JP2001132661A - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JP2001132661A
JP2001132661A JP32135899A JP32135899A JP2001132661A JP 2001132661 A JP2001132661 A JP 2001132661A JP 32135899 A JP32135899 A JP 32135899A JP 32135899 A JP32135899 A JP 32135899A JP 2001132661 A JP2001132661 A JP 2001132661A
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JP
Japan
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rotor
pump housing
oil pump
pump
oil
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JP32135899A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Yamamuro
重明 山室
Keiji Kuhara
啓司 久原
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動効率の良いオイルポンプを提供する。 【解決手段】 吸入ポート12及び吐出ポート13が開
口するポンプハウジング2内に、ロータ4としての内歯
歯車5とこの内歯歯車5に噛合う外歯歯車6とを回転自
在に収容する。前記ポンプハウジング2とロータ4との
間の摺動隙間を介して漏れる作動油を回収する回収手段
としての凹溝25,26,27を設ける。前記回収手段
としての凹溝25,26,27をポンプの低圧吐出口3
5に連通した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種油圧機器のパ
ワーソースとして、作動油を吸入及び吐出するオイルポ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオイルポンプは、ポンプハウジ
ング内に収容されたロータの回転によって作動油を吸入
及び吐出するようになっている。
【0003】従来のオイルポンプとして、例えば実開昭
60−107378号公報には、ポンプハウジング内
に、ロータとしてのリング状の内歯歯車とこの内歯歯車
に噛合う外歯歯車とを回転自在に収容し、これら歯車の
回転に伴って噛合い隙間が増加する吸入領域に吸入ポー
トを開口させ、噛合い隙間が減少する吐出領域に吐出ポ
ートを開口させて、吸入ポートから作動油を吸入して吐
出ポートから吐出するようにした内接歯車型オイルポン
プが示されている。
【0004】ところで、前記オイルポンプのポンプハウ
ジングとロータ(内歯歯車及び外歯歯車)との間には、
ロータの回転を容易ならしめるために所定の摺動隙間が
形成してある。このため、前記摺動隙間から作動油の一
部が漏れ出す虞がある。
【0005】そこで、前記公報記載のオイルポンプにあ
っては、ポンプハウジングに対して軸受け支持される外
歯歯車のジャーナル部に環状溝を設け、摺動隙間から漏
れた作動を環状溝内に集めて、積極的に利用する技術が
提案されている。即ち、前記環状溝内に集められた作動
油の作用によってジャーナル部に働く圧力分布が全周均
一となってジャーナル部の求心性が高められるようにな
り、これによって振れまわりによるジャーナル部の偏心
が防止されるようになるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のオイルポンプにあっては、前記ジャーナル部の偏心
を防止するためには環状溝に導かれる作動油の圧力が相
当高くなければならず、このため、高圧の作動油が環状
溝に導かれることによってオイルポンプ本来の吐出油の
圧力が減じられると共に、環状溝内に集められた作動油
がジャーナル部の摺動隙間から低圧側に漏れ出す量も多
くなるから、結局、ポンプ効率が悪くなる虞がある。
【0007】本発明は前記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、作動効率の良いオイルポンプを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、吸入ポート及び吐出ポートが開口するポンプハ
ウジング内に収容されたロータの回転によって、作動油
を吸入及び吐出するオイルポンプにおいて、前記ポンプ
ハウジングとロータとの間の摺動隙間を介して漏れる作
動油を回収する回収手段を設け、この回収手段をポンプ
の低圧吐出口に連通してなる構成にしてある。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、前記回収手段が、ポンプハウ
ジングとロータとの摺動面の少なくとも何れか一方の摺
動面に設けられた凹溝である構成にしてある。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明の構成において、前記回収手段としての凹溝
が、ロータの回転方向に沿って環状に形成されている構
成にしてある。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、前記ロータが、リング状の内
歯歯車とこの内歯歯車に噛合う外歯歯車とからなり、前
記回収手段が、内歯歯車または外歯歯車とポンプハウジ
ングとの摺動面の少なくとも何れか一方の摺動面に、内
歯歯車及び外歯歯車の回転方向に沿って環状に形成され
た凹溝である構成にしてある。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、前記オイルポンプが自動変速
機の油圧供給源として用いられ、低圧吐出口が自動変速
機の潤滑回路に接続されてなる構成にしてある。
【0013】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、前記ポンプハウジングを貫通
してこのポンプハウジングに固定され、ロータの駆動軸
を支持する固定軸を備え、前記回収手段が、固定軸がポ
ンプハウジングに固定された部分においてポンプハウジ
ングとロータとの間に周方向に形成された逃げ溝である
構成にしてある。
【0014】ここで、前記ロータは、ベーンが付属する
ロータ、即ち放射方向に出没自在に延びたベーンと共に
回転するロータや、外周にベーンが接して回転するロー
タなど、各種ロータが含まれるほか、請求項2において
は外歯歯車及び内歯歯車である。また、前記内歯歯車及
び外歯歯車に形成する歯は、歯型がインボリュート曲
線、正弦曲線、トロコイド曲線等を持つ歯が採用可能で
ある。
【0015】斯かる構成において、前記ロータが回転す
ることによって、作動油が吸入ポートから吸入され、吐
出ポートから吐出される。即ち、前記作動油が吸入ポー
トからポンプの吸入領域に吸入された後、ロータの回転
によって加圧されつつ吐出領域に移送され、吐出ポート
から吐出される。前記吐出ポートから吐出された作動油
は、各種油圧機器の作動に供されることが可能である。
【0016】このとき、前記ポンプハウジングとロータ
との間にはロータの円滑な回転のために所定の摺動隙間
が形成されているから、作動油の一部はポンプハウジン
グとロータとの間の摺動隙間を介して漏れる。
【0017】ここで、本発明にあっては、前記摺動隙間
を介して漏れる作動油を回収する回収手段が設けられ、
この回収手段が低圧吐出口に連通している。これによっ
て、前記摺動隙間を介して漏れた作動油は回収手段によ
って回収され、低圧吐出口に導かれる。ここに、前記摺
動隙間を介して漏れた作動油は若干の圧力を持っている
から、低圧吐出口をその圧力に見合う機器等、例えば油
圧機器の潤滑回路等に接続しておくことによって、回収
手段によって回収された作動油が潤滑回路等によって有
効に利用される。
【0018】このため、前記オイルポンプの吐出ポート
から吐出される作動油がオイルポンプ本来の吐出油とし
て利用される共に、ポンプハウジングとロータとの摺動
隙間から漏れ出る作動油も回収手段によって回収されて
オイルポンプ以外の油圧機器で利用されるから、全体と
してオイルポンプの作動効率が向上することになる。
【0019】したがって、作動効率の良いオイルポンプ
が得られることになる。
【0020】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記回収手段が、ポンプハウジングとロータとの摺動面の
少なくとも何れか一方の摺動面に設けられた凹溝である
から、回収手段を簡単な構成で得ることができる。
【0021】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記回収手段としての凹溝が、ロータの回転方向に沿って
環状に形成されているから、摺動隙間を介して漏れる作
動油を効率良く回収することができる。
【0022】また、請求項4記載の発明にあっては、前
記ロータが、リング状の内歯歯車とこの内歯歯車に噛合
う外歯歯車とからなり、回収手段が、内歯歯車または外
歯歯車とポンプハウジングとの摺動面の少なくとも何れ
か一方の摺動面に、内歯歯車及び外歯歯車の回転方向に
沿って環状に形成された凹溝であるから、簡単な構成で
作動油を効率良く回収することができる。
【0023】また、請求項5記載の発明にあっては、前
記オイルポンプが自動変速機の油圧供給源として用いら
れ、低圧吐出口が自動変速機の潤滑回路に接続されてな
るから、自動変速機の作動油圧を減じることなく、摺動
隙間を介して漏れた作動油を自動変速機の潤滑及び冷却
に利用することができる。
【0024】また、請求項6記載の発明にあっては、前
記回収手段が、固定軸がポンプハウジングに固定された
部分においてポンプハウジングとロータとの間に周方向
に形成された逃げ溝であるから、固定軸及びポンプハウ
ジングとロータとの干渉を防止するために設けた逃げ溝
を有効に利用することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、自
動変速機のオイルポンプに適用した態様として図面に基
づいて詳述する。
【0026】図1は本発明の実施の形態を示すオイルポ
ンプの断面図で、図2のA−A線に沿って見た断面図、
図2は図1のA−O−A線断面図である。
【0027】図において、付番1で示されるオイルポン
プは、ポンプハウジング2に円状に形成された凹部3内
に、ロータ4を回転自在に収容して構成されており、こ
のロータ4はこの実施の形態においてリング状の内歯歯
車5とこの内歯歯車5に噛合う外歯歯車6とから構成し
てある。
【0028】前記内歯歯車5に形成された内歯7及び外
歯歯車6に形成された外歯8は、トロコイド曲線を基本
とした高次関数曲線からなる歯型形状を有している。ま
た、前記外歯歯車6の歯数は内歯歯車5の歯数よりも少
なくしてあり、これによって、内歯歯車5と外歯歯車6
とは回転中心が所定寸法だけ相互に偏心した状態で、こ
れら内歯歯車5と外歯歯車6との間に所定の噛合い隙間
をもって回転するようになっている。
【0029】前記ポンプハウジング2は、凹部3が形成
されたハウジング部材10と、このハウジング部材10
に重ね合わせて配置され、凹部3を覆うカバー部材11
とから構成してある。前記ポンプハウジング2の凹部3
には、吸入ポート12と、吐出ポート13が形成してあ
る。
【0030】前記吸入ポート12は、内歯歯車5及び外
歯歯車6の回転(図1の矢印方向への回転)に伴って、
これら内歯歯車5の内歯7と外歯歯車6の外歯8との間
の噛合い隙間が増加する吸入領域に臨んで形成してあ
り、吐出ポート13は同じく噛合い隙間が減少する吐出
領域に臨んで形成してある。
【0031】前記吸入ポート12はポンプハウジング2
(のカバー部材11)に形成した吸入通路16に連通し
ており、この吸入通路16は吸入口17に連通してい
る。また、前記吸入口17は貯油タンク18に連通して
いる。
【0032】一方、前記吐出ポート13はポンプハウジ
ング2(のカバー部材11)に形成した吐出通路19に
連通しており、この吐出通路19は吐出口20に連通し
ている。また、前記吐出口20は高圧通路21を介して
シフトコントロールバルブ等の作動油圧回路22に連通
している。
【0033】前記ポンプハウジング2とロータ4との間
には、これらポンプハウジング2とロータ4との間の摺
動隙間を介して漏れる作動油を回収する回収手段として
の凹溝25,26,27が設けてある。前記回収手段と
しての凹溝25,26,27は、この実施の形態におい
てロータ4としての内歯歯車5及び外歯歯車6の回転方
向に沿って環状に形成してある。また、前記凹溝25は
内歯歯車5の外周面が接するポンプハウジング2の摺動
面、詳しくはハウジング部材10に形成した凹部3の内
周面に形成してある。また、前記凹溝26は外歯歯車6
の側面が接するポンプハウジング2の摺動面、詳しくは
カバー部材11の側面に形成してある。また、前記凹溝
27は外歯歯車6の側面が接するポンプハウジング2の
摺動面、詳しくはハウジング部材10に形成した凹部3
の底面に形成してある。
【0034】前記回収手段としての凹溝25,26,2
7はポンプハウジング2(のカバー部材11)に放射方
向に形成した低圧吐出通路28に連通している。即ち、
前記凹溝25はポンプハウジング2(のハウジング部材
10及びカバー部材11)に形成した軸方向通路29を
介して低圧吐出通路28に連通しており、凹溝26はポ
ンプハウジング2(のカバー部材11)に形成した軸方
向通路30を介して低圧吐出通路28に連通している。
また、前記凹溝27はポンプハウジング2(のハウジン
グ部材10)に形成した軸方向通路31及び斜め通路3
2を介し、更に軸方向通路29を介して低圧吐出通路2
8に連通している。尚、前記低圧吐出通路28の開放端
は栓部材33によって封止されており、斜め通路32の
開放端は栓部材34によって封止されている。
【0035】前記低圧吐出通路28は低圧吐出口35に
連通しており、これによって、回収手段としての凹溝2
5,26,27は低圧吐出口35に連通していることに
なる。また、前記低圧吐出口35は低圧通路36を介し
て、自動変速機の潤滑回路37に接続してある。
【0036】前記ポンプハウジング2の略軸心位置に
は、ロータ4の駆動軸(図示せず)を支持する固定軸と
してのステータシャフト38が貫通して設けられてお
り、このステータシャフト38は外歯歯車6を貫通して
ポンプハウジング2のカバー部材11に固定してある
(図2参照)。詳しくは、前記ステータシャフト38は
大径部38aと小径部38bとからなる段付き状に形成
され、大径部38aがカバー部材11に固定され、小径
部38bがポンプハウジング2のハウジング部材10側
に延びており、このステータシャフト38の小径部38
bの外周側に中空状の駆動軸(図示せず)が配置されて
外歯歯車6の内径側に挿入され、この図外の駆動軸によ
って外歯歯車6が回転駆動されるようになっている。
【0037】また、前記ステータシャフト38がポンプ
ハウジング2(詳しくはポンプハウジング2のカバー部
材11)に固定された部分において、ポンプハウジング
2とロータ4(詳しくはロータ4の外歯歯車6)との間
に、周方向の逃げ溝39が形成してある。即ち、この実
施の形態においては、前記ステータシャフト38の小径
部38bはロータ4の外歯歯車6を軸方向に越えてカバ
ー部材11側で終っており、この小径部38bが終了す
る部分のカバー部材11に、外歯歯車6の側面に面して
逃げ溝39が形成してある。前記逃げ溝39は、ステー
タシャフト38がポンプハウジング2に固定された部分
において、これらステータシャフト38及びポンプハウ
ジング2とロータ4との干渉を防止し、ロータ4の回転
を円滑にする。
【0038】斯かる構成において、前記ステータシャフ
ト38に支持された駆動軸(図示せず)によって外歯歯
車6が回転駆動され、この外歯歯車6に噛合う内歯歯車
5が回転される。前記内歯歯車5及び外歯歯車6が回転
することによって、貯油タンク18内の作動油が吸入口
17及び吸入通路16を介して吸入ポート12から吸入
され、吐出ポート13から吐出される。即ち、前記吸入
ポート12が歯車5,6の回転に伴って噛合い隙間が増
加する吸入領域に開口しており、吸入ポート12に導か
れた作動油は吸入領域で吸入された後、噛合い隙間が減
少する吐出領域に移送され、この吐出領域に開口する吐
出ポート13から吐出される。
【0039】前記吐出ポート13から吐出された作動油
は、吐出通路19、吐出口20、高圧通路21を介して
作動油圧回路22に導かれ、シフトコントロールバルブ
等を作動させる。
【0040】このとき、前記ポンプハウジング2とロー
タ4(内歯歯車5及び外歯歯車6)との間にはロータ4
の円滑な回転のために所定の摺動隙間が形成されている
から、作動油の一部はポンプハウジング2とロータ4と
の間の摺動隙間から漏れる。とりわけ、前記ロータ4と
しての歯車5,6に回転に伴って噛合い隙間が減少する
吐出領域から漏れることになる。
【0041】ここで、本発明の実施の形態にあっては、
前記摺動隙間を介して漏れる作動油を回収する回収手
段、即ちこの実施の形態においては凹溝25,26,2
7が設けられ、この回収手段としての凹溝25,26,
27が低圧吐出口35に連通している。また、前記低圧
吐出口35は低圧通路36を介して、自動変速機の潤滑
回路37に接続してある。
【0042】これによって、前記摺動隙間を介して漏れ
た作動油は回収手段としての凹溝25,26,27によ
って回収され、低圧吐出口35に導かれる。ここに、前
記摺動隙間を介して漏れた作動油は若干の圧力を持って
いるから、低圧吐出口35に導かれた作動油は、自動変
速機の潤滑回路35に導かれ、各部の潤滑及び冷却の役
に供される。
【0043】このため、前記オイルポンプ1の吐出ポー
ト13から吐出される作動油がオイルポンプ本来の吐出
油として利用される共に、ポンプハウジング2とロータ
4(内歯歯車5及び外歯歯車6)との摺動隙間から漏れ
出る作動油も回収手段としての凹溝25,26,27に
よって回収されてオイルポンプ1以外の油圧機器で利用
されるから、全体としてオイルポンプ1の作動効率が向
上することになる。
【0044】したがって、作動効率の良いオイルポンプ
が得られる。
【0045】また、前記回収手段が、ポンプハウジング
2とロータ4(内歯歯車5及び外歯歯車6)との摺動面
に設けられた凹溝25,26,27であるから、回収手
段を簡単な構成で得ることができる。
【0046】また、前記回収手段としての凹溝25,2
6,27が、ロータ4の回転方向に沿って環状に形成さ
れているから、摺動隙間を介して漏れる作動油を効率良
く回収することができる。
【0047】また、前記ロータ4が、リング状の内歯歯
車5とこの内歯歯車5に噛合う外歯歯車6とからなり、
回収手段が、内歯歯車5または外歯歯車6とポンプハウ
ジング2との摺動面に、内歯歯車5及び外歯歯車6の回
転方向に沿って環状に形成された凹溝25,26,27
であるから、簡単な構成で作動油を効率良く回収するこ
とができる。
【0048】また、前記オイルポンプ1が自動変速機の
油圧供給源として用いられ、低圧吐出口35が自動変速
機の潤滑回路37に接続されているから、自動変速機の
作動油圧を減じることなく、摺動隙間を介して漏れた作
動油を自動変速機の潤滑及び冷却に利用することができ
る。
【0049】図3は本発明の別の実施の形態を示す図面
で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところ
は、前記ポンプハウジング2とロータと4との間の摺動
隙間を介して漏れる作動油を回収する回収手段として、
逃げ溝39を利用するようにした点である。
【0050】即ち、前記固定軸としてのステータシャフ
ト38がポンプハウジング2に固定された部分におい
て、ポンプハウジング2とロータ4との間に周方向に形
成した逃げ溝39を、斜め方向に形成した連通孔40に
よって低圧吐出通路28に連通してある。尚、その他の
構成は前記実施の形態と同様であるから、同一構成部分
には同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0051】斯かる構成においては、前記ポンプハウジ
ング2とロータ4との間の摺動隙間を介して漏れた作動
油は、回収手段としての凹溝25,26,27によって
回収されると共に、同じく回収手段としての逃げ溝39
によって回収され、それぞれ低圧吐出口35に導かれ
る。これによって、前記実施の形態で述べたと同様の作
用及び効果が得られる。加えて、前記固定軸としてのス
テータシャフト38及びポンプハウジング2とロータ4
との干渉を防止するために設けた逃げ溝39を有効に利
用することができる。
【0052】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0053】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、作動効率の良いオイルポンプが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すオイルポンプの断面
図で、図2のA−A線に沿って見た断面図である。
【図2】図1のA−O−A線断面図である。
【図3】本発明の別の実施の形態を示す、図2と同様な
図面である。
【符号の説明】
1 オイルポンプ 2 ポンプハウジング 4 ロータ 5 内歯歯車 6 外歯歯車 12 吸入ポート 13 吐出ポート 25 凹溝(回収手段) 26 凹溝(回収手段) 27 凹溝(回収手段) 35 低圧吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H041 AA02 BB03 CC05 CC14 CC20 DD02 DD05 DD11 DD18 3H044 AA02 BB03 CC05 CC13 CC19 DD02 DD05 DD11 DD16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入ポート及び吐出ポートが開口するポ
    ンプハウジング内に収容されたロータの回転によって、
    作動油を吸入及び吐出するオイルポンプにおいて、前記
    ポンプハウジングとロータとの間の摺動隙間を介して漏
    れる作動油を回収する回収手段を設け、この回収手段を
    ポンプの低圧吐出口に連通してなることを特徴とする、
    オイルポンプ。
  2. 【請求項2】 前記回収手段が、ポンプハウジングとロ
    ータとの摺動面の少なくとも何れか一方の摺動面に設け
    られた凹溝であることを特徴とする、請求項1記載のオ
    イルポンプ。
  3. 【請求項3】 前記回収手段としての凹溝が、ロータの
    回転方向に沿って環状に形成されていることを特徴とす
    る、請求項2記載のオイルポンプ。
  4. 【請求項4】 前記ロータが、リング状の内歯歯車とこ
    の内歯歯車に噛合う外歯歯車とからなり、前記回収手段
    が、内歯歯車または外歯歯車とポンプハウジングとの摺
    動面の少なくとも何れか一方の摺動面に、内歯歯車及び
    外歯歯車の回転方向に沿って環状に形成された凹溝であ
    ることを特徴とする、請求項1記載のオイルポンプ。
  5. 【請求項5】 前記オイルポンプが自動変速機の油圧供
    給源として用いられ、低圧吐出口が自動変速機の潤滑回
    路に接続されてなることを特徴とする、請求項1記載の
    オイルポンプ。
  6. 【請求項6】 前記ポンプハウジングを貫通してこのポ
    ンプハウジングに固定され、ロータの駆動軸を支持する
    固定軸を備え、前記回収手段が、固定軸がポンプハウジ
    ングに固定された部分においてポンプハウジングとロー
    タとの間に周方向に形成された逃げ溝であることを特徴
    とする、請求項1記載のオイルポンプ。
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