JP2005219627A - 自動車のサンバイザ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スライド部材或いはサンシェードの所定スライド量を確保すると共に、第2サンルーフと第1サンルーフとの間の間隙幅をできる限り小さくして、車体天井部の前部から上部にかけての開放面積を拡大できる。
【解決手段】 車体1の上部を構成するルーフパネル2の前部に、前部サンルーフ5の前部開口部2bを形成し、前部開口部2bをフロントガラス7の延長部又は別体の補助ガラス7aで覆い、前部サンルーフ5の車室内側に、フロントガラス7の延長部又は別体の補助ガラス7aを通してもたらされる眩光を遮光すべく前後方向にスライド自在なスライド部材20を設けると共に、スライド部材20が車両幅方向に延在する基端部20aと基端部20aの端末に形成されたスライド脚部20bから構成して、基端部20aに設けた支持杆18aに、フロントガラスを通してもたらされた前方からの眩光を遮光するサンバイザ本体18を回動自在に取付けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 車体1の上部を構成するルーフパネル2の前部に、前部サンルーフ5の前部開口部2bを形成し、前部開口部2bをフロントガラス7の延長部又は別体の補助ガラス7aで覆い、前部サンルーフ5の車室内側に、フロントガラス7の延長部又は別体の補助ガラス7aを通してもたらされる眩光を遮光すべく前後方向にスライド自在なスライド部材20を設けると共に、スライド部材20が車両幅方向に延在する基端部20aと基端部20aの端末に形成されたスライド脚部20bから構成して、基端部20aに設けた支持杆18aに、フロントガラスを通してもたらされた前方からの眩光を遮光するサンバイザ本体18を回動自在に取付けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車体の天井前部にサンルーフが設置された自動車のサンバイザ装置に関する。
従来自動車には、運転席や助手席前方の天井付近に前方からの眩光を遮断するサンバイザが設置されている。
このサンバイザは、不使用時前方視界の邪魔にならないように、天井面を覆うルーフトリムに沿って収納できるように構成されている。
また、従来の自動車には、外光を車室内へより多く採光すると共に展望見晴らしをよくすることによって車室内居住性を高めるため、車体の天井部中央付近にサンルーフと称する開口部を設けたものが知られている(例えば、特許文献1及び2)
特開平8-192693号公報(段落0011乃至0018)
特開2001-130339号公報(段落0020乃至0057)。
前記特許文献1に記載されたものは、図11に示すように、天井部に開口されたサンルーフ(採光窓)aにサンルーフガラスを設け、且つサンルーフガラスの内側にスライド可能にサンシェードトリムbを装着すると共に、サンシェードトリムbのスライド方向における前端部付近に室内ランプcを設置した構成で、サンバイザdはルーフトリムeの前端とサンルーフaとの間に表出した状態で収納されるようになっている。
また、特許文献2に記載されたものは、車体のボディ天井下側に組み付けられた照明装置の特定部分を開口部に嵌め込んで成形天井の下側に臨むようにすると共に、成形天井の開口部を照明装置の特定部分の周囲に成形された凹部に嵌合させて該開口部縁部を隠すように構成したもので、特許文献1と同様にサンバイザは、ルーフトリムの前端とサンルーフとの間に収納されるようになっている。
しかし、特許文献1や2に記載されたサンルーフでは、室内天井の中央部付近に開口部を設けられているも、ルーフトリムeの前端とサンルーフaとの間における開放感に欠ける問題がある。
かかる問題を改善するために最近では、図12に示すようにルーフトリムeの前端部に前記サンルーフaとは別に第2のサンルーフhを設けることにより、車室内の開放感を更に向上させた自動車が考えられている。
これによれば、ルーフトリムeの前端部にサンルーフhを設置した場合、車体の天井前部に開口部fを設けて、フロントガラスgの一部又は別体の補助ガラスを開口部fまで延長することにより開口部fを覆った構成で、フロントガラスgとサンルーフhが一体化されるため、特に車室内の前部の開放感が一段と向上する等の効果がある。
しかし、天井部に開口部fを設けて、開口部fをフロントガラスgの一部で覆ったサンルーフhでは、サンバイザdを取付ける強度部材が存在しないため、サンバイザdが取付けられない等の問題があった。
また、サンバイザdを取付けるための強度部材を例えば天井の前端付近に設置して、この強度部材にサンバイザdを取付けた場合、サンバイザdの不使用時にサンルーフaの内側に沿ってサンバイザdを収納すると、サンバイザdによってサンルーフhが塞がれて開放感が損なわれる等の問題がある。
更に、サンバイザdをサンシェードに兼用しようとした場合、サンバイザdをサンルーフhの開口面積とほぼ同一にしないと隙間が生じて、サンシェードとしての機能が損なわれると共に、サンバイザdをサンルーフhの開口面積とほぼ同一にした場合は、サンバイザdが大型になり過ぎて操作性や収納性が損なわれる等の新たな課題が生じることになる。また、サンバイザdを使用した際に、サンルーフhを塞ぐものがなく、サンバイザdを使用しながらサンルーフhを塞ぎたい場合に対応できなかった。
そこで、本願出願人は、上記課題を解決するために、特願2002−341387号特許出願により、当該課題を解決するための手段を提案している。
これによれば、自動車のサンバイザ装置は、車体の上部を構成するルーフパネルの前部にフロントルーフレールを設け、フロントルーフレールの前部にサンルーフの開口部を形成し、この開口部をフロントガラスの延長部又は別体の補助ガラスで覆っており、更にサンルーフの車室内側に、前後方向にスライド自在なスライド部材を設けて、スライド部材にフロントガラスを通してもたらされた前方からの弦光を遮断するサンバイザ本体を上下方向に回動自在に取付けると共に、サンルーフ(第1サンルーフ)の車室内側にスライド部材によって前後方向にスライド調整されてフロントガラスの延長部又は別体の補助ガラスを通してもたらされる弦光を遮断するサンシェードを設けて構成している。
そして、開口部前端にフロントウインドメンバーを横架して、開口部によって剛性の低下したルーフパネルの補強とフロントガラスの上部を支持するようにしている。
上記のように構成する場合、従来のように、ルーフパネルの略中央部付近に開口された中央サンルーフ(第2サンルーフ)にサンルーフガラスを設けて、ルーフパネル中央部に開放感を与えるように構成した場合でも、当該中央サンルーフとルーフパネル前部のサンルーフとの間は、スライド部材及びサンシェードがスライドする区間としてのスライド空間を設ける必要があり、この部分は閉鎖空間となってルーフパネルに覆われることになって、この分天井部の前部から上部にかけての開放感が欠けることになってしまう。
そこで、本発明は、かかる点に鑑み、スライド部材或いはサンシェードの所定スライド量を確保すると共に、第2サンルーフと第1サンルーフとの間の間隙幅をできる限り小さくして、車体天井部の前部から上部にかけての開放面積を拡大できるように構成した自動車のサンバイザ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、第1に、本発明は、車体の上部を構成するルーフパネルの前部に、第1サンルーフの第1開口部を形成すると共に、第1開口部より後方におけるルーフパネルに第2サンルーフの第2開口部を形成し、且つ第1開口部をフロントガラスの延長部又は別体の補助ガラスで覆うと共に、第2サンルーフの第2開口部を第2サンルーフガラスで覆っており、第1サンルーフの車室内側に、フロントガラスの延長部又は別体の補助ガラスを通してもたらされる眩光を遮光すべく前後方向にスライド自在なスライド部材を設けると共に、スライド部材が車両幅方向に延在する基端部と基端部の端末に形成されたスライド脚部から構成して、スライド部材の基端部に設けた支持杆に、フロントガラスを通してもたらされた前方からの眩光を遮光するサンバイザ本体を回動自在に取付けたことを特徴とする。
したがって、スライド部材を基端部とスライド脚部から形成したため、スライド部材の所定スライド量を確保すると共に、第1サンルーフと第2サンルーフとの間の間隙幅をできる限り小さくして、第1サンルーフ或いは第2サンルーフの面積を拡大することができ、この結果、ルーフパネルの前部から上部にかけての開放面積を拡大できることになる。
また、上記目的を達成するために、第2に、本発明は、車体の上部を構成するルーフパネルの前部に、第1サンルーフの第1開口部を形成し、且つ第1開口部をフロントガラスの延長部又は別体の補助ガラスで覆っており、第1サンルーフの車室内側に、前後方向にスライド自在なスライド部材を設け、スライド部材に一端側が第1開口部の後方における車体に装着した伸縮自在な第1サンシェードの他端側を取着して、フロントガラスの延長部又は別体の補助ガラスを通してもたらされる眩光を遮光すべく構成すると共に、スライド部材に支持杆を設けて、支持杆に、フロントガラスを通してもたらされた前方からの眩光を遮光するサンバイザ本体を回動自在に取付けたことを特徴とする。
したがって、第1サンルーフの遮光を行う第1サンシェードを伸縮自在となる方式を採用して、遮光面積は十分確保するもサンシェードの設置面積をスライド部材と相俟って第1サンシェードの所定スライド量を確保すると共に、第2サンルーフと第1サンルーフとの間の間隙幅をできる限り小さくして、第2サンルーフ或いは第2サンルーフの面積を拡大することができ、この結果、ルーフパネルの前部から上部にかけての開放面積を拡大できることになる。
また、本発明は、上記二つの発明におけるサンバイザ本体を、主サンバイザと主サンバイザに設けた収納部に出入可能に設けた副バイザで構成し、副バイザを主バイザの収納部から出した状態で、フロントガラスを通してもたらされた前方からの眩光を遮光するように構成したことから、不使用時に、主バイザの収納部に副バイザを引っ込め収容することにより、第2サンルーフと第1サンルーフとの間の間隙幅を狭くしたことによるサンバイザ本体の第2サンルーフ側への干渉を防止することができる。
上記のように構成する本発明において、スライド部材を基端部とスライド脚部から形成したことにより、或いは第1サンルーフの遮光を行う第1サンシェードを伸縮自在となる方式を採用して、遮光面積は十分確保するもサンシェードの設置面積をスライド部材と相俟って非常に小さくできることにより、スライド部材或いは第1サンシェードの所定スライド量を確保すると共に、第2サンルーフと第1サンルーフとの間の間隙幅をできる限り小さくして、第2サンルーフ或いは第1サンルーフの面積を拡大することができ、この結果、ルーフパネルの前部から上部にかけての開放面積を拡大できることになる。
以下、図1乃至図5を用いて、本発明における実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る実施の形態であるサンバイザ装置を採用した車両の車室内側から描画した斜視図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は図1のB−B線に沿う断面図、図4は本発明にかかる実施の形態になる自動車のサンバイザ装置の作用を説明するための図1のB−B線に沿う断面図、図5は図1におけるスライド部材及び前部サンシェード付近を概略的に描画した拡大平面図である。
図1に示す自動車の車体1の上部は、ルーフパネル2と、ルーフパネル2の前端部両側に延設されたフロントピラー3と、フロントピラー3間を橋渡すようにレインフォースとして設けられたフロントルーフレール4とを有して構成されていて、ルーフパネル2の前端部すなわちフロントルーフレール4の前方に、第1サンルーフとしての前部サンルーフ5が設置され、ルーフパネル2の略中央部には、第2サンルーフとしての中央サンルーフ6が設置されている。
前部サンルーフ5は、ルーフパネル2の前部中央の張出し部2aを除く両側を切り欠くことにより、張出し部2aを挟んで対向する位置に一対の第1開口部としての前部開口部2bが形成されていて、これら開口部2bに、各フロントピラー3間に嵌着されたフロントガラス7の上部延長部又は別体の補助ガラス7aを図2及び図4に示すように上方より覆うことにより構成されている。
前部開口部2bを覆う補助ガラス7aには、黒色の枠状着色部7bが印刷等の手段で形成されていて、ルーフパネル2の車室側内面を覆うルーフトリム8の縁部8aや、前部開口部2bの前端に横架されたフロントガラスメンバー2cを車外から見えないようにしている。
ルーフパネル2を成形する際一体成形されているとともに、フロントガラス7の補助ガラス7aの周縁部とフロントピラー3のフランジ部(図示せず)や、ルーフパネル2のフランジ部2d間には、雨水等の侵入を防止するシール部材9が図2及び図4に示すように介在されている。
中央サンルーフ6は、ルーフパネル2における車体中央部に所定の幅を有して前後方向に延在する中央パネル部分を挟んで対向する位置に一対の第2開口部としての中央開口部2fが形成されていて、これら中央開口部2fは、中央サンルーフガラス10を設置することにより覆われている。
ルーフパネル2の車室側内面を覆うルーフトリム8は、前部サンルーフ5及び中央サンルーフ6を除くほぼ全面を覆うようにルーフパネル2の内側に装着されており、フロントピラー3の内側はフロントピラーガーニッシュ11により、そして、センタピラー12の内側はセンタピラーガーニッシュ13により覆われていて、車室側にルーフパネル2やフロントピラー3、センタピラー12等が露出されないようになっている。
ルーフトリム8は、ルーフパネル2の前部中央に突設された張出し部2aの内側を覆う張出し部8bを有し、張出し部8bには、ルームランプ14等が埋め込まれており、張出し部2aの前端部にはルームミラー15等が取付けられている。
一方前部サンルーフ5の車室内側には、前部サンバイザユニット16が装着され、また中央サンルーフ6には中央サンバイザユニット17が装着されている。
前部サンバイザユニット16は、フロントガラス7によってもたらされた前方や側方からの眩光を遮断するサンバイザ本体18と、前部サンルーフ5から入光する太陽光などを遮断する巻取り或いは折り畳みにより伸縮可能な前部サンシェード19を有して構成されている。
前部サンシェード19は、その後端側が前部リトラクタ21に巻取り可能に取着され、前端側がスライド部材20における車幅方向に延在する基端部20aに取着されており、スライド部材20の基端部20aと前部サンシェード19によって前部サンルーフ5のほぼ全体を覆える大きさに形成されている。したがって、前部リトラクタ21は、前部開口部2bと中央開口部2eとの間におけるルーフパネル2に装着されている。
スライド部材20は、樹脂等の板材から構成するもので、基端部20aの両側部から車体1の後端側に延在形成するスライド脚部20bを有しており、スライド脚部20bは、基端部20aと共に、ルーフトリム8の側壁部8c内側に設けられたスライドレール22内に摺動自在に嵌挿されている。
スライドレール22は、ルーフトリム8の側壁部8cに形成された前後方向に長い長溝8dの内側に添って設けられていている。
スライド部材20の基端部20aには、サンバイザ本体18を支持する支持杆18aの一端側が回動自在に取付けられている。
支持杆18aは、他端側がほぼL字形に屈曲された金属棒より形成されていて、支持杆18aにサンバイザ本体18の上辺側が回動自在に取付けられている。
サンバイザ本体18は、前部サンルーフ6の幅より小さい扁平な板体より形成されていて、表面が軟質の樹脂シートによりなる表皮により被覆されており、スライド部材20に設けられたホルダ20cと合致する位置に切欠き18bが形成されている。
そして、切欠き18bより露出した支持杆18aの一部をホルダ20cに嵌合することにより、サンバイザ本体18を水平位置に保持できるようになっている。
前部サンルーフ5の後方のルーフパネル2とルーフトリム8との間に、一部開口されて収納部23を形成しており、収納部23には、前部サンシェード19及びスライド部材20が収納されるように構成され、スライド部材20の先端には前部サンシェード19及びスライド部材20をサンバイザ本体18と共にスライドさせるための把手23が設けられている。
補助ガラス7aの上端部は、フロントルーフレール4及びルーフパネル2が接合して形成されたフランジ部2dに接着剤等を用いて接合されている。
なお図示しないが、スライド部材20を前部開口部2bにおける前端側と中間点及び後進端等でロックするロック手段がスライドレール22の前後端と中間部の例えば3ヶ所に設置されているが、スライド部材20の摺動抵抗によりスライド部材20を所望の開閉位置に保持できる場合は、ロック手段を省略してもよい。
他方、中央サンルーフ6の車室内側には、中央サンバイザユニット17が装着されている。
中央サンバイザユニット17は、上方からの眩光を遮断する中央サンシェード25と中央サンシェード25の一端側を巻取り可能にルーフパネル2の中央パネル部分2eに装着した中央リトラクタ26とを有して構成している。
中央サンシェード25は、その他端側を引き出すことによって、中央サンルーフ6からの眩光を遮光するように構成されており、中央サンルーフ6全体を覆うことができると共に、中央サンルーフ6の一部分を覆うようにも構成され、中央リトラクタ26によって最大巻き取られた状態で、中央サンルーフ全体を覆うことになる。
次に、上記のように構成されたサンバイザ装置の作用を説明する。
図1は例えば、助手席側のサンバイザ本体18を不使用状態にすると共に、運転席側のサンバイザ本体18を使用状態にした場合を示すもので、運転席側のスライド部材20に追従させて前部リトラクタ21から引出された前部サンシェード19と共に前部サンルーフ5の前端まで移動させたサンバイザ本体18を、支持杆18aを中心に前方へ回動させることにより、前方からの眩光を遮断することができ〈図4の状態も参照〉、このとき前部サンルーフ5はスライド部材20により覆われた状態になるが、前方から眩光が入射する時間帯は朝か夕方が多いことから、上方からの太陽光等が入射することが少ないため、スライド部材20により前部サンルーフ5が覆われても支障をきたすことがない。
また、上方からの太陽光のみを遮断したい場合は、図4の二点鎖線で示すようにスライド部材18を前方へ移動させた状態で、サンバイザ本体18をスライド部材20及び前部サンシェード19の内側に沿って添設することにより、スライド部材20及び前部サンシェード19により上方から入射する太陽光等を遮断することができると共に、スライド部材20の開放位置を調整することにより、前部サンルーフ5を任意な広さで開放することができる。
一方、サンバイザ本体18とスライド部材20及び前部サンシェード19とも不要となった場合は、図2で示すように、サンバイザ本体18をスライド部材20および前部サンシェード19に重合した状態でスライド部材20を後方へ移動させ、前部サンシェード19を前部リトラクタ21に巻き取らせ、スライド部材20を収納部23内に収納し、かつサンバイザ本体18をルーフトリム8を凹設して形成したサンバイザ収納部27に添設収納することになる。
これによって、スライド部材20のスライド脚部20bは、その後端部が中央サンルーフに到達するまで後退しており、前部サンルーフ5が全開されるため、特に前席の開放感が向上することになる。
そして、図4に示すサンバイザ本体18の使用状態から、サンバイザ本体18の支持杆18aをホルダ20cから外して、サンバイザ本体18を支持杆18aを介してスライド部材20に対して車体1の側方に移動することによって、車体1の側方からの眩光を遮断するサイドバイザとして使用することができる。
以上のように構成することによって、スライド部材20を基端部20aとスライド脚部20bから構成したことにより、スライド部材20或いは前部サンシェード19の所定スライド量を確保すると共に、中央サンルーフ6と前部サンルーフ5との間の間隙幅をできる限り小さくして、中央サンルーフ6或いは前部サンルーフ5の面積を拡大することができ、この結果、ルーフパネル2の前部から上部にかけての開放面積を拡大できることになる。
一方、中央サンルーフ6は、中央開口部2fを中央パネル部分2eの両側におけるルーフパネル2に形成し、中央開口部2fを中央サンルーフガラス10で閉塞すると共に、中央サンルーフガラス10からの眩光を中央サンシェード25により遮光することにより構成している。
そして、中央サンシェード25は、中央パネル部分2eに設けた中央リトラクタ26により巻取り可能に構成されている。
この結果、本実施の形態では、中央サンルーフ6の面積を拡大できることから、その分中央サンシェード25の車体1の前後方向が長くなり、中央サンシェード25を巻き取る中央リトラクタが大型化することを避けるために、中央リトラクタ26は中央サンシェード25を車体1の左右方向から巻き取るようにしている。
図6乃至図8は、本発明の実施の形態にかかるスライド部材20の他の実施の形態を示しており、図6に示すスライド部材20は、平面視略L字状に形成した基端部20aとスライド脚部20bとで構成したもので、スライドレール22内のスライド動を円滑にするために、基端部20aの先端に小片脚部20dを設けたものである。
図7に示すサポート部材20は、図6と同様に、略平面視L字状に形成した基端部20aとスライド脚部20bとで構成するも、スライドレール22内のスライド動を円滑にするために、基端部20aの先端から後端に延びる小片突起2eを設けたものである。
図8に示すスライド部材20は、基端部20a及びスライド脚部20bを平面視略H字状に形成したものであり、小型化を図っている。
また、図9は、本発明にかかるサンバイザ本体18の他の実施の形態を示しており、サンバイザ本体18は、主サンバイザ18Aと主サンバイザ18Aに設けた収納部18A−1に出入可能に設けた副バイザ18Bで構成し、副バイザ18Bを主バイザ18Aの収納部18A−1から出した状態(図示状態)で、フロントガラス7を通してもたらされた前方からの眩光を遮光するように構成したことから、不使用時に、主バイザ18Aの収納部18A−1に副バイザ18Bを引っ込め収容することにより、中央サンルーフ6と前部サンルーフ5との間の間隙幅を狭くしたことによるサンバイザ本体18の中央サンルーフ6側への干渉を防止することができる。
更に、図10は、上記実施の形態における収納部23の変形例を示す断面図で、図10によれば、サンバイザ収納部27を形成するために、ルーフトリム8を凹設することに代えて、収納部23にスライド部材20と共にサンバイザ本体を重ねた状態で収納するように構成したもので、サンバイザ本体18の使用時にルーフトリムにサンバイザ収納部27を構成していた凹状部分が表出しないことになって、見栄え向上に寄与することになる。
なお、上記実施の形態においては、前部サンシェード19とスライド部材20とを別体に構成したが、スライド部材20の基端部20aを車体後端側に延在させることによって拡大して構成すれば、前部サンシェード19を省略してもよい。
以上説明したように、本発明は、スライド部材を基端部とスライド脚部から形成したことにより、或いは第1サンルーフの遮光を行う第1サンシェードを伸縮自在となる方式を採用して、遮光面積は十分確保するもサンシェードの設置面積をスライド部材と相俟って非常に小さくできることにより、スライド部材或いは第1サンシェードの所定スライド量を確保すると共に、第2サンルーフと第1サンルーフとの間の間隙幅をできる限り小さくして、第2サンルーフ或いは第1サンルーフの面積を拡大することができ、この結果、ルーフパネルの前部から上部にかけての開放面積を拡大できることになるために、車体の天井前部にサンルーフが設置された自動車のサンバイザ装置等に好適である。
1 車体
2 ルーフパネル
2a 前部開口部(第1開口部)
2f 中央開口部(第2開口部)
5 前部サンルーフ(第1サンルーフ)
6 中央サンルーフ(第2サンルーフ)
7 フロントガラス
7a 補助ガラス
18 サンバイザ本体
18A 主バイザ
18B 副バイザ
18A−1 収納部
19 前部サンシェード(第1サンシェード)
20 スライド部材
20a 基端部
20b スライド脚部
21 前部リトラクタ
2 ルーフパネル
2a 前部開口部(第1開口部)
2f 中央開口部(第2開口部)
5 前部サンルーフ(第1サンルーフ)
6 中央サンルーフ(第2サンルーフ)
7 フロントガラス
7a 補助ガラス
18 サンバイザ本体
18A 主バイザ
18B 副バイザ
18A−1 収納部
19 前部サンシェード(第1サンシェード)
20 スライド部材
20a 基端部
20b スライド脚部
21 前部リトラクタ
Claims (3)
- 車体の上部を構成するルーフパネルの前部に、第1サンルーフの第1開口部を形成すると共に、該第1開口部より後方における前記ルーフパネルに第2サンルーフの第2開口部を形成し、且つ前記第1開口部をフロントガラスの延長部又は別体の補助ガラスで覆うと共に、前記第2サンルーフの第2開口部を第2サンルーフガラスで覆った自動車のサンバイザ装置であって、前記第1サンルーフの車室内側に、前記フロントガラスの延長部又は別体の補助ガラスを通してもたらされる眩光を遮光すべく前後方向にスライド自在なスライド部材を設けると共に、前記スライド部材が車両幅方向に延在する基端部と基端部の端末に形成されたスライド脚部から構成して、前記スライド部材の前記基端部に設けた支持杆に、前記フロントガラスを通してもたらされた前方からの眩光を遮光するサンバイザ本体を回動自在に取付けたことを特徴とする自動車のサンバイザ装置。
- 車体の上部を構成するルーフパネルの前部に、第1サンルーフの第1開口部を形成し、且つ前記第1開口部をフロントガラスの延長部又は別体の補助ガラスで覆った自動車のサンバイザ装置であって、前記第1サンルーフの車室内側に、前後方向にスライド自在なスライド部材を設け、該スライド部材に一端側が前記第1開口部の後方における前記車体に装着した伸縮自在な第1サンシェードの他端側を取着して、前記フロントガラスの延長部又は別体の補助ガラスを通してもたらされる眩光を遮光すべく構成すると共に、前記スライド部材に支持杆を設けて、該支持杆に、前記フロントガラスを通してもたらされた前方からの眩光を遮光するサンバイザ本体を回動自在に取付けたことを特徴とする自動車のサンバイザ装置。
- 前記サンバイザ本体を、主サンバイザと該主サンバイザに設けた収納部に出入可能に設けた副バイザで構成し、該副バイザを前記主バイザの収納部から出した状態で、前記フロントガラスを通してもたらされた前方からの眩光を遮光するように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の自動車のサンバイザ装置。
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JP2009119971A (ja) * | 2007-11-13 | 2009-06-04 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用サンバイザ装置 |
JP2010511563A (ja) * | 2006-12-06 | 2010-04-15 | ワゴン・ソシエテ・パ・アクシオンス・シンプリフィエ | 自動車のグレージングルーフ、対応する組立の方法、および対応する車両 |
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2004
- 2004-02-05 JP JP2004029577A patent/JP2005219627A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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