JP2005225664A - 搬送車監視制御装置、搬送システム、及び搬送車監視制御方法 - Google Patents

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雅人 小林
Toshiyuki Kusano
利之 草野
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知江 桑田
Junichi Nishizaki
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Abstract

【課題】 デッドロックの発生を回避し、自動制御により無人搬送車の安定した走行を実現させる。
【解決手段】 コンテナヤード2に敷設された走行経路Aに沿って走行する複数の搬送車と通信を行うことにより、搬送車の走行を監視制御する搬送車監視制御装置であって、搬送車から交差点エリア50への進入許可要求を受信した場合に、該交差点エリア及び該交差点エリアを退出した後に次に進入することとなる第2の交差点エリアについて、走行可能か否かを他の搬送車の走行状態に基づいて判断し、交差点エリア及び第2の交差点エリアへの走行が可能であった場合に、搬送車に対して交差点エリア及び第2の交差点エリアへの進入許可信号を送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンテナヤードで荷役等を行う搬送システムに関するものである。
無人化されたコンテナヤードには、無人搬送車が走行する走行経路が敷設されており、この走行経路に沿って複数の無人搬送車が走行することにより、荷役作業を行っている。
このようなコンテナヤードにおける無人搬送車の制御方法として、例えば、特開2000−44063号公報(特許文献1)に示されるものがある。
上記特許文献1には、コンテナヤード内において、無人搬送車の走行経路と有人搬送車の走行経路とが交差する交差点に、進入許可及び進入禁止を示す交差部車両進入案内手段を備え、この交差部車両進入案内手段によって、無人搬送車又は有人搬送車のいずれか一方のみを交差点部へ進入することを許可する技術が開示されている。
特開2000−44063号公報
上記特許文献1にも示されているように、交差点エリアにおける無人搬送車の衝突を回避するため、通常、交差点エリアにおいては、進入できる無人搬送車を1台に限定している。従って、各無人搬送車は、進入したい交差点エリア内に他の無人搬送車が存在していた場合には、その無人搬送車が当該交差点エリアを退出するまで進入待ち状態となる。
ところで、コンテナヤード内には、交差点エリアが密集している場所があり、このような場所では、交差点エリアと次の交差点エリアとの間が無人搬送車の全長よりも短くなっている。
例えば、図5に示すように、交差点エリア50であるZE6とZC6との間の距離が無人搬送車10(10a〜10d)の全長よりも短い場合、無人搬送車10aは、ZE6から完全に退出できていない状態で、次の交差点エリアにあたるZC6の進入待ち状態となってしまう。この結果、ZE6に進入したい無人搬送車10bは進入許可を受けられず、進入待ち状態となる。同様に、無人搬送車10cは無人搬送車10bが存在するために、また、無人搬送車10dは無人搬送車10cが存在するために進入を希望する交差点エリアにそれぞれ進入できず、結局、いずれの無人搬送車も行き場を失うというデッドロック状態に陥ってしまう。
このようなデッドロックが発生してしまうと、人為的に解消させるしか方法がないため、無人搬送車等の走行を全て自動制御化することは難しいという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、デッドロックの発生を回避し、自動制御により無人搬送車の安定した走行を実現させることができる搬送車監視制御装置、搬送システム及び無人搬送車監視制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、コンテナヤードに敷設された走行経路に沿って走行する複数の搬送車と通信を行うことにより、前記搬送車の走行を監視制御する搬送車監視制御装置であって、前記搬送車から交差点エリアへの進入許可要求を受信した場合に、該交差点エリア及び該交差点エリアを退出した後に次に進入することとなる第2の交差点エリアについて、走行可能か否かを他の搬送車の走行状態に基づいて判断し、前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアへの走行が可能であった場合に、前記搬送車に対して前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアへの進入許可信号を送信することを特徴とする搬送車監視制御装置を提供する。
コンテナヤード内には、搬送車が走行する走行経路が、例えば碁盤目状に敷設され、その走行経路上には、走行経路が分岐、合流、交差等する交差点エリアが存在する。
搬送車は、上記交差点エリアに進入する際、搬送車監視制御装置に対して進入許可要求を送信することとなっている。
本発明の搬送車監視制御装置は、搬送車から交差点エリアへの進入許可要求を受信すると、当該搬送車が進入を要求している交差点エリアと、該交差点エリアを退出した後に次に進入することとなる第2の交差点エリアを確認する。これは、例えば、搬送車監視制御装置は、コンテナヤード内の全ての走行経路を把握しているとともに、各搬送車がどのような走行経路を辿って目的地まで走行を行うのかを正確に把握している。従って、例えば、進入許可要求を送信してきた搬送車の目的地までの走行経路を確認することで、これから進入する交差点エリア並びにその次に進入することとなる交差点エリアの情報を簡単に取得することができる。
続いて、これら両交差点エリアを取得すると、これら両交差点エリアに進入可能か否かを他の搬送車の交通状態から判断し、進入可能であった場合には、前記搬送車に対して両交差点エリアへの進入許可信号を送信する。また、例えば、進入許可信号を送信した搬送車以外の搬送車に対しては、この両交差点エリアへの進入を禁止する排他制御を行う。
このように、本発明によれば、搬送車から進入許可要求を受けた交差点エリアだけでなく、その一つ先に存在する交差点エリアの走行可能性までも判断し、両方の交差点エリアにおいて走行が可能であった場合に、進入許可信号を送信するようにしている。これにより、進入許可信号を受信した搬送車は、連続して2つの交差点エリアを走行することが可能となる。この結果、1つの交差点エリアを完全に退出していない状態で、次の交差点エリアへの進入待ち状態を行うという状況を回避することが可能となる。
なお、デッドロックが生ずる可能性があるエリアに限って、例えば、少なくとも2つの走行経路が交差している交差点エリアが少なくとも縦二列、横二列に隣接して存在し、且つ、交差点エリア間の距離がいずれも無人搬送車の全長よりも短いエリアに限って、上述したような搬送車の走行制御を実施することにより、搬送車の走行効率を更に向上させることができる。
また、上記発明の搬送車監視制御装置において、前記進入許可要求を受信したときに、前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアのいずれにおいても他の搬送車に進入を許可していない場合に、前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアへの走行が可能であると判断することが好ましい。
本発明の搬送車監視制御装置によれば、進入許可要求を送信してきた搬送車がこれから進入しようとしている交差点エリア及びその交差点エリアを退出した後に、次に進入することとなる第2の交差点エリアにおいて、他の搬送車に進入を許可したか否かを判断するという簡単な判断処理を行うだけで、走行可能か否かを判断することが可能となる。
なお、各搬送車は、進入許可を受けた交差点エリアを退出した場合には、その旨の信号を搬送車監視制御装置へ送信するようになっている。搬送車監視制御装置は当該信号を受信すると、進入を許可したという情報を解除する。これにより、その交差点エリアについては、次の搬送車の進入が可能となる。
また、本発明は、請求項1又は請求項2のいずれかの項に記載の搬送車監視制御装置と、コンテナヤードに敷設された走行経路に沿って走行する少なくとも1台の搬送車とを具備することを特徴とする搬送システムを提供する。
また、本発明は、コンテナヤードに敷設された走行経路に沿って走行する複数の搬送車と通信を行うことにより、前記搬送車の走行を監視制御する搬送車監視制御方法であって、前記搬送車から交差点エリアへの進入許可要求を受信した場合に、該交差点エリア及び該交差点エリアを退出した後に次に進入することとなる第2の交差点エリアについて、走行可能か否かを他の搬送車の走行状態に基づいて判断する過程と、前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアへの走行が可能であった場合に、前記搬送車に対して前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアへの進入許可信号を送信する過程とを具備することを特徴とする搬送車監視制御方法を提供する。
本発明の搬送車監視制御装置によれば、1つの交差点エリアを完全に退出していない状態で、次の交差点エリアへの進入待ち状態を行うという状況を回避することができるので、デッドロックの発生を回避することができ、搬送車の走行効率を向上させることができるとともに、自動制御により無人搬送車の安定した走行を実現させることができる。
以下に、本発明の一実施形態に係る搬送システムをコンテナヤードにおけるコンテナの搬送作業に適用する場合について、図面を参照して説明する。
まず、コンテナヤードについて、図1を参照して簡単に説明する。
図1に示すように、コンテナヤード2には、コンテナ船3から積み下ろされた複数のコンテナが一時的に保管される蔵置エリアB(図1中の斜線部分)が配置されている。蔵置エリアBは、縦方向(図1における上下方向)及び横方向(図1における左右方向)に所定の間隔をあけて規則的に配置されている。
また、コンテナ船3から積み下ろされたコンテナを所定の蔵置エリアBまで搬送する搬送作業は、主に無人搬送車によって行われる。このため、コンテナヤード内には、無人搬送車が効率よく移動できるように、走行経路Aが張り巡らされている。無人搬送車は、この走行経路Aに沿って走行を行うことにより、コンテナの搬送作業を行う。また、コンテナヤード内において走行経路Aが交差、分岐、交流する箇所には交差点エリア50(図中点線で囲われている各1区画、但しZD5及びZD6を除く)が設けられている。
次に、本発明の一実施形態に係る搬送システムについて図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係る搬送システム1の構成を模式的に示したブロック図である。
図2に示すように、搬送システム1は、コンテナヤードに敷設された走行経路Aに沿って走行する複数の無人搬送車10と、該無人搬送車10と通信を行うことにより、無人搬送車10の走行を監視制御する搬送車監視制御装置20とを備えている。
無人搬送車10は、上述したコンテナヤード内に複数設けられているアクセスポイント60と無線LANを介して接続され、アクセスポイント60は有線LANにより搬送車監視制御装置20と接続されている。これにより、無人搬送車10と搬送車監視制御装置20とは、双方向通信が可能な構成となっている。
無人搬送車10は、搬送車監視制御装置20と通信を行うための通信部11と、走行経路Aに沿って走行を行うための種々の制御を行う走行制御部12とを主な構成要素として備えている。なお、この無人搬送車10としては、例えば、無人搬送車(automated Guided Vehicles)や、ラバータイヤトランスファクレーン(RTG)等が挙げられる。
搬送車監視制御装置20は、コンテナヤード内に存在する全ての無人搬送車10の走行を監視制御するための監視制御部21と、無人搬送車10と双方向通信を実現させるための通信部22とを主な構成要素として備えている。
上記監視制御部21は、具体的には、無人搬送車10を監視制御するために必要となる各種プログラムが格納されている記憶部23と、記憶部23に格納されている各種プログラムを適宜読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより各種制御処理を行う中央演算処理装置(CPU)24とを備えている。例えば、上記記憶部23には、交差点エリア50(図1参照)における無人搬送車10の進入許可制御を行う進入許可制御プログラム25並びに、該進入許可制御プログラム25の実行において参照される走行経路テーブル26が格納されている。
走行経路テーブル26には、コンテナヤード内の全ての走行経路が格納されているとともに、コンテナヤード内に存在する各無人搬送車10の走行経路が格納されている。これにより、搬送車監視制御装置20は、各無人搬送車10が、どの経路を辿って目的地まで走行を行うかを正確に把握することができる。
次に、上述した搬送システム1の動作について説明する。
ここでは、図1に示したコンテナヤード2において、交差点エリア50が密集している所定の地域(例えば、地域100)における交差点エリア50への進入許可制御について、図3を参照して具体的に説明する。図3は、図1における地域100を拡大表示したものであり、エリアZE5、ZE6、ZC5、及びZC6は、交差点エリアである。また、走行経路Aについては、主要な部分のみ概略を示すものとし、詳細な走行経路の表示は省略している。また、以下の制御は、主に、搬送車監視制御装置20の監視制御部21が記憶部23に格納されている進入許可制御プログラム25を実行することにより実施されるものとする。
まず、無人搬送車10aは、交差点エリアZE6の入口に到達すると、搬送車監視制御装置20(図2参照)に対して交差点エリアZE6への進入許可要求を送信する。これにより、アクセスポイント60(図2参照)を介して進入許可要求が搬送車監視制御装置20へ伝送される。
搬送車監視制御装置20は、進入許可要求を受け取ると、この無人搬送車10aの走行経路を走行経路テーブル26(図2参照)から取得する。続いて、取得した走行経路に基づいて、無人搬送車10aがこれから進入しようとしている交差点エリアZE6を退出した後に、次に進入することとなる第2の交差点エリアを確認する。この結果、第2の交差点エリアとして交差点エリアZC6が特定される。
続いて、これら両交差点エリアZE6、ZC6に進入可能か否かを他の搬送車の交通状態から判断する。具体的には、両交差点エリアZE6、ZC6において、他の搬送車に進入を許可したか否かを判断する。ここでは、現時点において、両交差点エリアZE6、ZC6のいずれにおいても、他の無人搬送車に対して進入を許可していない。従って、搬送車監視制御装置20は、無人搬送車10aは進入可能であると判断し、無人搬送車10aに対して進入許可信号を送信するとともに、進入許可を行った両交差点エリアZE6及びZC6に対しては、他の無人搬送車10の進入を禁止する排他制御を行う。
一方、無人搬送車10aは、搬送車監視制御装置20から進入許可信号を受信すると、交差点エリアZE6からZC6へ連続して進入することが可能となる。ここで、無人搬送車は、各交差点エリアを完全に退出したところで、搬送車監視制御装置20に対して交差点エリア退出信号を送信する。例えば、無人搬送車10aの先端が交差点エリアZC6内に進入することによって、無人搬送車10aの後端が交差点エリアZE6を完全に退出したときに、無人搬送車10aは、搬送車監視制御装置20に対して交差点エリアZE6の退出信号を送信する。搬送車監視制御装置20は当該信号を受信すると、該当する交差点エリアZE6について、進入を許可したという情報を解除する。これにより、交差点エリアZE6については、他の搬送車に対して進入許可が可能となる。また、交差点エリアZC6についても、無人搬送車10aが完全に退出したところで、同様の制御が行われる。
次に、上述した地域100において、無人搬送車10aが走行経路A2に沿って走行する場合における搬送システム1の動作について図4を参照して具体的に説明する。
まず、上述と同様に、無人搬送車10aは、搬送車監視制御装置20に対して進入許可要求を送信する。搬送車監視制御装置20は、進入許可要求を受け取ると、この無人搬送車10aの走行経路を走行経路テーブル26(図2参照)から取得する。続いて、取得した走行経路に基づいて、無人搬送車10aがこれから進入しようとしている交差点エリアZE6を退出した後に、次に進入することとなる第2の交差点エリアを確認する。この結果、第2の交差点エリアとして交差点エリアZE5が特定される。
続いて、これら両交差点エリアZE6、ZE5に進入可能か否かを他の搬送車の交通状態から判断する。ここでは、ZE6には他の無人搬送車に対して進入許可を行っていないが、ZE5に対して進入許可を行っている状態にある。従って、現時点では、無人搬送車10aに対して進入許可信号を送信することができない。この場合には、交差点エリアZE5が進入許可状態になるまで、即ち、現在交差点エリアZE5内を走行中である無人搬送車10bがこの交差点エリアを退出するまで、待機状態となる。また、この状態において、更に無人搬送車10cが交差点エリアZE5の入口に到達し、進入許可要求を送信したとする。しかしながら、無人搬送車10cが進入許可を要求している交差点エリアは無人搬送車10aが進入許可待ちである交差点エリアと重なるため、無人搬送車10cに対しても進入を許可することができない。この結果、無人搬送車10cも進入待ち状態となる。
続いて、無人搬送車10bが交差点エリアZE5を完全に退出することにより、無人搬送車10cから退出信号を受信すると、交差点エリアZE5への進入許可を解除する。
これにより、無人搬送車10aの交差点エリアZE6及びZE5への進入が可能となる。従って、搬送車監視制御装置20は、進入許可信号を無人搬送車10aへ送信する。無人搬送車10aは、進入許可信号を受信すると、交差点エリアZE6及びZE5に連続して進入し、退出する。これにより、搬送車監視制御装置20は、無人搬送車10aから交差点エリアZE5の退出信号を受信すると、続いて、無人搬送車10cに対して進入許可信号を送信する。
上述したように、進入許可信号を受信できない無人搬送車は、進入許可信号を受信するまで交差点エリアの入口で進入待ち状態となる。また、進入待ち状態である無人搬送車が複数台存在する場合には、搬送車監視制御装置20は、進入許可要求を受け付けた順に無人搬送車の進入を許可させる。なお、搬送車監視制御装置20は、予め走行経路に優先順位を持たせる、或いは、無人搬送車に優先順位を持たせることも可能であり、優先順位の高い順に進入許可要求を出すようにしても良い。
なお、上述したような無人搬送車の進入許可制御は、例えば、デッドロックが生ずる可能性がある地域に限って実施するのが好ましい。例えば、デッドロックが生ずる可能性がないエリアにおいては、従来どおり、1つの交差点エリアについて進入可能か否かを判断して、進入許可を出すようにする。これにより、デッドロックが生ずる可能性がないエリアにおいては、無人搬送車の走行効率を低下させることがないので、コンテナヤード全体としての無人搬送車の走行効率を向上させることができる。
なお、デッドロックが生ずる可能性があるエリアとは、例えば、少なくとも2つの走行経路が交差している交差点エリアが少なくとも縦二列、横二列に隣接して存在し、且つ、交差点エリア間の距離がいずれも無人搬送車の全長よりも短いエリア等をいう。
以上述べたように、本実施形態に係る搬送車監視制御装置20によれば、無人搬送車10から進入許可要求を受けた交差点エリアだけでなく、その一つ先に存在する交差点エリア(第2の交差点エリア)の走行可能性までも判断し、両方の交差点エリアにおいて走行が可能であった場合に、進入許可信号を送信するようにしている。これにより、進入許可信号を受信した無人搬送車は、連続して2つの交差点エリアを走行することが可能となる。これにより、交差点エリアを1つも完全に退出していない状態で、次の交差点エリアへの進入待ち状態を行うという状況を回避することが可能となる。これにより、デッドロックの発生を回避することができ、搬送車の走行効率を向上させることができるとともに、自動制御により無人搬送車の安定した走行を実現させることができる。
また、上記搬送車監視制御装置20は、進入許可要求を受信したときに、進入許可要求を送信してきた無人搬送車10がこれから進入しようとしている交差点エリア及びその交差点エリアを退出した後に、次に進入することとなる第2の交差点エリアにおいて、他の搬送車に進入を許可したか否かを判断することにより、走行可能か否かを判断する。これにより、非常に簡単な判断処理により進入の可否を判断することができる。
コンテナヤード内における走行経路の敷設状態の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る搬送システムの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る搬送システムの動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る搬送システムの動作を説明するための図である。 デッドロックを説明するための図である。
符号の説明
1 搬送システム
2 コンテナヤード
3 コンテナ船
10(10a、10b、10c、10d) 無人搬送車
20 搬送車監視制御装置
21 監視制御部
25 進入許可制御プログラム
26 走行経路テーブル
50 交差点エリア
A(A1、A2) 走行経路
B 蔵置エリア

Claims (4)

  1. コンテナヤードに敷設された走行経路に沿って走行する複数の搬送車と通信を行うことにより、前記搬送車の走行を監視制御する搬送車監視制御装置であって、
    前記搬送車から交差点エリアへの進入許可要求を受信した場合に、該交差点エリア及び該交差点エリアを退出した後に次に進入することとなる第2の交差点エリアについて、走行可能か否かを他の搬送車の走行状態に基づいて判断し、
    前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアへの走行が可能であった場合に、前記搬送車に対して前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアへの進入許可信号を送信する
    ことを特徴とする搬送車監視制御装置。
  2. 前記進入許可要求を受信したときに、前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアのいずれにおいても他の搬送車に進入を許可していない場合に、前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアへの走行が可能であると判断することを特徴とする請求項1に記載の搬送車監視制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の搬送車監視制御装置と、
    コンテナヤードに敷設された走行経路に沿って走行する少なくとも1台の搬送車と
    を具備することを特徴とする搬送システム。
  4. コンテナヤードに敷設された走行経路に沿って走行する複数の搬送車と通信を行うことにより、前記搬送車の走行を監視制御する搬送車監視制御方法であって、
    前記搬送車から交差点エリアへの進入許可要求を受信した場合に、該交差点エリア及び該交差点エリアを退出した後に次に進入することとなる第2の交差点エリアについて、走行可能か否かを他の搬送車の走行状態に基づいて判断する過程と、
    前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアへの走行が可能であった場合に、前記搬送車に対して前記交差点エリア及び前記第2の交差点エリアへの進入許可信号を送信する過程と
    を具備することを特徴とする搬送車監視制御方法。
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