質量%
・2−ピロリドン 3質量%
・2-プロピレングリコール 3質量%
・水 残部
−第2液体組成物−
・水溶性染料(C.I.ダイレクトブルー199) 3質量%
・ジエチレングリコール 10質量%
・2−ピロリドン 3質量%
・サーフィノール465(界面活性剤、日信化学社製) 0.5質量%
・水 残部
<実施例1〜4、比較例1〜5>
実施例1〜4として、前記記録用液体セット1〜4について下記の評価を行った。また、比較例1〜5として、前記記録用液体セット5〜9について同様の評価を行った。
(液体組成物物性評価)
−各液のpH、粘度−
各液のpHは、23℃、55%RHの環境でガラス電極を用いペーハーメーターにより測定した。また、粘度の測定は、回転粘度計レオマット115(Contraves社製)を用い、23℃でせん断速度を1400s-1として行った。
−pH変化率絶対値、粘度変化率−
各液体セットにおける第1液体組成物と第2液体組成物とを、混合質量比α(第2液体組成物/(第1液体組成物+第2液体組成物)が0から0.05まで0.01おきに混合したもののpH、粘度をαに対してプロットし、その傾きから各々pH変化率絶対値、粘度変化率を求めた。
−第1液体組成物中の色材粒子の体積平均粒径−
第1液体組成物中の色材の体積平均粒径の測定は、マイクロトラックUPA粒度分析計9340(Leeds & Northrup社製)を用いて行った 。測定は5mlの液体を測定セルに入れ、入力パラメーターとして、粘度は液体の粘度を、分散粒子の密度は顔料の密度を入力し、23℃で行った。
−長期保存安定性−
各液体組成物を60℃で1ヶ月間保管した。保管前後の粘度を前記と同様にして測定し、以下の判断基準により保存安定性を評価した。
○:(保管後粘度/保管前粘度)<2
×:(保管前粘度/保管前粘度)>2
以上の液体物性評価結果を表1にまとめて示す。
Figure 2005225954
(印字評価)
印字は、800dpi、256ノズルの試作インクジェットプリントヘッドを2個並べたマルチパス印字の評価用サーマルインクジェット記録装置を使用し、1個のヘッドは第1液体組成物用、もう1個のヘッドは第2液体組成物用とした。被記録体としては、FX−L紙(富士ゼロックス社製)等を用いた。なお、吐出量約10pl、印字は片側一括印字にて、ヘッドスキャンスピード約25cm/秒とし、印字順は第1液体組成物を印字する前に画像形成部分に第2液体組成物を印字した。また、以下特に記載が無い場合、印字は一般環境下(温度:23±0.5 ℃、湿度:55±5%RH)で行い、各種評価は印字後24時間一般環境下に放置した印字物に対して行った。
−画像濃度−
普通紙FX−L紙(富士ゼロックス社製)、4024紙(ゼロックス社製)に対し、2cm×10cmの大きさのべた画像を印字し、1日放置後、光学濃度計X−Rite MODEL404(X−Rite社製)を用いて任意の5箇所を測定し、平均値を求めた。この平均値から以下の判断基準により評価した。
○:平均値が1.0以上
×:平均値が1.0未満
−画像均一性−
普通紙FX−L紙(富士ゼロックス社製)、4024紙(ゼロックス社製)に対し、2cm×10cmの大きさのべた画像を印字し、色むらがあるか否かを以下の判断基準により官能評価した。
○:色むらなし
×:色むらがある
−色間滲み−
普通紙FX−L紙(富士ゼロックス社製)、4024紙(ゼロックス社製)に対し、第1液体組成物で10ポイントの文字を印字するバックに、第2液体組成物を印字したパターンを作成し、文字部のにじみを以下の判断基準により官能評価した。
○:漢字、ひらがな全てが問題なく再現されている。
△:漢字の一部が再現されないが、一部は判読できる。
×:漢字、ひらがなの判読が不可能である。
−乾燥性−
普通紙FX−L紙(富士ゼロックス社製)に対し、2cm×10cmの大きさのべた画像を印字し、印字後一定時間ごとの印字画像の上から別のFX−L紙を重ね、さらに上から100g/cm2の荷重をかけて、重ねた紙にインクが転写されなくなるまでの時間を測定した。評価は以下の判断基準により行った。
○:印字後10秒未満
△:印字後10秒以上20秒未満
×:印字後20秒以上
−目詰まり性−
試作したインクジェット記録装置を用いて、吐出停止後、23℃、50%RH環境下で、ヘッドにキャップをしない状態で放置し、吐出を再開させたときに、画像乱れを生じるまでの放置時間を測定した。評価は以下の判断基準により行った。
○:放置時間15秒以上
△:放置時間5秒以上15秒未満
×:放置時間5秒未満
以上の印字評価の結果を表2にまとめて示す。
Figure 2005225954
表1、表2に示すように、第1液体組成物、第2液体組成物、及びこれらの混合液の特性が、本発明の範囲である実施例1〜4では、画像濃度、画像均一性、色間にじみ等において優れた印字特性を示すことがわかった。

Claims (3)

  1. 少なくとも第1液体組成物と第2液体組成物とを含み、該第1液体組成物が、少なくとも色材、水溶性有機溶媒、及び水を含有し、前記第1液体組成物のpH(pH1)と前記第2液体組成物のpH(pH2)との差の絶対値(|pH1−pH2|)が1.5以上であり、前記第1液体組成物の粘度(η1)と前記第2液体組成物の粘度(η2)との差(η1−η2)が1.5以下である記録用液体セットであって、
    前記第1液体組成物と前記第2液体組成物との混合質量比(第2液体組成物/(第1液体組成物+第2液体組成物))をα、pH変化率絶対値、粘度変化率を各々a、bとしたとき、0<α≦0.05の範囲においてa>10かつb>30であることを特徴とする記録用液体セット。
  2. 少なくとも第1液体組成物と第2液体組成物とを含み、該第1液体組成物が、少なくとも色材、水溶性有機溶媒、及び水を含有し、前記第1液体組成物のpH(pH1)と前記第2液体組成物のpH(pH2)との差の絶対値(|pH1−pH2|)が1.5以上であり、前記第1液体組成物の粘度(η1)と前記第2液体組成物の粘度(η2)との差(η1−η2)が1.5以下であり、前記第1液体組成物と前記第2液体組成物との混合質量比(第2液体組成物/(第1液体組成物+第2液体組成物))をα、pH変化率絶対値、粘度変化率を各々a、bとしたとき、0<α≦0.05の範囲においてa>10かつb>30である記録用液体セットを用いたことを特徴とする記録装置。
  3. 少なくとも第1液体組成物と第2液体組成物とを含み、該第1液体組成物が、少なくとも色材、水溶性有機溶媒、及び水を含有し、前記第1液体組成物のpH(pH1)と前記第2液体組成物のpH(pH2)との差の絶対値(|pH1−pH2|)が1.5以上であり、前記第1液体組成物の粘度(η1)と前記第2液体組成物の粘度(η2)との差(η1−η2)が1.5以下であり、前記第1液体組成物と前記第2液体組成物との混合質量比(第2液体組成物/(第1液体組成物+第2液体組成物))をα、pH変化率絶対値、粘度変化率を各々a、bとしたとき、0<α≦0.05の範囲においてa>10かつb>30である記録用液体セットを用いることを特徴とする記録方法。
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