JP2005220798A - 油圧ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動初期における駆動軸と軸受メタルとの焼き付きを確実に防止可能な油圧ポンプを提供する。
【解決手段】油圧ポンプは、ポンプ室92が形成されたフロントハウジングハウジング90及びリヤハウジング91と、エンジンEによって駆動され、フロントハウジング90に筒状の軸受メタル1によって回転可能に支承された駆動軸96と、駆動軸96によって駆動され、ポンプ室92内で作動油のポンプ作用を行うポンプ機構93、98、99とを備えている。軸受メタル1の内周面には、前端及び後端が開放されて連通する油連通溝1aが凹設されている。また、軸受メタル1の内周面には、前端及び後端に開放されず、かつ油連通溝1aと連通しない独立した油溜まり1d、1eが凹設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は油圧ポンプに関する。
従来、図6に示すように、油圧式のパワーステアリング装置等に用いられる油圧ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。この油圧ポンプは、フロントハウジング90及びリヤハウジング91がボルト99等によって前後に締結されており、リヤハウジング91内にポンプ機構が収納されている。
より詳しく説明すれば、この油圧ポンプは、ベーン型のものであり、リヤハウジング91内に筒状のカムリング93が固定され、カムリング93の後端側にはサイド部材94が固定されており、フロントハウジング90及びサイド部材94がポンプ室92の前後を封止している。
フロントハウジング90には筒状の軸受メタル95によって駆動軸96が回転可能に支承され、フロントハウジング90の前端と駆動軸96との間にはオイルシール82が設けられている。カムリング93内には駆動軸96の後端に結合されたロータ98が回転可能に設けられており、ロータ98には複数枚のベーン99が放射方向で出没可能に設けられている。そして、カムリング93の略楕円形状の内周面とロータ98の外周面との間に、隣り合うベーン99によって区画された複数のポンプ室92が形成されている。
フロントハウジング90及びリヤハウジング91内には低圧室80と高圧室81とが形成されている。低圧室80は、ポンプ室92のうち、ロータ98の回転によって容積が拡大され始める領域(吸入領域)にあるポンプ室92と、作動油を貯留する大気開放のリザーバータンク84との間を接続している。また、高圧室81は、ポンプ室92のうち、ロータ98の回転によって容積が最も縮小される領域(吐出領域)にあるポンプ室92に連通しており、高圧の作動油が導入されるようになっている。この高圧の作動油の一部は、各部材間の微小なクリアランスを経由して軸受メタル90と駆動軸96との間に達し、この部位の潤滑に供された後、オイルシール82のポンプ内部側を伝い、低圧室80に連通する戻し通路83に流入するようになっている。カムリング93、ロータ98及び各ベーン99によって、作動油のポンプ作用を行うポンプ機構が構成されている。
軸受メタル95の内周面には、図7にこの軸受メタル95の内周面を展開して示すように、前端(前側Fr)及び後端(後側Rr)が開放されて連通する油連通溝95aが凹設されている。この種の油連通溝95aは特許文献2〜4によって公知である。なお、図中、Frと記した側の辺が図6におけるオイルシール82側の端部となり、Rrと記した側の辺がポンプ機構(カムリング93等)側の端部となる。
図7に示す軸受メタル95では、円周方向に対してθ(60°)傾斜する油連通溝95aが2本凹設されている。各油連通溝95aは裏面に凹設された補助連通溝95bの両側に補助連通溝95bと平行かつ等間隔に形成されている。補助連通溝95bも前端(前側Fr)及び後端(後側Rr)が開放されて連通しており、この補助連通溝95bは軸受メタル95が筒状にされた場合に外周側に位置される。また、両油連通溝95aの中央は筒状にされた場合に円周方向に延びる各連絡溝95cに連通されている。なお、各連絡溝95cの端部が幅広に形成されているのは、軸受メタル95が筒状にされた場合に環状に接続しやすいようにするためである。これら油連通溝95a、補助連通溝95b及び連絡溝95cの縁は面取りされている。
また、この軸受メタル95の前端(前側Fr)には位置決めのための切欠95dも形成されている。この軸受メタル95はおよそ以下のように製造される。まず、平板状の基材に油連通溝95a等がプレス成形される。この際、各油連通溝95aが補助連通溝95bと平行かつ等間隔に形成されているため、両油連通溝95a及び補助連通溝95bが精度よく形成される。こうして得られたプレス品は、筒状に曲げられた後、内周面が研摩され、筒状の軸受メタル95となる。図6に示すように、この軸受メタル95がフロントハウジング90に圧入され、油圧ポンプが組み付けられる。
この油圧ポンプでは、駆動軸96の前端がフロントハウジング90から突出し、そこにはプーリ97が結合される。プーリ97にはベルトBが巻き掛けられ、ベルトBが外部駆動源としてのエンジンEによって駆動されることとなる。
この種の油圧ポンプでは、エンジンEによってベルトB及びプーリ97を介して駆動軸96が駆動されれば、ポンプ室92内でロータ98が回転する。これにより、各ベーン99がカムリング93の内周面を摺接しながら出没を繰り返し、低圧室80内の作動油が圧力を高められて高圧室81に吐出されることとなる。そして、高圧の作動油によってパワーステアリング装置等が作動される。
この間、軸受メタル95は、プーリ97が受けるベルトBのテンションによる荷重Fを前側Fr及び後側Rrの受圧域によって支えることとなる。すなわち、荷重Fによって駆動軸96が前端(前側Fr)をエンジンEへ近づけるように傾斜するため、受圧域は、前側Frでは軸受メタル95の図6における下側(エンジンE側)、後側Rrでは同じく上側(エンジンEの反対側)となる。このように、外部駆動源(エンジンE)から駆動軸96への動力伝達に係る作用力によって駆動軸96が傾斜する。これにより軸受メタル95の内周面において特に面圧の高くなる領域が本発明でいう「軸受メタルの内周面における駆動軸の受圧域」である。
また、ポンプ室92等から漏れた高圧の作動油が軸受メタル95の後端側(ポンプ機構側)から油連通溝95aに流入して前端側(オイルシール82側)へ抜け、戻し通路83を経て低圧室80に戻される。こうして油連通溝95aに作動油が循環し、駆動軸96が好適に回転摺動されることとなる。
なお、軸受メタル95の外周の補助連通溝95bにも、油連通溝95aと同様、作動油が流動し、この作動油が軸受メタル95を冷却する。さらに、補助連通溝95bは、ポンプ機構が異常な高圧となったときに圧抜きをする機能も有している。
実公平7−41906号公報 実公平4−39431号公報 実公平5−19595号公報 特開平7−279871号公報
上記従来の油圧ポンプは、製造後、一旦作動油を供給して品質検査が行われた後に車両メーカ等に納品される。しかし、納品時には、輸送時及び搭載時の油汚染の防止のため、一旦供給した作動油を真空引きによって抜き取ることが通常である。この場合、この油圧ポンプの軸受メタル95の内周面には前端(前側Fr)及び後端(後側Rr)が開放されて連通する油連通溝95aが凹設されているだけであるため、納品時の油圧ポンプには、ポンプ室92ばかりでなく、油連通溝95aからも作動油が抜き取られていることとなる。
このため、車両メーカ等が搭載時に油圧ポンプに作動油を注入し、その搭載後初めて油圧ポンプを駆動すると、注入時の真空度、注入圧等によっては、油連通溝95aに作動油が存在しない時期が存在し、駆動軸96と軸受メタル95とが無潤滑で回転摺動するおそれがある。この場合、油連通溝95aに作動油が循環するまでのわずか数秒間で駆動軸96と軸受メタル95とが焼き付きを生じ、以降の駆動軸96の回転不良、異音発生等の原因となるおそれがある。
この不具合は、上記ベーン型の油圧ポンプばかりでなく、駆動軸がハウジングに軸受メタルによって支承されるものであれば、ピストン型油圧ポンプ、ギヤ型油圧ポンプ等においても同様である。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、駆動初期における駆動軸と軸受メタルとの焼き付きを確実に防止可能な油圧ポンプを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の油圧ポンプは、ハウジングと、外部駆動源によって駆動され、該ハウジングに筒状の軸受メタルによって回転可能に支承された駆動軸と、該駆動軸によって駆動され、該ハウジング内で作動油のポンプ作用を行うポンプ機構とを備え、該軸受メタルの内周面に前端及び後端が開放されて連通する油連通溝が凹設された油圧ポンプにおいて、
前記軸受メタルの内周面には、前端及び後端に開放されず、かつ前記油連通溝と連通しない独立した油溜まりが凹設されていることを特徴とする。
この油圧ポンプでは、軸受メタルの内周面に油溜まりが凹設されている。この油溜まりは、前端及び後端に開放されず、かつ油連通溝と連通しない独立したものである。このため、品質検査のために供給した作動油を車両メーカ等に納品するために抜き取ったとしても、納品時の油圧ポンプの軸受メタルの油溜まりには、品質検査のために供給した作動油が潤滑油として残存する。このため、搭載したばかりの初期において油圧ポンプを駆動したとしても、駆動軸と軸受メタルとが油膜の存在の下で回転摺動することとなり、両者に焼き付きを生じない。
したがって、この油圧ポンプによれば、駆動初期における駆動軸と軸受メタルとの焼き付きを確実に防止することができる。このため、この油圧ポンプによれば、駆動軸の回転不良、異音発生等の不具合をより確実に防止することができる。また、それら不具合を防止するために注入時の真空度、注入圧等の管理を過剰に厳格にする必要がなくなり、管理コストの低減にも役立つ。
本発明の油圧ポンプは、駆動軸がハウジングに軸受メタルによって支承されるのであれば、ベーン型、ピストン型、ギヤ型の油圧ポンプ等に具体化可能である。
油溜まりとしては、円形状のもの他、駆動軸の回転方向に沿った長方形状のもの等を採用することができる。
駆動軸を外部駆動源によって駆動する場合、駆動軸の前端にはプーリ、電磁クラッチ、スプロケット等が固定され、ベルト、チェーン等によって駆動軸が駆動されることとなる。この場合、プーリ等が受けるベルト等のテンションによる荷重によって駆動軸が軸受メタルに対して傾斜しやすい。この場合、軸受メタルの内周面には、その荷重が駆動軸を介して作用する受圧域と、その荷重が作用しない非受圧域とを生じる。受圧域は軸受メタルの軸方向の前側及び後側に生じる。両受圧域の円周方向の位置は油圧ポンプの位置関係によって確定される。
油溜まりは、軸受メタルの内周面における駆動軸の受圧域に設けてもよく、受圧域を回避した非受圧域に設けてもよいが、軸受メタルの内周面における駆動軸の受圧域を回避していることが好ましい。受圧域に油溜まりを設けると、油溜まりによって受圧域の受圧面積が減少するため、受圧域の面圧が上がりやすいからである。これに対し、受圧域を回避して油溜まりを設ければ、受圧域の受圧面積は維持され、受圧域の面圧が上がることはなく、受圧域で焼き付きを生じることはない。このため、駆動軸の回転不良、異音発生等の不具合もより一層生じ難くなる。
受圧域を回避して油溜まりを設ける場合、油溜まりは、駆動軸の回転方向の上流側で受圧域に隣接していることが好ましい。換言すれば、油溜まりの下流側に受圧域が隣接していることが好ましい。この場合、油溜まり内の潤滑油が駆動軸の外周面によって下流側の受圧域にすぐに供給され、受圧域を油膜によって好適に潤滑することができる。
この場合、受圧域の円周方向に大きな容積を確保できる油溜まりを設けることが好ましい。例えば、駆動軸の回転方向に沿った長方形状の油溜まりを採用することができる。これにより、油溜まり内の潤滑油が受圧域に供給されやすくなり、受圧域を油膜によって好適に潤滑することができる。
また、この場合、油溜まりの体積を確保するため、油溜まりを円周方向に対して傾斜させることもできる。油溜まりを円周方向に対して傾斜させる場合、駆動軸の回転方向に沿って傾斜していることが好ましい。これにより、駆動軸の回転によって油溜まり内の潤滑油を受圧域に供給しやすく、受圧域を油膜によって好適に潤滑することができる。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
実施例1の油圧ポンプは、図1に示す軸受メタル1を採用している。他の構成は図6に示す従来の油圧ポンプと同一であるため、同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
軸受メタル1の内周面には、その内周面を展開して示すように、前端(前側Fr)及び後端(後側Fr)が開放されて連通する2本の油連通溝1aが凹設されている。各油連通溝1aは、円周方向に対してθ(60°)傾斜しており、裏面に凹設された補助連通溝1bの両側に補助連通溝1bと平行かつ等間隔に形成されている。
補助連通溝1bも前端(前側Fr)及び後端(後側Rr)が開放されて連通しており、この補助連通溝1bは軸受メタル1が筒状にされた場合に外周側に位置される。
また、両油連通溝1aの中央は筒状にされた場合に円周方向に延びる各連絡溝1cに連通されている。なお、各連絡溝1cの端部が幅広に形成されているのは、軸受メタル1が筒状にされた場合に環状に接続しやすいようにするためである。
この油圧ポンプは、図6に示すように、駆動軸96の前端だけがフロントハウジング90に軸受メタル1によって支承され、駆動軸96の後端はリヤハウジング91内に軸受によって支承されていない。このため、図2及び図3に示すように、プーリ97が受けるベルトBのテンションによる荷重Fにより、駆動軸96は軸受メタル1に対して傾斜しやすい。このため、軸受メタル1の内周面には、荷重Fが駆動軸96を介して作用する受圧域P1、P2と、その荷重が作用しない非受圧域とを生じる。つまり、軸受メタル1の軸方向の前側Frには受圧域P1が生じ、後側Rrには受圧域P2が生じる。両受圧域P1、P2の円周方向の位置は、油圧ポンプがエンジンEに対してどの位置に搭載されるかによって確定される。
このため、実施例1では、図1に示すように、軸受メタル1の内周面における駆動軸96の受圧域P1に油溜まり1dを設けるとともに、受圧域P2に油溜まり1eを設けている。受圧域P1、P2に形成された油溜まり1d、1eは、軸受メタル1の前端(前側Fr)及び後端(後側Rr)に開放されず、かつ油連通溝1aと連通しない独立したものである。また、これら油溜まり1d、1eは、図中の矢印Rで示す駆動軸96(図6参照)の回転方向に沿った長方形状をなしている。
これら油連通溝1a、補助連通溝1b、連絡溝1c及び油溜まり1d、1eは、平板状の板材をプレス成形することにより同時に形成され、それらの縁は面取りされている。
また、この軸受メタル1の前端(前側Fr)には位置決めのための切欠1fも形成されている。この軸受メタル1は、平板状態で油連通溝1a等が形成された後、筒状にされて油圧ポンプ内に組み付けられる。
この油圧ポンプは、製造された後、一旦作動油が供給されて品質検査が行われる。品質検査を経た油圧ポンプは、作動油が真空引きによって抜き取られて車両メーカ等に納品されることとなる。この油圧ポンプの軸受メタル1の油溜まりには、品質検査のために供給した作動油が潤滑油として残存する。このため、搭載したばかりの初期において油圧ポンプを駆動したとしても、駆動軸96と軸受メタル1とが油膜の存在の下で回転摺動することとなり、両者に焼き付きを生じない。
したがって、この油圧ポンプによれば、駆動初期における駆動軸96と軸受メタル1との焼き付きを確実に防止することができる。このため、この油圧ポンプによれば、駆動軸96の回転不良、異音発生等の不具合をより確実に防止することができる。また、それら不具合を防止するために注入時の真空度、注入圧等の管理を過剰に厳格にする必要がなくなり、管理コストの低減にも役立つ。
実施例2の油圧ポンプは、図4及び図5に示す軸受メタル2を採用している。この軸受メタル2では、内周面における駆動軸96の受圧域P1、P2を回避して油溜まり2a〜2dを設けている。他の構成は図1に示す軸受メタル1と同一であるため、同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
各油溜まり2a〜2dも、軸受メタル2の前端(前側Fr)及び後端(後側Rr)に開放されず、かつ油連通溝1aと連通しない独立したものである。
油溜まり2a、2bは軸受メタル2の前端側に形成されている。油溜まり2aは、駆動軸96(図6参照)の回転方向Rに沿った長方形状をなしており、回転方向Rの上流側(回転方向Rの後側)で受圧域P1に隣接している。油溜まり2bは、補助連通溝1bの下流側(回転方向Rの前側)の油連通溝1aと平行になるように円周方向に対して傾斜した状態から、駆動軸96の回転方向Rに沿うように屈曲している。
油溜まり2c、2dは軸受メタル2の後端側に形成されている。油溜まり2cは、駆動軸96の回転方向Rに沿う状態から、補助連通溝1bの上流側の油連通溝1aと平行になるように円周方向に対して傾斜する状態へと屈曲している。油溜まり2dは、駆動軸96の回転方向Rに逆らう状態から、補助連通溝1bの下流側の油連通溝1aと平行になるように円周方向に対して傾斜する状態へと屈曲している。また、油溜まり2dは駆動軸96の回転方向Rの上流側で受圧域P2に隣接している。
上記実施例1の油圧ポンプのように、受圧域P1、P2に油溜まり1d、1eを設けると、油溜まり1d、1eによって受圧域P1、P2の受圧面積が減少するため、受圧域P1、P2の面圧が上がりやすい。
このため、実施例2の油圧ポンプでは、受圧域P1、P2を回避して油溜まり2a〜2dを設けている。このため、この油圧ポンプでは、受圧域P1、P2の受圧面積は維持され、受圧域P1、P2の面圧が上がることはなく、受圧域P1、P2で焼き付きを生じることはない。このため、駆動軸96の回転不良、異音発生等の不具合もより一層生じ難くなる。
また、この油圧ポンプでは、油溜まり2aが油溜まり2bと連通し、油溜まり2a、2bが駆動軸96の回転方向Rの上流側で受圧域P1に隣接し、油溜まり2dが駆動軸96の回転方向Rの上流側で受圧域P2に隣接している。特に、この油圧ポンプでは、油溜まり2a、2b及び油溜まり2dが受圧域P1、P2の円周方向に大きな容積を確保している。また、油溜まり2b、2c、2dが駆動軸96の回転方向に沿って傾斜している。このため、油溜まり2a〜2d内の潤滑油が駆動軸96の外周面によって下流側の受圧域P1、P2にすぐに供給され、受圧域P1、P2を油膜によって好適に潤滑することができる。他の作用効果は実施例1と同様である。
なお、各油溜まりの端部が平板状の状態で開放されている場合、その端部を幅広に形成することもできる。この場合、筒状の軸受メタル2にした場合に互いに連通しやすくなる。
また、上記実施例1、2はベーン型油圧ポンプに本発明を具体化しているが、本発明をピストン型、ギヤ型の油圧ポンプ等に具体化できることはいうまでもない。
本発明は、車両用油圧ポンプ、例えば油圧式パワーステアリング装置用油圧ポンプに利用可能である。
実施例1に係る油圧ポンプの軸受メタルの展開図である。 実施例1に係る油圧ポンプの要部を示す軸方向の断面図である。 実施例1に係る油圧ポンプの要部を示す軸直角方向の断面図である。 実施例2に係る油圧ポンプの軸受メタルの展開図である。 実施例2に係る油圧ポンプの要部を示す軸直角方向の断面図である。 従来の油圧ポンプを示す軸方向の断面図である。 従来に係る油圧ポンプの軸受メタルの展開図である。
符号の説明
92…ポンプ室
90、91…ハウジング
E…外部駆動源(エンジン)
1、2…軸受メタル
96…駆動軸
93、98、99…ポンプ機構(93…カムリング、98…ロータ、99…ベーン)
1a…油連通溝
1d、1e、2a〜2d…油溜まり
P1、P2…受圧域
R…駆動軸の回転方向

Claims (3)

  1. ハウジングと、外部駆動源によって駆動され、該ハウジングに筒状の軸受メタルによって回転可能に支承された駆動軸と、該駆動軸によって駆動され、該ハウジング内で作動油のポンプ作用を行うポンプ機構とを備え、該軸受メタルの内周面に前端及び後端が開放されて連通する油連通溝が凹設された油圧ポンプにおいて、
    前記軸受メタルの内周面には、前端及び後端に開放されず、かつ前記油連通溝と連通しない独立した油溜まりが凹設されていることを特徴とする油圧ポンプ。
  2. 前記油溜まりは、前記軸受メタルの内周面における前記駆動軸の受圧域を回避していることを特徴とする請求項1記載の油圧ポンプ。
  3. 前記油溜まりは、前記駆動軸の回転方向の上流側で前記受圧域に隣接していることを特徴とする請求項2記載の油圧ポンプ。
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