JP2005224971A - 活性光線硬化型インクを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

活性光線硬化型インクを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】文字品質に優れ、色混じりの発生のない、高精細な画像を記録材料のカールや波打ち等なく再現性よく非常に安定に記録することができる画像形成方法及びインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録ヘッドより、光開始剤、光重合性化合物及び顔料と、酸価がアミン価よりも大きい分散剤を含有する活性光線硬化型インクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクが着弾した後、1時間あたりの消費電力が1kW未満である光源により硬化する画像形成方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、様々な記録材料に高精細な画像を安定に再現できる活性光線硬化型インクを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置に関する。
近年、インクジェット記録方式は簡便・安価に画像を作成できるため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷等、様々な印刷分野に応用されてきている。特に、微細なドットを出射、制御するインクジェット記録装置や、色再現域、耐久性、出射適性を改良したインクジェットインク及びインクジェットインクの吸収性、色材の発色性、表面光沢等を飛躍的に向上させた専用紙を用い、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。今日のインクジェット記録方式の画質向上は、主に、インクジェット記録装置、インクジェットインク及び専用紙の全てがそろって初めて達成されている。
しかしながら、専用紙を必要とするインクジェットシステムは、記録媒体が制限されること、記録媒体のコストアップが問題となる。そこで、専用紙と異なる被転写媒体へインクジェット方式により記録する試みが多数なされている。具体的には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット方式や、記録後に活性光線、例えば、紫外線(UV光)を照射して架橋させる活性光線硬化型インクジェット方式などである。
中でも活性光線硬化型インクジェット方式は、ソルベント系インクジェット方式に比べて比較的低臭気であり、即乾性、インク吸収性がない記録媒体への画像記録ができる点で、近年注目されつつあり、紫外線硬化型インクジェットインクが数多く開示されている(例えば、特許文献1〜5参照。)。
上記インクジェット記録方式に用いられる色材としては、形成される画像の堅牢性の観点から、主に顔料を分散したインクが用いられることが多い。
一般に、顔料分散において、安定した分散特性を達成するには、顔料と分散剤をいかに吸着させるかが大きな課題であり、溶剤が極性であれば非極性な相互作用、非極性であれば極性な相互作用が用いられる。例えば、水系であれば非極性な相互作用、非極性な溶剤系であれば、極性の相互作用が用いられる。
紫外線などの活性光線により硬化するインクジェットインクにおいては、溶剤系でありながら重合性基由来の極性基が存在するため、顔料と分散剤の吸着が難しい系である。従来の塗料等に比べて、インクジェットインクにおいては顔料分散は重要な課題である。微細なノズルより高速に液滴を射出する記録方式であるため、分散が不安定であると吐出が不安定となりインクジェットインクとしては致命的な問題となる。
また、安定にインクを吐出できたとしても、活性光線を照射した際、インク硬化収縮および硬化反応時の発熱により、記録材料の種類によっては記録材料のカールや波打ち等が発生し、印刷物としての価値が下がるといった問題があった。
特開平6−200204号公報(特許請求の範囲、実施例) 特表2000−504778号公報(特許請求の範囲、実施例) 特開2002−188025号公報(第2〜第7頁、実施例) 特開2002−60463号公報(特許請求の範囲、実施例) 特開2003−252979号公報(特許請求の範囲、実施例)
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、文字品質に優れ、色混じりの発生のない、高精細な画像を記録材料のカールや波打ち等なく再現性よく非常に安定に記録することができる画像形成方法及びインクジェット記録装置を提供することである。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
インクジェット記録ヘッドより、光開始剤、光重合性化合物及び顔料と、酸価がアミン価よりも大きい分散剤を含有する活性光線硬化型インクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクが着弾した後、1時間あたりの消費電力が1kW未満である光源により硬化することを特徴とする画像形成方法。
(請求項2)
インクジェット記録ヘッドより、光開始剤、光重合性化合物及び顔料と、酸価がアミン価よりも大きい分散剤を含有する活性光線硬化型インクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクが該記録材料上に着弾した後、210〜280nmに最高照度を有する光源により硬化することを特徴とする画像形成方法。
(請求項3)
インクジェット記録ヘッドより、光開始剤、光重合性化合物及び顔料と、酸価がアミン価よりも大きい分散剤を含有する活性光線硬化型インクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクが該記録材料上に着弾した後、紫外線を発生する発光ダイオードを複数個配列した光源により硬化することを特徴とする画像形成方法。
(請求項4)
前記活性光線硬化型インクが前記記録材料上に着弾し、活性光線を照射して硬化した後のインク総膜厚が2〜25μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(請求項5)
前記活性光線硬化型インクが含有する前記顔料が、酸価よりもアミン価が大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(請求項6)
前記活性光線硬化型インクが含有する前記光開始剤の少なくとも1つが光酸発生剤であって、かつ前記光重合性化合物の少なくとも1つがエポキシ化合物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(請求項7)
前記活性光線硬化型インクが、前記光重合性化合物として更にオキセタン化合物を含有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
(請求項8)
前記記録材料上に着弾した前記活性光線硬化型インクを加熱した状態で、活性光線を照射することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(請求項9)
前記インクジェット記録ヘッド及び前記活性光線硬化型インクをそれぞれ35〜80℃に加熱した状態で、該インクジェット記録ヘッドより該活性光線硬化型インクを噴射し、かつ該活性光線硬化型インクが記録材料上に着弾後も35〜80℃に保った状態で、活性光線を照射することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(請求項10)
請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いるインクジェット記録装置であって、活性光線硬化型インク及びインクジェット記録ヘッドを35℃〜100℃に加熱した後、該インクジェット記録ヘッドより該活性光線硬化型インクを噴射することを特徴とするインクジェット記録装置。
(請求項11)
請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いるインクジェット記録装置であって、ラインヘッド方式のインクジェット記録ヘッドより活性光線硬化型インクを噴射して画像を形成し、該インクジェット記録ヘッドの記録媒体が搬送される方向の後部に活性光線の照射光源が配置されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
本発明によれば、文字品質に優れ、色混じりの発生のない、高精細な画像を記録材料のカールや波打ち等なく再現性よく非常に安定に記録することができる画像形成方法及びインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
従来の活性光線硬化型インクでは、塩基性の分散剤を用いて色材である顔料を分散する方法が広く知られているが、本発明者が顔料分散を行ったところ、長期間にわたり安定な分散体を得ることが困難であった。また、従来の活性光線硬化型インクジェット記録では、光源として365nm付近に最高照度を有し、254nm付近、310nm付近など、複数の波長に照度ピークを持つ高圧水銀ランプやメタルハライドランプ、無電極ランプを用いていたが、これらの光源は余分なエネルギーを記録材料に与えることとなり、光源からの熱で記録材料が収縮してしまう問題が発生し、使用できる記録材料が限られるという課題を抱えていた。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、顔料粒子の分散に、酸価がアミン価よりも大きい分散剤を用いることにより、非常に安定な顔料分散体を得ることができ、その結果、安定した吐出性を実現でき、更に1時間あたりの消費電力が1kW未満である光源を用いて画像を形成する、210〜280nmに最高照度を持つ光源を用いる、あるいは、紫外線を発生する発光ダイオードを複数個配列した光源を用いることにより、従来の活性光線硬化型インクが抱えていた上記の課題を解決できることを見出した。
特に、光開始剤として光酸発生剤、光重合性化合物としてエポキシ化合物、更にそれに加えてオキセタン化合物を用いた光カチオン重合系の活性光線硬化型インクを用いることにより、上述の吐出安定性や硬化収縮に伴う記録材料の変質といった問題を飛躍的に解決できることを見出し、本発明に至った次第である
以下、本発明の詳細について説明する。
本発明に係る活性光線硬化型インク(以下、単にインクともいう)では、酸価がアミン価よりも大きい分散剤を含有することが1つの特徴であり、また顔料として、酸価よりもアミン価が大きい顔料を用いることが好ましい。
本発明でいう酸価、アミン価とは、電位差滴定により求めることができる。例えば、色材協会誌61,[12]692−698(1988)に記載の方法に従って測定して求めることができる。なお、顔料や分散剤を複数種用いる場合には、それぞれの質量平均として求めることができる。
本発明に係るインクが含有する分散剤の酸価はアミン価よりも大きく、その差が1mg/gKOH以上、30mg/gKOH未満であることが好ましい。差が1mg/gKOH未満であれば本発明の目的効果を得ることが難しく、また30mg/gKOH以上であると、熱反応により硬化する懸念がある。
本発明に係る分散剤としては、低分子分散剤、高分子分散剤のものいずれも使用可能であるが、その中でも高分子分散剤が好ましい。分散剤の好ましい具体例としては、例えば、味の素ファインテクノ社製アジスパーPB822、味の素ファインテクノ社製アジスパーPB821が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また、本発明に係るインクが含有する顔料のアミン価は酸価よりも大きいことが好ましく、その差が1mg/gKOH以上、10mg/g未満であることが更に好ましい。その差が1mg/gKOH未満であれば本発明の目的効果を得ることが難しく、また10mg/g以上であると塩基性処理を過度に行う必要があり、コストアップとなり好ましくない。
本発明で用いることのできる顔料は、以下に挙げる顔料において、アミン価が酸価より大きな顔料を選択することができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〈C.I.Pigment Yellow〉
1、2、3、12、13、14、16、17、73、74、75、81、83、87、93、95、97、98、109、114、120、128、129、138、151、154、
〈C.I.Pigment Red〉
5、7、12、22、38、48:1、48:2、48:4、49:1、53:1、57:1、63:1、101、112、122、123、144、146、168、184、185、202、
〈C.I.Pigment Violet〉
19、23、
〈C.I.Pigment Blue〉
1、2、3、15:1、15:2、15:3、15:4、18、22、27、29、60、
〈C.I.Pigment Green〉
7、36、
〈C.I.Pigment White〉
6、18、21
〈C.I.Pigment Black〉
7、
なお、本発明に係る顔料は、必要に応じて種々の公知の表面処理を行ってもよい。
上記顔料の分散には、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。また、必要に応じて分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。これらの分散剤および分散助剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加することが好ましい。分散媒体は、溶剤または重合性化合物を用いて行うが、本発明に係る活性光線硬化型インクでは、インク着弾直後に反応・硬化させるため、無溶剤であることが好ましい。溶剤が硬化画像に残ってしまうと、耐溶剤性の劣化、残留する溶剤のVOCの問題が生じる。よって、分散媒体は溶剤では無く重合性化合物、その中でも最も粘度の低いモノマーを選択することが分散適性上好ましい。
顔料の分散は、顔料粒子の平均粒径を0.08〜0.5μmとすることが好ましく、最大粒径は0.3〜10μm、好ましくは0.3〜3μmとなるように顔料、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を適宜設定する。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性および硬化感度を維持することができる。顔料濃度としては、組成物全体の1質量%乃至10質量%であることが好ましい。
本発明の画像形成方法においては、本発明に係るインクをインクジェット記録方式により記録材料上に吐出、描画し、次いで紫外線などの活性光線を照射してインクを硬化させる方法が好ましい。
本発明の画像形成方法においては、様々な記録材料にカールや波打ち等なく画像を形成するために、1時間あたりの消費電力が1kW未満である光源によりインクを硬化することを特徴とする。1時間あたりの消費電力が1kW未満である光源の例としては、蛍光管、冷陰極管、熱陰極管、発光ダイオード(LED)などがあるが、これらに限定されない。
本発明の画像形成方法においては、様々な記録材料にエネルギー効率よく画像を形成するために、210〜280nmに最高照度を持つ光源を用いることを特徴とする。210〜280nmに最高照度を持つ光源の例としては、冷陰極管、熱陰極管、ダイヤモンド薄膜を用いたLEDなどがあるが、これらに限定されない。
また、本発明の画像形成方法においては、様々な記録材料にエネルギー効率よく画像を形成するために、紫外線を発生する発光ダイオード(LED)を複数個配列した光源により硬化することを特徴とする。紫外線を発生する発光ダイオード(LED)は、近年消費電力を抑えつつ出力が飛躍的に向上しており、好ましい。
上記の各本発明の画像記録方法を用いることにより、高精細な画像を形成でき、且つ、記録材料のカールや波打ち等も実用上許容レベル内に収められる。
次いで、本発明の画像形成方法を、更に詳細に説明する。
(インク着弾後の光照射条件)
本発明の画像形成方法においては、活性光線の照射条件として、インク着弾後0.001秒〜1.0秒の間に活性光線が照射されることが好ましく、より好ましくは0.001秒〜0.5秒である。高精細な画像を形成するためには、照射タイミングが出来るだけ早いことが特に重要となる。
活性光線の照射方法として、その基本的な方法が特開昭60−132767号に開示されている。これによると、ヘッドユニットの両側に光源を設け、シャトル方式でヘッドと光源を走査する。照射は、インク着弾後、一定時間を置いて行われることになる。更に、駆動を伴わない別光源によって硬化を完了させる。米国特許第6,145,979号では、照射方法として、光ファイバーを用いた方法や、コリメートされた光源をヘッドユニット側面に設けた鏡面に当て、記録部へUV光を照射する方法が開示されている。本発明の画像形成方法においては、これらの何れの照射方法も用いることが出来る。
また、活性光線を照射を2段階に分け、まずインク着弾後0.001〜2.0秒の間に前述の方法で活性光線を照射し、かつ、全印字終了後、更に活性光線を照射する方法も好ましい態様の1つである。活性光線の照射を2段階に分けることで、よりインク硬化の際に起こる記録材料の収縮を抑えることが可能となる。
(インク着弾後の総インク膜厚)
本発明では、記録材料上にインクが着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜25μmであることが好ましい。スクリーン印刷分野の活性光線硬化型インクジェット記録では、総インク膜厚が25μmを越えているのが現状であるが、記録材料が薄いプラスチック材料であることが多い軟包装印刷分野では、前述した記録材料のカール・皺の問題でだけでなく、印刷物全体のこし・質感が変わってしまうという問題が有るため、過剰な膜厚のインク吐出は好ましくない。
尚、ここで「総インク膜厚」とは記録材料に描画されたインクの膜厚の最大値を意味し、単色でも、それ以外の2色重ね(2次色)、3色重ね、4色重ね(白インクベース)のインクジェット記録方式で記録を行った場合でも総インク膜厚の意味するところは同様である。
(インクの加熱及び吐出条件)
本発明の画像記録方法においては、活性光線硬化型インクを加熱した状態で、活性光線を照射することが好ましい。
その一つの方法として、インクジェット記録ヘッド及びインクを35〜100℃に加熱し、加熱した状態でインクを記録材料上に噴射することが、吐出安定性の点で好ましい。
また、本発明の方法として、インクジェット記録ヘッド及びインクをそれぞれ35〜80℃に加熱した状態で、インクジェット記録ヘッドよりインクを噴射し、更にインクが記録材料上に着弾した後も、35〜80℃に保った状態で、活性光線を照射することが、吐出安定性の点で好ましい。
本発明において、インクジェット記録ヘッド及びインクを所定の温度に加熱、保温する方法として特に制限はないが、例えば、ヘッドキャリッジを構成するインクタンク、供給パイプ、ヘッド直前の前室インクタンク等のインク供給系や、フィルター付き配管、ピエゾヘッド等を断熱して、パネルヒーター、リボンヒーター、保温水等により所定の温度に加温する方法がある。
また、インクが記録材料上に着弾した後、所定の温度に保つ方法としては、例えば、記録材料の保持部にパネルヒーターを組み込む方法や、記録材料搬送部を囲って、温風等で加熱する方法を挙げることができる。
活性光線硬化型インクは、温度変動による粘度変動幅が大きく、粘度変動はそのまま液滴サイズ、液滴射出速度に大きく影響を与え、画質劣化を起こすため、インク温度を上げながらその温度を一定に保つことが必要である。インク温度の制御幅としては、設定温度±5℃、好ましくは設定温度±2℃、更に好ましくは設定温度±1℃である。
また、本発明では、各ノズルより吐出する液滴量が2〜15plであることが好ましい。本来、高精細画像を形成するためには、液滴量がこの範囲であることが必要であるが、この液滴量で吐出する場合、前述した吐出安定性が特に厳しくなる。本発明によれば、インクの液滴量が2〜15plのような小液滴量で吐出を行っても吐出安定性は向上し、高精細画像が安定して形成出来る。
次いで、本発明のインクジェット記録装置(以下、単に記録装置という)について説明する。
以下、本発明の記録装置について、図面を適宜参照しながら説明する。尚、図面の記録装置はあくまでも本発明の記録装置の一態様であり、本発明の記録装置はこの図面に限定されない。
図1は本発明の記録装置の要部の構成を示す正面図である。記録装置1は、ヘッドキャリッジ2、記録ヘッド3、照射手段4、プラテン部5等を備えて構成される。この記録装置1は、記録材料Pの下にプラテン部5が設置されている。プラテン部5は、紫外線を吸収する機能を有しており、記録材料Pを通過してきた余分な紫外線を吸収する。その結果、高精細な画像を非常に安定に再現できる。
記録材料Pは、ガイド部材6に案内され、搬送手段(図示せず)の作動により、図1における手前から奥の方向に移動する。ヘッド走査手段(図示せず)は、ヘッドキャリッジ2を図1におけるY方向に往復移動させることにより、ヘッドキャリッジ2に保持された記録ヘッド3の走査を行なう。
ヘッドキャリッジ2は記録材料Pの上側に設置され、記録材料P上の画像印刷に用いる色の数に応じて後述する記録ヘッド3を複数個、吐出口を下側に配置して収納する。ヘッドキャリッジ2は、図1におけるY方向に往復自在な形態で記録装置1本体に対して設置されており、ヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に往復移動する。
尚、図1ではヘッドキャリッジ2がホワイト(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、ライトイエロー(Ly)、ライトマゼンタ(Lm)、ライトシアン(Lc)、ライトブラック(Lk)、ホワイト(W)の記録ヘッド3を収納するものとして描図を行なっているが、実施の際にはヘッドキャリッジ2に収納される記録ヘッド3の色数は適宜決められるものである。
記録ヘッド3は、インク供給手段(図示せず)により供給された活性光線硬化型インク(例えばUV硬化インク)を、内部に複数個備えられた吐出手段(図示せず)の作動により、吐出口から記録材料Pに向けて吐出する。記録ヘッド3により吐出されるUVインクは色材、重合性モノマー、開始剤等を含んで組成されており、紫外線の照射を受けることで開始剤が触媒として作用することに伴なうモノマーの架橋、重合反応によって硬化する性質を有する。
記録ヘッド3は記録材料Pの一端からヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に記録材料Pの他端まで移動するという走査の間に、記録材料Pにおける一定の領域(着弾可能領域)に対してUVインクをインク滴として吐出し、該着弾可能領域にインク滴を着弾させる。
上記走査を適宜回数行ない、1領域の着弾可能領域に向けてUVインクの吐出を行なった後、搬送手段で記録材料Pを図1における手前から奥方向に適宜移動させ、再びヘッド走査手段による走査を行ないながら、記録ヘッド3により上記着弾可能領域に対し、図1における奥方向に隣接した次の着弾可能領域に対してUVインクの吐出を行なう。
上述の操作を繰り返し、ヘッド走査手段及び搬送手段と連動して記録ヘッド3からUVインクを吐出することにより、記録材料P上にUVインク滴の集合体からなる画像が形成される。
照射手段4は特定の波長領域の紫外線を安定した露光エネルギーで発光する紫外線ランプ及び特定の波長の紫外線を透過するフィルターを備えて構成される。ここで、紫外線ランプとしては、水銀ランプ、メタルハライドランプ、エキシマーレーザー、紫外線レーザー、冷陰極管、熱陰極管、ブラックライト、LED(light emitting diode)等が適用可能であり、帯状のメタルハライドランプ、冷陰極管、熱陰極管、水銀ランプもしくはブラックライトが好ましい。特に波長254nmの紫外線を発光する低圧水銀ランプ、熱陰極管、冷陰極管及び殺菌灯が滲み防止、ドット径制御を効率よく行なうことができ好ましい。ブラックライトを照射手段4の放射線源に用いることで、UVインクを硬化するための照射手段4を安価に作製することができる。
照射手段4は、記録ヘッド3がヘッド走査手段の駆動による1回の走査によってUVインクを吐出する着弾可能領域のうち、記録装置(UVインクジェットプリンタ)1で設定できる最大のものとほぼ同じ形状か、着弾可能領域よりも大きな形状を有する。
照射手段4はヘッドキャリッジ2の両脇に、記録材料Pに対してほぼ平行に、固定して設置される。
前述したようにインク吐出部の照度を調整する手段としては、記録ヘッド3全体を遮光することはもちろんであるが、加えて照射手段4と記録材料Pの距離h1より、記録ヘッド3のインク吐出部31と記録材料Pとの距離h2を大きくしたり(h1<h2)、記録ヘッド3と照射手段4との距離dを離したり(dを大きく)することが有効である。又、記録ヘッド3と照射手段4の間を蛇腹構造7にすると更に好ましい。
ここで、照射手段4で照射される紫外線の波長は、照射手段4に備えられた紫外線ランプ又はフィルターを交換することで適宜変更することができる。
本発明のインクは、非常に吐出安定性が優れており、ラインヘッドタイプの記録装置を用いて画像形成する場合に、特に有効である。
図2は、インクジェット記録装置の要部の構成の他の一例を示す上面図である。
図2で示したインクジェット記録装置は、ラインヘッド方式と呼ばれており、ヘッドキャリッジ2に、各色のインクジェット記録ヘッド3を、記録材料Pの全幅をカバーするようにして、複数個、固定配置されている。
一方、ヘッドキャリッジ2の下流側、すなわち、記録材料Pが搬送される方向のヘッドキャリッジ2の後部には、同じく記録材料Pの全幅をカバーするようにして、インク印字面全域をカバーするように配置されている照射手段4が設けられている。照明手段4に用いられる紫外線ランプは、図1に記載したのと同様のものを用いることができる。
このラインヘッド方式では、ヘッドキャリッジ2及び照射手段4は固定され、記録材料Pのみが、搬送されて、インク出射及び硬化を行って画像形成を行う。
次いで、本発明の画像形成に用いられるインクの前記説明した以外の各構成要素について説明する。
本発明に係るインクは、特に、「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載されている「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するインクである。
本発明に係るインクは、顔料、光重合性化合物、分散剤及び光開始剤等を含んで組成されており、紫外線の照射を受けることで光開始剤が触媒として作用することに伴う光重合性化合物の架橋、重合反応によって硬化する特性を有している。ただし、本発明に係るインクとして、上記参考文献の「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。
本発明の活性光線硬化型インクでは、光重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクと、カチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインクが本発明に係るインクとしてそれぞれ適用可能であり、更に、本発明においては、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを適用してもよい。
本発明に係るインクがラジカル重合系インクである場合、ラジカル重合性化合物は、1)水に対する溶解度が高い、2)粘度が低い、3)光重合成がある、4)硬化膜の物性に優れている等の性能が要求され、ラジカル重合性のアクリルモノマー類が好適に使用できる。
ラジカル重合性のアクリルモノマー類としては、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、CH2=C(CH3)−COO−CH2CH2N(CH32:N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、CH2=CH−COO−CH2CH2N(CH32:N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、CH2=C(CH3)−COO−CH2CH2CH2N(CH32:N,N−ジメチルアミノプロピルアクリレート、CH2=CH−COO−CH2CH2CH2N(CH32:N,N−ジメチルアミノアクリルアミド、CH2=CH−CON(CH32:N,N−ジメチルアミノメタアクリルアミド、CH2=C(CH3)−CON(CH32:N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミド、CH2=CH−CONHC24N(CH32:N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリルアミド、CH2=C(CH3)−CONHC24N(CH32:N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、CH2=CH−CONH−C36N(CH32:N,N−ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミド、CH2=C(CH3)−CONH−C36N(CH32:及び、これらの4級化された物質、などが色材染着性に優れており特に好ましい。また多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、多価アルコールのグリシジルエーテルの(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレングリコールの(メタ)アクリル酸エステル、多価アルコールのエチレンオキシド付加化合物の(メタ)アクリル酸エステル、多塩基酸無水物と水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルとの反応物など、それ自体公知の紫外線硬化型モノマー、オリゴマーが用いられる。これらの物質の中でインクとの相溶性、親水性の高い物質が適宜選択され、用いられる。これら水溶性モノマーの使用量は、インク全質量に対して1〜40質量%の範囲が好ましい。
ラジカル系インクにおける光重合開始剤の使用法としては、光開始剤を1種類使用、2種類以上使用、光開始剤と増感剤とを使用しても構わない。主な光開始剤と増感剤の選定、組合わせ及び配合比に関しては、使用するモノマー、使用装置によって適宜選定して行けば良い。
ラジカル系の光開始剤と増感剤の主なものとして、例えば、光開始剤に関しては、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアミノアセトフェン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、ベンゾフェノン、2−クロロベンゾフェノン、pp′−ジクロロベンゾフェン、pp′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインn−プロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインn−ブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、テトラメチルチウラムモノサルファイド、チオキサンソン、2−クロロチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾインパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、メチルベンゾイルフォーメート、が挙げられる。その使用量は、エネルギー付与により固体化する水溶性モノマーの総量に対して通常0.1〜10質量%が好ましい。
通常のメタルハライドランプや高圧水銀ランプなどを用いて、ラジカル系インクを用いると、ランプが高熱となり硬化時発生する臭気がひどく、問題となっていた。本発明の構成であれば、ラジカル系インクを用いても上記の問題は著しく低減される。
本発明においては、硬化時の収縮が少ない又は無いカチオン重合系インクが、機能性・汎用性に優れるため好ましい。
本発明に係るインクがカチオン重合系インクである場合、用いられる光重合性化合物としては、少なくとも1種のオキシラン基を有するエポキシ化合物を含有することが好ましい。
エポキシ化合物には、以下の芳香族エポキシド、脂環式エポキシド及び脂肪族エポキシド等が挙げられる。
芳香族エポキシドとして好ましいものは、少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノール或いはそのアルキレンオキサイド付加体とエピクロルヒドリンとの反応によって製造されるジ又はポリグリシジルエーテルであり、例えばビスフェノールA或いはそのアルキレンオキサイド付加体のジ又はポリグリシジルエーテル、水素添加ビスフェノールA或いはそのアルキレンオキサイド付加体のジ又はポリグリシジルエーテル、並びにノボラック型エポキシ樹脂等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイド等が挙げられる。
脂環式エポキシドとしては、少なくとも1個のシクロへキセン又はシクロペンテン環等のシクロアルカン環を有する化合物を、過酸化水素、過酸等の適当な酸化剤でエポキシ化することによって得られる、シクロヘキセンオキサイド又はシクロペンテンオキサイド含有化合物が好ましい。
脂肪族エポキシドの好ましいものとしては、脂肪族多価アルコール或いはそのアルキレンオキサイド付加体のジ又はポリグリシジルエーテル等があり、その代表例としては、エチレングリコールのジグリシジルエーテル、プロピレングリコールのジグリシジルエーテル又は1,6−ヘキサンジオールのジグリシジルエーテル等のアルキレングリコールのジグリシジルエーテル、グリセリン或いはそのアルキレンオキサイド付加体のジ又はトリグリシジルエーテル等の多価アルコールのポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール或いはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール或いはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル等のポリアルキレングリコールのジグリシジルエーテル等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイド等が挙げられる。
これらのエポキシドのうち、速硬化性を考慮すると、芳香族エポキシド及び脂環式エポキシドが好ましく、特に脂環式エポキシドが好ましい。本発明では、上記エポキシドの1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
また、本発明においてはAMES及び感作性などの安全性の観点から、オキシラン基を有するエポキシ化合物として、エポキシ化脂肪酸エステル、エポキシ化脂肪酸グリセライドの少なくとも一方を含有することが好ましい。
エポキシ化脂肪酸エステル、エポキシ化脂肪酸グリセライドは、脂肪酸エステル、脂肪酸グリセライドにエポキシ基を導入したものであれば、特に制限はなく用いられる。
エポキシ化脂肪酸エステルとしては、オレイン酸エステルをエポキシ化して製造されたもので、エポキシステアリン酸メチル、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸オクチル等が用いられる。また、エポキシ化脂肪酸グリセライドは、同様に、大豆油、アマニ油、ヒマシ油等をエポキシ化して製造されたもので、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ヒマシ油等が用いられる。市販されているエポキシ化された植物油としては、例えば、新日本理化株式会社製サンソサイザーE−4030、ATOFINA Chemical社製 Vf7170、Vf7190、Vf5075、Vf4050、Vf7010、Vf9010、Vf9040、Vf7040等が挙げられる。
また、本発明に係るカチオン重合系インクにおいては、更なる硬化性及び吐出安定性の向上のために、オキセタン環を含有する化合物を含むことが好ましい。
本発明で用いることのできるオキセタン化合物としては、特開2001−220526、同2001−310937に紹介されているような公知のあらゆるオキセタン化合物を使用できる。また、オキセタン環を1個含有する単官能オキセタン化合物とオキセタン環を2個以上含有する多官能オキセタン化合物とを併用することが、硬化後の膜強度と記録媒体への密着性を向上させる上で好ましい。
更に、本発明のカチオン重合系インクにおいては、あらゆる公知のビニルエーテル化合物を用いてもよい。
ビニルエーテル化合物としては、例えばエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のジ又はトリビニルエーテル化合物、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、イソプロペニルエーテル−O−プロピレンカーボネート、ドデシルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル等のモノビニルエーテル化合物等が挙げられる。
これらのビニルエーテル化合物のうち、硬化性、密着性、表面硬度を考慮すると、ジ又はトリビニルエーテル化合物が好ましく、特にジビニルエーテル化合物が好ましい。本発明では、上記ビニルエーテル化合物の1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
本発明に係るインクにおいては、光開始剤の少なくとも1つが光酸発生剤であることが好ましい。
光酸発生剤としては、例えば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物が用いられる(有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)、187〜192ページ参照)。本発明に好適な化合物の例を以下に挙げる。
光酸発生剤としては、例えば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物が用いられる(有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)、187〜192ページ参照)。本発明に好適な化合物の例を以下に挙げる。
第1に、ジアゾニウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウム、ホスホニウムなどの芳香族オニウム化合物のB(C654 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、CF3SO3 -塩を挙げることができる。
本発明で用いることのできるオニウム化合物の具体的な例を、以下に示す。
Figure 2005224971
第2に、スルホン酸を発生するスルホン化物を挙げることができ、その具体的な化合物を、以下に例示する。
Figure 2005224971
第3に、ハロゲン化水素を光発生するハロゲン化物も用いることができ、以下にその具体的な化合物を例示する。
Figure 2005224971
第4に、鉄アレン錯体を挙げることができる。
Figure 2005224971
更に、本発明に係るカチオン重合系インクにおいては、上記光重合性モノマーの添加量は、少なくとも1種のオキセタン環を有する化合物が30〜95質量%、少なくとも1種のオキシラン基を有するエポキシ化合物が5〜70質量%、少なくとも1種のビニルエーテル化合物が0〜40質量%とすることが好ましい。
また、インクは、25℃における粘度が7〜50mPa・sであることが、周囲の温度や湿度等の環境に関係なく吐出が安定し、良好な硬化性を得るために好
ましい。
本発明に係る活性光線硬化型インクには、上記説明した以外に様々な添加剤を用いることができる。例えば、界面活性剤、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を添加することができる。また、カチオン重合系インクの保存安定性を改良する目的で、公知のあらゆる塩基性化合物を用いることができるが、代表的なものとして、塩基性アルカリ金属化合物、塩基性アルカリ土類金属化合物、アミンなどの塩基性有機化合物などが挙げられる。
塩基性化合物を含有することで、吐出安定性が良好となるばかりでなく、低湿下においても硬化収縮による皺の発生が抑制される。塩基性化合物としては、公知のあらゆるものを用いることができるが、代表的なものとして、塩基性アルカリ金属化合物、塩基性アルカリ土類金属化合物、アミンなどの塩基性有機化合物などが挙げられる。
塩基性アルカリ金属化合物としては、アルカリ金属の水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、アルカリ金属の炭酸塩(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、アルカリ金属のアルコラート(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド等)が挙げられる。
塩基性アルカリ土類金属化合物としては、同様に、アルカリ土類金属の水酸化物(例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等)、アルカリ金属の炭酸塩(例えば、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等)、アルカリ金属のアルコラート(例えば、マグネシウムメトキシド等)が挙げられる。
塩基性有機化合物としては、アミンならびにキノリンおよびキノリジンなど含窒素複素環化合物などが挙げられるが、これらの中でも、光重合成モノマーとの相溶性の面からアミンが好ましく、例えば、オクチルアミン、ナフチルアミン、キシレンジアミン、ジベンジルアミン、ジフェニルアミン、ジブチルアミン、ジオクチルアミン、ジメチルアニリン、キヌクリジン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミンおよびトリエタノールアミンなどが挙げられる。
塩基性化合物を存在させる際のその濃度は、光重合性モノマーの総量に対して10〜1000質量ppm、特に20〜500質量ppmの範囲であることが好ましい。なお、塩基性化合物は単独で使用しても複数を併用して使用してもよい。
本発明の画像形成方法で用いることのできる記録材料としては、通常の非コート紙、コート紙などの他、いわゆる軟包装に用いられる各種非吸収性のプラスチックおよびそのフィルムを用いることができ、各種プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、延伸ポリスチレン(OPS)フィルム、延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、延伸ナイロン(ONy)フィルム、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、トリアセチルセルロース(TAC)フィルムを挙げることができる。その他のプラスチックとしては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS、ポリアセタール、PVA、ゴム類などが使用できる。また、金属類や、ガラス類にも適用可能である。これらの記録材料の中でも、特に熱でシュリンク可能な、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PVCフィルムへ画像を形成する場合に本発明の構成は、有効となる。これらの基材は、インクの硬化収縮、硬化反応時の発熱などにより、フィルムのカール、変形が生じやすいばかりでなく、インク膜が基材の収縮に追従し難い。
これら各種プラスチックフィルムの表面エネルギーは、素材の特性により大きく異なり、記録材料によってはインク着弾後のドット径が変わってしまうことが、従来から問題となっていた。本発明の構成では、表面エネルギーの低いOPPフィルム、OPSフィルムや表面エネルギーの比較的大きいPETまでを含む、表面エネルギーが35〜60mN/mの広範囲の記録材料に良好な高精細な画像を形成できる。
本発明において、包装の費用や生産コスト等の記録材料のコスト、プリントの作製効率、各種のサイズのプリントに対応できる等の点で、長尺(ウェブ)な記録材料を使用する方が有利である。
本発明に係るインクは、少なくともイエローのインクジェットインク、マゼンタのインクジェットインク、シアンのインクジェットインク、ブラックのインクジェットインクを有するインクジェットインクセットを構成することが好ましく、いわゆるカラーのインクジェットプリントに一般的に用いられている複数のインクをセットにしたインクセットのことを指す。本発明の画像形成方法においては、本発明に係るインクにより全て構成されたインクジェットインクセットであることが好ましく、このインクセットを用いてインクジェット画像を形成すると色混じりの解決された画像を形成することができる。
さらにインクジェットで写真画像を形成するために、顔料含有量を各々変化させた、いわゆる濃淡インクを調製して用いることもできる。また、必要に応じて、赤、緑、青、白等の特色インクを用いることも色再現上好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
《顔料分散体の調製》
〔顔料分散体グループAの調製〕
(顔料分散体1の調製)
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
PB822(味の素ファインテクノ社製、高分子分散剤、酸価18.5mg/gKOH、アミン価15.9mg/gKOH) 8部
テトラエチレングリコールジアクリレート(二官能) 72部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体1を調製した。
アミン価を7.0mg/gKOH、酸価を6.3mg/gKOHに調整したPigment Black 7 20部
なお、上記に記載の分散剤及び顔料及び以降に記載の分散剤及び顔料のアミン価、酸価は、下記の方法に従って求めた。
〈分散剤のアミン価の測定〉
分散剤をメチルイソブチルケトンに溶解し、0.01モル/Lの過塩素酸メチルイソブチルケトン溶液で電位差滴定を行い、KOHmg/g換算したものを分散剤のアミン価とした。電位差滴定は、平沼産業株式会社製自動滴定装置COM−1500を用いて測定した。
〈分散剤の酸価の測定〉
分散剤をメチルイソブチルケトンに溶解し、0.01モル/Lのカリウムメトキシド−メチルイソブチルケトン/メタノール(4:1)溶液で電位差滴定を行い、KOHmg/g換算したものを分散剤の酸価とした。電位差滴定は、平沼産業株式会社製自動滴定装置COM−1500を用いて測定した。
〈顔料のアミン価の測定〉
顔料に、0.01モル/L過塩素酸メチルブチルケトン溶液を加え、超音波分散を行った。その後、遠心分離により上澄み液を0.01モル/Lのカリウムメトキシド−メチルイソブチルケトン/メタノール(4:1)溶液で電位差滴定を行い、顔料による過塩素酸減少量をKOHmg/g換算したものを顔料のアミン価とした。電位差滴定は、平沼産業株式会社製自動滴定装置COM−1500を用いて測定した。
〈顔料の酸価の測定〉
顔料に、0.01モル/Lのテトラブチルアンモニウムヒドロキシド−メチルブチルケトン溶液を加え、超音波分散を行った。その後、遠心分離により上澄み液を0.01モル/Lの過塩素酸メチルイソブチルケトン溶液で電位差滴定を行い、顔料による0.01モル/Lのテトラブチルアンモニウムヒドロキシド減少量をKOHmg/g換算したものを顔料の酸価とした。電位差滴定は、平沼産業株式会社製自動滴定装置COM−1500を用いて測定した。
(顔料分散体2の調製)
上記顔料分散体1の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体2を調製した。
〈顔料〉
Cyanine Blue 4044(山陽色素社製、Pigment Blue 15:4、アミン価8.0mg/gKOH、酸価0.0mg/gKOH) 20部
(顔料分散体3の調製)
上記顔料分散体1の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体3を調製した。
〈顔料〉
アミン価を5.8mg/gKOH、酸価を2.6mg/gKOHに調整したPigment Yellow 138 20部
(顔料分散体4の調製)
上記顔料分散体1の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体4を調製した。
〈顔料〉
アミン価を6.1mg/gKOH、酸価を4.1mg/gKOHに調整したPigment Red 122 20部
〔顔料分散体グループBの調製〕
(顔料分散体5の調製)
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
PB821(味の素ファインテクノ社製、高分子分散剤、酸価30.4mg/gKOH、アミン価10.2mg/gKOH) 9部
OXT211(東亜合成社製、オキセタン化合物) 71部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体5を調製した。
アミン価を7.0mg/gKOH、酸価を6.3mg/gKOHに調整したPigment Black 7 20部
(顔料分散体6の調製)
上記顔料分散体5の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体6を調製した。
〈顔料〉
Cyanine Blue 4044(山陽色素社製、Pigment Blue 15:4、アミン価8.0mg/gKOH、酸価0.0mg/gKOH) 20部
(顔料分散体7の調製)
上記顔料分散体5の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体7を調製した。
〈顔料〉
アミン価を5.8mg/gKOH、酸価を2.6mg/gKOHに調整したPigment Yellow 138 20部
(顔料分散体8の調製)
上記顔料分散体5の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体8を調製した。
〈顔料〉
アミン価を6.1mg/gKOH、酸価を4.1mg/gKOHに調整したPigment Red 122 20部
〔顔料分散体グループCの調製〕
(顔料分散体9の調製)
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
ディスパロンED−251(楠本化成株式会社製、高分子分散剤、酸価19mg/gKOH、アミン価13.4mg/gKOH) 10部
テトラエチレングリコールジアクリレート(二官能) 70部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体9を調製した。
アミン価を5.2mg/gKOH、酸価を3.6mg/gKOHに調整したPigment Black 7 20部
(顔料分散体10の調製)
上記顔料分散体9の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体10を調製した。
〈顔料〉
Cyanine Blue 4044(山陽色素社製、Pigment Blue 15:4、アミン価8.0mg/gKOH、酸価0.0mg/gKOH) 20部
(顔料分散体11の調製)
上記顔料分散体9の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体11を調製した。
〈顔料〉
アミン価を5.8mg/gKOH、酸価を2.6mg/gKOHに調整したPigment Yellow 138 20部
(顔料分散体12の調製)
上記顔料分散体9の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体12を調製した。
〈顔料〉
アミン価を6.1mg/gKOH、酸価を4.1mg/gKOHに調整したPigment Red 122 20部
〔顔料分散体グループDの調製〕
(顔料分散体13の調製)
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
PB822(味の素ファインテクノ社製、高分子分散剤、酸価18.5mg/gKOH、アミン価15.9mg/gKOH) 8部
OXT221(東亜合成社製、オキセタン化合物) 72部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体13を調製した。
アミン価を5.2mg/gKOH、酸価を3.6mg/gKOHに調整したPigment Black 7 20部
(顔料分散体14の調製)
上記顔料分散体13の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体14を調製した。
〈顔料〉
Cyanine Blue 4044(山陽色素社製、Pigment Blue 15:4、アミン価8.0mg/gKOH、酸価0.0mg/gKOH) 20部
(顔料分散体15の調製)
上記顔料分散体13の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体15を調製した。
〈顔料〉
アミン価を5.8mg/gKOH、酸価を2.6mg/gKOHに調整したPigment Yellow 138 20部
(顔料分散体16の調製)
上記顔料分散体13の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体16を調製した。
〈顔料〉
アミン価を6.1mg/gKOH、酸価を4.1mg/gKOHに調整したPigment Red 122 20部
〔顔料分散体グループEの調製〕
(顔料分散体17の調製)
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
Disperbyk161(ビックケミー社製、高分子分散剤、酸価4.4mg/gKOH、アミン価10.9mg/gKOH) 8部
OXT221(東亜合成社製、オキセタン化合物) 72部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体17を調製した。
アミン価を5.2mg/gKOH、酸価を3.6mg/gKOHに調整したPigment Black 7 20部
(顔料分散体18の調製)
上記顔料分散体17の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体18を調製した。
〈顔料〉
Cyanine Blue 4044(山陽色素社製、Pigment Blue 15:4、アミン価8.0mg/gKOH、酸価0.0mg/gKOH) 20部
(顔料分散体19の調製)
上記顔料分散体17の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体19を調製した。
〈顔料〉
アミン価を5.8mg/gKOH、酸価を2.6mg/gKOHに調整したPigment Yellow 138 20部
(顔料分散体20の調製)
上記顔料分散体17の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体20を調製した。
〈顔料〉
アミン価を6.1mg/gKOH、酸価を4.1mg/gKOHに調整したPigment Red 122 20部
〔顔料分散体グループFの調製〕
(顔料分散体21の調製)
下記の各化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱撹拌して溶解した。
ソルスパーズ32000(アビシア社製、高分子分散剤、酸価24.8mg/gKOH、アミン価27.1mg/gKOH) 8部
OXT221(東亜合成社製、オキセタン化合物) 72部
次いで、上記溶液を室温まで冷却した後、これに以下の顔料を加えて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にガラス瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した後、ジルコニアビーズを除去して、顔料分散体21を調製した。
アミン価を5.2mg/gKOH、酸価を3.6mg/gKOHに調整したPigment Black 7 20部
(顔料分散体22の調製)
上記顔料分散体21の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体22を調製した。
〈顔料〉
Cyanine Blue 4044(山陽色素社製、Pigment Blue 15:4、アミン価8.0mg/gKOH、酸価0.0mg/gKOH) 20部
(顔料分散体23の調製)
上記顔料分散体21の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体23を調製した。
〈顔料〉
アミン価を5.8mg/gKOH、酸価を2.6mg/gKOHに調整したPigment Yellow 138 20部
(顔料分散体24の調製)
上記顔料分散体21の調製において、顔料をPigment Black 7に代えて、下記の顔料を用いた以外は同様にして、顔料分散体24を調製した。
〈顔料〉
アミン価を6.1mg/gKOH、酸価を4.1mg/gKOHに調整したPigment Red 122 20部
《インクの調製》
上記調製した各顔料分散体を用いて、表1〜表6に記載の各添加剤を順次混合して、インク組成物セット1〜6を調製した。なお、表1〜表6に記載の数値は、質量%を表す。
Figure 2005224971
Figure 2005224971
Figure 2005224971
Figure 2005224971
Figure 2005224971
Figure 2005224971
Figure 2005224971
表1〜表6に略称で記載した各添加剤の詳細は、以下の通りである。
〔光重合性化合物〕
(*E1:脂環式エポキシ化合物)
LDO:LDO(ATOFINA社製)
UVR6110:UVR−6110(ダウ・ケミカル社製)
S2021P:セロキサイド2021P(ダイセル化学社製)
(*E2:エポキシ化亜麻仁油)
Vf9040:Vikoflex9040(ATOFINA社製)
(*E3:エポキシ化脂肪酸ブチル)
E4030:サンソサイザーE−4030(新日本理化社製)
(*O:オキセタン化合物)
OXT101:OXT−101(東亜合成社製)
OXT211:OXT−211(東亜合成社製)
OXT212:OXT−212(東亜合成社製)
OXT221:OXT−221(東亜合成社製)
E−1:上記記載の化合物E−1
(*R:ラジカル重合性化合物)
*A:ラウリルアクリレート(単環能)
*B:テトラエチレングリコールジアクリレート(二官能)
*C:ε−カプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(六官能)
(その他)
A400:NKエステルA−400(新中村化学社製)
〔光酸発生剤〕
DTS102:DTS−102(みどり化学社製)
UVI6992:UVI6992(ダウ・ケミカル社製)
I−250:イルガキュア250(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
SP152:トリフェニルスルホニウム塩(「アデカオプトマーSP152」旭電化社製)
〔光ラジカル開始剤〕
I−184:イルガキュア184(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
I−369:イルガキュア369(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
I−651:イルガキュア651(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
I−2959:イルガキュア2959(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
〔塩基性化合物〕
*1:N−エチルジエタノールアミン
*2:トリブチルアミン
〔*Sol:水溶性有機溶媒〕
*3:ジエチレングリコール(試薬)
*4:イソプロピルアルコール(試薬)
〔界面活性剤〕
F178k:メガファックスF178k パーフルオロアルキル基含有アクリルオリゴマー(大日本インキ化学工業社製)
F475:メガファックスF475 パーフルオロアルキル基含有アクリルオリゴマー(大日本インキ化学工業社製)
F1405:メガファックスF1405 パーフルオロアルキル基含有エチレンオキサイド付加物(大日本インキ化学工業社製)
〔相溶化剤〕
BDB:ハイゾルブBDB(東邦化学社製、グリコールエーテル)
H−MB:Hichemic MB(東邦化学社製、アニソール)
〔その他〕
GP600:サンニックスGP−600(三洋化成化学工業社製、ポリエーテルポリオール)
《インクジェット画像形成》
〔画像形成方法A〕
ピエゾ型インクジェットノズルを備えた図1に記載の構成からなるインクジェット記録装置に、上記調製した各インクセット1〜3をそれぞれ装填し、表7に記載の巾600mm、長さ500mの長尺の各記録材料へ、下記の画像記録を連続して行って、画像1〜12を得た。インク供給系は、インクタンク、供給パイプ、ヘッド直前の前室インクタンク、フィルター付き配管、ピエゾヘッドからなり、前室タンクからヘッド部分まで断熱して50℃の加温を行った。ピエゾヘッドは、2〜25plのマルチサイズドットを720×720dpiの解像度で吐出できるよう駆動して、各インクを連続吐出した。この時、搬送ガイドプレート(プラテン部)を50℃に加熱しておくことにより、記録材料に着弾後もインクがほぼ50℃を保つようにした。記録材料に着弾した後、キャリッジ両脇のランプユニットにより瞬時(着弾後1.0秒未満)に硬化した。記録後、トータルインク膜厚を測定したところ、2.3〜18μmの範囲であった。本発明でいうdpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。なお、インクジェット画像の形成は、上記方法に従って、27℃、80%RHの環境下でそれぞれ行った。
〔画像形成方法B〕
上記形成方法Aにおいて、インクジェット記録装置として、図2に記載のラインヘッド記録方式のインクジェット記録装置を用い、インクセット4〜6をそれぞれ装填して、画像を形成した以外は同様にして、画像13〜22を得た。
なお、表7に記載の各記録材料の略称の詳細は、以下の通りである。
OPP(ユポ):riented polypropylene(生ユポ)
PET:polyethylene terephthalate
PVC:polyvinylchloride
また、表7に記載の各照射光源の詳細は、以下の通りである。
照射光源A:高圧水銀ランプVZero085(INTEGRATION TECHNOLOGY社製)
照射光源B:LED(日亜化学社製、特注品、1kW未満)
照射光源C:熱陰極管(ニッポ社製、特注品、200W電源)
照射光源D:120W/cmのメタルハライドランプ(日本電池社製 MAL 400NL 3kW電源)
照射光源E:低圧水銀ランプ(岩崎電気社製、特注品、200W電源)
また、表9に記載の各照射光源の照度は、岩崎電機社製のUVPF−A1を用いて、254nmの積算照度を測定して表示した。
また、表8に記載の各照射方法(面積)の詳細は、以下の通りである。
照射位置A:図1に記載の装置を用い、記録ヘッドの両端部に線光源を配置
照射位置B:図1に記載の装置を用い、記録ヘッドの両端部にLEDチップを複数個配列
照射位置C:図2に記載の装置を用い、記録材料の搬送方向下流側に線光源を配置
照射位置D:図2に記載の装置を用い、記録材料の搬送方向下流側にLEDチップを複数個配列
Figure 2005224971
《インクジェット記録画像の評価》
上記画像形成方法で記録した各画像について、下記の各評価を行った。なお、各評価は、連続吐出した画像記録の印字後1mの試料、10mの試料及び100mの試料について行った。
(印刷物しわ、カールの評価)
10m、100m及び500m印刷した直後に、各印刷物について、照射・硬化によりしわやカールが発生していないかを目視観察し、下記の評価基準に則り評価した。
○:しわやカールの発生が無く、良好である
△:ややしわやカールの発生が認められるが、実用上許容の範囲にある
×:印刷物に強いしわやカールが認められ、実用上問題となる
(文字品質の評価)
Y、M、C、Kの各色を、目標とする濃度で6ポイントMS明朝体文字を印字し、文字のガサツキをルーペで拡大観察し、下記の基準に則り文字品質の評価を行った。
◎:ガサツキがない
○:僅かにガサツキが認められる
△:ガサツキが認められるが、文字として判別できる
×:ガサツキが激しく、文字がかすれていて使用に耐えないレベルである
(色混じり(にじみ)の評価)
720dpiで、Y、M、C、K各色1dotが隣り合うように印字し、隣り合う各色dotをルーペで拡大し、滲み具合を目視観察し、下記の基準に従って色混じりの評価を行った。
◎:隣り合うdot形状が真円を保ち、滲みがない
○:隣り合うdot形状はほぼ真円を保ち、ほとんど滲みがない
△:隣り合うdotが少し滲んでいてdot形状が少しくずれているが、実用可能な品質
×:隣り合うdotが滲んで混じりあっており、実用上問題となる品質
以上により得られた各評価結果を、表8に示す。
Figure 2005224971
表8に記載の結果より明らかなように、光開始剤、光重合性化合物及び顔料と、酸価がアミン価よりも大きい分散剤を含有する活性光線硬化型インクを用いて、本発明の画像形成方法で形成した画像は、比較例に対し、あらゆる記録材料に対して、文字品質に優れ、色混じりの発生もなく、高精細なカラー画像を記録することができ、かつ印刷物のしわやカールの発生が無いことが分かる。
本発明のインクジェット記録装置の要部の構成の一例を示す正面図である。 本発明のインクジェット記録装置の要部の構成の他の一例を示す上面図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 ヘッドキャリッジ
3 インクジェット記録ヘッド
31 インク吐出口
4 照射手段
5 プラテン部
6 ガイド部材
7 蛇腹構造
P 記録材料

Claims (11)

  1. インクジェット記録ヘッドより、光開始剤、光重合性化合物及び顔料と、酸価がアミン価よりも大きい分散剤を含有する活性光線硬化型インクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクが着弾した後、1時間あたりの消費電力が1kW未満である光源により硬化することを特徴とする画像形成方法。
  2. インクジェット記録ヘッドより、光開始剤、光重合性化合物及び顔料と、酸価がアミン価よりも大きい分散剤を含有する活性光線硬化型インクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクが該記録材料上に着弾した後、210〜280nmに最高照度を有する光源により硬化することを特徴とする画像形成方法。
  3. インクジェット記録ヘッドより、光開始剤、光重合性化合物及び顔料と、酸価がアミン価よりも大きい分散剤を含有する活性光線硬化型インクを記録材料上に噴射し、該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インクが該記録材料上に着弾した後、紫外線を発生する発光ダイオードを複数個配列した光源により硬化することを特徴とする画像形成方法。
  4. 前記活性光線硬化型インクが前記記録材料上に着弾し、活性光線を照射して硬化した後のインク総膜厚が2〜25μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  5. 前記活性光線硬化型インクが含有する前記顔料が、酸価よりもアミン価が大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  6. 前記活性光線硬化型インクが含有する前記光開始剤の少なくとも1つが光酸発生剤であって、かつ前記光重合性化合物の少なくとも1つがエポキシ化合物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  7. 前記活性光線硬化型インクが、前記光重合性化合物として更にオキセタン化合物を含有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 前記記録材料上に着弾した前記活性光線硬化型インクを加熱した状態で、活性光線を照射することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  9. 前記インクジェット記録ヘッド及び前記活性光線硬化型インクをそれぞれ35〜80℃に加熱した状態で、該インクジェット記録ヘッドより該活性光線硬化型インクを噴射し、かつ該活性光線硬化型インクが記録材料上に着弾後も35〜80℃に保った状態で、活性光線を照射することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いるインクジェット記録装置であって、活性光線硬化型インク及びインクジェット記録ヘッドを35℃〜100℃に加熱した後、該インクジェット記録ヘッドより該活性光線硬化型インクを噴射することを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いるインクジェット記録装置であって、ラインヘッド方式のインクジェット記録ヘッドより活性光線硬化型インクを噴射して画像を形成し、該インクジェット記録ヘッドの記録媒体が搬送される方向の後部に活性光線の照射光源が配置されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
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