JP2017123544A - 画像読取装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】読取速度を低下させることなく、モノクロ読取時の原稿画像の色の再現性を向上させる画像読取装置を提供する。
【解決手段】モノクロで原稿の読取を行う場合、読取部により読み取られた原稿の画像データを、反射光に含まれる複数色の光のうちの特定の光に対応する特定色を強調した画像データとする。また、強調される特定色に対応する特定の光を選択する。
【選択図】図8
【解決手段】モノクロで原稿の読取を行う場合、読取部により読み取られた原稿の画像データを、反射光に含まれる複数色の光のうちの特定の光に対応する特定色を強調した画像データとする。また、強調される特定色に対応する特定の光を選択する。
【選択図】図8
Description
本発明は、原稿を光学的に読み取る画像読取装置および制御方法に関する。
原稿画像を読み取る画像読取装置は、光源に発光ダイオード(LED)を用いて、カラー読取り、モノクロ読取りを実行する。カラー読取りを行う際、3原色である赤色、緑色及び青色のLEDが順次点灯するが、順次に異なる光源を切り替えて読取りを行うことで時間がかかってしまう。
一方、モノクロ読取りを行う際、順次に光源を切り替えずに読取りを行うことができるので、カラー読取りを行う場合に比べて、時間の短縮を図ることができる。一般的なモノクロ読取方法として、視感度特性に近い緑色のLEDだけのみを点灯して読み取る方法や、全てのLEDを同時に点灯して読み取る方法が知られている(特許文献1)。
上記のモノクロ読取りの場合、原稿の再現は、点灯するLEDの波長に依存する。従って、読み取る対象の色によっては反射光として返ってくる光が強くなってしまい、モノクロで読み取った際に濃度が薄く再現されることがある。例えば、朱印が押されている原稿を3原色のLED全てを同時点灯して読み取る場合、赤のLEDに対する反射光が強まるため、黒の文字画像等を読み取っている場合と比べて取得される読取画像の濃度が薄く再現されてしまうことがある。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解決することにある。上記の点に鑑み、本発明は、読取速度を低下させることなく、モノクロ読取時の原稿画像の色の再現性を向上させる画像読取装置および制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像読取装置は、光を照射し、原稿からの反射光を受光することにより前記原稿を光学的に読み取る読取手段と、前記読取手段によりモノクロで前記原稿の読取を行う場合、前記読取手段により読み取られた前記原稿の画像データを、前記反射光に含まれる複数色の光のうちの特定の光に対応する特定色を強調した画像データとする強調手段と、前記強調手段により強調される前記特定色に対応する前記特定の光を選択する選択手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、読取速度を低下させることなく、原稿画像の色の再現性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本実施形態における、原稿15の画像を光学的に読取る画像読取装置の構成を示す図である。画像読取装置1は、コンタクトイメージセンサ(CIS)ユニットを使用して照明部131から光を原稿15に照射し、原稿15からの反射光を撮像部134で受光し、光電変換により電気信号を生成して、原稿15を読み取った画像データを生成する。
図1に示すように、CISユニット13は、照明部131と光学レンズ133と撮像部134とを含んで構成され、原稿15の載置側とは反対側に原稿台ガラス14に密着するように構成される。照明部131は、光源として赤色LED、緑色LED及び青色LEDの3つの複数色のLEDを備えた白色タイプの導光管を含み、原稿台ガラス14に対して所定角度、傾斜した方向から原稿15を照明する。
光学レンズ133は、照明部131から照射され原稿15面で反射された光を、所定の結像位置へと導き、原稿15からの反射光を等倍で読み取る。光学レンズ133として、例えば、セルフォック(登録商標)レンズが使用される。
撮像部134は、複数の光電変換素子等を含んで構成され、光学レンズ133により所定の結像位置へと導かれた光を撮像する。本実施形態では、撮像部134は、例えば、CMOSセンサである。撮像部134で撮像された原稿15の画像データは、メモリに格納される。このような構成のCISユニット13は、駆動ベルト16に装着され、モータ18の駆動力が駆動ベルト16を介して伝達されることにより、ガイドレール17に沿って矢印H方向に移動する。
画像読取装置1は、CISユニット13をモータ18の駆動力により矢印Hの方向(副走査方向)に移動させながら、CISユニット13を紙面とは交差する方向(主走査方向)に電気的に走査することにより原稿15の画像を読み取る。一般的に、モータ18には、ステッピングモータやDCモータ等が用いられる。また、画像読取時には、CISユニット13は、原稿台ガラス14の端部に設けられた白色基準板12に光を照射して、その反射光からシェーディング補正を行うための基準信号を得る。
以上の構成において、原稿台ガラス14に載置された原稿15の画像読取が行われる際には、白色基準板12を用いたシェーディング補正が予め行われる。同時に、照明部131のLED光源の光量調整が行われ、露光量が一定に保たれる。LED光源の光量は、PWM制御により、主走査方向の1ライン毎の点灯する時間のデューティ比を変化させることにより、調整される。
図2は、画像読取装置1の制御系の構成を示すブロック図である。CISユニット13は、LED駆動回路(ドライバ)3において主走査方向の走査ライン毎に照明部131の光量調整で行った点灯時間に合わせて、原稿15の画像を読み取る。LED駆動回路3は、照明部131を、PWM制御により任意のデューティで点灯させることが可能である。
増幅器(AMP)21は、CISユニット13から出力された電気信号を増幅し、A/D変換回路22は、その増幅された電気信号をA/D変換して、例えば各画素を16ビットの輝度値として表現するデジタル画像データを出力する。本実施形態では、A/D変換回路22を含め、A/D変換のために必要な構成をまとめて変換部という。画像処理部6は、A/D変換回路22により変換されたデジタル画像データを画像処理する。この画像処理は、例えば、後述する特殊モード輝度補正処理を含む。メモリ61は、画像処理部6に含まれ、画像データを記憶する。画像処理部6は、インクジェットプリンタや電子写真方式を用いたレーザビームプリンタ、さらには外部装置とのインタフェースと接続して、メモリ61に記憶された画像データの画像転送を行うことができる。また、特殊モード輝度補正部62は、モノクロ読取モードにおける原稿15上の特定色を強調するための処理を行い、処理後の画像データをメモリ61に格納する。また、特殊モード輝度補正部62は、メモリ61に記憶された処理前の画像データにもアクセス可能である。
タイミング発生回路4は、CPU5の設定により、主走査方向の一走査ライン毎のPWMデューティを変更することができ、LED駆動回路3に各色LEDの点灯ON/OFFの制御信号を送ることで、各色LEDの光量調整及び点灯タイミング制御を行う。なお、CPU5は、CPU5が実行するプログラムを記憶するROM52と、プログラム実行に作業領域として用いられるRAM51とを含む。操作部7は、表示部と入力キー等の操作部を備え、ユーザインタフェースとしての機能を提供する操作パネルを有する。操作パネルは、機器の状態をユーザに通知したり、ユーザのキー操作による指示入力を受け付ける。操作部7の操作パネルは、例えば、画像読取(スキャン機能)の実行指示をユーザから受付けるためのメニュー画面を表示する。
図1に示す画像読取装置1は、例えば、記録媒体に画像を記録する記録装置1209(プリンタ)に接続される構成でも良い。その場合、例えば、図1に示す画像読取装置1が記録装置1209上に搭載される。
図12は、画像読取装置1が記録装置1209と接続され、スキャン機能、印刷機能、コピー機能等が一体化された画像形成装置1200として構成された場合の制御系のブロック構成を示す図である。そのような画像形成装置1200は、図1の画像読取装置1、記録装置1209、画像読取装置1及び記録装置1209を統括的に制御するコントローラ部1210を含む。
コントローラ部1210は、CPU1201、ROM1202、RAM1203、HDD1204、操作部1205、外部インタフェース(I/F)1206、スキャナI/F1207、プリンタI/F1208を含む。CPU1201は、例えば、ROM1202に記憶されたプログラムをRAM1203に読み出して実行することにより、操作部1205上でユーザから受け付けた指示を実行する。例えば、操作部1205がユーザからコピー機能の実行指示を受け付けた場合、CPU1201は、スキャナI/F1207を介して画像読取装置1に読取動作を指示する。そして、CPU1201は、プリンタI/F1208を介して記録装置1209を介して記録装置1209に記録動作を指示する。画像読取装置1のCPU5は、コントローラ部1210のCPU1201から指示を受けると、画像読取装置1を統括的に制御して原稿の読取動作を実行する。
外部I/F1206は、LAN等のネットワークを介して外部の装置と相互に通信可能であり、例えば、外部のホストコンピュータからスキャンジョブを受信する。操作部1205は、装置情報やジョブ処理状況等を示すディスプレイや、ユーザからの指示操作を受け付けるためのキー等を含む。
画像読取装置1は、図2のCPU5、RAM51、ROM52、画像処理部6、操作部7を含む。図12の読取部1211は、図2のCISユニット13を含む。図12の変換部1213は、AMP21とA/D変換回路22を含む。また、図12のLED制御部1212は、図2のLED駆動回路3とタイミング発生回路4を含む。図12のモータ制御部1214は、図2のモータドライブ回路91を含む。図12のモータ・センサ群1214は、図2のスキャナモータ18や、原稿台ガラス14上や搬送路上の原稿を検知するセンサや、CISユニット13が取り付けられたことを検知するセンサを含む。また、CPU5は、コントローラ部1210のCPU1201と通信可能である。
記録装置1209は、インクジェット記録方式や電子写真方式等の各種記録方式に対応した構成を有し、記録媒体上に画像を記録する。記録装置1209は、例えば、外部I/F1206で外部から受信した画像データに基づいて記録動作を行う場合や、画像読取装置1の読取動作で取得された画像データに基づいて記録動作を行う場合がある。
図12には不図示であるが、コントローラ部1210は、記録対象の画像データを記録装置1209で記録可能な記録データに変換するための画像処理部など、画像形成装置1200の各機能を実行するために必要な処理構成を適宜含む。
次に、画像読取装置の読取モードの選択とそれぞれの読取モードにおける各色LEDの点灯方法について図3〜5を参照しながら説明する。
図3は、ユーザによる読取モードの選択処理を示すフローチャートである。図3に示す各処理は、例えば、CPU5がROM52に記憶されたプログラムをRAM51に読み出して実行することにより実現される。
操作部7に表示されたメニュー画面等を介してユーザから画像読取(スキャン機能)の実行(読取指示)を受け付けると、S101では、ユーザが指示した画像読取モードはモノクロ読取モードであるか否かを判定する。ここで、モノクロ読取モードであると判定された場合、処理はS102に進む。一方、モノクロ読取モードでないと判定された場合、処理はS105に進む。S105では、CPU5は、カラー読取モードによる画像読取を実行する。S105の後、図3の処理は終了する。
次に、S102では、CPU5は、ユーザが指示したモノクロ読取モードは色強調モードであるか否かを判定する。ここで、色強調モードであると判定された場合、処理はS103に進む。S103では、CPU5は、特殊モノクロ読取モードにより画像読取を実行する。S103の後、図3の処理は終了する。一方、色強調モードでないと判定された場合、処理はS104に進む。S104では、CPU5は、通常モノクロ読取モードによる画像読取を実行する。S104の後、図3の処理は終了する。
図4は、通常モノクロ読取モード及びカラー読取モードにおける各色LEDの点灯制御信号のタイミングチャートを示す図である。
図4(a)は、通常モノクロ読取モードにおける各色LEDの点灯制御を示し、図4(b)は、カラー読取モードにおける各色LEDの点灯制御を示している。
通常モノクロ読取モードにおける各色LEDの点灯制御では、青色(B)LED1311、緑色(G)LED1312、赤色(R)LED1313それぞれが、一走査ラインの区間で同時に点灯するように制御される。図4(a)に示すように、副走査方向上のデータ切り替わりを示す同期信号SPに同期して、これらのLEDに対応する点灯制御信号LED_B、LED_G、LED_Rがハイレベルになって、3色のLEDが同時点灯する。図4(a)の場合、同期信号SPの1回の立ち上がりで、読取対象の走査ラインが切り替わる。
また、カラー読取モードにおける各色LEDの点灯制御では、図4(b)に示すように同期信号SPに同期して、点灯制御信号LED_B、LED_G、LED_Rが順次切り替わる。その結果、青色LED1311、緑色LED1312、赤色LED1313が順次点灯する。図4(b)の場合、同期信号SPの3回の立ち上がりで、読取対象の走査ラインが切り替わる。これにより、画像データは3色のRGBデータとして取得され、カラー読取りが実現される。しかしながら、図4(a)及び(b)から分かるように、カラー読取モードは、通常モノクロ読取モードと比べて3倍の時間がかかる。
通常モノクロ読取モード及びカラー読取モードに対し、特殊モノクロ読取モードでは、各色LEDが一走査ラインごとに異なる点灯タイミングとなるように制御される。
図5は、特殊読取モード時の各色LEDの点灯制御信号のタイミングチャートを示す図である。図5に示すように、特殊モノクロ読取モードでは、原稿上の強調させたい色に応じて点灯させるLEDを一走査ラインごとに交互に切り替える点灯制御が行われる。本実施形態では、原稿15の印刷に良く使われる赤と青に対する強調を行うために、青色LED1311のみの点灯と赤色LED1313のみの点灯のパターンを交互に切り替えるように制御する。そして、図4(a)の通常モノクロ読取モードと同様に、同期信号SPの1回の立ち上がりに同期して読取対象の走査ラインが切り替わるように制御される。そのため、通常モノクロ読取モードと同じ読取速度で読取ることができる。
図6は、通常モノクロ読取モード及び特殊モノクロ読取モードで読取った画像データの輝度値を示す図である。縦軸は、1画素ごとの輝度値を示し、横軸は、副走査方向上の位置を示している。
通常モノクロ読取モードでは、図4(a)に示すように、青色LED1311、緑色LED1312、赤色LED1313それぞれが、一走査ラインの区間で同時に点灯するように制御される。図6(a)に示すように、原稿15の白部分を読取った場合には、それぞれ青色LED1311、緑色LED1312、赤色LED1313から照射される光の反射率は高いので、輝度レベルは高くなる。一方、原稿15の黒部分を読み取った場合、それぞれのLEDからの光に対し反射率が低いので、輝度レベルは低くなる。
原稿15の赤部分については、青色LED1311から照射される光に対しての反射率は小さくなる。また、赤の波長に近い光ほど反射率が大きくなるので、青色LED1311から照射される光に対し、緑色LED1312、赤色LED1311の順に照射される光の反射率は大きくなる。そのため原稿15の黒部分を読取った時よりも原稿15の赤部分の輝度値は大きくなる。
また、原稿15の青部分については赤色LED1313から照射される光に対しての反射率は小さくなる。また、青の波長に近い光ほど反射率が大きくなるので、赤色LED1313の照射される光に対し、緑色LED1312、青色LED1311の順に照射される光の反射率は大きくなる。そのため原稿15の赤部分と同様に、原稿15の黒部分を読取った時よりも、原稿15の青部分の輝度値は大きくなる。
このように、通常モノクロ読取モードでは、原稿15の黒部分に対し、赤部分や青部分は輝度値が高いので、結果としてユーザには薄く見える。赤、緑、青の3色のLEDの光に対して反応が良いため写真等の画像を読取る際に適している。
特殊モノクロ読取モードでは、青色LED1311のみの点灯と赤色LED1313のみの点灯のパターンを交互に切り替えるように制御が行われる。そのため、副走査方向の1画素おきに読取る際に照射しているLEDは異なる。図6(b)に示すように、原稿15の白部分を読取った場合、青色LED1311から照射される場合も赤色LED1313から照射される場合も反射率が変わらないので、1画素おきの輝度値の差は極めて小さい。同様に、原稿15の黒部分を読み取った場合も、青色LED1311から照射される場合も赤色LED1313から照射される場合も反射率が変わらないので、1画素おきの輝度値の差は極めて小さい。このように、光の反射率が大きく変わらない黒やグレー、白については1画素おきの輝度値の差は極めて小さく、通常モノクロ読取モードと同等の読取りが可能である。
一方、原稿15の赤部分や青部分に対して読取を行う場合、青色LED1311から照射される場合と赤色LED1313から照射される場合とで反射率は異なるので、1画素おきに輝度値は大きく異なる。従って、特殊モノクロ読取モードでは、通常モノクロ読取モードとは異なる輝度値を表す画像データとなる。
次に、特殊モノクロ読取モードでの輝度補正の処理について図7、8を参照しながら説明する。
図7は、本実施形態における特殊モノクロ読取モード時の輝度補正(強調補正)を行うためのデータ配列を示す図である。図7に示すように、輝度補正は、読み込まれた走査ライン単位の画素データごとに行われる。そして、補正対象の走査ライン(補正対象ライン)と補正対象ラインの一走査ライン前に読み込まれた一走査ラインとの間での画素データの比較、補正対象ラインと補正対象ラインの一走査ライン後に読み込まれた一走査ラインとの間での画素データの比較を行う。画素データの比較は、同じ主走査位置の画素それぞれで、前後の一走査ラインとの間で行われ、その結果に応じて輝度補正を行うか否かを決定する。本実施形態では、撮影部134から出力される一走査ライン分の画素データは、主走査位置0〜Mに対応する。輝度補正された画素データは、一走査ラインずつ特殊モード輝度補正部62から出力されてメモリ61に格納される。また、上記の比較においては、前後の一走査ラインの画素データとして、輝度補正が行われる前の画素データが用いられる。
図8は、本実施形態における特殊モノクロ読取モード時の輝度補正処理を示すフローチャートである。図8に示す各処理は、例えば、CPU5がROM52に記憶されたプログラムをRAM51に読み出して実行することにより実現される。
S201では、CPU5は、RAM51に確保された主走査位置を示す変数Nに、撮影部134から出力される一走査ラインの画素データの最初の画素位置を示す0を代入し、S202に進む。
S202では、CPU5は、補正対象ラインの主走査位置Nの画素において輝度値LN1が副走査方向上の1画素前(一走査ライン前)の画素の輝度値LN0よりも閾値以上であるか否かを判定する。ここでの閾値は、例えば10である。ここで、輝度値LN1が輝度値LN0よりも閾値以上であると判定された場合、処理はS203に進む。一方、輝度値LN1が輝度値LN0よりも閾値以上でない、即ち閾値未満であると判定された場合、処理はS205に進む。
次に、S203では、CPU5は、輝度値LN1が副走査方向上の1画素後(一走査ライン後)の画素の輝度値LN1よりも閾値以上であるか否かを判定する。ここでの閾値は、例えば10である。輝度値LN1が輝度値LN2よりも閾値以上であると判定された場合、処理はS204に進む。一方、輝度値LN1が輝度値LN2よりも閾値以上でない、即ち閾値未満であると判定された場合、処理はS205に進む。S203とS204の判断結果から、補正対象ラインの画素の輝度値が、副走査方向上の一走査ライン前後の両方の画素の輝度値より閾値以上の場合においてのみ、S204で輝度補正が行われる。
S204では、CPU5は、輝度補正を行う。CPU5は、特殊モード輝度補正部62から出力される一走査ラインの画素データの主走査位置N画素目の輝度値LOUTNに補正値を代入する。LOUTNは、RAM51に確保されている。CPU5は、輝度値LN0と輝度値LN2を足した値を2で割った平均値を、補正値として輝度値LOUTNに代入する。輝度値LOUTNは、輝度値LN0と輝度値LN2の中間値となるため補正前よりも輝度値の低いデータとなり、且つ、副走査方向上に変化が小さくなるような画素データとなる。一方、S205では、CPU5は、主走査位置N画素目の輝度補正を行わない。S205では、CPU5は、輝度値LOUTNに対して、補正前の輝度値LN1をそのまま代入する。
次に、S206では、補正対象ラインの画素の主走査位置Nが撮影部134から出力される一走査ラインの画素データの最後の画素位置を示すMと等しいか否かを判定する。ここで、主走査位置NがMに等しいと判定された場合、図8の処理は終了する。一方、主走査位置NがMに等しくないと判定された場合、処理はS207に進む。S207では、CPU5は、主走査位置Nを1インクメントし、その値をNに代入する。S207の後、S202からの処理を繰り返す。
次に、図9〜11を参照しながら、図8のフローチャートの特殊モノクロ読取モード時の輝度補正の動作について説明する。
図9は、本実施形態における特殊モノクロ読取モード時の輝度補正前後の輝度データを示す図である。また、図10は、本実施形態における特殊モノクロ読取モード時で補正しないと判定された輝度データを示す図である。
図9(a)に示すように、補正対象ラインの画素の輝度値LN1が副走査方向上の1画素前後の両方の画素の輝度値より閾値以上の場合に、輝度補正が行われる。図9(b)は、輝度補正後の画素データを示しており、図9(a)に示す輝度補正前の画素データよりも、輝度値LN1は低く補正されている。また、図10に示すように、補正対象ラインの画素の輝度値LN1が副走査方向上の1画素前後の両方の画素の輝度値より閾値以上ではない場合には、輝度補正は行われない。
本実施形態では、一走査ライン前後の両方の画素と比べて、10以上の輝度値分大きいという条件の場合に、輝度補正が行われる。しかしながら、閾値は10でなく他の値が用いられても良い。また、操作部7上でユーザにより設定される強調の程度に応じて、閾値を変更可能としても良い。また、ユーザによる指示に基づいて強調色を設定するだけでなく、読み取った画像データから反射光量が高い色を強調色として自動で判断する構成としてもよい。
図11は、本実施形態において特殊モノクロ読取モード時の輝度補正後の画素データを示す図である。図6(b)に示すように、特殊モノクロ読取モード時では、赤や青のデータにおいて1画素おきに高い輝度と低い輝度が切り替わる。そのため、図9(a)に示すような輝度値の関係となるので、赤と青の部分には、輝度値が低くなるように輝度補正が実行される。一方、白や黒のデータにおいては1画素おきに高い輝度と低い輝度の切り替わりとならないので、輝度補正が実行されない。その結果、図11に示すような画素データに補正されることになり、赤と青に近い色合いのデータのみ濃くなるような強調が実現される。
また、本実施形態においては、点灯する光源の色によって特定色を強調する構成としたが、原稿からの反射光を受光する受光センサによって特定色を強調する構成としてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、モノクロ読取りにおいて、読取速度の低下による生産性の低下を招くことなく、原稿上の特定色に対して濃く強調して読取る処理が可能となる。
1 画像読取装置: 13 CISユニット: 5 CPU: 6 画像処理部: 7 操作部: 51 RAM: 52 ROM: 1311、1312、1313 LED
Claims (11)
- 光を照射し、原稿からの反射光を受光することにより前記原稿を光学的に読み取る読取手段と、
前記読取手段によりモノクロで前記原稿の読取を行う場合、前記読取手段により読み取られた前記原稿の画像データを、前記反射光に含まれる複数色の光のうちの特定の光に対応する特定色を強調した画像データとする強調手段と、
前記強調手段により強調される前記特定色に対応する前記特定の光を選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記読取手段は、複数色の光源を備え、
前記強調手段は、前記複数色の光源のうち、前記特定色に対応する光の光源を点灯させて、前記読取手段により読み取られた前記原稿の画像データを、前記特定色を強調した画像データとする、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記強調手段は、前記読取手段により読み取られた前記原稿の画像データにおいて、前記読取手段の走査ラインと交差する副走査方向上の各画素データで所定の条件を満たす画素データを補正する補正手段、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
- 前記補正手段は、前記所定の条件として、補正対象の画素の輝度値が、前記副走査方向上の一走査ライン前の画素の輝度値および一走査ライン後の画素の輝度値より予め定められた輝度値分大きい場合に、前記補正対象の画素の輝度値をより小さくするように補正する、ことを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
- 前記補正手段は、前記補正対象の画素の輝度値を、前記副走査方向上の一走査ライン前の画素の輝度値と一走査ライン後の画素の輝度値との平均値に補正する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像読取装置。
- 前記複数色の光源は、前記特定色に対して反射率が異なる第1の光源と第2の光源とを含む、ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記特定色が赤である場合、前記複数色の光源は、赤の光源と青の光源を含む、ことを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
- モノクロでの読取指示を受け付け、当該読取指示が前記特定色を強調する読取の指示である場合、前記読取手段の走査ラインごとに、前記複数色の光源の点灯を順次切り替えるように前記読取手段を制御する制御手段、をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- モノクロでの読取指示を受け付け、当該読取指示が前記特定色を強調する読取の指示でない場合、前記制御手段は、前記読取手段の走査ラインごとに、前記複数色の光源の点灯を繰り返すように前記読取手段を制御する、
ことを特徴とする請求項8に記載の画像読取装置。 - カラーでの読取指示を受け付けた場合、前記制御手段は、前記強調手段による前記特定色の強調を実行させず、前記複数色の光源の点灯を順次切り替えて前記読取手段の一走査ラインを読み取るように前記複数色の光源の点灯を制御する、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像読取装置。
- 光を照射し、原稿からの反射光を受光することにより前記原稿を光学的に読み取る読取手段を備える画像読取装置において実行される制御方法であって、
前記読取手段によりモノクロで前記原稿の読取を行う場合、前記読取手段により読み取られた前記原稿の画像データを、前記反射光に含まれる複数色の光のうちの特定の光に対応する特定色を強調した画像データとする強調工程と、
前記強調工程において強調される前記特定色に対応する前記特定の光を選択する選択工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016001276A JP2017123544A (ja) | 2016-01-06 | 2016-01-06 | 画像読取装置および制御方法 |
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JP2017123544A true JP2017123544A (ja) | 2017-07-13 |
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JP2016001276A Pending JP2017123544A (ja) | 2016-01-06 | 2016-01-06 | 画像読取装置および制御方法 |
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- 2016-01-06 JP JP2016001276A patent/JP2017123544A/ja active Pending
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