JP2005219616A - 二輪車用の車体フレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】 事前に開先を設ける作業が不要であって、部材間の接合により重量が増加すること及び外観美を損ねることがなく、更に、相当の技術を要せずとも所要の剛性及び組み付け精度を確保して部材間が接合され得る二輪車用の車体フレームの提供。
【解決手段】 複数のフレーム部材20〜25が接合されて構成されており、一のフレーム部材(例えば、ヘッドパイプ20)と他の一のフレーム部材(例えば、メインフレーム21)とが摩擦撹拌接合されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、二輪車用の車体フレームに関する。特に、一般に平板の突き合わせ接合に利用される摩擦撹拌接合を、鍛造、鋳造、あるいはプレス等により形成されたフレーム部材の接合に適用して構成された車体フレームに関する。
二輪車用の車体フレームは、主として、ステアリングシャフトを軸支するヘッドパイプ、該ヘッドパイプから後方へ延設されるメインフレーム、該メインフレームの後端部から下方へ延設されるピボットフレーム(スイングアームブラケットともいう)、及びヘッドパイプから下方へ延設されるダウンチューブなどの複数のフレーム部材から構成されている。そして、これらのフレーム部材は、一般にTIG溶接又はMIG溶接などの手法を用いて溶接されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平3−67290号公報
ところで、上述したヘッドパイプは一般に鍛造成形され、メインフレーム及びダウンチューブは押し出し成形されたパイプ部材から構成されることが多い。このような鍛造部材とパイプ部材とを突き合わせて溶接する場合、溶接強度を向上させるべく突き合わせ部にV型開先を設ける必要があるため、溶接するに際して事前に切削加工等の作業をしなければならない。
また、メインフレーム及びダウンチューブにあっては、横断面がチャネル形状を成す長寸のパイプ片を、その長手方向に沿う縁部を合わせて溶接し、最中構造に形成したパイプ部材を用いる場合がある。この場合、被溶接部の剛性を確保すべく、両パイプ片の合わせ部に重複部分を設けることが多く、車体フレームが重量化しがちである。
また、パイプ部材の長手方向の全長にわたる被溶接部に溶接ビートが発生する。この溶接ビートは、車体フレームの重量増をもたらし、組み付け精度の向上を妨げると共に、露出部分が多くて二輪車の商品性を決める一因ともなる車体フレームの外観美を左右するものであるため、除去することが好ましい一方で、その除去作業は煩瑣である。特に、メインフレームは比較的長寸であるため、溶接ビートによる重量の増加が著しく、また、溶接ビートの除去作業がより煩瑣である。
また、自動二輪車では、車体フレーム内にエンジンを搭載し、このエンジンは車体フレームに対してブラケットを介して固定される。このブラケットは、車体フレームとは別個に鋳造又は鍛造されて該車体フレームに溶接されるが、重量物であるエンジンを支えるために、車体フレームに対して強固に接続される必要がある。従って、車体フレームとブラケットとの接合面が良好に整合するよう平坦に加工する必要があるため、この接合面に存在する車体フレームの溶接ビートは、厳格な規制のもとで除去しなければならない。
また、特に自動二輪車の車体フレームにあっては、近年、軽量なアルミニウム製のフレーム部材が多く採用されつつあるが、アルミニウム製の部材間を所定の剛性を確保して溶接するには、技術的に高度の作業を必要とする。従って、特にモトクロッサータイプの自動二輪車の車体フレームように、軽量性と剛性とを要求される車体フレームにあっては、部材間の溶接作業に相当の技術を要する。
更に、車体フレームにはエンジン、燃料タンク、ラジエータ、ショックアブソーバなど様々の部品が取り付けられるため、多数のフレーム部材を組み合わせてなる車体フレームでは、比較的厳格に組み付け精度を確保することが要求される。しかしながら、TIG溶接やMIG溶接などにあっては母材の歪みや変形が生じやすいため、高レベルの組み付け精度を確保することは容易ではない。
このように、従来の二輪車用の車体フレームは、各フレーム部材が溶接されていたため、接合前には開先を設ける等の加工が必要であり、接合後には溶接ビートを除去する必要があり、更に、均一な剛性の確保、高い組み付け精度の確保、及び軽量化が困難である。
そこで本発明は、摩擦撹拌接合により各フレーム部材を接合して車体フレームを構成することにより、接合前後での加工作業が不要であって、溶接作業時間の短縮及び相当の技術を要さずとも均一な剛性及び高い組み付け精度を確保でき、更に、軽量化を実現することができる二輪車用の車体フレームを提供することを目的とする。
本発明は上述したような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る二輪車用の車体フレームは、フレーム部材が摩擦撹拌接合されて構成されている。具体例をあげれば、フレーム部材(例えば、メインフレーム)自体が摩擦撹拌接合され、このフレーム部材を用いて車体フレームが構成されている。また、フレーム部材同士(例えば、ヘッドパイプとメインフレーム)が摩擦撹拌接合されて車体フレームが構成されている。
このような構成とした場合、事前に開先を設ける作業が不要であり、溶接ビートが生じないためこれに起因する重量の増加を回避することができ、また外観美を損ねることもない。また、高レベルの組み付け精度が要求される各フレーム部材の接合作業にあっても、相当の技術を要せずに且つ所要の剛性を確保して達成することができ、良好な車体フレームを形成することが可能である。なお、摩擦撹拌接合とは、被接合部に挿入される丸棒状のピンを備えた回転工具を回転させながら、被接合線に沿って移動させることにより、被接合部を摩擦熱により発熱させて塑性流動化させて固相接合する手法である。
また、前記フレーム部材は、ステアリングシャフトを軸支するヘッドパイプから後方へ延設されるメインフレームを含み、該メインフレームは、長寸を成す二つのパイプ片が長手方向に沿う縁部を合わされて最中構造を成し、両パイプ片の該縁部が摩擦撹拌接合されていてもよい。このような構成とした場合、車体フレームにおいて特に剛性が必要とされるメインフレームを、相当の技術を要せずとも所要の剛性をもって形成することができる。また、メインフレームの重量の増加を抑制できるため、軽量且つ剛性のある製品を得ることができる。
また、前記パイプ片は横断面が略チャネル形状を成し、前記メインフレームは、前記パイプ片の縁部に内側から当接する支持部材を有し、前記パイプ片の縁部と前記支持部材の当接部とが同時に摩擦攪拌接合されていてもよい。このような構成とした場合、接合時のパイプ片の受圧を支持部材によって一部負担させることができると共に摩擦熱を良好に放熱することができ、且つ、接合後にはメインフレームに所要の剛性を確保することができる。このように、受圧の一部負担と剛性の確保とを一の接合作業によって達成することができて好都合である。また、肉厚にして剛性を得る場合に比べ、剛性の向上に伴うメインフレームの重量の増加を抑制することができる。
また、前記メインフレームにおける前記パイプ片の接合部に、エンジンを支持するためのブラケットが取り付けられていてもよい。このような構成とした場合、パイプ片が摩擦撹拌接合されて成るメインフレームは、被接合部が平坦化されており、ブラケットを取り付けるにあたって特に取付面を加工する煩瑣な作業を必要としないため、溶接作業の短縮化が図れる。そして、この平坦な取付面に取り付けられたブラケットは、メインフレームと強固に接続されるため、エンジンを確実に支持することができる。
また、前記フレーム部材は、ステアリングシャフトを軸支する略筒状のヘッドパイプと、該ヘッドパイプに前部が接合されて後方へ延設されるメインフレームとを含み、前記ヘッドパイプ及びメインフレームは摩擦攪拌接合されていてもよい。このような構成とした場合、フレーム部材間の接合として特に剛性が要求されるヘッドパイプとメインフレームとの間を、相当の技術を要さずとも剛性を確保して接合することができ、その結果、剛性を有する車体フレームを比較的容易に製造することができる。
また、前記メインフレームの前部は左右に分かれた二股形状を成し、前記ヘッドパイプに対して外周部を挟持するようにしてその左右の端部が摩擦攪拌接合されており、前記メインフレームと前記ヘッドパイプとの左右の接合部は、両接合部を結ぶ線分が、前記ヘッドパイプの内周と外周との間の中実部分のみを通るように対向配置されていてもよい。
このような構成とした場合、摩擦撹拌接合時にヘッドパイプへ掛かる圧力を、該ヘッドパイプにおいて中実を成し所要の剛性を有する周部にて受けるため、受圧を別途負担するための部材をヘッドパイプ内に設けずとも、摩擦撹拌接合によるヘッドパイプの歪み及び変形等を防止することができる。なお、接合時の圧力によってヘッドパイプの歪み及び変形等を防止する観点からは上述した構成がより確実であるが、摩擦撹拌接合時の受圧及びヘッドパイプの剛性等を考慮することにより、許容し得る歪み及び変形等の範囲内であれば、左右の接合部が他の位置に配置されていてもよい。
本発明に係る二輪車用の車体フレームによれば、複数のフレーム部材が接合されて構成されており、一のフレーム部材と他の一のフレーム部材とが摩擦撹拌接合されているため、相当の技術を要せずとも軽量化と、剛性及び外観美の向上とを図ることができ、また、高い組み付け精度を確保することもできる。
以下、本発明の実施形態にかかる二輪車用の車体フレームについて、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、車体フレーム1内にエンジンEを搭載する自動二輪車2の側面図である。本実施の形態において例示する自動二輪車2は、車体フレーム1の上に設けられたシートSにライダーが跨って乗り、オフロードでの走行が可能なように構成されたモトクロッサータイプである。また、以下の説明で用いる方向の概念は、シートSに搭乗したライダーから見た方向の概念と一致するものとする。
図1に示すように、自動二輪車2は、車体フレーム1の前部にて所定のキャスター角を有してステアリングシャフト3を軸支し、このステアリングシャフト3は下部に設けられたフロントフォーク4を介して前車輪5を軸支している。また、ステアリングシャフト3の上部にはステアリングハンドル6が設けられている。
車体フレーム1の後部には、スイングアーム10が揺動自在にしてその前端部が軸支され、且つ、車体フレーム1の上部には、リンク機構12及びサスペンションユニット13を介してスイングアーム10の前端部近傍が支持されている。そして、このスイングアーム10の後端部には後車輪11が軸支されている。サスペンションユニット13は、後車輪11を通じて車体フレーム1が地面から受ける衝撃を緩和する。また、後車輪11は、車体フレーム1内に搭載されたエンジンEが発生する動力に基づいて回転駆動する。
また、車体フレーム1の上方であってシートSの前方には燃料タンク14が設けられている。そして、該燃料タンク14からエンジンEへは、該エンジンE内にて燃焼される燃料が供給される。
図2に示す車体フレーム1は、セミダブルクレードルタイプであって、アルミニウム合金製の複数のフレーム部材により構成されている。即ち、車体フレーム1は、ステアリングシャフト3を軸支する略筒状のヘッドパイプ20、該ヘッドパイプ20に前部が接続されて後方へ延設されたメインフレーム21、及び、該メインフレーム21の後部に接続されて略下方へ延設され、スイングアーム10及びサスペンションユニット13を軸支するピボットフレーム22を備える。また、ヘッドパイプ20に前部が接続されて下方へ延設されたダウンチューブ23、該ダウンチューブ23の下部に前端部が接続されたロアフレーム24、及び該ロアフレーム24の後端部とピボットフレーム22の下端部とを接続するロアアーム25を備える。
図2に示すように、この車体フレーム1内にはエンジンEが搭載されている。そして、該エンジンEは、ブラケット26を介してメインフレーム21に支持されると共に、別のブラケット27を介して車体フレーム1の様々の箇所にて支持されている。
図3は、メインフレーム21の側面図であり、図4は、図3に示すメインフレーム21のIV-IV矢視断面図である。図3及び図4に示すように、メインフレーム21は、比較的長寸であって横断面が略チャネル形状を成す左右のパイプ片30,31から成り、図4に示すように、このパイプ片30,31の長手方向に沿う縁部30A,31Aが左右から突き合わされて最中構造を成している。
また、図4に示すように、メインフレーム21は、パイプ片30,31が突き合わさってできる内部空間に、メインフレーム21と略同長の平板状を成す支持部材32を有している。この支持部材32は、メインフレーム21内にて縦置きされ、パイプ片30,31の上下の突き合わせ部34,35の間に挟まれるようにして設けられている。そして、前記突き合わせ部34,35は、支持部材32と共に後述するようにして一体的に摩擦撹拌接合されている。従って、このメインフレーム21は、上下方向からの外力に対して剛性を備えている。
図5は、摩擦撹拌接合方法を用いたメインフレーム21の製造時の状態を、一部を切り欠いて部分的に示した模式的斜視図である。ここで、摩擦撹拌接合に用いる工具類は、公知のものを用いればよい。本実施の形態においては、円柱状のショルダー部41と、その下端面にて軸芯を一致させて突設されたピン42と、該ショルダー部41およびピン42を一体的に回転させる回転モータ(図示せず)を備える回転工具40を用いる。
図5に示すように、パイプ片30,31は、互いの縁部30A,31Aが左右から突き合わされて最中構造を形成し、その結果、長手方向に沿う上下の突き合わせ部(突き合わされるパイプ片30,31の境界部分)34,35が形成される。内側に設けられた支持部材32は、その長手方向に沿う上下の縁部32A,32Bが、それぞれ上下の突き合わせ部34,35に内側から当接している。そして、この状態でパイプ片30,31及び支持部材32は、図示しない治具によって固定されている。
このように治具によって固定されたパイプ片30,31の上側の突き合わせ部34に対し、回転工具40は、ピン42を下方へ向けて回転しながら接近する。そして、ピン42が所定の深さまで挿入された状態で、突き合わせ部34に沿って平行に移動される。その結果、パイプ片30,31の突き合わせ部34と、これに当接する支持部材32の上側の縁部32Aとには、回転工具40との間の摩擦によって熱が発生する。そして、この熱によって突き合わせ部34及び縁部32Aは塑性流動化され、その全長にわたって同時に固相接合される。パイプ片30,31の下側の突き合わせ部35と支持部材32の下側の縁部32Bとの間においても、上述したのと同様にして摩擦撹拌接合されている。
このように、パイプ片30,31及び支持部材32が摩擦撹拌接合されて形成されたメインフレーム21にあっては、接合箇所の剛性について略均一の品質を確保することができる。また、図4に示すように、摩擦撹拌接合による接合部34A,35Aの表面は比較的平坦になり、接合部34A,35A周辺でのパイプ片30,31の歪み及び変形も少なくて済む。従って、接合後に煩瑣な表面加工を特にせずとも、図4に示すように、接合部35Aに対してブラケット26を整合性よく強固に接続することができる。
図6は、図2に示す車体フレーム1のVI矢視図であって、ヘッドパイプ20とメインフレーム21との接合部分を拡大して示す部分断面平面図である。図6に示すように、ヘッドパイプ20は、その軸芯50(挿通されるステアリングシャフト3(図2)の軸芯と一致する)が略上下方向に沿うようにして配置されている。また、略前後方向に沿って配置されたメインフレーム21は、前部が左右に分かれた二股形状を成しており、その前端部30B,31Bは、ヘッドパイプ20の後側の外周部に突き合わされると共にこれを挟持している。
ヘッドパイプ20は、メインフレーム21に挟持される後側の部分が肉厚になっており、ヘッドパイプ20とメインフレーム21の前端部30B,31Bとによる左右の突き合わせ部36,37は、摩擦撹拌接合されている。この突き合わせ部36,37は、左右に対称的に配置されており、摩擦撹拌接合時には、両突き合わせ部36,37を結ぶ仮想線51に沿って、回転工具40(図5)から圧力を受ける。なお、図6は摩擦撹拌接合後の接合部分を示しているが、説明の便宜上から、接合前に形成される突き合わせ部36,37も図示している。従って、接合後のヘッドパイプ20及びメインフレーム21は、突き合わせ部36,37にて一体化されている。
このように、摩擦撹拌接合されたヘッドパイプ20とメインフレーム21とにあっては、大きな外力が加わりやすいその接合部を、均一な剛性をもって接合することができる。また、接合に際して事前にV型開先を設ける加工作業も必要なく、更に、接合後の高い組み付け精度を確保することができ、車体フレーム1の重量の増加を抑制することもできる。
ヘッドパイプ20とメインフレーム21との接合形態をより詳しく説明する。図6に示すように、ヘッドパイプ20の軸芯50から、左右に対向配置された突き合わせ部36,37を結ぶ仮想線51までの距離を第1突き合わせ距離52とし、軸芯50からヘッドパイプ20の内周面までの距離を内径53とする。このとき、第1突き合わせ距離52は内径53よりも大きく、従って、軸芯50から見て仮想線51は、ヘッドパイプ20の内周面よりも外側に位置している。
一方、軸芯50から見て後方のヘッドパイプ20の外周面までの距離を外径54とすると、第1突き合わせ距離52は外径54よりも小さく、軸芯50から見て仮想線51は、ヘッドパイプ20の外周面よりも内側に位置している。従って、図6に示すように、左右の突き合わせ部36,37は、これらを結ぶ仮想線51がヘッドパイプ20の内周面と外周面との間の肉厚部20Aのみを通るように配置され、仮想線51はヘッドパイプ20の中空部20Bを通過しない。換言すれば、左右の突き合わせ部36,37の間は肉厚部20Aによって中実になっている。
このような接合形態によれば、突き合わせ部36,37の摩擦撹拌接合時に受ける回転工具40からの圧力は、ヘッドパイプ20において剛性の高い肉厚部20Aによって受け止めることができる。従って、摩擦撹拌接合時の圧力により、ヘッドパイプ20に歪み及び変形が生じるのを抑制することができ、別途補強部材を設ける必要がない。
ところで、突き合わせ部36,37を摩擦撹拌接合し、且つ、ヘッドパイプ20に生じる歪み及び変形を最小限に抑制するには、図6に示したように間が中実になるように突き合わせ部36,37を配置することが好ましい。しかしながら、摩擦撹拌接合時に受ける圧力と、ヘッドパイプ20が有する剛性とを考慮することにより、他の位置に突き合わせ部36,37を配置することができる。図7は、他の接合形態を成すヘッドパイプ60とメインフレーム21との接合部分を拡大して示す部分断面平面図である。
図7に示すように、ヘッドパイプ60の軸芯61から、メインフレーム21の左右の突き合わせ部36,37を結ぶ仮想線51までの距離を第2突き合わせ距離62とする。また、軸芯61からヘッドパイプ60の内周面までの距離を内径63とする。このとき、第2突き合わせ距離62は内径63よりも小さくなっている。従って、仮想線51はヘッドパイプ60の中空部60Bを通過しており、換言すれば、左右の突き合わせ部36,37の間は中実ではなく一部が中空になっている。
このように、左右の突き合わせ部36,37の間が中実でない場合であっても、接合時の圧力とヘッドパイプ60の剛性とを考慮して、ヘッドパイプ60に生じる歪み及び変形が、許容し得る所定の範囲内であればよい。
ヘッドパイプ20(60)とメインフレーム21との接合の他、他のフレーム部材間においても摩擦撹拌接合して車体フレーム1を構成してもよい。図8は、図2に示す車体フレーム1のVIII矢視図であって、ダウンチューブ23とロアフレーム24との接合部分を拡大して示す部分断面平面図である。
図8に示すように、ロアフレーム24は、前部が縮径された段付き管状を成しており、その縮径部24Aが管状のダウンチューブ23の下部に内嵌されている。その結果、ロアフレーム24の拡径部分がダウンチューブ23の下端部に突き合わされており、この突き合わせ部38が摩擦撹拌接合されている。この場合においても、車体フレーム1の重量の増加を抑制しつつ、高い組み付け精度を確保してダウンチューブ23及びロアフレーム24を接合することができる。
また、ヘッドパイプ20及びダウンチューブ23、メインフレーム21及びピボットフレーム22などにおいても摩擦撹拌接合方法を用いて接合してもよい。また、ピボットフレーム22、ダウンチューブ23、ロアフレーム24、ロアアーム25等の各フレーム部材についても、摩擦撹拌接合方法を用い、最中形状に構成してもよい。
更に、燃料タンク14においても、左右に二分割されたタンク部材の接合に摩擦撹拌接合方法を用いてもよい。左右に二分割されたタンク部材から成る燃料タンク14の場合、その接合部分のほとんどが外部に露出することとなるが、その外観は自動二輪車2の商品性を大きく左右する。従って、溶接によってタンク部材を接合した場合には、接合後に余分な溶接ビートを丁寧な作業によって除去する必要がある。しかしながら、摩擦撹拌接合によって左右のタンク部材を接合した場合は、溶接ビートの除去などのような煩瑣な作業をせずとも、接合部分が均一且つ平坦な燃料タンク14を得ることができて有用である。
なお、本実施の形態に係るメインフレーム21では、図4,5に示したように、左右のパイプ片30,31が突き合わされてできる内部空間に支持部材32が設けられた構成をしているが、これに限られない。
図9は、メインフレームの他の構成のバリエーションを示す断面図である。このうち図9(a)は、横断面が略チャネル形状を成す左右のパイプ片70,71から成るメインフレーム21Aの構成を示す横断面図である。このメインフレーム21Aは、パイプ片70,71が互いの縁部70A,71Aを左右から突き合わされて最中構造を成している。そして、上下の付き合わせ部72,73が摩擦撹拌接合されている。このように、パイプ片の厚み、素材などを考慮して、十分な剛性と摩擦撹拌時の放熱性とが確保される場合には、内部空間に支持部材を設けなくともよい。また、図示しない中子(内側支持部材)を摩擦撹拌接合時に設置し、摩擦撹拌接合作業が終了した後に取り除くようにしてもよい。
メインフレームの別の構成例を図9(b)に示す。図9(b)は、横断面にて1箇所だけ摩擦撹拌接合されて成るメインフレーム21Bの構成を示す横断面図である。このメインフレーム21Bは、金属製の板材74を屈曲させて管状に加工したものであり、横断面にて1箇所だけ付き合わせ部75が存在する。換言すれば、図9(b)に示すようにメインフレーム21Bは、板材74がその略中央にて下方が窪むように屈曲され、上部にて互いに一体となる左右の側部74A,74Bは、その下端部が突き合わされて付き合わせ部75を成している。そして、この付き合わせ部75が摩擦撹拌接合されている。このメインフレーム21Bにあっては、圧縮応力が生じる下部(車体フレームの内側)に付き合わせ部75がくるように構成することが望ましい。また、同様の構成をダウンチューブに適用する場合には、ダウンチューブにおいて圧縮応力が生じる車体フレームの内側の部分に付き合わせ部がくるように構成することが望ましい。
メインフレームの更に別の構成例を図9(c)に示す。図9(c)は、左右から突き合わされるパイプ片のうち、一方のパイプ片が支持部材を兼ねるメインフレーム21Cの構成を示す横断面図である。このメインフレーム21Cは、長寸であって横断面が略チャネル形状を成すチャネル状パイプ片76と、このチャネル状パイプ片76と略同長であって板状を成す板状パイプ片77とから構成される。
板状パイプ片77は、その長手方向に沿った上下の側部それぞれの近傍に、一方の面側へ突出した突出部78A,78Bを有しており、この突出部78A,78Bは、板状パイプ片77の長手方向に沿って延設されている。そして、チャネル状パイプ片76は、その上下の縁部76A,76Bが、板状パイプ片77の突出部78A,78Bによって内側から支持された状態で、板状パイプ片77の上下の縁部77A,77Bに突き合わされている。
このような状態で、チャネル状パイプ片76と板状パイプ片77との付き合わせ部79,80、即ち、チャネル状パイプ片76の上下の縁部76A,76Bと板状パイプ片77の上下の縁部77A,77Bとが突き合わされた部分に、上方あるいは下方からピン42(図5参照)が挿入されて摩擦撹拌接合され、メインフレーム21Cが構成されている。
この場合、上下の付き合わせ部79,80は内側から突出部78A,78Bによって支持され、且つ、摩擦撹拌接合時に回転工具40(図5参照)によって圧力が加えられる方向に沿って板状パイプ片77が設けられている。従って、摩擦撹拌接合時の圧力を、突出部78A,78B及び板状パイプ片77によって受けることができ、接合時の変形を抑制することができるため、メインフレーム21Cは、その厚みを比較的薄くして軽量化を図ることができる。
なお、図9(a)〜(c)に示した構成のバリエーションは、メインフレームのみならず、ダウンチューブ、スイングアームなど、車体フレームの他の部分にも適用することができる。
本発明は、自動二輪車用の車体フレームのみでなく、エンジンを搭載しない二輪車用の車体フレームに対しても適用可能である。また、モトクロッサーのみでなく、アメリカンタイプ、ロードレーサータイプ等の様々の二輪車においても、その車体フレームに適用可能である。更に、セミダブルクレードル式以外に、ダイヤモンド式、ダブルクレードル式等の様々の車体フレームに対しても適用可能である。
本発明の実施の形態に係る車体フレームを備える自動二輪車の側面図である。 図1に示す車体フレームの側面図である。 図2に示すメインフレームの側面図である。 図3に示すメインフレームのIV-IV矢視断面図である。 図4に示すメインフレームについて、摩擦撹拌接合方法を用いた製造時の状態を、一部を切り欠いて部分的に示した模式的斜視図である。 図2に示す車体フレームのVI矢視図であって、ヘッドパイプとメインフレームとの接合部分を拡大して示す部分断面平面図である。 他の接合形態を成すヘッドパイプとメインフレームとの接合部分を拡大して示す部分断面平面図である。 図2に示す車体フレームのVIII矢視図であって、ダウンチューブとロアフレームとの接合部分を拡大して示す部分断面平面図である。 メインフレームの他の構成のバリエーションを示す断面図であり、(a)は横断面が略チャネル形状を成す左右のパイプ片から成るメインフレーム、(b)は横断面にて1箇所だけ摩擦撹拌接合されて成るメインフレーム、(c)は左右から突き合わされるパイプ片のうち一方のパイプ片が支持部材を兼ねるメインフレームについて、それぞれの横断面を示す。
符号の説明
1 車体フレーム
2 自動二輪車
3 ステアリングシャフト
14 燃料タンク
20 ヘッドパイプ(フレーム部材)
20A 肉厚部
20B 中空部
21 メインフレーム(フレーム部材)
22 ピボットフレーム(フレーム部材)
23 ダウンチューブ(フレーム部材)
24 ロアフレーム(フレーム部材)
25 ロアアーム(フレーム部材)
26 ブラケット
30,31 パイプ部材(フレーム部材)
30A,31A 縁部
32 支持部材
32A 縁部
34,35 突き合わせ部
34A,35A 接合部
36,37 突き合わせ部
50 軸芯
51 仮想線
52 第1突き合わせ距離
53 内径
54 外径
60 ヘッドパイプ(フレーム部材)
60B 中空部
61 軸芯
62 第2突き合わせ距離
63 内径
E エンジン
S シート

Claims (6)

  1. フレーム部材が摩擦撹拌接合されて成ることを特徴とする二輪車用の車体フレーム。
  2. 前記フレーム部材は、ステアリングシャフトを軸支するヘッドパイプから後方へ延設されるメインフレームを含み、該メインフレームは、長寸を成す二つのパイプ片が長手方向に沿う縁部を合わされて最中構造を成し、両パイプ片の該縁部が摩擦撹拌接合されていることを特徴とする請求項1に記載の二輪車用の車体フレーム。
  3. 前記パイプ片は横断面が略チャネル形状を成し、前記メインフレームは、前記パイプ片の縁部に内側から当接する支持部材を有し、前記パイプ片の縁部と前記支持部材の当接部とが同時に摩擦攪拌接合されていることを特徴とする請求項2に記載の二輪車用の車体フレーム。
  4. 前記メインフレームにおける前記パイプ片の接合部に、エンジンを支持するためのブラケットが取り付けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の二輪車用の車体フレーム。
  5. 前記フレーム部材は、ステアリングシャフトを軸支する略筒状のヘッドパイプと、該ヘッドパイプに前部が接合されて後方へ延設されるメインフレームとを含み、前記ヘッドパイプ及びメインフレームは摩擦攪拌接合されていることを特徴とする請求項1に記載の二輪車用の車体フレーム。
  6. 前記メインフレームの前部は左右に分かれた二股形状を成し、前記ヘッドパイプに対して外周部を挟持するようにしてその左右の端部が摩擦攪拌接合されており、
    前記メインフレームと前記ヘッドパイプとの左右の接合部は、両接合部を結ぶ線分が、前記ヘッドパイプの内周と外周との間の中実部分のみを通るように対向配置されていることを特徴とする請求項5に記載の二輪車用の車体フレーム。




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