JP2005219837A - エレベータの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータの保守時に、乗場に設置された表示器の表示状態を確認しながら、乗場からの操作でかごを所望の位置に短時間で移動させることができるエレベータの制御装置を得る。
【解決手段】保守員は、乗場機器3の近傍に設けられた端子部4に保守運転操作器5を接続することにより、エレベータに異常が発生した場合の保守運転を乗場から容易に行うことができる。さらに、運転制御部1は、現在のかご位置から停止させるべき乗場床までの残距離に応じて乗場機器3に対して、通常運転時とは異なる表示パターンでかご位置を表示させることができる。保守員は、乗場機器3の表示状態に基づいてかご位置を確認しながら、保守運転時のかごの昇降動作を行うことができ、かごを所望の位置に短時間で移動させることが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】保守員は、乗場機器3の近傍に設けられた端子部4に保守運転操作器5を接続することにより、エレベータに異常が発生した場合の保守運転を乗場から容易に行うことができる。さらに、運転制御部1は、現在のかご位置から停止させるべき乗場床までの残距離に応じて乗場機器3に対して、通常運転時とは異なる表示パターンでかご位置を表示させることができる。保守員は、乗場機器3の表示状態に基づいてかご位置を確認しながら、保守運転時のかごの昇降動作を行うことができ、かごを所望の位置に短時間で移動させることが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、エレベータの保守時に乗場からの操作でかごを運転制御するエレベータの制御装置に関する。
通常運転中のエレベータに何らかの異常が発生してかごが停止した場合には、乗場にあるかご位置を示すかご位置表示器及び運転方向を示す方向灯などの表示器を消灯制御するようになされている。このため、かごがどこの階に停止しているか不明であり、保守員は、エレベータの制御盤が設置されている機械室まで確認に行く必要がある。
また、保守時にエレベータの乗場から操作器を用いてかごの昇降操作を行うことができるエレベータの乗場保守運転装置がある(例えば、特許文献1参照)。保守員は、保守運転時に操作器を用いることにより、乗場からの操作でかごを運転制御することができ、保守作業の効率向上が図れるものである。
また、かご内に利用客がいる状態で発生したエレベータの異常を、停電事故かその他の事故かに区別して、簡単明確に表示することが可能なエレベータの異常表示装置がある(例えば、特許文献2参照)。各階の乗場釦及び位置表示装置を利用して、エレベータに発生した異常の内容と利用客を閉じこめたかごの到着階床とを、簡単かつ明確に表示するので、事故の発生が乗場の利用客からビルの管理者に迅速に連絡される。これにより、ビルの管理者は、事故の復旧のために早期に適切な処理を取ることが可能となる。
しかしながら、従来技術には次のような問題点がある。前者のエレベータの乗場保守運転装置は、かごの昇降操作を乗場から可能としている。しかし、この操作は、すでにかご位置がわかっている状態で、実際のかごを見ながらかご位置を移動させるものであり、かご位置がどこであるかまでは表示されない。したがって、保守運転時に乗場からの昇降操作はできるものの、実際のかご位置を知ることができなく、乗場床に対する現在のかご位置が不明であり、かごをどちらの方向にどれだけ動かすべきかが把握できない。
一方、後者のエレベータの異常表示装置は、エレベータに発生した異常の内容とかご位置とを簡単かつ明確に表示できる。しかし、これらの表示は保守操作にかかわるものではなく、単にエレベータの異常発生時の状況を乗場に表示させるためのものであり、保守運転と連動した表示を行うものではない。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、エレベータの保守時に、乗場に設置された表示器の表示状態を確認しながら、乗場からの操作でかごを所望の位置に短時間で移動させることができるエレベータの制御装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータの制御装置は、かごの走行制御及びエレベータの異常発生検出を行う運転制御部と、各階床の乗場に設けられ、かご位置を表示するかご位置表示器を有し、伝送路を介して運転制御部と情報の送受信を行う乗場機器と、乗場機器の近傍に設けられ、かごの昇降操作可能なスイッチを有し、伝送路を介して運転制御部に保守運転時の昇降操作信号を送信する保守運転操作器とを備えたものであって、運転制御部は、エレベータの異常発生時に保守運転操作器から特定の信号を受信したときは保守運転と判断して、保守運転操作器からの昇降操作信号に基づいてかごの走行制御を行い、かご位置表示器に通常運転時と異なる表示パターンでかご位置を表示させるものである。
本発明によれば、エレベータの保守時においてかご位置表示器に現在のかご位置を表示させることにより、表示状態を確認しながら乗場からの操作でかごを所望の位置に短時間で移動させることができるエレベータの制御装置を得ることができる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベータの制御装置の構成図である。図1においては、かごが1階から6階までを移動する場合を想定している。エレベータのかご(図示せず)は、運転制御部1により走行制御される。また、運転制御部1は、種々の異常検出回路(図示せず)を備え、エレベータの異常発生検出を行う。さらに、運転制御部1は、伝送路2を介してそれぞれの階床に設けられた乗場機器3と接続されており、情報の送受信を行う。
以下、本発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベータの制御装置の構成図である。図1においては、かごが1階から6階までを移動する場合を想定している。エレベータのかご(図示せず)は、運転制御部1により走行制御される。また、運転制御部1は、種々の異常検出回路(図示せず)を備え、エレベータの異常発生検出を行う。さらに、運転制御部1は、伝送路2を介してそれぞれの階床に設けられた乗場機器3と接続されており、情報の送受信を行う。
さらに、乗場機器3の近傍には伝送路2に接続された端子部4が設けられている。図1における端子部4は、1階の乗場機器3の近傍に設けられている場合を想定している。エレベータに何らかの異常が発生した場合には、保守員は、端子部4に着脱可能な保守運転操作器5を接続する。これにより、保守運転操作器5は、端子部4、伝送路2を介して運転制御部1と接続される。また、保守運転操作器5は、かごの昇降操作可能なスイッチとして上昇釦51と下降釦52を有している。
以上の構成により、保守員は、保守運転操作器5に備えられた上昇釦51または下降釦52を操作することにより保守運転時の昇降操作信号を運転制御部1に伝えることができ、乗場からかごの昇降動作を行わせることができる。
図2は、本発明の実施の形態1における1階のエレベータ乗場の正面図である。乗場機器3の近傍には、保守運転操作器5を接続するための端子部4が設けられている。保守員は、保守運転を行う際に上昇釦51及び下降釦52を有する保守運転操作器5を端子部4に接続する。
また、乗場機器3は、呼び釦31、かご位置表示器32及び方向灯33を有している。呼び釦31は、通常運転時において、かご呼びを登録するための操作釦である。かご位置表示器32は、通常運転時において、かごの現在いる位置を表示する表示器である。また、方向灯33は、通常運転時において、かごの走行方向を表示する表示器である。
保守員は、保守運転時には上昇釦51と下降釦52とを操作することにより、乗場からの操作でかごを移動させることができる。さらに、実施の形態1では、保守運転時に乗場機器3に備えられているかご位置表示器32にかご位置を表示することを可能としている。そこで、具体的なかご位置の表示方法について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態1における運転制御部1による保守運転時のかご位置表示処理のフローチャートであり、プログラム周期ごとに実行されるものである。
運転制御部1は、エレベータが通常運転中か否かを判断する(S301)。エレベータが通常運転中の場合には、運転制御部1は、乗場機器3に対して通常のかご位置表示を行うための信号を出力し(S302)、終了する。一方、エレベータが通常運転中でない場合、すなわち運転制御部1がエレベータの異常発生を検出した場合には、運転制御部1は、保守運転操作器5が端子部4に接続されて保守運転を行うことができる状態であるか否かを判断する。運転制御部1は、保守運転操作器5から特定の信号を受信することにより、保守運転操作器5が端子部4に接続されていると判断する。
図3において、運転制御部1は、保守運転操作器5に備えられた上昇釦51と下降釦52とが両方とも一定時間押されたかを判断することにより、保守運転操作器5が端子部4に接続されているか否かを判断している(S303)。上昇釦51と下降釦52とが両方とも一定時間押されていない場合には、運転制御部1は、乗場機器3に対してかご位置表示を全て消灯させるための信号を出力し(S304)、終了する。
一方、上昇釦51と下降釦52とが両方とも一定時間押された場合には、運転制御部1は、保守運転操作器5が端子部4に接続され、保守員が保守運転操作器5を用いて保守運転を行うことができると判断する。そして、保守運転を行う際の現在のかご位置を明確にするために、乗場機器3に対して保守運転時のかご位置表示パターンとしてかご位置を表示させるための信号を出力し(S305)、終了する。
乗場機器3のかご位置表示器32は、運転制御部1の出力信号に基づいて、かご位置表示を行う。保守運転時のかご位置表示を行う表示器として、通常運転時に用いるかご位置表示器32を流用することにより、保守運転用の表示器をわざわざ設ける必要がなくなる。
ここで、保守運転時のかご位置表示パターンとは、通常運転時のかご位置表示と区別できる表示パターンのことである。例えば、かご位置表示器32あるいは方向灯33のある特定部を常時点灯させる、あるいは、かご位置表示器32にかご位置を点滅表示させるなど、通常運転時の表示と異なる表示パターンにより表示を行うことである。これにより、保守員及び利用者は、表示パターンから保守運転状態であることを容易に判断できるとともに、保守運転時のかごの現在位置を容易に確認することができる。
実施の形態1によれば、保守員は、保守運転時においてもかご位置表示器に表示されたかご位置を見ながらかごの昇降動作を行うことができ、かごを所望の位置に短時間で移動させることが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態2では、保守運転時のかご位置表示パターンの詳細について説明する。構成は、実施の形態1における図1と同一である。図4は、本発明の実施の形態2においてかご位置を点滅表示させる際の点滅パターンを示したものである。これらのパターンは、矩形状に突起している区間だけ点灯表示する点滅パターンを意味している。通常運転時は点灯表示を行うのに対して、保守運転時は、通常運転時と異なる表示パターンとして図4に示すような異なる周期の点滅パターンにしたがって点滅表示を行う。これにより、利用者及び保守員は、表示状態からエレベータが保守運転中であることを容易に認識できる。
実施の形態2では、保守運転時のかご位置表示パターンの詳細について説明する。構成は、実施の形態1における図1と同一である。図4は、本発明の実施の形態2においてかご位置を点滅表示させる際の点滅パターンを示したものである。これらのパターンは、矩形状に突起している区間だけ点灯表示する点滅パターンを意味している。通常運転時は点灯表示を行うのに対して、保守運転時は、通常運転時と異なる表示パターンとして図4に示すような異なる周期の点滅パターンにしたがって点滅表示を行う。これにより、利用者及び保守員は、表示状態からエレベータが保守運転中であることを容易に認識できる。
また、図4では、4種類の異なる周期の点滅パターンA〜Dを示している。4種類の点滅パターンは、点滅周期の遅い順にA〜Dの順に並んでおり、点滅パターンAが一番遅い周期で点滅するパターンを示しており、点滅パターンDが一番速い周期で点滅するパターンを示している。運転制御部1は、演算により求まった現在のかご位置から停止させるべき乗場床までの残距離に基づいて点滅パターンを切り替えることができる。図5は、本発明の実施の形態2における運転制御部1による保守運転時のかご位置点滅表示処理のフローチャートであり、プログラム周期ごとに実行されるものである。
運転制御部1は、保守運転のかご位置表示を行うと判断した後に、かごの昇降動作を行わせるための上昇釦51あるいは下降釦52からの入力があるか否かを判断する(S501)。かごの昇降動作を行わせるための入力がない場合には、運転制御部1は、乗場機器3に対して図4の点滅パターンA(一番遅い点滅周期のパターンに相当)にしたがってかご位置を点滅表示させるための信号を出力し(S502)、終了する。
一方、かごの昇降動作を行わせるための入力があった場合には、運転制御部1は、現在のかご位置から停止させるべき乗場床までの残距離を演算する(S503)。そして、運転制御部1は、残距離に応じてかご位置表示の点滅パターンを切り替えた信号を出力することとなる。図5においては、残距離の分類をL1〜L3の3通りの設定値により行っており、一例としてL1=1000mm、L2=300mm、L3=100mmとした場合を説明する。
まず始めに、運転制御部1は、残距離がL1である1000mmよりも大きいか否かを判断する(S504)。残距離がL1よりも大きい場合には、運転制御部1は、乗場機器3に対して図4の点滅パターンB(点滅パターンAよりも速い点滅周期のパターンに相当)にしたがってかご位置を点滅表示させるための信号を出力し(S505)、終了する。次に、残距離がL1以下の場合には、運転制御部1は、残距離がL2である300mmよりも大きいか否かを判断する(S506)。残距離がL2よりも大きい場合には、運転制御部1は、乗場機器3に対して図4の点滅パターンC(点滅パターンBよりも速い点滅周期のパターンに相当)にしたがってかご位置を点滅表示させるための信号を出力し(S507)、終了する。
さらに、残距離がL2以下の場合には、運転制御部1は、残距離がL3である100mmよりも大きいか否かを判断する(S508)。残距離がL3よりも大きい場合には、運転制御部1は、乗場機器3に対して図4の点滅パターンD(一番速い点滅周期のパターンに相当)にしたがってかご位置を点滅表示させるための信号を出力し(S509)、終了する。そして、残距離がL3以下の場合には、運転制御部1は、乗場機器3に対してかご位置表示を全点灯させるための信号を出力し(S510)、終了する。乗場機器3のかご位置表示器32は、運転制御部1の出力信号に基づいて、かご位置を示すための点灯・点滅表示を行う。
このような処理を行うことにより、保守員は、かご位置表示の点灯・点滅状態から現在のかご位置と停止させるべき乗場床との距離を容易に確認できる。すなわち、保守運転によるかごの昇降動作に伴って残距離が少なくなるにしたがってかご位置表示の点滅周期は速くなる。そして、残距離がL3以下となることによりかご位置表示は全点灯する。この結果、保守員は、最終的にかご位置表示が全点灯することによりかごが停止させるべき乗場床に十分近づいたと判断でき、昇降動作を行わせるために押していた上昇釦51あるいは下降釦52を離すこととなる。
実施の形態2によれば、運転制御部は、現在のかご位置から停止させるべき乗場床までの残距離に応じてかご位置表示の点灯・点滅パターンを切り替えてかご位置表示器に現在のかご位置を表示させる。これにより、保守員は、保守運転操作器を用いてかごを目標とする乗場床まで昇降動作させる際に、かご位置表示の点灯・点滅パターンからかご位置を容易に判断でき、かごを所望の位置に短時間で移動させることが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態2では、現在のかご位置から停止させるべき乗場床までの残距離に応じてかご位置表示の点灯・点滅パターンを切り替える場合を説明した。実施の形態3では、保守運転時にかごを動かすべき移動方向を表示する処理について説明する。構成は、実施の形態1における図1と同一である。また、実施の形態2と同じように、かごが停止させるべき乗場床に十分近づいたと判断する残距離をL1として説明する。図6は、本発明の実施の形態3における運転制御部1による保守運転時のかご移動方向表示処理のフローチャートであり、プログラム周期ごとに実行されるものである。
実施の形態2では、現在のかご位置から停止させるべき乗場床までの残距離に応じてかご位置表示の点灯・点滅パターンを切り替える場合を説明した。実施の形態3では、保守運転時にかごを動かすべき移動方向を表示する処理について説明する。構成は、実施の形態1における図1と同一である。また、実施の形態2と同じように、かごが停止させるべき乗場床に十分近づいたと判断する残距離をL1として説明する。図6は、本発明の実施の形態3における運転制御部1による保守運転時のかご移動方向表示処理のフローチャートであり、プログラム周期ごとに実行されるものである。
運転制御部1は、停止させるべき乗場床に対して現在のかご位置からかごが移動すべき残距離を演算する(S601)。ここでの演算結果は、停止させるべき乗場床の位置を基準として、プラスマイナスの符号を有するものである。すなわち、停止させるべき乗場床よりも現在のかご位置が低い場合には、残距離はプラスの値として算出され、停止させるべき乗場床よりも現在のかご位置が高い場合には、残距離はマイナスの値として算出される。
次に、運転制御部1は、残距離を演算した結果が±L1以内に収まっているか否かを判断する(S602)。±L1以内に収まっている場合には、運転制御部1は、乗場機器3に対して上方向及び下方向の方向灯を消灯させるための信号を出力し(S603)、終了する。一方、±L1以内に収まっていない場合には、運転制御部1は、残距離がL1よりも大きいか否かを判断する(S604)。
残距離がL1よりも大きい場合には、停止させるべき乗場床よりも現在のかご位置が低い場合に相当する。したがって、運転制御部1は、乗場機器3に対して上方向の方向灯を表示させるための信号を出力し(S605)、終了する。また、残距離がL1よりも大きくない場合(すなわち、残距離が−L1よりも小さい場合)には、停止させるべき乗場床よりも現在のかご位置が高い場合に相当する。したがって、運転制御部1は、乗場機器3に対して下方向の方向灯を表示させるための信号を出力し(S606)、終了する。乗場機器3の方向灯33は、運転制御部1の出力信号に基づいて、かごを移動すべき方向の表示を行う。
このような処理を行うことにより、保守員は、停止させるべき乗場床に対してかごをどちらの方向に移動すべきかを、方向灯の表示状態から容易に判断できる。すなわち、上方向の方向灯が点灯している場合には、保守員は、停止させるべき乗場床にかごを近づけるために上昇釦51を押せばよいと判断できる。一方、下方向の方向灯が点灯している場合には、保守員は、停止させるべき乗場床にかごを近づけるために下降釦52を押せばよいと判断できる。さらに、上方向と下方向の方向灯がともに消灯していれば、保守員は、停止させるべき乗場床に対してかご位置がすでに±L1以内に収まっていると判断できる。
実施の形態3によれば、運転制御部は、停止させるべき乗場床に対する現在のかご位置に応じて上方向及び下方向の方向灯の表示パターンを切り替えて表示している。これにより、保守員は、保守運転操作器を用いてかごを目標とする乗場まで昇降動作させる際に、方向灯の点灯状態からかごを移動すべき方向を容易に判断でき、かごを所望の位置に短時間で移動させることが可能となる。
なお、実施の形態1において、運転制御部1は、保守運転操作器5に設けられた上昇釦51と下降釦52とが両方とも一定時間押されたことにより、保守運転操作器5が端子部4に接続されていると判断している。しかし、保守運転操作器5が端子部4に接続されていることを判断する方法はこれに限定されない。
例えば、上昇釦51及び下降釦52の信号以外に第3の信号を用いて判断することも可能である。保守運転操作器5の第3の信号に相当する入力部をあらかじめ短絡しておくことにより、保守運転操作器5が接続されると第3の信号がオープン状態からクローズ状態に切り替わることとなる。これにより、運転制御部1は、保守運転操作器5が接続されたことを上昇釦51及び下降釦52の操作無しに判断できる。
また、保守運転時のかご位置を表示する場所は、保守運転操作器5が接続されている乗場に対応する乗場機器3だけに表示させることも可能であり、全ての乗場機器3に共通で表示させることも可能である。
また、実施の形態1においては、端子部4を1階の乗場機器3の近傍に設けた場合について説明したが、これに限定されない。端子部4を複数の階床あるいは全ての階床の乗場機器3に対応して設けることも可能である。また、実施の形態1においては、保守運転操作器5と伝送路2とを端子部4を介して接続しているが、これに限定されない。端子部4を用いることにより、保守運転操作器5は着脱可能となるが、端子部4を用いずに保守運転操作器5と伝送路2とを直結することも可能である。
1 運転制御部、2 伝送路、3 乗場機器、5 保守運転操作器、32 かご位置表示器、33 方向灯。
Claims (3)
- かごの走行制御及びエレベータの異常発生検出を行う運転制御部と、
各階床の乗場に設けられ、かご位置を表示するかご位置表示器を有し、伝送路を介して前記運転制御部と情報の送受信を行う乗場機器と、
前記乗場機器の近傍に設けられ、かごの昇降操作可能なスイッチを有し、伝送路を介して前記運転制御部に保守運転時の昇降操作信号を送信する保守運転操作器と
を備えたエレベータの制御装置において、
前記運転制御部は、エレベータの異常発生時に前記保守運転操作器から特定の信号を受信したときは保守運転と判断して、前記保守運転操作器からの前記昇降操作信号に基づいてかごの走行制御を行い、前記かご位置表示器に通常運転時と異なる表示パターンでかご位置を表示させることを特徴とするエレベータの制御装置。 - 請求項1に記載のエレベータの制御装置において、
前記運転制御部は、保守運転時に現在のかご位置から停止させるべき乗場床までの残距離に応じて前記かご位置表示器に異なる周期の点滅パターンでかご位置を表示させることを特徴とするエレベータの制御装置。 - 請求項1または2に記載のエレベータの制御装置において、
前記乗場機器は、通常運転時の運転方向を示す方向灯をさらに有し、
前記運転制御部は、保守運転時に現在のかご位置から停止させるべき乗場床までの残距離に応じて、前記残距離が許容誤差範囲内であるときは前記乗場機器の上方向の方向灯及び下方向の方向灯をともに消灯させ、前記残距離が許容誤差範囲外でありかつ前記乗場床に対して現在のかご位置が下方にあるときは前記乗場機器の上方向の方向灯を点灯させ、前記残距離が許容誤差範囲外でありかつ前記乗場床に対して現在のかご位置が上方にあるときは前記乗場機器の下方向の方向灯を点灯させることを特徴とするエレベータの制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016008092A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-18 | 株式会社日立ビルシステム | エレベータの保守装置及び保守方法 |
JP2016113259A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 株式会社日立ビルシステム | 集合住宅の防犯装置 |
JP2019137535A (ja) * | 2018-02-13 | 2019-08-22 | 株式会社日立ビルシステム | エレベーターシステム |
-
2004
- 2004-02-03 JP JP2004026934A patent/JP2005219837A/ja active Pending
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