JP2005222873A - ケーブル接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】
電子機器側に設けられるコネクタの小型化を図ると共にコネクタ及びコネクタ取付部分の防塵性を向上させる。
【解決手段】
2面が開放された凹部14と、該凹部に臨接して設けられた第1コネクタ3と、2面を有する凹部キャップ22とを具備し、該凹部キャップは表姿勢、裏姿勢でそれぞれ前記凹部に着脱可能であり、表姿勢では前記凹部を閉塞し、裏姿勢では前記第1コネクタに結合された第2コネクタ9から延出するケーブル11が挿通する開口部が形成され、前記凹部キャップは前記第2コネクタの抜脱方向で係合する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、IT機器等電子機器へケーブルを接続する場合のケーブル接続構造に関するものである。
IT機器と他のIT機器とをケーブルを介して接続する場合、或はIT機器に機能拡張機器をケーブルを介して接続する場合、前記IT機器に内蔵される配線基板にAコネクタが実装され、ケーブルの先端にはBコネクタが接続され、IT機器とケーブルとはAコネクタとBコネクタとを結合させることで接続されていた。
図5、図6により従来のケーブル接続構造について説明する。
図中、1はIT機器であり、該IT機器1は第1Aコネクタ2、第2Aコネクタ3を具備し、例えば前記第1Aコネクタ2はIT機器1の筐体(図示せず)に取付けられ、前記第1Aコネクタ2の各端子はリード(図示せず)を介して内蔵される配線基板(図示せず)に接続されている。又、前記第2Aコネクタ3は例えば前記配線基板に直に実装されている。前記第1Aコネクタ2には他のIT機器(図示せず)に接続されたケーブル4の第1Bコネクタ5が結合され、前記ケーブル4を介して前記IT機器1が他のIT機器に接続される。
前記第2Aコネクタ3は、例えば機能拡張用に設けられたものであり、IT機器1のケース6に設けられたコネクタ窓7から突出しており、前記第2Aコネクタ3は両端部にロックレバー8を有している。前記第2Aコネクタ3には第2Bコネクタ9が嵌脱可能であり、該第2Bコネクタ9は機能拡張用ケーブル11に取付けられている。該機能拡張用ケーブル11は前記第2Bコネクタ9の嵌脱方向に対して直角に延出しており、図示しない機能拡張機器に接続されている。
図6は前記ケーブル4、前記機能拡張用ケーブル11がそれぞれ前記IT機器1に接続された状態を示しており、前記第1Bコネクタ5はボルト12によりIT機器1側に固着され、前記第2Bコネクタ9は前記ロックレバー8により第2Aコネクタ3にロックされる。
上記した従来のケーブル接続構造、特に機能拡張用ケーブル11の接続構造では、前記第2Aコネクタ3には前記ロックレバー8が設けられており、小型化が難しく、前記第2Aコネクタ3が配線基板の実装面積を圧迫する場合があり、又IT機器1の小型化を妨げる要因となっていた。
又、前記第2Aコネクタ3は前記ケース6のコネクタ窓7から突出する構造であり、又第2Aコネクタ3の周囲には前記ロックレバー8を回転させる為の空間が設けられている。この為、前記第2Aコネクタ3の周囲には隙間が生じ、この隙間から塵埃が浸入し易いという問題があった。更に、前記第2Bコネクタ9が外されている状態では、前記第2Aコネクタ3の防塵の為の防塵カバーが別途必要となるという問題もあった。
尚、コネクタをコネクタ保護カバーで覆うものとして特許文献1に示されるものがある。特許文献1では、コネクタにケーブルが接続されている場合は、前記コネクタ保護カバーは使用されず、又紛失しない様にする工夫が必要であった。
特開平11−273780号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、IT機器等電子機器側に設けられるコネクタの小型化を図ると共にコネクタ及びコネクタ取付部分の防塵性を向上させるものである。
本発明は、2面が開放された凹部と、該凹部に臨接して設けられた第1コネクタと、2面を有する凹部キャップとを具備し、該凹部キャップは表姿勢、裏姿勢でそれぞれ前記凹部に着脱可能であり、表姿勢では前記凹部を閉塞し、裏姿勢では前記第1コネクタに結合された第2コネクタから延出するケーブルが挿通する開口部が形成され、前記凹部キャップは前記第2コネクタの抜脱方向で係合するケーブル接続構造に係るものである。
本発明によれば、2面が開放された凹部と、該凹部に臨接して設けられた第1コネクタと、2面を有する凹部キャップとを具備し、該凹部キャップは表姿勢、裏姿勢でそれぞれ前記凹部に着脱可能であり、表姿勢では前記凹部を閉塞し、裏姿勢では前記第1コネクタに結合された第2コネクタから延出するケーブルが挿通する開口部が形成され、前記凹部キャップは前記第2コネクタの抜脱方向で係合するので、前記凹部キャップはケーブルが外された状態、接続された状態のいずれも前記凹部に取付けられ、両状態で防塵が可能であり、又凹部キャップを紛失する虞れがなく、前記第1コネクタにロック機構を設ける必要がないので、コネクタの小型化が可能である等の優れた効果を発揮する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
図1は機能拡張用ケーブルが外された状態、図2は機能拡張用ケーブルが接続された状態を示しており、図1、図2中、図5、図6中に示したものと同等のものには同符号を付してある。以下、図3、図4を参照して説明する。
ケース6には上面、側面が開放された凹部14が形成され、該凹部14の底部に第2Aコネクタ3が臨接している。該第2Aコネクタ3にはロックレバー8は具備してなく、前記第2Aコネクタ3の外形形状は細長の直方体となっている。前記凹部14は端壁15,15及び側壁16に囲まれ、前記端壁15にはスリット溝17が形成され、該スリット溝17の略中央には上側から下方に突出する突起18が形成されている。又前記スリット溝17の下側は前記突起18に対応した部分が緩やかな曲線で下方に凹む凹部19が形成されている。
前記凹部14の側面の両端部には段差部21が形成されている。
図中、22は凹部キャップであり、L字状の断面を有する合成樹脂製品である。該凹部キャップ22は、前記端壁15,15間に掛渡る略長矩形の平板部23、該平板部23の一長辺部に垂直に設けられた縁板部24とを有している。前記平板部23は前記スリット溝17に挿脱可能であり、前記平板部23の両端の略中央には切欠25が穿設され、該切欠25は前記突起18に嵌合可能である。又、前記平板部23の他の長辺部には平板部23の補強用の突条26が設けられている。又、前記縁板部24は前記平板部23の補強を兼ねると共に前記段差部21,21に掛渡る様になっている。
図1は、前記凹部キャップ22が表姿勢で取付けられ、前記凹部14が凹部キャップ22により覆われた状態を示しており、該凹部キャップ22で前記凹部14を覆う場合は、図3の状態から平板部23の両端部を前記スリット溝17に嵌合させ、押込む。両端部は前記突起18に当り更に押下げられ、撓みながら挿入される。前記平板部23の他の長辺部が前記凹部14の側壁16に突当った位置で、前記切欠25が前記突起18に合致する。
前記平板部23は弾性により撓みが復帰し、前記切欠25と前記突起18とが嵌合する。又、前記縁板部24は前記段差部21,21間に掛渡り、前記凹部14は前記平板部23と前記縁板部24とで閉塞され、前記凹部14を密閉状態とし、防塵する。
前記突起18と前記切欠25との嵌合は、前記凹部キャップ22の抜止めとなり、前記IT機器1に振動等が作用した場合にも、前記凹部キャップ22の脱落が防止される。
該凹部キャップ22を取外す場合、図1の状態で、前記平板部23の両端部を押下げる。両端部が撓み、前記突起18と前記切欠25とが外れ、前記凹部キャップ22の引抜きが可能となる。前記平板部23の両端部を押下げつつ、前記凹部キャップ22を引抜く。
該凹部キャップ22を外した状態で、第2Bコネクタ9を前記第2Aコネクタ3に嵌合する。前記凹部キャップ22を180°回転し(裏返し)、該凹部キャップ22を裏姿勢として、前記平板部23を前記スリット溝17に挿入する。前記平板部23の両端部は前記突起18に当り更に押下げられ、撓みながら挿入され、前記縁板部24が前記側壁16に突当った位置で、前記切欠25が前記突起18と嵌合する。
前記凹部キャップ22は、前記第2Bコネクタ9の上側を前記平板部23が覆い、又前記縁板部24が移動することで、前記平板部23の下側には開口部が形成され、該開口部より機能拡張用ケーブル11が延出する。
前記凹部キャップ22は、前記第2Bコネクタ9の抜止めとなり、該第2Bコネクタ9の周囲の隙間を閉塞して、防塵機能を発揮する。又、前記突条26は前記機能拡張用ケーブル11に当接してケーブル押えとなる。
図2の状態から凹部キャップ22を取外す場合は、前記平板部23の両端部を押下げ、両端部を撓ませ、前記突起18と前記切欠25とを外して、前記凹部キャップ22を引抜く。
尚、上記実施の形態では突起18と切欠25との嵌合で、凹部キャップ22の抜止めとしたが、種々の方法が採用可能である。例えば、前記スリット溝17を湾曲させ、前記平板部23を前記スリット溝17に挿入すると、前記平板部23が前記スリット溝17に倣って湾曲し、該スリット溝17と前記平板部23間に摩擦力が発生する様にしてもよい。
又、上記実施の形態では、第2Bコネクタ9の嵌脱方向に対して前記機能拡張用ケーブル11が直交する方向に延出しているが、第2Bコネクタ9の嵌脱方向に平行に前記機能拡張用ケーブル11が延出していてもよい。この場合、前記第2Aコネクタ3は接点端子が配線基板に対して平行になる様に実装され、前記突条26が第2Bコネクタ9の縁に係合することで第2Bコネクタ9の抜止めとなる。
本発明の実施の形態を示し、コネクタが外されている状態の斜視図である。 本発明の実施の形態を示し、コネクタが取付けられている状態の斜視図である。 本発明の実施の形態を示し、凹部キャップの着脱を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示し、凹部キャップ、コネクタの着脱を示す説明図である。 従来例に於けるコネクタ着脱を示す説明図である。 従来例を示す斜視図である。
符号の説明
1 IT機器
3 第2Aコネクタ
9 第2Bコネクタ
11 機能拡張用ケーブル
17 スリット溝
18 突起
22 凹部キャップ
25 切欠

Claims (1)

  1. 2面が開放された凹部と、該凹部に臨接して設けられた第1コネクタと、2面を有する凹部キャップとを具備し、該凹部キャップは表姿勢、裏姿勢でそれぞれ前記凹部に着脱可能であり、表姿勢では前記凹部を閉塞し、裏姿勢では前記第1コネクタに結合された第2コネクタから延出するケーブルが挿通する開口部が形成され、前記凹部キャップは前記第2コネクタの抜脱方向で係合することを特徴とするケーブル接続構造。
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