JPH0563969A - カラー画像記録装置 - Google Patents
カラー画像記録装置Info
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- JPH0563969A JPH0563969A JP3252998A JP25299891A JPH0563969A JP H0563969 A JPH0563969 A JP H0563969A JP 3252998 A JP3252998 A JP 3252998A JP 25299891 A JP25299891 A JP 25299891A JP H0563969 A JPH0563969 A JP H0563969A
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- JP
- Japan
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- color
- cie
- color correction
- color image
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- Color Image Communication Systems (AREA)
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- Color, Gradation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 非線形マスキングを色領域毎に線形マスキン
グで近似することにより、簡便な手段で忠実な色再現を
行なうカラー画像複写機を提供する。 【構成】 色情報信号(R、G、B)をCIE1931
標準表色系に変換し、xy色度図を用いて、色領域を判
別し、色領域毎に決定される色補正係数を用いて、色補
正処理を行なう。
グで近似することにより、簡便な手段で忠実な色再現を
行なうカラー画像複写機を提供する。 【構成】 色情報信号(R、G、B)をCIE1931
標準表色系に変換し、xy色度図を用いて、色領域を判
別し、色領域毎に決定される色補正係数を用いて、色補
正処理を行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像記録装置に
関し、更に詳細には、色再現特性を改善するためのマス
キング演算装置を備えたカラー画像記録装置に関するも
のである。
関し、更に詳細には、色再現特性を改善するためのマス
キング演算装置を備えたカラー画像記録装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、中間調を持つフルカラー画像を再
生記録する場合、印刷に用いるシアンインク(以下、C
インクと略す)、マゼンタインク(以下、Mインクと略
す)、イエローインク(以下、Yインクと略す)の各色
素の分光吸収特性が不完全であり混色時に色の濁りを生
じることや、混色時の3色濃度成分間に相加則不軌、比
例則不軌として知られる線形歪があること、その他、印
字プロセス、記録デバイス、色材などの諸特性に関連し
た様々な歪の発生要因があり、再現色の色純度の低下を
招き、忠実な色再現を損なうことになっている。そこ
で、忠実な色再現を実現するためには色補正が行われて
いる。色補正の手段としては、マスキング処理、ダイレ
クト・マッピング等が知られている。
生記録する場合、印刷に用いるシアンインク(以下、C
インクと略す)、マゼンタインク(以下、Mインクと略
す)、イエローインク(以下、Yインクと略す)の各色
素の分光吸収特性が不完全であり混色時に色の濁りを生
じることや、混色時の3色濃度成分間に相加則不軌、比
例則不軌として知られる線形歪があること、その他、印
字プロセス、記録デバイス、色材などの諸特性に関連し
た様々な歪の発生要因があり、再現色の色純度の低下を
招き、忠実な色再現を損なうことになっている。そこ
で、忠実な色再現を実現するためには色補正が行われて
いる。色補正の手段としては、マスキング処理、ダイレ
クト・マッピング等が知られている。
【0003】従来のマスキング処理の多くは、主として
線形のマトリクス演算を実行する方法である。即ち、シ
アン、マゼンタ、イエローの3色の信号の組(c、m、
y)に対して、数1に示す式による演算により、原稿か
ら得たレッド、グリーン、ブルーの三色の色情報信号
(R、G、B)に補正を加えた信号(c、m、y)を記
録系に与えて、前記原因による色の濁りを補正する。
線形のマトリクス演算を実行する方法である。即ち、シ
アン、マゼンタ、イエローの3色の信号の組(c、m、
y)に対して、数1に示す式による演算により、原稿か
ら得たレッド、グリーン、ブルーの三色の色情報信号
(R、G、B)に補正を加えた信号(c、m、y)を記
録系に与えて、前記原因による色の濁りを補正する。
【数1】
【0004】しかしながら、より忠実な色再現を行なう
ためには、このような単純な線形マスキング処理では、
色補正上の自由度の不足等のため、非線形歪に対して充
分な色補正を行なうことが出来ないという問題があっ
た。その問題を解決するために非線形歪をもつ色補正マ
スキング処理が提案されている。例えば、非線形歪をも
つ色補正マスキング処理は、多くの場合、2次項までを
考慮すれば実用的に充分な効果が得られることが特公平
2−42276等により知られている。この場合の色補
正演算は、数2に示す式で与えられている。
ためには、このような単純な線形マスキング処理では、
色補正上の自由度の不足等のため、非線形歪に対して充
分な色補正を行なうことが出来ないという問題があっ
た。その問題を解決するために非線形歪をもつ色補正マ
スキング処理が提案されている。例えば、非線形歪をも
つ色補正マスキング処理は、多くの場合、2次項までを
考慮すれば実用的に充分な効果が得られることが特公平
2−42276等により知られている。この場合の色補
正演算は、数2に示す式で与えられている。
【数2】 ここで、(R、G、B)は色補正演算器へのレッド、グ
リーン、ブルーの濃度信号入力、(c、m、y)は補正
後のシアン、マゼンタ、イエローの出力信号を表わし、
(aij)は補正係数マトリクスである。
リーン、ブルーの濃度信号入力、(c、m、y)は補正
後のシアン、マゼンタ、イエローの出力信号を表わし、
(aij)は補正係数マトリクスである。
【0005】さらに、非線形特性を含む、より厳密な色
補正を行なう手段として、ダイレクト・マッピングが提
案されている。これによれば、レッド、グリーン、ブル
ーの3色分解信号(R、G、B)のある組合せに対する
色補正済みの(C、M、Y)信号が予め記載されている
テーブルメモリを備えている。そして、読みとった色分
解信号(R、G、B)をテーブルメモリを参照して変換
する。この方法は、自由な色補正曲線を導入できること
等の利点がある。
補正を行なう手段として、ダイレクト・マッピングが提
案されている。これによれば、レッド、グリーン、ブル
ーの3色分解信号(R、G、B)のある組合せに対する
色補正済みの(C、M、Y)信号が予め記載されている
テーブルメモリを備えている。そして、読みとった色分
解信号(R、G、B)をテーブルメモリを参照して変換
する。この方法は、自由な色補正曲線を導入できること
等の利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非線形
マスキングにおける数2に示す式の演算は、原画像の各
画素毎に行なう必要があり、さらに高速且つ高精度が要
求されるため、高価なかけ算器を必要とし、複雑な構成
となるという問題があった。
マスキングにおける数2に示す式の演算は、原画像の各
画素毎に行なう必要があり、さらに高速且つ高精度が要
求されるため、高価なかけ算器を必要とし、複雑な構成
となるという問題があった。
【0007】また、ダイレクト・マッピング方式は、色
情報信号(R、G、B)の全ての組合せに対して、プリ
ンタ制御信号(C、M、Y)の全ての結果を記憶する必
要があるため、膨大なメモリを必要とし、コストアップ
を生じている。それを回避するために、記憶容量の節約
手段、補正量を可変要素と固定要素とに分けて演算を効
率化する手段などの改良がなされている。しかしなが
ら、これら各手段を加味しても、実際の装置として実現
するには依然として煩雑さがあり、経済的にも問題があ
る。例えば、c、m、yを各8ビットのデータとすれ
ば、プリンタ制御信号(c、m、y)の可能な組合せは
2(3*8 ) =224組となり、出力(c0 、m0 、y0 )
を引き出すのに(224)*3バイトものメモリを要し、
装置が大規模且つ高価となってしまう。
情報信号(R、G、B)の全ての組合せに対して、プリ
ンタ制御信号(C、M、Y)の全ての結果を記憶する必
要があるため、膨大なメモリを必要とし、コストアップ
を生じている。それを回避するために、記憶容量の節約
手段、補正量を可変要素と固定要素とに分けて演算を効
率化する手段などの改良がなされている。しかしなが
ら、これら各手段を加味しても、実際の装置として実現
するには依然として煩雑さがあり、経済的にも問題があ
る。例えば、c、m、yを各8ビットのデータとすれ
ば、プリンタ制御信号(c、m、y)の可能な組合せは
2(3*8 ) =224組となり、出力(c0 、m0 、y0 )
を引き出すのに(224)*3バイトものメモリを要し、
装置が大規模且つ高価となってしまう。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、非線形マスキング処理を色領域
毎に線形マスキングで近似する事により、掛算を用い
ず、また多量のメモリを要せず非線形歪を考慮した色補
正処理を効果的かつ簡便に行なう事のできるカラー画像
記録装置を提供することを目的とする。
になされたものであり、非線形マスキング処理を色領域
毎に線形マスキングで近似する事により、掛算を用い
ず、また多量のメモリを要せず非線形歪を考慮した色補
正処理を効果的かつ簡便に行なう事のできるカラー画像
記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のカラー画像記録装置は、カラー画の色に対応
するj色の色情報信号を入力する色情報入力手段と、i
色の色材を用いてカラー画像を形成する記録手段と、i
行j列の行列(A)の各要素を記憶する記憶手段と、行
列(A)と前記j個の要素からなる色情報信号xを用い
てY=(A)xなる1次の列ベクトルYを得る演算手段
とを備え、列ベクトルYを記録手段の入力信号とするこ
とにより色補正されたカラー画像を形成するカラー画像
記録装置であって、読みとったj色をCIEの標準表色
系の座標上の座標点に対応させると共に、前記座標点
が、前記CIE標準表色系の可視光領域を複数に分割し
た色再現領域のいずれに属するかを判別する色判別手段
と、前記色判別手段により判別された再現色領域に応じ
て、i行j列の行列(A)の各要素を選択する選択手段
とを有している。
に本発明のカラー画像記録装置は、カラー画の色に対応
するj色の色情報信号を入力する色情報入力手段と、i
色の色材を用いてカラー画像を形成する記録手段と、i
行j列の行列(A)の各要素を記憶する記憶手段と、行
列(A)と前記j個の要素からなる色情報信号xを用い
てY=(A)xなる1次の列ベクトルYを得る演算手段
とを備え、列ベクトルYを記録手段の入力信号とするこ
とにより色補正されたカラー画像を形成するカラー画像
記録装置であって、読みとったj色をCIEの標準表色
系の座標上の座標点に対応させると共に、前記座標点
が、前記CIE標準表色系の可視光領域を複数に分割し
た色再現領域のいずれに属するかを判別する色判別手段
と、前記色判別手段により判別された再現色領域に応じ
て、i行j列の行列(A)の各要素を選択する選択手段
とを有している。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明のカラー画像記録装
置において、使用者は、色情報入力手段により、カラー
画の色に対応するj色の色情報信号を入力する。記憶手
段は、i行j列の行列(A)の各要素を記憶する。演算
手段は、行列(A)と前記j個の要素からなる色情報信
号xを用いてY=(A)xなる1次の列ベクトルYを演
算する。カラー画像記録手段は、列ベクトルYに応じ
て、i色の色材を用いてカラー画像を形成する。色判別
手段は、読みとったj色をCIEの標準表色系の座標上
の座標点に対応させると共に、座標点が、CIE標準表
色系の可視光領域を複数に分割した色再現領域のいずれ
に属するかを判別しする。選択手段は、色判別手段で判
別された再現色領域に応じて、i行j列の行列(A)の
各要素を選択する。
置において、使用者は、色情報入力手段により、カラー
画の色に対応するj色の色情報信号を入力する。記憶手
段は、i行j列の行列(A)の各要素を記憶する。演算
手段は、行列(A)と前記j個の要素からなる色情報信
号xを用いてY=(A)xなる1次の列ベクトルYを演
算する。カラー画像記録手段は、列ベクトルYに応じ
て、i色の色材を用いてカラー画像を形成する。色判別
手段は、読みとったj色をCIEの標準表色系の座標上
の座標点に対応させると共に、座標点が、CIE標準表
色系の可視光領域を複数に分割した色再現領域のいずれ
に属するかを判別しする。選択手段は、色判別手段で判
別された再現色領域に応じて、i行j列の行列(A)の
各要素を選択する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、本
実施例のカラー画像複写機の全体の構成を説明する。図
1は、本発明を具体化した一実施例であるマスキング処
理回路を備えたカラー画像複写機1の構成を示す断面図
である。図2は、カラー画像複写機1のカラー画像処理
装置の構成を示すブロック図である。カラー画像複写機
1は、上部にあるカラー画像読み取り部2と色補正処理
装置4と下部にあるカラー画像記録部5とにより構成さ
れている。
参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、本
実施例のカラー画像複写機の全体の構成を説明する。図
1は、本発明を具体化した一実施例であるマスキング処
理回路を備えたカラー画像複写機1の構成を示す断面図
である。図2は、カラー画像複写機1のカラー画像処理
装置の構成を示すブロック図である。カラー画像複写機
1は、上部にあるカラー画像読み取り部2と色補正処理
装置4と下部にあるカラー画像記録部5とにより構成さ
れている。
【0012】カラー読み取り部2は、カラー原稿を載せ
る透明な原稿台6、原稿台6を覆う原稿カバー7、原稿
台6に光を照射するスキャナ光源用蛍光灯8、原稿から
の反射した光の方向を転換する反射ミラー10、反射光
を集光するレンズ11、集光された光を赤、緑、青色の
各成分に分解するためのフィルター12、色分解された
光を取り込み電気信号に変換する固体撮像素子15とよ
り構成されている。ここで、反射ミラー10、レンズ1
1、フィルター12及び固体撮像素子15とは、移動台
9の上に固定され、原稿台6の全面をスキャニングでき
る構成となっている。また、フィルター12は、レッド
フィルター、グリーンフィルター、ブルーフィルターよ
り構成され、集光された光を赤、緑、青色の各成分に分
解することが可能である。
る透明な原稿台6、原稿台6を覆う原稿カバー7、原稿
台6に光を照射するスキャナ光源用蛍光灯8、原稿から
の反射した光の方向を転換する反射ミラー10、反射光
を集光するレンズ11、集光された光を赤、緑、青色の
各成分に分解するためのフィルター12、色分解された
光を取り込み電気信号に変換する固体撮像素子15とよ
り構成されている。ここで、反射ミラー10、レンズ1
1、フィルター12及び固体撮像素子15とは、移動台
9の上に固定され、原稿台6の全面をスキャニングでき
る構成となっている。また、フィルター12は、レッド
フィルター、グリーンフィルター、ブルーフィルターよ
り構成され、集光された光を赤、緑、青色の各成分に分
解することが可能である。
【0013】カラー原稿読み取り部2の左端に、原稿送
り台17、原稿送りローラ18があり、右端には、原稿
排紙トレイ20が設置されている。また、カラー読み取
り部2の上面に操作パネル3が設置されている。
り台17、原稿送りローラ18があり、右端には、原稿
排紙トレイ20が設置されている。また、カラー読み取
り部2の上面に操作パネル3が設置されている。
【0014】カラー画像記録部5は、カラー画像複写機
1の下部に構成されている。カラー画像記録部5の右上
側にカラー画像処理等の制御を行うカラー画像処理装置
4がある。カラー画像処理装置4は、固体撮像素子11
により読みとられた入力データに対して所要の色演算処
理を施すものである。
1の下部に構成されている。カラー画像記録部5の右上
側にカラー画像処理等の制御を行うカラー画像処理装置
4がある。カラー画像処理装置4は、固体撮像素子11
により読みとられた入力データに対して所要の色演算処
理を施すものである。
【0015】図2に示すように、カラー画像処理装置4
は、固体撮像素子15より得られた色情報信号に相当す
るカラー原稿情報信号をアナログ電気信号からディジタ
ル電気信号に変換するアナログ・ディジタル変換機(A
/D変換機)21と、ディジタル電気信号でカラー原稿
情報の一部を記憶する原稿記憶装置(画像メモリ)22
と、CIEの再現色領域毎に最適に求められた色補正係
数などを記憶してあるROM23と、各計算結果を格納
するRAM24を用いて各種画像処理を行なうCPU2
5と、色補正後の信号に基づいて、前記カラー画像記録
部4のレーザ26を駆動するレーザ制御部27とにより
構成されている。ROM23に記憶されている再現色領
域毎の色補正行列は、各再現色領域内における再現色差
を最小にするように決定されている。図2においては、
図3に示す再現色領域ア、イ、ウ、エ、オ、カに対応す
る色補正行列をそれぞれAア、Aイ、Aウ、Aエ、A
オ、Aカで表している。
は、固体撮像素子15より得られた色情報信号に相当す
るカラー原稿情報信号をアナログ電気信号からディジタ
ル電気信号に変換するアナログ・ディジタル変換機(A
/D変換機)21と、ディジタル電気信号でカラー原稿
情報の一部を記憶する原稿記憶装置(画像メモリ)22
と、CIEの再現色領域毎に最適に求められた色補正係
数などを記憶してあるROM23と、各計算結果を格納
するRAM24を用いて各種画像処理を行なうCPU2
5と、色補正後の信号に基づいて、前記カラー画像記録
部4のレーザ26を駆動するレーザ制御部27とにより
構成されている。ROM23に記憶されている再現色領
域毎の色補正行列は、各再現色領域内における再現色差
を最小にするように決定されている。図2においては、
図3に示す再現色領域ア、イ、ウ、エ、オ、カに対応す
る色補正行列をそれぞれAア、Aイ、Aウ、Aエ、A
オ、Aカで表している。
【0016】カラー画像記録部5の中には、レーザ制御
部31からのレーザ駆動信号に基づいてポリゴンミラー
30にレーザ光を出射するレーザ変調ユニット33が構
成されている。感光体ドラム34はポリゴンミラー30
で反射されたレーザ光により感光されるように構成され
ている。また帯電器35は感光体ドラム34を一様に負
に帯電させるように感光体ドラム34の回りに構成され
ている。帯電器35により帯電させられた感光体ドラム
34にレーザ光を当てることにより作成された感光体ド
ラム34上の静電潜像に対して、シアン、マゼンタ、イ
エローの各トナーを付着するようにシアン現像器36、
マゼンタ現像器37、イエロー現像器38は構成されて
いる。また、各現像器36、37、38にトナーを供給
するシアン・トナー供給器39、マゼンタ・トナー供給
器40、イエロー・トナー供給器41はカラー画像記録
部5の下部に設置されている。
部31からのレーザ駆動信号に基づいてポリゴンミラー
30にレーザ光を出射するレーザ変調ユニット33が構
成されている。感光体ドラム34はポリゴンミラー30
で反射されたレーザ光により感光されるように構成され
ている。また帯電器35は感光体ドラム34を一様に負
に帯電させるように感光体ドラム34の回りに構成され
ている。帯電器35により帯電させられた感光体ドラム
34にレーザ光を当てることにより作成された感光体ド
ラム34上の静電潜像に対して、シアン、マゼンタ、イ
エローの各トナーを付着するようにシアン現像器36、
マゼンタ現像器37、イエロー現像器38は構成されて
いる。また、各現像器36、37、38にトナーを供給
するシアン・トナー供給器39、マゼンタ・トナー供給
器40、イエロー・トナー供給器41はカラー画像記録
部5の下部に設置されている。
【0017】感光体ドラム34の回りには、トナーが付
着した感光体ドラム34のトナーを除去するクリーナ4
2が設置されている。そして感光体ドラムの先には、供
給ケース43より供給された記録用紙に感光体ドラム3
4上のトナーを転写する転写ドラム44と、転写された
記録用紙を熱定着する定着部45が設置されている。供
給ケース43の上方には、定着後の紙を出力トレイ46
に排出するように記録用紙を送る紙送り部47が構成さ
れている。
着した感光体ドラム34のトナーを除去するクリーナ4
2が設置されている。そして感光体ドラムの先には、供
給ケース43より供給された記録用紙に感光体ドラム3
4上のトナーを転写する転写ドラム44と、転写された
記録用紙を熱定着する定着部45が設置されている。供
給ケース43の上方には、定着後の紙を出力トレイ46
に排出するように記録用紙を送る紙送り部47が構成さ
れている。
【0018】次に図1乃至図5を参照して、本実施例の
ディジタル・カラー複写機1の動作を説明する。カラー
原稿の複写は、複写開始ボタンを押すことによって開始
される。原稿送り台17上のカラー原稿は原稿送りロー
ラ18により原稿台6に送られる。原稿は、光源移動装
置により副走査方向に移動しながらスキャナ光源用蛍光
灯8より発せられた白色光を反射鏡10で反射する。カ
ラー画像情報を含んだ反射光は、レンズ11、フィルタ
12を通って、固体撮像素子15で電気信号に変換され
る。フィルタ12は、赤、緑、青の各成分のみを透過さ
せるもので分割されており、光源移動装置の駆動により
移動台9が移動され、主走査方向の1行分毎にフィルタ
12は、赤、緑、青の順で変わるようになっている。
ディジタル・カラー複写機1の動作を説明する。カラー
原稿の複写は、複写開始ボタンを押すことによって開始
される。原稿送り台17上のカラー原稿は原稿送りロー
ラ18により原稿台6に送られる。原稿は、光源移動装
置により副走査方向に移動しながらスキャナ光源用蛍光
灯8より発せられた白色光を反射鏡10で反射する。カ
ラー画像情報を含んだ反射光は、レンズ11、フィルタ
12を通って、固体撮像素子15で電気信号に変換され
る。フィルタ12は、赤、緑、青の各成分のみを透過さ
せるもので分割されており、光源移動装置の駆動により
移動台9が移動され、主走査方向の1行分毎にフィルタ
12は、赤、緑、青の順で変わるようになっている。
【0019】固体撮像素子15より得られたアナログ電
気信号は1画素(注目画素)ずつアナログ・ディジタル
変換機21でディジタル色信号に変換され、原稿記憶装
置22に格納される。格納された注目画素のディジタル
信号に対して、CPU25を用いて図4に示すように色
補正処理を行なう。まず、注目画素のディジタル信号を
CIE1931標準表色系の三刺激値(X、Y、Z)に
変換する(S1)。この場合入力されたRGB信号は入
力系にルータ条件が満たされていれば線形変換でCIE
−XYZの値に変換できる。
気信号は1画素(注目画素)ずつアナログ・ディジタル
変換機21でディジタル色信号に変換され、原稿記憶装
置22に格納される。格納された注目画素のディジタル
信号に対して、CPU25を用いて図4に示すように色
補正処理を行なう。まず、注目画素のディジタル信号を
CIE1931標準表色系の三刺激値(X、Y、Z)に
変換する(S1)。この場合入力されたRGB信号は入
力系にルータ条件が満たされていれば線形変換でCIE
−XYZの値に変換できる。
【0020】次に、CIE−XYZの値(X、Y、Z)
からCIE−xy色度に変換する(S2)。このxy
は、色度を表わす変数であり、図3に、yzを用いた色
度図を示す。図3では、標準色度Y、M、Cと、それに
よって生じるR、G、B及び白色の7点をPY、PM、
PC、PR、PG、PB、PWとして示している。この
変換は下式のように行なうことが出来る。 x=X/(X+Y+Z) ……(1) y=X/(X+Y+Z) ……(2) そして、注目画素が図3に示した領域ア〜カのどの領域
に属するかを判断し(S3)、図5のフローチャートに
示すようにして対応する色補正係数を前記RAM24よ
り取り出す。
からCIE−xy色度に変換する(S2)。このxy
は、色度を表わす変数であり、図3に、yzを用いた色
度図を示す。図3では、標準色度Y、M、Cと、それに
よって生じるR、G、B及び白色の7点をPY、PM、
PC、PR、PG、PB、PWとして示している。この
変換は下式のように行なうことが出来る。 x=X/(X+Y+Z) ……(1) y=X/(X+Y+Z) ……(2) そして、注目画素が図3に示した領域ア〜カのどの領域
に属するかを判断し(S3)、図5のフローチャートに
示すようにして対応する色補正係数を前記RAM24よ
り取り出す。
【0021】この様に、色再現するときの色補正を、C
IE表色系における可視領域の区分により、変更してい
る理由を次に説明する。マスキング方式による色補正に
関する各種の対応関係値は曲線で表わされ、しかも、そ
の曲線群は、各値のところで曲線が異なっている。例え
ば、MおよびYインクの濃度が高い部分において、Cイ
ンクの量を変化させた場合と、MおよびYインクの濃度
が低い部分において、Cインクを同じ量だけ変化させた
場合とでは、出力画のR濃度の変化量は異なる。この性
質が、相加則不軌であり、このような非線形な特性を色
空間で一律に線形で近似した場合、誤差が、許容範囲を
越えてしまうことになる。そこで、色空間をいくつかの
領域に分割して、各領域毎に最適な色補正行列で近似す
れば、色再現による誤差が軽減される。
IE表色系における可視領域の区分により、変更してい
る理由を次に説明する。マスキング方式による色補正に
関する各種の対応関係値は曲線で表わされ、しかも、そ
の曲線群は、各値のところで曲線が異なっている。例え
ば、MおよびYインクの濃度が高い部分において、Cイ
ンクの量を変化させた場合と、MおよびYインクの濃度
が低い部分において、Cインクを同じ量だけ変化させた
場合とでは、出力画のR濃度の変化量は異なる。この性
質が、相加則不軌であり、このような非線形な特性を色
空間で一律に線形で近似した場合、誤差が、許容範囲を
越えてしまうことになる。そこで、色空間をいくつかの
領域に分割して、各領域毎に最適な色補正行列で近似す
れば、色再現による誤差が軽減される。
【0022】そして、再びもとのスキャナ入力の表色系
のRGB値に変換し、このRGBデータを対数変換を行
い、RGB濃度データを求める(S6)。次に、色補正
係数を用いて、数1に示す式を用いて色補正処理を行な
い、シアン、マゼンタ、イエローのプリンタ制御信号を
決定する(S7)。
のRGB値に変換し、このRGBデータを対数変換を行
い、RGB濃度データを求める(S6)。次に、色補正
係数を用いて、数1に示す式を用いて色補正処理を行な
い、シアン、マゼンタ、イエローのプリンタ制御信号を
決定する(S7)。
【0023】上記実施例では、CIE−xy表色系を用
いた場合について説明したが、他の表色系、例えば、C
IE−L*a*b系を用いた場合について次に説明す
る。固体撮像素子15より得られたアナログ電気信号は
1画素(注目画素)ずつアナログ・ディジタル変換機2
1でディジタル色信号に変換され、原稿記憶装置22に
格納される。格納された注目画素のディジタル信号に対
して、CPU25を用いて以下のように色補正処理を行
なう。
いた場合について説明したが、他の表色系、例えば、C
IE−L*a*b系を用いた場合について次に説明す
る。固体撮像素子15より得られたアナログ電気信号は
1画素(注目画素)ずつアナログ・ディジタル変換機2
1でディジタル色信号に変換され、原稿記憶装置22に
格納される。格納された注目画素のディジタル信号に対
して、CPU25を用いて以下のように色補正処理を行
なう。
【0024】まず、注目画素のディジタル信号をCIE
1931標準表色系の三刺激値(X、Y、Z)に変換す
る(S1)。この場合入力されたRGB信号は入力系に
ルータ条件が満たされていれば線形変換でCIE−XY
Zの値に変換できる。
1931標準表色系の三刺激値(X、Y、Z)に変換す
る(S1)。この場合入力されたRGB信号は入力系に
ルータ条件が満たされていれば線形変換でCIE−XY
Zの値に変換できる。
【0025】CIE−XYZの値(X、Y、Z)からC
IE−L*a*b*表色系の値(L*、a*、b*)に
変換は下式のように行なうことが出来る。 L*=116×(Y/Yn)1/3−16 ……(1) a*=500×{(X/Xn)1/3−(Y/Yn)1/3} ……(2) b*=200×{(Y/Yn)1/3−(Z/Zn)1/3} ……(3) 但し、Xn、Yn、Znは完全拡散面のCIE−XYZ
三刺激値。
IE−L*a*b*表色系の値(L*、a*、b*)に
変換は下式のように行なうことが出来る。 L*=116×(Y/Yn)1/3−16 ……(1) a*=500×{(X/Xn)1/3−(Y/Yn)1/3} ……(2) b*=200×{(Y/Yn)1/3−(Z/Zn)1/3} ……(3) 但し、Xn、Yn、Znは完全拡散面のCIE−XYZ
三刺激値。
【0026】そして、注目画素が図6に示した再現領域
ア〜カのどの領域に属するかを判別し(S3)、図5に
示すようにして対応する色補正係数を前記RAM24よ
り取り出す(S4)。
ア〜カのどの領域に属するかを判別し(S3)、図5に
示すようにして対応する色補正係数を前記RAM24よ
り取り出す(S4)。
【0027】ここで、さらに別の実施例として、図6で
はa*,b*表色系における再現領域を色相により分割
していたが、図7に示すように彩度を基準にして分割し
てもよい。
はa*,b*表色系における再現領域を色相により分割
していたが、図7に示すように彩度を基準にして分割し
てもよい。
【0028】上記色補正によって得られた各成分毎のプ
リンタ制御信号はレーザ制御部314に送られ、このデ
ータに従ってレーザ光が出射され、レーザ光がポリゴン
ミラー32に反射して、帯電器35で一様に帯電された
感光体ドラム34に露光されることによって感光体ドラ
ム34上に潜像が形成される。潜像に従って、その対応
するデータの分解色によって、シアン現像器36または
マゼンタ現像器37またはイエロー現像器38のどれか
で現像される(トナーが付着される)。そして供給ケー
ス43より供給された記録用紙は転写ドラム44に巻き
付けられ現像された感光体ドラム34から記録用紙に転
写される。また感光体ドラム34はクリーナ42を用い
てトナーを除去する。転写された記録用紙は紙送り部4
7の途中で定着部45で熱定着され出力画トレイ46に
出力される。
リンタ制御信号はレーザ制御部314に送られ、このデ
ータに従ってレーザ光が出射され、レーザ光がポリゴン
ミラー32に反射して、帯電器35で一様に帯電された
感光体ドラム34に露光されることによって感光体ドラ
ム34上に潜像が形成される。潜像に従って、その対応
するデータの分解色によって、シアン現像器36または
マゼンタ現像器37またはイエロー現像器38のどれか
で現像される(トナーが付着される)。そして供給ケー
ス43より供給された記録用紙は転写ドラム44に巻き
付けられ現像された感光体ドラム34から記録用紙に転
写される。また感光体ドラム34はクリーナ42を用い
てトナーを除去する。転写された記録用紙は紙送り部4
7の途中で定着部45で熱定着され出力画トレイ46に
出力される。
【0029】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなくその主旨を逸脱しない範囲において種々の変更
が可能である。例えば、本実施例においては、3色のト
ナーを用いた記録方式であるが、これにブラックトナー
を用いた4色のトナーであってもよい。また本実施例に
おいてはディジタル・カラー複写機を用いているが、カ
ラー原稿読み取り部の無いカラー・プリンタでもかまわ
ない。
ではなくその主旨を逸脱しない範囲において種々の変更
が可能である。例えば、本実施例においては、3色のト
ナーを用いた記録方式であるが、これにブラックトナー
を用いた4色のトナーであってもよい。また本実施例に
おいてはディジタル・カラー複写機を用いているが、カ
ラー原稿読み取り部の無いカラー・プリンタでもかまわ
ない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のカラー画像複写機においては、非線形マスキング
をCIE標準表色系の再現色領域毎に線形マスキングで
近似しているので、高画質の出力画像を、大量の演算器
や大量のメモリを使うことなくかつ短い演算時間で得る
ことの出来るカラー画像複写機を提供することができ
る。
発明のカラー画像複写機においては、非線形マスキング
をCIE標準表色系の再現色領域毎に線形マスキングで
近似しているので、高画質の出力画像を、大量の演算器
や大量のメモリを使うことなくかつ短い演算時間で得る
ことの出来るカラー画像複写機を提供することができ
る。
【図1】本発明の一実施例であるカラー画像複写機の全
体構成を示す断面図である。
体構成を示す断面図である。
【図2】カラー画像複写機のカラー画像処理装置のブロ
ック図である。
ック図である。
【図3】本実施例の色補正行列決定に用いるCIE−x
y色度図である。
y色度図である。
【図4】本実施例の色補正手順を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図5】本実施例の色補正行列決定手順を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図6】第二の実施例の色補正行列決定に用いるCIE
−L*a*b*表色系の色彩と彩度による色度図であ
る。
−L*a*b*表色系の色彩と彩度による色度図であ
る。
【図7】第三の実施例の色補正行列決定に用いるCIE
−L*a*b*表色系の色彩と彩度による色度図であ
る。
−L*a*b*表色系の色彩と彩度による色度図であ
る。
1 ディジタル・カラー複写機 2 カラー原稿読み取り装置 4 カラー画像処理装置 5 カラー画像記録装置 15 固体撮像素子 23 ROM 24 RAM 25 CPU
Claims (1)
- 【請求項1】 カラー画の色に対応するj色の色情報信
号を入力する色情報入力手段と、 i色の色材を用いてカラー画像を形成する記録手段と、 i行j列の行列(A)の各要素を記憶する記憶手段と、 行列(A)と前記j個の要素からなる色情報信号xを用
いてY=(A)xなる1次の列ベクトルYを得る演算手
段とを備え、 列ベクトルYを前記記録手段の入力信号とすることによ
り色補正されたカラー画像を形成するカラー画像記録装
置において、 前記読みとったj色をCIEの標準表色系の座標上の座
標点に対応させると共に、前記座標点が、前記CIE標
準表色系の可視光領域を複数に分割した色再現領域のい
ずれに属するかを判別する色判別手段と、 前記色判別手段により判別された再現色領域に応じて、
i行j列の行列(A)の各要素を選択する選択手段とを
備えたことを特徴とするカラー画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3252998A JPH0563969A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | カラー画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3252998A JPH0563969A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | カラー画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0563969A true JPH0563969A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=17245071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3252998A Pending JPH0563969A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | カラー画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0563969A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004070699A1 (ja) * | 2003-02-07 | 2004-08-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | 表示装置における色空間補正回路 |
CN114900925A (zh) * | 2022-06-09 | 2022-08-12 | 杭州罗莱迪思科技股份有限公司 | 多基色灯光控制方法及其应用 |
-
1991
- 1991-09-04 JP JP3252998A patent/JPH0563969A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004070699A1 (ja) * | 2003-02-07 | 2004-08-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | 表示装置における色空間補正回路 |
CN114900925A (zh) * | 2022-06-09 | 2022-08-12 | 杭州罗莱迪思科技股份有限公司 | 多基色灯光控制方法及其应用 |
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