JP2005223759A - 画像読取装置及びその制御方法、並びにコンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体 - Google Patents

画像読取装置及びその制御方法、並びにコンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 RGB発光体による原稿読取りと比較して、青緑色の発光体による読取りを追加することで、読取画像の色再現性を向上させる。
【解決手段】 密着型イメージセンサ(CIS)101は、モノクロラインイメージセンサ102と、赤(R)、緑(G)、青(B)と、青緑(E)の各LEDを収容した導光部104で構成される。原稿を読取るときには、R,G,B,Eの順に、各LEDを時分割駆動し、それぞれのタイミングでモノクロラインイメージセンサ102による受光量の信号を処理し、ホストコンピュータ300に出力する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、原稿を読取りデジタル画像信号として出力する技術に関するものである。
通常、カラーイメージスキャナ等に代表される画像読取装置では、赤(R)色、緑(G)色、青(B)色の発光波長特性をもつ光源(例えばLED)を持ち、これらの点灯を順次切り換えながら、共通のモノクロラインイメージセンサで原稿からの情報を読取り、モノクロラインイメージセンサ若しくは原稿を、モノクロラインイメージセンサの検出素子の並び方向に直交する方向(通常、副走査方向という)に移動させながら、2次元画像情報を得る(特許文献1)。
ここで、画像読取装置に使用されているR、G、Bの光源である各色のLEDの分光特性は、概ね図6のようなものである。
その一方で、人間の眼の視感度特性は図7に示すCIE−RGB表色系等色関数のように、LEDの発光波長特性とは異なる分光感度特性を持っていることが知られている。
この相違点を補うために読取った画像データに対して色補正処理を施し、読取画像の色再現性を向上する手段が一般的にとられているが、表現できない色も存在していた。特に、CIE−RGB表色系の等色関数で波長500nm付近に表れている赤成分の負の刺激値がRGBのみの発光体を用いた画像読取装置では表現できないことから、青緑系の色再現性が乏しくなる傾向があった。
このようなRGB3原色のみの読取手段で表現できない色を表現するために、RGBと異なる色を抽出する方法がある(特許文献2)。これは、デジタルカメラで採用される2次元イメージセンサに適用したもので、被写体から色情報を得るために光源色を切替えるのではなく、RGB及び青緑色の波長領域に制限させた複数種の抽出部で1画素を検出するものである。
特開2003−315931号公報 特開2003−284084号公報
しかしながら、特許文献2にかかる技術では、1画素のデータを、独立した色の抽出部で抽出するものであるため、各抽出部の受光面積が小さくならざるをえず、受光光量を稼ぐことができない。これはS/N比にも影響が現れる。また、その様な撮像素子を作成するためのコストも大きなものとなるし、原稿読取装置に適用することは困難である。
そこで本発明は、比較的簡単な構成でもって、より忠実な色再現を可能とする原稿読み取り装置及びその制御方法、並びに、コンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体を提供しようとするものである。
この課題を解決するため、例えば本発明の原稿読取装置は、以下の構成を備える。すなわち、
原稿を読取るための画像読取装置であって、
赤色、緑色、青色、及び、主波長が500nm近傍である青緑色の第1乃至第4の発光体を有する照明ユニットと、
前記原稿面からの各色の光を受光するための共通な受光部と、
前記照明ユニットが有する前記第1乃至第4の発光体を時分割に駆動して順次点灯させると共に、各時分割駆動において前記受光部で受光した受光量に応じた信号を処理して、画像信号として出力する制御部とを備える。
本発明によれば、これまでのRGB発光体による原稿読取りと比較して、青緑色の発光体による読取りを追加することで、読取画像の色再現性を向上させることが可能になる。
以下、添付図面に下がって本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
図1は実施形態における原稿読取装置(イメージスキャナ)の概略断面図である。
図中、101は密着型イメージセンサユニット(以下、CISという)である。104は導光体光源であって、通常のイメージスキャナが有するR成分、G成分、B成分、更には、波長500nm近傍をピークに持つ青緑色(以下、実施形態ではE成分という)の計4つのLEDが図面に垂直な方向(主走査方向)に細長く延びた導光体の端部に配置されており、各LEDから発光された光を導光体の内部反射による主走査方向に導き、これらLEDのいずれか1つからの光が原稿台ガラス(プラテンガラス)105上の読取原稿106をライン状に照射するようになっている。原稿面からの反射光は、レンズアレイ103を介してモノクロイメージセンサ102で受光する。モノクロイメージセンサ102は、主走査方向にその受光素子が並んでいる。そして、導光体光源104でR成分のLEDを点灯駆動しては、モノクロイメージセンサ102で受光することでR成分の1ライン分のデータを読取る。次いで、G,B,Eの順に各LEDを時分割で駆動して順次点灯させることで、G,B,E各1ラインのデータを読取ることになる。4色の読取りが完了すると、不図示のガイドに沿って、CIS101を図示の副走査方向に、副走査方向の読取り解像度の逆数分だけ移動させ、同様の処理を行うことになる。
107は、画像読取り装置内に設けられた電子基板であって、ここには、後述する各回路が実装されており、CIS101とはフレキシブルケーブル108にて電気的に接続されている。
図2は、実施形態における画像読取装置の電気系統から見たブロック構成図である。図1と同じ構成には同符号を付した。
図中、200は装置全体の制御を司るコントローラであり、外部のホストコンピュータ300の通信に関する制御も行う。
CIS101にて光電変換されたアナログ電気信号は、CDS(相関2重サンプリング回路)などのサンプル/ホールド回路を含むAFE回路201によってゲイン調整、DCオフセット調整された後デジタル電気信号に変換される。シェーディング補正回路202は、光学系の配光特性を補正するための回路で、CIS101によって読取原稿範囲外に設置された白色基準板(不図示)からの反射光を読み取って作成された基準レベルのデータをシェーディング補正データとして記憶し、この補正データに基づいて読取原稿を読み取って生成した画像データのシェーディング補正を行うものである。なお、シェーディング補正データは、外部装置であるホストコンピュータ300に出力して保存させ、スキャンする際に必要なデータをホストコンピュータ300から画像読取装置側にダウンロードして処理を行うこともできる。
画像処理回路203はガンマ変換処理や、ホストコンピュータ30からあらかじめ設定された画像読取モード(2値、24ビット、32ット多値など)に従ったパッキング処理といった画像データに対して所定の処理を行う。なお、読取りモードとして「2値」が設定された場合には、G−LEDのみを駆動して原稿を読取り、画像処理回路203にて2値化して出力することになる。「24ビット」が指定された場合には、R,G,Bの3つのLEDを順次駆動し、RGB各成分の画素を8ビットとしてライン単位、すなわち、R成分の1ラインデータ、G成分の1ラインデータ、B成分の1ラインデータの順にホストコンピュータ300に向けて出力する。そして、「32ビット」が指定された場合には、R,G,B、及びEの4つのLEDを順次駆動して、R,G,B,そしてE成分の各画素を8ビットにして、この順にライン毎にホストコンピュータ300に出力することになる。
インタフェース回路250は、パーソナルコンピュータなどのホストコンピュータ300との間でコントロール信号の送受信、並びに、画像信号の出力を行うものであり、USBインタフェース回路とした。但し、SCSIインタフェース回路でも構わず、インタフェースの種類は問わない。
また、LEDドライバ204は、コントローラ200の制御下において、CIS101内の導光部104に収容されたR,G,B,Eの4つのLEDの駆動信号を出力する。モータドライバ205は、CIS101の副走査方向の移動を行うモータ206への駆動信号を発生するものである。
また、207もLEDドライバであって、これは、オプションの透過原稿照明ユニット210をインタフェース208を介して接続し、ポジ/ネガフィルム等の透過原稿を読取るものである(詳細は後述)。
次に、実施形態における画像読取装置の処理を図3のフローチャートに従って説明する。なお、同図に係るプログラムはコントローラ200内の不図示のROMに格納されているものである。
電源が投入されイニシャライズが完了すると、外部装置であるホストコンピュータ300(正確にはホストコンピュータ300上で実行中のスキャナドライバ)からの読取モードの指定を待つ。読取りモードには先に説明したように2値(G−LEDのみによる読みおり)モード、24ビット(RGBの3色LEDによる読取り)モード、32ビット(RGB及びEの4色LEDによる読取り)モードがあり、いずれかの指示コマンドを受信することになり、それに応じた設定を行うことになる(ステップS801)。
次にステップS802にてプリスキャンの開始指示を受信するのを待つ。プリスキャンの開始指示要求をホストコンピュータ300から受信すると、そのホストコンピュータ300に対し、LED点灯時間及びシェーディング補正データを保持しているか否かを問い合わせ、それの回答に基づいてホストコンピュータ300にそれらの情報が記憶されているか否かの判断を行う。この結果、上記LED点灯時間及びシェーディング補正データがホストコンピュータ300に記憶されている場合には、ステップS804にて、ホストコンピュータ300に対してLED点灯時間及びシェーディング補正データを要求し、本画像読取装置にダウンロードして、各種設定を行う。
一方、ステップS803の判断の結果、ホストコンピュータ300にLED点灯時間及びシェーディング補正データが記憶されていないと判断した場合には、ステップS805に進み、LED点灯時間及びシェーディング補正データを生成する。このステップS805におけるLED点灯時間及びシェーディング補正データの生成処理のタイムチャートを図4、その処理手順を図5に示し、以下に説明する。なお、ここで説明するのは、読取りモードとして「32ビット多値」が指定された場合である。
図10は、本実施形態のCIS101に内蔵されているR,G,B,Eの4色LEDの分光特性図である。各色のLEDは、図4に示すR_LED,G_LED,B_LED,E_LEDに示すような点灯波形信号を与えると、その論理がhighである期間だけ点灯する構成となっている。各LEDに流れる電流値は、固定でありLEDの点灯時間を変動させることによりCIS内のモノクロイメージセンサが受光する光量を調整することができる。
まず、ステップS1001にて全てのLEDを消灯したまま、モノクロイメージセンサ102からの出力信号を黒シェーディング補正データとして読み込み、外部装置(ホストコンピュータ)300に設定する。この設定によりモノクロイメージセンサ102に付随している画素毎のオフセットバラツキ等の補正ができる。
次に各色におけるLED点灯時間の決定を行う。
まず、ステップS1002にてモノクロイメージセンサ102からの読み込み信号レベルがAFE回路201に設定されている基準レベルを超えないような所定の点灯時間T0によりR−LEDのみ点灯し、白色基準板からの反射光をモノクロイメージセンサ102により読取る。
次にステップS1003にて、上記読み込み信号レベルが上記基準レベルに達しているかの判断を行う。その結果、基準レベルに達していなければ、ステップS1004に進みR−LED点灯時間を一定量ΔTだけ増加し再び白色基準板からの反射光を読取る。こうして、点灯時間を徐々に増加させていき、基準レベルに達したと判断した場合、そのときのLED点灯時間を、R−LEDの1ライン分の画像読取る際の点灯時間とする。
残りのG,B,E−LEDの点灯時間も実質的に同じ処理である。すなわち、ステップS1006〜S1009はG−LEDの点灯時間を決定する処理に相当し、ステップS1010〜S1013はB−LEDの点灯時間決定処理、ステップS1014〜S1017はE−LEDの点灯時間の決定処理である。
全色成分のLEDの点灯時間が決定すると、処理はステップS1018に進み、R,G,B,E毎に決定されたLED点灯時間により白色基準板からの反射光を読取り、白シェーディング補正データとしてホストコンピュータ300に出力し、記憶保持させる。
以上は読取りモードが「32ビット多値」モードの場合の説明である。読取りモードが「24ビット多値」の場合には、R,G,BのLEDを適宜選択的に点灯して読取り、E−LEDは消灯のままであるので、ステップS1013乃至1017の処理は不要になる。また、「2値」モードの場合にが、G−LEDのみ点灯することになるで、ステップS1007乃至S1017の処理は不要(スキップ)する。
以上、図3のステップS805の説明を行ったが、LED点灯時間及びシェーディング補正データの設定が終了すると、処理はステップS806に進むことになる。
このステップS806では、プレスキャンを実行する。プレスキャンとは、予備的な読取り動作であって、最終的な読み取り(本スキャン)と比べて低解像度で原稿を読取り、ユーザに対し、ある程度の読取った画像の概要を伝えるためのものである。それ故、プレスキャンでの読取り速度は、本スキャンよりも早い。
この読取り処理を、図4のタイムチャートに従って説明する。
先ず、R−LEDを点灯させ読取原稿を1ライン分だけモノクロラインイメージセンサ102で読取る。すなわち、読取原稿からの反射光をモノクロイメージセンサ102に蓄積する。1ラインの蓄積時間が終了すると、次にG−LEDを点灯する。この間、先ほど蓄積されたR成分の主走査方向1ライン分の読取信号がモノクロイメージセンサ102より出力信号として出力され、各回路を経て、ホストコンピュータ300に出力される。以下同様にしてB−LEDを点灯し、蓄積時間中にG色のデータが出力され、E−LEDが点灯している記憶時間中にB色のデータが出力される。そして、E−LEDの点灯時間が終了すると、CIS101を副走査方向に1ライン分幅だけ移動させ、R−LEDが点灯する。E成分のデータは、CIS101が1ライン分移動中、もしくは、次ラインでのR−LEDの点灯時間中に出力すればよい。
以上の結果、R,G,B,Eの4色LEDを用いた読取りモード(32ビット多値モード)での読取り処理では、CIS101が或る位置に存在するとき、1ライン単位にRデータ,Gデータ,Bデータ,Eデータがホストコンピュータ300に出力されることになる。R,G,Bの3色LEDを用いた24ビット多値モードでは、CIS101の1ライン幅分だけ移動するタイミングがG成分を読取りが完了した後になるだけ、すなわち、E成分のデータの読取り処理がなくなるだけであるので説明は不要であろう。また、2値読取りモードでは、G成分で1ライン読取る毎に、CIS101を副走査方向に1ライン幅分だけ移動することになる。
以上の処理を、ステップS807にて、指定されているライン分の読取りが終了したと判断するまで行うことになる。この結果、ホストコンピュータ300では、プレスキャンによる原稿画像の概要を確認することができるようになる。
次に、ステップS808にて本スキャンの要求コマンドを受信したか否かを判断する。この要求コマンドを受信すると、ステップS809での1ライン単位の読取りを行い、ステップS810にて、指定されているライン分の読取りが終了したと判断するまで行う。本スキャンがプレスキャンと異なるのは、本スキャンではユーザにより設定された読取り解像度に従って読取るのに対し、プレスキャンではモノクロラインイメージセンサ102から出力される適当な画素信号を間引くことで1ラインのデータ数を本スキャンよりも減らす点と、本スキャンでCIS101が副走査方向に移動する1ライン幅を、プレスキャン時のそれより狭くする点である。換言すれば、本スキャンでは高い解像度で読取り、プレスキャンでは画像の概要がわかればよいので比較的低解像度で読みとるものである。
以上実施形態における画像読取り装置について説明を行った。次に実施形態におけるホストコンピュータにおける処理について説明することとする。
ホストコンピュータ300は、パーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置である。従って、その構成(実施形態における画像読取り装置と通信するインタフェースを当然に備えている)については省略し、以下では、ホストコンピュータ300上で動作するスキャナドライバ(コンピュータプログラムの一種)に的を絞って説明することとする。
図8は実施形態におけるホストコンピュータ300上で動作するスキャナドライバの画像受信に関する部分の機能ブロック図である(画像読取装置に対する指令を発行するためのGUI部分、LED点灯時間やシェーディング補正データの送信に関する処理部分は省略)。
色補正処理部1101では、本実施形態の画像読取装置から読取られた生画像データに対して選択された読取モードに応じた色補正処理係数を演算させる。次にトーン調整処理部1102にて明度の調整を行う。次に効果処理部1103において輪郭強調処理やノイズ低減処理などの画質向上のための効果処理を施し、最終画像として、読出し元のアプリケーション(一般には、画像編集アプリケーション等)に出力することになる。
ここで色補正処理部1101について、更に詳しく説明する。
プレスキャン、又は、本スキャンの指示を画像読取り装置に送信する際に読取りモードを画像読取装置に設定することは既に説明した。この読取りモードは、色補正処理部1101にも設定しておく。画像データの送信側(画像読取り装置)と、受信側(スキャナドライバ)間で整合するようにするためである。
読取りモードが2値モードである場合、1画素1ビットで表現されるので、トーン調整処理部1102、効果処理部1103は何もせず、そのままアプリケーションに出力することになる。
一方読取りモードとして24ビット多値モード(3色LED読取りモード)、32ビット(4色LED読取りモード)の場合、色補正処理部1101では次の処理を行う。なお、以下の説明でRc、Gc、Bcは補正後のデータを示すこととし、添え字無しのデータは画像読取り装置からの生データを示すものとする。
・24ビット多値モードの場合:
Rc= 0.927×R+0.177×G−0.104×B
Gc=−0.013×R+1.204×G−0.191×B
Bc=−0.023×R−0.049×G+1.072×B …(1)
・32ビット多値モードの場合:
Rc= 0.947×R+0.192×G−0.119×B−0.018×E
Gc=−0.020×R+1.972×G+0.031×B−0.983×E
Bc=−0.023×R+0.127×G+1.080×B−0.184×E…(2)
以上の結果、24ビット多値モード、32ビット多値モードのいずれの場合にも、パーソナルコンピュータ等で表現される3原色RGBデータへの変換が行われることになる。
図11は、実施形態のスキャナドライバにおける画像データの受信処理を一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS1において2値読取りモードとして読取ったのか否かを判断する。2値読取りモードであると判断した場合には、ステップS2に進んで、1ライン分の2値データを受信し、ステップS3にて、このスキャナドライバを起動したアプリケーションに出力する。
一方、3色或いは4色LED読取りモードのいずれかであると判断した場合には、ステップS4乃至S6において共通のR、G、Bデータを受信し、ホストコンピュータが有するRAMの適当な領域に格納する。そして、ステップS7で3色LED読取りモードであると判断した場合には、ステップS8に進み、先に示した式(1)による補正処理を行う。また、4色LED読取りモードであると判断した場合には、ステップS9にて残りのEデータを受信し、ステップS10にて先に示した式(2)による補正処理を行う。
このあとは、ステップS11にてトーン調整、ステップS12にて効果処理を行い、ステップS13にて、このスキャナドライバを起動したアプリケーションにRGBデータを出力する。
以上のようにして1ライン単位の画像データをアプリケーションに出力するが、ステップS14にて、読取り指示したライン数のデータを受信したかどうかを判断し、否の場合にはステップS1以降の処理を繰り返すことになる。
さて、本発明者は、以上の様に処理されるRGB3原色読取画像データと、4色読取画像の色再現性に関しては、以下の様な差が現れることを確認した。
まず、一般的に入力デバイスや出力デバイスのカラーキャリブレーションのために使用される「IT8チャート」を本実施形態の画像読取装置を使用して、24ビット多値モード及び32ビット多値モードそれぞれで読取った画像データを上記のようにして補正してRGBの3つの成分のRGB画像データを生成し、それをXYZ色空間を介してLab色空間の画像データに変換する。ここで使用される色変換色は以下の通り(但し、光源はD65タイプである)。
X = 0.4124×Rc + 0.3576×Gc + 0.1805×Bc
Y = 0.2126×Rc + 0.7152×Gc + 0.0722×Bc
Z = 0.0193×Rc + 0.1192×Gc + 0.9505×Bc
L = 116 ×(Y/Y0)0.333 − 16
a = 500 × [ (X/X0)0.333 − Y/Y0)0.333]
b = 200 × [(Y/Y0)0.333 − (Z/Z0)0.333 ]
ここで、X0= 0.95045、Y0= 1.0、Z0=1.08906である。
また、上式で求めたLab画像データとIT8チャートの測色値から色差ΔEを求める。色差ΔEは以下の計算式で求められる。
ΔE = (ΔL2+Δa2+Δb21/2
ここで、ΔL、Δa、Δbはそれぞれ本画像読取装置により得られた画像データと原稿の測色データの差分で表される。
上記計算式により算出された3色読取モード及び4色読取モードの色差ΔEのうち代表的な色{赤、緑、青、青緑、赤紫、黄}の比較結果を図9に示す。同図に示す様に、赤、緑、青では、3色読取りモードと4色読取りモードでの差は実質的に無い、もしくは差が小さい。しかしながら、青緑、赤紫、黄では3色読取モードに比べて4色読取モードの方が色差が小さくなっている。特に第四の発光体色である「青緑」に大きな差ができ、色再現性が4色読取りモードが数段優れたものであることが理解できよう。
なお、上記例では、3色読取りモード、4色読取りモードでは、ホストコンピュータ側にて、RGBへの変換補正を行うものとしたが、画像読取り装置側で行ってもよい。この場合、画像読取装置側での負荷及び4色分のラインバッファ(RGBデータを算出するため)が増えるが、ホストコンピュータ側では、既存の3色用のスキャナドライバが利用できる。ただし、既存のスキャナドライバには、4色読取りモードを指定することはできないので、画像読取り装置側に有する操作パネル等でそのモードを指定することになるだろう。
次に、透過原稿照明ユニット210(図2参照)を用いた場合について説明する。
昨今、特開2003-84402号公報に開示されているような赤、緑、青の感色層のほかに青緑に感光する感色層を追加した4層銀塩フィルムが製品化されている。本実施形態における透過原稿照明ユニット210には、先に説明したのと同様、R,G,B,Eの4色の光源(LED)を内蔵することで、このような4層銀塩フィルムの透過原稿を読取り、より色再現性の高い読取画像を得ることができるものである。
図12は、透過原稿照明ユニット210を、本装置のインタフェース208にケーブル230を介して接続した際の断面図を示している。図中、220はフィルムホルダーであって、ここに読取り対象のフィルムが収容保持される。フィルムホルダーにはフィルムの1コマ分の開口部(図示せず)を有し、その上に透過原稿照明ユニット210がセットされることになる。透過原稿照明ユニット210は、図示のように、R色発光LED210R、G色発光LED210G、B色発光LED210B、及びE色発光LED210Eが収容され、導光体光源104と同様、いずれか1つが点灯することになる。211は各LEDの点灯により、2次元的に均一に発行するパネルであって、そのサイズは少なくともフィルム1コマのサイズを越えるサイズである。なお、フィルムホルダー並びに透過原稿照明ユニットの位置決め等に関しては、本願出願人が既に提案した特開2004−7547号公報に詳しいので、その説明は省略する。
さて、上記構成の如く、本装置に透過原稿照明ユニット210を接続を検出すると(インタフェース208に適当なスイッチを設け、そのスイッチの状態で検出するものとする)、コントローラ200は、導光部104に優先して、透過原稿照明ユニット210を駆動対象として決定する。
実際のスキャン処理であるが、導光体光源104内のLEDから、透過原稿照明ユニット210のLEDに切り換わるだけであり、副走査方向の移動もフィルムのサイズに応じたものとなる点が異なるだけであるので、説明は省略する。
以上のように、通常のRGB感色層の他に、青緑に感光する感色層を追加した4層銀塩フィルム等のスキャンする場合に、本実施形態における十分のそのフィルム特性を利用したスキャンを行うことが可能となるため、より色再現性の高い読取画像を得ることができるものである。
なお、実施形態では、4色読取モードでは、図4に示すように、読取り対象の1ラインに着目したとき、R,G,B,Eの順に行うものとしたが、これには理由がある。
本実施形態で説明した、E成分のデータは、図10からもわかるように、RGB中のGとのオーバーラップ波長領域が大きい。すなわち、Gとの相関関係が最も高い。また、人の目は可視光領域の中心であるG成分に対して最も高い視感度を持っている。このG成分と相関関係の高いE成分の読取りをG成分に対して1色置きに設定することでオーバーラップ波長領域の色に対して副走査方向の解像力を高める効果がある。このため、読取り順序としては、GとEの間にRもしくはB成分のおy見取りを入れ込むことが望ましい。すなわち、本実施形態で説明したようなR,G,B,Eの順、又は、B,G,R,Eの順に各色のLEDを点灯させてスキャンを行うように制御すれば良い。
なお、実施形態における画像読取装置は、ホストコンピュータの周辺機器としてのイメージスキャナ装置として説明したが、複写機における原稿読取部に適用しても構わない。複写機に適用する場合には、RGBE→RGB→YMCKへと変換して印刷することになるであろう。
また、実施形態では、密着型イメージセンサ(CIS)を例にして説明したが、CCDを用いた装置にも適用可能であるので、上記実施形態によって本願発明が限定されるものではない。
また、実施形態におけるホストコンピュータ側の処理(図11参照)は、先に説明したように、そのホストコンピュータ上で動作するスキャナドライバプログラムである。従って、本発明はかかるコンピュータプログラムをもその範疇とする。また、通常、コンピュータプログラムは、CD−ROM等のコンピュータ可読記憶媒体に格納され、そのコンピュータが有する読取り装置にセットし、システムにコピー、もしくはインストールすることで実行可能となるわけであるから、このようなコンピュータ可読記憶媒体も本発明の範疇に含まれるのは明らかである。
実施形態の画像読取装置の概略断面図である。 実施形態の画像読取装置のブロック構成図である。 実施形態における画像読取装置の処理手順を示すフローチャートである。 実施形態の画像読取装置のスキャン時のタイミングチャートである。 実施形態における点灯時間及びシェーディング補正データの設定処理手順を示すフローチャートである。 RGB分光特性を示す図である。 CIE−RGBの表色系等色感度を示す図である。 実施形態におけるホストコンピュータ上で動作するスキャナドライバの機能ブロック図である。 3色読取りモードと4色読取りモードの色差特性を示す図である。 実施形態におけるRGBEの分光特性を示す図である。 スキャナドライバの処理内容を示すフローチャートである。 透過原稿を読取る場合の装置の概略断面図である。

Claims (11)

  1. 原稿を読取るための画像読取装置であって、
    赤色、緑色、青色、及び、主波長が500nm近傍である青緑色の第1乃至第4の発光体を有する照明ユニットと、
    前記原稿面からの各色の光を受光するための共通な受光部と、
    前記照明ユニットが有する前記第1乃至第4の発光体を時分割に駆動して順次点灯させると共に、各時分割駆動において前記受光部で受光した受光量に応じた信号を処理して、画像信号として出力する制御部と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記照明ユニットは、前記受光部と一体になっていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記照明ユニットは、原稿の背面より光を照明するユニットを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記第1乃至第4の発光体の点灯順序は、青、緑、赤、青緑もしくは赤、緑、青、青緑であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 原稿を読取るための画像読取装置であって、
    赤色、緑色、青色、及び、主波長が500nm近傍である青緑色の第1乃至第4の発光体を有する照明ユニットと、
    前記原稿面からの各色の光を受光するための共通な受光部と、
    前記赤色、緑色、青色の第1乃至第3の発光体を時分割に駆動して順次点灯させると共に、各時分割駆動において前記受光部で受光した受光量に応じた信号を処理して、画像信号として出力する第1の原稿読取りモードと、
    前記赤色、緑色、青色及び青緑色の第1乃至第4の発光体を時分割に駆動して順次点灯させると共に、各時分割駆動において前記受光部で受光した受光量に応じた信号を処理して、画像信号として出力する第2の原稿読取りモード
    のいずれかを選択する選択手段と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記選択手段は、読取った画像の出力対象装置からの指示情報に従って、前記第1、第2の原稿読取モードのいずれかを選択することを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 原稿を読取るため、赤色、緑色、青色、及び、主波長が500nm近傍である青緑色の第1乃至第4の発光体を有する照明ユニットと、前記原稿面からの各色の光を受光するための共通な受光部とを有する画像読取り装置の制御方法であって、
    前記照明ユニットが有する前記第1乃至第4の発光体を時分割に駆動して順次点灯させる駆動工程と、
    各時分割駆動において前記受光部で受光した受光量に応じた信号を処理して、画像信号として出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする画像読取装置の制御方法。
  8. 原稿を読取るため、赤色、緑色、青色、及び、主波長が500nm近傍である青緑色の第1乃至第4の発光体を有する照明ユニットと、前記原稿面からの各色の光を受光するための共通な受光部とを有する画像読取装置の制御方法であって、
    前記赤色、緑色、青色の第1乃至第3の発光体を時分割に駆動して順次点灯させると共に、各時分割駆動において前記受光部で受光した受光量に応じた信号を処理して、画像信号として出力する第1の原稿読取り工程と、
    前記赤色、緑色、青色及び青緑色の第1乃至第4の発光体を時分割に駆動して順次点灯させると共に、各時分割駆動において前記受光部で受光した受光量に応じた信号を処理して、画像信号として出力する第2の原稿読取り工程と、
    前記第1、第2の原稿読取り工程による読取りのいずれかを選択する選択工程と
    を備えることを特徴とする画像読取装置の制御方法。
  9. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の画像読取装置と接続する情報処理装置であって、
    前記画像読取装置より、赤色、緑色、青色、及び、主波長が500nm近傍である青緑色の照明で読取った画像データを受信した場合、前記赤色、緑色、青色、並びに、青緑色それぞれの輝度データに基づき、カラー画像を構成する標準色成分である赤色、緑色、青色へ変換する変換手段と、
    該変換手段で変換結果を、読取り指示をした上位処理に出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像読取装置と接続する情報処理装置で動作するスキャナドライバプログラムであって、
    前記画像読取装置より、赤色、緑色、青色、及び、主波長が500nm近傍である青緑色の照明で読取った画像データを受信した場合、前記赤色、緑色、青色、並びに、青緑色それぞれの輝度データに基づき、カラー画像を構成する標準色成分である赤色、緑色、青色へ変換する変換手段と、
    該変換手段で変換結果を、読取り指示をした上位処理に出力する出力手段
    として機能することを特徴とするコンピュータプログラム。
  11. 請求項10に記載のコンピュータプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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JP2016181844A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置、画像形成装置

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