JP2005225268A - 携帯式通信端末、移動支援装置および移動支援システム - Google Patents

携帯式通信端末、移動支援装置および移動支援システム Download PDF

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JP2005225268A JP2004033695A JP2004033695A JP2005225268A JP 2005225268 A JP2005225268 A JP 2005225268A JP 2004033695 A JP2004033695 A JP 2004033695A JP 2004033695 A JP2004033695 A JP 2004033695A JP 2005225268 A JP2005225268 A JP 2005225268A
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圭勇 金
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Abstract

【課題】 駐車車両の移動やガレージへの自動車の格納等を容易にする移動支援装置を提供する。
【解決手段】 移動支援装置本体9は、入力インタフェース91から入力した緊急移動信号を判定する緊急移動信号判定部92と、緊急移動信号判定部92の判定結果に基づき、エンジン運転指令を生成するエンジン運転指令生成部93と、変速制御指令を生成する変速制御指令生成部94と、電動駐車ブレーキ駆動指令を生成する駐車ブレーキ駆動指令生成部95と、EPS駆動指令を生成するEPS駆動指令生成部90と、ドアロック駆動指令を生成するドアロック駆動指令生成部96と、ステアリングロック駆動指令を生成するステアリングロック駆動指令生成部97と、エンジンECU51や変速ECU61、EPBアクチュエータ7、ドアロック装置81、ステアリングロック装置82に各指令を出力する出力インタフェース99とを有している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、駐車車両の移動を容易にする携帯式通信端末、移動支援装置および移動支援システムに関する。
緊急自動車が路上駐車された自動車(以下、駐車車両と記す)によって進路を阻まれ、急病人の搬送や火災現場への到着に遅れをきたすことがある。また、震災等の災害時においても、駐車車両により道路の一部が塞がれ、災害支援の貨物車等が走行できなくなることがある。これらの場合、拡声器等によって駐車車両の移動がその運転者に促されるが、運転者が駐車位置の近くにおらず効果がないことが多い。運転者の不在時に道路上の駐車車両を排除する手段としては、無線等で要請したレッカー車による牽引が一般的であるが、レッカー車の待機場所と排除すべき駐車車両の位置との間の距離等を考えると緊急時に有効なものとはいえなかった。そこで、駐車車両の車輪にキャスタ付きの移動装置を隣接させ、この移動装置に設けられた取付ホイールに車輪を締結し、車輪昇降機構により取付ホイール(すなわち、車輪)を上昇させることで、駐車車両を牽引操縦あるいは手押しにより容易に移動させるようにした昇降機付移動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−19371号公報(段落0004,0005、図1)
特許文献1の昇降機付移動装置は、駐車車両の車輪を地面から浮かせ、下部に設けられたキャスタにより移動自在とするものであるが、この装置にも以下のような問題があった。すなわち、この装置では、駐車ブレーキが掛けられた車輪を車輪昇降機構により浮かすことになるが、駐車場所が傾斜していると車輪が地面から離れた瞬間に車両が動き出すことになる。この場合、外部から車両のブレーキ装置やステアリング装置を操作できないため、動き出した車両が他の車両や建造物等と衝突する等の虞があった。
本発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたもので、高いセキュリティを実現しながら、駐車車両の移動を容易にする携帯式通信端末、移動支援装置および移動支援システムを提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る携帯式通信端末は、車両に備えられたタイヤ空気圧監視システムの通信手段を介し、当該車両に備えられた移動支援装置に緊急移動信号を送信する携帯式通信端末であって、前記緊急移動信号が、前記タイヤ空気圧監視システムを起動するための起動信号と、当該移動支援装置に当該車両のドアロック装置およびステアリングロック装置の解除を要求する作動信号とを含むことを特徴とする。
請求項1の携帯式通信端末では、例えば、救急隊員が携帯式通信端末のロック解除スイッチを押すと、タイヤ空気圧監視システムを起動するための起動信号と、ドアロック装置やステアリングロック装置を解除するための作動信号とを含む緊急移動信号が駐車車両のタイヤ空気圧監視システムの通信手段に送信される。
請求項2の発明に係る携帯式通信端末は、請求項1に記載の携帯式通信端末において、前記緊急移動信号が、前記移動支援装置に前記車両の電動駐車ブレーキの解除を要求する作動信号を含むことを特徴とする。
請求項2の携帯式通信端末では、例えば、救急隊員が携帯式通信端末のロック解除スイッチを押すと、タイヤ空気圧監視システムを起動するための起動信号と、ドアロック装置、ステアリングロック装置および電動駐車ブレーキを解除するための作動信号とを含む緊急移動信号が駐車車両のタイヤ空気圧監視システムの通信手段に送信される。
また、請求項3の発明に係る移動支援装置は、タイヤ空気圧監視システムを有する車両に備えられ、車外の携帯式通信端末から送信されてくる緊急移動信号に含まれた起動信号により起動した前記タイヤ空気圧監視システムの通信手段を介して当該緊急移動信号を受信した後、
当該緊急移動信号に含まれた作動信号に基づき前記車両のドアロック装置およびステアリングロック装置に解除を行わせる作動指令を出力することを特徴とする。
請求項3の移動支援装置は、例えば、車外の携帯式通信端末から送信されてくる緊急移動信号をこの緊急移動信号に含まれた起動信号により起動したタイヤ空気圧監視システムの車体側通信手段を介して受信すると、緊急移動信号に含まれた作動信号に基づきドアロック装置およびステアリングロック装置を解除する。
請求項4の発明に係る移動支援装置は、請求項3に記載の移動支援装置において、前記緊急移動信号に含まれた作動信号に基づき前記車両の電動駐車ブレーキに解除を行わせる作動指令を出力することを特徴とする。
請求項4の移動支援装置は、例えば、車外の携帯式通信端末から送信されてくる緊急移動信号をこの緊急移動信号に含まれた起動信号により起動したタイヤ空気圧監視システムの車体側通信手段を介して受信すると、緊急移動信号に含まれた作動信号に基づきドアロック装置、ステアリングロック装置および電動駐車ブレーキを解除する。
また、請求項5の発明に係る移動支援システムは、車両に備えられたタイヤ空気圧監視システムの通信手段を介し、当該車両に備えられた移動支援装置に緊急移動信号を送信する携帯式通信端末と、タイヤ空気圧監視システムを有する車両に備えられ、前記緊急移動信号に含まれた起動信号により起動した前記タイヤ空気圧監視システムの前記通信手段を介して車外の携帯式通信端末から送信されてくる当該緊急移動信号を受信した後、当該緊急移動信号に含まれた作動信号に基づき前記車両のドアロック装置およびステアリングロック装置に解除を行わせる作動指令を出力する移動支援装置とを備えたことを特徴とする。
請求項5の移動支援システムでは、例えば、救急隊員が携帯式通信端末のロック解除スイッチを押すと、駐車車両に向けて起動信号と作動信号とを含む緊急移動信号が送信され、起動信号により起動したタイヤ空気圧監視システムの通信手段を介して緊急移動信号を受信した駐車車両の移動支援装置がドアロック装置およびステアリングロック装置を解除する。
請求項6の発明に係る移動支援システムは、請求項5に記載の移動支援システムにおいて、前記移動支援装置が、前記緊急移動信号に含まれた作動信号に基づき前記車両の電動駐車ブレーキに解除を行わせる作動指令を出力することを特徴とする。
請求項6の移動支援システムでは、例えば、救急隊員が携帯式通信端末のロック解除スイッチを押すと、駐車車両に向けて起動信号と作動信号とを含む緊急移動信号が送信され、起動信号により起動したタイヤ空気圧監視システムの通信手段を介して緊急移動信号を受信した駐車車両の移動支援装置がドアロック装置、ステアリングロック装置および電動駐車ブレーキを解除する。
本発明に係る携帯式通信端末、移動支援装置および移動支援システムによれば、例えば、救急隊員は、緊急自動車の進路を阻む駐車車両が存在した場合、携帯式通信端末から緊急移動信号を送信することで、ドアロック装置やステアリングロック装置を解除して駐車車両に乗りこみ、緊急自動車が通行する際に障害とならない場所に移動させることができる。そして、電源が常にオン状態となっていると同時に解除コードのコピーが比較的容易なキーレスエントリ装置等を用いず、緊急移動信号に含まれた起動信号により起動したタイヤ空気圧監視システムの通信手段を介して緊急移動信号を受信した移動支援装置がドアロックの解除等を行うようにしたため、正規の携帯式通信端末を所持していない第三者によるドアロックの不正解錠等が効果的に防止できる。また、タイヤ空気圧監視システムの通信手段である空気圧センサユニットは4輪車両に4個装着されているため、ドアミラー等に設置された車体側の通信手段と合わせて、携帯式通信端末から送信されてくる信号が受信されやすくなるとともに、いくつかの通信手段が故障しても受信が行える。更に、車両に固有のセキュリティコードを緊急移動信号に含め、移動支援装置でこれを照合した後に作動信号を受け入れるようにすれば、正規の携帯式通信端末を所持していない第三者によるドアロックの不正解錠等が更に効果的に防止できる。
以下、本発明に係る移動支援システムの一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態は、救急隊員が操作する携帯端末からの信号を駐車車両に設置されたタイヤ空気圧監視システムのアンテナが受信すると、緊急移動信号に含まれた起動信号に基づきタイヤ空気圧監視システムが起動し、タイヤ空気圧監視システムの通信手段を介して緊急移動信号を受けた移動支援装置は、セキュリティコードの照合を行った後に緊急移動信号に含まれた作動信号に基づきドアロック装置やステアリングロック装置、電動駐車ブレーキの解除を行うとともに、エンジンの始動や自動変速機の操作も可能とする構成を採っている。
図1は実施形態に係る車両の装置構成を示す平面図であり、図2は空気圧センサの回路構成図であり、図3は本実施形態に係る移動支援装置本体の構成を示すブロック図であり、図4および図5は実施形態の作用を説明するための概念図である。尚、本実施形態の説明にあたっては、4本のホイールやそれらに対応して配置された部材、すなわち、タイヤ、空気圧センサユニット等については、それぞれ数字の符号に前後左右を示す添字を付して、例えば、ホイール2fl(左前)、ホイール2fr(右前)、ホイール2rl(左後)、ホイール2rr(右後)と記すとともに、総称する場合には、例えば、ホイール2と記す。一方、車両の左右にそれぞれ設置されたドアミラー装置等ついては、数字の符号に左右を示す添字を付して、例えば、ドアミラー11L(左)、ドアミラー11R(右)と記すとともに、総称する場合には、例えば、ドアミラー11と記す。
<車両の装置構成>
図1に示すように、車両(本実施形態では乗用車)1はタイヤ21が装着された4本のホイール2を備えており、各ホイール2には、タイヤ空気圧およびタイヤ内温度を測定するタイヤ空気圧監視システムの空気圧センサユニット31と、パーキングブレーキ22とが内装されている。また、車両1には、左右のドアミラー11内にそれぞれタイヤ空気圧監視システムの車体側アンテナ(受信手段)32が設置され、車室内にメインECU(Electronic Control Unit)4の他、ドライブバイワイヤ式のエンジン5、エンジン5を制御するエンジンECU51、エンジン5に連結された電子制御式オートマチックトランスミッション(自動変速機:以下、単にトランスミッションと記す)6と、トランスミッション6やシフトロック(図示せず)を制御する変速ECU61と、一対のブレーキケーブル71を介してパーキングブレーキ22を駆動するEPB(Electric Parking Brake:電動駐車ブレーキ)アクチュエータ7と、ステアリングシャフト(図示せず)に対して操舵アシストを行うEPS(Electric Power Steering:電動パワーステアリング)アクチュエータ190と、EPSアクチュエータ190を制御するEPSコントローラ191と、ドア(図示せず)の施錠/解錠を行うドアロック装置81と、ステアリング(図示せず)の固定/解放を行うステアリングロック装置82とが設置されている。
メインECU4を始めとして、エンジンECU51や変速ECU61、EPBアクチュエータ7、EPSコントローラ191は、マイクロコンピュータやROM、RAM、周辺回路、入出力インタフェース、各種ドライバ等から構成されている。メインECU4は、通信回線(本実施形態では、CAN(Controller Area Network))を介して、車体側アンテナ32やエンジンECU51、変速ECU61、EPBアクチュエータ7、EPSコントローラ191、ドアロック装置81、ステアリングロック装置82と接続されている。
図2に示すように、空気圧センサユニット31は、CPU(Central Processing Unit)31aと、タイヤ空気圧に応じた出力信号を生成する圧力センサ31bと、タイヤ内温度に応じた出力信号を生成する温度センサ31cとを備えている。圧力センサ31bおよび温度センサ31cの出力は、A/D(Analog/Digital)変換回路(図示せず)を介してデジタル値に変換され、CPU31aに入力される。
空気圧センサユニット31には電源(リチウム電池等)31dが内装されており、この電源31dがCPU31a等の作動源として機能する。また、空気圧センサユニット31は送受信機能を有するセンサ側アンテナ31eを備えており、このセンサ側アンテナ31eを介して、車体側アンテナ32(図1参照)から送信された起動信号および制御信号を受信する一方、圧力センサ31bおよび温度センサ31cの検出結果(圧力情報および温度情報)を車体側アンテナ32(図1参照)に送信する。
空気圧センサユニット31のセンサ側アンテナ31eからは、例えば、315MHzのPCM(Pulse Code Modulation)デジタル電波信号が送信される。また、図示は省略するが、電源31dとCPU31aとの間の電源回路には電圧センサが設けられ、電源31dの出力電圧に応じた信号を出力する。電圧センサの出力もA/D変換され、CPU31aに入力される。
空気圧センサユニット31は、駐車時に電源31dの消耗を防止すべくスリープ状態(電波待ち受け状態)となっており、車両1のイグニッションキーがオン操作された時点で、タイヤ空気圧監視装置本体(図示せず)から車体側アンテナ32を介して送信されてくる起動信号により起動する。
<移動支援装置本体の構成>
次に、図3を参照して、メインECU4(図1参照)に内装された移動支援装置本体9の構成について説明する。本実施形態の移動支援装置は、通常時に車載バッテリ(図示せず)の消耗を防止すべくスリープ状態(電波待ち受け状態)となっているが、後述する緊急移動信号が入力されることにより起動する。
移動支援装置本体9は、車体側アンテナ32と後記の固有情報送信部98とが接続する入力インタフェース91と、入力インタフェース91から入力した緊急移動信号を判定する緊急移動信号判定部92と、緊急移動信号判定部92の判定結果に基づきエンジン運転指令(作動指令)を生成するエンジン運転指令生成部93と、緊急移動信号判定部92の判定結果に基づき変速制御指令(作動指令)を生成する変速制御指令生成部94と、緊急移動信号判定部92の判定結果に基づき電動駐車ブレーキ駆動指令(作動指令)を生成する駐車ブレーキ駆動指令生成部95と、緊急移動信号判定部92の判定結果に基づきEPS駆動指令(作動指令)を生成するEPS駆動指令生成部90と、緊急移動信号判定部92の判定結果に基づきドアロック駆動指令(作動指令)を生成するドアロック駆動指令生成部96と、緊急移動信号判定部92の判定結果に基づきステアリングロック駆動指令(作動指令)を生成するステアリングロック駆動指令生成部97と、緊急移動信号判定部92に緊急移動信号が入力されたときに固有情報(車両登録番号や車両所有者名、連絡先等)SIDを送信する固有情報送信部98と、エンジンECU51や変速ECU61、EPBアクチュエータ7、EPSコントローラ191、ドアロック装置81、ステアリングロック装置82に各指令を出力する出力インタフェース99とから構成されている。
<本実施形態の作用>
図4に示すように、緊急自動車(救急車)100が道路の駐車車両1によって進路を阻まれた場合、携帯式通信端末である緊急移動信号送信端末(以下、緊急端末と記す)110を持った救急隊員101が緊急自動車100から降り立つ。緊急端末110は、緊急自動車の乗員や警察官等、特定の職務に係る権限と責任を有する者に貸与される。
緊急端末110は、マイクロコンピュータやROM、RAM、入出力インタフェース等が搭載された基板(図示せず)の他、図5に示すように、送受信アンテナ111と、いずれも押しボタン式のロック解除スイッチ112と、運転スイッチ113と、ロックスイッチ114とを備えている。緊急端末110の送受信アンテナ111からは、緊急移動信号が送信される。本実施形態の場合、緊急端末110から送信される緊急移動信号は3種(ロック解除信号Srおよび運転信号Sd、ロック信号Sl)設定されており、ロック解除スイッチ112が押されるとロック解除信号Srが送信され、運転スイッチ113が押されると運転信号Sdが送信され、ロックスイッチ114が押されるとロック信号Slが送信される。
本実施形態の緊急移動信号Sr,Sd,Slには、タイヤ空気圧監視システムを起動する起動信号と、移動しようとする駐車車両1(すなわち、移動支援装置本体9)に固有のセキュリティコードと、移動支援装置本体9に作動指令を出力させるための作動信号とが含まれている。起動信号は、空気圧センサユニット31や車体側アンテナ32を含むタイヤ空気圧監視システムを起動させる信号であり、タイヤ空気圧監視システムにおいてイグニッションキーがオン操作されることにより出力される起動信号と同一である。また、移動支援装置本体9のセキュリティコードは、コピー等が難しい桁数の多い英数字からなっており、車両生産時に車体番号に対応するかたちで付与されてもよいし、車両登録時にナンバープレートとともに付与されてもよく、陸運事務所や救急本部等で厳重な管理の下に保存されている。また、セキュリティコードは、後述する移動情報管理端末102のセキュリティコード記録部に記録されたものを駐車車両1の登録番号から検索して緊急端末110に転送するようにしてもよいし、救急本部等で管理したものを登録番号から検索して移動情報管理端末102や緊急端末110に送信するようにしてもよい。
〔ロック解除のみによる移動〕
救急隊員101は、例えば、駐車車両1を一人あるいは二人の救急隊員の人力で移動可能であると判断した場合、図5に示すように、送受信アンテナ111を駐車車両1のホイール2やドアミラー11に向けて(図5は、送受信アンテナ111をドアミラー11に向けた状態を示している)、緊急端末110のロック解除スイッチ112を押す。すると、送受信アンテナ111から緊急移動信号としてロック解除信号Srが送信され、このロック解除信号Srが駐車車両1のセンサ側アンテナ31e(図2参照)あるいは車体側アンテナ32Rにより受信される。
ロック解除信号Srがセンサ側アンテナ31eに受信された場合、空気圧センサユニット31のCPU31a(図2参照)は、センサ側アンテナ31eを介して車体側アンテナ32Rにロック解除信号Srを送信(転送)する。そして、センサ側アンテナ31eからのロック解除信号Srを車体側アンテナ32Rを介して受信したタイヤ空気圧監視装置(図示せず)は、ロック解除信号Srに含まれた起動信号により起動した後、移動支援装置本体9にロック解除信号Srを出力する。このように、本実施形態では、タイヤ空気圧監視装置が起動信号により起動した後にはじめてロック解除信号Srの移動支援装置本体9への入力が行われるようにしたため、電源が常にオン状態となっていると同時に解除コードのコピーが比較的容易なキーレスエントリシステムを用いるものに比べ、正規の携帯式通信端末を所持していない第三者によるドアロックの不正解錠等が効果的に防止できた。
緊急端末110から送信されたロック解除信号Srは、直にあるいは空気圧センサユニット31を経由して、車体側アンテナ32Rから移動支援装置本体9に入力される。移動支援装置本体9(図3参照)では、緊急移動信号Sr,Sd,Slが入力されると、緊急移動信号判定部92が、セキュリティコードの照合を行った後、起動信号を受け入れて移動支援装置本体9を起動させた後、固有情報送信部98に緊急移動信号Sr,Sd,Slを入力する。固有情報送信部98は、緊急移動信号Sr,Sd,Slが入力されると、車体側アンテナ32Rを介して固有情報SIDを送信する。固有情報SIDは緊急端末110により受信され、固有情報SIDを受信した緊急端末110は、この固有情報SIDを緊急移動信号Sr,Sd,Slとともに移動情報信号Smとして緊急自動車100内の移動情報管理端末(パーソナルコンピュータ)102に送信する。これにより、移動情報管理端末102には、駐車車両1の移動に係る経緯が固有情報SIDや時刻とともに記録される。尚、緊急端末110から送信される緊急移動信号Sr,Sd,Slは、移動対象ではない駐車車両に受信されることを防止すべく、その出力が必要最小限に抑えられている。また、緊急端末110から送信される移動情報信号Smは、離れた場所に停車した緊急自動車100の移動情報管理端末102が受信できるように、その出力が比較的大きく設定されている。
車体側アンテナ32により受信されたロック解除信号Srは、図3に示す入力インタフェース91を介して、移動支援装置本体9の緊急移動信号判定部92に入力される。緊急移動信号判定部92は、入力された緊急移動信号がロック解除信号Srであるとの判定を行った後、ロック解除信号Srに含まれた作動信号に基づき、駐車ブレーキ駆動指令生成部95とEPS駆動指令生成部90とドアロック駆動指令生成部96とステアリングロック駆動指令生成部97とにロック解除信号Srを出力する。
駐車ブレーキ駆動指令生成部95は、ロック解除信号Srが入力されると、出力インタフェース99を介して駐車ブレーキ解除指令をEPBアクチュエータ7に出力する。また、EPS駆動指令生成部90は、ロック解除信号Srが入力されると、出力インタフェース99を介してEPS運転指令をEPSコントローラ191に出力する。また、ドアロック駆動指令生成部96は、ロック解除信号Srが入力されると、出力インタフェース99を介してドアロック装置81にロック解錠指令を出力する。また、ステアリングロック駆動指令生成部97は、ロック解除信号Srが入力されると、出力インタフェース99を介してステアリングロック装置82にロック解除指令を出力する。
これにより、駐車車両1のパーキングブレーキ22が開放され、ステアリングシャフトに対する操舵アシストが開始されるとともに、ドアロック装置81の解錠やステアリングロック装置82の解除が行われるため、救急隊員101は、例えば、運転席側ドアを開放して車室に手を差し入れ、ステアリングホイールを把持/操作して前進あるいは後退することによって駐車車両1を移動させることができる。この際、他の救急隊員等が駐車車両1の後部あるいは前部を押せば、緊急自動車100の進路から駐車車両1を速やかに排除することができる。
〔運転して移動〕
駐車車両1が大型であったり、移動すべき距離が長かったりした場合、救急隊員101は、送受信アンテナ111を駐車車両1のホイール2やドアミラー11に向けて、緊急端末110の運転スイッチ113を押す。すると、送受信アンテナ111から運転信号Sdが送信され、この運転信号Sdが駐車車両1のセンサ側アンテナ31eあるいは車体側アンテナ32Rにより受信される。
前記(ロック解除のみによる移動)と同様の手順で車体側アンテナ32により受信された運転信号Sdは、図3に示す入力インタフェース91を介して、移動支援装置本体9の緊急移動信号判定部92に入力される。緊急移動信号判定部92は、入力された緊急移動信号が運転信号Sdであるとの判定を行った後、運転信号Sdに含まれた作動信号に基づき、駐車ブレーキ駆動指令生成部95およびEPS駆動指令生成部90、ドアロック駆動指令生成部96、ステアリングロック駆動指令生成部97、エンジン運転指令生成部93、変速制御指令生成部94に運転信号Sdを出力する。
駐車ブレーキ駆動指令生成部95は、運転信号Sdが入力されると、出力インタフェース99を介して駐車ブレーキ解除指令をEPBアクチュエータ7に出力する。また、EPS駆動指令生成部90は、運転信号Sdが入力されると、出力インタフェース99を介してEPS運転指令をEPSコントローラ191に出力する。また、ドアロック駆動指令生成部96は、運転信号Sdが入力されると、出力インタフェース99を介してドアロック装置81にロック解除指令を出力する。また、ステアリングロック駆動指令生成部97は、運転信号Sdが入力されると、出力インタフェース99を介してステアリングロック装置82にロック解除指令を出力する。
一方、エンジン運転指令生成部93は、運転信号Sdが入力されると、出力インタフェース99を介してエンジンECU51にエンジン始動指令を出力する。また、変速制御指令生成部94は、運転信号Sdが入力されると、出力インタフェース99を介して変速ECU61に変速許可指令を出力する。本実施形態の場合、エンジン始動指令が入力されたエンジンECU51は、エンジン5を始動するとともに、急発進等を防止すべく、エンジン回転速度を所定値(例えば、2,000rpm)以下に制限する。また、変速許可指令が入力された変速ECU61は、シフトロックを解除してシフトレバー(図示せず)をパーキングポジションからドライブポジションに移動可能とするとともに、暴走等を防止すべく、2速以上の変速段に切り替わらないようにする。
これにより、駐車車両1のパーキングブレーキ22が開放され、ステアリングシャフトに対する操舵アシストが開始され、ドアロック装置81の解錠やステアリングロック装置82の解除が行われるだけでなく、アクセルペダルやシフトレバーも操作可能となるため、救急隊員101は、運転席に乗り込んで駐車車両1を所望の位置まで走行させることができる。
〔移動終了〕
救急隊員101は、駐車車両1の移動を終えると、図5に示すように、送受信アンテナ111を駐車車両1のホイール2やドアミラー11に向けて、緊急端末110のロックスイッチ114を押す。すると、送受信アンテナ111からロック信号Slが送信され、このロック信号Slが駐車車両1のセンサ側アンテナ31eあるいは車体側アンテナ32Rにより受信される。
前記(ロック解除のみによる移動)と同様の手順で車体側アンテナ32により受信されたロック信号Slは、図3に示す入力インタフェース91を介して、移動支援装置本体9の緊急移動信号判定部92に入力される。緊急移動信号判定部92は、入力された緊急移動信号がロック信号Slであるとの判定を行った後、ロック信号Slに含まれた作動信号に基づき、駐車ブレーキ駆動指令生成部95およびEPS駆動指令生成部90、ドアロック駆動指令生成部96、ステアリングロック駆動指令生成部97、エンジン運転指令生成部93、変速制御指令生成部94にロック信号Slを出力する。
駐車ブレーキ駆動指令生成部95は、ロック信号Slが入力されると、出力インタフェース99を介して駐車ブレーキ締結指令をEPBアクチュエータ7に出力する。また、EPS駆動指令生成部90は、ロック信号Slが入力されると、出力インタフェース99を介してEPS運転停止指令をEPSコントローラ191に出力する。また、ドアロック駆動指令生成部96は、ロック信号Slが入力されると、出力インタフェース99を介してドアロック装置81にドアロック指令を出力する。また、ステアリングロック駆動指令生成部97は、ロック信号Slが入力されると、出力インタフェース99を介してステアリングロック装置82にステアリングロック指令を出力する。また、エンジン運転指令生成部93は、ロック信号Slが入力されると、出力インタフェース99を介してエンジンECU51にエンジン停止指令を出力する。また、変速制御指令生成部94は、ロック信号Slが入力されると、出力インタフェース99を介して変速ECU61にパーキング指令を出力する。
これにより、駐車車両1のパーキングブレーキ22(図1参照)が締結され、EPSアクチュエータ190が停止し、ドアロック装置81の施錠やステアリングロック装置82の固定が行われる他、運転による移動が行われた場合には、エンジン5が停止するとともに、シフトレバーもパーキングポジションに復帰する。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限られるものではなく、違法駐車車両を駐車施設に移動させる場合や、自動車工場等で製品である自動車を移動させる場合等にも適用できる。また、前記実施形態においては、移動支援装置本体の制御対象として電動パワーステアリングを挙げたが、油圧パワーステアリング装着車に本発明を適用してもよく、その場合には、エンジンを起動させることで操舵アシストが実現される。また、車体側受信手段として、ホイールハウスやドアハンドル、室内等に設置されたタイヤ空気圧監視システムのアンテナを用いるようにしてもよい。また、前記実施形態では、移動支援装置本体をタイヤ空気圧監視システムとは別のものとしてメインECUに内装させるようにしたが、移動支援装置とタイヤ空気圧監視システムとを統合したものをメインECUに内装(あるいは、独立した筐体に収納)させてもよい。また、前記実施形態はエンジンを搭載した乗用車に本発明を適用したものであるが、駆動源として電気モータを搭載した乗用車や、貨物自動車等に適用してもよい。その他、車両や移動支援装置本体等の具体的構成等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
実施形態に係る車両の装置構成を示す平面図である。 空気圧センサの回路構成図である。 実施形態に係る移動支援装置本体の構成を示すブロック図である。 実施形態の作用を説明するための概念図である。 実施形態の作用を説明するための概念図である。
符号の説明
1 車両、駐車車両
7 EPBアクチュエータ(電動駐車ブレーキ装置)
9 移動支援装置本体
22 パーキングブレーキ(電動駐車ブレーキ装置)
31 空気圧センサユニット
31e センサ側アンテナ(センサ側通信手段)
32 車体側アンテナ(車体側通信手段)
81 ドアロック装置
82 ステアリングロック装置
110 緊急端末(携帯式通信端末)

Claims (6)

  1. 車両に備えられたタイヤ空気圧監視システムの通信手段を介し、当該車両に備えられた移動支援装置に緊急移動信号を送信する携帯式通信端末であって、
    前記緊急移動信号が、
    前記タイヤ空気圧監視システムを起動するための起動信号と、
    当該移動支援装置に当該車両のドアロック装置およびステアリングロック装置の解除を要求する作動信号と
    を含むことを特徴とする携帯式通信端末。
  2. 前記緊急移動信号が、前記移動支援装置に前記車両の電動駐車ブレーキの解除を要求する作動信号を含むことを特徴とする、請求項1に記載の携帯式通信端末。
  3. タイヤ空気圧監視システムを有する車両に備えられ、
    車外の携帯式通信端末から送信されてくる緊急移動信号に含まれた起動信号により起動した前記タイヤ空気圧監視システムの通信手段を介して当該緊急移動信号を受信した後、
    当該緊急移動信号に含まれた作動信号に基づき前記車両のドアロック装置およびステアリングロック装置に解除を行わせる作動指令を出力する
    ことを特徴とする移動支援装置。
  4. 前記緊急移動信号に含まれた作動信号に基づき前記車両の電動駐車ブレーキに解除を行わせる作動指令を出力することを特徴とする、請求項3に記載の移動支援装置。
  5. 車両に備えられたタイヤ空気圧監視システムの通信手段を介し、当該車両に備えられた移動支援装置に緊急移動信号を送信する携帯式通信端末と、
    タイヤ空気圧監視システムを有する車両に備えられ、前記緊急移動信号に含まれた起動信号により起動した前記タイヤ空気圧監視システムの前記通信手段を介して車外の携帯式通信端末から送信されてくる当該緊急移動信号を受信した後、当該緊急移動信号に含まれた作動信号に基づき前記車両のドアロック装置およびステアリングロック装置に解除を行わせる作動指令を出力する移動支援装置と
    を備えたことを特徴とする移動支援システム
  6. 前記移動支援装置が、前記緊急移動信号に含まれた作動信号に基づき前記車両の電動駐車ブレーキに解除を行わせる作動指令を出力することを特徴とする、請求項5に記載の移動支援システム。
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