JP2005219220A - 被覆付樹脂成形品の成形方法 - Google Patents

被覆付樹脂成形品の成形方法 Download PDF

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誠 森口
Haruhiko Nakamura
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Abstract

【課題】上型1と下型3との間に基材11の原料となる第1熱硬化性樹脂材料(BMC材料7)を載置して型閉じし、加熱及び加圧して基材11を成形した後、この基材11上に第2熱硬化性樹脂材料(被覆材料13)を載置して基材11表面に押し拡げながら型閉じし、加熱及び加圧して該基材11に被覆層15を形成する被覆付樹脂成形品21の成形方法において、被覆層15の肉厚のバラツキを無くすと共に、基材11と被覆材料13とが内部で大きく入り乱れた状態となるのを有効に防止し、樹脂成形品21を平滑なきれいな表面に成形する。
【解決手段】基材11(BMC材料7)の昇温特性が第1の変化点(ゲルタイムT1)後、急激に大きくなる第2の変化点T2に到達した時点から樹脂が完全に硬化する第3の変化点(キュアタイムT3)に到達する時点までの間(領域A)に、基材11上に被覆材料13を載置して基材11表面に押し拡げながら型閉じする。
【選択図】図6

Description

本発明は、基材の表面に被覆層を設けた被覆付樹脂成形品の成形方法に関するものである。
従来より、強化繊維等が混入された基材の表面に被覆樹脂材料を被覆して樹脂成形品の外観をよくした被覆付樹脂成形品は知られている。このような被覆付樹脂成形品を成形するために、上型と下型との間に基材の原料となる第1熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して基材を成形した後、この基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置して基材表面に押し拡げながら型閉じし、加熱及び加圧して該基材に被覆層を形成することが行われている。
この種の被覆付樹脂成形品を製造する方法として、例えば、特許文献1の発明のように、基材が十分に硬化していない段階で型開きして基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置し、第2熱硬化性樹脂材料を上記基材表面に押し拡げながら型閉じすることで、基材と第2熱硬化性樹脂材料とが内部で大きく入り乱れた状態となるのを防止し、樹脂成形品を平滑できれいな表面に成形するものが知られている。
特開平8−244055号公報
しかしながら、上記従来のものであっても、基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置して該第2熱硬化性樹脂材料を上記基材表面に押し拡げながら型閉じする工程がゲルタイム直後であると、第1樹脂材料が柔らかすぎて第2熱硬化性樹脂材料が第1熱硬化性樹脂材料(基材)の表面に均等の厚さで被覆できないという問題があった。
本発明は、かかる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第2熱硬化性樹脂材料を載置するタイミングに工夫を加えることにより、被覆層の肉厚のバラツキを無くすと共に、基材と第2熱硬化性樹脂材料とが内部で大きく入り乱れた状態となるのを有効に防止し、樹脂成形品を平滑なきれいな表面に成形することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、第1熱硬化性樹脂材料からなる基材を成形型内で加熱及び加圧成形する第1成形工程と、該第1成形工程の後、型開きし、上記基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置する第2成形工程と、該第2成形工程の後、上記第2熱硬化性樹脂材料を上記基材表面に押し拡げながら型閉じて加熱及び加圧し、上記基材表面に被覆層を形成する第3成形工程とを有する被覆付樹脂成形品の成形方法を対象とする。
そして、上記第2成形工程における型開きしてから第3成形工程における型閉じを終了させるタイミングを上記基材の昇温特性がゲルタイム後、急激に大きくなる点に到達した時点から樹脂が完全に硬化するキュアタイムに到達する時点までの間に設定する。
上記請求項1の発明によれば、第1熱硬化性樹脂材料よりなる基材を型閉じ後、ゲル化状態から完全に硬化する直前に型開きし、その基材の上に被覆層を形成する第2熱硬化性樹脂材料を載置し、型閉じすることによって第2熱硬化性樹脂材料を押し拡げている。すなわち、基材が流動化してゲル化に達していない状態で型を開くと、基材が柔らかすぎてよじれ、型開きが行えない。また、ゲル状の割合の高いゲルタイム直後に型を開いて型閉じすると、基材が柔らかすぎて第2熱可塑性樹脂材料が基材の上を滑らかに流動しないので、基材と第2熱硬化性樹脂材料とが内部で大きく入り乱れる。一方、キュアタイムを過ぎ、基材が完全に硬化した状態では、基材と第2熱硬化性樹脂材料とがうまく密着状態とならなかったり、加圧時に基材にクラックが発生したりする。しかし、本発明では、基材がゲル化を開始してからしばらく経過した後、完全に硬化しない状態で、その基材表面に第2熱硬化性樹脂材料を押し拡げているので、基材上に第2熱硬化性樹脂材料が滑らかに拡がって、被覆層の肉厚のバラツキを無くすと共に、基材と第2熱硬化性樹脂材料とが内部で大きく入り乱れた状態となるのを有効に防止することができる。したがって、樹脂成形品を平滑なきれいな表面に成形することができる。
以下、本発明の実施形態にかかる被膜付樹脂成形品を成形する工程を図面に基づいて説明する。図1〜図5は、上型1及び下型3を備える分割成形型5によって樹脂成形品21を成形する様子を示す断面図である。例えば、上型1及び下型3の型表面近傍には、スチーム流通路(図示せず)が形成され、スチームの温度により型表面の温度を制御するように構成されている。図2に示すように、上記上型1を移動させて型閉じしたときに、上記樹脂成形品21を形成するキャビティ9が形成される。そして、上記上型1及び下型3の型表面の温度は、全域に亘りほぼ一定であり、上型1の上記キャビティ9に対応する型表面の温度は、下型3の上記キャビティ9に対応する型表面の温度よりも高く保たれている。
上記樹脂成形品21は、ガラス繊維等の強化繊維が混入された第1熱硬化性樹脂材料よりなる基材11の表面に強化繊維が混入されていない第2熱硬化性樹脂材料の被覆層15を被覆したものである。
具体的に、図6を用いて各工程と基材11(第1熱硬化性樹脂材料)の樹脂温度との関係を示しながら本実施形態の成形工程を説明すると、図1に示すように、第1成形工程において、まず、上記上型1と下型3とを開放した状態で基材11の原料となる第1熱硬化性樹脂材料としてのBMC材料7を下型3の上記キャビティ9に対応する成形面中央部に載置する。このとき、BMC材料7は、室温の20℃程度となっている。なお、BMC材料7は、第1熱可塑性樹脂材料よりなるSMC材料であってもよい。また、第1熱硬化性樹脂材料としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂等に強化繊維を混入させた材料を使用する。
次に、図2に示すように、上型1と下型3とを型閉じし、上記BMC材料7を加熱及び加圧して熱硬化させながら基材11を形成する。このとき、図6に示すように、BMC材料7(基材11)の昇温特性(昇温曲線)は、20℃から120℃近辺まで比較的緩やかに昇温する。そして、樹脂温度100℃近辺で昇温特性の勾配が比較的大きくなる第1の変化点が表れている。この第1の変化点がゲル化を開始した時点(ゲルタイムT1)を表し、ゲルタイムT1直後には、基材11はゲル状の割合が多い柔らかいものとなっている。
次いで、図3に示すように、第2成形工程において、上記基材11が完全に硬化する前、すなわち、基材11が上記ゲルタイムT1から約40秒経過し、樹脂温度120℃近辺で昇温特性が急激に大きくなる第2の変化点T2(すなわち、図6におけるゲルタイムT1後の曲線の凹部の底部に相当する)から完全に硬化とならない時点(キュアタイムT3)まで(図6に領域Aで示す)に、上記上型1及び下型3を開いて、被覆層15の原料となる軟化した被覆材料13を基材11の中央部に載置する。上記第2の変化点T2において、基材11は、ゲル状の割合が減り、硬化がある程度進んだものとなっている。上記キュアタイムT3は、昇温特性における樹脂温度が150℃近辺の最高温度に達した後、降下し始める第3の変化点である。この被覆材料13は、例えば、強化繊維が混入していないアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂等よりなる第2熱硬化性樹脂材料である。
次いで、図4に示すように、上記領域Aの間に、第3成形工程において、再び上型1と下型3とを型閉じし、基材11表面に被覆材料13を押し広げる。すなわち、キュアタイムT3までの基材11のゲル状の割合が小さくなり、完全に硬化しないうちに型閉じを行う。そして、上記被覆材料13を加熱及び加圧して、熱硬化させながら基材11の表面に被覆層15を形成する。
最後に、図5に示すように、脱型工程において、型開きし、成形型5から樹脂成形品21を取り出す。
したがって、本実施形態にかかる被覆付樹脂成形品21の成形方法によると、第1熱硬化性樹材料脂よりなる基材11を型閉じ後、ゲル化状態から完全に硬化する直前に型開きし、その基材11の上に被覆層15を形成する被覆材料13を載置し、型閉じすることによって被覆材料13を押し拡げている。すなわち、基材11がゲル状の割合の高いゲルタイムT1直後に成形型5を開いて型閉じすると、基材11が柔らかすぎて被覆材料13が基材11の上を滑らかに流動せず、基材11と被覆材料13とが内部で大きく入り乱れる。一方、キュアタイムT3を過ぎ、基材11が完全に硬化した状態では、基材11と被覆材料13とがうまく密着状態とならなかったり、加圧時に基材11にクラックが発生したりする。
しかし、本発明では、基材11がゲル化を開始してからしばらく経過した後、すなわち、基材11の昇温特性がゲルタイムT1後の第2の変化点T2に達した時点からキュアタイムT3までの完全に硬化しない状態で基材11表面に被覆材料13を押し拡げているので、基材11上に被覆材料13が滑らかに拡がって、被覆層15の肉厚のバラツキを無くすと共に、基材11と被覆材料13とが内部で大きく入り乱れた状態となるのを有効に防止することができる。したがって、樹脂成形品21を平滑なきれいな表面に成形することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態における第1熱硬化性樹脂材料として、強化繊維を混入したものを使用したが、強化繊維を混入しないものであってもよい。
以上説明したように、本発明は、熱硬化性樹脂材料よりなる基材の表面に熱硬化性樹脂材料よりなる被覆層を設けた被覆付樹脂成形品の成形方法について有用である。
本実施形態にかかる被覆付樹脂成形品の成形方法におけるBMC材料を載置する工程を成形型を一部破断して示す説明図である。 基材を成形する工程を示す図1相当図である。 第2成形工程を示す図1相当図である。 第3成形工程を示す図1相当図である。 脱型工程を示す図1相当図である。 第1熱硬化性樹脂材料の温度変化を示すグラフである。
符号の説明
5 成形型
7 BMC材料(第1熱硬化性樹脂材料)
11 基材
13 被覆材料(第2熱硬化性樹脂材料)
15 被覆層
21 樹脂成形品
T1 ゲルタイム(第1の変化点)
T2 第2の変化点
T3 キュアタイム(第3の変化点)

Claims (1)

  1. 第1熱硬化性樹脂材料からなる基材を成形型内で加熱及び加圧成形する第1成形工程と、
    上記第1成形工程の後、型開きし、上記基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置する第2成形工程と、
    上記第2成形工程の後、第2熱硬化性樹脂材料を上記基材表面に押し拡げながら型閉じて加熱及び加圧し、上記基材表面に被覆層を形成する第3成形工程とを有する被覆付樹脂成形品の成形方法であって、
    上記第2成形工程における型開きしてから第3成形工程における型閉じを終了させるタイミングを上記基材の昇温特性がゲルタイム後、急激に大きくなる点に到達した時点から樹脂が完全に硬化するキュアタイムに到達する時点までの間に設定することを特徴とする被覆付樹脂成形品の成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116209554A (zh) * 2020-10-06 2023-06-02 东和株式会社 树脂成形品的制造方法

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