JP2005224991A - 板状成形体 - Google Patents

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智之 小原
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Abstract

【課題】 ブロー成形により得られた板状成形体において、一方向だけでなく複数方向への補強効果が期待できるとともに、均一な肉厚分布を備えた板状成形体を提供すること。
【解決手段】 熱可塑性樹脂をブロー成形により成形した板状成形体1であって、
板状成形体1の平面部10及び底面部20に1列または複数列の直線形状の凹リブ101,201が形成され、平面部10に形成された凹リブ101と底面部20に形成された凹リブ201が長さ方向に交差するように配置されている板状成形体1であり、成形体の機械的特性として剛性が求められる構造材料、例えば、自動車用途や住宅設備用の構造材料等として広く使用することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、熱可塑性樹脂をブロー成形により成形した中空の板状成形体に関する。
ブロー成形により得られた板状成形体において、その剛性を向上させるなど成形体の強度を良好にするためには、断面係数を向上させる目的で、成形体の表面に対して各種断面形状の補強用リブが形成されることが多い。
また、この補強用リブは、成形体の表面に対して直線形状のものを配設することが一般的であるが、直線形状のリブの場合、当該直線形状の長手方向には補強効果が期待できるが、それと直交する方向には効果がないばかりか、かえって剛性等の強度が悪くなってしまうという問題があった。
一方、複数方向に対する補強構造の一つとして、六角形の凹みを一定間隔で並べた、いわゆるハニカム構造が知られている。そして、この構造をブロー成形により成形体にリブとして形成するようにすれば、成形体の複数方向に対する補強効果が期待できるものとして、検討が進められていた。
また、同様な効果が期待できるものとして、熱可塑性樹脂をブロー成形した中空二重壁構造で、表面壁と裏面壁とをつなぐ複数の凹状リブを有する自動車用の衝撃吸収部材が提供されていた(例えば、特許文献1)。
特開2002−187508号公報(請求項1,図2)
しかしながら、板状成形体に対して、前記したようなハニカム構造のようなリブを形成した場合にあって、必要な補強効果を得るために六角形の凹部の数を増加するようにすると、ブロー成形における延伸倍率が大きくなって薄肉部分が発生してしまうため、逆に強度が低下してしまったり、成形時における成形安定性が損なわれたりするといった問題が生じていた。
また、特許文献1に記載された衝撃吸収部材は、ブロー成形における延伸倍率が大きくなって成形体に薄肉部分が発生してしまうといった前記技術と同様な問題があるほか、表面壁と裏面壁とをリブで繋いだ構造をとるため、その部分の肉厚が薄くなり、実際上は複数方向への補強効果を大きく期待できるものではなかった。
従って、本発明の目的は、熱可塑性樹脂をブロー成形により成形して得られた板状成形体において、一方向だけでなく複数方向への補強効果が期待できるとともに、均一な肉厚分布を備えた板状成形体を提供することにある。
前記の課題を解決すべく、本発明の板状成形体は、熱可塑性樹脂をブロー成形により成形した板状成形体であって、板状成形体の平面部及び底面部に1列または複数列の直線形状の凹リブが形成され、平面部に形成された凹リブと底面部に形成された凹リブが長さ方向に交差するように配置されていることを特徴とする。
この本発明によれば、板状成形体の平面部及び底面部について、1列または複数列の直線形状の凹リブを形成し、平面部の凹リブと底面部の凹リブが長さ方向に交差するように配置しているので、板状成形体について一方向だけでなく複数の方向に対する剛性の向上を図ることができ、十分な補強効果が得ることができる。
また、凹リブを板状成形体の平面部と底面部の2面に形成することにより、ブロー成形における延伸倍率を低減することができ、均一な肉厚分布を備えた中空成形体を得ることができる。
本発明の板状成形体は、前記した平面部にある凹リブと前記底面部にある凹リブがともに同一平面内で略平行に配列されており、平面部に形成された凹リブと前記底面部に形成され凹リブの長さ方向になす角度が60°〜90°であることが好ましく、略90°であることが特に好ましい。
かかる本発明によれば、板状成形体を支える固定位置と荷重の方向に併せて平面部及び底面部にリブを配列することが可能となる。また、複数の方向にリブを配列することにより、板状成形のかかる荷重を効率よく分散させることができ、その角度を60°〜90°とした場合には、板状成形体に対して比較的広範囲の方向の応力に対しての補強効果を期待することができる。そして、特に、角度が略90°であれば、板状成形体に対して垂直交差する2方向の応力に対しての荷重を好適に分散できる。
本発明の板状成形体は、前記した平面部に形成された凹リブの底部と前記底面部にある凹リブの底部が、板状成形体内部で密着状態にあることが好ましい。
かかる本発明によれば、平面部に形成された凹リブの底部と底面部に形成された凹リブの底部が密着状態となっているため、板状成形体の剛性のより一層の向上を図ることができる。
本発明の板状成形体は、前記熱可塑性樹脂が繊維強化熱可塑性樹脂であることが好ましい。
かかる本発明によれば、板状成形体の構成材料を複合材料である繊維強化熱可塑性樹脂としているので、剛性、引張特性等、板状成形体の機械的強度を格段に向上させることができる。
本発明の板状成形体の構成材料としては、熱可塑性樹脂が使用され、例えば、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、あるいはこれらのブレンド物からなるポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の1種を単独で、または2種を組み合わせて使用することができる。本発明板状成形体においては、剛性、成形性及びコストの面から、ポリプロピレン(PP)を使用することが好ましい。
また、これらの樹脂材料には、繊維材料を添加して、繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)とすることが好ましく、このような繊維強化プラスチックとすることにより、板状成形体の剛性、引張特性等、板状成形体の機械的強度を格段に向上させることができるため好ましい。添加される繊維材料としては、ガラス繊維、炭素繊維等の公知の強化用繊維材料が挙げられ、ガラス繊維を添加したGFRP(Glass Fiber Reinforced Plastics)や、炭素繊維を添加したCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)とすることができる。
これらの繊維材料は、マトリックス材料となる前記した熱可塑性樹脂に対して、40質量%以下程度添加すれば良く、また、繊維材料の形状としては、繊維材料の長さを0.2〜25mm程度、繊維材料の繊維径を5〜16μm程度とすればよい。
なお、本発明の板状成形体にあっては、構成材料として、ポリプロピレンをマトリックス樹脂として、ガラス繊維を添加したガラス繊維強化ポリプロピレンを使用することが特に好ましい。
また、本発明の板状成形体は、前記した構成材料を用いてブロー成形法により成形するものであるが、その手段の一例を示せば、ダイスとして偏平ダイスや真円ダイスを用い、ダイス内部に対して、押出機より供給されてくる溶融状態の構成材料を、板状成形体の量に見合う量だけ貯蔵させた後、射出装置のプランジャの移動によりダイス吐出口よりチューブ状に溶融状態の構成材料を吐出させてパリソンとして、その後空気を吹き込んで所望の板状成形体の形状とすればよい。
このようなブロー成形法により得られた本発明の板状成形体は、平面部と底面部に対して1列または複数列の直線形状の凹リブが形成されており、このような平面部に形成された凹リブと底面部に形成された凹リブが長さ方向に交差するように配置されているものである。板状成形体において、この直線形状の凹リブは、当該凹リブの長手方向に対して補強効果を得ることができる一方、本発明の板状成形体は、このような凹リブを、平面部と底面部で当該凹リブの長さ方向で交差するように配置しているから、複数方向に対する補強効果を得ることができる。
ここで、板状成形体の平面部にある凹リブと前記底面部にある凹リブがともに同一平面内で略平行に配列されていることが好ましく、また、平面部に形成された凹リブと前記底面部に形成された凹リブの長さ方向になす角度は、60°〜90°であることが特に好ましく、略90°であることが更に好ましい。かかる角度が60°〜90°であれば、板状成形体を支える固定位置と荷重の方向に併せて平面部及び底面部にリブを配列することが可能となる。また、複数の方向にリブを配列することにより、板状成形のかかる荷重を効率よく分散させることができる。そして、その角度を60°〜90°とした場合には、板状成形体に対して比較的広範囲の方向の応力に対しての補強効果を期待することができ、特に、角度が略90°であれば、板状成形体に対して垂直交差する2方向の応力に対しての荷重を好適に分散できることとなる。
なお、本発明の板状成形体において、平面部及び底面部に形成されるリブがともに1本である場合には、かかる平面部のリブと底面部のリブが長さ方向に交差する角度が前記した範囲の角度であれば、同様な効果を奏することができる。
次に、図面を用いて、本発明に係る板状成形体について更に具体的に説明する。
図1は、本発明の板状成形体の一態様を示した平面図であり、また、図2及び図3は、当該図1の板状成形体の斜視図であり、図2は平面部を見た状態、図3は底面部を見た状態を示している。
そして、図4は図1のIV−IV断面図、図5はV−V断面図、図6はVI−VI断面図、図7はVII−VII断面図、をそれぞれ示している。
図1ないし図7に示される本実施形態の板状成形体1は、ブロー成形法により成形されたものであり、また、その形状が略正方形である中空の板状成形体であって、その平面部10及び底面部20には、断面形状が略等脚台形状の凹リブ101,201が並行に4列ずつ等間隔で形成されている(図1において、実線により凹リブ101、点線により凹リブ201を示している)。
本実施形態において、平面部10に形成されている凹リブ101は、図1ないし図3において、縦辺2に対して平面部10内で略平行方向(横辺3に対して略垂直方向)に4列等間隔に並べられており、また、底面部20に形成されている凹リブ201は、横辺3に対して底面部20内で略平行方向(縦辺3に対して略垂直方向)に4列等間隔に並べられている。
そして、この凹リブ101と凹リブ201は、板状成形体1を上から見た場合に、各リブの長さ方向に交差するように配置されており、また、その交差角度の大きさは、例えば図1中のaについては略90°であり、これは、図1における凹リブ101と凹リブ201のどの交差角度をとっても同様となる。
板状成形体1の断面図を図4ないし図7に示す。本実施形態においては、板状成形体1は、その内部に中空部30を有した中空成形体であり、また、凹リブ101,201の断面形状は略等脚台形状で、板状成形体1の平面部10及び底面部20のいずれにも同一形状の凹リブ101,201が形成されている。また、平面部10及び底面部20の凹リブ101,201は、ともに等間隔で並んで配列されている。
ここで、平面部10及び底面部20における凹リブ101,201の幅t1,t2や、、凹リブ101,201の深さt3は、板状成形体1のサイズや、求められる補強効果に応じて適宜決定することができる。
更には、平面部10における凹リブ101同士、あるいは底面部20における凹リブ201同士の間隔t4としては、前記した凹リブ101,201の幅t1,t2や、板状成形体1の大きさにより適宜決定すればよい。
なお、本実施形態にあっては、板状成形体1の内部における平面部の凹リブ101と底面部の凹リブ201とに間隔t3を設けた態様を示している。
この間隔t5も、板状成形体1のサイズや、求められる補強効果に応じて適宜決定することができる。一方、図8に示すように、板状成形体1内部で凹リブ101,201の底部101a,201aが密着するようにしてもよく、当該底部101a,201aが密着状態となるようにすれば、板状成形体1としてより高い剛性を得ることができるため好ましい。
そして、このような構成の本発明の板状成形体1は、図1に示すように、平面部10の凹リブ101と底面部の凹リブ201について、平面部10に形成されているリブ101は、縦辺2に対して平面部10内で略平行方向に4列を等間隔に並べ、また、底面部20に形成されているリブ201は、横辺3に対して底面部20内で略平行方向に4列を等間隔に並べており、この両者の交差角度の大きさを略90°としていることから、板状成形体1に対して垂直交差する2方向の応力に対しての荷重を好適に分散でき、平面部10の凹リブ101の長手方向(図1の実線矢印方向)と、底面部20の凹リブ201の長手方向(図1の点線矢印方向)に対する剛性が格段に向上し、十分な補強効果を得ることができる。従って、板状成形体1について一方向だけでなく複数の方向に対する剛性の向上を図ることができ、十分な補強効果が得ることができる。
また、本発明の板状成形体1は、平面部10と底面部20の2方向から凹リブ101,201を形成するようにしているため、板状成形体1を成形するブロー成形における延伸倍率を低減することができ、均一な肉厚分布を備えた中空成形体を提供可能とするものである。
そして、本発明の板状成形体1は、このような効果を好適に奏することができるため、成形体の機械的特性として剛性が求められる構造材料、例えば、インパネ部品、ドア部品、シート部品、フロアリッド、サイドステップ他等の自動車用の構造材料、ユニットバス部品、組み立て家具、道路・鉄道向け防音壁等の住宅設備用の構造材料等に広く使用することができる。
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。
例えば、前記した実施態様では、板状成形体1の平面部10に形成された凹リブ101は、板状成形体1の縦辺2に対して平面部10内で略平行方向に並べられており、また、底面部20に形成されているリブ201は、横辺3に対して底面部20内で略平行方向に並べられている態様を示すものであったが、これには限定されず、例えば、図9及び図10に示すように、凹リブ101,201が板状成形体1の縦辺2あるいは横辺3と略平行方向に並べられないようにしてもよい。
なお、以下の説明では、既に説明した部分又は部材と同様な部材等については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図9は、本発明の板状成形体の他の態様を示した概略図であって、図1に示した板状成形体1において、平面部10に形成されている凹リブ101(図9に実線で示している)は、図1に示した態様と同様に縦辺2に対して平行に形成されている一方、底面部20に形成された凹リブ201(図9で点線で示している)は、図9からみて左上から右下に斜めに形成されている。
図9に示す板状成形体1は、平面部10の凹リブ101と底面部の凹リブ201をこのような方向にしているので、平面部10の凹リブ101の長手方向(図9の実線矢印方向)と、底面部20の凹リブ201の長手方向(図9の点線矢印方向)に対する剛性が格段に向上し、十分な補強効果を得ることができる。
なお、本実施態様における凹リブ101と凹リブ201とのなす角度bは、略60°程度であるが、この角度が60°〜90°になるように、凹リブ101及び凹リブ201を適宜配置してもよく、角度を60°〜90°とした場合には、板状成形体1に対して比較的広範囲の方向の応力に対しての補強効果を期待することができる。
図10は、本発明の板状成形体1のもう一つの態様を示した概略図であって、平面部10に形成される凹リブ101(図10に実線で示している)を、図10の右上から左下に斜めに形成するようしており、また、底面部20に形成される凹リブ201(図10に点線で示している)を、図10の左上から右下に斜めに形成するようした態様を示すものである。
そして、図10に示した板状成形体1も、平面部10の凹リブ101と底面部の凹リブ201をこのような方向にしているので、平面部10の凹リブ101の長手方向(図10の実線矢印方向)と、底面部20の凹リブ201の長手方向(図10の点線矢印方向)に対する剛性が格段に向上し、十分な補強効果を得ることができる。
なお、本態様にあっては、凹リブ101,201は、ともに5列形成した例を示している。
このように、平面部10及び底面部20における凹リブ101,201の配置は、板状成形体1に対して剛性を付与したい方向に配置することが効果的である。
また、前記した実施形態では、平面部10に形成される凹リブ101及び底面部201に形成される凹リブ201が何れも同一平面内において等間隔で略平行に配列される態様を示したものであるが、これには限定されず、凹リブ101と凹リブ201が交差するのであれば、その配列は規則性が無く、ランダムなものであってもよい。
前記した実施態様では、凹リブ101,201の断面形状が略等脚台形状の例を示したが、これには限定されず、例えば、図11に示すように、凹リブ201の断面形状は半円状であってもよく、図12に示すように、矩形状であってもよい。
なお、これら図11及び図12では、底面部20に形成される凹リブ201の断面形状を、図4に示す形状に対して変更して示しているものであるが、これらの断面形状を平面部10に形成される凹リブ101に対して適用してよいことは言うまでもない。
前記した実施態様では、板状成形体1の形状は略正方形であり、また、平面部10に形成する凹リブ101の数と底面部20に形成する凹リブ201の数は等しい態様を示したが、これには限定されず、板状成形体1の形状は、縦辺2と横辺3の長さを異なるものとした長方形はもちろんのこと、製造目的とする板状製品の形状に合わせて適宜変更することができる。
また、平面部10と底面部20のリブの数についても、板状成形体1の形状や大きさに応じて適宜変更することができる。
その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は実施例の内容に限定されるものではない。
サイズが縦750mm×横450mm×厚さ25mm、肉厚3mmであって、構成材料、並びに平面部及び底面部に形成される凹リブの形状を下記のようにした、実施例1〜3及び比較例1〜4の中空の板状成形体を、下記のブロー条件に従いブロー成形法を用いて成形した。
(ブロー条件)
製造装置:IPB−EPML90B(石川島播磨重工業(株)製)
ダイス径:280mm
冷却時間:150秒
[実施例1]
構成材料としてポリプロピレン(E−185G:出光石油化学(株)製)を用いて、板状成形体をブロー成形により製造するとともに、平面部においては、断面形状が矩形状(幅10mm,深さ11mm)の凹リブを、板状成形体の長辺方向に10mm間隔で配置した。
また、底面部には、平面部に形成した凹リブと同一形状の凹リブを、平面部の凹リブの長さ方向と直交するように形成した。
[実施例2]
凹リブの断面形状を、図11に示すような半円形状とした以外は、実施例1と同様にして、本発明の板状成形体を製造した。なお、半円形状である凹リブの半径は11mmとした。
[実施例3]
構成材料として下記仕様のガラス繊維強化ポリプロピレン(繊維材料の含有率:30質量%)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ブロー成形により本発明の板状成形体を製造した。
(ガラス繊維強化ポリプロピレンの仕様)
ポリプロピレン:E−185G(出光石油化学(株)製)
ガラス繊維材料:CS 03 JA FT17(旭ファイバーグラス(株)製)
平均繊維の長さ(ストランド長): 3mm
平均繊維径: 10μm
[比較例1]
底面部の凹リブを平面部と平行方向(交差しない)に形成する以外は、実施例1と同様にして、ブロー成形により板状成形体を得た。
[比較例2]
平面部及び底面部の凹リブを、断面形状が矩形状(幅10mm,深さ22mm(実施例1の倍の深さ))の凹リブを、板状成形体の平面部の長辺方向に10mm間隔で配置する一方、底面部には配設しないこととした以外は実施例1と同様にして、ブロー成形により板状成形体を製造した。
[比較例3]
構成材料として実施例3で用いたガラス繊維強化ポリプロピレンを用いた以外は、比較例2と同様にして板状成形体を得た。
[比較例4]
板状成形体の平面部及び底面部に対して、一辺が30mmの正六角形×深さ24mmであり、隣り合う凹リブを20mm間隔でハニカム状に配置した板状成形体を製造した。なお、構成材料は実施例1と同様のポリプロピレンを用いた。
[試験例1]
前記した実施例及び比較例により得られた板状成形体について、(a)荷重変形、及び(b)肉厚分布を下記の条件で測定し、比較・評価した。結果を表1に示す。
(a)荷重変形の測定:
板状成形体の一辺の両端を固定し、当該固定側と相対する一辺の中心部に荷重を加え、変形量を測定して、下記の判定基準を用いて評価した。なお、測定は、固定部を、短辺方向と長辺方向の両方向に対して実施した。
( 判定基準 )
評 価 内 容
○ : 変形量が小さく、弾性回復する。
△ : 著しく変形するが、弾性回復する。
× : 著しく変形し、かつ、変形が残る。
(b)肉厚分布:
板状成形体の肉厚を、板状成形体の平面部及び底面部の各5箇所に対して測定して、下記の判定基準を用いて評価した。
( 判定基準 )
評 価 内 容
○ : 最小肉厚/最大肉厚≧0.5
△ : 最小肉厚/最大肉厚<0.5
× : 穴あき発生
( 結 果 )
Figure 2005224991
表1の結果からわかるように、本発明の板状成形体は、荷重試験による変形の程度も小さく剛性に優れたものであり、また、肉厚分布も良好であった。
従って、本発明の板状成形体が、複数方向の剛性に優れるとともに、均一な肉厚分布を備えた板状成形体であることが確認できた。
一方、平面部と底面部に形成された凹リブが同方向である比較例1は、板状成形体の長辺方向の剛性が悪かった。
また、凹リブの深さを実施例の倍にする一方、底面部には凹リブを形成しなかった比較例2は、肉厚分布として極端な薄肉部分が生じるとともに、荷重試験の結果も良くなかった。
そして、比較例2と同様な構成であって材料をガラス繊維ポリプロピレンとした比較例3は、板状成形体のブロー成形時に、延伸の不足により穴明きが発生して、評価することができなかった。
そして、リブ構造としてハニカム構造を採用した比較例4は、肉厚分布として極端な薄肉部分があり、また、そのため、荷重試験の結果も良好ではなかった。
このように、本発明の構成を具備しない比較例の板状成形体は、いずれも、本発明の板状成形体よりも結果が劣るものであった。
本発明の板状成形体は、成形体の機械的特性として剛性が求められる構造材料、例えば、自動車用途や住宅設備用の構造材料等として広く使用することができる。
本発明の板状成形体の一実施形態を示す平面図である。 本発明の板状成形体を示した図であって、平面部の構成を示した斜視図である。 本発明の板状成形体を示した図であって、底面部の構成を示した斜視図である。 図1のIV−IV断面図である。 図1のV−V断面図である。 図1のVI−VI断面図である 図1のVII−VII断面図である。 図4において、平面部の凹リブの底部と底面部の凹リブの底部が密着した状態を示す断面図である。 本発明の板状成形体の他の態様を示す平面図である 本発明の板状成形体のもう一つの態様を示した平面図である。 図4において、凹リブの断面形状の他の態様(半円形状)を示した断面図である。 図4において、凹リブの断面形状のもう一つの態様(矩形状)を示した断面図である。
符号の説明
1 … 板状成形体
2 … 板状成形体の縦辺
3 … 板状成形体の横辺
10 … 平面部
20 … 底面部
30 … 中空部
101 … リブ(平面部)
101a… 底部
201 … リブ(底面部)
201a… 底部
t1,t2…リブの幅
t3 … リブの深さ
t4 … リブ同士の間隔
t5 … 成形体内部におけるリブの間隔
a、b … リブの交差角度

Claims (5)

  1. 熱可塑性樹脂をブロー成形により成形した板状成形体であって、
    板状成形体の平面部及び底面部に1列または複数列の直線形状の凹リブが形成され、
    平面部に形成された凹リブと底面部に形成された凹リブが長さ方向に交差するように配置されていることを特徴とする板状成形体。
  2. 請求項1に記載の板状成形体において、
    前記平面部にある凹リブと前記底面部にある凹リブがともに同一平面内で略平行に配列されており、
    前記平面部に形成された凹リブと前記底面部に形成され凹リブの長さ方向になす角度が60°〜90°であることを特徴とする板状成形体。
  3. 請求項2に記載の板状成形体において、
    前記角度が略90°であることを特徴とする板状成形体。
  4. 請求項1または請求項3記載の板状成形体において、
    前記平面部に形成された凹リブの底部と前記底面部にある凹リブの底部が、板状成形体内部で密着状態にあることを特徴とする板状成形体。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の板状成形体において、
    前記熱可塑性樹脂が繊維強化熱可塑性樹脂であることを特徴とする板状成形体。
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